JP2003285691A - 車椅子乗降装置およびこの装置を備える乗合自動車 - Google Patents

車椅子乗降装置およびこの装置を備える乗合自動車

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JP2003285691A
JP2003285691A JP2002092244A JP2002092244A JP2003285691A JP 2003285691 A JP2003285691 A JP 2003285691A JP 2002092244 A JP2002092244 A JP 2002092244A JP 2002092244 A JP2002092244 A JP 2002092244A JP 2003285691 A JP2003285691 A JP 2003285691A
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slope
wheelchair
alighting
boarding
plate
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Hiroshi Hamaoka
博史 浜岡
Takehisa Tsukada
剛久 塚田
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体の床下スペースを有効に利用することが
できる車椅子乗降装置およびこの装置を備える乗合自動
車を提供すること。 【解決手段】 車体の格納室B内に挿抜自在に配設され
車椅子乗降用のスロープSを形成するためのスロープ本
体2を備えた車椅子乗降装置1であって、スロープ本体
2の挿入側端部および引き抜き側端部に補助スロープ3
a,3bを折り畳み・展開可能に連結し、これら各補助
スロープ3a,3bは、スロープ本体2の車椅子乗降面
に折り畳み可能な第一スロープ板8a,12aと、これ
ら各第一スロープ板8a,12aの車椅子非乗降面8
A,12Aに折り畳み可能な第二スロープ板8b,12
bとによって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばバス等の乗
合自動車において車椅子を乗降させる場合に用いられる
車椅子乗降装置およびこの装置を備える乗合自動車に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、低床バスに対して車椅子を円滑
に乗降させるために車椅子乗降装置が用いられている。
従来、この種の車椅子乗降装置には、例えば実開平3−
129531号公報に「バスの車椅子乗降装置」として
開示されたものがある。
【0003】また、図10に示すような車椅子乗降装置
も採用されている。この車椅子乗降装置につき、図10
を用いて説明すると、同図において、符号91で示す車
椅子乗降装置は、主スロープ板92および副スロープ板
93とスライダ94とを備えている。そして、バス等の
車体Aにおける床部材a下方の格納室B内に挿抜自在に
配設されている。前記主スロープ板92は、前記スライ
ダ94に枢支されている。前記副スロープ板93は、前
記主スロープ板92の挿入側端部に折り畳み・展開可能
に連結されている。前記スライダ94は、前記格納室B
内に進退自在に配設されている。
【0004】なお、前記車体Aの乗降口(格納室B付
近)には、健常者等が乗降するための段差部95が設け
られている。また、前記格納室Bの両側壁には、前記ス
ライダ94を案内するガイドレール(図示せず)が設け
られている。これら各ガイドレールの始端部および終端
部には、前記スライダ94のスロープ板(スロープ)挿
抜方向の移動を規制するストッパ96a,96bが設け
られている。
【0005】このような車椅子乗降装置91を用いてス
ロープを形成する(スロープ使用時)には、格納室B内
より引き出した両スロープ板92,93を展開して床部
材aと地面Cに着地させる。一方、スロープ非使用時に
は、両スロープ板92,93を折り畳んで格納室B内に
挿入して配置する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した車
椅子乗降装置においては、スロープ非使用時に主スロー
プ板に副スロープ板を折り畳み、車体の床下格納室内に
挿入して格納する構造であるため、床下収納室のスロー
プ挿抜方向寸法が相当に大きくなっていた。この結果、
格納室の側方に床下スペースを十分に確保することがで
きず、床下スペースに床下機器(例えばヒータユニッ
ト)を配置することができない等、車体の床下スペース
を有効に利用することができないという課題があった。
なお、特開2000−480号公報に「車椅子乗降装
置」としての先行技術が開示されているが、「車椅子の
脱輪を防止する」点についての開示はあるものの、「車
体の床下スペースを有効に利用する」という従来の課題
を解決するための手段についての開示はない。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、格納室の側方に床下スペース
