JP2707981B2 - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

Info

Publication number
JP2707981B2
JP2707981B2 JP6256725A JP25672594A JP2707981B2 JP 2707981 B2 JP2707981 B2 JP 2707981B2 JP 6256725 A JP6256725 A JP 6256725A JP 25672594 A JP25672594 A JP 25672594A JP 2707981 B2 JP2707981 B2 JP 2707981B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
time
transmission data
transmission
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6256725A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08125674A (ja
Inventor
耕一 前田
秀昭 石原
天午 藤井
明博 佐々木
康志 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP6256725A priority Critical patent/JP2707981B2/ja
Priority to US08/546,847 priority patent/US5790603A/en
Publication of JPH08125674A publication Critical patent/JPH08125674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2707981B2 publication Critical patent/JP2707981B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40006Architecture of a communication node
    • H04L12/40013Details regarding a bus controller
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CSMA/CD方式の
データ通信を行う通信装置に用いられ、通信制御を行う
ためのシングルチップマイクロコンピュータからなる通
信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信線の電圧レベルを外部か
らの送信データに応じて所定のロウレベルとハイレベル
との間で変化させることにより通信線に通信信号(送信
データ)を送出する送信回路と、通信線を介して伝送さ
れてきた通信信号を受信する受信回路と、上記送信回路
に送信すべき送信データを出力すると共に上記受信回路
からの受信信号を入力して、通信制御のための各種処理
を行う通信制御装置と、を夫々備えた複数の通信装置
を、1つの通信線で接続したCSMA/CD方式の通信
システムが知られている。
【0003】こうしたCSMA/CD方式の通信システ
ムでは、各通信装置が、通信線に他の通信装置からの送
信データが流れていないときに送信を開始し、送信デー
タの送信中には、自己の送信データと他の通信装置から
の送信データとの通信線上での衝突を監視して、衝突を
検出すると所定条件が成立するまで送信を停止する。
【0004】また、上記のようなCSMA/CD方式で
は、送信データ衝突時にデータを送信していた全ての通
信装置が送信を停止してしまうため、近年では、通信線
にデータが流れていないときの通信線の電圧レベル(以
下、パッシブレベルという)に対応する方のデータを優
先順位の低いデータとし、その逆の電圧レベル(以下、
ドミナントレベルという)に対応する方のデータを優先
順位の高いデータとして、送信データの衝突時に、優先
順位の低いデータを送信している通信装置が送信を停止
し、優先順位の高いデータを送信している通信装置が送
信を継続する、といった所謂非破壊的アービットレーシ
ョン(調停)機能を付加した通信システムも考えられて
いる。
【0005】そして、このような通信を行う通信方式で
は、自己が出力した送信データが通信線上に流れている
か否かをデータの1ビット毎に確認し、自己が出力した
データと同一のデータが通信線上に流れていなければ送
信を中止する。一方、この種の通信装置は、各自に備え
た基本クロックに基づいて、送信タイミングを決定する
ためのデータの1ビット時間や、データ1ビットの開始
から受信信号をサンプリングするまでの時間等、全ての
時間を計時しているため、各通信装置が送信データを変
化させるタイミング及び受信信号のサンプリングを行う
タイミングには、次第にずれが生じてくる。そして、こ
のずれが大きくなると、各通信装置から夫々出力される
送信ビットに相対的なずれが生じてしまい、上記のよう
な1ビット毎の非破壊的アービットレーション機能を実
現することができなくなる。
【0006】そこで従来より、送信中の通信装置は、受
信信号にエッジが発生したことを検出すると同時に次の
送信データを出力し、また、全ての通信装置は、受信信
号のエッジ検出時を基準として、データ1ビット時間の
計時及びデータ1ビットの開始から受信信号をサンプリ
ングするまでの時間の計時を、再度やり直すように規定
している。これにより、複数の通信装置が通信線上にデ
ータを送出している場合に、より早く送信を行った(送
信データを変化させた)通信装置の動作タイミングに、
他の通信装置の送受信タイミングを同期させ、各通信装
置間での動作タイミングが次第にずれてしまうことを防
止できる。尚、以下、この方式を調歩同期式という。
【0007】一方、上記調歩同期式のような非破壊的ア
ービットレーション機能を付加した通信を実現するため
の通信装置には、上述のような通信制御を行うための通
信制御装置として、シングルチップマイクロコンピュー
タ(以下、単にマイクロコンピュータともいう)が使用
されている。
【0008】一般的に、この種のマイクロコンピュータ
には、図11に示すように、CPU71,ROM73,
RAM75を始め、システムクロックによって常時駆動
されるカウンタ77と、CPU71によって任意の値が
セットされる少なくとも2つの第1及び第2コンペアレ
ジスタ79,81と、カウンタ77のカウント値と第1
コンペアレジスタ79の値とが一致すると、CPU71
に対して第1タイマ割込信号をI1出力する第1比較器
83と、同じくカウンタ77のカウント値と第2コンペ
アレジスタ81の値とが一致すると、CPU71に対し
て第2タイマ割込信号I2を出力する第2比較器85
と、外部に設けられた受信回路(図示せず)からの受信
データにエッジが発生したことを検出するとCPU71
に対してエッジ割込信号IEを出力するエッジ検出器8
7と、エッジ割込信号IEが出力された時点のカウンタ
77のカウント値を格納するエッジ検出時間格納レジス
タ89と、送信すべき送信データがCPU71によって
書き込まれる送信データレジスタ91と、第1比較器8
3から第1タイマ割込信号I1が出力されると、送信デ
ータレジスタ91に書き込まれた送信データをラッチし
て、その送信データを外部に設けられた送信回路(図示
せず)に出力する送信バッファ回路93と、が内蔵され
ている。
【0009】そして、このようなマイクロコンピュータ
を用いて、調歩同期式の通信プロトコル(通信規約)を
実現するためには、CPU71に、上記各割込信号I
1,I2,IEに夫々対応した割込処理にて、下記のよ
うな処理を実行させることが考えられる。
【0010】(1)第1タイマ割込信号I1の出力時に
実行する第1タイマ割込処理にて、第1コンペアレジス
タ79の値に、データ1ビット時間に対応する値N1を
加算して、1ビット時間経過後に再び第1タイマ割込信
号I1が出力されるようにすると共に、上記1ビット時
間よりも予め短く設定されたサンプリング時間に対応す
る値N2と現在のカウンタ77の値Ncとを加算した値
を、第2コンペアレジスタ81にセットして、そのサン
プリング時間経過後に第2タイマ割込信号I2が出力さ
れるようにする。
【0011】尚、第1比較器83から第1タイマ割込信
号I1が出力されると、そのとき送信データレジスタ9
1に格納されている送信データが、送信バッファ回路9
3によって外部の送信回路へ出力される。そして、送信
回路が、そのデータに応じて通信線の電圧レベルをロウ
レベルからハイレベルへ或いはハイレベルからロウレベ
ルへと変化させることにより、送信データに対応した通
信信号が通信線に送出される。
【0012】(2)第2タイマ割込信号I2の出力時に
実行する第2タイマ割込処理にて、次に送信すべきデー
タを送信データレジスタ91に書き込んでおく。また、
受信データのサンプリングを行い、今回サンプリングし
たデータと自己が現在送出している送信データとが一致
していなければ、送信停止のための処理を行う。
【0013】(3)エッジ割込信号IEに応じて実行す
るエッジ割込処理にて、送信バッファ回路93をソフト
的に作動させて、送信データレジスタ91に格納されて
いる送信データを外部の送信回路に出力させる。また、
そのときエッジ検出時間格納レジスタ89に格納された
値Neと上記値N1とを加算した値を、第1コンペアレ
ジスタ79にセットして、エッジ検出時点から1ビット
時間経過後に第1タイマ割込信号I1が出力されるよう
にすると共に、そのときエッジ検出時間格納レジスタ8
9に格納された値Neと上記値N2とを加算した値を、
第2コンペアレジスタ81にセットして、エッジ検出時
点からサンプリング時間経過後に第2タイマ割込信号I
2が出力されるようにする。
【0014】そして、このようなマイクロコンピュータ
を用いた場合には、図12の実線で示すように、通信信
号の1ビット時間Tbitが経過する毎に、第1比較器
83から第1タイマ割込信号I1が出力され、その各時
点からサンプリング時間Tsamが経過する毎に、第2
比較器85から第2タイマ割込信号I2が出力されてC
PU71が第2タイマ割込処理を実行する。
【0015】よって、1ビット時間Tbitが経過して
第1タイマ割込信号I1が出力される毎に、その各直前
のCPU71による第2タイマ割込処理によって送信デ
ータレジスタ91にセットされた送信データが、送信バ
ッファ回路93によってハード的に外部の送信回路へ出
力され、このような送信動作が行われた直後のCPU7
1による第2タイマ割込処理にて、受信データと現在送
信中の送信データとの比較が行われて、両データが不一
致の場合には送信動作が停止される。尚、図12は、送
信データと受信データとが一致しており、送信を継続し
て行う場合を表している。
【0016】一方、当該装置よりも他の通信装置の方が
早く送信データを変化させた場合について説明すると、
サンプリングポイントよりも早く他の通信装置が送信デ
ータを変化させることは通信成立の前提上あり得ないた
め、この場合には、図12の一点鎖線で例示するよう
に、第2タイマ割込信号I2が出力されてから次の第1
タイマ割込信号I1が出力されるまでの間に、受信信号
にエッジ(図12においてはハイレベルからロウレベル
への立ち下がりエッジ)が発生することとなる。
【0017】すると、このタイミングでエッジ割込信号
IEが出力されてCPU71にてエッジ割込処理が実行
され、その直前の第2タイマ割込処理によって送信デー
