JP2702945B2 - Ｉｓｄｎループネツトワークシステム - Google Patents
ＩｓｄｎループネツトワークシステムInfo
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- JP2702945B2 JP2702945B2 JP62289317A JP28931787A JP2702945B2 JP 2702945 B2 JP2702945 B2 JP 2702945B2 JP 62289317 A JP62289317 A JP 62289317A JP 28931787 A JP28931787 A JP 28931787A JP 2702945 B2 JP2702945 B2 JP 2702945B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ISDN交換網を介した通信に係り、特に網内
の複数の加入者間で同時通信を行なうのに好適な通信に
関する。 〔従来の技術〕 従来のループネツトワークシステムは、LAN（Local A
rea Network）の一方式として実現させており、例え
ば、アイー・イー・イー・イー，スタンダード 802.5-
1985,トークン リング アクセス メソツド アンド
フイジカル レイヤ スペシフイケーシヨンズ（アイ
・エス・オー ドラフト プロポーザル 8802/5）IEEE
Std 802.5-1985,Token Ring Access Method and Physi
cal Layer Specifications（ISO Draft Proposal 8802/
5））において論じられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、複数の端末間をループ型伝送路で直
接結合する方式のため、一旦伝送路を設置した後は、ネ
ツトワークに端末を追加する場合、追加する端末に対し
て両端の端末からの伝送路を設ける必要があり、特に既
設端末から距離の遠く離れた場所に新たに端末を設置し
てループネツトワークに収容することは現実的でなかつ
た。これがループ型ネツトワークが主にLAN（Local Are
a Network）に用いられてきた所以である。また、端末
や伝送路の障害時にネツトワークの動作を継続するため
には、予め二重の伝送路を設けておき、障害個所の両端
で二重の伝送路間を折返すことにより、二重の伝送路で
１本のループを構成している。従つて、同時に複数個所
に障害が発生した場合にも動作を継続させるためには、
複数のループに分割せざるを得ず、それに伴ないネツト
ワーク内の端末も複数のグループに分割されることにな
る。 これに対し、本発明の目的は、ISDN交換網の持つ交換
機能を介して、ISDN交換網に接続されている任意の複数
の端末間でループネツトワークシステムを構成すること
にあり、これによりネツトワークに新たに端末を接続す
る場合にも、該端末と最寄りの交換機間にISDN加入者線
を設けるだけで良く、既にISDN加入者線に接続された端
末は、SIDN加入者線中の２つのチヤネルを折返す通信制
御装置を付加することで、ループネツトワークに加入す
ることができる。一方、ISDN交換網内に複数のループネ
ツトワークを設けることも可能であり、その場合、端末
はISDN交換網の交換機能により、任意のループネツトワ
ークに加入可能である。また、一つのループネツトワー
クに着目した場合にも、同時に複数個所で障害が発生し
ても、同様のISDN交換網の交換機能を用いて接続換えす
ることにより、障害個所を切離して残りの正常端末を１
本のループネツトワークで接続することが可能である。 本発明の他の目的は、上記の様にISDN交換網内にルー
プネツトワークシステムを構成することにより、交換機
が本来備えている２端末間の接続機能に何らの変更を加
えることなく複数端末間での同報通信を可能にすること
（即ち会議型通信を可能にすること）、あるいは、一旦
ループネツトワークシステムを構成した後は、交換機の
接続換え処理を行なうことなく、ネツトワーク内の任意
の端末間での情報転送を短時間に開始可能とすることに
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 ISDN交換網のデイジタル加入者線上には、１つの信号
チヤネルと複数の情報チヤネルとが多重化されており、
端末はISDN交換網を介して各々の情報チヤネルを異なる
端末に接続し、通信（或いは通話）することが可能であ
る。信号チヤネルはその接続の際に、端末とISDN交換網
との間で制御信号を交信するのに用いられる。本ISDN交
換網において、上記本発明の目的は、端末内に上記デイ
ジタル加入者回線上の複数の情報チヤネル内の１チヤネ
