JP2002036296A - 射出成形金型 - Google Patents
射出成形金型Info
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- JP2002036296A JP2002036296A JP2000220097A JP2000220097A JP2002036296A JP 2002036296 A JP2002036296 A JP 2002036296A JP 2000220097 A JP2000220097 A JP 2000220097A JP 2000220097 A JP2000220097 A JP 2000220097A JP 2002036296 A JP2002036296 A JP 2002036296A
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- wedge
- slide core
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インサート部品52に寸法のバラツキがあっ
ても型が追従して成形を行なうことができ、使用するバ
ネ22について、それほど強力なものを使用する必要が
ない射出成形金型1を提供する。 【解決手段】 インサート部品52を備えた成形品を射
出成形する金型1において、型締め時にインサート部品
52に向けてスライドするスライドコア11と、スライ
ドコア11の背面側に設けられた受圧壁部15と、型締
め時にスライドコア11と受圧壁部15との間に入り込
んでスライドコア11をインサート部品52に押し付け
る楔状部材6とを有し、楔状部材6が、型3に対して型
締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられるととも
に、バネ22等の付勢手段によって突出方向に向けて弾
性付勢されている。
ても型が追従して成形を行なうことができ、使用するバ
ネ22について、それほど強力なものを使用する必要が
ない射出成形金型1を提供する。 【解決手段】 インサート部品52を備えた成形品を射
出成形する金型1において、型締め時にインサート部品
52に向けてスライドするスライドコア11と、スライ
ドコア11の背面側に設けられた受圧壁部15と、型締
め時にスライドコア11と受圧壁部15との間に入り込
んでスライドコア11をインサート部品52に押し付け
る楔状部材6とを有し、楔状部材6が、型3に対して型
締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられるととも
に、バネ22等の付勢手段によって突出方向に向けて弾
性付勢されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサート部品を
備えた成形品を射出成形する射出成形金型に関するもの
である。
備えた成形品を射出成形する射出成形金型に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示す成形品51を成形する
場合、従来は、図4に示す金型61が使用されている。
場合、従来は、図4に示す金型61が使用されている。
【0003】図3の成形品51は、インサート部品とし
ての金具52と樹脂部53とを一体に備えたものであっ
て、所謂インサート成形の実施により両部品52,53
が一体化されている。インサート成形は、樹脂部53を
射出成形するときにその金型のキャビティ内に金具52
をセットして成形を行ない、成形の完了と同時に両部品
52,53を一体化するものである。
ての金具52と樹脂部53とを一体に備えたものであっ
て、所謂インサート成形の実施により両部品52,53
が一体化されている。インサート成形は、樹脂部53を
射出成形するときにその金型のキャビティ内に金具52
をセットして成形を行ない、成形の完了と同時に両部品
52,53を一体化するものである。
【0004】また、図4の金型61は、上記成形品51
をインサート成形するために用いられる射出成形金型で
あって、上記金具52をキャビティ62内の所定位置に
セットするように、型締め時にアンギュラピン63の作
動によって金具52に向けてスライドして金具52を可
動側型板65に押し付けるスライドコア64を有してお
り、このスライドコア64のスライド停止位置が、固定
側型板66のロッキングブロック部67に設けられたラ
イナー68の厚み調整により決定されるようになってい
る。
をインサート成形するために用いられる射出成形金型で
あって、上記金具52をキャビティ62内の所定位置に
セットするように、型締め時にアンギュラピン63の作
動によって金具52に向けてスライドして金具52を可
動側型板65に押し付けるスライドコア64を有してお
り、このスライドコア64のスライド停止位置が、固定
側型板66のロッキングブロック部67に設けられたラ
イナー68の厚み調整により決定されるようになってい
る。
【0005】しかしながら、この図4の金型61におい
ては、上記したようにスライドコア64のスライド停止
位置がライナー68の厚み調整により決定されるため
に、インサート部品である金具52の厚み寸法が設定値
と異なる場合であってもスライドコア64の停止位置が
変わらない。したがって、金具52の厚み寸法が設定値
を下回る場合には、隙間ができるためにバリが発生し、
反対に金具52の厚み寸法が設定値を上回る場合には、
スライドコア64が金具52を過剰に押圧するために、
金具52に変形が発生することがある。
ては、上記したようにスライドコア64のスライド停止
位置がライナー68の厚み調整により決定されるため
に、インサート部品である金具52の厚み寸法が設定値
と異なる場合であってもスライドコア64の停止位置が
変わらない。したがって、金具52の厚み寸法が設定値
を下回る場合には、隙間ができるためにバリが発生し、
反対に金具52の厚み寸法が設定値を上回る場合には、
スライドコア64が金具52を過剰に押圧するために、
金具52に変形が発生することがある。
【0006】また、他の従来技術として、図5に示すよ
うに、スライドコア64の内部にバネ69を設置するこ
とにより、インサート部品である金具52の厚み寸法の
バラツキを吸収する方法が開発されている。
うに、スライドコア64の内部にバネ69を設置するこ
とにより、インサート部品である金具52の厚み寸法の
バラツキを吸収する方法が開発されている。
【0007】しかしながら、この従来技術の場合には、
射出圧力が作用しても型が開かないようにバネ69に強
力なものを使用する必要があるところ、射出圧力は非常
に大きなものである。したがって、この射出圧力に対向
し得るような強力なバネ69を設置することは現実的に
は不可能であると言わざるを得ない。
射出圧力が作用しても型が開かないようにバネ69に強
力なものを使用する必要があるところ、射出圧力は非常
に大きなものである。したがって、この射出圧力に対向
し得るような強力なバネ69を設置することは現実的に
は不可能であると言わざるを得ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、インサート部品に寸法のバラツキがあっても型が
追従して成形を行なうことができ、使用するバネについ
ても、それほど強力なものを使用する必要がない射出成
形金型を提供することを目的とする。
みて、インサート部品に寸法のバラツキがあっても型が
追従して成形を行なうことができ、使用するバネについ
ても、それほど強力なものを使用する必要がない射出成
形金型を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による射出成形金型は、インサー
ト部品を備えた成形品を射出成形する金型において、型
締め時に前記インサート部品に向けて移動するスライド
コアと、前記スライドコアの背面側に設けられた受圧壁
部と、型締め時に前記スライドコアと受圧壁部との間に
入り込んで前記スライドコアを前記インサート部品に押
し付ける楔状部材とを有し、前記楔状部材が、型に対し
て型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられると
ともに、バネ等の付勢手段によって突出方向に向けて弾
性付勢されていることを特徴とするものである。
め、本発明の請求項1による射出成形金型は、インサー
ト部品を備えた成形品を射出成形する金型において、型
締め時に前記インサート部品に向けて移動するスライド
コアと、前記スライドコアの背面側に設けられた受圧壁
部と、型締め時に前記スライドコアと受圧壁部との間に
入り込んで前記スライドコアを前記インサート部品に押
し付ける楔状部材とを有し、前記楔状部材が、型に対し
て型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられると
ともに、バネ等の付勢手段によって突出方向に向けて弾
性付勢されていることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項2による射出成形金
型は、上記した請求項1の射出成形金型において、楔状
