JP2706377B2 - フォークリフトの制御装置 - Google Patents

フォークリフトの制御装置

Info

Publication number
JP2706377B2
JP2706377B2 JP3274891A JP3274891A JP2706377B2 JP 2706377 B2 JP2706377 B2 JP 2706377B2 JP 3274891 A JP3274891 A JP 3274891A JP 3274891 A JP3274891 A JP 3274891A JP 2706377 B2 JP2706377 B2 JP 2706377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
fork
control
signal
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3274891A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04272097A (ja
Inventor
完治 青木
幸夫 内山
利幸 緑川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP3274891A priority Critical patent/JP2706377B2/ja
Publication of JPH04272097A publication Critical patent/JPH04272097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2706377B2 publication Critical patent/JP2706377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁油圧式で荷役作業
を操作できるフォークリフトの制御装置に関し、特に壊
れやすい荷物を安全に着地させることができるように改
良したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁油圧式に操作できるフォーク
リフトの制御装置としては、例えば図5に示すものが知
られている(実開昭60-107405 公報)。同図に示すよう
に油圧ポンプ101からの油圧は電磁比例制御弁102
と図示しないパワーステアリング用の制御弁(図示省
略)に分流されている。電磁比例制御弁102には、パ
イロット操作用の油室102aが形成され、この油室1
02aにはパイロットピストン102bが摺動自在に嵌
合されている。このパイロットピストン102bは、油
路を切り換えるスプール102cと連結している。パイ
ロットピストン102b及びスプール102cはそれぞ
れスプリング103a,103bに連結し、油圧のない
状態で中立位置に保持されている。パイロットピストン
102bの両側には、パイロット流入管路102d,1
02eがそれぞれ設けられている。パイロット流入管路
102d,102eは、電磁開閉弁102f,102g
を介してパワーステアリング用の油圧系と接続してい
る。従って、電磁開閉弁102f,102gを開閉する
ことにより、パイロットピストン102b及びスプール
102cが図中左右に移動する。スプール102cが移
動すると、このスプール102cを介して作業機シリン
ダ104に圧油が給排され、作業機シリンダ104が伸
縮する。スプール102cの移動位置により、作業機シ
リンダ104に給排される圧油の流量が調整され、その
昇降速度が調整される。作業機シリンダ104として
は、フォーク(図示省略)を昇降させるもの、傾斜させ
るもの等の各種のものが使用できる。
【0003】一方、電磁開閉弁102f,102gはコ
ントローラ105からの流量制御信号により、開閉が制
御される。コントローラ105は、作業機レバー106
からのレバー操作信号により流量制御信号を出力する。
作業機レバー106は、ポテンショメータを備えてお
り、傾き角度及び傾き方向に応じたレバー操作信号を出
力する。作業機レバー106は、中立位置では出力を出
さない。従って、作業機レバー106を操作すること
で、電磁開閉弁102f,102gを開閉して電磁比例
制御弁102から作業機シリンダ104に圧油が給排さ
れ、作業機シリンダ104が伸縮してフォークの昇降、
傾斜等が行われると共に作業機レバー106の傾き角度
を調整すると、作業機シリンダ104への圧油の流量が
調整され昇降速度等を自在に制御することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フォークリフトの荷役
作業で、フォークにより持ち上げた荷物を単に下降させ
て接地させると、着地の際に荷物に衝撃を与える。この
為、瓶、瓦等の壊れやすいものを取り扱う場合には、着
地の際の衝撃により破損する虞がある。この為、フォー
クの着地直前に、オペレータが作業機レバーを中立位置
に戻してフォークの下降を一度停止し、その後、作業機
レバーの傾き角度を小さく操作してインチング動作でフ
ォークをゆっくり接地させて、衝撃を生じないようにし