タレジスタ91にセットされている送信データがソフト
的に送信回路に出力される。そしてこの場合には、上述
したようにエッジ割込処理によって第1及び第2コンペ
アレジスタ79,81の値が更新されるため、その後
は、このエッジ検出時を基準として第1及び第2タイマ
割込信号I1,I2が出力され、これによって、より早
く送信データを変化させた通信装置の動作タイミング
に、自己の動作タイミングが同期することとなる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
マイクロコンピュータでは、受信信号のエッジ検出時
に、CPUによるエッジ割込処理によって送信データの
出力を行うようにしているため、第2タイマ割込信号I
2が出力されてCPU71が第2タイマ割込処理の実行
を未だ終了していない時に、受信信号にエッジが発生し
た場合には、CPU71は、エッジ割込処理を即座に実
行することができず、この結果、次の送信データを出力
するのに遅れが生じてしまう。
【0019】つまり、通信制御装置として上記従来のマ
イクロコンピュータを用いた場合には、受信信号のエッ
ジを検出すると同時に送信を行うことができない場合が
ある。そして、このようにエッジに同期した送信を行う
ことができないため、以下のような問題が発生する。
【0020】例えば図13に示すように、通信線の電圧
レベル(バス波形)が現在ハイレベルであり、現在送信
中の通信装置(以下、ユニットともいう)aが次にロウ
レベルの送信データを出力しようとしている際に、時刻
t1から時刻t2にかけてロウレベルのノイズが発生し
た場合について考える。
【0021】現在送信中のユニットaが時刻t1でエッ
ジを検出し、その時点が第2タイマ割込処理の実行中で
あったとすると、ユニットaは、第2タイマ割込処理の
実行が終了するまでの時間Tだけ遅れてロウレベルのデ
ータを出力することとなる。よって、図13に示すよう
に、通信線の電圧レベルは時刻t3で再びロウレベルに
変化する。
【0022】すると、受信回路のフィルタ時間が比較的
大きなユニットbでは、時刻t1から時刻t2までのノ
イズがフィルタによって除去されて、時刻t3で立ち下
がりエッジを検出することとなる。一方、受信回路のフ
ィルタ時間が上記ノイズの幅よりも小さく且つ時刻t2
から時刻t3までの時間よりも大きなユニットcでは、
時刻t1で立ち下がりエッジを検出することとなる。ま
た、受信回路のフィルタ時間が時刻t2から時刻t3ま
での時間よりも小さなユニットdでは、時刻t1,t
2,t3の各時点で立ち下がり又は立ち上がりエッジを
検出することとなる。
【0023】この結果、各ユニットa〜dでのエッジ同
期のタイミングがずれてしまい、その後、同一レベルの
送信データが連続した場合には、各ユニットa〜d間の
サンプリングタイミングのずれによって通信に異常をき
たす虞が発生する。本発明は、こうした問題に鑑みなさ
れたものであり、通信線に接続された全ての通信装置を
確実に同期して作動させることのできる、シングルチッ
プマイクロコンピュータからなる通信制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の本発明は、通信線の電圧
レベルを外部からの送信データに応じて所定のロウレベ
ルとハイレベルとの間で変化させることにより前記通信
線に通信信号を送出し、前記通信線を介して伝送されて
きた通信信号を受信する通信装置に用いられ、前記通信
線からの受信信号を入力してデータを取得すると共に、
前記通信線へ送信すべき送信データを出力するシングル
チップマイクロコンピュータからなる通信制御装置であ
って、前記受信信号にエッジが発生したことを検出する
エッジ検出手段と、前記エッジ検出手段により前記受信
信号のエッジが検出された時点を基準として、予め設定
された前記通信信号の1ビット分の時間を繰り返して計
時する第1の計時手段と、前記エッジ検出手段により前
記受信信号のエッジが検出された時点、及び前記第1の
計時手段により前記1ビット分の時間が計時された時点
を基準として、前記1ビット分の時間よりも予め短く設
定された所定時間を計時する第2の計時手段と、該第2
の計時手段によって前記所定時間が計時されると前記受
信信号をサンプリングし、当該サンプリングしたデータ
を受信データとして取得するサンプリング手段と、送信
データを格納するための格納手段と、前記第2の計時手
段によって前記所定時間が計時されると、送信すべき送
信データを前記格納手段に書き込むデータ書込手段と、
前記エッジ検出手段によって前記受信信号のエッジが検
出されるか、或いは前記第1の計時手段によって前記1
ビット分の時間が計時されると、前記格納手段に格納さ
れた送信データを保持して前記通信線へ出力するデータ
出力手段と、を備え、少なくとも前記エッジ検出手段,
第1の計時手段,第2の計時手段,格納手段,及びデー
タ出力手段は、当該シングルチップマイクロコンピュー
タの内部にてハードウェアによって形成されているこ
と、を特徴とする通信制御装置を要旨としている。
【0025】そして、請求項2に記載の本発明は、請求
項1に記載の通信制御装置において、前記格納手段が、
前記データ出力手段によって出力される送信データを格
納するための第1の格納手段と、該第1の格納手段に格
納された送信データの次に送信すべき送信データを格納
するための第2の格納手段と、からなると共に、前記デ
ータ書込手段が、前記第2の計時手段によって前記所定
時間が計時されると、前記第2の格納手段に格納された
送信データを前記第1の格納手段に書き込む第1の書込
手段と、前記第2の計時手段によって前記所定時間が計
時される前に、前記第2の格納手段に送信データを書き
込む第2の書込手段とからなり、更に、前記第1の書込
手段が、当該シングルチップマイクロコンピュータの内
部にてハードウェアによって形成されていること、を特
徴とする通信制御装置を要旨としている。
【0026】そして更に、請求項3に記載の本発明は、
請求項1又は請求項2に記載の通信制御装置において、
前記サンプリング手段によってサンプリングされたデー
タが、当該サンプリングの直前に前記データ出力手段に
よって出力された送信データと一致しているか否かを判
定し、前記両データが一致していないと判断すると、前
記データ出力手段の作動を所定条件が成立するまで停止
させる送信停止手段を備えたこと、を特徴とする通信制
御装置を要旨としている。
【0027】また、請求項4に記載の本発明は、請求項
3に記載の通信制御装置において、前記送信停止手段の
動作を禁止可能な送信停止禁止手段を備えたこと、を特
徴としている。そして、請求項5に記載の本発明は、請
求項1ないし請求項4の何れかに記載の通信制御装置に
おいて、前記データ出力手段の動作を禁止可能なデータ
出力禁止手段を備えたこと、を特徴としている。
【0028】また、請求項6に記載の本発明は、請求項
1ないし請求項4の何れかに記載の通信制御装置におい
て、前記エッジ検出手段によって受信信号のエッジが検
出されたときの前記データ出力手段の動作を禁止可能な
エッジデータ出力禁止手段を備えたこと、を特徴として
いる。
【0029】一方、請求項7に記載の本発明は、請求項
1ないし請求項6の何れかに記載の通信制御装置におい
て、前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段のうち
少なくとも何れか一方が、当該シングルチップマイクロ
コンピュータ内のクロックによってカウント動作を行う
カウンタと、所定値がセットされるレジスタと、該レジ
スタの値と前記カウンタのカウント値とが一致したか否
かを検出する比較部と、からなることを特徴としてい
る。
【0030】また、請求項8に記載の本発明は、請求項
1ないし請求項6の何れかに記載の通信制御装置におい
て、当該シングルチップマイクロコンピュータ内のクロ
ックによってカウント動作を行うカウンタを備えると共
に、前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段が、夫
々、所定値がセットされるレジスタと、該レジスタの値
と前記カウンタのカウント値とが一致したか否かを検出
する比較部と、からなることを特徴としている。
【0031】
【作用及び発明の効果】上記のように構成された請求項
1に記載の通信制御装置においては、エッジ検出手段
が、通信線からの受信信号にエッジが発生したことを検
出し、第1の計時手段が、エッジ検出手段によって受信
信号のエッジが検出された時点を基準として、予め設定
された通信信号の1ビット分の時間を繰り返して計時
し、第2の計時手段が、エッジ検出手段によって受信信
号のエッジが検出された時点、及び第1の計時手段によ
って1ビット分の時間が計時された時点を基準として、
1ビット分の時間よりも予め短く設定された所定時間を
計時する。
【0032】第2の計時手段によって前記所定時間が計
時されると、サンプリング手段が、受信信号をサンプリ
ングして、そのサンプリングしたデータを受信データと
して取得すると共に、データ書込手段が、送信すべき送
信データを格納手段に書き込む。
【0033】そして、エッジ検出手段によって受信信号
のエッジが検出されるか、或いは第1の計時手段によっ
て1ビット分の時間が計時されると、データ出力手段
が、そのとき格納手段に格納されている送信データを保
持して、その保持したデータを通信線へ出力する。
【0034】つまり、請求項1に記載の通信制御装置に
おいては、第1の計時手段によって通信信号の1ビット
分の時間が計時される毎に、データ出力手段が、そのと
き格納手段に格納されている送信データを通信線へ出力
し、その時点から第2の計時手段によって所定時間が計
時されたときに、受信信号をサンプリングすると共に、
次に送信すべき送信データを格納手段へ書き込む、とい
った動作を繰り返すことにより、データの送受信を順次
行う。
【0035】また、自己が送信した送信データ或いは通
信線上の他の装置からの送信データによって、受信信号
にエッジが発生し、これがエッジ検出手段によって検出
されると、データ出力手段が、そのとき格納手段に格納
されている送信データを通信線へ出力すると共に、第1
及び第2の計時手段が、エッジ検出時を基準として計時
動作をやり直す。これにより、既述した調歩同期式の通
信プロトコルを実現できる。
【0036】ここで、請求項1に記載の通信制御装置で
は、少なくともエッジ検出手段,第1の計時手段,第2
の計時手段,格納手段,及びデータ出力手段を、シング
ルチップマイクロコンピュータの内部にてハードウェア
によって形成している。よって、エッジ検出手段によっ
て受信信号のエッジが検出されると、データ出力手段
は、当該シングルチップマイクロコンピュータ内の他の
回路の動作状態に関わらず、次に送信すべき送信データ
を即座に出力することができる。
【0037】つまり、既述したように、従来から通信制
御装置として用いられていたシングルチップマイクロコ
ンピュータでは、受信信号のエッジ検出時にはCPUが
実行するエッジ割込処理によって送信データを出力させ
る、といった構成しか採ることができず、エッジ検出時
にCPUが他の割込処理(既述したサンプリングのため
の第2タイマ割込処理)を実行している場合には、その
割込処理の実行が終了するまでは、次の送信データを出
力することができなかった。
【0038】これに対して、請求項1に記載の通信制御
装置では、データ出力手段が、CPUとは別のハードウ
ェアによって形成されているため、例えば、サンプリン
グ手段及びデータ書込手段の動作を、CPUの割込処理