を十分に確保することができ、もって車体の床下スペー
スを有効に利用することができる車椅子乗降装置および
この装置を備える乗合自動車を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係る車椅子乗降装置は、車体の
床下格納室内に挿抜自在に配設され、車椅子乗降用のス
ロープを形成するためのスロープ本体を備えた車椅子乗
降装置であって、前記スロープ本体の挿入側端部および
引き抜き側端部に補助スロープを折り畳み・展開可能に
連結し、これら各補助スロープは、前記スロープ本体の
車椅子乗降面に折り畳み可能な第一スロープ板と、この
第一スロープ板の車椅子非乗降面に折り畳み可能な第二
スロープ板とによって構成されている。
【0009】このように構成されているため、スロープ
使用時にスロープ本体および両補助スロープを床下格納
室内から外部に引き抜き、両補助スロープ(第一スロー
プ板および第二スロープ板)を展開させる。この場合、
地面側の補助スロープの第二スロープ板を地面上に着地
させるとともに、車体側の補助スロープの第二スロープ
板を車体の床面上に着地させてスロープが形成される。
一方、スロープ非使用時には、両補助スロープ(第一ス
ロープ板および第二スロープ板)を折り畳み、スロープ
本体および両補助スロープを床下格納室内に挿入して配
置する。この場合、第一スロープ板がスロープ本体の車
椅子乗降面に折り畳まれるとともに、第二スロープ板が
第一スロープ板の車椅子非乗降面に折り畳まれる。した
がって、床下格納室のスロープ挿抜方向寸法を大幅に短
縮することができるため、床下格納室の側方に床下スペ
ースを十分に確保することができ、車体の床下スペース
を有効に利用することができる。
【0010】ここで、前記スロープ本体の挿入側端部
に、前記床下格納箱内を水平方向に進退するスライダが
枢支され、引き抜き側端部に、前記スロープを地面上に
着地させるための脚部材が配設されていることが望まし
い。このように構成されているため、スロープ着地状態
においては、スライダおよび脚部材によってスロープ本
体の挿入側端部と引き抜き側端部が保持され、地面と車
体との間にスロープが形成される。
【0011】また、前記脚部材が、スロープ着地状態に
おいて前記スロープ本体の車椅子乗降面に対し直角に配
置されていることが望ましい。このように構成されてい
るため、スロープ使用時に脚部材がスロープ本体によっ
て地面上に圧接される。このため、車椅子の乗降による
静・動荷重が鉛直方向および車椅子乗降方向に沿ってス
ロープに作用しても、スロープ使用時における脚部材の
傾倒が防止される。
【0012】さらに、前記脚部材が前記スロープ本体に
対して回動可能に枢支されていることが望ましい。この
ように構成されているため、スロープ非使用時に脚部材
がスロープ本体の車椅子乗降面に平行な状態で床下格納
室内に配置される。したがって、脚部材がスロープ本体
の車椅子乗降面に傾斜した状態で床下格納室内に配置さ
れる場合と比べ、スロープ非使用時の装置全体の高さ寸
法を短縮することができ、床下格納室の高さ寸法を小さ
い寸法に設定することができる。
【0013】そして、前記第一スロープ板および前記第
二スロープ板の車椅子非乗降面に補強部材を介してヒン
ジが取り付けられ、このヒンジによって前記第一スロー
プ板および前記第二スロープ板が互いに連結されている
ことが望ましい。このように構成されているため、第一
スロープ板における車椅子乗降面側への第二スロープ板
の折れ曲がりを確実に阻止し、スロープ使用上の安全性
が得られる。
【0014】また、前記した目的を達成するためになさ
れた本発明に係る車椅子乗降装置を備える乗合自動車
は、前記車椅子乗降装置が乗降口の近傍に配設され、か
つ前記車体の床部材の下方に設置された格納箱内に挿抜
かつ折り畳み・展開可能に配設され、前記格納箱が床下
機器と前記車体の幅方向に互いに並列して配置されてい
ることを特徴とする。
【0015】このように構成されているため、スロープ
使用時に折り畳み状態のスロープを格納箱内から外部に
引き抜いて展開させ、車体の床部材と地面との間にスロ
ープを形成する。一方、スロープ非使用時には、展開状
態のスロープを折り畳み、格納箱内に挿入して配置す
る。したがって、格納箱のスロープ挿抜方向寸法を大幅
に短縮することができるため、床下機器の設置スペース
を十分に確保することができ、車体の床下スペースを有
効に利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された車椅子
乗降装置につき、図1〜図8を用いて説明する。図1
は、本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の使用状態
を示す断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る
車椅子乗降装置のスロープ展開状態を示す斜視図であ
る。図3は、本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の
スロープ展開状態を示す正面図である。図4は、本発明
の実施形態に係る車椅子乗降装置の使用例を説明するた
めに示す正面図である。図5は、本発明の実施形態に係
る車椅子乗降装置の補助スロープを説明するために示す
正面図である。図6は、本発明の実施形態に係る車椅子
乗降装置の脚部材の地面上への着地状態を示す正面図で
ある。図7は、本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置
における脚部材を説明するために示す断面図である。図
8は、図5の一部を拡大して示す正面図である。
【0017】図1〜図7(図2および図5は除く)にお
いて、図10と同一の部材については同一の符号を付
し、詳細な説明は省略する。図1に示すように、符号1
で示す車椅子乗降装置は、前記スライダ94およびスロ
ープ本体2と補助スロープ3a,3bと脚部材4とを備
え、前記格納室B内に挿抜自在に配設されている。この
前記格納室Bは、車体Aにおける床下機器M(図4に図
示)の側方に形成されている。なお、前記車椅子乗降装
置1は、床部材の下方に設置された格納箱内に挿抜自在
に配設してもよい。
【0018】前記スロープ本体2は、車椅子(図示せ
ず)の脱輪を防止するための立ち上がり壁2a(片側の
み図示)をその両側縁に有し、前記補助スロープ3a,
3bと共に車椅子乗降用のスロープSを形成するように
構成されている。前記立ち上がり壁2aのスロープ挿入
側端部は、前記スライダ94に枢支ピン97を介して回
動自在に連結されている。また、前記スロープ本体2の
引き抜き側端部には、下方に突出する収納棚5が配設さ
れている。
【0019】なお、前記車体Aには、前記格納室Bを開
閉するための蓋体98が着脱自在に枢支されている。そ
して、閉状態の格納室Bを開放する場合に蓋体98を一
方向に回動させて車体Aに対する装着状態を解除し、ま
た開状態の格納室Bを閉塞する場合には蓋体98を他方
向に回動させて車体Aに装着するように構成されてい
る。
【0020】前記補助スロープ3a,3bは、前記スロ
ープ本体2のスロープ挿入側・引き抜き側端部に折り畳
み・展開可能に連結されている。すなわち、前記補助ス
ロープ3aは前記スロープ本体2の挿入側端部にヒンジ
6を介して、また前記補助スロープ3bは前記スロープ
本体2の引き抜き側端部にヒンジ7を介してそれぞれ回
動自在に連結されている。
【0021】前記補助スロープ3aは、前記スロープ本
体2の挿入側端部に隣接する第一スロープ板8aと、ス
ロープ使用状態において前記床部材aに着地可能な第二
スロープ板8bとを有している。これら両スロープ板8
a,8bは、互いにヒンジ9によって回動自在に連結さ
れている。これにより、第二スロープ板8bが第一スロ
ープ板8aの車椅子非乗降面8Aに折り畳み可能に構成
されている。なお、前記第一スロープ板8aは、前記ヒ
ンジ6によって前記スロープ本体2の車椅子乗降面2b
に折り畳み可能に構成されている。
【0022】前記ヒンジ9は、前記両スロープ板8a,
8bの車椅子非乗降面8A,8Bに補強部材10a,1
0bを介して取り付けられている。これにより、スロー
プ使用状態において第一スロープ板8aにおける車椅子
乗降面側への第二スロープ板8bの折れ曲がりを確実に
阻止し、スロープ使用上の安全性を得るように構成され
ている。
【0023】前記第一スロープ板8aの両側縁には、車
椅子の脱輪を防止するための立ち上がり壁8a1 (片側
のみ図示)が設けられている。前記第二スロープ板8b
の車椅子非乗降面8Bには、前記床部材aの側端面に当
接可能なストッパ11が取り付けられている。そして、
スロープ使用状態においてストッパ11が床部材aの側
端面に当接してスライダ94の格納室B内への移動を阻
止するように構成されている。
【0024】前記補助スロープ3bは、前記スロープ本
体2の引き抜き側端部に隣接する第一スロープ板12a
と、スロープ使用状態において地面C上に着地可能な第
二スロープ板12bとを有している。これら両スロープ
板12a,12bは、互いにヒンジ13によって矢印m
方向(図5および図8に図示)に回動自在に連結されて
いる。これにより、第二スロープ板12bが第一スロー
プ板12aの車椅子非乗降面12Aに折り畳み可能に構
成されている。なお、前記第一スロープ板12aは、前
記ヒンジ7によって前記スロープ本体2の車椅子乗降面
2bに折り畳み可能に構成されている。
【0025】前記ヒンジ13は、前記両スロープ板12
a,12bの車椅子非乗降面12A,12Bに補強部材
14a,14bを介して取り付けられている。これら各
補強部材14a,14bが互いに当接することにより、
スロープ使用状態(スロープSに対して図8の矢印P方
向に荷重が加わった状態)において第一スロープ板12
aにおける車椅子乗降面側(図5および図8図の矢印m
1 方向)への第二スロープ板12bの折れ曲がりを確実
に阻止し、スロープ使用上の安全性を得るように構成さ
れている。
【0026】前記第一スロープ12aの両側縁には、車
椅子の脱輪を防止するための立ち上がり壁12a1 (片
側のみ図示)が設けられている。前記第二スロープ板1
2bには、前記車椅子非乗降面12B下に突出する補強
部材15が取り付けられている。
【0027】前記脚部材4は、枢支ピン4aを有し、前
記スロープ本体2の引き抜き側端部に前記収納棚5を介
して回動可能に枢支されている。これにより、前記脚部
材4は、スロープ非使用時にスロープ本体2の車椅子乗
降面2bに平行な状態で格納室B内に配置されるように
構成されている。このため、脚部材4がスロープ本体2
の車椅子乗降面2bに傾斜した状態で格納室B内に配置
される場合と比較し、スロープ非使用(折り畳み)時の
装置全体の高さ寸法を短縮することができ、格納室Bの
高さ寸法を小さい寸法に設定することができる。
【0028】さらに、前記脚部材4は、スロープ使用状
態において、前記スロープ本体2の車椅子乗降面2bに
対し直角に配置され、スロープ本体2によって地面C上
に圧接されるように構成されている。これにより、スロ
ープ着地状態においてスライダ94と共にスロープ本体
2(スライダ94がスロープ本体2の挿入側端部を、脚
部材4がスロープ本体2の引き抜き側端部)を保持し、
地面Cと車体A(床部材a)との間にスロープSが形成
される。また、図6に示すように、車椅子の乗降による
静・動荷重が鉛直方向Zおよび車椅子乗降方向nに沿っ
てスロープSに作用しても、スロープ使用時における脚
部材4の矢印R方向の傾倒が防止される。
【0029】前記収納棚5は、二つのコ字状体(片側の
み図示)からなり、前記スロープ本体2の両側部下方に
配置されている。そして、図7に実線で示すように、ス
ロープ非使用時に脚部材4を収納するように構成されて
いる。これら各収納棚5の両側壁には、前記スロープ本
体2の車椅子乗降方向に前記脚部材4の枢支ピン4aを
案内する長孔5aが設けられている。これにより、収納
棚5に対する脚部材4の収納時には、図7に二点鎖線で
示すように、脚部材4を矢印r方向(枢支ピン4aの回
り)に回動させてスロープ本体2の挿抜方向(矢印x方
向)に案内するように構成されている。
【0030】すなわち、前記脚部材4は、前記収納棚5
に挿抜かつ進退可能に配置されてスロープ使用(形成)
時に収納棚5内から収納棚5外に引き抜かれる。そして
また、スロープ非使用時には収納棚5外から収納棚5内
に挿入されるように構成されている。
【0031】次に、本実施形態に係る車椅子乗降装置の
スロープ形成方法につき、図9(a)〜(c)および図
1を用いて説明する。図9(a)〜(c)は、本発明の
実施形態に係る車椅子乗降装置のスロープ形成方法を説
明するために示す断面図である。なお、車椅子乗降装置
1は、補助スロープ3a,3b(第一スロープ板8a,
12aおよび第二スロープ板8b,12b)を折り畳む
とともに、脚部材4を収納棚5内に収納した状態で格納
室B内に格納されているものとする。また、格納室B
は、蓋体98によって閉塞されているものとする。
【0032】先ず、図9(a)に実線で示す位置の蓋体
98を回動させて同図(a)に二点鎖線で示す位置に配
置することにより、格納室Bを開放する。次いで、図9
(b)に示すように、格納室B内のスロープ本体2およ
び補助スロープ3a,3bとスライダ94とを矢印p方
向に沿って格納室B外に引き抜く。この場合、スロープ
本体2等の引き抜き操作は、スライダ94がストッパ9
6bに当接して停止するまで行われる。
【0033】しかる後、図9(c)に示すように、補助
スロープ3a,3bを展開して地面C上と床部材a上に
着地させるとともに、脚部材4をスロープ本体2に直角
に配置して地面C上に着地させることによりスロープS
を形成する。この場合、補助スロープ3a,3bの展開
操作は、第二スロープ板8b,12bを第一スロープ板
8a,12aの車椅子乗降面側に回動させるとともに、
第一スロープ板8b,12bをスロープ本体2の車椅子
非乗降面側に回動させて行われる。また、脚部材4の配
置は、脚部材4を収納棚5内から外部に引き抜き地面側
に回動させて行われる。このようにして、車体A(図4
に図示)の床部材aと地面Cとの間にスロープSを形成
することができる。
【0034】したがって、本実施形態においては、格納
室Bのスロープ挿抜方向寸法を大幅に短縮することがで
きるため、格納室Bの側方に床下スペース(床下機器M
の設置スペース)を十分に確保することができ、車体A
の床下スペースを有効に利用することができる。
【0035】なお、図9(c)に示す展開状態の車椅子
乗降装置1(スロープS)を同図(a)に示すように格
納室B内に配置するには、前記した操作と逆の操作を行
う。すなわち、補助スロープ3a,3b(第一スロープ
板8a,12aおよび第二スロープ板8b,12b)を
折り畳むとともに、脚部材4を収納棚5内に収納し、次
にスロープ本体2等を格納室B内に挿入した後、格納室
Bを閉塞する。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
よると、格納室の側方に床下スペースを十分に確保する
ことができ、車体の床下スペースを有効に利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の使用
状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置のスロ
ープ展開状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置のスロ
ープ展開状態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の使用
例を説明するために示す正面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の補助
スロープを説明するために示す正面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置の脚部
材の地面上への着地状態を示す正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る車椅子乗降装置におけ
る脚部材を説明するために示す断面図である。
【図8】図5の一部を拡大して示す正面図である。
【図9】(a)〜(c)は、本発明の実施形態に係る車
椅子乗降装置のスロープ形成方法を説明するために示す
断面図である。
【図10】従来における車椅子乗降装置の使用例を説明
するために示す正面図である。
【符号の説明】
1 車椅子乗降装置 2 スロープ本体 2a 立ち上がり壁 2b 車椅子乗降面 3a,3b 補助スロープ 4 脚部材 4a 枢支ピン 5 収納棚 5a 長孔 6,7 ヒンジ 8a 第一スロープ板 8a1 立ち上がり壁 8A 車椅子非乗降面 8b 第二スロープ板 8B 車椅子非乗降面 9 ヒンジ 10a,10b 補強部材 11 ストッパ 12a 第一スロープ板 12a1 立ち上がり壁 12A 車椅子非乗降面 12b 第二スロープ板 12B 車椅子非乗降面 14a,14b 補強部材 15 補強部材 94 スライダ 95 段差部 96a,96b ストッパ 97 枢支ピン 98 蓋体 A 車体 a 床部材 B 格納室 C 地面 S スロープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の床下格納室内に挿抜自在に配設さ
    れ、車椅子乗降用のスロープを形成するためのスロープ
    本体を備えた車椅子乗降装置であって、 前記スロープ本体の挿入側端部および引き抜き側端部に
    補助スロープを折り畳み・展開可能に連結し、 これら各補助スロープは、前記スロープ本体の車椅子乗
    降面に折り畳み可能な第一スロープ板と、この第一スロ
    ープ板の車椅子非乗降面に折り畳み可能な第二スロープ
    板とによって構成されていることを特徴とする車椅子乗
    降装置。
  2. 【請求項2】 前記スロープ本体の挿入側端部に、前記
    床下格納室内を水平方向に進退するスライダが枢支さ
    れ、 引き抜き側端部に、前記スロープを地面上に着地させる
    ための脚部材が配設されていることを特徴とする請求項
    1に記載された車椅子乗降装置。
  3. 【請求項3】 前記脚部材が、スロープ着地状態におい
    て前記スロープ本体の車椅子乗降面に対し直角に配置さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載された車椅子
    乗降装置。
  4. 【請求項4】 前記脚部材が前記スロープ本体に対して
    回動可能に枢支されていることを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載された車椅子乗降装置。
  5. 【請求項5】 前記第一スロープ板および前記第二スロ
    ープ板の車椅子非乗降面に補強部材を介してヒンジが取
    り付けられ、このヒンジによって前記第一スロープ板お
    よび前記第二スロープ板が互いに連結されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載され
    た車椅子乗降装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載された車椅子乗降装置を備える乗合自動車におい
    て、 前記車椅子乗降装置が乗降口の近傍に配設され、かつ前
    記車体の床部材の下方に設置された格納箱内に挿抜かつ
    折り畳み・展開可能に配設され、 前記格納箱が床下機器と前記車体の幅方向に互いに並列
    して配置されていることを特徴とする乗合自動車。
JP2002092244A 2002-03-28 2002-03-28 車椅子乗降装置およびこの装置を備える乗合自動車 Pending JP2003285691A (ja)

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