ていた。しかし、このように下降途中のフォークを一旦
停止し、その後インチング動作させることはオペレータ
にとって煩雑な作業であり、また、熟練を要していた。
更に、積み荷が重いほど、衝撃を与えないようにするた
めには低速で下降させる必要があり、ベテランオペレー
タであってもかなり時間が掛かる作業となっていた。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、作
業能率を向上させ、壊れやすい物を破損することなく安
全に荷役作業できるフォークリフトの制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は作業機レバーからのレバー操作信号に応じ
た流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力するコントロー
ラと、該コントローラからの流量制御信号に応じた圧油
を作業機シリンダに給排する電磁比例制御弁と、前記電
磁比例制御弁からの圧油により伸縮してフォークを昇降
させる作業機シリンダとを備えたフォークリフトの制御
装置において、レバー操作信号に対して標準の流量制御
信号より低い流量制御信号を対応させた低速動作用テー
ブルと、前記フォークの揚高が一定以下になったことを
検出する位置センサと、前記作業機レバーの下降位置を
検出するレバー下降検出センサと、前記位置センサによ
りフォークの揚高が一定以下になったことが検出され、
且つ、前記レバー下降検出センサにより前記作業機レバ
ーの下降位置が検出された場合には、前記低速動作用テ
ーブルから読み出された流量制御信号を出力する制御量
出力手段と、前記位置センサの信号系統についての断線
を検出して、上記各種の制御を中止させる断線検出手段
とを設けたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1〜図4に本発明の一実施
例を示す。図3は、本実施例に適用するフォークリフト
の一例を示す斜視図である。同図に示すようにリフトシ
リンダ1は左右一対のアウターマスト2に固定され、ピ
ストンロッド1aの伸縮に伴いアウターマスト2をガイ
ドとして左右一対のインナーマスト3を昇降するように
なっている。この時、アウターマスト2は車体7の前方
で車体7に固定してある。この結果、インナーマスト3
の昇降に伴いチェーンに懸架してあるブラケット5及び
直接荷物を積載するフォーク4からなる昇降部が昇降す
る。チルトシリンダ8は、アウターマスト2及びインナ
ーマスト3と共に昇降部を前方(反車体7側)及び後方
(車体7側)に傾動する為のものである。即ち、荷降ろ
しの場合には前方に傾動すると共に荷上げの場合及び荷
物の運搬時には後方に傾動し、夫々の作業性を良好に保
つとともに安全性も確保するようになっている。
【0007】作業機レバー9a,9bは、これらをオペ
レータが操作することにより、コントローラ10及び電
磁比例制御弁11を介してリフトシリンダ1及びチルト
シリンダ8の動作を制御するものであり、緊急停止を行
う為の安全スイッチ12とともにジョイスティックボッ
クス13に収納してある。作業機レバー9c,9d,9
eは各種のアタッチメント、例えば、ロールクランプ、
ベールクランプ等を取り付けた場合に対処するものであ
る。シートスイッチ14は運転席15にオペレータが座
った時に動作するスイッチで、その出力信号はコントロ
ーラ10に出力する。図4は上記フォークリフトの制御
装置の一例を示すブロックである。同図に示すように、
作業機レバー9a,9bはポテンショメータで形成され
ており、電流値が操作量に比例するレバー操作信号S
をコントローラ10に送出する。コントローラ10
は、レバー操作信号S1 に基づき電磁比例制御弁11の
スプールの開度を調整する流量制御信号S2 を送出す
る。電磁比例制御弁11は流量制御信号S2 の大きさに
比例してスプールを移動させて、油圧管路16を流れる
圧油の流量を制御してリフトシリンダ1及びチルトシリ
ンダ8の動作速度を作業機レバー9a,9bの操作量に
対応するように制御する。
【0008】油圧センサ17は油圧管路16に配設して
あり、この油圧管路16の油圧を表す油圧信号S3 を送
出する。コントローラ10は油圧信号S3 を処理してリ
フトシリンダ1及びチルトシリンダ8に作用する負荷荷
重を演算する。更に、コントローラ10は、警告灯18
とともにコンソールボックス19に収めてあるスタータ
スイッチ20の投入により、バッテリ21から電力を供
給されて動作すると共に安全スイッチ12を操作したと
き及びシートスイッチ14が動作せず離席状態のときに
は流量制御信号S2 の電流値を零として電磁比例制御弁
11の開度が零となるように制御する。尚、図中、22
は油圧ポンプ、23は作動油源である。また、電磁比例
制御弁11、油圧管路16、油圧センサ17の油圧系部
品は作業機レバー9a〜9eの数に対応した数だけ設け
てある。本実施例では、昇降及びチルト動作を行わせる
べく昇降用及びチルト用の2個の作業機レバー9a,9
bを有しているので、2系統の油圧系を設けてもよい。
【0009】図1は本発明の一実施例に係るフォークリ
