JPH081681A - 成形用金型装置 - Google Patents

成形用金型装置

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JPH081681A
JPH081681A JP14353794A JP14353794A JPH081681A JP H081681 A JPH081681 A JP H081681A JP 14353794 A JP14353794 A JP 14353794A JP 14353794 A JP14353794 A JP 14353794A JP H081681 A JPH081681 A JP H081681A
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mold
plate
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inclined core
movable
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JP14353794A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takeishi
篤 武石
Osamu Senba
治 千羽
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH081681A publication Critical patent/JPH081681A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4435Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using inclined, tiltable or flexible undercut forming elements driven by the ejector means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜コアを確実に支持しながら、この傾斜コ
アを効率よく確実に作動させる。 【構成】 傾斜コア91は、一端部を突き出し板81,82に
B方向に摺動自在に支持してある。このB方向は、固定
型41および可動型42の開閉方向であるA方向と直交す
る。傾斜コア91は、可動側型板71および可動側受け板72
にあってA方向に対して若干傾斜した貫通孔101 ,109
を摺動自在に貫通している。可動側受け板72の貫通孔10
9 は、含油焼結合金部品からなる受けプレート106 によ
り構成してある。傾斜コア91と突き出し板81,82との間
にも、含油焼結合金部品からなる受けプレート96を設け
る。 【効果】 受けプレート96,106 が傾斜コア51の摺動時
の抵抗を減らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂の成形用金型装置
に係わり、特に、内側にアンダーカット部を有する成形
品に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば熱可塑性樹脂の射出成形などに用
いられる金型装置は、互いに開閉する固定型および可動
型を備え、型閉状態で固定型および可動型間に形成され
るキャビティに樹脂を充填し、このキャビティに充填さ
れた樹脂すなわち製品が固化した後、型開して成形され
た製品を取り出すものである。
【0003】このような金型装置において、製品が固定
型および可動型の開閉方向に対してアンダーカット形状
となるアンダーカット部を有する場合、前記開閉方向と
は直交する方向へ移動する可動コアを例えば可動型に組
み込み、この可動コアにより前記アンダーカット部を形
成することも従来より一般的に行われている。
【0004】図3に示すような製品も、アンダーカット
部を有する成形品となるものの一例である。この製品
は、大きな第1面部1の端縁から小さな第2面部2が屈
曲しており、この第2面部2の内面すなわち第1面部1
に対して劣角をなす側の面に、第1面部1から離れて突
起3がある。この製品を成形する際、固定型および可動
型の開閉方向を第1面部2と直交する方向に設定する
と、前記突起3は、アンダーカット部をなす。しかも、
これは内側のアンダーカット部である。
【0005】このような内側にアンダーカット部を有す
る成形品の場合、図4および図5に示すような傾斜コア
を有する金型装置を用いることがある。同図において、
11は固定型、12は可動型で、これら固定型11および可動
型12は、矢印Aで示す方向(図示上下方向)に互いに開
閉し、型閉時に製品形状のキャビティ13を相互間に形成
するものである。前記固定型11は、製品の外面を形成す
る固定側型板14を有し、この固定側型板14にキャビティ
13内への樹脂の注入口であるゲート15が設けられてい
る。一方、前記可動型12は、製品の内面を形成する可動
側型板16と可動側受け板17と可動側スぺーサーブロック
18と可動側取り付け板19とを有している。そして、可動
側受け板17と可動側取り付け板19との間には、突き出し
