JP2707622B2 - 露出制御用羽根とその製造方法 - Google Patents

露出制御用羽根とその製造方法

Info

Publication number
JP2707622B2
JP2707622B2 JP63210627A JP21062788A JP2707622B2 JP 2707622 B2 JP2707622 B2 JP 2707622B2 JP 63210627 A JP63210627 A JP 63210627A JP 21062788 A JP21062788 A JP 21062788A JP 2707622 B2 JP2707622 B2 JP 2707622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stud
blade
base material
hole
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63210627A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0259732A (ja
Inventor
憲 長阪
元偉 吉川
善行 花岡
Original Assignee
ミノルタ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミノルタ株式会社 filed Critical ミノルタ株式会社
Priority to JP63210627A priority Critical patent/JP2707622B2/ja
Publication of JPH0259732A publication Critical patent/JPH0259732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2707622B2 publication Critical patent/JP2707622B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種カメラの絞り又はシャッターとして用
いることができる露出制御用羽根及びその製造方法に関
するものである。
(従来技術) 露出制御用羽根には、該羽根を支持し、且つ回動させ
るために、ダボと呼ばれる鋲部が形成されている。
この鋲部を露出制御用羽根(以下羽根という)に固定
するには、羽根における鋲部の取付位置に、バーリング
加工等により取付けられる鋲部側に向かって切起し片を
形成した穴部を設け、この穴部の切起し片に鋲部を射出
成形によって形成している(その製法としては、例え
ば、特開昭63-123029号公報等に示されている)。
そのような製法により作られた羽根の形状は、第6図
に示されるように、羽根1aの一側面に回転鋲2aを、他側
面に駆動鋲3aを位置させ、回転鋲2a、駆動鋲3aに向かっ
て羽根1aに形成した屈折部1b,1cが夫々くい込んでい
る。
(発明が解決しようとする課題) このような従来の羽根は、羽根に回転鋲、駆動鋲を固
定するに際して、羽根にバーリング加工の如き曲げ加工
を施しているが、この加工は羽根の平面性に影響を及ぼ
すものである。特に、羽根において平面性を維持するこ
とは、複数の羽根が高速運動を行なう際、羽根の相互の
間で摺動抵抗を少なくし、且つ相互の羽根に摺動傷をつ
けないことを満たすために要求されることである。
本発明は、このような羽根の平面性を高精度に保つた
めに、羽根にバーリング加工の如き曲げ加工を施すこと
なく、しかも羽根に回転鋲、駆動鋲を確実に固定するこ
とができる羽根とその製造方法を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、露出制御用羽根として、羽根母材に鋲部及
び鋲突出部の径よりも小径の穴部を形成し、その小径の
穴部の両側位置に鋲部、鋲突出部を夫々設けたことを特
徴とするものであり、その羽根の製造方法として、羽根
母材には鋲部、鋲突出部の径よりも小径の穴部を形成
し、しかる後、一方に鋲部に相当するキャビティを、他
方に鋲突出部に相当するキャビティを夫々設けた上金
型、下金型との間に、キャビティ中心に羽根母材の穴部
を一致させて配置し、金型の一方に設けた射出ゲートを
介して溶融樹脂を各キャビティ内に射出して羽根母材の
表裏に鋲部と鋲突出部を形成することを特徴とするもの
である。
(作用) 本発明は羽根母材に回転鋲、駆動鋲等の鋲部を取付け
るに際し、羽根母材に鋲部の径より小径の穴部を設け、
この小径の穴部の両側に鋲部と鋲突出部を設けることに
より、羽根母材に曲げ加工を施すことがなく、よって羽
根の平面性を高精度に保ちうる作用を生じ、組込まれた
羽根はバウンド等が小さくなり、且つ羽根の相互間での
摺動抵抗が少なくなり、高速開閉動作に適するものであ
る。
(実施例) まず、本発明の羽根の製造方法について説明する。こ
こでは、本発明を絞り羽根に適用したものについて説明
する。
第3図,第4図に示され、後に詳述されるように、絞
り羽根母材1には、絞り羽根の回転中心となる回転鋲2
と、絞り羽根の開閉動作を与えるため絞り駆動板4の長
穴41に案内される駆動鋲3が取付けられる。
この回転鋲2と駆動鋲3が形成される絞り羽根母材1
の位置には、回転鋲2、駆動鋲3の径よりも小径の穴部
11,12が形成される。
この絞り羽根母材1に形成される小径の穴部11,12の
形状としては、丸穴のほか、第1図(イ)のように楕円
穴、第1図(ロ)の十字穴、第1図(ハ)の角穴等とす
ることができる。このように、回転鋲2の取付用穴部1
1、駆動鋲3の取付用穴部12の各穴部形状を、回転鋲
2、駆動鋲3の形状と異形とし且つ小径とすることによ
り、回転鋲2、駆動鋲3を絞り羽根母材1に対してゆる
みを生じることなく、確実に支持することができる。
第2図(イ),(ロ)に示されるように、射出成形金
型の上金型5と下金型6には、夫々回転鋲2、駆動鋲3
のキャビティを構成するため、下金型6には回転鋲2の
鋲部21に相当するキャビティ61と、駆動鋲3の鋲突出部
