JP2705720B2 - オゾナイザ用沿面放電ユニットおよびその製法 - Google Patents

オゾナイザ用沿面放電ユニットおよびその製法

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JP2705720B2 JP7056905A JP5690595A JP2705720B2 JP 2705720 B2 JP2705720 B2 JP 2705720B2 JP 7056905 A JP7056905 A JP 7056905A JP 5690595 A JP5690595 A JP 5690595A JP 2705720 B2 JP2705720 B2 JP 2705720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオゾナイザ用沿面放電ユ
ニットおよびその製法に関する。さらに詳しくは、オゾ
ンによって気体、液体および固体の殺菌、脱臭、脱色等
を行うためのオゾナイザに装備される沿面放電ユニット
であって、形状寸法の精度面で有利な小型の沿面放電素
子を用いたとしても大容量化が可能な沿面放電ユニット
およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記オゾナイザとしてはガラス放
電管を用いた無声オゾン発生機が用いられていた。しか
し、無声オゾン発生機はガラス放電管を用いているので
もともと体積が大きいため、被処理物の増大に伴って大
容量化を図ればガラス放電管の集合体が巨大なものとな
る。また、ガラス放電管の汚損や消耗のために清掃や交
換が必要となり、さらに、電気効率が低い等の理由か
ら、徐々に沿面放電方式のオゾナイザが用いられるよう
になってきている。
【0003】なぜなら、この沿面放電方式は、高周波放
電が可能となって電子の加速エネルギが高められるため
にオゾン化反応が容易になり、また、放電が面に沿うた
めに放電空間の冷却が容易になり、さらに、誘電体層に
用いられるセラミックスは機械的強度および熱衝撃特性
に優れているため、低温加圧下での運転が可能となって
高効率化を図ることができ、加えて、放電素子の消耗が
少ない、という利点を備えているからである。
【0004】しかしながら、沿面放電方式オゾナイザの
大容量化を図る場合、沿面放電素子を単純に大型にする
か、または、特公平2−32202号公報、特開平2−
271904号公報に開示されているように、単に複数
枚の沿面放電素子を積層した積層構造の沿面放電ユニッ
トとすることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
沿面放電素子は、誘電体層となるアルミナグリーンシー
トの表面に予めコロナ放電電極および誘導電極を印刷し
ておき、これを高温下で一体的に焼成する(特公平2−
22998号公報参照)ため、歪みの調整が困難とな
り、素子の大型化には制限がある。
【0006】また、積層構造の沿面放電ユニットにして
も、小型の沿面放電素子をいかに多数段積層しても大容
量化には限度があり、しかも多数個の原料ガス用チャン
バおよび冷却剤(以下、冷媒という)用チャンバを気密
状態で配設する必要があるため製造コストの上昇は免れ
ない。
【0007】以上の理由から、従来の沿面放電素子また
は沿面放電ユニットから高精度且つ大容量のオゾナイザ
をコンパクトに製造することは困難である。
【0008】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、たとえ小型の沿面放電素子を用いたと
してもコンパクト且つ大容量のオゾナイザの製造を可能
にする沿面放電ユニットおよびその製法を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の第一態様に係
る沿面放電ユニットは、線状のコロナ放電電極と面状の
誘導電極とが誘電体層を介して形成された少なくとも一
枚の沿面放電素子と、該沿面放電素子をそのコロナ放電
電極と非接触状態に保持するための基板とからなり、各
沿面放電素子のコロナ放電電極が該基板の一方の面側に
開放されるように構成されており、前記沿面放電素子が
前記基板の厚さ方向の中間部位に配設されており、基板
における沿面放電素子のコロナ放電電極側の面にコロナ
