JP2703517B2 - 霊柩寝台車の内部構造 - Google Patents

霊柩寝台車の内部構造

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JP2703517B2
JP2703517B2 JP7150437A JP15043795A JP2703517B2 JP 2703517 B2 JP2703517 B2 JP 2703517B2 JP 7150437 A JP7150437 A JP 7150437A JP 15043795 A JP15043795 A JP 15043795A JP 2703517 B2 JP2703517 B2 JP 2703517B2
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美澄 ▲瀬▼川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自宅とか病院等から葬
儀場などへの遺体搬送用の霊柩寝台車に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人が自宅とか病院その他で死亡
して遺体を病院から自宅、或いは葬儀場へ送る場合、柩
に収容したり、或いは折り畳み式の車輪部を備えた車付
担架に収容して搬送することができる霊柩寝台車が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遺体を霊柩
寝台車に搭載する際は、遺体の尊厳を損なうことなく、
静粛に、且ついかなる重さ、大きさであっても、車体に
当てたりすることなく、手早く搬入することが特に強く
要望されているが、遺体を収容した柩の先端部分とか、
担架の脚部分が車内への搬入時に車体後部に突出したリ
アバンパーに当たり易いものである。特に葬儀の場合、
柩等を車体に当てたりすると、異音が発生して壮重な雰
囲気を壊したり、車体に傷が付いて尊厳を損ねたりする
など、非常に不都合である。
【0004】本発明は、従来の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、車体の保護と、柩、担
架等の搬入補助とを図ることができる霊柩寝台車を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、前部に運転席スペース2と助手席スペー
ス3とが夫々形成され、運転席スペース2の後部又は助
手席スペース3の後部のいずれか一方に後部席スペース
4、他方に車体1aの前後方向に延出させて柩、担架等
を納める収容装置7の収容スペース5が夫々形成され、
該収容スペース5に収容装置7が納められると共に、収
容装置7の後端部に車体1aのリアバンパー13を覆う
位置まで突出して柩等を収容装置7上に案内するための
案内ローラー27が収容スペース5から引き出し自在に
設けられており、収容装置7は、車体1aのリアバンパ
ー13を覆う位置まで引き出された案内ローラー27を
該引き出し位置でロックするロック手段28を備えてお
り、ロック手段28は、車体1aの床上に固定される長
手形状のロック部材29と、収容テーブル21の裏面に
取付けられるロックピン30と、ロックピン30を操作
するための操作機構31とで構成され、前記ロック部材
29は、前後一対のロック孔32,33が形成されてい
ると共に収容テーブル21のレール20,20間の位置
でレール20と平行にして車体1aの床上に固定されて
おり、前記ロックピン30は、収容テーブル21の裏面
に取付けたガイド部34によってロック部材29の長手
方向と直交する方向にスライド自在に支持されており、
前記操作機構31は、収容テーブル21の裏面に配置さ
れて第1の頂部35aが収容テーブル21に設けた軸部
60を中心に水平方向に回転自在に支持され、且つ第2
の頂部35bには前記ロックピン30の基端部が回動自
在に連結された三角板35と、一端部が三角板35に連
結され、他端部が収容テーブル21の裏面に設けたばね
受け部38に連結された引張りばね36と、三角板35
の第3の頂部35cに一端部が連結され他端部が収容テ
ーブル21の後端部21bに設けた開口部39から引き
出されて、収容テーブル21の一方の側壁部22の角部
に設けたヒンジ部40aを中心に回動自在とされた操作
片40とを備えていることに特徴を有している。
【0006】
【0007】
【作用】本発明によれば、収容スペース5に納められる
収容装置7の後端部に、車体1aのリアバンパー13を
覆う位置まで突出して柩、担架等を収容装置7上に案内
するための案内ローラー27を収容スペース5から引き
出し自在に設けたから、柩、担架等を搬入する際に案内
ローラー27でリアバンパー13を覆って柩等とリアバ
ンパー13との衝突を避けることができると共に、柩等
を案内ローラー27にてガイドしながら収容装置7上に
スムーズに搬入することができるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例では、バン型自動車1で構成される霊柩
寝台車を例示する。このバン型自動車1は、図1乃至図
3に示すように、前部に運転席スペース2と助手席スペ
ース3とが夫々形成されている。本実施例では、前席中
央に左右席用の肘掛けが固定されており、前席定員2人
である。
【0009】また、運転席2の後部には後部席スペース
4、助手席スペース3の後部には車体1aの前後方向に
延びた収容スペース5が夫々形成されている。後部席ス
ペース4には、近親者が介添人として坐ることができる
後部席6が設置され、収容スペース5には、柩、担架等
(以下、「柩等」と略称する。)を納めるための収容装
置7が設置される。なお、運転席2の後部に収容スペー
ス5、助手席スペース3の後部に後部席スペース4を形
成してもよいが、収容スペース5を例えば2mの柩に対
応させる場合には、収容スペース5を助手席スペース3
の後部に形成するのが望ましい。つまり助手席スペース
3は多少犠牲にできるので、収容スペース5の前後方向
の長さを長くする場合には都合が良いものである。
【0010】収容スペース5に納められる収容装置7
は、図4に示すように、車体1aの床上にその前後方向
に沿って敷設された左右一対のレール20,20と、こ
のレール20,20のベアリング80上に水平移動可能
に支持された収容テーブル21と、収容テーブル21の
両サイドから立ち上がって柩等の横方向への動きを規制
する側壁部22と、収容テーブル21の上方にスライド
自在に配置された補助テーブル41と、柩等を収容テー
ブル21の前端部21aと後端部21bとの間で位置決
めする位置決め手段23等を備えており、該位置決め手
段23は、柩等の前進移動を阻止するフロントストッパ
23aと、柩等の後端部を任意の位置で拘束する逆U字
型パイプから成るリアストッパ23bとで構成される。
尚図4中の90は、側壁部22の前方F側の端部に設け
られて側壁部22の左右の動きを止めるためのベアリン
グである。
【0011】前記収容テーブル21は、上面に柩等を載
置して収容できる大きさで車体1aの前後方向に細長く
延びた平面視長方形状の水平板で構成されており、収容
テーブル21の奥行きは、柩等の奥行きに対応してお
り、左右の側壁部22,22間の幅は、柩等の左右の幅
に対応している。この左右の側壁部22の後端部22a
は、収容テーブル21の後端部21bよりも後方Bに突
出しており、側壁部22の後端部22aの間に収容テー
ブル21が存在しない指掛け用空間24が開口してい
る。この指掛け用空間24は、柩を搬入・搬出する際に
柩の下面を持つ指を指掛け用空間24に入れることで柩
に指を掛け易くするためのものである。なお、担架11
を搬入する際は、指掛け用空間24を特に必要とせず、
却って指掛け用空間24に担架11の脚や車が嵌まり込
むおそれがあるので、指掛け用空間24を蓋体(図示せ
ず)で塞ぐのが望ましい。
【0012】また、収容テーブル21の両側壁部22の
後端部22a側の上面には、前後方向に間隔をあけて複
数のパイプ穴25が穿孔されており、逆U字型パイプか
ら成るリアストッパ23bの両端部をいずれかのパイプ