32に相当するキャビティ62が設けられ、上金型5には回
転鋲2の鋲突出部22に相当するキャビティ51と、駆動鋲
3の鋲部31に相当するキャビティ52が設けられている。
上金型5と下金型6に設けられたキャビティ51,61と
により回転鋲2が形成され、キャビティ52,62とにより
駆動鋲3が形成される。上金型5のキャビティ51,52に
は、夫々ピン部形成用の樹脂であるポリエステル樹脂を
溶融して流し込む射出ゲート53,54が設けられている。
上金型5のキャビティ51,52は鋲突出部22,鋲部31の先端
に凹部を形成するようになされており、射出ゲート53,5
4はこれら凹部内に形成される。また、下金型6の各キ
ャビティ61,62の下面には夫々エジェクタピン63,64が設
けられている。
このような上金型5、下金型6の間に、絞り羽根母材
1の穴部11,12が上金型5,下金型6の各キャビティ中心
の間に位置するように、絞り羽根母材1は固定される
(第2図(ロ))。
この状態で、溶融樹脂が射出ゲート53,54を通して送
り込まれると、上金型5のキャビティ51から絞り羽根母
材1の穴部11を経て下金型6のキャビティ61に流れ込
み、同様に上金型5のキャビティ52から絞り羽根母材1
の穴部12を経て下金型6のキャビティ62に流れ込む。こ
のため、絞り羽根母材1の穴部11,12の両側の面に、穴
部11,12より大径の鋲部21・鋲突出部22とからなる回転
鋲2と、同じく鋲部31,鋲突出部32とからなる駆動鋲3
とが形成される。
尚、離型の際に射出ゲート部分に形成された樹脂が鋲
突出部22,鋲部31の先端に若干残るが、これらは凹部内
に残るだけであるので、削り取って平滑にするなどの加
工は不要である。
第3図には、本発明の製造方法に得られた絞り羽根A
が示されている。
絞り羽根母材1の穴部11の位置には、絞り羽根母材1
の両側に穴部11の径より大径の鋲部21と鋲突出部22とか
らなる回転鋲2が形成され、絞り羽根母材1の穴部12の
位置には、絞り羽根母材1の両側に穴部12の径より大径
の鋲部31と鋲突出部32とからなる駆動鋲3が形成されて
おり、この場合、絞り羽根母材1に対して、回転鋲2の
鋲部21と駆動鋲3の鋲部31とは反対側に配置されてい
る。
このように、本発明の絞り羽根母材1には、曲げ加工
に相当する加工が全くないため、平面状を保ち、しか
も、回転鋲2,駆動鋲3が絞り羽根母材1に対して保持さ
れるものである。
次に、第4図は本発明の絞り羽根Aをレンズ鏡胴部に
組込んだ状態を部分断面図で示したものである。
レンズ枠7の前側には、絞り羽根Aの回転鋲2の鋲部
21を回動自在に軸支した押え板8が取付けられている。
絞り羽根Aは回転鋲2を中心として移動するため、絞り
羽根Aの駆動鋲3の鋲部31は絞り駆動板4に設けられた
長穴41と係合し、該絞り駆動板4の端部に形成された切
欠き溝42はボディ側から制御されるプリセットレバー9
と係合している。また絞り駆動板4はレンズ枠7の嵌合
部71に嵌合しているため、絞り羽根Aに光軸を中心とし
た回転運動を与える。
絞り羽根Aの駆動鋲3の鋲突出部32は押え板8の内面
に形成された鋲逃げ溝81に位置し、また回転鋲2の鋲突
出部22はレンズ枠7の内面に対し一定の間隔を有し、絞
り羽根Aの回動に支障を与えることはない。
第5図(イ),(ロ)は夫々レンズ枠7に組込まれた
羽根の開放状態と最小絞り状態を示し、第4図に示され
たプリセットレバー9の回転運動は絞り駆動板4の長孔
41を介して絞り羽根の駆動鋲3に伝え、各絞り羽根1は
回転鋲2を中心に絞り開口の開閉を制御するものであ
る。
絞り羽根の材質として、ポリエステルシート等のプラ
スチック材やステンレスシート等の金属材を用いること
ができる。
尚、上記実施例では鋲部と鋲突出部の径が異なってい
るが、等しい径であってもかまわない。
また、絞りに限らず、シャッター羽根等にも適用でき
ることを言うまでもない。
(効果) 本発明の羽根の製造方法において、羽根に従来のよう
にバーリング加工等の曲げ加工を必要とすることなく、
回転鋲、駆動鋲を羽根に射出成形によって確実に且つ強
固に取付けることができる効果を有し、製造の際に用い
られる金型としても簡単で安価に製作しうるものであ
り、更に、羽根の平面度を高精度に維持することがで
き、羽根相互間での摺動抵抗を少なくでき、高速作動に
適する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ),(ロ),(ハ)は本発明の羽根の製造時
における羽根母材に形成した各種穴部の形状を示す羽根
母材の正面図、 第2図(イ),(ロ)は羽根母材を金型への装着前と装
着後の状態を示す断面図、 第3図は本発明の製造方法で作られた絞り羽根の断面
図、 第4図は本発明の羽根を絞り羽根としてレンズ枠部分に
設けた実施例の部分断面図、 第5図(イ),(ロ)は第4図のX−X断面図で、絞り
開放状態、絞り最小状態を示し、 第6図は従来の射出成形により作られた絞り羽根の断面
図。 1……絞り羽根母材、11,12……穴部、2……回転鋲、2
1……鋲部、22……鋲突出部、3……駆動鋲、31……鋲
部、32……鋲突出部、5……上金型、6……下金型、5
1,52,61,62……キャビティ、53,54……射出ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 佐藤 昭喜 (56)参考文献 特開 昭61−203434(JP,A) 特開 昭63−123030(JP,A) 特開 昭56−14226(JP,A) 特開 昭63−124040(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】羽根母材には鋲部、鋲突出部の径よりも小
    径の穴部を形成し、 しかる後、一方に鋲部に相当するキャビティを、他方に
    鋲突出部に相当するキャビティを夫々設けた上金型、下
    金型との間に、キャビティ中心に羽根母材の穴部を一致
    させて配置し、 金型の一方に設けた射出ゲートを介して溶融樹脂を各キ
    ャビティ内に射出して羽根母材の表裏に鋲部と鋲突出部
    を形成すること を特徴とする露出制御用羽根の製造方法。
  2. 【請求項2】鋲部、鋲突出部の径よりも小径の穴部を有
    する羽根母材と、 一方に鋲部に相当するキャビティを、他方に鋲突出部に
    相当するキャビティを夫々設けた上金型、下金型との間
    に、キャビティ中心に前記羽根母材の穴部を一致させて
    配置した上、金型の一方に設けた射出ゲートを介して溶
    融樹脂を各キャビティ内に射出することにより、羽根母
    材の表裏に形成せしめた鋲部及び鋲突出部とからなるこ
    と を特徴とする露出制御用羽根。
JP63210627A 1988-08-26 1988-08-26 露出制御用羽根とその製造方法 Expired - Fee Related JP2707622B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63210627A JP2707622B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 露出制御用羽根とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63210627A JP2707622B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 露出制御用羽根とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0259732A JPH0259732A (ja) 1990-02-28
JP2707622B2 true JP2707622B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=16592456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63210627A Expired - Fee Related JP2707622B2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 露出制御用羽根とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2707622B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06317826A (ja) * 1993-05-07 1994-11-15 Nikon Corp 絞り羽根とその製造方法
JP5201891B2 (ja) * 2007-06-29 2013-06-05 キヤノン株式会社 光量調節羽根及び光量調節装置
JP5349848B2 (ja) * 2008-06-12 2013-11-20 キヤノン株式会社 絞り羽根を有する光量調節装置および絞り羽根の製造方法
CN106199784A (zh) * 2016-08-17 2016-12-07 东莞市协辰精密五金有限公司 一种光圈叶片及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61203434A (ja) * 1985-09-09 1986-09-09 Canon Inc 光学機器等の絞り装置
JPS63123030A (ja) * 1986-11-12 1988-05-26 Canon Electronics Inc 露出制御用羽根の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0259732A (ja) 1990-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2707622B2 (ja) 露出制御用羽根とその製造方法
US5731016A (en) Apparatus for manufacturing a diaphragm blade
US5228023A (en) Turntable assembly, method of manufacturing a turntable assembly, and disc player comprising a turntable assembly
JPH1177698A (ja) 樹脂成形金型のアンダーカット処理構造
JP3848581B2 (ja) 射出成形機用金型
JPH08238647A (ja) 射出成形金型
JPH03222708A (ja) 射出成形用金型のアンダーカット処理構造
US5049341A (en) Integrally molded bearing block assembly
JPH0641223Y2 (ja) 露出制御用羽根
JP4021962B2 (ja) ポリゴンミラーとその射出成形方法および射出成形型
JP2793320B2 (ja) 光学成形体の射出成形金型および成形方法
JPH0258549B2 (ja)
JPS5854022B2 (ja) 摺動部を有する樹脂製品の製造方法
JPH07205207A (ja) 射出成形金型
JP3618072B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法
JPH11277544A (ja) アンダーカット成形用金型および金型部品
JPH032364Y2 (ja)
JPH049052Y2 (ja)
JP2011011452A (ja) 成形用金型及びその調整方法
JP4742341B2 (ja) リング一体式表示盤の製造方法
JPH09207187A (ja) 枠体付きパネルの製造方法
WO2017056624A1 (ja) 車両用アウトサイドハンドル装置
JPH0494907A (ja) 樹脂成形金型装置
JPH09300367A (ja) 記録ディスクのシャッター成形用金型装置
JP2001260139A (ja) 成形用型及び成形装置及び光学素子成形方法及び光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees