JP2706378B2 - フォークリフトの制御装置 - Google Patents

フォークリフトの制御装置

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JP2706378B2
JP2706378B2 JP3274991A JP3274991A JP2706378B2 JP 2706378 B2 JP2706378 B2 JP 2706378B2 JP 3274991 A JP3274991 A JP 3274991A JP 3274991 A JP3274991 A JP 3274991A JP 2706378 B2 JP2706378 B2 JP 2706378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁油圧式で荷役作業
を操作できるフォークリフトの制御装置に関し、特に壊
れやすい荷物を安全に着地させることができるように改
良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁油圧式に操作できるフォーク
リフトの制御装置としては、例えば図5に示すものが知
られている(実開昭60-107405 公報)。同図に示すよう
に油圧ポンプ101からの油圧は電磁比例制御弁102
と図示しないパワーステアリング用の制御弁(図示省
略)に分流されている。電磁比例制御弁102には、パ
イロット操作用の油室102aが形成され、この油室1
02aにはパイロットピストン102bが摺動自在に嵌
合されている。このパイロットピストン102bは、油
路を切り換えるスプール102cと連結している。パイ
ロットピストン102b及びスプール102cはそれぞ
れスプリング103a,103bに連結し、油圧のない
状態で中立位置に保持されている。パイロットピストン
102bの両側には、パイロット流入管路102d,1
02eがそれぞれ設けられている。パイロット流入管路
102d,102eは、電磁開閉弁102f,102g
を介してパワーステアリング用の油圧系と接続してい
る。従って、電磁開閉弁102f,102gを開閉する
ことにより、パイロットピストン102b及びスプール
102cが図中左右に移動する。スプール102cが移
動すると、このスプール102cを介して作業機シリン
ダ104に圧油が給排され、作業機シリンダ104が伸
縮する。スプール102cの移動位置により、作業機シ
リンダ104に給排される圧油の流量が調整され、その
昇降速度が調整される。作業機シリンダ104として
は、フォーク(図示省略)を昇降させるもの、傾斜させ
るもの等の各種のものが使用できる。
【0003】一方、電磁開閉弁102f,102gはコ
ントローラ105からの流量制御信号により、開閉が制
御される。コントローラ105は、作業機レバー106
からのレバー操作信号により流量制御信号を出力する。
作業機レバー106は、ポテンショメータを備えてお
り、傾き角度及び傾き方向に応じたレバー操作信号を出
力する。作業機レバー106は、中立位置では出力を出
さない。従って、作業機レバー106を操作すること
で、電磁開閉弁102f,102gを開閉して電磁比例
制御弁102から作業機シリンダ104に圧油が給排さ
れ、作業機シリンダ104が伸縮してフォークの昇降、
傾斜等が行われると共に作業機レバー106の傾き角度
を調整すると、作業機シリンダ104への圧油の流量が
調整され昇降速度等を自在に制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フォークリフトの荷役
作業で、フォークにより持ち上げた荷物を単に下降させ
て接地させると、着地の際に荷物に衝撃を与える。この
為、瓶、瓦等の壊れやすいものを取り扱う場合には、着
地の際の衝撃により破損する虞がある。この為、フォー
クの着地直前に、オペレータが作業機レバーを中立位置
に戻してフォークの下降を一度停止し、その後、作業機
レバーの傾き角度を小さく操作してインチング動作でフ
ォークをゆっくり接地させて、衝撃を生じないようにし
ていた。しかし、このように下降途中のフォークを一旦
停止し、その後インチング動作させることはオペレータ
にとって煩雑な作業であり、また、熟練を要していた。
更に、積み荷が重いほど、衝撃を与えないようにするた
めには低速で下降させる必要があり、ベテランオペレー
タであってもかなり時間が掛かる作業となっていた。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、作
業能率を向上させ、壊れやすい物を破損することなく荷
役作業できるフォークリフトの制御装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の第一の構成は作業機レバーからのレバー操作信号
に応じた流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力するコン
トローラと、該コントローラからの流量制御信号に応じ
た圧油を作業機シリンダに給排する電磁比例制御弁と、
前記電磁比例制御弁からの圧油により伸縮してフォーク
を昇降させる作業機シリンダとを備えたフォークリフト
において、前記フォークの揚高が一定以下になったこと
を検出する位置センサと、前記作業機シリンダに給排さ
れる圧油の油圧から前記フォークに積載される荷物の荷
重を検出する油圧センサと、該油圧センサにより検出さ
れた荷重が大きければ大きいほど小さな正の減速制御量
に換算する荷重/減速制御量換算テーブルと、前記テー
ブルで換算された減速制御量を前記流量制御信号から繰
り返して減算して出力する減速制御量算出手段と、前記
位置センサにより前記フォークが検出されたら前記減速
制御量算出手段で算出された算出値を流量制御信号とし
て出力して前記フォークの下降速度を徐々に減速する制
御量出力手段と、前記位置センサの信号系統についての
断線を検出して、上記各種の制御を中止させる断線検出
回路とを設けたことを特徴とする。また、上記目的を達
成する本発明の第二の構成は作業機レバーからのレバー
操作信号に応じた流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力
するコントローラと、該コントローラからの流量制御信
号に応じた圧油を作業機シリンダに給排する電磁比例制
御弁と、前記電磁比例制御弁からの圧油により伸縮して
フォークを昇降させる作業機シリンダとを備えたフォー
クリフトにおいて、前記フォークの揚高が一定以下にな
ったことを検出する位置センサと、前記作業機シリンダ
に給排される圧油の油圧から前記フォークに積載される
荷物の荷重を検出する油圧センサと、該油圧センサによ
り検出された荷重が大きければ大きいほど小さな正の減
速制御量に換算する荷重/減速制御量換算テーブルと、
前記テーブルで換算された減速制御量を前記流量制御信
号から漸近的に減算して出力する減速制御量算出手段
と、前記フォークに積載される荷物を無衝撃で着地させ
ることができる微速制御量を出力する微速制御量出力手
段と、前記位置センサにより前記フォークが検出された
ら前記減速制御量算出手段で算出された算出値を流量制
御信号として出力することにより前記フォークの下降速
度を徐々に減速し、該算出値が前記微速制御量に等しく
なったら、該微速制御量を流量制御信号として出力し前
記フォークを微速度で下降させる制御量出力手段と、前
記位置センサの信号系統についての断線を検出して、上
記各種の制御を中止させる断線検出回路とを設けたこと
を特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1〜図4に本発明の一実施
例を示す。図3は、本実施例に適用するフォークリフト
の一例を示す斜視図である。同図に示すようにリフトシ
リンダ1は左右一対のアウターマスト2に固定され、ピ
ストンロッド1aの伸縮に伴いアウターマスト2をガイ
ドとして左右一対のインナーマスト3を昇降するように
なっている。この時、アウターマスト2は車体7の前方
で車体7に固定してある。この結果、インナーマスト3
の昇降に伴いチェーンに懸架してあるブラケット5及び
直接荷物を積載するフォーク4からなる昇降部が昇降す
る。チルトシリンダ8は、アウターマスト2及びインナ
ーマスト3と共に昇降部を前方(反車体7側)及び後方
(車体7側)に傾動する為のものである。即ち、荷降ろ
しの場合には前方に傾動すると共に荷上げの場合及び荷
物の運搬時には後方に傾動し、夫々の作業性を良好に保
つとともに安全性も確保するようになっている。
【0007】作業機レバー9a,9bは、これらをオペ
レータが操作することにより、コントローラ10及び電
磁比例制御弁11を介してリフトシリンダ1及びチルト
シリンダ8の動作を制御するものであり、緊急停止を行
う為の安全スイッチ12とともにジョイスティックボッ
クス13に収納してある。作業機レバー9c,9d,9
eは各種のアタッチメント、例えば、ロールクランプ、
ベールクランプ等を取り付けた場合に対処するものであ
る。シートスイッチ14は運転席15にオペレータが座
った時に動作するスイッチで、その出力信号はコントロ
ーラ10に出力する。図4は上記フォークリフトの制御
装置の一例を示すブロックである。同図に示すように、
作業機レバー9a,9bはポテンショメータで形成され
ており、電流値が操作量に比例するレバー操作信号S1
をコントローラ10に送出する。コントローラ10は、
レバー操作信号S1 に基づき電磁比例制御弁11のスプ
ールの開度を調整する流量制御信号S2 を送出する。電
磁比例制御弁11は流量制御信号S2 の大きさに比例し
てスプールを移動させて、油圧管路16を流れる圧油の
流量を制御してリフトシリンダ1及びチルトシリンダ8
の動作速度を作業機レバー9a,9bの操作量に対応す
るように制御する。
【0008】油圧センサ17は油圧管路16に配設して
あり、この油圧管路16の油圧を表す油圧信号S3 を送
出する。コントローラ10は油圧信号S3 を処理してリ
フトシリンダ1及びチルトシリンダ8に作用する負荷荷
重を演算する。更に、コントローラ10は、警告灯18
とともにコンソールボックス19に収めてあるスタータ
スイッチ20の投入により、バッテリ21から電力を供
給されて動作すると共に安全スイッチ12を操作したと
き及びシートスイッチ14が動作せず離席状態のときに
は流量制御信号S2 の電流値を零として電磁比例制御弁
11の開度を零とするように制御する。尚、図中、22
は油圧ポンプ、23は作動油源である。また、電磁比例
制御弁11、油圧管路16、油圧センサ17等の油圧系
部品は作業機レバー9a〜9eの数に対応した数だけ設
けてある。本実施例では、昇降及びチルト動作を行わせ
るべく昇降用及びチルト用の2個の作業機レバー9a,
9bを有しているので、2系統の油圧系を設けてもよ
い。
【0009】図1は本発明の一実施例に係るフォークリ
フト制御装置の要部を示すものである。同図に示すよう
に本実施例のコントローラ10は、制御量抽出手段2
5、操作量/制御量対応テーブル26、制御量出力手段
27、断線検出手段34を備えている。操作量/制御量
対応テーブル26には、作業機レバー9aのレバー操作
信号S1 と、流量制御量S2 が対応して記憶されてい
る。従って、作業機レバー9aの傾き方向及び傾き角度
に応じた流量制御量S2 が制御量抽出手段25により抽
出され、制御量出力手段27により電磁比例制御弁11
へ出力される。更に、コントローラ10は、減速制御量
算出手段28、荷重/減速制御量対応テーブル29、判
定手段30、微速制御量抽出手段31、荷重/微速制御
対応テーブル32及び記憶手段33を備えている。荷重
/減速制御量対応テーブル29は、油圧センサ17によ
り検出された油圧、即ち、フォークに載置される荷物の
荷重に相当する値と減速制御量を対応して記憶したテー
ブルであり、荷重が大きければ大きいほど、小さな減速
制御量に換算する。減速制御量は、必要な減速度を得る
ための流量制御量の時間的変化であり、図6に示すよう
に荷物の荷重が大きければ大きいほど、小さな値とな
る。荷重が大きいほど、減速度を小さくして、荷重の安
定化、無衝撃化を図るためである。尚、減速制御量は、
正の値である。減速制御量算出手段28は、荷重/減速
制御量対応テーブル29から抽出した減速制御量を現時
点の流量制御量S2 から繰り返して減算して判定手段3
0に出力するものである。例えば、現在の流量制御量S
2 が500mm/sec に相当するものであり、減速制御量が50
mm/secに相当するものであれば、450mm/sec,400mm/sec,
350mm/sec ・・・ に相当する算出値が順に出力されること
になる。
【0010】荷重/微速制御対応テーブル32は、油圧
センサ17により検出された油圧、即ち、フォークに載
置される荷物の荷重に相当する値と微速制御量を対応し
て記憶したテーブルである。微速制御量抽出手段31
は、荷重/微速制御対応テーブル32から抽出した微速
制御量を判定手段30に出力するものである。微速制御
量とは、微速度に到達するに必要な流量制御量であり、
また、微速度とはフォークに積載される荷物を無衝撃で
着地させるのに充分に低速な下降速度のことである。一
般に微速度は、図7に示すように荷重が大きいほど小さ
いことが望ましい。荷重が大きいほど、低速で下降しな
いと、衝撃が発生しやすいからである。判定手段30
は、減速制御量算出手段28で算出された(現時点の流
量制御量S2−減速制御量)と、微速制御量抽出手段3
1から入力した微速制御量とを比較し、大きなものを選
択的に制御量出力手段27に出力する。即ち、荷重/減
速制御量対応テーブル29から抽出した減速制御量を現
時点の流量制御量S2 から減算した算出値が微速制御量
よりも大きいときには、その算出値を出力し、(現時点
の流量制御量S2 −減速制御量)が微速制御量以下のと
きには、微速制御量を出力するものである。
【0011】制御量出力手段27は、制御量抽出手段2
6から入力した流量制御量S2 又は判定手段30から入
力した(現時点の流量制御量S2 −減速制御量)乃至微
速制御量の何れかを、位置センサ24からの検出信号に
より選択的に電磁比例制御弁11に出力する。即ち、作
業機シリンダ1には位置センサ24が設けられ、この位
置センサ24は、フォーク着地直前の一定の揚高を検出
するものである。一定の揚高としては、例えば、地上30
cm程度のことである。位置センサ24によりフォークの
着地直前の一定の揚高が検出されるまでは、制御量出力
手段27は制御量抽出手段26からの流量制御量S2
電磁比例制御弁11に出力するが、この位置センサ24
がその一定揚高以下となったことを検出してONとなる
と、判定回路30からの(現時点の流量制御量S2 −減
速制御量)乃至微速制御量を電磁比例制御弁11に出力
する。以下、微速度制御量乃至減速制御量に基づいて制
御されることを、ソフトタッチ制御と言うことにする。
尚、位置センサ24の検出すると否とにかかわらず、制
御量抽出手段26からの流量制御量S2 を常に優先して
出力するモード切換スイッチを設けるようにしても良
い。
【0012】更に、断線検出手段34は、位置センサ2
4の信号線の断線を検出するものであり、その具体的な
構成は図9に示すようになっている。即ち、図9におい
ては、コントローラ10をハードウェア的に示したもの
であり、コントローラ10は、CPU120、クロック
発生部121、メモリ122、A/Dコンバータ12
3、インターフェース124、電磁弁駆動回路125、
電源回路126及びバッテリ50等から構成されてい
る。作業機レバー9aから出力されるレバー操作信号S
1及び位置センサ24から出力される検出信号は、A/
Dコンバータ123によりデジタル信号に変換されてか
ら、CPU120へ送られる。自動下降スイッチ及びマ
ニュアルスイッチの投入信号はインターフェース124
を介してCPU120に送られる。CPU120は、メ
モリ122に記憶された各種のソフトウェアに記述され
た機能を実現して各種の演算を行うものであり、演算処
理はクロック発生部121のクロックに同期する。CP
U120の演算結果に基づいて電磁弁駆動回路125が
駆動されて、流量制御信号S2が電磁比例制御弁11に
出力される。
【0013】ここで、断線検出手段34も、その他の手
段と同様にメモリ122のソフトウェアをCPU120
に読み込んで実現するものであり、位置センサ24に備
えられた抵抗値r1の抵抗R1と、コントローラ10に備
えられた抵抗値r2の抵抗R2を利用する。抵抗R1と抵
抗R2とは、位置センサ用信号線24aにより接続さ
れ、この信号線24aには信号電圧Vが印加されてい
る。位置センサ用信号線24aが正常で、断線していな
いときに、位置センサ24がOFFとなっていれば、A
/Dコンバータ123を介して入力される電圧V1は、
次式で示される。 V1=V・r2/(r1+r2) また、位置センサ用信号線24aが断線したときには、
A/Dコンバータ123を介して入力される電圧V
1は、上記と異なり、アース電位即ち0となる。従っ
て、図10に示すようにコントローラ10は、A/Dコ
ンバータ123を介して入力される電圧V1が先ず0で
あるか否か判定し、V1=0の時には断線であると判断
する。尚、断線であると判断した時には断線表示部51
に断線である旨表示すると便利である。このように断線
であると判定されると、CPU120は、フォーク4の
制御を中止するための流量制御信号S2を電磁比例制御
弁11に出力し、フォーク4の現在位置を保持するよう
にする。一方、A/Dコンバータ123を介して入力さ
れる電圧V1=0でない時には、断線していない正常な
状態である。この時には、図10に示すようにV1=V
・r2/(r1+r2)である時には、位置センサ24が
OFFであるとしソフトタッチ制御を停止し、そうでな
い時には、位置センサ24がONであるとしてソフトタ
ッチ制御を開始する。この為、位置センサ用信号線24
aの断線により、上述したソフトタッチ制御が出来ない
時には、フォーク4を下降する制御を開始しようとして
も、コントローラ120のCPU120により、フォー
ク4の下降が中止されることになり、着地の際に荷物に
衝撃を与えることがなく極めて安全である。更に、断線
表示部51には、断線である旨が表示されるので、異常
箇所の発見が容易となり、位置センサ用信号線24aを
早急に接続回復して、作業を再開することができる。
【0014】上記構成を有する本実施例は、具体的に
は、図2に示すフローチャートに従ってフォークリフト
を制御する。先ず、初期化を行った後、作業機レバーが
中立か否かを判定する。作業機レバーが中立の時には、
フォークを一定高さに維持する中立制御を行い、作業機
レバーが中立でなく倒されいたときには、フォークを上
昇させるリフト上昇制御又はフォークを下降させるリフ
ト下降制御を行う。リフト下降制御の場合には、位置セ
ンサ17がONとなって一定揚高以下となったことが検
出されると、ソフトタッチ制御が行われる。即ち、位置
センサ24かONとなりフォークの高さが一定以下とな
ったことが検出されると、減速制御量算出手段28によ
り荷重/減速制御量対応テーブル29から減速制御量が
読み出されると共に微速制御量抽出手段31により荷重
/微速制御テーブル32から微速制御量が読み出され
る。同時に、ソフトタッチ制御であることを示すモード
セットを行う。減速制御量、微速制御量は、何れも荷物
の荷重に対応したものとなるので、ソフトタッチ制御で
制御すると、図8に示すように荷重が大きいほど、下降
速度の変化曲線は勾配が緩やかになる。但し、減速制御
の場合は、その勾配の変化が大きいが、微速制御の場合
には、勾配の変化は微小である。
【0015】この後、ソフトタッチのモードがセットさ
れていることを確認して、抽出した減速量を前回値の流
量制御量S2 から繰り返して減算し、これの算出値を今
回の流量制御量として出力する。この算出値が微速制御
量に等しくなるまでこの算出値を電磁比例制御弁11に
出力する。この為、フォークの下降速度が徐々に減速
し、図8に示すような曲線となる。そして、下降速度が
微速度と等しく、つまり、無衝撃で荷物を着地できる程
度まで速度が低くなる。このように、(現時点の流量制
御量S2 −減速制御量)が微速制御量に比較して、小さ
くなると、微速度制御モードをセットし、上記値に代え
て微速制御量を出力する。この為、フォークは図8に示
すように、その後は速度一定で下降し、荷物を無衝撃で
安全に着地させる。
【0016】このように上記実施例では、フォークの下
降速度を無衝撃で着地できる微速度まで自動的に減速で
き、しかも、その減速度は荷物の荷重に応じて加減され
るので、荷物に損傷を与えることがない。更に、微速度
に迄、急に減速したり停止するのではなく、徐々に減速
するので、フォーク上の荷物がバランスを崩すこともな
く、落下の危険性がない。また、オペレータの操作が不
要であるので、労力の軽減となる。尚、上記実施例で
は、微速度は荷物の荷重に応じて変えていたが、無衝撃
が着地できるのであれば、荷重に依らず一定としてもよ
いものである。また、微速度を設定せずに、下降速度が
零となるまで減速するようにしても良い。特に、壊れや
すい荷物の場合には、着地の際に衝撃だけでなく振動を
も抑制する必要があり、その場合には、一旦下降を中断
してから、その後、ゆっくり下降を再開する方が一層安
全な制御となる。
【0017】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明はフォークが下降して一定揚高以下と
なると、自動的に徐々に減速する減速制御を行い、しか
も、その減速度は荷物の荷重に応じて加減する。従っ
て、重い荷物であっても無衝撃で着地させることがで
き、安全である。更に、一定高さまでは、下降速度を高
速とすることができるので作業効率が向上することとな
り、また、作業者は何ら作業機レバーを操作する必要が
ないので、労力軽減となる。また、無衝撃で着地できる
微速度まで減速した後、それ以上減速せず、微速度のま
まで下降する微速制御を行えば、能率的且つ無衝撃で着
地することができる利点がある。更に、位置センサが断
線により使用不可の時には、断線検出回路により、フォ
ークの制御が中止されるので、ソフトタッチ制御が出来
ない場合でも、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示すブロック線図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の工程を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の適用されるフォークリフトの外観斜視
図である。
【図4】本発明の一実施例に係るフォークリフトの制御
装置の全体的構成を示すブロック線図である。
【図5】従来のフォークリフトの制御装置を示すブロッ
ク線図である。
【図6】減速量と荷重との関係を示すグラフである。
【図7】微速量と荷重との関係を示すグラフである。
【図8】フォークの下降制御を示すグラフである。
【図9】断線検出手段の具体的構成を示す説明図であ
る。
【図10】断線検出手段による断線検出の過程を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 リフトシリンダ 1a ピストンロッド 2 アウターマスト 3 インナーマスト 4 フォーク 5 ブラケット 10 コントローラ 11 電磁比例制御弁 14 シートスイッチ 16 油圧管路 17 油圧センサ 24 位置センサ 24a 位置センサ用信号線 25 制御量抽出手段 26 操作量/制御量対応テーブル 27 制御量出力手段 28 減速制御量抽出手段 29 荷重/減速制御量対応テーブル 30 判定手段 31 微速制御量抽出手段 32 荷重/微速制御量対応テーブル 33 記憶手段 34 断線検出手段 50 バッテリ 51 断線表示部 120 CPU 121 クロック発生部 122 メモリ 123 A/Dコンバータ 124 インターフェース 125 電磁弁駆動部 126 電源回路 S1 レバー操作信号 S2 流量制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 利幸 神奈川県相模原市田名3000番地 エム・ エイチ・アイさがみハイテック株式会社 内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機レバーからのレバー操作信号に応
    じた流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力するコントロ
    ーラと、該コントローラからの流量制御信号に応じた圧
    油を作業機シリンダに給排する電磁比例制御弁と、前記
    電磁比例制御弁からの圧油により伸縮してフォークを昇
    降させる作業機シリンダとを備えたフォークリフトにお
    いて、前記フォークの揚高が一定以下になったことを検
    出する位置センサと、前記作業機シリンダに給排される
    圧油の油圧から前記フォークに積載される荷物の荷重を
    検出する油圧センサと、該油圧センサにより検出された
    荷重が大きければ大きいほど小さな正の減速制御量に換
    算する荷重/減速制御量換算テーブルと、前記テーブル
    で換算された減速制御量を前記流量制御信号から繰り返
    して減算して出力する減速制御量算出手段と、前記位置
    センサにより前記フォークが検出されたら前記減速制御
    量算出手段で算出された算出値を流量制御信号として出
    力して前記フォークの下降速度を徐々に減速する制御量
    出力手段と、前記位置センサの信号系統についての断線
    を検出して、上記各種の制御を中止させる断線検出回路
    とを設けたことを特徴とするフォークリフトの制御装
    置。
  2. 【請求項2】 作業機レバーからのレバー操作信号に応
    じた流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力するコントロ
    ーラと、該コントローラからの流量制御信号に応じた圧
    油を作業機シリンダに給排する電磁比例制御弁と、前記
    電磁比例制御弁からの圧油により伸縮してフォークを昇
    降させる作業機シリンダとを備えたフォークリフトにお
    いて、前記フォークの揚高が一定以下になったことを検
    出する位置センサと、前記作業機シリンダに給排される
    圧油の油圧から前記フォークに積載される荷物の荷重を
    検出する油圧センサと、該油圧センサにより検出された
    荷重が大きければ大きいほど小さな正の減速制御量に換
    算する荷重/減速制御量換算テーブルと、前記テーブル
    で換算された減速制御量を前記流量制御信号から漸近的
    に減算して出力する減速制御量算出手段と、前記フォー
    クに積載される荷物を無衝撃で着地させることができる
    微速制御量を出力する微速制御量出力手段と、前記位置
    センサにより前記フォークが検出されたら前記減速制御
    量算出手段で算出された算出値を流量制御信号として出
    力することにより前記フォークの下降速度を徐々に減速
    し、該算出値が前記微速制御量に等しくなったら、該微
    速制御量を流量制御信号として出力し前記フォークを微
    速度で下降させる制御量出力手段と、前記位置センサの
    信号系統についての断線を検出して、上記各種の制御を
    中止させる断線検出回路とを設けたことを特徴とするフ
    ォークリフトの制御装置。
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