ルから受信した情報を他の１チヤネルへ折返して送信す
る通信制御装置を設け、網内の一群の複数の端末が、各
端末毎にISDN交換網の交換機能を利用して上記の２つの
情報チヤネルを上記端末群内の各々異なる端末と接続
し、かつ上記通信制御装置で両チヤネル間を折返すこと
により、ISDN交換網に接続された任意の一群の複数端末
間で、デイジタル加入者回線、網内交換機のスイツチお
よび網内交換機間中継回線を介してループ状の通信路を
構成することにより実現できる。 〔作用〕 本発明の方法によれば、ISDN交換網に接続された加入
者端末群中の任意の一群の端末間で、各端末が交換機を
介してデイジタル加入者線上の２つの情報チヤネルを各
々異なる他の２つの端末と接続することによりループネ
ツトワークシステムを構成することができ、かつ通信制
御装置の情報チヤネル折返し機能によりそのループネツ
トワーク内で情報を巡回させることができるため、各端
末から送信した情報をネツトワーク内の他の端末に同報
通信すること、あるいは、情報をパケツト化して着信端
末および発信端末アドレスを付加することによりネツト
ワーク内の任意の２端末間で通信することが可能とな
る。 〔実施例〕 第１図は、本発明のループネツトワークシステムの構
成例を示す。このループネツトワークシステムは、加入
者端末1,多重化された複数の情報チヤネルを有するデイ
ジタル加入者2,デイジタル交換機3,交換機間デイジタル
中継線４から成り、デイジタル加入者線2,デイジタル交
換機3,交換機間デイジタル中継線４を介して加入者端末
１間でループネツトワークが構成されている。本図で
は、加入者端末１およびデイジタル交換機３は各々６
台,3台のみが示されているが、実際には多数の加入者端
末１およびデイジタル交換機３が存在しても、あるいは
デイジタル交換機３が１台のみ存在しても構わない。 第２図は、本発明による二重ループネツトワークシス
テムの構成例を示す。本図の構成要素は第１図と同じで
あるが、加入者線２と中継線４をそれぞれ２重化したも
のである。第３図に示すCCITT勧告のISDN基本インタフ
エースおけるユーザ・網間インタフエースのフレーム構
成の様に、一般にデイジタル加入者回線内の情報チヤネ
ルは、双方向の一対のチヤネルから成つており、この双
方向のタイムスロツトを用いて互いに逆方向の二重ルー
プを構成することができる。これにより、 １）現用ループと予備ループとからなる冗長構成ループ
ネツトワークシステム ２）加入者端末に障害が発生した場合、該加入者端末の
両端の加入者端末が該障害加入者端末との通信チヤネル
を切断し（呼を終了し）、かつ他端の加入者端末との通
信チヤネル内の双方タイムスロツトを連続して折返すこ
とによるループ再構成機能を有したループネツトワーク
システム ３）二重ループの各々に音声とデータ等の異なるメディ
アを巡回させるマルチメディア・ループネツトワークシ
ステム などが実現できる。 なお、第３図に示す様に、ISDNのユーザ・網インタフ
エース上の伝送フレームは、大きくは網から端末への下
りフレームF1と端末から網への上りフレームF2から構成
されている。下りフレームF1,上りフレームF2は、48bit
で構成され、共に250マイクロ秒の周期で繰返し伝送さ
れる。本ISDNの基本インタフエースの場合、情報チヤネ
ルは２つあり、第３図では、各各8bitずつ連続したB1,B
2で示され、従つて各情報チヤネルの伝送速度は64Kbit/
秒である。通常、ISDNでは端末が２つの相手端末と通信
する場合、上／下フレーム中の情報チヤネルB1,B2が各
々相手端末に接続されるが、本ループネツトワークシス
テムの場合、端末の通信制御装置において、下りフレー
ムF1中の情報チヤネルB1を上りフレームF2中の情報チヤ
ネルB2に折返し、逆に下りフレーム中F1中の情報チヤネ
ルB2を上りフレーム中F2中の情報チヤネルB2に折返して
通信することにより、互いに逆方向の二重ループが構成
できる。なお、第３図中のＤは信号チヤネル（16Kbit/
秒）用のビツトである。 第４図は、本発明に基づく会議電話システムをデイジ
タル交換機１台および加入者端末４台を用いて構成した
例である。第４図において、加入者端末１は、他加入者
端末６からデイジタル加入者線２の情報チヤネル21を通
して受信したデイジタル音声信号を、多重分離装置11を
介して通信制御装置19内のデコーダ回路12に入力し、ア
ナログ信号に変換した後、エコーキヤンセラ回路13によ
つてアナログ音声信号の中から、ループを通つて戻つて
きた自端末の話者の音声成分を取り除き、アンプ回路14
を通してスピーカ41に入力する。一方、エコーキヤンセ
ラ回路13の出力音声信号は、マイク42およびアツテネー
タ回路15を通して入力した音声信号とともに、ミキシン
グ回路16によつて合成した後、コーダ回路17によつて再
びデイジタル音声信号に変換し、多重分離回路11,デイ
ジタル加入者線２の情報チヤネル22,デイジタル交換機
３を介して別の加入者端末７に送信する。 同様に加入者端末７は、加入者端末１から受信した音
声に自ユーザの音声を合成して加入者端末８に送信し、
加入者端末８は、加入者端末７から受信した音声に自ユ
ーザの音声を合成して加入者端末６に送信し、加入者端
末６は、加入者端末６から受信した音声に自ユーザの音
声を合成して加入者端末１に送信することにより会議電
話が構成される。 デイジタル加入者線２は、２つの情報転送チヤネル2
1,22および呼制御信号を転送するための信号チヤネル23
から成る。会議の設定にあたり、加入者端末１の加入者
はキーボード43を用いて加入者端末７の電話番号を入力
すると、コントローラ18が発呼要求の呼制御信号を信号
チヤネル23を介して交換機内の交換コントローラ31に送
信する。次に交換コントローラ31は、加入者端末７に対
して信号チヤネルを用いて着呼信号を送信した後、加入
者端末７から同様に信号チヤネルを用いて応答信号を受
信すると、スイツチ32を介して加入者端末１および７の
デイジタル加入者線２内の１つの情報チヤネルを相互接
続する。同様にして、加入者端末７が加入者端末８に発
呼して、加入者端末７のデイジタル加入者線２内の残る
情報チヤネルを加入者端末８に接続する。加入者端末８
は加入者端末６に発呼して、加入者端末８のデイジタル
加入者線２内の残る情報チヤネルを加入者端末６に接続
する。最後に加入者端末６が加入者端末１に発呼して、
加入者端末６のデイジタル加入者線２内の残る情報チヤ
ネルを加入者端末１に接続する。この時点で各加入者端
末がデイジタル加入者線内の２つの情報チヤネル21,22
を通信制御装置19で折返すことにより、各端末は情報チ
ヤネル21,22およびデイジタル交換機３内のスイツチ32
によつてループ状に接続され、前記した様の各加入者端
末の話者の声がループ内の他の加入者端末に伝達され
る。 本発明において、ループの構成、あるいは端末接続数
は、交換機の呼接続機能によつて任意に変更可能であ
り、例えば第５図に示す如く、網内に複数のループを作
ることも可能である。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかな如く、本発明によれば、ISDN
交換機の呼接続機能を利用して、ISDN交換網に収容され
た任意の数の加入者端末相互を、既設の電話線によつて
ループネツトワークで接続することができる。このた
め、特に公衆網がISDN化された場合は、国内規模でルー
プネツトワークを構成することも可能となる。
の複数の加入者間で同時通信を行なうのに好適な通信に
関する。 〔従来の技術〕 従来のループネツトワークシステムは、LAN（Local A
rea Network）の一方式として実現させており、例え
ば、アイー・イー・イー・イー，スタンダード 802.5-
1985,トークン リング アクセス メソツド アンド
フイジカル レイヤ スペシフイケーシヨンズ（アイ
・エス・オー ドラフト プロポーザル 8802/5）IEEE
Std 802.5-1985,Token Ring Access Method and Physi
cal Layer Specifications（ISO Draft Proposal 8802/
5））において論じられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来技術は、複数の端末間をループ型伝送路で直
接結合する方式のため、一旦伝送路を設置した後は、ネ
ツトワークに端末を追加する場合、追加する端末に対し
て両端の端末からの伝送路を設ける必要があり、特に既
設端末から距離の遠く離れた場所に新たに端末を設置し
てループネツトワークに収容することは現実的でなかつ
た。これがループ型ネツトワークが主にLAN（Local Are
a Network）に用いられてきた所以である。また、端末
や伝送路の障害時にネツトワークの動作を継続するため
には、予め二重の伝送路を設けておき、障害個所の両端
で二重の伝送路間を折返すことにより、二重の伝送路で
１本のループを構成している。従つて、同時に複数個所
に障害が発生した場合にも動作を継続させるためには、
複数のループに分割せざるを得ず、それに伴ないネツト
ワーク内の端末も複数のグループに分割されることにな
る。 これに対し、本発明の目的は、ISDN交換網の持つ交換
機能を介して、ISDN交換網に接続されている任意の複数
の端末間でループネツトワークシステムを構成すること
にあり、これによりネツトワークに新たに端末を接続す
る場合にも、該端末と最寄りの交換機間にISDN加入者線
を設けるだけで良く、既にISDN加入者線に接続された端