穴25に差し込むことでリアストッパ23bを任意の位
置で保持できるものである。また、両側壁部22の中央
部側の上面にも別のパイプ穴26が穿孔されており、リ
ヤストッパ23bと同形状のストッパの両端部をこのパ
イプ穴26に差し込むことで、このストッパとリアスト
ッパ23bとの前後の間隔を調節でき、子供用の柩等に
も対応させることが可能となっている。
【0013】また、収容テーブル21の側壁部22の後
端部22a間には、水平方向に延びた案内ローラー27
が回転自在に支持されている。この案内ローラー27
は、収容テーブル21と一体に車体1a外部へ引き出さ
れてリアバンパー13を覆う位置まで突出するものであ
り、車体1aの前後方向と直交する水平軸線回りに回転
自在となっている。この案内ローラー27は柩等を搬入
する際に柩等とリアバンパー13との衝突を避けると共
に、柩等をローラー部7aの上にスムーズに搬入するた
めに使用され、車体1aの保護と柩等の搬入補助とを兼
ねている。
【0014】また、収容テーブル21は、案内ローラー
27をリアバンパー13の上方を覆う位置まで突出させ
た位置と案内ローラー27を収容スペース5に収容する
位置との両方で夫々ロックするためのロック手段28を
備えている。このロック手段28は、図5に示すよう
に、車体1aの床上に固定される長手形状のロック部材
29と、収容テーブル21の裏面に取付けられるロック
ピン30と、該ロックピン30を操作するための操作機
構31とで構成される。本実施例では、ロック部材29
は、収容テーブル21のレール20,20(図4)間の
位置でレール20と平行にして車体1aの床上に固定さ
れており、このロック部材29にはその長さ方向に間隔
をあけて前後一対のロック孔32,33が形成されてい
る。後側のロック孔32は収容テーブル21を車体1a
外へ突出させた位置でロックさせるためのものであり、
前側のロック孔33は収容テーブル21を収容スペース
5に収容した位置でロックさせるためのものである。
尚、ロック孔32,33に限定されるものではなく、例
えば突起状のようなものをロック部材29から突出させ
るようにしてもよく、要するにロックピン30を所定位
置で係止させるものであればその形状は問わない。
【0015】一方、ロックピン30は、収容テーブル2
1の裏面に取付けたガイド部34によってロック部材2
9の長手方向と直交する方向にスライド自在に支持され
ている。また、収容テーブル21の裏面には三角板35
が配置され、この三角板35の第1の頂部35aが収容
テーブル21に設けた軸部60を中心に水平方向に回転
自在に支持されている。三角板35の第2の頂部35b
には前記ロックピン30の基端部が回動自在に連結され
ていると共に、このロックピン30と略平行に配置され
た引張りばね36の一端部が連結されている。引張りば
ね36の他端部は収容テーブル21の裏面に設けたばね
受け部38に連結されており、これにより、三角板35
は通常、引張りばね36のばね力でロック部材29側に
向かう回転力が付与されている。また三角板35の第3
の頂部35cにはロッド38の一端部が連結されてお
り、ロッド38の他端部は収容テーブル21の後端部2
1bに設けた開口部39(図3)から引き出されて、収
容テーブル21の一方(本実施例では右側)の側壁部2
2の角部に配置された操作片40の先端部に連結されて
いる。操作片40の基端部はヒンジ部40aを中心に回
動自在とされ、この操作片40と、ロッド38、三角板
35、引張りばね36とで操作機構31が構成されてい
る。
【0016】さらに、収容テーブル21の上方には、収
容テーブル21の長手方向にスライド自在となった補助
テーブル41が配置されている。この補助テーブル41
は、図4に示すように、収容テーブル21の左右の幅と
略同じ幅を有し、補助テーブル41の奥行きは、収容テ
ーブル21の奥行きよりも短く、且つ柩等の先端部分を
載置できる程度の奥行きを有している。この補助テーブ
ル41の左右両端部には走行用の車輪42、及び補助テ
ーブル41の左右の動きを止めるためのベアリング42
a(図8)が夫々設けられ、一方、収容テーブル21の
左右の側壁部22の内面には該車輪42を走行自在にガ
イドするためのレール溝43が夫々設けられており、こ
れにより補助テーブル41は収容テーブル21の長さ方
向に沿ってスライド自在とされ、柩等を収容テーブル2
1上に搭載し易くするために使用される。
【0017】本実施例では、補助テーブル41は、図7
(a)に示すように、上下2枚重ねの折り畳み式プレー
トから成り、下側プレート41bの左右両端部に前記収
容テーブル21の側壁部22のレール溝43に走行支持
される車輪42が夫々取付けられていると共に、上下プ
レート41a,41bの後端部はヒンジ部44を介して
回動自在に連結され、これらプレート41a,41b間
には上側プレート41aを上方に押し上げるための圧縮
ばね45が介在されている。さらに下側プレート41b
の前端部には上方向に突出したストッパ41cが形成さ
れ、このストッパ41cの上端は上側プレート41aよ
りも上方に位置しており、柩等の先端部分が補助テーブ
ル41の上側プレート41aの前方Fへはみ出すのを防
止する働きをする。この上側プレート41aのレール溝
43側の側端部には係止爪46が突設されており、一
方、収容テーブル21の側壁部22のレール溝43の天
井面には、前記補助テーブル41の係止爪46が係脱可
能な係止突起47が突設されている。また係止突起47
は、側壁部22の後端部22aに向かう程下方に突出す
るテーパ部47aと、テーパ部47aの後端から垂直に
立ち上る垂直部47bとで構成されており、通常、補助
テーブル41の係止爪46は係止突起47の後方B側に
位置して補助テーブル41の前進移動を阻止しており、
補助テーブル41の上側プレート41aを押し下げた時
だけ係止爪46は係止突起47を乗り越えて補助テーブ
ル41の前進移動を可能とする、いわゆるロックセルフ
構造を有している。
【0018】次に、折り畳み式の車輪部を備えた車付担
架11(ストレッチャー型担架)を搬入・搬出する場合
の動作を説明する。先ず、後部ドア17を開いた状態
で、収容テーブル21の側壁部22の後端部22aに設
けた操作片40を手で図6の矢印方向Aに引張ることに
より、ロッド38が収容テーブル21の裏面に配置した
三角板35(図5)をロック部材29から離れる方向に
回転させ、これによりロックピン30がロック部材29
の前側のロック孔33から引き抜かれて、ロック部材2
9に対する収容テーブル21のロックが解除され、収容
テーブル21は車体1aの床上に固定されたレール2
0,20(図3)に沿って前後移動自在となる。その
後、案内ローラー27がリアバンパー13を覆う位置
(図1及び図2の仮想線で示す位置)に突出するまで収
容テーブル21を車外へ引き出す。このとき、操作片4
0から手を離すと、引張りばね36のばね力でロックピ
ン30の先端部がロック部材39の側面に押し付けられ
た状態で、ロックピン30は収容テーブル21と一体に
後方Bに向けて移動し、ロックピン30がロック部材2
9の後側のロック孔32の位置にくると引張りばね36
のばね力でこのロック孔32に差し込まれ、収容テーブ
ル21はロック部材29に対して自動的にロックされ、
案内ローラー27はリアバンパー13を覆う位置で固定
される。
【0019】一方、補助テーブル41は収容テーブル2
1の後端位置に移動させておく。これにより、補助テー
ブル41の係止爪46はレール溝43に設けた係止突起
47よりも後方Bに位置する状態(図7(b)の状態)
となり、補助テーブル41の前進移動が係止突起47に
よって阻止され、補助テーブル41が勝手に動く心配が
ない。さらに、担架11の脚や車が指掛け用空間24
(図3)に嵌まり込むのを防止するために指掛け用空間
24は蓋体(図示せず)で閉じておく。
【0020】しかる後に、担架11(図2)を収容テー
ブル21の上に搬入するのであるが、前記のように案内
ローラー27がリアバンパー13を覆う位置まで引き出
されてロックされているので、担架11の脚が案内ロー
ラー27に当たって折り畳まれる。従って、案内ローラ
ー27による担架11の搬入補助効果が得られると共
に、案内ローラー27によってリアバンパー13を保護
でき、車体1aに傷が付いたり、衝突による異音の発生
防止を図ることができる。また、指掛け用空間24は蓋
体で閉じられているので、担架11の脚部を蓋体の上面
を走行させながら、収容テーブル21側へスムーズに導
くことができる。
【0021】また、担架11を搬入する際に担架11全
体を収容テーブル21の上に直接搭載するのではなく、
最初は図9(a)に示すように、担架11の先端部11
aだけを補助テーブル41の上に載置する。これによ
り、補助テーブル41の上側プレート41aが担架11
の荷重で図7(b)の矢印方向Cに押し下げられ、上側
プレート41aの係止爪46が収容テーブル21のレー
ル溝43内の係止突起47の垂直部47bを乗り越える
ことが可能な状態(係止爪46と係止突起47とのロッ
クが解除された状態)となり、この状態で担架11を前
方Fへ押すと、補助テーブル41は担架11と共にレー
ル溝43に沿って前進移動でき、担架11の先端部11
aを補助テーブル41に乗せたままの状態で担架11を
収容テーブル21上にスムーズに搭載できるようになる
(図9(b)の状態)。そして、補助テーブル41が収
容テーブル21の前端部21aに移動すると、収容テー
ブル21の前端部21aに設けたフロントストッパ23
aによって補助テーブル41はそれ以上の押し込みがで
きなくなり、担架11の前進移動が阻止される。その
後、リアストッパ23b(図3)を収容テーブル21の
側壁部22のパイプ穴25のいずれかに差し込むこと
で、担架11は後方Bへの移動も阻止される。また、担
架11の左右方向への移動は収容テーブル21の左右の
側壁部22によって阻止される。
【0022】ここで、収容テーブル21の前端部21a
に移動した補助テーブル41は後退移動自在であるが、
リアストッパ23bで担架11の後端部をロックするこ
とで、補助テーブル41の後退移動も阻止され、結果的
に収容テーブル21上及び補助テーブル41上に担架1
1を確実に収容固定できるものである。また、補助テー
ブル41の上面と収容テーブル21の上面との間には前
後方向に若干の高低差が生じているが、前後のストッパ
23a,23bによって担架11を前後方向に位置決め
できるので、担架等を収納固定するうえでかかる高低差
は何ら支障がないものである。しかも、担架11を収容
テーブル21上に搭載する場合において、補助テーブル
41を利用して収容テーブル21上にスムーズに搬入す
ることができ、且つ位置決め手段23によって収容テー
ブル21の前端部21aと後端部21bとの間で担架1
1を確実に位置決めできるので、遺体の尊厳を損なうこ
となく、静粛に、且ついかなる重さ、大きさであって
も、収容テーブル21上に手早く搬入して確実に固定で
き、搬入・搬出作業を行う人の負担を軽減でき、特に葬
儀の場合、壮重な雰囲気を壊さないようにできる。
【0023】その後、前記のように担架11を収容固定
した後に、収容テーブル21の側壁部22の後端部22
aに設けた操作片40を再び手で引張ると、ロック部材
29に対する収容テーブル21のロック状態が解除され
(図5(b)の状態)、収容テーブル21をレール2
0,20に沿って前進させて案内ローラー27が収容ス
ペース5に収容される位置まで移動させることにより、
ロックピン30はロック部材29の前側のロック孔33
に差し込まれ、収容テーブル21をロック部材29に対
して自動的にロックでき、案内ローラー27は収容スペ
ース5に収容された位置で固定されるようになる(図5
(a)の状態)。従って、後部ドアを閉じる際に案内ロ
ーラー27が邪魔になることがない。
【0024】次に、担架11を搬出する場合は、前記と
逆の動作を行う。つまり、リアストッパ23bを取外す
と共に、操作片40の引張り操作により収容テーブル2
1を引き出して案内ローラー27をリアバンパー13を
覆う位置まで突出させた後に、担架11を後方Bへ引き
出す。このとき、補助テーブル41は担架11と共に引
き出され、補助テーブル41が収容テーブル21の後端
位置まで移動すると、補助テーブル41の係止爪46が
側壁部22のレール溝43に設けた係止突起47のテー
パ部47aを乗り越えて垂直部47bの後方Bに移動で
きる(図7(c)の状態)。その後、担架11を持ち上
げると、補助テーブル41の上側プレート41aが圧縮
ばね45のばね力によって押し上げられ、上側プレート
41aの係止爪46がレール溝43内の係止突起47に
係合して補助テーブル41を自動的にロックできるの
で、担架11を補助テーブル41から浮かせた後で補助
テーブル41が勝手に動く心配がなくなる。最後に案内
ローラー27を前記と同様な方法で収容スペース5に収
容することで、担架11の搬出作業が無事終了する。
【0025】一方、柩を搬入・搬出する場合は、担架1
1の場合のように脚や車が指掛け用空間24に嵌まり込
む心配がないため、案内ローラー27と補助テーブル4
1との間の指掛け用空間24は開放させておく。この指
掛け用空間24に柩の下面を持った指を入り込ませるこ
とにより、柩の搬入・搬出時に柩と収容テーブル21と
の間で指詰めする心配がなくなる。なお、案内ローラー
27によって柩の先端部がリアバンパー13に衝突する
のを防止できる点、及び柩の先端部を補助テーブル41
の上に乗せて搬入し易くできる点は、前記担架11の場
合と同様であり、担架11の場合の作用効果は柩の場合
においても同様に得られる。
【0026】前記実施例では、バン型の霊柩寝台車を対
象として述べたが、これに限定されず、例えば運転席背
後の柩を積載収容する部分が小さなやしろの外観をし
た、通常、宮型と称する霊柩車にも同様に適用できるも
のである。
【0027】
【発明の効果】上述のように請求項1の発明によれば、
前部に運転席スペースと助手席スペースとが夫々形成さ
れ、運転席スペースの後部又は助手席スペースの後部の
いずれか一方に後部席スペース、他方に車体の前後方向
に延出させて柩、担架等を納める収容装置の収容スペー
スが夫々形成され、該収容スペースに収容装置が納めら
れると共に、収容装置の後端部に車体のリアバンパーを
覆う位置まで突出して柩等を収容装置上に案内するため
の案内ローラーが収容スペースから引き出し自在に設け
られているから、柩等を案内ローラーでガイドしながら
収容装置上に迅速且つスムーズに収容できるようにな
り、しかも案内ローラーによって柩等がリアバンパーに
当たるおそれがなくなり、車体に傷が付くのを防止でき
る。従って、車体の保護と柩等の搬入補助とを兼ねる案
内ローラーを使用することで、遺体の尊厳を損なうこと
なく、静粛に、且ついかなる重さ、大きさであっても、
車体に当てたりすることなく、手早く搬入することがで
き、特に葬儀の場合、壮重な雰囲気を壊さないようにで
き、特に葬式の場合は、壮重な雰囲気を壊すことなく、
静粛に、且つ収容テーブル上に手早く搬入して確実に固
定でき、そのうえ搬入・搬出作業を行う人の負担を軽減
できる。また、収容テーブルのロック手段は、車体の床
上に固定される長手形状のロック部材と、収容テーブル
の裏面に取付けられるロックピンと、ロックピンを操作
するための操作機構とで構成され、ロック部材は、前後
一対のロック孔が形成されていると共に収容テーブルの
レール間の位置でレールと平行にして車体の床上に固定
されており、ロックピンは、収容テーブルの裏面に取付
けたガイド部によってロック部材の長手方向と直交する
方向にスライド自在に支持されており、操作機構は、収
容テーブルの裏面に配置されて第1の頂部が収容テーブ
ルに設けた軸部を中心に水平方向に回転自在に支持さ
れ、且つ第2の頂部には前記ロックピンの基端部が回動
自在に連結された三角板と、一端部が三角板に連結さ
れ、他端部が収容テーブルの裏面に設けたばね受け部に
連結された引張りばねと、三角板の第3の頂部に一端部
が連結され他端部が収容テーブルの後端部に設けた開口
部から引き出されて、収容テーブルの一方の側壁部の角
部に設けたヒンジ部を中心に回動自在とされた操作片と
を備えている から、後部ドアを開いた状態で、収容テー
ブルの側壁部の後端部に設けた操作片を手で引張ること
により、収容テーブルの裏面に配置した三角板がロック
部材から離れる方向に回転して収容テーブルのロックが
解除され、収容テーブルは車体の床上に固定されたレー
ルに沿って前後移動自在となり、操作片から手を離す
と、引張りばねのばね力で自動的にロックされて、案内
ローラーはリアバンパーを覆う位置で固定される。従っ
て、案内ローラーでリアバンパーを覆うことができると
共に、たとえ柩等が案内ローラーに当たっても案内ロー
ラーが動くおそれがなく、柩等を案内ローラーで確実に
ガイドして収容装置上に搬入できるようになり、一層ス
ムーズな搬入作業ができると共に、ロック手段を操作部
を除いて収容テーブルの裏側に配置したことで、収納テ
ーブルの外観が良くなるという効果がある。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の霊柩寝台車の一部破断平面
図である。
【図2】同上の一部破断側面図である。
【図3】同上の車体後部から見た正面図である。
【図4】同上の収容装置の分解斜視図である。
【図5】(a)(b)は収容テーブルのロック手段の動
作説明図である。
【図6】同上のロック手段の操作状態を説明する斜視図
である。
【図7】(a)は同上の補助テーブルの側面図、(b)
(c)は補助テーブルの係止爪とレール溝の係止突起と
の係脱状態を説明する斜視図である。
【図8】(a)は補助テーブルの斜視図、(b)は補助
テーブルの取付け状態を説明する断面図である。
【図9】(a)(b)は柩等を収容テーブル上に搭載す
る際の補助テーブルの動作を説明する概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1a 車体 2 運転席スペース 3 助手席スペース 4 後部席スペース 5 収容スペース 7 収容装置 13 リアバンパー 27 案内ローラー 28 ロック手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に運転席スペースと助手席スペース
    とが夫々形成され、運転席スペースの後部又は助手席ス
    ペースの後部のいずれか一方に後部席スペース、他方に
    車体の前後方向に延出させて柩、担架等を納める収容装
    置の収容スペースが夫々形成され、該収容スペースに収
    容装置が納められると共に、収容装置の後端部に車体の
    リアバンパーを覆う位置まで突出して柩等を収容装置上
    に案内するための案内ローラーが収容スペースから引き
    出し自在に設けられており、収容装置は、車体のリアバ
    ンパーを覆う位置まで引き出された案内ローラーを該引
    き出し位置でロックするロック手段を備えており、ロッ
    ク手段は、車体の床上に固定される長手形状のロック部
    材と、収容テーブルの裏面に取付けられるロックピン
    と、ロックピンを操作するための操作機構とで構成さ
    れ、前記ロック部材は、前後一対のロック孔が形成され
    ていると共に収容テーブルのレール間の位置でレールと
    平行にして車体の床上に固定されており、前記ロックピ
    ンは、収容テーブルの裏面に取付けたガイド部によって
    ロック部材の長手方向と直交する方向にスライド自在に
    支持されており、前記操作機構は、収容テーブルの裏面
    に配置されて第1の頂部が収容テーブルに設けた軸部を
    中心に水平方向に回転自在に支持され、且つ第2の頂部
    には前記ロックピンの基端部が回動自在に連結された三
    角板と、一端部が三角板に連結され、他端部が収容テー
    ブルの裏面に設けたばね受け部に連結された引張りばね
    と、三角板の第3の頂部に一端部が連結され他端部が収
    容テーブルの後端部に設けた開口部から引き出されて、
    収容テーブルの一方の側壁部の角部に設けたヒンジ部を
    中心に回動自在とされた操作片とを備えていることを特
    徴とする霊柩寝台車の内部構造。
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