放電電極が底部に露出する凹所が形成されており、基板
における沿面放電素子の誘導電極側の面に冷媒が通過す
るための通路、および/または、基板における沿面放電
素子のコロナ放電電極側の面にオゾン化される原料ガス
が通過するための通路が刻設されていることを特徴とし
ている。
【0010】 本発明の第二態様に係る沿面放電ユニッ
トは、線状のコロナ放電電極と面状の誘導電極とが誘電
体層を介して形成された少なくとも一枚の沿面放電素子
と、該沿面放電素子をそのコロナ放電電極と非接触状態
に保持するための基板とからなり、各沿面放電素子のコ
ロナ放電電極が該基板の一方の面側に開放され且つ前記
沿面放電素子の誘導電極側表面の少なくとも一部が基板
の他方の面側に開放されるように構成されており、前記
沿面放電素子が前記基板の厚さ方向の中間部位に配設さ
れており、基板における沿面放電素子のコロナ放電電極
側の面にコロナ放電電極が底部に露出する凹所が形成さ
れており、基板における沿面放電素子の誘導電極側の面
に冷媒が通過するための通路、および/または、基板に
おける沿面放電素子のコロナ放電電極側の面にオゾン化
される原料ガスが通過するための通路が刻設されている
ことを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】 本発明の第三態様に係る沿面放電ユニッ
トの製法は、線状のコロナ放電電極と面状の誘導電極と
が誘電体層を介して形成された少なくとも一枚の沿面放
電素子を用意し、一方の基板に前記沿面放電素子の枚数
に対応する箇所の開口部が形成された前記沿面放電素子
を保持するための二枚の基板を用意し、前記各沿面放電
素子を前記二枚の基板同士のあいだに、前記開口部から
各沿面放電素子のコロナ放電電極が露出するように挟着
することを特徴としている。
【0014】 前記第三態様に係る沿面放電ユニットの
製法において、二枚の基板のうちの他方に各沿面放電素
子の誘導電極側表面の少なくとも一部が露出する開口部
を形成するのが冷却効率の向上を容易にする点で好まし
い。
【0015】また、二枚の基板を合成樹脂または繊維強
化型樹脂から形成し、該基板を加熱および/または加圧
することによって基板の接触する界面同士が溶着するよ
うに前記各沿面放電素子を挟着するのが気密性の向上が
容易となり、原料ガスと冷媒との混合が効果的に防止さ
れうる点で好ましい。
【0016】
【0017】 また、前述の沿面放電ユニットを複数段
に積層したオゾナイザ用積層沿面放電ユニットにあって
は、発生オゾンの大容量化が可能となり、しかも形状を
三次元的にコンパクトにしうる。
【0018】 さらに、前記積層沿面放電ユニットにお
いて、沿面放電ユニットのコロナ放電電極側同士および
誘導電極側同士が対向し、隣接する沿面放電ユニット同
士がその原料ガス用通路を兼用し、且つその冷媒用通路
を兼用するように構成されたものにあっては、部品点数
が減少し、それに伴って組み立てが容易になるため、製
造コスト低減の点で好ましい。
【0019】 そして、前述の積層沿面放電ユニットに
おいて、前記誘導電極側の面の少なくとも一部が冷媒用
通路に露出するように構成されたものにあっては、大容
量化およびコンパクト化に加えて効率的な冷却がなされ
る点で好ましい。
【0020】
【0021】
【0022】
【作用】 本発明の第一態様に係る沿面放電ユニットは
一枚以上の沿面放電素子を装着できるため、寸法精度を
高く製造しようとすれば小型にせざるを得ない従来の沿
面放電素子であっても、一枚の基板上に配設する前記素
子の枚数を増加することによって大容量、すなわち単位
時間あたり大量のオゾンを発生しうる能力を備えうる。
また、後述のように積層構造とすることも可能であるた
め、たとえ一枚の沿面放電素子しか有していなくとも大
容量化が可能である。さらに、部品点数が減少し、それ
に伴って製造コストの低減および積層構造に組み立てる
のが容易になる
【0023】 本発明の第二態様に係る沿面放電ユニッ
トによれば、一枚の基板上に一枚以上の沿面放電素子が
配設されうるため、前記第一態様の沿面放電ユニットと
同様の作用効果が奏されるうえに、通常冷媒が通過する
基板のいわば背面に沿面放電素子が露出するので冷却効
率の向上が可能になる。さらに、部品点数が減少し、そ