によって実現し、その割込処理の実行中にエッジ検出手
段によって受信信号のエッジが検出された場合でも、即
座に次の送信データを出力することができる。
【0039】この結果、図13に例示したように通信線
の電圧にノイズが発生した場合でも、図13におけるユ
ニットaは、エッジを検出した時点(時刻t1)で即座
にロウレベルのデータを出力することができるようにな
り、通信線の電圧(バス波形)は時刻t1でハイレベル
からロウレベルへ変化することとなる。よって、その他
の全ユニットb〜dも、その時刻t1に同期して動作タ
イミングを更新することとなり、延いては通信線に接続
された全ての通信装置を同期させて作動させることがで
きる。
【0040】また、請求項1に記載の通信制御装置によ
れば、CPUでのソフト処理が軽減でき、マイクロコン
ピュータのクロック周波数を低くできるため、消費電流
の低減、及び外部への放射ノイズの低減を実現できる。
次に、請求項2に記載の通信制御装置では、請求項1に
記載の通信制御装置において、格納手段が、データ出力
手段によって出力される送信データを格納するための第
1の格納手段と、第1の格納手段に格納された送信デー
タの次に送信すべき送信データを格納するための第2の
格納手段とから構成されており、データ書込手段が、第
2の計時手段によって前記所定時間が計時されると、第
2の格納手段に格納された送信データを第1の格納手段
に書き込む第1の書込手段と、第2の計時手段によって
前記所定時間が計時される前に、第2の格納手段に送信
データを書き込む第2の書込手段とから構成されてい
る。
【0041】つまり、請求項2に記載の通信制御装置で
は、第2の書込手段が、第2の計時手段によってサンプ
リングすべき所定時間が計時される前に、予め第2の格
納手段へ送信すべき送信データを書き込むようにし、第
2の計時手段によって前記所定時間が計時されると、第
1の書込手段が、第2の格納手段に格納された送信デー
タを第1の格納手段へ書き込む。そして、上記第1の書
込手段を、当該シングルチップマイクロコンピュータの
内部にてハードウェアによって形成している。
【0042】従って、請求項2に記載の通信制御装置に
よれば、第2の計時手段によってサンプリングすべき所
定時間が計時されると、そのときのシングルチップマイ
クロコンピュータ内の回路の動作状態に関わらず、第1
の格納手段には、第1の書込手段によって次に送信すべ
き送信データが即座に書き込まれる。よって、第2の計
時手段により上記所定時間が計時された直後に、エッジ
検出手段によって受信信号のエッジが検出された場合で
も、データ出力手段によって次に送信すべき送信データ
を確実に出力することができる。
【0043】次に、請求項3に記載の通信制御装置で
は、送信停止手段が、サンプリング手段によってサンプ
リングされたデータが、そのサンプリングの直前にデー
タ出力手段によって通信線へ出力された送信データと一
致しているか否かを判定し、両データが一致していない
と判断すると、データ出力手段の作動を所定条件が成立
するまで停止させる。従って、1ビット毎の非破壊的ア
ービットレーション機能を実現できる。
【0044】また、請求項4に記載の通信制御装置で
は、送信停止禁止手段によって、上記送信停止手段の動
作を禁止することができる。一方、請求項5に記載の通
信制御装置では、データ出力禁止手段によって、データ
出力手段の動作を禁止することができる。
【0045】また、請求項6に記載の通信制御装置で
は、エッジデータ出力禁止手段によって、エッジ検出手
段により受信信号のエッジが検出されたときのデータ出
力手段の動作を禁止することができる。
【0046】
【実施例】以下に本発明が適用されたデータ通信システ
ムについて、図面を参照して説明する。尚、本実施例の
データ通信システムは、複数の通信装置が調歩同期式の
データ通信を行って、車両内の各種アクチュエータを駆
動制御する。
【0047】図1は、実施例のデータ通信システムの構
成を表す構成図である。図1に示すように、本実施例の
データ通信システムでは、複数の通信装置1が通信線3
を介して接続されている。そして、各通信装置1には、
通信線3を介して双方向のデータ通信を実現するため
に、通信線3の電圧レベルを外部からの送信データに応
じて所定のロウレベルとハイレベルとの間で変化させる
ことにより通信線3に通信信号(送信データ)を送出す
る送信ドライバ回路TDCと、通信線3を介して伝送さ
れてきた通信信号を受信する受信ドライバ回路RDC
と、送信ドライバ回路TDCに送信すべき送信データを
出力すると共に、受信ドライバ回路RDCからの受信信
号を入力して、通信制御のための各種処理を行う通信制
御装置としてのシングルチップマイクロコンピュータ
(以下、単にマイクロコンピュータという)5と、が設
けられている。そして更に、各通信装置1は、車両内の
各種センサやスイッチ9等からの信号をマイクロコンピ
ュータ5に入力させるための入力回路7と、モータ等の
各種アクチュエータ13をマイクロコンピュータ5から
の指令に応じて駆動するための駆動回路11と、を備え
ている。
【0048】つまり、本実施例のデータ通信システムで
は、複数の通信装置1の各々が、各種スイッチ9等から
情報を取り込むと共に、互いにデータをやり取りして、
アクチュエータ13を駆動制御する。まず、受信ドライ
バ回路RDC及び送信ドライバ回路TDCについて説明
する。
【0049】図1に示すように、受信ドライバ回路RD
Cは、バッテリのプラス側にアノード側が接続されたダ
イオードD1と、ダイオードD1のカソードと通信線3
との間に接続されて、通信線3をバッテリ電圧(通常1
2V)VBにプルアップする抵抗器R1と、抵抗器R1
と通信線3との接続点にカソード側が接続されたダイオ
ードD2と、ダイオードD2のアノード側をマイクロコ
ンピュータ5へ供給される所定の電源電圧(例えば5
V)VDにプルアップする抵抗器R2と、コンパレータ
IC1と、コンパレータIC1のプラス側端子とダイオ
ードD2のアノードとの間に直列に接続された抵抗器R
3と、上記電源電圧VDを所定の基準電圧に分圧すると
共に該基準電圧をコンパレータIC1のマイナス側端子
に入力させる抵抗器R4及び抵抗器R5と、抵抗器R5
の抵抗器R4とは反対側と接地点との間に順方向に接続
されたダイオードD3と、コンパレータIC1の出力端
子を上記電源電圧VDにプルアップする抵抗器R6と、
コンパレータIC1のプラス側端子とマイナス側端子と
の間に接続されたコンデンサC1と、から構成されてい
る。
【0050】尚、ダイオードD1は、バッテリが逆接さ
れた際に各部を保護するために設けられており、ダイオ
ードD2は、バッテリ電圧VBが電源電圧VD側へ回り
込むことを防止するために設けられている。また、ダイ
オードD3は、温度によって変化するダイオードD2で
の電圧降下を補正するために設けられている。
【0051】一方、送信ドライバ回路TDCは、コレク
タが通信線3に接続されると共にエミッタが接地された
NPN形トランジスタTR1と、トランジスタTR1の
ベースとエミッタとの間に接続されたベースバイアス用
の抵抗器R8と、トランジスタTR1のベースに接続さ
れたベース電流制限用の抵抗器R9と、トランジスタT
R1のコレクタとエミッタとの間に接続されたトランジ
スタ保護用のツェナーダイオードZD1と、トランジス
タTR1のコレクタとベースとの間に接続され、トラン
ジスタTR1のスイッチング動作を緩やかにして通信線
3からの放射ノイズを低減するコンデンサC2と、から
構成されている。
【0052】このように構成された送信ドライバ回路T
DC及び受信ドライバ回路RDCにおいて、マイクロコ
ンピュータ5から送信ドライバ回路TDCへは、後述す
るように送信データの論理レベルを反転したデータが出
力されるようになっており、送信ドライバ回路TDCの
トランジスタTR1は、そのデータに応じてスイッチン
グ駆動される。よって、通信線3の電圧レベルは、送信
データが「1」のときにはトランジスタTR1がオフし
てバッテリ電圧VB(ハイレベル)となり、送信データ
が「0」のときにはトランジスタTR1がオンして接地
点の電圧レベル(ロウレベル)となる。
【0053】そして、通信線3がハイレベルの場合に
は、受信ドライバ回路RDCのコンパレータIC1にお
いて、プラス側端子の電圧がほぼ電源電圧VDとなって
マイナス側端子の基準電圧よりも大きくなるため、コン
パレータIC1からハイレベルの信号が受信信号として
出力される。また逆に、通信線3がロウレベルの場合に
は、受信ドライバ回路RDCのコンパレータIC1にお
いて、プラス側端子の電圧がほぼ0.8V(ダイオード
D2とトランジスタTR1での電圧降下分)となってマ
イナス側端子の基準電圧よりも小さくなるため、コンパ
レータIC1からロウレベルの信号が受信信号として出
力される。
【0054】また、送信ドライバ回路TDCのトランジ
スタTR1がオン状態からオフ状態に変化して、通信線
3の電圧レベルがロウレベルからハイレベルへ変化する
場合には、受信ドライバ回路RDCにおいて、コンデン
サC1が、電源電圧VDにより抵抗器R2及び抵抗器R
3を介して充電されることとなる。よって、この充電時
間に応じた遅れ時間を伴って、受信信号はロウレベルか
らハイレベルへ変化する。
【0055】一方、送信ドライバ回路TDCのトランジ
スタTR1がオフ状態からオン状態に変化して、通信線
3の電圧レベルがハイレベルからロウレベルへ変化した
場合には、受信ドライバ回路RDCにおいて、コンデン
サC1に充電された電荷が抵抗器R3,ダイオードD
2,及びトランジスタTR1を介して放電されることと
なる。よって、この放電時間に応じた遅れ時間を伴っ
て、受信信号はハイレベルからロウレベルへ変化する。
【0056】即ち、受信ドライバ回路RDCは、通信線
3の電圧レベルが変化してもコンデンサC1が充放電さ
れるまでは受信信号の電圧レベルが変化しないように構
成されており、これによって、通信線3の電圧がノイズ
等によって変動しても、受信信号に影響が現れないよう
にしている。つまり、受信ドライバ回路RDCでは、図
1において抵抗器R2,R3及びコンデンサC1からな
る点線の部分がフィルタの機能を果たしている。
【0057】そして、本実施例のデータ通信システムに
おいては、全ての通信装置1にて送信ドライバ回路TD
CのトランジスタTR1が駆動されていない場合、即
ち、何れの通信装置1からも通信線3に送信データが出
力されていない場合には、通信線3の電圧レベルがハイ
レベルとなるため、ハイレベルがパッシブレベルであ
り、ロウレベルがドミナントレベルとなっている。
【0058】次に、図2に示すように、マイクロコンピ
ュータ5は、図示しないクロック発生器により発生され
る基本クロックに基づいて動作するものであり、基本ク
ロックを4分周した動作クロック(例えば1MHz)に
応じて各種制御プログラムを順次実行するCPU15
と、CPU15が実行する制御プログラムや後述する各
レジスタにセットされる値を予め格納するROM17
と、CPU15の演算結果等を一時記憶するRAM19
と、上記動作クロックに応じて常時カウント動作を行う
と共に、後述する割込信号IP0,IP1によってリセ
ットされるカウンタ21と、カウンタ21のカウント値
と比較される値がCPU15によってセットされる第1
コンペアレジスタ23と、カウンタ21のカウント値と
比較される値がCPU15によってセットされる第2コ
ンペアレジスタ25と、カウンタ21のカウント値と第
1コンペアレジスタ23にセットされた値とを比較し、
両値が一致すると、第1タイマ割込信号IP1を出力す
る第1比較部27と、カウンタ21のカウント値と第2
コンペアレジスタ25にセットされた値とを比較し、両
値が一致すると、第2タイマ割込信号IP2を出力する
第2比較部29と、受信ドライバ回路RDCからの受信
信号を基本クロックを2分周したクロック毎にサンプリ
ングすると共に、過去3回の多数決の結果を出力する多
数決フィルタ(マジョリティフィルタ)31と、多数決
フィルタ31からの受信信号にエッジが発生したか否か
を検出し、エッジが発生したことを検出するとエッジ割
込信号IP0を出力する、エッジ検出手段としてのエッ
ジ検出部33と、第2比較部から第2割込信号IP2が
出力されると、多数決フィルタ31からの受信信号をサ
ンプリングして出力する、サンプリング手段としてのサ
ンプリング部35と、駆動回路11に駆動信号を出力す
ると共に、入力回路7からの信号を入力するためのI/
Oポート37と、CPU15によって生成された送信デ
ータを送信ドライバ回路TDCへ出力するための送信デ
ータ出力部39と、上記各部を接続するデータバス41
と、を備えている。そして、図3に示すように、送信デ
ータ出力部39は、送信すべき1ビットの送信データを
格納する、第1の格納手段としての送信データレジスタ
51と、送信データレジスタ51に格納された送信デー
タの次に送信すべき1ビットの送信データがCPU15
によって書き込まれる、第2の格納手段としての次送信
データレジスタ53と、CPU15によって1ビットの
許可データE1〜E4が夫々セット・リセットされる第
1から第4までの4つの許可レジスタ55,57,5
9,61と、現在送信中の送信データがCPU15によ
って期待値として書き込まれる期待値レジスタ63と、
1ビットの許可データE5がCPU15によってセット
され、期待値レジスタ63にセットされた期待値とサン
プリング部35によってサンプリングされた受信データ
SAMとが一致していないとリセットされる送信許可レ
ジスタ65と、第1許可レジスタ55からの許可データ
E1と第2比較部29からの第2タイマ割込信号IP2
との論理積信号を出力するアンドゲートAND1と、ア
ンドゲートAND1からハイレベルの信号が出力される
と、次送信データレジスタ53に格納された送信データ
をラッチして送信データレジスタ51に転送する出力バ
ッファ回路67と、第2許可レジスタ57からの許可デ
ータE2とエッジ検出部33からのエッジ割込信号IP
0との論理積信号を出力するアンドゲートAND2と、
第3許可レジスタ59からの許可データE3と第1比較
部27からの第1タイマ割込信号IP1との論理積信号
を出力するアンドゲートAND3と、アンドゲートAN
D2の出力信号とアンドゲートAND3の出力信号との
論理和信号を出力するオアゲートOR1と、オアゲート
OR1からハイレベルの信号が出力されると、送信デー
タレジスタ51に格納された送信データをラッチして出
力する出力バッファ回路69と、出力バッファ回路69
からの送信データを反転して出力するインバータINV
1と、期待値レジスタ63にセットされた期待値とサン
プリング部35によってサンプリングされた受信データ
SAMとの排他的論理和信号を反転して出力するイクス
クルーシブノアゲートEXNOR1と、第4許可レジス
タ61からの許可データE4と第2比較部29からの第
2タイマ割込信号IP2との論理積信号を出力するアン
ドゲートAND4と、アンドゲートAND4からハイレ
ベルの信号が出力されると、イクスクルーシブノアゲー
トEXNOR1の出力信号をラッチして送信許可レジス
タ65のリセット端子へ出力する出力バッファ回路71
と、インバータINV1からの送信データと送信許可レ
ジスタ65からの許可データE5との論理積信号を、送
信ドライバ回路TDCに出力するアンドゲートAND5
と、から構成されている。
【0059】尚、本実施例においては、カウンタ21,
第1コンペアレジスタ23,及び第1比較部27が第1
の計時手段に対応し、カウンタ21,第2コンペアレジ
スタ25,及び第2比較部29が第2の計時手段に対応
している。また、送信データ出力部39内において、ア
ンドゲートAND2,AND3,オアゲートOR1,及
び出力バッファ回路69がデータ出力手段に対応し、イ
クスクルーシブノアゲートEXNOR1,アンドゲート
AND4,AND5,送信許可レジスタ65,及び出力
バッファ回路71が送信停止手段に対応し、アンドゲー
トAND1及び出力バッファ回路67が第1の書込手段
に対応している。また更に、第4許可許可レジスタ61
が送信停止禁止手段に対応し、第2許可レジスタ57及
び第3許可レジスタ59がデータ出力禁止手段に対応
し、第2許可レジスタ57がエッジデータ出力禁止手段
に対応している。
【0060】そして、このように構成された各通信装置
1は、図4に示すフレームフォーマットに則ったデータ
を通信線3に送出することにより、互いに通信を行う。
即ち、本実施例において、何れの通信装置1からも通信
線3に送信データが出力されていない場合には、通信線
3の電圧レベルは継続してハイレベルのアイドル状態と
なる。そして、送信を行う通信装置1は、このアイドル
状態「IDLE」を検出すると、まず、1ビットのスタ
ートビット「SOF」をロウレベルで出力し、その後、
自己の識別コードや送信先の識別コード等を表す8ビッ
トのヘッダ「HEADER」,16ビットのデータ「D
ATA」,エラーチェック用の8ビットデータ「CR
C」,CRCの終了を表すロウレベルとハイレベルの2
ビットデータ「CRC−Delimiter 」,通信エラーの有
無を確認するための2ビットデータ「RSP」,当該フ
レームの終了を表す6ビットのハイレベル信号「EO
F」,及びクロック誤差補正用の1ビットのハイレベル
信号「IFS」を、順番に出力する。
【0061】そして、このようなフレームを受信した通
信装置1は、自分が送信中ではなく、且つ、HEADE
Rの内容から自分が受信対象に該当していることを判断
すると、CRCの内容に基づいて受信にエラーが発生し
たか否かを判断し、エラーが発生したことを検出する
と、上記RSPのタイミングで2ビットのロウレベル信
号を出力するようになっている。よって、送信側の通信
装置1は、自己が出力したRSPの1ビット目を監視し
て、1ビット目がハイレベルで2ビット目がロウレベル
であれば伝送エラーが無かったと判断し、逆にそのビッ
トがロウレベルであれば受信側で受信エラーが発生した
と判断する。
【0062】また、送信側の通信装置1は、自己が出力
した送信データが通信線3上に流れているか否かを1ビ
ット毎に確認し、自己が出力したデータと同一のデータ
が通信線3上に流れていなければ、他の通信装置1が送
信中であるとして、通信線3がアイドル状態になるまで
送信を中止するようにされている。つまり、自分がハイ
レベル(パッシブレベル)のデータを出力しているとき
に、他の通信装置1がロウレベル(ドミナンドレベル)
を出力すると、通信線3の電圧レベルはロウレベルにな
るため、ハイレベルのデータを送信中の通信装置1は、
この場合にデータが衝突したことを検出して、通信線3
がアイドル状態になるまで自己の送信を中止するように
構成されている。
【0063】次に、このようなデータ通信を実現するた
めに各通信装置1に設けられたマイクロコンピュータ5
の制御動作について、図5〜図8に示すフローチャート
を用いて説明する。尚、本実施例においては、当該シス
テムの電源投入時に、マイクロコンピュータ5が初期化
(イニシャルクリア)されると、カウンタ21はハード
ウェア的にリセットされる。そして、CPU15は、こ
の初期化の際に、第1コンペアレジスタ23へ、カウン
タ21がその値だけカウントすると送信データの1ビッ
ト分に相当する時間T1(以下、1ビット時間という)
が経過する値N1をセットすると共に、第2コンペアレ
ジスタ25へ、カウンタ21がその値だけカウントする
と各ビットの区切り(始め)からサンプリングを行うま
での時間T2(以下、サンプリング時間という)が経過
するという値N2をセットする。例えば、送信データの
1ビット長が200μsであり、カウンタ21の動作ク
ロックが1MHzである場合には、第1コンペアレジス
タ23には、N1として「200」がセットされ、第2
コンペアレジスタ25には、N2としてN1よりも小さ
な値(例えば「100」)がセットされる。また、CP
U15は、この初期化の際に、送信データレジスタ5
1,次送信データレジスタ53,及び期待値レジスタ6
3の夫々に、通信線3上のパッシブレベルに対応した
「1」を書き込むと共に、第1〜第4許可レジスタ55
〜61及び送信許可レジスタ65に、許可データE1〜
E5として、夫々不許可を表す「0」をセットする。
【0064】一方、CPU15は、前記割込信号IP
0,IP1,IP2が同時に発生した場合には、エッジ
検出部33からのエッジ割込信号IP0に応じたIP0
割込処理を最優先に実行し、次に第1比較部27からの
第1タイマ割込信号IP1に応じたIP1割込処理を優
先的に実行し、その次に第2比較部29からの第2タイ
マ割込信号IP2に応じたIP2割込処理を実行する。
【0065】図5は、カウンタ21,第1コンペアレジ
スタ23,第2コンペアレジスタ25,第1比較部2
7,第2比較部29,エッジ検出部33,サンプリング
部35,及び送信データ出力部39からなるハードウェ
アの動作を、CPU15が前記各割込信号IP0,IP
1,IP2に応じて夫々実行する3つの割込処理と共に
表したものであり、図5においては、説明の便宜上、ス
テップナンバー(以下、単にSと記す)を付している。
【0066】図5に示すように、マイクロコンピュータ
5では、図5におけるS110,S120,及びS13
0の判定が常時並行して実行されている。即ち、S11
0では、エッジ検出部33が、多数決フィルタ31を介
して入力された受信ドライバ回路RDCからの受信信号
を常時監視して、受信信号にエッジが発生したか否かを
判定し、S120では、第1比較部27が、常時カウン
トアップされているカウンタ21のカウント値と第1コ
ンペアレジスタ23にセットされた値N1とを比較し
て、両値が一致すると1ビット時間T1が経過したと判
定し、S130では、第2比較部29が、カウンタ21
のカウント値と第2コンペアレジスタ25にセットされ
た値N2とを比較して、両値が一致するとサンプリング
時間T2が到来したと判定する。
【0067】そして、S110,S120,S130に
て共に否定判定されている場合には、そのままの状態が
継続するが、カウンタ21がカウントアップされて、そ
のカウント値が値N2に等しくなると、S130にて肯
定判定される。つまり、第2比較部29が、カウンタ2
1のカウント値と第2コンペアレジスタ25にセットさ
れた値N2との一致を検出して、第2タイマ割込信号I
P2を出力する。
【0068】すると、サンプリング部35が受信信号を
サンプリングし(S140)、これと同時に、CPU1
5が、図6に示すIP2割込処理の実行を開始する(S
150)。そして更に、このとき自己が送信中であっ
て、後述するように第1〜第4許可レジスタ55〜61
及び送信許可レジスタ65に、夫々許可データE1〜E
5として許可を表す「1」がセットされている場合には
(S160:YES)、以下のような動作が行われる。
【0069】即ち、期待値レジスタ63にセットされた
期待値(送信中の送信データ)とサンプリング部35に
よってサンプリングされた受信データSAMとがイクス
クルーシブノアゲートEXNOR1によって比較され
(S170)、両データが不一致である場合には(S1