部材がショルダーボルトによって型に吊下されているこ
とを特徴とするものである。
型は、上記した請求項1の射出成形金型において、楔状
部材がショルダーボルトによって型に吊下されているこ
とを特徴とするものである。
【0011】上記構成を備えた本発明の請求項1による
射出成形金型において型締めが開始されると、楔状部材
がスライドコアと受圧壁部との間に入り込んでスライド
コアをスライドさせ、インサート部品に押し付ける。楔
状部材は、型に対して型締め型開き方向に相対移動可能
に取り付けられるとともに、バネ等によって突出方向に
弾性付勢されているために、インサート部品の寸法が設
定値を下回っている場合には、スライドコアと受圧壁部
との間に比較的深く入り込み、反対にインサート部品の
寸法が設定値を上回っている場合には、スライドコアと
受圧壁部との間に比較的浅く入り込み、何れの場合も、
楔状部材がバネによってほぼ一定の力でスライドコアを
押圧することになる。
射出成形金型において型締めが開始されると、楔状部材
がスライドコアと受圧壁部との間に入り込んでスライド
コアをスライドさせ、インサート部品に押し付ける。楔
状部材は、型に対して型締め型開き方向に相対移動可能
に取り付けられるとともに、バネ等によって突出方向に
弾性付勢されているために、インサート部品の寸法が設
定値を下回っている場合には、スライドコアと受圧壁部
との間に比較的深く入り込み、反対にインサート部品の
寸法が設定値を上回っている場合には、スライドコアと
受圧壁部との間に比較的浅く入り込み、何れの場合も、
楔状部材がバネによってほぼ一定の力でスライドコアを
押圧することになる。
【0012】また、この金型においては併せて、射出圧
によるスライドコアを開かせる力が楔状部材を介して受
圧壁部によって受け止められることになり、楔状部材の
角度を適切に設定すれば楔状部材が抜けることはない。
によるスライドコアを開かせる力が楔状部材を介して受
圧壁部によって受け止められることになり、楔状部材の
角度を適切に設定すれば楔状部材が抜けることはない。
【0013】尚、請求項2に記載したように、型に対し
て型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられる楔
状部材はこれを、ショルダーボルトによって型に吊下す
るのが好適である。
て型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けられる楔
状部材はこれを、ショルダーボルトによって型に吊下す
るのが好適である。
【0014】また、本件提案には、以下の技術的事項が
含まれる。
含まれる。
【0015】本件提案は、厚さのバラツキのある部品を
スライドコアで保持してインサート成形する成形型に関
するものであって、スライドコアの位置をインサート部
品の厚みのバラツキに追従させることを目的とするもの
である。
スライドコアで保持してインサート成形する成形型に関
するものであって、スライドコアの位置をインサート部
品の厚みのバラツキに追従させることを目的とするもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】構成としては、型の固定側にクサ
ビを設置する。このクサビはショルダーボルトによって
支持されているので、上下に動くことができる。またク
サビはバネによって下向きの力を受けている。型の移動
側には、クサビの反力を受ける壁を設置する。
ビを設置する。このクサビはショルダーボルトによって
支持されているので、上下に動くことができる。またク
サビはバネによって下向きの力を受けている。型の移動
側には、クサビの反力を受ける壁を設置する。
【0017】作動としては、型が閉じる際、スライドコ
アはアンギュラピンによって前進する。スライドコアの
背面のテーパー部にクサビが入り込み、スライドコアが
インサート部品を挟み込む。インサート部品の厚みがマ
イナスならば、クサビは深く入る。インサート部品の厚
みがプラスならば、クサビは浅く入る。クサビはバネに
よってほぼ一定の力でスライドコアを押す。射出圧によ
るスライドコアを開かせる力は、移動側に設置した壁に
よって受け止める。クサビの角度を適切に設定すればク
サビが抜けることはない。
アはアンギュラピンによって前進する。スライドコアの
背面のテーパー部にクサビが入り込み、スライドコアが
インサート部品を挟み込む。インサート部品の厚みがマ
イナスならば、クサビは深く入る。インサート部品の厚
みがプラスならば、クサビは浅く入る。クサビはバネに
よってほぼ一定の力でスライドコアを押す。射出圧によ
