JP2707826B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子写真方式の複写機,プリンタなどに
用いられる電子写真用感光体に関し、詳しくは有機材料
からなる電荷発生層と電荷輸送層とをこの順に積層した
感光層を備えた有機系電子写真用感光体の電荷輸送層の
材料に関する。
〔従来の技術〕
近年、電子写真方式の複写機,プリンタなどに用いら
れる電子写真用感光体の感光材料として、有機光導電性
物質の研究が広く進められている。
電子写真方式の複写機,プリンタなどにおいては、一
般にカールソン方式が適用される。この方式の画像形成
は、暗所での感光体へのコロナ放電による帯電、帯電さ
れた感光体表面への露光による文字や絵などの静電潜像
の形成、形成された静電潜像のトナーによる現像、現像
されたトナー像の紙などの支持体への転写,定着により
行われ、トナー像転写後の感光体は除電,残留トナーの
除去,光除電などを行った後、再使用に供される。
感光体がこのような画像形成プロセスに実用化される
ためには、光感度,電荷受容能,電荷保持能,残留電
位,繰り返し特性安定性などの電気的・光電気的特性に
優れていると同時に、機械的強度(硬度,耐磨耗性な
ど),環境安定性(耐熱性,耐湿性,光やオゾンに対す
る耐久性など)においても優れたものでなければならな
い。
有機光導電性物質を用いた感光材料は、従来主として
用いられていたセレンなどの無機光導電性物質を用いた
場合に比べて、可とう性,熱安定性,膜形成性,透明
性,材料の多様性,価格など利点が多いが、光感度,繰
り返し特性安定性,耐磨耗性,光やオゾンに対する耐久
性などに問題を有していた。
そこで、材料の多様性,膜形成性の利点を活かして、
感光体の感光層を、電荷発生物質を含み主として光受容
時の電荷発生に寄与する電荷発生層と、電荷輸送物質を
含み主として暗所での表面電荷の保持および光受容時の
電荷輸送に寄与する電荷輸送層とに機能分離した層の積
層とし、それぞれ各層の機能に適した材料を選択して用
いることにより、全体として感光体特性の向上を図り、
有機系感光体の実用化が進められている。なかでも導電
性基体上に電荷発生層,電荷輸送層が順次積層された負
帯電型積層感光体は、耐磨耗性,耐久性の面で有利であ
ることから現在主流となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、有機材料は無機材料にない多くの長所
をもつが、電子写真用感光体に要求されるすべての特性
を充分に満足するものが得られていないのが現状であ
り、特に繰り返し特性の向上が強く望まれている。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたものであっ
て、繰り返し特性の優れた有機系電子写真用感光体を提
供することを解決すべき課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、この発明によれば、導電性基体上に有
機電荷発生物質を含む電荷発生層と有機電荷輸送物質を
含む電荷輸送層とがこの順に積層されてなる感光層を備
えた電子写真用感光体において、前記電荷輸送層が下記
構造式(1)で示されるヒドラゾン化合物と下記構造式
(2)で示されるポリカーボネート樹脂との混合材料か
らなる電子写真用感光体とすることによって解決され
る。
〔作用〕 上記構造式(1)で示されるヒドラゾン化合物を電荷
輸送物質として用い、上記構造式(2)で示されるポリ
カーボネート樹脂を結着剤として電荷輸送層を形成する
ことにより、繰り返し特性の優れた有機系電子写真用感
光体を得ることができる。
〔実施例〕
第1図は、この発明の感光体の一実施例の概念的断面
図で、導電性基体1上に電荷発生層2,電荷輸送層3が順
次積層された感光層4が形成された負帯電型の積層感光
体を示す。
導電性基体1は感光体の電極としての役目と同時に他
の各層の支持体となっており、円筒状,板状,フィルム
状のいずれでも良く、材質的にはアルミニウム,ステン
レス鋼,ニッケルなどの金属、あるいはガラス,樹脂な
どの上に導電処理を施ほどこしたものでも良い。
電荷発生層2は有機光導電性物質を真空蒸着するか、
あるいは有機光導電性物質の粒子を結着剤樹脂中に分散
させた材料を塗布して形成され、光を受容して電荷を発
生する。また、その電荷発生効率が高いことと同時に発
生した電荷の電荷輸送層3への注入性が重要で電場依存
性が少なく低電場でも注入の良いことが望ましい。
電荷発生層は電荷発生機能を有すればよいので、その
膜厚は電荷発生物質の光吸収係数より決まり一般には5
μm以下であり、好適には1μm以下である。電荷発生
層は電荷発生物質を主体としてこれに電荷輸送物質など
を添加して使用することも可能である。結着剤樹脂とし
ては、ポリカーボネート,ポリエステル,ポリアミド,
ポリウレタン,エポキシ,シリコン樹脂,メタクリル酸
エステルの重合体および共重合体などを適宜組み合わせ
て使用することが可能である。
電荷輸送層3は、結着剤樹脂としての前記構造式
(2)で示されるポリカーボネート樹脂中に、有機電荷
輸送物質としての前記構造式(1)で示されるヒドラゾ
ン化合物を分散させた材料からなる塗膜であり、暗所で
は絶縁体層として感光体の電荷を保持し、光受容時には