末は、SIDN加入者線中の２つのチヤネルを折返す通信制
御装置を付加することで、ループネツトワークに加入す
ることができる。一方、ISDN交換網内に複数のループネ
ツトワークを設けることも可能であり、その場合、端末
はISDN交換網の交換機能により、任意のループネツトワ
ークに加入可能である。また、一つのループネツトワー
クに着目した場合にも、同時に複数個所で障害が発生し
ても、同様のISDN交換網の交換機能を用いて接続換えす
ることにより、障害個所を切離して残りの正常端末を１
本のループネツトワークで接続することが可能である。 本発明の他の目的は、上記の様にISDN交換網内にルー
プネツトワークシステムを構成することにより、交換機
が本来備えている２端末間の接続機能に何らの変更を加
えることなく複数端末間での同報通信を可能にすること
（即ち会議型通信を可能にすること）、あるいは、一旦
ループネツトワークシステムを構成した後は、交換機の
接続換え処理を行なうことなく、ネツトワーク内の任意
の端末間での情報転送を短時間に開始可能とすることに
ある。 〔問題点を解決するための手段〕 ISDN交換網のデイジタル加入者線上には、１つの信号
チヤネルと複数の情報チヤネルとが多重化されており、
端末はISDN交換網を介して各々の情報チヤネルを異なる
端末に接続し、通信（或いは通話）することが可能であ
る。信号チヤネルはその接続の際に、端末とISDN交換網
との間で制御信号を交信するのに用いられる。本ISDN交
換網において、上記本発明の目的は、端末内に上記デイ
ジタル加入者回線上の複数の情報チヤネル内の１チヤネ
ルから受信した情報を他の１チヤネルへ折返して送信す
る通信制御装置を設け、網内の一群の複数の端末が、各
端末毎にISDN交換網の交換機能を利用して上記の２つの
情報チヤネルを上記端末群内の各々異なる端末と接続
し、かつ上記通信制御装置で両チヤネル間を折返すこと
により、ISDN交換網に接続された任意の一群の複数端末
間で、デイジタル加入者回線、網内交換機のスイツチお
よび網内交換機間中継回線を介してループ状の通信路を
構成することにより実現できる。 〔作用〕 本発明の方法によれば、ISDN交換網に接続された加入
者端末群中の任意の一群の端末間で、各端末が交換機を
介してデイジタル加入者線上の２つの情報チヤネルを各
々異なる他の２つの端末と接続することによりループネ
ツトワークシステムを構成することができ、かつ通信制
御装置の情報チヤネル折返し機能によりそのループネツ
トワーク内で情報を巡回させることができるため、各端
末から送信した情報をネツトワーク内の他の端末に同報
通信すること、あるいは、情報をパケツト化して着信端
末および発信端末アドレスを付加することによりネツト
ワーク内の任意の２端末間で通信することが可能とな
る。 〔実施例〕 第１図は、本発明のループネツトワークシステムの構
成例を示す。このループネツトワークシステムは、加入
者端末1,多重化された複数の情報チヤネルを有するデイ
ジタル加入者2,デイジタル交換機3,交換機間デイジタル
中継線４から成り、デイジタル加入者線2,デイジタル交
換機3,交換機間デイジタル中継線４を介して加入者端末
１間でループネツトワークが構成されている。本図で
は、加入者端末１およびデイジタル交換機３は各々６
台,3台のみが示されているが、実際には多数の加入者端
末１およびデイジタル交換機３が存在しても、あるいは
デイジタル交換機３が１台のみ存在しても構わない。 第２図は、本発明による二重ループネツトワークシス
テムの構成例を示す。本図の構成要素は第１図と同じで
あるが、加入者線２と中継線４をそれぞれ２重化したも
のである。第３図に示すCCITT勧告のISDN基本インタフ
エースおけるユーザ・網間インタフエースのフレーム構
成の様に、一般にデイジタル加入者回線内の情報チヤネ
ルは、双方向の一対のチヤネルから成つており、この双
方向のタイムスロツトを用いて互いに逆方向の二重ルー
プを構成することができる。これにより、 １）現用ループと予備ループとからなる冗長構成ループ
ネツトワークシステム ２）加入者端末に障害が発生した場合、該加入者端末の
両端の加入者端末が該障害加入者端末との通信チヤネル
を切断し（呼を終了し）、かつ他端の加入者端末との通
信チヤネル内の双方タイムスロツトを連続して折返すこ
とによるループ再構成機能を有したループネツトワーク
システム ３）二重ループの各々に音声とデータ等の異なるメディ
アを巡回させるマルチメディア・ループネツトワークシ
ステム などが実現できる。 なお、第３図に示す様に、ISDNのユーザ・網インタフ
エース上の伝送フレームは、大きくは網から端末への下
りフレームF1と端末から網への上りフレームF2から構成
されている。下りフレームF1,上りフレームF2は、48bit
で構成され、共に250マイクロ秒の周期で繰返し伝送さ
れる。本ISDNの基本インタフエースの場合、情報チヤネ
ルは２つあり、第３図では、各各8bitずつ連続したB1,B
2で示され、従つて各情報チヤネルの伝送速度は64Kbit/
秒である。通常、ISDNでは端末が２つの相手端末と通信
する場合、上／下フレーム中の情報チヤネルB1,B2が各
々相手端末に接続されるが、本ループネツトワークシス
テムの場合、端末の通信制御装置において、下りフレー
ムF1中の情報チヤネルB1を上りフレームF2中の情報チヤ
ネルB2に折返し、逆に下りフレーム中F1中の情報チヤネ
ルB2を上りフレーム中F2中の情報チヤネルB2に折返して
通信することにより、互いに逆方向の二重ループが構成
できる。なお、第３図中のＤは信号チヤネル（16Kbit/
秒）用のビツトである。 第４図は、本発明に基づく会議電話システムをデイジ
タル交換機１台および加入者端末４台を用いて構成した
例である。第４図において、加入者端末１は、他加入者
端末６からデイジタル加入者線２の情報チヤネル21を通
して受信したデイジタル音声信号を、多重分離装置11を
介して通信制御装置19内のデコーダ回路12に入力し、ア
ナログ信号に変換した後、エコーキヤンセラ回路13によ
つてアナログ音声信号の中から、ループを通つて戻つて
きた自端末の話者の音声成分を取り除き、アンプ回路14
を通してスピーカ41に入力する。一方、エコーキヤンセ
ラ回路13の出力音声信号は、マイク42およびアツテネー
タ回路15を通して入力した音声信号とともに、ミキシン
グ回路16によつて合成した後、コーダ回路17によつて再
びデイジタル音声信号に変換し、多重分離回路11,デイ
ジタル加入者線２の情報チヤネル22,デイジタル交換機
３を介して別の加入者端末７に送信する。 同様に加入者端末７は、加入者端末１から受信した音
声に自ユーザの音声を合成して加入者端末８に送信し、
加入者端末８は、加入者端末７から受信した音声に自ユ
ーザの音声を合成して加入者端末６に送信し、加入者端
末６は、加入者端末６から受信した音声に自ユーザの音
声を合成して加入者端末１に送信することにより会議電
話が構成される。 デイジタル加入者線２は、２つの情報転送チヤネル2
1,22および呼制御信号を転送するための信号チヤネル23
から成る。会議の設定にあたり、加入者端末１の加入者
はキーボード43を用いて加入者端末７の電話番号を入力
すると、コントローラ18が発呼要求の呼制御信号を信号
チヤネル23を介して交換機内の交換コントローラ31に送
信する。次に交換コントローラ31は、加入者端末７に対
して信号チヤネルを用いて着呼信号を送信した後、加入
者端末７から同様に信号チヤネルを用いて応答信号を受
信すると、スイツチ32を介して加入者端末１および７の
デイジタル加入者線２内の１つの情報チヤネルを相互接
続する。同様にして、加入者端末７が加入者端末８に発
呼して、加入者端末７のデイジタル加入者線２内の残る
情報チヤネルを加入者端末８に接続する。加入者端末８
は加入者端末６に発呼して、加入者端末８のデイジタル
加入者線２内の残る情報チヤネルを加入者端末６に接続
する。最後に加入者端末６が加入者端末１に発呼して、
加入者端末６のデイジタル加入者線２内の残る情報チヤ
ネルを加入者端末１に接続する。この時点で各加入者端
末がデイジタル加入者線内の２つの情報チヤネル21,22
を通信制御装置19で折返すことにより、各端末は情報チ
ヤネル21,22およびデイジタル交換機３内のスイツチ32
によつてループ状に接続され、前記した様の各加入者端
末の話者の声がループ内の他の加入者端末に伝達され
る。 本発明において、ループの構成、あるいは端末接続数
は、交換機の呼接続機能によつて任意に変更可能であ
り、例えば第５図に示す如く、網内に複数のループを作
ることも可能である。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかな如く、本発明によれば、ISDN
交換機の呼接続機能を利用して、ISDN交換網に収容され
た任意の数の加入者端末相互を、既設の電話線によつて
ループネツトワークで接続することができる。このた
め、特に公衆網がISDN化された場合は、国内規模でルー
プネツトワークを構成することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第１図は、交換機３台と加入者端末５台を用いた本ルー
プネツトワークシステムの一実施例を示す図、第２図
は、第１図と同構成での二重ループネツトワークシステ
ムの一実施例を示す図、第３図は、ISDN基本インタフエ
ースにおけるユーザ・網間の伝送フレーム構成を示す
図、第４図は本発明を用いた電話会議システムの実現例
を示す図、第５図は、ISDN網内に２つのループネツトワ
ークシステムを構成した例を示す図である。 １……加入者端末、２……デイジタル加入者回線、３…
…デイジタル交換機、４……中継回線、19……通信制御
装置、21,22……情報チヤネル、23……信号チヤネル。
プネツトワークシステムの一実施例を示す図、第２図
は、第１図と同構成での二重ループネツトワークシステ
ムの一実施例を示す図、第３図は、ISDN基本インタフエ
ースにおけるユーザ・網間の伝送フレーム構成を示す
図、第４図は本発明を用いた電話会議システムの実現例
を示す図、第５図は、ISDN網内に２つのループネツトワ
ークシステムを構成した例を示す図である。 １……加入者端末、２……デイジタル加入者回線、３…
…デイジタル交換機、４……中継回線、19……通信制御
装置、21,22……情報チヤネル、23……信号チヤネル。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−221251（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−36954（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−292460（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−111498（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−111497（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−120359（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−15560（ＪＰ，Ａ)
特公 平６−38605（ＪＰ，Ｂ２)
特公 平７−89634（ＪＰ，Ｂ２)
特表 昭60−501534（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．ISDN変換網と少なくとも３台のISDN端末とからな
り、該ISDN交換網とISDN端末とがディジタル情報を送受
信する第１および第２の情報チャネルと制御情報を送受
信する制御チャネルとを有するISDN回線で接続されるIS
DNネットワークシステムにおいて、 前記ISDN端末は、前記制御チャネルを介して第１の情報
チャネルを第１のISDN端末に、第２の情報チャネルを第
２のISDN端末に接続を要求する接続要求信号を送信する
制御手段を備え、 前記ISDN交換網は、前記接続要求信号に従って交換動作
する手段を備え、前記接続要求信号を送信したISDN端末
の第１および第２の情報チャネルをそれぞれ該接続要求
信号により指定された別々のISDN端末に接続して、前記
ISDN端末間にループ網を形成することを特徴とするISDN
ループネットワークシステム。 ２．前記各ISDN端末は、前記ISDN回線の第１の情報チャ
ネルの上り回線と、第２の情報チャネルの下り回線とを
接続することで、前記ISDN端末間にループ網を形成し、
前記各ISDN端末間で通信を行うことを特徴とする前記特
許請求の範囲第１項記載のISDNループネットワークシス
テム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62289317A JP2702945B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | Ｉｓｄｎループネツトワークシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62289317A JP2702945B2 (ja) | 1987-11-18 | 1987-11-18 | Ｉｓｄｎループネツトワークシステム |
Related Child Applications (3)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8277985A Division JP2713297B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | Ｉｓｄｎネットワークシステム |
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Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
1987
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01132243A (ja) | 1989-05-24 |
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