板21,22がA方向へ移動可能に支持されている。この突
き出し板21,22には突き出しピン23が固定されている。
この突き出しピン23は、可動側受け板17および可動側型
板16を摺動自在に貫通し、先端がキャビティ13に臨んで
位置するものである。
【0006】また、前記突き出し板21,22には、傾斜コ
ア24の一端部がA方向と直交する矢印Bで示す方向(図
示左右方向)へ摺動自在に支持されている。この支持
は、傾斜コア24の一端部のフランジ25を突き出し板21,
22間に形成したT溝26に嵌めてあることによる。そし
て、傾斜コア24は、中間部が可動側受け板17および可動
側型板16に形成された傾斜孔27,28を貫通しているが、
特に可動側型板16の傾斜孔28に対しては摺動自在に嵌合
している。そして、この傾斜孔28の方向は、前記A方向
およびB方向が張る平面と平行であるが、これら両方向
に対して傾斜している。さらに、傾斜コア24の先端部29
には、製品の突起3を形成するための形状が形成されて
いる。
【0007】そして、成形時には、図4に示すように型
閉した状態で、ゲート15からキャビティ13内に樹脂を充
填し、このキャビティ13内に充填された樹脂すなわち製
品が固化した後、図5に示すように型開して、成形され
た製品を取り出す。この型開時、製品は、まず固定型11
から離れる。ついで、成形機の突き出しロッド30が突き
出し板21,22をA方向に押すことにより、突き出しピン
23および傾斜コア24が製品をA方向に突き出し、可動型
12から離す。このとき、傾斜コア24は、A方向に対して
傾斜した可動側型板16の傾斜孔28を摺動することによ
り、B方向にも移動し、先端部29が製品の突起3から抜
ける。これにより、そのアンダーカット形状が支障にな
ることなく、製品が取り出せることになる。
【0008】そして、従来の金型装置においては、傾斜
コア24の支持のために、そのフランジ25や中間部を鋼材
などからなる突き出し板21,22および可動側型板16に直
接摺動自在に接触させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、傾斜コ
ア24は、突き出し板21,22のA方向の運動から傾斜コア
24と可動側型板16などとの間の傾斜面の接触によりB方
向の運動を生じさせて、作動させるものである。この場
合、傾斜コア24が傾斜しているために、面抗力により傾
斜コア24と可動側型板16などとの間の摩擦力が大きくな
る。この摩擦により消費される分は、傾斜コア24の運動
には寄与しない損失分となる。また、傾斜しているため
に、わずかな加工誤差でも傾斜コア24の作動不良を招き
やすい。したがって、効率を高めるとともに、傾斜コア
24の作動を確実なものとするには、傾斜コア24に対する
摩擦を減らすことが重要である。
【0010】ところが、前記従来の金型装置では、傾斜
コア24を鋼材などからなる可動側型板16や突き出し板2
1,22に直接摺動自在に接触させていたため、傾斜コア2
4に対する摩擦が大きくなり、かじりなどが生じて、傾
斜コア24が作動不良を生じやすい問題があった。傾斜コ
ア24と可動側型板16や突き出し板21,22との接触面積を
小さくすれば摩擦は小さくなるが、単に接触面積を小さ
くするのでは、傾斜コア24の支持自体が不確実になる問
題が生じる。
【0011】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、傾斜コアの支持を確実なものとしなが
ら、この傾斜コアを効率よく確実に作動させられる成形
用金型装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、互いに交差する方向性を有する
第1面部および第2面部を備え、この第2面部における
第1面部と劣角をなす面にアンダーカット部を有する製
品の成形用金型装置において、前記第1面部と交差する
第1の方向へ互いに開閉し型閉時に相互間にキャビティ
を形成する一対の型体を備え、一方の型体は、型体基部
と、この型体基部に前記第1の方向へ移動可能に組み込
まれた突き出し板と、この突き出し板に一端側が連結さ
れるとともに中間部が前記型体基部を貫通し他端側によ
り前記アンダーカット部を形成する傾斜コアとを備え、
この傾斜コアは、一端側が前記突き出し板に前記第1面
部に沿う第2の方向へ摺動自在に支持されるとともに、
中間部が前記型体基部を前記第1の方向および第2の方
向の張る平面と平行でかつこれら両方向のいずれとも異
なる第3の方向へ摺動自在に貫通してなり、前記傾斜コ
アと前記型体基部および突き出し板の一方または両方と
の間に、摺動抵抗低減部材を設けたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明の成形
用金型装置において、前記摺動抵抗低減部材は、含油焼
結合金部品からなるものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明の成形用金型装置では、成形
時、型閉した状態で一対の型体間に形成されたキャビテ
ィ内に樹脂を充填し、このキャビティ内に充填された樹
脂すなわち製品が固化した後、両型体を製品の第1面部
と直交する第1の方向に型開して製品を取り出す。この
型開時、製品はまず他方の型体から離れるが、ついで、
一方の型体において、型体基部に対し突き出し板を第1
の方向で他方の型体の方へ移動させる。この突き出し板
とともに傾斜コアも移動し、この傾斜コアが製品を突き
出して一方の型体から離す。このとき、傾斜コアは、一
端側が突き出し板に前記第1面部に沿う第2の方向へ摺
動自在に支持されるとともに、中間部が前記型体基部を
第1の方向および第2の方向の張る平面と平行でかつこ
れら両方向のいずれとも異なる第3の方向へ摺動自在に
貫通しているために、第1の方向のみならず第2の方向
へも移動し、これにより、傾斜コアの他端側が製品の第
2面部のアンダーカット部から抜ける。そして、傾斜コ
アが型体基部および突き出し板に対して摺動するとき、
両者間に設けられた摺動抵抗低減部材が摩擦を小さくす
る。
【0015】なお、この摺動抵抗低減部材としては、請
求項2の発明のように、含油焼結合金部品などが適当で
ある。
【0016】
【実施例】以下、本発明の成形用金型装置の一実施例に
ついて図1および図2を参照しながら説明する。成形さ
れる製品は、先に説明した図3に示すものである。図1
および図2において、41は固定型、42は可動型で、型体
であるこれら固定型42および可動型42は、第1の方向で
ある矢印Aで示す方向(図示上下方向)に移動して互い
に開閉するものであり、型閉時に複数の製品形状のキャ
ビティ43(1つのみ図示)を相互間に形成するものであ
る。前記A方向は、製品の第1面部1と直交する。
【0017】前記固定型41は、固定側型板46と、この固
定側型板46の背面(図示上面)に固定された固定側受け
板47,48と、この固定側受け板48の上面にスペーサブロ
ック49を介して固定され射出成形機の固定側プラテンに
取付けられる固定側取り付け板51と、この固定側取り付
け板51および前記固定側受け板48間に設けられたマニホ
ールド52となどからなっている。前記固定側型板47は、
枠板53と、この枠板53に埋め込まれたキャビティ部材54
とからなっている。このキャビティ部材54は、製品の外
面を形成するものである。また、前記固定側取付け板51
には、ロケートリング55が外面に固定されているととも
に、このロケートリング55の内周側に位置して、射出成
形機のノズルが接続されるスプルーブッシュ56が貫通状
態で固定されている。そして、このスプルーブッシュ56
の図示下端部がマニホールド52に接続されている。この
マニホールド52内には、前記スプルーブッシュ56内のス
プルー57に連通するランナー58が形成されている。ま
た、前記固定側受け板47,48およびキャビティ部材54を
貫通して貫通孔59が形成されているが、この貫通孔59の
図示下端部が前記キャビティ43へのゲート61になってい
る。そして、貫通孔59内には、図示上端部がマニホール
ド52に接続されたブッシュ62が嵌合されており、このブ
ッシュ62の内部が前記マニホールド52のランナー58の最
終分岐路をゲート61に連通させる樹脂通路63となってい
る。さらに、ブッシュ62にはホットチップ64が内蔵して
ある。なお、前記枠板53にはリターンピン受け65が貫通
状態で固定されている。
【0018】一方、前記可動型42は、型体基部である可
動側型板71と、この可動側型板71の背面(図示下面)に
固定された型体基部である可動側受け板72と、この可動
側受け板72の下面にスペーサブロック73を介して固定さ
れ射出成形機の可動側プラテンに取付けられる型体基部
である可動側取り付け板74となどからなっている。な
お、前記可動側型板71は、枠板75と、この枠板75に埋め
込まれた固定コア部材76とからなっている。この固定コ
ア部材76は、製品の内面を形成するものである。また、
前記可動側取付け板47と可動側受け板72との間には、一
対の突き出し板81,82がガイドピン83によりA方向へ移
動可能に支持されている。両突き出し板81,82は、A方
向に重ね合わせられて互いに固定されている。前記可動
側取り付け板74には、突き出し板82が突き当たり、その
A負方向(図示下方向)の限界位置を定めるストッパー
84が固定されている。また、突き出し板81,82にはリタ
ーンピン85が固定されている。このリターンピン85は、
前記可動側受け板72および枠板75をA方向へ摺動自在に
貫通しており、型閉時に前記固定型41のリターンピン受
け65に突き当たるものである。また、突き出し板81,82
は、リターンピン85の周りに設けられたスプリング86に
より可動側受け板72に対してA負方向へ付勢されてい
る。さらに、突き出し板81には、射出成形機の突き出し
ロッド87が突き当たるロッド受け88が固定されている。
そして、突き出し板81,82には突き出しピン89が固定さ
れている。この突き出しピン89は、前記可動側受け板72
および固定コア部材76をA方向に摺動自在に貫通し、先
端がキャビティ43に臨んで位置するものである。
【0019】91は傾斜コアで、この傾斜コア91は、前記
突き出し板81,82に一端部(図示下端部)が連結される
とともに、中間部が前記可動側受け板72および固定コア
部材76を貫通し、図示上側の先端部92により製品の突起
3付近のアンダーカット部を形成するものである。より
詳しく説明すると、傾斜コア91の一端部に設けられたフ
ランジ93が両突き出し板81,82間に形成されたT溝94に
第2の方向である矢印Bで示す方向(図示左右方向)へ
のみ摺動自在に支持されている。B方向は、製品の第1
面部1に沿う方向であって、A方向と直交している。そ
して、前記T溝94の最もA負方向側の面は、突き出し板
81にボルト95により固定された摺動抵抗低減部材である
平板状の受けプレート96により形成されている。すなわ
ち、この受けプレート96上を前記フランジ93が摺動す
る。そして、この受けプレート96は、含油焼結合金部品
であるオイレスプレート(OILES社の商品名)から
なっている。
【0020】また、前記傾斜コア91は、可動側受け板72
および固定コア部材76に形成された貫通孔101 ,102 ,
103 を摺動自在に貫通している。傾斜コア91および貫通
孔101 ,102 ,103 の軸方向すなわちこれらの摺動方向
は、前記A方向およびB方向の張る平面と平行であっ
て、かつ、A方向に近いが、A正方向へ向かってB正方
向へ若干傾斜した第3の方向である。そして、固定コア
部材76の貫通孔101 ,102 のうち、キャビティ43側の貫
通孔101 は、側面が傾斜コア91に嵌合すなわち全周に渡
って接触しているが、反対側の貫通孔102 は、テーパー
状になっていて側面が傾斜コア91には接触していない。
また、可動側受け板72の固定コア部材76側の貫通孔103
も、側面が傾斜コア91に接触していない。さらに、可動
側受け板72の反対側には、貫通孔103 と連続する組込み
孔104 が突き出し板81側へ開口させて形成されている。
この組込み孔104 内には、調節プレート105 を介して摺
動抵抗低減部材である平板状の受けプレート106 が嵌合
されている。これら調節プレート105 および受けプレー
ト106 は、可動側受け板72の突き出し板81側の面にボル
ト107 により固定された押えプレート108 により押えら
れて固定されている。そして、含油焼結合金部品である
オイレスプレートからなる前記受けプレート106 は、傾
斜コア91に全周に渡って接触しており、この傾斜コア91
が嵌合状態で貫通する貫通孔109 を形成している。な
お、押えプレート108 にも、傾斜コア91が貫通する貫通
孔111 があるが、その側面も傾斜コア91に非接触であ
る。
【0021】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、図1に示すように型閉した状態
で、射出成形機のノズルからスプルー57へ溶融した樹脂
を射出する。この樹脂は、スプルー57からマニホールド
52のランナー58およびホットチップ64のまわりの樹脂通
路63を通って、ゲート61からキャビティ43内に流入す
る。このキャビティ43内に充填された樹脂すなわち製品
が冷却、固化した後、図2に示すように型開して、成形
された製品を取り出す。この型開の方向は、製品の第1
面部1と直交する方向であり、型開時、製品は、まず固
定型41から離れる。ついで、成形機の突き出しロッド87
がロッド受け88をA正方向に押すことにより、突き出し
板81,82が可動側受け板72や可動側型板71に対しA正方
向に移動して、突き出し板81,82とともに移動する突き
出しピン89および傾斜コア91が製品をA正方向に突き出
し、固定コア部材76から離す。
【0022】このとき、傾斜コア91は、一端部が突き出
し板81,82にA方向と直交するB方向にのみ摺動自在に
支持されているとともに、中間部がA方向に対して若干
傾斜した固定コア部材76の貫通孔101 および可動側受け
板72の受けプレート106 の内側の貫通孔109 を摺動する
ことにより、可動側受け板72や可動側型板71に対してA
正方向のみならずB正方向にも移動する。こうして、傾
斜コア91の先端部92が製品の第1面部1に沿ってその内
側へ移動し、第2面部2の内側の突起3から抜ける。こ
れにより、そのアンダーカット形状が支障になることな
く、製品が取り出せることになる。
【0023】なお、その後の型閉時には、スプリング86
の張力に加えて、固定型41側のリターンピン受け65が可
動型42側のリターンピン85を押すことにより、突き出し
板81,82が可動側受け板72や可動側取り付け板74に対し
てA負方向へ移動する。それに伴い、傾斜コア91は、突
き出し板81,82などに対してB負方向へ移動する。
【0024】前記実施例の構成によれば、第3の方向に
移動する傾斜コア91の案内となる貫通孔101 ,109 を固
定コア部材76におけるキャビティ43側の位置に加えて、
可動側受け板72における突き出し板82側の位置にも設け
たので、傾斜コア91が第3の方向において最大限離れた
2か所で支持されることになる。したがって、傾斜コア
91を確実に支持でき、この傾斜コア91の作動を正確で確
実なものとできる。しかも、可動側受け板72における突
き出し板82側の位置の貫通孔109 は、摺動抵抗低減部材
からなる受けプレート106 により構成したので、傾斜コ
ア91の摺動時の摩擦を小さくできる。したがって、傾斜
コア91がかじりを生じるようなことを防止でき、傾斜コ
ア91を効率よく、より確実に作動させられる。また、互
いにB方向に移動する傾斜コア91と突き出し板81,82と
の間にも摺動抵抗低減部材からなる受けプレート96を設
けたので、傾斜コア91と突き出し板81,82との間の摩擦
も減らすことができ、傾斜コア91をいっそう効率よく、
確実に作動させられる。しかも、摺動抵抗低減部材とし
て含油焼結合金部品を用いたので、簡単な構造で、確実
に摩擦低減の効果が得られる。
【0025】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、傾斜コア91と突き出し板81,82および
型体基部である可動側受け板72の両方との間に摺動抵抗
低減部材である受けプレート96,106 を設けたが、傾斜
コアと突き出し板および型体基部のうちのいずれか一方
との間にのみ摺動抵抗低減部材を設けてもよい。しか
し、傾斜コアを第3の方向に案内する型体基部の方がよ
り重要である。また、前記実施例では、摺動抵抗低減部
材である受けプレート96,106 を含油焼結合金部品から
なるものとしたが、摺動抵抗低減部材はそれに限るもの
ではない。もちろん、成形される製品も、図3に示すよ
うなものに限らず、同様の内側のアンダーカット部を有
する各種製品の成形用金型装置に本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、突き出し板と
連動し製品の内側のアンダーカット部を形成する傾斜コ
アを備えた成形用金型装置において、傾斜コアと型体基
部および突き出し板の一方または両方との間に、摺動抵
抗低減部材を設けたので、傾斜コアの支持を確実なもの
としながら、傾斜コアと型体基部または突き出し板との
間の摩擦を小さくでき、傾斜コアを効率よく確実に作動
させられる。
【0027】請求項2の発明によれば、摺動抵抗低減部
材を含油焼結合金部品からなるものとしたので、簡単な
構造で、確実に摩擦低減の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用金型装置の一実施例を示す型閉
時の断面図であり、一部を外観にしてある。
【図2】同上型開時の断面図である。
【図3】成形される製品の一例を示す断面図である。
【図4】従来の成形用金型装置の一例を示す型閉時の断
面図である。
【図5】同上型開時の断面図である。
【符号の説明】
1 第1面部 2 第2面部 3 突起(アンダーカット部) 41 固定型(他方の型体) 42 可動型(一方の型体) 43 キャビティ 71 可動側型板(型体基部) 72 可動側受け板(型体基部) 74 可動側取り付け板(型体基部) 81,82 突き出し板 91 傾斜コア 96 受けプレート(摺動抵抗低減部材) 106 受けプレート(摺動抵抗低減部材) A 第1の方向 B 第2の方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する方向性を有する第1面部
    および第2面部を備え、この第2面部における第1面部
    と劣角をなす面にアンダーカット部を有する製品の成形
    用金型装置において、前記第1面部と交差する第1の方
    向へ互いに開閉し型閉時に相互間にキャビティを形成す
    る一対の型体を備え、一方の型体は、型体基部と、この
    型体基部に前記第1の方向へ移動可能に組み込まれた突
    き出し板と、この突き出し板に一端側が連結されるとと
    もに中間部が前記型体基部を貫通し他端側により前記ア
    ンダーカット部を形成する傾斜コアとを備え、この傾斜
    コアは、一端側が前記突き出し板に前記第1面部に沿う
    第2の方向へ摺動自在に支持されるとともに、中間部が
    前記型体基部を前記第1の方向および第2の方向の張る
    平面と平行でかつこれら両方向のいずれとも異なる第3
    の方向へ摺動自在に貫通してなり、前記傾斜コアと前記
    型体基部および突き出し板の一方または両方との間に、
    摺動抵抗低減部材を設けたことを特徴とする成形用金型
    装置。
  2. 【請求項2】 前記摺動抵抗低減部材は、含油焼結合金
    部品からなることを特徴とする請求項1記載の成形用金
    型装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001340261A (ja) * 2000-03-31 2001-12-11 Toto Ltd 暖房便座装置及びその製造方法
JP2007283746A (ja) * 2006-01-17 2007-11-01 Takao Kikai Kk アンダーカットコアエジェクター装置及び成形金型
CN109551726A (zh) * 2018-11-13 2019-04-02 浙江工商职业技术学院 斜槽式叶轮三次抽芯脱模机构
CN110893667A (zh) * 2018-09-12 2020-03-20 马雪 一种斜顶机构注塑模具

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