電荷発生層から注入される電荷を輸送する機能を発揮す
る。
電荷輸送層の膜厚は実用的に有効な表面電位を維持す
るためには3μm〜30μmの範囲が好ましく、より好適
には5μm〜20μmである。
実施例1 電荷発生物質としての下記構造式(3)で示されるビ
スアゾ化合物5重量部,下記構造式(4)で示される多
環キノン化合物10重量部と、結着剤樹脂としてのジアリ
ルフタレートのプリポリマー(商品名ダップK:大阪曹達
(株)製)10重量部とを、メチルエチルケトン1000重量
部と混合し、混合機で4時間混練を行い塗布液を調製
し、電荷発生層用の塗液を作製した。
次に、電荷輸送物質としての前記構造式(1)で示さ
れるヒドラゾン化合物10重量部と、結着剤樹脂としての
前記構造式(2)で示されるポリカーボネート樹脂10重
量部とを、ジクロロメタン85重量部に溶解し、電荷輸送
層用の塗液を作製した。
次に、アルミニウム基体上に電荷発生層(膜厚1μ
m),電荷輸送層(膜厚16μm)の順にそれぞれ調製し
た塗液を塗布して感光体を作製した。
実施例2 電荷発生物質としての前記構造式(3)で示されるヒ
ドラゾ化合物10重量部と、結着剤樹脂としてのジアリル
フタレート樹脂(商品名ダップK:大阪曹達(株)製)10
重量部とを、メチルエチルケトン1500重量部と混合し混
合機で3時間混練を行い塗布液を調製し、電荷発生層用
の塗液を作製した。
実施例1の電荷発生層用の塗液をこの塗液に変え、そ
の他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
比較例1 実施例1の電荷輸送層用塗液の結着剤樹脂を、下記構
造式(5)で示されるポリカーボネート樹脂に変え、そ
の他は実施例1と同様にして感光体を作製した。
比較例2 実施例1の電荷輸送層用塗液の結着剤樹脂をポリメチ
ルメタクリレートに変え、その他は実施例1と同様にし
て感光体を作製した。
比較例3 実施例2の電荷輸送層用塗液の結着剤樹脂を前記構造
式(5)で示されるポリカーボネート樹脂に変え、その
他は実施例2と同様にして感光体を作製した。
比較例4 実施例2の電荷輸送層用塗液の結着剤樹脂をポリメチ
ルメタクリレートに変え、その他は実施例2と同様にし
て感光体を作製した。
比較例5 実施例2の電荷輸送層用塗液の電荷輸送物質を、p−
ジエチルアミノベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン
(構造式は以下)に変え、その他は実施例2と同様にし
て感光体を作製した。
このようにして得られた感光体の電子写真特性を複写
機を用いて評価した。感光体を複写機に搭載し、1万枚
連続コピー前後の残留電位Vrの変化ΔVr(上昇)を測定
し、繰り返し特性の安定性を評価した。その結果を第1
表に示す。
第1表より、実施例1とこれに対応する比較例1,2、実
施例2とこれに対応する比較例3、4、5をそれぞれ比
較して、実施例の方が明らかにΔVrが小さく、繰り返し
特性が優れていることが判る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、有機系の負帯電型積層感光体にお
いて、電荷輸送層に電荷輸送物質としての前記構造式
(1)で示されるヒドラゾン化合物と、結着剤樹脂とし
ての前記構造式(2)で示されるポリカーボネート樹脂
とを組み合わせて混合して用いることにより、連続画像
出しにおいても残留電位の上昇が少なく、地かぶりの発
生しない、繰り返し特性の優れた電子写真用感光体を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の感光体の一実施例の概念的断面図で
ある。 1……導電性基体、2……電荷発生層、3……電荷輸送
層、4……感光層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性基体上に有機電荷発生物質を含む電
    荷発生層と有機電荷輸送物質を含む電荷輸送層とがこの
    順に積層されてなる感光層を備えた電子写真用感光体に
    おいて、前記電荷輸送層が下記構造式(1)で示される
    ヒドラゾン化合物と下記構造式(2)で示されるポリカ
    ーボネート樹脂との混合材料からなることを特徴とする
    電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子写真用感光体におい
    て、前記電荷輸送層が前記ヒドラゾン化合物からなる有
    機電荷輸送物質と前記ポリカーボネート樹脂からなる結
    着剤との混合材料からなることを特徴とする電子写真用
    感光体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電子写真用感光体におい
    て、前記電荷輸送層が前記ヒドラゾン化合物からなる有
    機電荷輸送物質の10重量部と前記ポリカーボネート樹脂
    からなる結着剤の10重量部とを、ジクロロメタン85重量
    部に溶解させて得られる塗液を塗布して形成することを
    特徴とする電子写真用感光体の製造方法。
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