70:NO)、イクスクルーシブノアゲートEXNOR
1からロウレベルの信号が出力される。そして、第2比
較部29から第2タイマ割込信号IP2が出力されると
アンドゲートAND4からハイレベルの信号が出力され
るため、出力バッファ回路71がイクスクルーシブノア
ゲートEXNOR1からロウレベルの信号をラッチして
出力し、このロウレベルの信号によって送信許可レジス
タ65がリセットされる(S180)。
【0070】また、第2比較部29から第2タイマ割込
信号IP2が出力されると、アンドゲートAND1から
ハイレベルの信号が出力されるため、出力バッファ回路
67が次送信データレジスタ53に書き込まれている送
信データをラッチして出力し、そのデータが送信データ
レジスタ51に転送される(S190)。
【0071】ここで、このときCPU15が実行するI
P2割込処理について説明する。図6に示すように、I
P2割込処理の実行が開始されると、CPU15は、ま
ずS310にて、送信許可レジスタ65に許可を表す
「1」がセットされているか否かを判定し、「1」がセ
ットされていない、即ち送信許可レジスタ65がリセッ
トされていると判定した場合には、続くS320にて、
第1〜第4許可レジスタ55〜61をリセットする、送
信停止禁止手段,データ出力禁止手段,及びエッジデー
タ出力禁止手段としての処理を実行する。そして、続く
S330にて、送信データレジスタ51及び次送信デー
タレジスタ53に送信データとしてパッシブレベルに対
応した「1」を書き込む。
【0072】そして、S330の処理を実行した後、或
いは、S310で送信許可レジスタ65に「1」がセッ
トされていると判定した場合には、S340に移行し
て、サンプリング部35によってサンプリングされた受
信データSAMを読み込んでRAM19に格納し、続く
S350にて図4に示したEOFの終了確認を行った
後、当該処理を終了する。尚、このEOFの終了確認
は、受信データSAMが6ビット連続して「1」であっ
たか否かを判定し、6ビット連続して「1」であること
を検出した場合に他の通信装置1からの送信が終了した
と判定する、といった手順で実行される。
【0073】このようにマイクロコンピュータ5内にお
いて、図5におけるS130〜S190の動作が行わ
れ、その後、カウンタ21がカウントアップされて、そ
のカウント値が値N1に等しくなると、今度はS120
にて肯定判定される。つまり、第1比較部27が、カウ
ンタ21のカウント値と第1コンペアレジスタ23にセ
ットされた値N1との一致を検出して、第1タイマ割込
信号IP1を出力する。
【0074】すると、カウンタ21がクリアされ(S2
00)、これと同時に、CPU15が図7に示すIP1
割込処理の実行を開始する(S210)。そして更に、
このとき自己が送信中であって、第1〜第4許可レジス
タ55〜61及び送信許可レジスタ65に、夫々許可デ
ータE1〜E5として許可を表す「1」がセットされて
いる場合には(S220:YES)、以下のような動作
が行われる。
【0075】即ち、第1比較部27から第1タイマ割込
信号IP1が出力されると、アンドゲートAND3から
ハイレベルの信号が出力されて、オアゲートOR1から
ハイレベルの信号が出力されるため、出力バッファ回路
69が、そのとき送信データレジスタ51に格納されて
いる送信データをラッチして出力する(S230)。す
ると、その送信データは、インバータINV1により反
転されて、アンドゲートAND5を介して送信ドライバ
回路TDCに出力される。
【0076】ここで、このときCPU15が実行するI
P1割込処理について説明する。図7に示すように、I
P1割込処理の実行が開始されると、CPU15は、ま
ずS410にて、現在送信中であるか否かを判定する。
尚、この判定は、送信許可レジスタ65に許可を表す
「1」がセットされているか否かを判定し、「1」がセ
ットされている場合に送信中であると判定する。
【0077】そして、S410にて、送信中ではないと
判定した場合には、続くS420にて、上述したIP2
割込処理のS350でEOFの終了が既に確認されてい
るか否かを判定し、EOFの終了が確認されていなけれ
ば、そのまま当該処理を終了する。また、S420に
て、EOFの終了が確認されていると判定した場合に
は、続くS430に進んで、送信許可レジスタ65に許
可を表す「1」をセットし、続くS440にて、第1〜
第4許可レジスタ55〜61にも許可を表す「1」をセ
ットする。
【0078】そして、S440の処理を実行した後、或
いは、S410で送信中であると判定した場合には、S
450に移行して、次送信データレジスタ53へ、次に
送信すべき送信データを書き込む、第2の書込手段とし
ての処理を実行し、続くS460にて、期待値レジスタ
63に、現在送信中の送信データ(即ち送信データレジ
スタ51に現在格納されている送信データ)を、期待値
として書き込んだ後、当該処理を終了する。
【0079】一方、このようにマイクロコンピュータ5
内において、図5におけるS120〜S230の動作が
行われている最中に、受信信号にエッジが発生すると、
S110にて肯定判定される。つまり、エッジ検出部3
3が、受信信号にエッジが発生したことを検出してエッ
ジ割込信号IP0を出力する。
【0080】すると、カウンタ21がクリアされ(S2
40)、これと同時に、CPU15が図8に示すエッジ
検出時の割込処理を実行する(S250)。そして更
に、このとき自己が送信中であって、第1〜第4許可レ
ジスタ55〜61及び送信許可レジスタ65に、夫々許
可データE1〜E5として許可を表す「1」がセットさ
れている場合には(S260:YES)、以下のような
動作が行われる。
【0081】即ち、エッジ検出部33からエッジ割込信
号IP0が出力されると、アンドゲートAND2からハ
イレベルの信号が出力されて、オアゲートOR1からハ
イレベルの信号が出力される。よって、この場合も第1
タイマ割込信号IP1が出力された場合と全く同様に、
出力バッファ回路69が、そのとき送信データレジスタ
51に格納されている送信データをラッチして出力し、
その送信データが、インバータINV1により反転され
て、アンドゲートAND5を介して送信ドライバ回路T
DCに出力される(S270)。
【0082】ここで、このときCPU15が実行するI
P0割込処理について説明する。図8に示すように、I
P0割込処理の実行が開始されると、CPU15は、ま
ずS510にて、現在送信中であるか否かを判定する。
尚、この判定は、IP1割込処理のS410と全く同様
に、送信許可レジスタ65に許可を表す「1」がセット
されているか否かを判定し、「1」がセットされている
場合に送信中であると判定する。
【0083】そして、このS510で送信中ではないと
判定した場合には、そのまま当該処理を終了するが、送
信中であると判定した場合には、S520に進んで、前
回実行した割込処理がIP2割込処理であるか否かを判
定する。そして、前回の割込処理がIP2割込処理では
ないと判定した場合には、そのまま当該処理を終了する
が、前回がIP2割込処理であると判定した場合には、
続くS530にて、次送信データレジスタ53に、次に
送信すべき送信データを書き込む、第2の書込手段とし
ての処理を実行する。このようにS530の処理を実行
した後、S540に移行して、期待値レジスタ63に、
現在送信中の送信データを期待値として書き込み、その
後、当該処理を終了する。
【0084】次に、このようなマイクロコンピュータ5
によって制御される通信装置1が送信を開始する場合の
動作について、図9を用いて説明する。尚、図9は、当
該データ通信システムに電源が投入された直後で、通信
線3の電圧レベルが継続してハイレベルである場合に、
当該通信装置1が送信を開始する場合の動作を表してい
る。
【0085】まず、電源が投入されて既述したように各
部の初期化が行われた後、マイクロコンピュータ5内に
おいて、カウンタ21のカウント値が第2コンペアレジ
スタ25にセットされた値N2と等しくなると、第2比
較部29から第2タイマ割込信号IP2が出力されて、
サンプリング部35が受信信号をサンプリングすると共
に、CPU15がIP2割込処理を実行する。
【0086】但しこのときには、送信許可レジスタ65
及び第1〜第4許可レジスタ55〜61には未だ「1」
がセットされておらず、送信中ではないため、アンドゲ
ートAND1,AND4の出力がロウレベルに固定され
て図5におけるS170〜S190の動作は行われず、
また、IP2割込処理のS320及びS330によっ
て、第1〜第4許可レジスタ55〜61がリセットされ
たままで、且つ、送信データレジスタ51及び次送信デ
ータレジスタ53には、送信データとしてパッシブレベ
ルに対応した「1」がセットされたままとなる。つま
り、この状態では、当該通信装置1の送信動作が禁止さ
れ、サンプリングした受信データSAMをRAM19へ
格納する、といった受信動作のみが行われる。
【0087】そしてその後、カウンタ21のカウント値
が第1コンペアレジスタ23にセットされた値N1に等
しくなると、第1比較部27から第1タイマ割込信号I
P1が出力されて、カウンタ21がクリアされると共
に、CPU15がIP1割込処理を実行する。但し、こ
のときも上記のように未だ送信中ではないため、アンド
ゲートAND3の出力はロウレベルに固定されて図5に
おけるS230の出力動作は行われず、また、IP2割
込処理のS350にてEOFの終了確認が未だ行われて
いないため、IP1割込処理は、送信動作のためのS4
30〜S460の処理が実行されずに終了する。
【0088】そして、カウンタ21は、第1タイマ割込
信号IP1が出力される毎にリセットされるため、その
後は、図9に示すように、送信データの1ビット時間T
1が経過する度に、第1タイマ割込信号IP1が出力さ
れて、CPU15がIP1割込処理を実行し、また、そ
の各出力時からサンプリング時間T2が経過する度に、
第2タイマ割込信号IP2が出力されて、CPU15が
IP2割込処理を実行する。
【0089】次に、このような状態が続いて、図9の時
点taに示すようにIP2割込処理が6回実行される
と、その回のS350にて、受信データSAMが6ビッ
ト連続して「1」であったこと、即ちEOFが終了した
ことが検出される。すると、図9の時点tbに示すよう
に、その次に実行されるIP1割込処理では、そのS4
30〜S460が実行されて、送信許可レジスタ65及
び第1〜第4許可レジスタ55〜61に「1」がセット
されると共に、次送信データレジスタ53へ次に送信す
べき送信データとしてSOFを表す「0」が書き込ま
れ、更に、期待値レジスタ63へ現在送信データレジス
タ51にセットされている「1」が書き込まれて、次回
からの送信準備が行われる。
【0090】そして、図9の時点tcに示すように、そ
の次に第2タイマ割込信号IP2が出力されると、この
ときには、第1及び第4許可レジスタ55,61によっ
てアンドゲートAND1,AND4の動作が許可されて
いるため、図5におけるS170〜S190の動作が行
われて、時点tbのIP1割込処理で次送信データレジ
スタ53に書き込まれた送信データ(「0」)が送信デ
ータレジスタ51に転送される。尚、このとき、期待値
レジスタ63には期待値として初期値の「1」が書き込
まれているため、図5におけるS170の判定動作で
は、一致判定されたままで送信許可レジスタ65はリセ
ットされない。
【0091】そして更に、図9の時点tdに示すよう
に、その次に第1タイマ割込信号IP1が出力される
と、このときには、第3許可レジスタ59によってアン
ドゲートAND3の動作が許可されているため、図5に
おけるS230の出力動作によって、そのとき送信デー
タレジスタ51に格納されている送信データ(即ちSO
Fを表す「0」)が、インバータINV1によって反転
されて、アンドゲートAND5を介して送信ドライバ回
路TDCに出力される。すると、送信ドライバ回路TD
CのトランジスタTR1がONするため、図9の矢印Y
1aに示すように、通信線3の電圧レベル(図において
受信信号)が、ハイレベルからロウレベルに変化して、
当該通信装置1からの通信線3にフレームの先頭を表す
SOFが送出される。つまり、この時点から送信が開始
される。
【0092】また、このとき実行されるIP1割込処理
によって、次送信データレジスタ53へSOFの次に送
信すべき送信データ(HEADERの1ビット目)が書
き込まれると共に、期待値レジスタ63へ現在送信中の
「0」が書き込まれる。そして、このように通信線3の
電圧レベルがロウレベルに変化すると、受信信号に立ち
下がりエッジが発生するため、マイクロコンピュータ5
内にて、エッジ検出部33がエッジの発生を検出し、図
9の矢印Y1b及び時刻teに示すようにエッジ割込信
号IP0が出力される。
【0093】すると、この場合にも、図5におけるS2
40に示したようにカウンタ21がリセットされ、ま
た、第2許可レジスタ57によってアンドゲートAND
2の動作が許可されているため、S270の出力動作
(即ち出力バッファ回路69)によって、そのとき送信
データレジスタ51に格納されている送信データが出力
される。尚、このように自分が送信したことによって受
信信号にエッジが発生した場合には、送信データレジス
タ51内の送信データは更新されていないため、直前の
第1タイマ割込信号IP1の出力時に出力された送信デ
ータと同じデータが出力される。しかも、このときCP
U15が実行するIP0割込処理では、そのS520に
て前回の割込処理がIP2割込処理ではないと判定され
て、S530の処理(即ち次送信データレジスタ53へ
の書き込み)が行われないため、通信には全く影響しな
い。
【0094】ここで、カウンタ21は、このようなエッ
ジ検出時にもリセットされるため、その後は、このエッ
ジ検出時点を基準として、サンプリング時間T2の計時
と1ビット時間T1の計時とが行われる。そしてその後
は、第2タイマ割込信号IP2が出力される度に、期待
値レジスタ63にセットされた期待値と今回サンプリン
グされた受信データSAMとの比較(S170)と、次
送信データレジスタ53から送信データレジスタ51へ
の送信データの転送(S190)とが行われ、第1タイ
マ割込信号IP1及びエッジ割込信号IP0が出力され
る度に、その各直前の第2タイマ割込信号IP2の出力
時に送信データレジスタ51へ転送された送信データの
出力(S230,S270)と、次送信データレジスタ
53への次の送信データの書き込み(S450,S53
0)と、期待値レジスタ63への期待値の書き込み(S
460,S540)とが行われて、送信データが順次出
力されていく。
【0095】そして、このような送信動作中において、
第2タイマ割込信号IP2の出力時に、期待値(送信中
の送信データ)と今回の受信データSAMとが一致して
いないと判定されると(S170:NO)、送信許可レ
ジスタ65がリセットされて、アンドゲートAND5の
出力が強制的にロウレベルに固定されるため、当該通信
装置1の送信動作が停止される(S180)。尚、この
ように送信許可レジスタ65がリセットされると、IP
2割込処理のS320〜S330によって、第1〜第4
許可レジスタ55〜61もリセットされ、送信データレ
ジスタ51及び次送信データレジスタ53には、パッシ
ブレベルに対応した初期値「1」が書き込まれる。
【0096】ここで、このように送信許可レジスタ65
がリセットされた後に、当該通信装置1が送信を再開す
る場合にも、上述した電源投入時の動作と全く同様の動
作を行う。つまり、図4に示したように送信中の他の通
信装置1は、送信を終了する際には合計7ビット連続の
ハイレベル信号(EOF及びIOF)を出力するため、
送信を中止している通信装置1は、上記と全く同様に、
IP2割込処理のS350にて、受信データSAMが6
ビット連続して「1」であることを検出するとEOFが
終了したことを確認し、その次のIP1割込処理にて、
送信許可レジスタ65及び第1〜第4許可レジスタ55
〜61に「1」をセットすると共に、次送信データレジ
スタ53に次に送信すべき送信データ(SOF「0」)
を書き込み、その次の第2タイマ割込信号IP2の出力
時に、次送信データレジスタ53から送信データレジス
タ51へ送信データを転送し、その次の第1タイマ割込
信号IP1の出力時に、送信データレジスタ51に格納
されている送信データを出力する、といった手順で送信
を再開する。
【0097】次に、上述した送信開始時、或いはその後
に、複数の通信装置1が同じデータを送信した場合の動
作について、図10を用いて説明する。尚、図10は、
2つの通信装置1が「1,0,0」のデータを出力する
場合を例示している。また、以下の説明において、マイ
クロコンピュータ5が出力する送信データとは、出力バ
ッファ回路69からインバータINV1へ出力される送
信データを指している。
【0098】まず、各通信装置間での基本クロック周波
数のずれにより、自己の通信装置1の方が他の通信装置
1よりも早く送信を行っている場合には、図10の実線
で示すように、受信信号には自分の送信データによって
エッジが発生する。そしてこの場合に、自己の通信装置
1に設けられたマイクロコンピュータ5は、第1タイマ
割込信号IP1が出力された時刻t1にて、送信データ
として「1」を出力すると共に、次送信データレジスタ
53へ次の送信データとして「0」を書き込み、次の第
2タイマ割込信号IP2が出力された時刻t2にて、次
送信データレジスタ53に書き込まれている「0」を送
信データレジスタ51へ転送し、次の第1タイマ割込信
号IP1が出力された時刻t3にて、送信データレジス
タ51に格納されている「0」を出力すると共に、次送
信データレジスタ53へ次の送信データとして「0」を
書き込む。
【0099】すると、ほぼ時刻t3にて受信信号に立ち
下がりエッジが発生し、エッジ割込信号IP0が出力さ
れるが、この場合には、図9に示した時刻teの場合と
全く同様に、直前の第1タイマ割込信号IP1の出力時
に出力された送信データと同じデータを出力し、且つ、
次送信データレジスタ53への次の送信データの書き込
みは行わないため、通信には全く影響しない。
【0100】そしてその後は、このエッジ検出時を基準
としてサンプリング時間T2及び1ビット時間T1の計
時が行われ、次の第2タイマ割込信号IP2が出力され
た時刻t4にて、次送信データレジスタ53に書き込ま
れている「0」を送信データレジスタ51へ転送し、次
の第1タイマ割込信号IP1が出力された時刻t5に
て、送信データレジスタ51に格納されている「0」を
出力する。
【0101】一方、他の通信装置1の方が自己の通信装
置1よりも早く送信を行っている場合には、図10の一
点鎖線で示すように、受信信号には他の通信装置1から
の送信データによってエッジが発生する。ここで、サン
プリングポイントよりも早く他の通信装置1が送信デー
タを変化させることは通信成立の前提上あり得ないた
め、この場合には、時刻t2と時刻t3の間の時刻t6
で受信信号に立ち下がりエッジが発生する。
【0102】すると、この場合に自己の通信装置1に設
けられたマイクロコンピュータ5は、ほぼ時刻t6にて
エッジ割込信号IP0が出力されるため、直前の第2タ
イマ割込信号IP2の出力時(時刻t2)に送信データ
レジスタ51へ転送された「0」を出力する。また、こ
の場合には、第2タイマ割込信号IP2が出力された後
にエッジ割込信号IP0が出力されるため、図8に示し
たIP0割込処理のS530を実行して、次送信データ
レジスタ53へ次の送信データとして「0」を書き込
む。
【0103】そしてこの場合にも、その後は、このエッ
ジ検出時を基準としてサンプリング時間T2及び1ビッ
ト時間T1の計時が行われ、次の第2タイマ割込信号I
P2が出力された時刻t7にて、次送信データレジスタ
53に書き込まれている「0」を送信データレジスタ5
1へ転送し、次の第1タイマ割込信号IP1が出力され
た時刻t8にて、送信データレジスタ51に格納されて
いる「0」を送信する。
【0104】つまり、他の通信装置1の方が早く送信デ
ータを変化させた場合には、図10において実線で示し
た動作のうち、時刻t3以降の動作が、エッジ検出時刻
t6を基準として全体的にシフトされる。そして、これ
によって、複数の通信装置1が通信線3上にデータを送
出している場合に、より早く送信を行った(送信データ
を変化させた)通信装置の動作タイミングに、他の通信
装置の送受信タイミングを同期させ、各通信装置間での
動作タイミングが次第にずれてしまうことを防止してい
る。
【0105】以上説明したように、本実施例の通信装置
1を制御するマイクロコンピュータ5においては、カウ
ンタ21,第1コンペアレジスタ23,及び第1比較部
27によって1ビット時間T1が計時される毎に、アン
ドゲートAND3,オアゲートOR1、及び出力バッフ
ァ回路69によって、そのとき送信データレジスタ51
に格納されている送信データを送信ドライバ回路TDC
へ出力し、また、その時点からカウンタ21,第2コン
ペアレジスタ25,及び第2比較部29によってサンプ
リング時間T2が計時されたときに、受信信号をサンプ
リングすると共に、次に送信すべき送信データを送信デ
ータレジスタ51へ転送する、といった動作を繰り返す
ことにより、データの送受信を順次行うようにしてい
る。
【0106】そして、受信信号のサンプリング時に、サ
ンプリングした受信データSAMと現在送信中の送信デ
ータとが一致していないことを検出すると、6ビット連
続してハイレベルであるEOFの終了を検出するまで、
送信許可レジスタ65及び第1〜第4許可レジスタ55
〜61をリセットして、送信を中止するようにしてい
る。
【0107】そして更に、自己が送信した送信データ或
いは他の通信装置1からの送信データによって、受信信
号にエッジが発生し、これがエッジ検出部33によって
検出されると、アンドゲートAND2とオアゲートOR
1を介して出力バッファ回路69を作動させて、そのと
き送信データレジスタ51に格納されている送信データ
を送信ドライバ回路TDCへ出力し、これと同時に、カ
ウンタ21をクリアして、1ビット時間T1とサンプリ
ング時間T2との計時動作をやり直すようにしている。
この結果、既述した調歩同期式の通信プロトコルを実現
できる。
【0108】ここで特に、本実施例のマイクロコンピュ
ータ5では、送信データレジスタ51に格納された送信
データを出力するための出力バッファ回路69を、第1
比較部27からの第1タイマ割込信号IP1とエッジ検
出部33からのエッジ割込信号IP0との論理和信号に
よって、直接作動させるようにしている。
【0109】よって、本実施例のマイクロコンピュータ
5によれば、エッジ検出部33によって受信信号のエッ
ジが検出された時に、出力バッファ回路69を即座に作
動させて、そのとき送信データレジスタ51に格納され
ている送信データを速やかに出力することができる。
【0110】つまり、既述したように従来のシングルチ
ップマイクロコンピュータでは、受信信号のエッジ検出
時にはCPUが実行するエッジ割込処理によって送信デ
ータを出力する、といった方法しか採ることができず、
エッジ検出時にCPUが他の割込処理を実行している場
合には、その割込処理の実行が終了するまでは、次の送
信データを出力することができなかった。
【0111】これに対して、本実施例のマイクロコンピ
ュータ5によれば、第1タイマ割込信号IP1とエッジ
割込信号IP0との論理和をとるオアゲートOR1の出
力信号によって、出力バッファ回路69が作動されるよ
うに構成されているため、CPU15がIP2割込処理
を実行している最中であっても、エッジ検出部33から
エッジ割込信号IP0が出力されれば、送信データレジ
スタ51に格納されている送信データを即座に出力する
ことができる。
【0112】そしてこの結果、自己が送信中で且つCP
U15がIP2割込処理を実行しているときに、通信線
3の電圧に図13に例示したようなノイズが発生した場
合でも、エッジを検出した時点で即座に送信データを出
力することができるようになり、延いては、通信線3に
接続された全ての通信装置1を同期させて作動させるこ
とができる。
【0113】また、本実施例のマイクロコンピュータ5
においては、第1タイマ割込信号IP1の出力時にCP
U15が実行するIP1割込処理、及びエッジ割込信号
IP0の出力時にCPU15が実行するIP0割込処理
にて、次に送信すべき送信データを次送信データレジス
タ53に書き込んでおき、その次に第2比較部29から
第2タイマ割込信号IP2が出力されたときに、アンド
ゲートAND1及び出力バッファ回路67からなるハー
ドウェアによって、次送信データレジスタ53に書き込
まれている送信データを送信データレジスタ51に転送
するようにしている。
【0114】よって、第2比較部29から第2タイマ割
込信号IP2が出力されると、送信データレジスタ51
には、そのときのCPU15の動作状態に関わらず、次
送信データレジスタ53から出力バッファ回路67を介
して、次に送信すべき送信データが即座に書き込まれ
る。
【0115】つまり、第2タイマ割込信号IP2の出力
時にCPU15が実行するIP2割込処理によって、送
信データレジスタ51へ次に送信すべき送信データを書
き込むことも考えられるが、この場合には、第2タイマ
割込信号IP2が出力された直後に、エッジ検出部33
によって受信信号のエッジが検出されると、送信データ
レジスタ51へのデータの書換えが間に合わずに、サン
プリング後のエッジ検出時に前回と同じデータを送信し
てしまう虞が生じる。
【0116】これに対して、本実施例のマイクロコンピ
ュータ5によれば、第2タイマ割込信号IP2が出力さ
れた直後に、エッジ検出部33によって受信信号のエッ
ジが検出された場合でも、送信データレジスタ51のデ
ータを次の送信データに即座に書き換えて、そのデータ
を出力バッファ回路69を介して確実に出力することが
できる。
【0117】また更に、本実施例のマイクロコンピュー
タ5においては、受信信号をサンプリングするサンプリ
ング部35をハードウェアによって形成するようにして
いる。よって、第2タイマ割込信号IP2が出力された
時に、即座に受信信号のサンプリングを行うことがで
き、延いては受信信号のサンプリングをより正確なタイ
ミングで行うことができる。
【0118】一方、本実施例のマイクロコンピュータ5
においては、第1タイマ割込信号IP1及びエッジ割込
信号IP0によって、カウンタ21がハードウェア的に
クリアされるようにしている。従って、CPU15が実
行するIP1割込処理及びIP0割込処理にて、第1及
び第2コンペアレジスタ23,25の値を加算により順
次更新していく、といった複雑な処理を行うことなく、
1ビット時間T1及びサンプリング時間T2の計時を行
うことができる。
【0119】また、本実施例のマイクロコンピュータ5
においては、出力バッファ回路67,71及びオアゲー
トOR1へ各割込信号IP0,IP1,IP2を入力す
るための信号ラインに、夫々、アンドゲートAND1,
AND2,AND3,AND4を設け、更に、各アンド
ゲートAND1,AND2,AND3,AND4の一方
の入力端子に、CPU15によってセット・リセットさ
れる許可データE1〜E4を夫々入力するようにしてい
る。従って、各割込信号IP0,IP1,IP2に対す
る出力バッファ回路67,69,71の動作を、CPU
15の指令によって任意に禁止したり許可したりするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のデータ通信システムの構成を表す構成
図である。
【図2】実施例の通信装置に設けられたシングルチップ
マイクロコンピュータの内部構成を表すブロック図であ
る。
【図3】シングルチップマイクロコンピュータの内部に
設けられた送信データ出力部の構成を表すブロック図で
ある。
【図4】実施例の通信装置が送出するデータのフレーム
フォーマットを説明する説明図である。
【図5】シングルチップマイクロコンピュータの動作を
説明するためのフローチャートである。
【図6】シングルチップマイクロコンピュータ内のCP
Uが実行するIP2割込処理を説明するフローチャート
である。
【図7】シングルチップマイクロコンピュータ内のCP
Uが実行するIP1割込処理を説明するフローチャート
である。
【図8】シングルチップマイクロコンピュータ内のCP
Uが実行するIP0割込処理を説明するフローチャート
である。
【図9】実施例の通信装置が送信を開始する場合の動作
を説明する説明図である。
【図10】複数の通信装置が同じデータを送信する場合
の動作を説明する説明図である。
【図11】通信制御装置として用いられていた従来のシ
ングルチップマイクロコンピュータの内部構成を表すブ
ロック図である。
【図12】従来のシングルチップマイクロコンピュータ
を通信制御装置として用いた場合の動作を説明する説明
図である。
【図13】従来装置の問題点を説明するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1…通信装置 3…通信線 RDC…受信ドライバ
回路 TDC…送信ドライバ回路 5…マイクロコンピュー
タ 15…CPU 17…ROM 19…RAM 21…カウンタ 23…第1コンペアレジスタ 25…第2コンペアレ
ジスタ 27…第1比較部 29…第2比較部 31…多数
決フィルタ 33…エッジ検出部 35…サンプリング部 39
…送信データ出力部 51…送信データレジスタ 53…次送信データレジ
スタ 55…第1許可レジスタ 57…第2許可レジスタ 59…第3許可レジスタ 61…第4許可レジスタ 63…期待値レジスタ 65…送信許可レジスタ 67,69,71…出力バッファ回路 OR1…オア
ゲート AND1,AND2,AND3,AND4,AND5…
アンドゲート EXNOR1…イクスクルーシブノアゲート INV
1…インバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 明博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 神田 康志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信線の電圧レベルを外部からの送信デ
    ータに応じて所定のロウレベルとハイレベルとの間で変
    化させることにより前記通信線に通信信号を送出し、前
    記通信線を介して伝送されてきた通信信号を受信する通
    信装置に用いられ、前記通信線からの受信信号を入力し
    てデータを取得すると共に、前記通信線へ送信すべき送
    信データを出力するシングルチップマイクロコンピュー
    タからなる通信制御装置であって、 前記受信信号にエッジが発生したことを検出するエッジ
    検出手段と、 前記エッジ検出手段により前記受信信号のエッジが検出
    された時点を基準として、予め設定された前記通信信号
    の1ビット分の時間を繰り返して計時する第1の計時手
    段と、 前記エッジ検出手段により前記受信信号のエッジが検出
    された時点、及び前記第1の計時手段により前記1ビッ
    ト分の時間が計時された時点を基準として、前記1ビッ
    ト分の時間よりも予め短く設定された所定時間を計時す
    る第2の計時手段と、 該第2の計時手段によって前記所定時間が計時されると
    前記受信信号をサンプリングし、当該サンプリングした
    データを受信データとして取得するサンプリング手段
    と、 送信データを格納するための格納手段と、 前記第2の計時手段によって前記所定時間が計時される
    と、送信すべき送信データを前記格納手段に書き込むデ
    ータ書込手段と、 前記エッジ検出手段によって前記受信信号のエッジが検
    出されるか、或いは前記第1の計時手段によって前記1
    ビット分の時間が計時されると、前記格納手段に格納さ
    れた送信データを保持して前記通信線へ出力するデータ
    出力手段と、 を備え、少なくとも前記エッジ検出手段,第1の計時手
    段,第2の計時手段,格納手段,及びデータ出力手段
    は、当該シングルチップマイクロコンピュータの内部に
    てハードウェアによって形成されていること、 を特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の通信制御装置におい
    て、 前記格納手段が、前記データ出力手段によって出力され
    る送信データを格納するための第1の格納手段と、該第
    1の格納手段に格納された送信データの次に送信すべき
    送信データを格納するための第2の格納手段と、からな
    ると共に、 前記データ書込手段が、前記第2の計時手段によって前
    記所定時間が計時されると、前記第2の格納手段に格納
    された送信データを前記第1の格納手段に書き込む第1
    の書込手段と、前記第2の計時手段によって前記所定時
    間が計時される前に、前記第2の格納手段に送信データ
    を書き込む第2の書込手段とからなり、 更に、前記第1の書込手段が、当該シングルチップマイ
    クロコンピュータの内部にてハードウェアによって形成
    されていること、 を特徴とする通信制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の通信制御
    装置において、 前記サンプリング手段によってサンプリングされたデー
    タが、当該サンプリングの直前に前記データ出力手段に
    よって出力された送信データと一致しているか否かを判
    定し、前記両データが一致していないと判断すると、前
    記データ出力手段の作動を所定条件が成立するまで停止
    させる送信停止手段を備えたこと、 を特徴とする通信制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の通信制御装置におい
    て、 前記送信停止手段の動作を禁止可能な送信停止禁止手段
    を備えたこと、 を特徴とする通信制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の通信制御装置において、 前記データ出力手段の動作を禁止可能なデータ出力禁止
    手段を備えたこと、 を特徴とする通信制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の通信制御装置において、 前記エッジ検出手段によって受信信号のエッジが検出さ
    れたときの前記データ出力手段の動作を禁止可能なエッ
    ジデータ出力禁止手段を備えたこと、 を特徴とする通信制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れかに記載
    の通信制御装置において、 前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段のうち少な
    くとも何れか一方が、当該シングルチップマイクロコン
    ピュータ内のクロックによってカウント動作を行うカウ
    ンタと、所定値がセットされるレジスタと、該レジスタ
    の値と前記カウンタのカウント値とが一致したか否かを
    検出する比較部と、からなること、 を特徴とする通信制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6の何れかに記載
    の通信制御装置において、 当該シングルチップマイクロコンピュータ内のクロック
    によってカウント動作を行うカウンタを備えると共に、 前記第1の計時手段及び前記第2の計時手段が、夫々、
    所定値がセットされるレジスタと、該レジスタの値と前
    記カウンタのカウント値とが一致したか否かを検出する
    比較部と、からなること、 を特徴とする通信制御装置。
JP6256725A 1994-10-21 1994-10-21 通信制御装置 Expired - Fee Related JP2707981B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6256725A JP2707981B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 通信制御装置
US08/546,847 US5790603A (en) 1994-10-21 1995-10-23 Communication apparatus with collision detection and edge detection for transmitting and receiving data

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6256725A JP2707981B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 通信制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08125674A JPH08125674A (ja) 1996-05-17
JP2707981B2 true JP2707981B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=17296588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6256725A Expired - Fee Related JP2707981B2 (ja) 1994-10-21 1994-10-21 通信制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5790603A (ja)
JP (1) JP2707981B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080002735A1 (en) * 1997-04-01 2008-01-03 Paradox Security Systems Ltd. Device network
US6178316B1 (en) * 1997-04-29 2001-01-23 Meta-C Corporation Radio frequency modulation employing a periodic transformation system
US6205153B1 (en) * 1997-05-09 2001-03-20 Siemens Information And Communications Systems, Inc. System and method for improving CSMA/CD network performance during collisions
JP3916024B2 (ja) * 1998-08-05 2007-05-16 本田技研工業株式会社 多重通信装置におけるデータ破壊防止方法
DE19849408A1 (de) 1998-10-27 2000-05-04 Continental Teves Ag & Co Ohg Verfahren und Vorrichtung zum Aufbereiten eines empfangenen Signals, das Daten codiert übermittelt
US6493351B1 (en) * 1999-04-21 2002-12-10 Nortel Networks Ltd. Collision detection on a differential bus
US6625163B1 (en) * 1999-04-21 2003-09-23 Nortel Networks Ltd. Collision detection on a differential bus
CN1180373C (zh) * 2000-03-03 2004-12-15 皇家菲利浦电子有限公司 具有用于与一个接收数据流同步的装置的数据载体
US6832332B2 (en) * 2001-06-22 2004-12-14 Honeywell International Inc. Automatic detection and correction of marginal data in polling loop system
GB2427801B (en) * 2005-06-29 2010-03-24 Agilent Technologies Inc A method and apparatus for extracting individual pulses from an input signal
US7965734B2 (en) * 2005-12-15 2011-06-21 Paradox Security Systems Ltd. Device network interface
TWI373714B (en) * 2008-04-02 2012-10-01 Novatek Microelectronics Corp Electronic device for contention detection of bidirectional bus and related method
JP2010278537A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Denso Corp 通信装置
JP5920370B2 (ja) * 2014-01-24 2016-05-18 株式会社デンソー 電子制御装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0370528B1 (en) * 1988-11-25 1995-03-01 Nec Corporation Serial clock generating circuit
WO1990010268A1 (en) * 1989-02-27 1990-09-07 Motorola, Inc. Serial word comparator
JPH0528063A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Nec Corp マイクロコンピユータ
JP2839054B2 (ja) * 1991-08-12 1998-12-16 株式会社デンソー 通信装置
JP3136742B2 (ja) * 1992-02-14 2001-02-19 日産自動車株式会社 通信装置
JP2753915B2 (ja) * 1992-03-25 1998-05-20 三菱電機株式会社 通信制御装置
JPH06216778A (ja) * 1993-01-14 1994-08-05 Mitsubishi Electric Corp 通信制御装置の復調回路
JP2757787B2 (ja) * 1994-10-12 1998-05-25 株式会社デンソー 受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5790603A (en) 1998-08-04
JPH08125674A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2707981B2 (ja) 通信制御装置
EP1879326B1 (en) Communication network system and wakeup method for un-wakeup node
US8819466B2 (en) Method and device for waking users of a bus system and corresponding users
US7890229B2 (en) Method and device for waking users of a bus system, and corresponding users
KR100819720B1 (ko) 온 칩 백그라운드 디버그 시스템 및 그 방법을 갖는데이터 처리 시스템
US20150146831A1 (en) Sensor, control unit and method to communicate between sensors and control units
EP3308284A1 (en) Test for 50 nanosecond spike filter
US20170104607A1 (en) Methods to avoid i2c void message in i3c
TWI408931B (zh) 資料通訊裝置、及通訊控制方法、以及程式産品
US9921981B2 (en) Method to minimize the number of IRQ lines from peripherals to one wire
WO2021041768A1 (en) Daisy chain mode entry sequence
US20170371830A1 (en) Accelerated i3c master stop
JPH0844594A (ja) データ処理装置
US10503134B2 (en) Motor driver with multipurpose pin
JP5617795B2 (ja) 通信システム及び、当該通信システムに用いられるマスタノード、スレーブノード
JP2003218871A (ja) ポーリング装置および通信装置
JP6413979B2 (ja) マスタノード
JP2757787B2 (ja) 受信装置
JP3894787B2 (ja) 受信回路
JP6969215B2 (ja) 通信装置及び通信システム
JP5091292B2 (ja) 通信システム、トランシーバ、ノード
CN112445744A (zh) I2c通信
JP3282278B2 (ja) 通信システム
JP3130858B2 (ja) リモートコントロール信号受信装置及びその受信方法
JP2940505B2 (ja) 通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees