JPH08238647A - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
- Publication number
- JPH08238647A JPH08238647A JP4292495A JP4292495A JPH08238647A JP H08238647 A JPH08238647 A JP H08238647A JP 4292495 A JP4292495 A JP 4292495A JP 4292495 A JP4292495 A JP 4292495A JP H08238647 A JPH08238647 A JP H08238647A
- Authority
- JP
- Japan
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- plate
- mold
- inclined core
- slide base
- parallel
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/40—Removing or ejecting moulded articles
- B29C45/44—Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
- B29C45/4435—Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using inclined, tiltable or flexible undercut forming elements driven by the ejector means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 傾斜コア・ピンに平行ガイドを設け、大きい
角度であっても、摩擦抵抗が少なく円滑な作動が得られ
る射出成形金型を提供する。 【構成】 アンダーカット部１２ａを有する射出成形金
型１０において、可動側型板１１に傾斜コア・ピン１
３、１４がスライド可能に設けられ、この可動側型板１
１の後方に突出し板１５と、更に、この突出し板１５の
後方に型板取付板１６とが設けられ、上記可動側型板１
１と型板取付板１６とに端部を連結された２本の平行ガ
イド１７、１７ａが上記傾斜コア・ピン１３、１４の両
側に傾斜コア・ピン１３、１４と平行に設けられ、又、
この２本の平行ガイド１７、１７ａに案内されるスライ
ドベース１５ｃが突出し板１５に設けられ、端部をスラ
イドベース１５ｃに連結された傾斜コア・ピン１３、１
４が上記２本の平行ガイド１７、１７ａに案内されて移
動する。
角度であっても、摩擦抵抗が少なく円滑な作動が得られ
る射出成形金型を提供する。 【構成】 アンダーカット部１２ａを有する射出成形金
型１０において、可動側型板１１に傾斜コア・ピン１
３、１４がスライド可能に設けられ、この可動側型板１
１の後方に突出し板１５と、更に、この突出し板１５の
後方に型板取付板１６とが設けられ、上記可動側型板１
１と型板取付板１６とに端部を連結された２本の平行ガ
イド１７、１７ａが上記傾斜コア・ピン１３、１４の両
側に傾斜コア・ピン１３、１４と平行に設けられ、又、
この２本の平行ガイド１７、１７ａに案内されるスライ
ドベース１５ｃが突出し板１５に設けられ、端部をスラ
イドベース１５ｃに連結された傾斜コア・ピン１３、１
４が上記２本の平行ガイド１７、１７ａに案内されて移
動する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アンダーカット部を有
する成形品の射出成形金型に関する。
する成形品の射出成形金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、内側にアンダーカット部が設けら
れた射出成形品を成形するためには、射出成形金型の可
動側型板に設けられる傾斜コア・ピンの構造は、実開平
２−９７０１６号公報に記載されているが、この傾斜コ
ア・ピンの傾斜角度は、一般に５°〜１５°程度が、円
滑な傾斜コア・ピンの作動を確保する上から、限度とさ
れてきた。又、この傾斜コア・ピンの作動のための各部
の構成部品には、熱処理を施したり、或いは特殊鋼を用
いて摩擦抵抗を小さくする手段が取られてきた。
れた射出成形品を成形するためには、射出成形金型の可
動側型板に設けられる傾斜コア・ピンの構造は、実開平
２−９７０１６号公報に記載されているが、この傾斜コ
ア・ピンの傾斜角度は、一般に５°〜１５°程度が、円
滑な傾斜コア・ピンの作動を確保する上から、限度とさ
れてきた。又、この傾斜コア・ピンの作動のための各部
の構成部品には、熱処理を施したり、或いは特殊鋼を用
いて摩擦抵抗を小さくする手段が取られてきた。
【０００３】更に、登録実案第３００４７５２号公報に
記載されているように、傾斜コア・ピンをガイドするた
めに、アンギュラピンを設けたアンダーカット処理機構
の射出成形金型も考案されている。いずれにしろ、上
記、従来の射出成形金型のアンダーカット部の処理のた
めの傾斜コア・ピンの傾斜角度は１０°前後に抑えられ
ているため、突出しストロークを大きくすることが必要
であり、又、傾斜コア・ピンの摺動は面同士で行われる
のが一般であった（射出成形金型の設計技術 株式会社
工業調査会刊行 第１３４頁参照、及び、射出成形金
型設計マニアル 株式会社 新技術開発センター刊行
第４７頁〜５４頁参照）。
記載されているように、傾斜コア・ピンをガイドするた
めに、アンギュラピンを設けたアンダーカット処理機構
の射出成形金型も考案されている。いずれにしろ、上
記、従来の射出成形金型のアンダーカット部の処理のた
めの傾斜コア・ピンの傾斜角度は１０°前後に抑えられ
ているため、突出しストロークを大きくすることが必要
であり、又、傾斜コア・ピンの摺動は面同士で行われる
のが一般であった（射出成形金型の設計技術 株式会社
工業調査会刊行 第１３４頁参照、及び、射出成形金
型設計マニアル 株式会社 新技術開発センター刊行
第４７頁〜５４頁参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアンダーカット部を処理する為の射出成形金型にお
いては、突出しストロークを大きくとれば、必然的に金
型自身も大きくなり、これに伴って射出成形機も大型の
ものを使用する必要がでてくるといった問題がある。
又、突出しストロークに制限がある場合には、傾斜コア
・ピンの傾斜角度を大きくとらなければならず、このた
め傾斜コア・ピンの受ける反力が大きくなり、更に、傾
斜コア・ピンの摺動が面同士で行われることと相まっ
て、焼付き、損傷等のトラブルが発生するといった問題
や、構成部品が複雑で、加工工数がかかる上、組立精度
が得にくい等の問題がある。
来のアンダーカット部を処理する為の射出成形金型にお
いては、突出しストロークを大きくとれば、必然的に金
型自身も大きくなり、これに伴って射出成形機も大型の
ものを使用する必要がでてくるといった問題がある。
又、突出しストロークに制限がある場合には、傾斜コア
・ピンの傾斜角度を大きくとらなければならず、このた
め傾斜コア・ピンの受ける反力が大きくなり、更に、傾
斜コア・ピンの摺動が面同士で行われることと相まっ
て、焼付き、損傷等のトラブルが発生するといった問題
や、構成部品が複雑で、加工工数がかかる上、組立精度
が得にくい等の問題がある。
【０００５】更に、アンギュラピンを設ける構造にあっ
ては、可動型の芯ずれ、曲がり、反り等が発生し易く、
安定した品質の成形品を継続して生産することが困難で
あるといった問題が残されている。
ては、可動型の芯ずれ、曲がり、反り等が発生し易く、
安定した品質の成形品を継続して生産することが困難で
あるといった問題が残されている。
【０００６】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、傾斜コア・ピンに平行移動可能
な平行ガイドと、この平行ガイドの移動を案内するスラ
イドベースとを設け、大きい角度であっても、摩擦抵抗
が少なく円滑な作動が得られる射出成形金型を提供する
ものである。
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、傾斜コア・ピンに平行移動可能
な平行ガイドと、この平行ガイドの移動を案内するスラ
イドベースとを設け、大きい角度であっても、摩擦抵抗
が少なく円滑な作動が得られる射出成形金型を提供する
ものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形金型に
おいては、固定型と可動型よりなり、可動側型板のキャ
ビティにアンダーカット部を有する射出成形金型におい
て、可動側型板に傾斜コア・ピンがスライド可能に設け
られ、この可動側型板の後方に突出し板と、更に、この
突出し板の後方に型板取付板とが設けられ、上記可動側
型板と型板取付板とに端部を連結された２本の平行ガイ
ドが上記傾斜コア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行
に設けられ、又、この２本の平行ガイドに案内されるス
ライドベースが突出し板に設けられ、端部をスライドベ
ースに連結された傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイ
ドに案内されて移動するスライドベースにより、金型の
開閉とともに上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移
動するようになされていることを特徴とする。
おいては、固定型と可動型よりなり、可動側型板のキャ
ビティにアンダーカット部を有する射出成形金型におい
て、可動側型板に傾斜コア・ピンがスライド可能に設け
られ、この可動側型板の後方に突出し板と、更に、この
突出し板の後方に型板取付板とが設けられ、上記可動側
型板と型板取付板とに端部を連結された２本の平行ガイ
ドが上記傾斜コア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行
に設けられ、又、この２本の平行ガイドに案内されるス
ライドベースが突出し板に設けられ、端部をスライドベ
ースに連結された傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイ
ドに案内されて移動するスライドベースにより、金型の
開閉とともに上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移
動するようになされていることを特徴とする。
【０００８】上記スライドベースと平行ガイドとの摺動
部には、オイルレスブッシュを設け、摩擦抵抗を軽減す
るのが好適である。又、傾斜コア・ピンと平行に、傾斜
コア・ピンを挟んで２本の平行ガイドを設けるようにす
ることにより、より円滑な傾斜コア・ピンの移動を可能
にするものである。
部には、オイルレスブッシュを設け、摩擦抵抗を軽減す
るのが好適である。又、傾斜コア・ピンと平行に、傾斜
コア・ピンを挟んで２本の平行ガイドを設けるようにす
ることにより、より円滑な傾斜コア・ピンの移動を可能
にするものである。
【０００９】更に、スライドベース、傾斜コア・ピンの
両端の上下に設けられるホルダー等は、単純な平板とす
ることにより、部品構造の単純化を図り、精度の調整を
行い易くすることが好ましい。
両端の上下に設けられるホルダー等は、単純な平板とす
ることにより、部品構造の単純化を図り、精度の調整を
行い易くすることが好ましい。
【００１０】
【作用】本発明の射出成形金型においては、可動側型板
に傾斜コア・ピンがスライド可能に設けられ、この可動
側型板の後方に突出し板と、更に、この突出し板の後方
に型板取付板とが設けられ、上記可動側型板と型板取付
板とに端部を連結された２本の平行ガイドが上記傾斜コ
ア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行に設けられ、
又、この２本の平行ガイドに案内されるスライドベース
が突出し板に設けられ、端部をスライドベースに連結さ
れた傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイドに案内され
て移動するスライドベースにより、金型の開閉とともに
上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移動するように
なされていることにより、傾斜コア・ピンの反力と、摩
擦抵抗が大幅に減少され、傾斜角度が大きい傾斜コア・
ピンであっても、円滑な作動が得られ、焼付き、損傷の
防止が図られるとともに、金型構造が単純になって精度
が向上し、安定した品質の確保が可能である。
に傾斜コア・ピンがスライド可能に設けられ、この可動
側型板の後方に突出し板と、更に、この突出し板の後方
に型板取付板とが設けられ、上記可動側型板と型板取付
板とに端部を連結された２本の平行ガイドが上記傾斜コ
ア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行に設けられ、
又、この２本の平行ガイドに案内されるスライドベース
が突出し板に設けられ、端部をスライドベースに連結さ
れた傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイドに案内され
て移動するスライドベースにより、金型の開閉とともに
上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移動するように
なされていることにより、傾斜コア・ピンの反力と、摩
擦抵抗が大幅に減少され、傾斜角度が大きい傾斜コア・
ピンであっても、円滑な作動が得られ、焼付き、損傷の
防止が図られるとともに、金型構造が単純になって精度
が向上し、安定した品質の確保が可能である。
【００１１】従って、従来のアンダーカット部を有する
傾斜コア・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度
が限界であったが、本発明の射出成形金型においては、
大きな傾斜角度を有する傾斜コア・ピンを設けることが
可能となった。又、突出しストロークを大きく取る必要
がないため、成形サイクルの短縮が図れ、生産性を向上
させることが可能となった。
傾斜コア・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度
が限界であったが、本発明の射出成形金型においては、
大きな傾斜角度を有する傾斜コア・ピンを設けることが
可能となった。又、突出しストロークを大きく取る必要
がないため、成形サイクルの短縮が図れ、生産性を向上
させることが可能となった。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図１は、本発明の射出成形金型の一例を示す要部
の断面図であり、型閉じ状態の可動型側を示すものであ
る。又、図２は、図１の射出成形金型の型開き状態を示
す要部の断面図であり、キャビティより成形品が突き出
された態様を示している。
する。図１は、本発明の射出成形金型の一例を示す要部
の断面図であり、型閉じ状態の可動型側を示すものであ
る。又、図２は、図１の射出成形金型の型開き状態を示
す要部の断面図であり、キャビティより成形品が突き出
された態様を示している。
【００１３】図１の可動側型板１０において、可動側型
板１１の固定側型板（図示しない）とのパーティング面
には、アンダーカット部を有する成形品が形成されるキ
ャビティ１２が設けられている。この可動側型板１１に
は、キャビティ１２のアンダーカット部１２ａを形成す
るための傾斜コア１３と、この傾斜コア１３と一体に傾
斜ピン１４が可動側型板１１を貫通し、傾斜して設けら
れている。
板１１の固定側型板（図示しない）とのパーティング面
には、アンダーカット部を有する成形品が形成されるキ
ャビティ１２が設けられている。この可動側型板１１に
は、キャビティ１２のアンダーカット部１２ａを形成す
るための傾斜コア１３と、この傾斜コア１３と一体に傾
斜ピン１４が可動側型板１１を貫通し、傾斜して設けら
れている。
【００１４】この傾斜ピン１４の可動側型板１１の下方
の貫通部には、ガイド固定板１１ａがボルトにより固定
されて設けられており、この固定ブロック１１ａ内を傾
斜ピン１４が移動するようになっている。
の貫通部には、ガイド固定板１１ａがボルトにより固定
されて設けられており、この固定ブロック１１ａ内を傾
斜ピン１４が移動するようになっている。
【００１５】上記可動側型板１１の後方には突出し板１
５（上側突出し板１５ａ、下側突出し板１５ｂ）が設け
られ、更に、この突出し板１５の後方に型板取付板１６
が設けられている。
５（上側突出し板１５ａ、下側突出し板１５ｂ）が設け
られ、更に、この突出し板１５の後方に型板取付板１６
が設けられている。
【００１６】１７、１７ａは２本の平行ガイドであり、
この２本の平行ガイド１７、１７ａは可動側型板１１の
ガイド固定板１１ａと型板取付板１６に設けられたガイ
ド固定板１６ａとに端部を連結され、傾斜ピン１４の両
側に傾斜ピン１４と平行に設けられている。
この２本の平行ガイド１７、１７ａは可動側型板１１の
ガイド固定板１１ａと型板取付板１６に設けられたガイ
ド固定板１６ａとに端部を連結され、傾斜ピン１４の両
側に傾斜ピン１４と平行に設けられている。
【００１７】又、この２本の平行ガイド１７、１７ａに
案内されるスライドベース１５ｃが突出し板１５に設け
られ、このスライドベース１５ｃ内を２本の平行ガイド
１７、１７ａが傾斜して貫通している。このスライドベ
ース１５ｃには、傾斜ピン１４の端部がボルトにより固
定されており、上記平行ガイド１７、１７ａに案内され
てスライドベース１５ｃが移動すると、傾斜ピン１４が
固定側型板１１内を前後に可動するようになっている。
案内されるスライドベース１５ｃが突出し板１５に設け
られ、このスライドベース１５ｃ内を２本の平行ガイド
１７、１７ａが傾斜して貫通している。このスライドベ
ース１５ｃには、傾斜ピン１４の端部がボルトにより固
定されており、上記平行ガイド１７、１７ａに案内され
てスライドベース１５ｃが移動すると、傾斜ピン１４が
固定側型板１１内を前後に可動するようになっている。
【００１８】上記スライドベース１５ｃの平行ガイド１
７、１７ａが貫通する摺動部には、摩擦抵抗を軽減する
ためのオイルレスブッシュ１５ｄが嵌合されて設けられ
ている。
７、１７ａが貫通する摺動部には、摩擦抵抗を軽減する
ためのオイルレスブッシュ１５ｄが嵌合されて設けられ
ている。
【００１９】上下のガイド固定板１１ａ、１６ａに固定
されている平行ガイド１７、１７ａのそれぞれの端部
は、調整ボルト１７ｂ、１７ｃ、及び１７ｄ、１７ｅに
より固定され、平行度の精度がでるように、又、組立て
と分解が簡単に行えるように配慮されている。
されている平行ガイド１７、１７ａのそれぞれの端部
は、調整ボルト１７ｂ、１７ｃ、及び１７ｄ、１７ｅに
より固定され、平行度の精度がでるように、又、組立て
と分解が簡単に行えるように配慮されている。
【００２０】〔実施例の作用〕図１、及び図２におい
て、キャビティ１２内へ溶融樹脂が射出され、保圧と冷
却が完了すると、型開きの工程に入る。型開きと同時
に、突出し板１５が型開きの方向に移動を開始する。こ
の時、同時に突出し板１５内のスライドベース１５ｃが
型開きと直交する方向の外側に向かって平行ガイド１
７、１７ａに案内されて移動を開始する。
て、キャビティ１２内へ溶融樹脂が射出され、保圧と冷
却が完了すると、型開きの工程に入る。型開きと同時
に、突出し板１５が型開きの方向に移動を開始する。こ
の時、同時に突出し板１５内のスライドベース１５ｃが
型開きと直交する方向の外側に向かって平行ガイド１
７、１７ａに案内されて移動を開始する。
【００２１】このスライドベース１５ｃの移動に伴い、
スライドベース１５ｃ連結された傾斜ピン１４が可動側
型板１１内を前進する。このスライドベース１５ｃの移
動に伴い傾斜ピン１４の先端の傾斜コア１３がアンダー
カット部１２ａより離型し始め、突出し板１５が移動を
完了する時点で、図２に示すように、成形品のアンダー
カット部１２ａは、完全に傾斜コア１３より離型される
ことになる。
スライドベース１５ｃ連結された傾斜ピン１４が可動側
型板１１内を前進する。このスライドベース１５ｃの移
動に伴い傾斜ピン１４の先端の傾斜コア１３がアンダー
カット部１２ａより離型し始め、突出し板１５が移動を
完了する時点で、図２に示すように、成形品のアンダー
カット部１２ａは、完全に傾斜コア１３より離型される
ことになる。
【００２２】この時、傾斜コア１３と傾斜ピン１４に
は、型移動の方向に反力が働くことになるが、平行ガイ
ド１７、１７ａが設けられているので、スライドベース
１５ｃを介して平行ガイド１７、１７ａに反力が負担さ
れるようになる。且つ、スライドベース１５ｃと傾斜ピ
ン１７、１７ａの摺動部には、オイルレスブッシュ１５
ｄがそれぞれに設けられているので、大幅に摩擦抵抗が
軽減される。従って、傾斜ピン１４、及び傾斜コア１３
の移動に伴う従来ような焼付きや損傷を回避することが
できる。
は、型移動の方向に反力が働くことになるが、平行ガイ
ド１７、１７ａが設けられているので、スライドベース
１５ｃを介して平行ガイド１７、１７ａに反力が負担さ
れるようになる。且つ、スライドベース１５ｃと傾斜ピ
ン１７、１７ａの摺動部には、オイルレスブッシュ１５
ｄがそれぞれに設けられているので、大幅に摩擦抵抗が
軽減される。従って、傾斜ピン１４、及び傾斜コア１３
の移動に伴う従来ような焼付きや損傷を回避することが
できる。
【００２３】従来のアンダーカット部を有する傾斜コア
・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度が限界で
あったが、本発明の射出成形金型においては、上記のよ
うな機構を設けることにより、大きい傾斜角度の傾斜コ
ア・ピンを設けることが可能となった。又、この傾斜コ
ア・ピンは、用途に応じて複数に分割して設けることも
可能である。
・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度が限界で
あったが、本発明の射出成形金型においては、上記のよ
うな機構を設けることにより、大きい傾斜角度の傾斜コ
ア・ピンを設けることが可能となった。又、この傾斜コ
ア・ピンは、用途に応じて複数に分割して設けることも
可能である。
【００２４】
【発明の効果】本発明の射出成形金型においては、可動
側型板に傾斜コア・ピンがスライド可能に設けられ、こ
の可動側型板の後方に突出し板と、更に、この突出し板
の後方に型板取付板とが設けられ、上記可動側型板と型
板取付板とに端部を連結された２本の平行ガイドが上記
傾斜コア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行に設けら
れ、又、この２本の平行ガイドに案内されるスライドベ
ースが突出し板に設けられ、端部をスライドベースに連
結された傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイドに案内
されて移動するスライドベースにより、金型の開閉とと
もに上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移動するよ
うになされていることにより、傾斜コア・ピンの反力
と、摩擦抵抗が大幅に減少され、傾斜角度が大きい傾斜
コア・ピンであっても、円滑な作動が得られ、焼付き、
損傷の防止が図られるとともに、金型構造が単純になっ
て精度が向上し、安定した品質の確保が可能である。
側型板に傾斜コア・ピンがスライド可能に設けられ、こ
の可動側型板の後方に突出し板と、更に、この突出し板
の後方に型板取付板とが設けられ、上記可動側型板と型
板取付板とに端部を連結された２本の平行ガイドが上記
傾斜コア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと平行に設けら
れ、又、この２本の平行ガイドに案内されるスライドベ
ースが突出し板に設けられ、端部をスライドベースに連
結された傾斜コア・ピンが上記２本の平行ガイドに案内
されて移動するスライドベースにより、金型の開閉とと
もに上記平行ガイドに沿って可動側型板内を移動するよ
うになされていることにより、傾斜コア・ピンの反力
と、摩擦抵抗が大幅に減少され、傾斜角度が大きい傾斜
コア・ピンであっても、円滑な作動が得られ、焼付き、
損傷の防止が図られるとともに、金型構造が単純になっ
て精度が向上し、安定した品質の確保が可能である。
【００２５】従って、従来のアンダーカット部を有する
傾斜コア・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度
が限界であったが、本発明の射出成形金型においては、
大きな傾斜角度を有する傾斜コア・ピンを設けることが
可能となった。又、突出しストロークを大きく取る必要
がないため、成形サイクルの短縮が図れ、生産性を向上
させることが可能となった。従って、射出成形金型とし
て好適に用いられる。
傾斜コア・ピンの傾斜角度は、既述のように１０°程度
が限界であったが、本発明の射出成形金型においては、
大きな傾斜角度を有する傾斜コア・ピンを設けることが
可能となった。又、突出しストロークを大きく取る必要
がないため、成形サイクルの短縮が図れ、生産性を向上
させることが可能となった。従って、射出成形金型とし
て好適に用いられる。
【図１】本発明の射出成形金型の一例を示す要部の断面
図。
図。
【図２】本発明の射出成形金型の一例を示す要部の断面
図。
図。
１０ 射出成形金型 １１ 可動側型板 １１ａ、１６ａ ガイド固定板 １２ キャビティ １２ａ アンダーカット部 １３ 傾斜コア １４ 傾斜ピン １５（１５ａ、１５ｂ） 突出し板 １５ｃ スライドベース １５ｄ オイルレスブッシュ １６ 型取付板 １７、１７ａ 平行ガイド １７ｂ、１７ｃ、１７ｄ、１７ｅ 調整ボルト
Claims (1)
- 【請求項１】 固定型と可動型よりなり、可動側型板の
キャビティにアンダーカット部を有する射出成形金型に
おいて、可動側型板に傾斜コア・ピンがスライド可能に
設けられ、この可動側型板の後方に突出し板と、更に、
この突出し板の後方に型板取付板とが設けられ、上記可
動側型板と型板取付板とに端部を連結された２本の平行
ガイドが上記傾斜コア・ピンの両側に傾斜コア・ピンと
平行に設けられ、又、この２本の平行ガイドに案内され
るスライドベースが突出し板に設けられ、端部をスライ
ドベースに連結された傾斜コア・ピンが上記２本の平行
ガイドに案内されて移動するスライドベースにより、金
型の開閉とともに上記平行ガイドに沿って可動側型板内
を移動するようになされていることを特徴とする射出成
形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292495A JPH08238647A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292495A JPH08238647A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 射出成形金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08238647A true JPH08238647A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12649578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4292495A Pending JPH08238647A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 射出成形金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08238647A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100613892B1 (ko) * | 2005-01-28 | 2006-08-22 | (주) 부광테크 | 코어유닛가이드블럭어셈블리 |
| KR100746267B1 (ko) * | 2006-08-18 | 2007-08-03 | (주) 부광테크 | 코어금형용 가이드블럭 어셈블리 |
| KR100802150B1 (ko) * | 2006-12-27 | 2008-02-11 | (주) 부광테크 | 코어 금형용 가이드 블록 어셈블리 |
| CN103737763A (zh) * | 2013-12-19 | 2014-04-23 | 宁波南方塑料模具有限公司 | 一种模具斜顶装置 |
| CN111255770A (zh) * | 2020-01-18 | 2020-06-09 | 上海超日精密模具有限公司 | 一种油压缸用稳定自锁结构 |
| IT201900012915A1 (it) * | 2019-07-26 | 2021-01-26 | Valter Ferlin | Estrattore a movimento inclinato |
| US11059203B2 (en) | 2016-04-19 | 2021-07-13 | Technocrats Corporation | Undercut processing mechanism, molding die and molded product |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP4292495A patent/JPH08238647A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100613892B1 (ko) * | 2005-01-28 | 2006-08-22 | (주) 부광테크 | 코어유닛가이드블럭어셈블리 |
| KR100746267B1 (ko) * | 2006-08-18 | 2007-08-03 | (주) 부광테크 | 코어금형용 가이드블럭 어셈블리 |
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| IT201900012915A1 (it) * | 2019-07-26 | 2021-01-26 | Valter Ferlin | Estrattore a movimento inclinato |
| CN111255770A (zh) * | 2020-01-18 | 2020-06-09 | 上海超日精密模具有限公司 | 一种油压缸用稳定自锁结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040114 |