れに伴って製造コストの低減および積層構造に組み立て
るのが容易になる
【0024】
【0025】 本発明の第三態様に係る沿面放電ユニッ
トの製法によれば、基板そのものの強度が向上するた
め、素子の枚数を増加することによってより大容量化が
可能となるうえ積層構造に組み立てることも容易とな
る。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】以上により、本発明によれば冷却効率が高
く、大容量のオゾナイザをコンパクトに製造することが
できる。
【0031】
【実施例】つぎに、添付の図面を参照しつつ本発明の沿
面放電ユニットおよびその製法の実施例を説明する。
【0032】 図1は本発明の沿面放電ユニットの一実
施例を示す平面図、図2(a)は図1の沿面放電ユニッ
トに組み込まれる沿面放電素子の一例を示す平面図であ
り、図2(b)は図2(a)のB−B線断面図であり、
図2(c)は他の構造を有する沿面放電素子の図2
(a)のB−B線断面に相当する図、図3は沿面放電ユ
ニットの参考例を示す断面図、図4は本発明の沿面放電
ユニットの他の実施例を示す図であって図1のA−A
面図、図5は本発明の沿面放電ユニットのさらに他の
実施例を示す図であって図1のA−A線断面に相当する
断面図、図6は沿面放電ユニットの参考例を示す断面
図、図7も本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施
例を示す図であって図1のA−A線断面に相当する断面
図、図8も本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施
例を示す図であって図1のA−A線断面に相当する断面
図、図9は本発明の積層沿面放電ユニットの一実施例を
示す組み立て前斜視図、図10(a)は図9のC−C線
矢印の方向に見た組み立て後正面図であり、図10
(b)は組み立て後側面図、図11は図10(a)のD
−D線断面図、図12は図10(a)のE−E線断面
図、図13は本発明の積層沿面放電ユニットの他の実施
例を示す図であって図10(a)のE−E線断面に相当
する断面図、図14は本発明の沿面放電ユニットのさら
に他の実施例を示す斜視図である。
【0033】図1において、1は板状の沿面放電ユニッ
トであり、一枚の基板2上に四枚の沿面放電素子3が装
着されている。基板2は金属、セラミックスまたは合成
樹脂等から形成されるため、必要に応じて切削加工等に
よって平面度を含めた寸法精度を向上せしめることは容
易である。また、沿面放電素子3は四枚に限定されるこ
とはなく、オゾナイザに対する要求容量に応じて一枚以
上であれば何枚装着してもよい。
【0034】図2に示すように、沿面放電素子3は誘電
体層4を挟んでその上面に線状のコロナ放電電極5と下
面に面状の誘導電極6が形成されたもの(図2(b))
である。必要に応じて、各電極5、6の表面には誘電体
層4と実質的に同材質の図示のごとき保護層10を形成
してもよい。また誘導電極6を誘電体層4内部に埋装し
てもよい(図2(c))。誘電体層4はアルミナ磁器等
のファインセラミックスから形成されており、両電極
5、6はモリブデンやタングステン等の金属から形成さ
れている。沿面放電素子3は従来、アルミナグリーンシ
ート等の表面に予め材料金属粉末を混入したペーストに
よって各電極を印刷し、かかるアルミナグリーンシート
を非酸化雰囲気下で焼成することにより作製している。
しかし、アルミナグリーンシートを焼成して誘電体層を
形成した後に電極を焼き付けた沿面放電素子(本出願人
により別途出願)を使用することも何ら差し支えない。
【0035】図3〜8にはそれぞれ基板に対する沿面放
電素子の装着方法が示されており、いずれも図1のA−
A線断面に相当する図である。
【0036】 図3に示す沿面放電ユニット(以下、単
にユニットという)1aは参考例であり、基板2aの上
面に沿面放電素子(以下、単に素子という)3が装着さ
れたものであり、もちろん素子3のコロナ放電電極5は
基板2aに接触することはなく上方に開放されている。
ユニット1aの上面側を原料ガスが流れ、下面側を素子
3を冷却するための冷媒が流れる。このように、基板を
備えることによって素子の枚数が増加しても必要な機械
的強度を維持することができる。なお、図3では、冷媒
が通過する基板2aの下面に素子3の誘導電極側面を近
づける目的で冷却効果を向上させるために、基板2aの
上面における素子3装着部を若干の凹所7にすることに
よって薄くしている。
【0037】図4に示すユニット1bは素子3を上下二
枚の基板2ba、2bbによって挟着したものである。
上側の基板2baにはコロナ放電電極5を露出するため
の上部開口部(特許請求の範囲、請求項3でいう凹所)
8が形成されている。基板2ba、2bb同士の気密接
着および基板2ba、2bbと素子3との気密接着に
は、基板の材質に応じた公知の手段を用いることができ
る。このように二枚の基板を用いることによってユニッ
トの機械的強度はさらに向上する。
【0038】図5に示すユニット1cも素子3を上下二
枚の基板2ca、2cbによって挟着したものである
が、本実施例では熱可塑性合成樹脂から基板2ca、2
cbを形成している。そして、両基板2ca、2cbに
よって素子3を挟着するときには加熱、加圧する。そう
することによって基板2ca、2cbの境界面が若干溶
融し、基板同士のあいだの気密性および基板と素子との
気密性が向上するというものである。また、図5に示す
ユニット1cの形成には、前述した二枚の基板を加熱、
加圧する方法以外に、たとえば素子3をインサートとし
てインジェクション成形等の各種成形法を用いたインサ
ート成形によって、素子を内蔵するように基板を一体に
することも容易である。かかるインサート成形によれば
気密性はさらに向上する。
【0039】 図6〜8に示されるユニット1d、1
e、1fは、いずれもその基板2d、2e、2fにコロ
ナ放電電極5を上面側に開放するための上部開口部8が
形成されているのはもとより、素子3の誘導電極6側の
面を基板の下面側に開放するための下部開口部9が形成
されている。なお、図6のユニット1dは参考例であ
る。かかる構成によって、冷媒が素子3の下面に直接接
触(薄い保護層または誘電体が介在するものもある)す
るため、冷却効率が向上する。製法については、前述の
図3〜5に示すユニットと同じであって図3と図6、図
4と図7、図5と図8がそれぞれ対応する。
【0040】図9には積層構造の沿面放電ユニット(以
下、積層ユニットという)11が組み立て前の状態で示
されている。前述のユニット(図1、図3〜8参照)1
のうちいずれかが選択されて複数段に組み込まれてい
る。ユニット1は互いのコロナ放電電極5側の面が対向
するように一対にされており、図9では五対のユニット
1が組み込まれている。最上面および最下面を除いて誘
導電極6側の面同士も対向している。
【0041】一対のユニット1の対向するコロナ放電電
極5側の面同士のあいだにはガス用枠部材12が組み込
まれ、誘導電極6側の面同士のあいだには冷媒用枠部材
13が組み込まれている(図10(b)参照)。ガス用
枠部材12はユニット1同士のあいだに原料ガスを通過
させるためのガス用通路14(図10(a)参照)を形
成し、冷媒用枠部材13はユニット1同士のあいだに冷
媒を通過させるための冷媒用通路15(図10(a)参
照)を形成している。本実施例では両枠部材12、13
とも簡単な形状の通路を形成するので単なる角棒形状に
されている。また、これら枠部材12、13は金属、セ
ラミックスまたは合成樹脂等から形成されるため、必要
に応じて切削加工等により寸法精度を向上せしめうる。
したがって、各ユニットとの高気密な接合がその方法に
制限なく容易に実現されうる。しかし、ユニット1の基
板2および枠部材12、13のうち少なくとも一方を合
成樹脂から形成しておけば、複数段のこれら1、12、
13を加熱および/または加圧することによって、溶着
して接合されるため、気密性が向上することはもとよ
り、これら1、12、13の寸法精度をさほど厳しく抑
えておく必要もないので好ましい。もちろん、かかる加
熱および/または加圧することに限定されることはな
く、公知の接合手段を採用することも可能である。
【0042】また、図11および図12に示されるよう
に、本実施例ではガス用通路14と冷媒用通路15とが
互いに平行に形成される。すなわち図中に矢印GASお
よび矢印COOLで示すように、積層ユニット11にお
ける同一の側面から原料ガスと冷媒とが積層ユニット1
1内に流入し、同一の側面から両流体が流れ出る。かか
る構成により、両流体の温度勾配がなめらかになり、た
とえばガス用通路と冷媒用通路とが互いに直交するよう
に形成されたものよりも良好な冷却効率が得られる。
【0043】なお、ガス用通路および冷媒用通路につい
ては図12に示す形状に限定されることはなく、たとえ
ば図13に示すような冷媒用枠部材16を用いてジグザ
グ状の冷媒用通路17を形成してもよい。そうすること
によって、冷媒の圧力を効果的に上げることができるの
で冷媒流速が大きくなり、より多くの熱を奪うことがで
き、冷却効率が向上する。さらに、図示していないが、
波板を用いて一平面上に多数本の冷媒用通路を形成して
もよい。
【0044】図14に示されているのは一枚のユニット
1gであり、積層ユニットに組み立てるのに好適なもの
である。すなわち、その基板2gの一方の面にガス用枠
部材18が一体に形成されており、他方の面に冷媒用枠
部材19が一体に形成されたものである。これらのユニ
ット1gを互いにコロナ放電電極側が対向するように
(言い換えれば誘導電極側が対向するように)一対に
し、複数対を積み上げて図9および図10に示すような
積層ユニット11とすることができる。かかる構成によ
り、部品点数を減少せしめ、管理コスト、材料コストお
よび製造工数の低減が可能となる。
【0045】また、図示していないが、基板にガス用枠
部材のみを形成したユニットと、冷媒用枠部材のみを形
成したユニットとを準備しておき、これらを所定の順序
に積み上げて図9および図10に示すような積層ユニッ
ト11とすることもできる。
【0046】なお、図6〜8に示すような、素子3の誘
導電極6側が露出したユニット1d、1e、1fを用い
る場合は、原料ガスと冷媒との流れ方向を合わせると、
より冷却効率の高い積層ユニットができあがる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、小型であっても、素子
の枚数を増加することによって大容量且つコンパクトな
オゾナイザを製造することができる。さらに、気密性が
高く且つ冷却効率の高いオゾナイザの製造が可能にな
る。以上により従来にはない高効率なオゾナイザが実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の沿面放電ユニットの一実施例を示す平
面図である。
【図2】(a)は図1の沿面放電ユニットに組み込まれ
る沿面放電素子の一例を示す平面図であり、(b)は
(a)のB−B線断面図、(c)は他の構造を有する沿
面放電素子の図2(a)のB−B線断面に相当する図で
ある。
【図3】沿面放電ユニットの参考例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の沿面放電ユニットの他の実施例を示す
図であって図1のA−A線断面に相当する断面図であ
る。
【図5】本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施例
を示す図であって図1のA−A線断面に相当する断面図
である。
【図6】沿面放電ユニットの参考例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施例
を示す図であって図1のA−A線断面に相当する断面図
である。
【図8】本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施例
を示す図であって図1のA−A線断面に相当する断面図
である。
【図9】本発明の積層沿面放電ユニットの一実施例を示
す組み立て前斜視図である。
【図10】(a)は図9のC−C線矢印の方向に見た組
み立て後正面図であり、(b)は組み立て後側面図であ
る。
【図11】図10(a)のD−D線断面図である。
【図12】図10(a)のE−E線断面図である。
【図13】本発明の積層沿面放電ユニットの他の実施例
を示す図であって図10(a)のE−E線断面に相当す
る断面図である。
【図14】本発明の沿面放電ユニットのさらに他の実施
例を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 章三 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平7−232905(JP,A) 特開 平2−271904(JP,A) 特開 昭61−122105(JP,A) 特開 昭55−56002(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状のコロナ放電電極と面状の誘導電極
    とが誘電体層を介して形成された少なくとも一枚の沿面
    放電素子と、該沿面放電素子をそのコロナ放電電極と非
    接触状態に保持するための基板とからなり、各沿面放電
    素子のコロナ放電電極が該基板の一方の面側に開放され
    るように構成されており、 前記沿面放電素子が前記基板の厚さ方向の中間部位に配
    設されており、基板における沿面放電素子のコロナ放電
    電極側の面にコロナ放電電極が底部に露出する凹所が形
    成されており、基板における沿面放電素子の誘導電極側
    の面に冷媒が通過するための通路、および/または、基
    板における沿面放電素子のコロナ放電電極側の面にオゾ
    ン化される原料ガスが通過するための通路が刻設 されて
    なるオゾナイザ用沿面放電ユニット。
  2. 【請求項2】 線状のコロナ放電電極と面状の誘導電極
    とが誘電体層を介して形成された少なくとも一枚の沿面
    放電素子と、該沿面放電素子をそのコロナ放電電極と非
    接触状態に保持するための基板とからなり、各沿面放電
    素子のコロナ放電電極が該基板の一方の面側に開放され
    且つ前記沿面放電素子の誘導電極側表面の少なくとも一
    部が基板の他方の面側に開放されるように構成されて
    り、 前記沿面放電素子が前記基板の厚さ方向の中間部位に配
    設されており、基板における沿面放電素子のコロナ放電
    電極側の面にコロナ放電電極が底部に露出する凹所が形
    成されており、基板における沿面放電素子の誘導電極側
    の面に冷媒が通過するための通路、および/または、基
    板における沿面放電素子のコロナ放電電極側の面にオゾ
    ン化される原料ガスが通過するための通路が刻設 されて
    なる請求項1記載のオナイザ用沿面放電ユニット。
  3. 【請求項3】 オゾナイザ用沿面放電ユニットの製法で
    あって、 線状のコロナ放電電極と面状の誘導電極とが誘電体層を
    介して形成された少なくとも一枚の沿面放電素子を用意
    し、一方の基板に前記沿面放電素子の枚数に対応する箇
    所の開口部が形成された前記沿面放電素子を保持するた
    めの二枚の基板を用意し、前記各沿面放電素子を前記二
    枚の基板同士のあいだに、前記開口部から各沿面放電素
    子のコロナ放電電極が露出するように挟着することを特
    徴とするオゾナイザ用沿面放電ユニットの製法。
  4. 【請求項4】 前記二枚の基板のうちの他方に各沿面放
    電素子の誘導電極側表面の少なくとも一部が露出する開
    口部が形成されてなる請求項記載のオゾナイザ用沿面
    放電ユニットの製法。
  5. 【請求項5】 前記二枚の基板が合成樹脂または繊維強
    化型樹脂から形成されており、該基板を加熱および/ま
    たは加圧することによって基板の接触する界面同士が溶
    着するように前記沿面放電素子を挟着してなる請求項
    記載のオゾナイザ用沿面放電ユニットの製法。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の沿面放電ユニッ
    トが複数段に積層されてなるオゾナイザ用積層沿面放電
    ユニット。
  7. 【請求項7】 前記沿面放電ユニットのコロナ放電電極
    側同士および誘導電極側同士が対向し、隣接する沿面放
    電ユニット同士がその原料ガス用通路を兼用し、且つそ
    の冷媒用通路を兼用するように構成されてなる請求項6
    記載のオゾナイザ用積層沿面放電ユニット。
  8. 【請求項8】 前記誘導電極側の面の少なくとも一部が
    冷媒用通路に露出するように構成されてなる請求項6記
    載のオゾナイザ用積層沿面放電ユニット。
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