フト制御装置の要部を示すものである。同図に示すよう
に本実施例のコントローラ10は、制御量抽出手段2
5、操作量/制御量対応テーブル26、制御量出力手段
27、断線検出手段34を備えている。操作量/制御量
対応テーブル26は、標準動作用テーブル26a及び低
速動作用テーブル26bよりなる。標準動作用テーブル
26aは作業機レバー9aのレバー操作信号S1 と、標
準の流量制御信号S2aとを対応して記憶したものであ
り、また、低速動作用テーブル26bは作業機レバー9
aのレバー操作信号S1 と、標準より低い流量制御信号
2bとを対応して記憶したものである。標準動作用テー
ブル26a、低速動作用テーブル26bに記憶された流
量制御信号S 2a,S2bは、何れも、作業機レバー9aの
傾き方向及び傾き角度に応じた流量制御信号S2 である
が、図6に示すように、流量制御信号S2aの方が流量制
御信号S2bに比べ常に大きい。これらの標準動作用テー
ブル26a、低速動作用テーブル26bから制御量抽出
手段25により選択的に抽出された流量制御信号S2a
2bは、制御量出力手段27により電磁比例制御弁11
へ出力される。以下、低速動作用テーブル26bが選択
されて制御されることを、ソフトタッチ制御という。制
御量抽出手段26は、判定手段29により、標準動作用
テーブル26a、低速動作用テーブル26bの選択を行
う。判定手段29は、リフトシリンダに設けられた位置
センサ24及び作業機レバー9aに設けられたレバー下
降検出センサ30と接続している。位置センサ24は、
フォークの着地直前の一定の揚高以下である事を検出し
てON信号を出力するものであり、また、レバー下降検
出センサ30は、作業機レバー9aのレバー位置が下降
位置にあることを検出してONとなるものである。一定
の揚高とは、例えば地上30cm程度のことをいう。判定手
段29は、位置センサ24とレバー下降検出センサ30
はのアンド回路であり、双方からON信号が出力された
時に、低速動作用テーブル26bの選択を行うべきこと
を制御量抽出手段26に出力し、それ以外の時には、標
準動作用テーブル26aの選択を行うべきことを制御量
抽出手段26に出力する。
【0010】従って、上昇制御の場合には常に標準動作
用テーブル26aが選択され、下降制御の場合には、位
置センサ24によりフォークの着地直前の一定の揚高が
検出されるまでは、標準動作用テーブル26aが選択さ
れることになる。また、下降制御において、位置センサ
24によりフォークの一定の揚高以下であることが検出
されたら、低速動作用テーブル26bを選択する。この
為、ソフトタッチ制御が行われ、フォークの下降速度が
低速となり、ゆっくり着地することになる。この時のフ
ォークの下降速度は、流量制御信号S2bと流量制御信号
2aとの比により変化するが、通常、荷物を無衝撃で着
地できる程度の速度とすると良い。尚、位置センサ24
によりフォークの一定の揚高以下であることが検出され
ても、上昇制御の場合には、標準動作用テーブル26a
が選択されることになり、高速でフォークを上昇させる
ことができ、能率的に作業することができる。即ち、位
置センサ24によりフォークの一定の揚高以下であるこ
とが検出された後、作業機レバー9aが中立位置に戻さ
れて下降制御が停止され、上昇制御に切り換えられた場
合には、高速にフォークを上昇させて能率的に作業でき
るだけでなく、作業機レバー9aが中立位置に戻されて
下降制御が中断された後、下降制御が再開された場合に
もソフトタッチ制御により無衝撃で安全に着地すること
ができるのである。
【0011】更に、コントローラ10にはリミット制御
量抽出手段31、荷重/リミット制御量対応テーブル3
2及び比較手段33が設けられている。荷重/リミット
制御量対応テーブル32は、フォークに積載される荷物
の荷重に応じて流量制御信号にリミット値を設けて、そ
れ以上ならないように制限するものであり、流量制御信
号S2a,S2bに応じて図7に示すように二種類のテーブ
ルが設定してある。これは、荷物の荷重が重い程、自重
により、リフトシリンダを下げようとする重力の影響が
大きく、荷物が重い場合と軽い場合で、同量の流量制御
信号とすると、荷重が重いほど下降速度が速くなる虞が
あるためである。そのため、荷物の荷重が重いほど、流
量制御信号のリミット値を低くし、荷物の荷重が異なる
場合でも、一定の速度で下降させることができるように
したものである。リミット制御量抽出手段31は、油圧
センサ9と接続しており、油圧センサ17から検出され
る油圧(つまり、フォークに積載される荷物の荷重に相
当するもの)に応じて、荷重/リミット制御量対応テー
ブル32からリミット値を読み出すものであり、そのリ
ミット値を比較手段33に出力する。比較手段33で
は、このリミット値と流量制御信号S2a,S2bとを比較
し、流量制御信号S2a,S2bの方がリミット値よりも低
ければ、そのまま流量制御信号S2a,S2bを使用し、逆
に流量制御信号S2a,S2bの方がリミット値よりも大き
い場合には、流量制御信号S2a,S2bに代えてリミット
値を制御量出力手段27に出力する。従って、制御量出
力手段27は、電磁比例制御弁11に対して、リミット