るスライドコアを開かせる力は、移動側に設置した壁に
よって受け止める。クサビの角度を適切に設定すればク
サビが抜けることはない。
【0018】効果としては、インサート部品の厚みがば
らついても、クサビの入り込む量によってスライドコア
が追従して動き、一定の力でインサート部品を押し付け
ることができる。
らついても、クサビの入り込む量によってスライドコア
が追従して動き、一定の力でインサート部品を押し付け
ることができる。
【0019】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【0020】図1は、本発明の実施例に係る射出成形金
型の型締め状態における断面を示しており、その型開き
状態における断面が図2に示されている。
型の型締め状態における断面を示しており、その型開き
状態における断面が図2に示されている。
【0021】当該実施例に係る射出成形金型1は、上記
図3に示した成形品51をインサート成形するものであ
って、以下のように構成されている。
図3に示した成形品51をインサート成形するものであ
って、以下のように構成されている。
【0022】すなわち先ず、型の固定側として、固定側
取付板2、固定側型板3およびスプルブッシュ4等が設
けられており、固定側型板3にアンギュラピン5が設け
られるとともに楔状部材6が吊設されている。楔状部材
6については後述する。
取付板2、固定側型板3およびスプルブッシュ4等が設
けられており、固定側型板3にアンギュラピン5が設け
られるとともに楔状部材6が吊設されている。楔状部材
6については後述する。
【0023】また、型の可動側として、可動側取付板
7、スペーサブロック8、受け板9、可動側型板10、
スライドコア11、上下のエジェクタプレート12,1
3およびエジェクタピン14等が設けられており、受け
板9に、楔状部材6の背面側に位置して受圧壁部15が
設けられている。この受圧壁部15は、当該金型1の型
締め型開き方向(パーティング面16に直交する方向で
あって図上上下方向)と平行に形成されて垂直な平面を
なしている。
7、スペーサブロック8、受け板9、可動側型板10、
スライドコア11、上下のエジェクタプレート12,1
3およびエジェクタピン14等が設けられており、受け
板9に、楔状部材6の背面側に位置して受圧壁部15が
設けられている。この受圧壁部15は、当該金型1の型
締め型開き方向(パーティング面16に直交する方向で
あって図上上下方向)と平行に形成されて垂直な平面を
なしている。
【0024】上記固定側型板3、可動側型板10および
スライドコア11に囲まれてキャビティ空間17が設け
られており、このキャビティ空間17に上記成形品51
のインサート部品である金具52がセットされている。
その右側の空間には、スプル18、ランナ19およびゲ
ート20等を介して樹脂材料(図示せず)が充填され、
成形品51の樹脂部53が成形される。
スライドコア11に囲まれてキャビティ空間17が設け
られており、このキャビティ空間17に上記成形品51
のインサート部品である金具52がセットされている。
その右側の空間には、スプル18、ランナ19およびゲ
ート20等を介して樹脂材料(図示せず)が充填され、
成形品51の樹脂部53が成形される。
【0025】上記スライドコア11は、型締め時にアン
ギュラピン5の作動によって金具52に向けてスライド
し、次いで、受圧壁部15との間に入り込んでくる楔状
部材6の作動によって金具52に当接し、金具52を可
動側型板10に押し付ける。
ギュラピン5の作動によって金具52に向けてスライド
し、次いで、受圧壁部15との間に入り込んでくる楔状
部材6の作動によって金具52に当接し、金具52を可
動側型板10に押し付ける。
【0026】上記楔状部材6は、ショルダーボルト21
によって固定側型板3に吊設されており、このショルダ
ーボルト21および楔状部材6は、固定側型板3に対し
て型締め型開き方向に所定のストロークをもって相対移
動可能に取り付けられている。また、このショルダーボ
ルト21および楔状部材6は、バネ22によって楔状部
材6が突出する方向(図上下方向)に向けて弾性付勢さ
れている。固定側型板3には、ショルダーボルト21の
頭部21aを収容する空間3aと、ショルダーボルト2
1の軸部21bを摺動可能に挿通する空間3bと、ショ
ルダーボルト21の軸部21bおよびこれに外挿された
バネ22を収容する空間3cとが設けられている。
によって固定側型板3に吊設されており、このショルダ
ーボルト21および楔状部材6は、固定側型板3に対し
て型締め型開き方向に所定のストロークをもって相対移
動可能に取り付けられている。また、このショルダーボ
ルト21および楔状部材6は、バネ22によって楔状部
材6が突出する方向(図上下方向)に向けて弾性付勢さ
れている。固定側型板3には、ショルダーボルト21の
頭部21aを収容する空間3aと、ショルダーボルト2
1の軸部21bを摺動可能に挿通する空間3bと、ショ
ルダーボルト21の軸部21bおよびこれに外挿された
バネ22を収容する空間3cとが設けられている。
【0027】また、楔状部材6には、その正面側に、ス
ライドコア11に接触するテーパー面6aが設けられて
おり、背面側に、受圧壁部15に接触する垂直な平面6
bが設けられている。また、スライドコア11には、そ
の背面側に、楔状部材6のテーパー面6aに対応してテ
ーパー面11aが設けられており、正面側に、金具52
に接触する垂直な平面11bが設けられている。
ライドコア11に接触するテーパー面6aが設けられて
おり、背面側に、受圧壁部15に接触する垂直な平面6
bが設けられている。また、スライドコア11には、そ
の背面側に、楔状部材6のテーパー面6aに対応してテ
ーパー面11aが設けられており、正面側に、金具52
に接触する垂直な平面11bが設けられている。
【0028】上記構成を備えた射出成形金型1におい
て、図2に示した型開き状態から型締めが開始される
と、先ず、アンギュラピン5がスライドコア11に差し
込まれてスライドコア11が金具52に向けてスライド
し、次いで、楔状部材6がスライドコア11と受圧壁部
15との間に差し込まれてスライドコア11が更にスラ
イドし、金具52に押し付けられ、金具52を可動側型
板10に押し付け、この状態で型締めが完了して、図1
の状態となる。
て、図2に示した型開き状態から型締めが開始される
と、先ず、アンギュラピン5がスライドコア11に差し
込まれてスライドコア11が金具52に向けてスライド
し、次いで、楔状部材6がスライドコア11と受圧壁部
15との間に差し込まれてスライドコア11が更にスラ
イドし、金具52に押し付けられ、金具52を可動側型
板10に押し付け、この状態で型締めが完了して、図1
の状態となる。
【0029】そして、上記したようにこの金型1におい
ては、楔状部材6がショルダーボルト21によって固定
側型板3に対して型締め型開き方向に相対移動可能に取
り付けられるとともに、バネ22によって突出方向に弾
性付勢されているために、金具52の厚み寸法が設定値
を下回っている場合には、楔状部材6がスライドコア1
1と受圧壁部15との間に深く入り込み、反対に金具5
2の厚み寸法が設定値を上回っている場合には、楔状部
材6がスライドコア11と受圧壁部15との間に浅く入
り込み、何れの場合も、楔状部材6がバネ22によって
ほぼ一定の力でスライドコア11を押圧する。したがっ
て、楔状部材6の入り込む量によってスライドコア11
が追従して動き、一定の力で金具52を押圧するため
に、上記従来技術のようにバリが発生したり、金具52
に変形が発生したりするのを防止することができる。
ては、楔状部材6がショルダーボルト21によって固定
側型板3に対して型締め型開き方向に相対移動可能に取
り付けられるとともに、バネ22によって突出方向に弾
性付勢されているために、金具52の厚み寸法が設定値
を下回っている場合には、楔状部材6がスライドコア1
1と受圧壁部15との間に深く入り込み、反対に金具5
2の厚み寸法が設定値を上回っている場合には、楔状部
材6がスライドコア11と受圧壁部15との間に浅く入
り込み、何れの場合も、楔状部材6がバネ22によって
ほぼ一定の力でスライドコア11を押圧する。したがっ
て、楔状部材6の入り込む量によってスライドコア11
が追従して動き、一定の力で金具52を押圧するため
に、上記従来技術のようにバリが発生したり、金具52
に変形が発生したりするのを防止することができる。
【0030】また、この金型1においては、射出圧によ
るスライドコア11を開かせる力が楔状部材6を介して
受圧壁部15によって受け止められるために、上記従来
技術のように射出圧力に対向し得るような強力なバネ2
2を設置する必要がない。したがって、発明として実現
可能な金型装置を提供することができる。
るスライドコア11を開かせる力が楔状部材6を介して
受圧壁部15によって受け止められるために、上記従来
技術のように射出圧力に対向し得るような強力なバネ2
2を設置する必要がない。したがって、発明として実現
可能な金型装置を提供することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0032】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による射出成形金型においては、楔状部材が型
に対して型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けら
れるとともに、バネ等の付勢手段によって突出方向に向
けて弾性付勢されているために、インサート部品の寸法
が設定値を下回っている場合でも設定値を上回っている
場合でも、楔状部材の入り込む量によってスライドコア
が追従して動き、常にほぼ一定の力で金具を押圧する。
したがって、上記従来技術のようにバリが発生したり、
インサート部品に変形が発生したりするのを未然に防止
することができる。
請求項1による射出成形金型においては、楔状部材が型
に対して型締め型開き方向に相対移動可能に取り付けら
れるとともに、バネ等の付勢手段によって突出方向に向
けて弾性付勢されているために、インサート部品の寸法
が設定値を下回っている場合でも設定値を上回っている
場合でも、楔状部材の入り込む量によってスライドコア
が追従して動き、常にほぼ一定の力で金具を押圧する。
したがって、上記従来技術のようにバリが発生したり、
インサート部品に変形が発生したりするのを未然に防止
することができる。
【0033】また、この射出成形金型においては併せ
て、射出圧によるスライドコアを開かせる力が楔状部材
を介して受圧壁部によって受け止められるために、上記
従来技術のように射出圧力に対向し得るような強力なバ
ネを設置する必要がない。したがって、発明として実現
可能な金型装置を提供することができる。
て、射出圧によるスライドコアを開かせる力が楔状部材
を介して受圧壁部によって受け止められるために、上記
従来技術のように射出圧力に対向し得るような強力なバ
ネを設置する必要がない。したがって、発明として実現
可能な金型装置を提供することができる。
【0034】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による射出成形金型においては、楔状部材
がショルダーボルトによって型に吊下されているため
に、ショルダーボルトに楔状部材を連結するだけで楔状
部材の吊設状態を実現することができる。
明の請求項2による射出成形金型においては、楔状部材
がショルダーボルトによって型に吊下されているため
に、ショルダーボルトに楔状部材を連結するだけで楔状
部材の吊設状態を実現することができる。
【図1】本発明の実施例に係る射出成形金型の型締め状
態を示す要部断面図
態を示す要部断面図
【図2】同射出成形金型の型開き状態を示す要部断面図
【図3】成形品の一例を示す図であって、(A)はその
正面図、(B)は同図(A)におけるA−A線断面図
正面図、(B)は同図(A)におけるA−A線断面図
【図4】従来例に係る射出成形金型の要部断面図
【図5】他の従来例に係る射出成形金型の要部断面図
1 射出成形金型 2 固定側取付板 3 固定側型板(型) 3a,3b,3c 空間 4 スプルブッシュ 5 アンギュラピン 6 楔状部材 6a,11a テーパー面 6b,11b 平面 7 可動側取付板 8 スペーサブロック 9 受け板 10 可動側型板 11 スライドコア 12,13 エジェクタプレート 14 エジェクタピン 15 受圧壁部 16 パーティング面 17 キャビティ空間 18 スプル 19 ランナ 20 ゲート 21 ショルダーボルト 21a 頭部 21b 軸部 22 バネ 51 成形品 52 金具(インサート部品) 53 樹脂部
Claims (2)
- 【請求項1】 インサート部品(52)を備えた成形品
(51)を射出成形する金型(1)において、 型締め時に前記インサート部品(52)に向けて移動す
るスライドコア(11)と、前記スライドコア(11)
の背面側に設けられた受圧壁部(15)と、型締め時に
前記スライドコア(11)と受圧壁部(15)との間に
入り込んで前記スライドコア(11)を前記インサート
部品(52)に押し付ける楔状部材(6)とを有し、 前記楔状部材(6)が、型(3)に対して型締め型開き
方向に相対移動可能に取り付けられるとともに、バネ
(22)等の付勢手段によって突出方向に向けて弾性付
勢されていることを特徴とする射出成形金型。 - 【請求項2】 請求項1の射出成形金型において、 楔状部材(6)がショルダーボルト(21)によって型
(3)に吊下されていることを特徴とする射出成形金
型。
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