値を越えた信号を出力しないので、フォークに積載され
る荷物が軽い場合でも、重い場合でも、常に一定速度で
下降させることができる。
【0012】更に、断線検出手段34は、位置センサ2
4の信号線の断線を検出するものであり、その具体的な
構成は図8に示すようになっている。即ち、図8におい
ては、コントローラ10をハードウェア的に示したもの
であり、コントローラ10は、CPU120、クロック
発生部121、メモリ122、A/Dコンバータ12
3、インターフェース124、電磁弁駆動回路125、
電源回路126及びバッテリ50等から構成されてい
る。作業機レバー9aから出力されるレバー操作信号S
1及び位置センサ24から出力される検出信号は、A/
Dコンバータ123によりデジタル信号に変換されてか
ら、CPU120へ送られる。自動下降スイッチ及びマ
ニュアルスイッチの投入信号はインターフェース124
を介してCPU120に送られる。CPU120は、メ
モリ122に記憶された各種のソフトウェアに記述され
た機能を実現して各種の演算を行うものであり、演算処
理はクロック発生部121のクロックに同期する。CP
U120の演算結果に基づいて電磁弁駆動回路125が
駆動されて、流量制御信号S2が電磁比例制御弁11に
出力される。
【0013】ここで、断線検出手段34も、その他の手
段と同様にメモリ122のソフトウェアをCPU120
に読み込んで実現するものであり、位置センサ24に備
えられた抵抗値r1の抵抗R1と、コントローラ10に備
えられた抵抗値r2の抵抗R2を利用する。抵抗R1と抵
抗R2とは、位置センサ用信号線24aにより接続さ
れ、この信号線24aには信号電圧Vが印加されてい
る。位置センサ用信号線24aが正常で、断線していな
いときに、位置センサ24がOFFとなっていれば、A
/Dコンバータ123を介して入力される電圧V1は、
次式で示される。 V1=V・r2/(r1+r2) また、位置センサ用信号線24aが断線したときには、
A/Dコンバータ123を介して入力される電圧V
1は、上記と異なり、アース電位即ち0となる。従っ
て、図9に示すようにコントローラ10は、A/Dコン
バータ123を介して入力される電圧V1が先ず、0で
あるか否か判定し、V1=0の時には断線である判断す
る。尚、断線と判断した時には断線表示部51に断線で
ある旨を表示すると便利である。このように断線である
と判定されると、CPU120は、フォーク4の制御を
中止する為の流量制御信号S2を電磁比例制御弁11に
出力し、フォーク4の現在状態を保持するようにする。
一方、A/Dコンバータ123を介して入力される電圧
1=0でない時には、断線していない正常な状態であ
る。この時には、図9に示すようにV=V・r2
(r1+r2)であるときには、位置センサ24がOFF
であるとしてソフトタッチ制御を停止し、そうでない時
には位置センサ24がONであるとしてソフトタッチ制
御を開始する。この為、位置センサ用信号線24aの断
線により、上述したソフトタッチ制御が出来ない時に
は、フォーク4を下降する制御を開始しようとしても、
コントローラ120のCPU120により、フォーク4
の下降が中止されることになり、着地の際に荷物に衝撃
を与えることがなく極めて安全である。更に、断線表示
部51には、断線である旨が表示されるので、異常箇所
の発見が容易となり、位置センサ用信号線24aを早急
に接続回復して、作業を再開することができる。
【0014】上記構成を有する本実施例は、具体的に
は、図2に示すフローチャートに従ってフォークリフト
を制御する。先ず、初期化を行った後、作業機レバーが
中立位置、下降位置又は上昇位置にあるか否かを判定す
る。作業機レバーが中立位置の時には、フォークを一定
高さに維持する中立制御を行い、レバー下降検出センサ
30により作業機レバーが上昇位置又は下降位置が検出
されるた時には、フォークを上昇させるリフト上昇制御
又はフォークを下降させるリフト下降制御を行う。但
し、リフト下降制御において、位置センサ24がONと
なっているか否か判定し、位置センサ24がONとなっ
て一定揚高以下となったことが検出されると、ソフトタ
ッチ制御が行われる。即ち、リフト下降検出センサ30
及び位置センサ24か双方ともONとなっている場合に
は、判定手段29の指示により制御量抽出手段25が低
速動作用テーブル26bを選択して、その流量制御信号
2bが制御量出力手段27に出力される。位置センサ2
4がOFFの時には、通常の制御を行うため、判定手段
29の指示により制御量抽出手段25が標準動作用テー
ブル26aを選択して、その流量制御信号S2aを、制御
量抽出手段27に出力する。その後、リミット制御量抽
出手段31がフォークに積載された荷重に応じて荷重/
リミット制御量対応テーブル31からリミット値を読み
出し、比較手段33に出力する。比較回路33では、リ
ミット値と流量制御信号S2a,S2bとを比較し、流量制
御信号S2a,S2bの方が限界値よりも低ければ、そのま
ま流量制御信号S2a,S2bを使用し、逆に流量制御信号
2a,S2bの方が限界値よりも大きい場合には、流量制
御信号S2a,S2bに代えてリミット値を制御量出力手段
27に出力する。
【0015】このように上記実施例では、位置センサ2
4によりフォークの揚高が一定以下となった事が検出さ
れると、低速動作用テーブル26bが選択されてソフト
タッチ制御となる為、自動的に下降速度が低速となり、
無衝撃で着地させることができる。この為、壊れやすい
荷物であっても、安全に取り扱うことができる。更に、
位置センサ24によりフォークの揚高が一定以下となっ
た事が検出された後、作業機レバー9a中立位置に戻し
下降制御を中断し、その後再開する場合でも、レバー下
降検出センサ30により作業機レバー9aの下降位置が
検出されているので、ソフトタッチ制御で制御されるこ
ととなり、無衝撃で着地させることができ安全である。
特に、壊れやすい荷物の場合には、着地の際に衝撃だけ
でなく下降中の振動をも抑制する必要があり、その場合
には、一旦下降を中断してから、その後、ゆっくり下降
を再開する方が一層安全な制御となる。一方、位置セン
サ24によりフォークの揚高が一定以下となった事が検
出された後、作業機レバー9a中立位置に戻し下降制御
を停止し、上昇作業に切り換える場合には、通常の制御
により高速に上昇制御を行うことができ、能率的に作業
することができる。尚、上記実施例では、リミット値を
リミット制御量抽出手段31で計算して、荷物の荷重に
依らず下降速度を一定とするようにしていたが、軽い荷
物を取り扱うフォークリフトでは特に必要なものではな
い。
【0016】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明はフォークが下降する状態であって、
且つ、フォークの揚高が一定以下であると、自動的に低
速で下降させるソフトタッチ制御を行うので、壊れやす
い荷物であっても無衝撃で着地させることができ安全で
ある。また、フォークの揚高が一定高さ以下であって
も、フォークが上昇する状態の時には、通常の速度で上
昇するので、能率的に作業をすることができる。更に、
位置センサが断線により使用不可の時には、断線検出回
路により、フォークの制御が中止されるので、ソフトタ
ッチ制御ができない場合も安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示すブロック線図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の工程を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の適用されるフォークリフトの外観斜視
図である。
【図4】本発明の一実施例に係るフォークリフトの制御
装置の全体的構成を示すブロック線図である。
【図5】従来のフォークリフトの制御装置を示すブロッ
ク線図である。
【図6】レバー操作信号と流量制御信号との関係を示す
グラフである。
【図7】荷重と荷重リミット値(限界値)との関係を示
すグラフである。
【図8】断線検出手段の具体的構成を示す説明図であ
る。
【図9】断線検出手段による断線検出の過程を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 リフトシリンダ 1a ピストンロッド 2 アウターマスト 3 インナーマスト 4 フォーク 5 ブラケット 10 コントローラ 11 電磁比例制御弁 14 シートスイッチ 16 油圧管路 17 油圧センサ 24 位置センサ 24a 位置センサ用信号線 25 制御量抽出手段 26 操作量/制御量対応テーブル 26a 標準動作用テーブル 26b 低速動作用テーブル 27 制御量出力手段 29 判定手段 30 レバー下降検出センサ 31 リミット制御量抽出手段 32 荷重/リミット制御量対応テーブル 33 比較手段 34 断線検出手段 50 バッテリ 51 断線表示部 120 CPU 121 クロック発生部 122 メモリ 123 A/Dコンバータ 124 インターフェース 125 電磁弁駆動部 126 電源回路 S1 レバー操作信号 S2 流量制御信号 S2a 流量制御信号 S2b 流量制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緑川 利幸 神奈川県相模原市田名3000番地 エム・ エイチ・アイさがみハイテック株式会社 内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機レバーからのレバー操作信号に応
    じた流量制御信号を電磁比例制御弁へ出力するコントロ
    ーラと、該コントローラからの流量制御信号に応じた圧
    油を作業機シリンダに給排する電磁比例制御弁と、前記
    電磁比例制御弁からの圧油により伸縮してフォークを昇
    降させる作業機シリンダとを備えたフォークリフトの制
    御装置において、レバー操作信号に対して標準の流量制
    御信号より低い流量制御信号を対応させた低速動作用テ
    ーブルと、前記フォークの揚高が一定以下になったこと
    を検出する位置センサと、前記作業機レバーの下降位置
    を検出するレバー下降検出センサと、前記位置センサに
    よりフォークの揚高が一定以下になったことが検出さ
    れ、且つ、前記レバー下降検出センサにより前記作業機
    レバーの下降位置が検出された場合には、前記低速動作
    用テーブルから読み出された流量制御信号を出力する制
    御量出力手段と、前記位置センサの信号系統についての
    断線を検出して、上記各種の制御を中止させる断線検出
    手段とを設けたことを特徴とするフォークリフトの制御
    装置。
JP3274891A 1991-02-27 1991-02-27 フォークリフトの制御装置 Expired - Fee Related JP2706377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3274891A JP2706377B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 フォークリフトの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3274891A JP2706377B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 フォークリフトの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04272097A JPH04272097A (ja) 1992-09-28
JP2706377B2 true JP2706377B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=12367471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3274891A Expired - Fee Related JP2706377B2 (ja) 1991-02-27 1991-02-27 フォークリフトの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2706377B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04272097A (ja) 1992-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2716876B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706378B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706377B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706375B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2755839B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706381B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706374B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2721753B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JPH04256696A (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706376B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706379B2 (ja) 作業機械の走行時での機能停止装置
JP2923110B2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2706380B2 (ja) 断線時のソフト停止制御装置
JP2839231B2 (ja) クレ−ンの自動停止復帰操作の制御装置
JPH10265194A (ja) 産業車両の油圧制御装置
JPH0761792A (ja) フォークリフトのチルト制御装置
JPH0776499A (ja) フォークリフトの制御装置
JPH05116898A (ja) フオークリフトの制御装置
JP3777565B2 (ja) フォークリフトトラックの荷役用シリンダの制御装置
JPH04256698A (ja) フォークリフトの制御装置
JP3191725B2 (ja) 産業車両におけるマストの後傾速度制御装置
JPH0797198A (ja) フォークリフトの制御装置
JPH0756317Y2 (ja) フォークリフトの制御装置
JP2000169099A (ja) フォークリフトトラックのチルト制御装置
JPH04303392A (ja) 産業車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970909

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees