JP2713297B2 - Isdnネットワークシステム - Google Patents

Isdnネットワークシステム

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JP2713297B2
JP2713297B2 JP8277985A JP27798596A JP2713297B2 JP 2713297 B2 JP2713297 B2 JP 2713297B2 JP 8277985 A JP8277985 A JP 8277985A JP 27798596 A JP27798596 A JP 27798596A JP 2713297 B2 JP2713297 B2 JP 2713297B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ISDN交換機を介し
た通信に係り、特に網内の複数の加入者間で同時通信を
行なうのに好適な通信に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のループネットワークシステムは、
LAN(Local Area Network)の一方式として実現させ
とおり、例えばアイー・イー・イー・イー、スタンダー
ド802.5−1985,トークンリング アクセス
メソッド アンド フィジカルレイヤ スペシフィケー
ションズ(アイ・エス・オー ドラフト プロポーザル
8802/5)IEEE Std 802.5-1985,Token Ring Acc
ess Method and physical Layer Specifications(ISO D
raft Proposal 8802/5))において論じられている。 【0003】上記従来技術は、複数の端末間をループ型
伝送路で直接結合する方式のため一旦伝送路を設置した
後は、ネットワークに端末を追加する場合、追加する端
末に対して両端の端末からの伝送路を設ける必要があ
り、特に既設端末から距離の遠く離れた場所に新たに端
末を設置してループネットワークに収容することは現実
的でなかった。これがループ型ネットワークが主にLA
N(Local Area Network)に用いられてきた所以であ
る。また、端末や伝送路の障害時にネットワークの動作
を継続するためには、予め二重の伝送路を設けておき、
障害個所の両端で二重の伝送路間を折返すことにより、
二重の伝送路で1本のループを構成している。従って、
同時に複数個所に障害が発生した場合にも動作を継続さ
せるためには、複数のループに分割せざるを得ず、それ
に伴いネットワーク内の端末も複数のグループに分割さ
れることになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、IS
DN交換網の持つ交換機能を介して、ISDN交換網に
接続されている任意の複数の端末間でループネットワー
クシステムを構成することのできるISDNネットワー
クシステムを提供することにある。 【0005】また、上記の様にISDN交換網内にルー
プネットワークシステムを構成することにより、交換機
が本来備えている2端末間の接続機能に何らかの変更を
加えることなく複数端末間での同報通信を可能にするこ
と(即ち会議型通信を可能にすること)、あるいは、一
旦ループネットワークシステムを構成した後は、交換機
の接続換え処理を行なうことなく、ネットワーク内の任
意の端末間での情報転送を短時間に開始可能とすること
にある。 【0006】上記課題を解決するために、本願発明のI
SDNネットワークシステムは、端末装置にISDN回
線上の第1、第2の情報チャネルをそれぞれ別々の端末
装置と接続するよう制御チャネルを介して制御情報を送
受信する制御手段と、第1、第2の情報チャネルのいず
れか一方から受信した情報を他方の情報チャネルから送
信する手段とを有し、交換網が制御情報に従って端末装
置間を接続することにより少なくとも3台の端末装置間
を結ぶ通信路を設定し、端末装置相互間で通信を行うよ
うにしたものである。 【0007】 【作用】本発明の方法によればISDN交換網に接続さ
れた加入者端末群中の任意の一群の端末間で、各端末が
交換機を介してディジタル加入者線上の2つの情報チャ
ネルを各々異なる他の2つの端末と接続することにより
ループネットワークシステムを構成することができ、か
つ通信制御装置の情報チャネル折返し機能によりそのル
ープネットワーク内で情報を巡回させることができるた
め、各端末から送信した情報をネットワーク内の他の端
末に同報通信すること、あるいは、情報をパケット化し
て着信端末および発信端末アドレスを付加することによ
りネットワーク内の任意の2端末間で通信することが可
能となる。 【0008】 【実施例】図1は、本発明のループネットワークシステ
ムの構成例を示す。このループネットワークシステム
は、加入者端末1、多重化された複数の情報チャネルを
有するディジタル加入者線2、ディジタル交換機3、交
換機間ディジタル中継線4から成り、ディジタル加入者
線2、ディジタル交換機3、交換機間ディジタル中継線
4を介して加入者端末1間でループネットワークが構成
されている。本図では、加入者端末1およびディジタル
交換機3は各々6台、3台のみが示されているが、実際
には多数の加入者端末1およびディジタル交換機3が存
在しても、あるいはディジタル交換機3が1台のみ存在
しても構わない。 【0009】図2は、本発明による二重ループネットワ
ークシステムの構成例を示す。本図の構成要素は図1と
同じであるが、加入者2と中継線4をそれぞれ二重化し
たものである。図3に示すCCITT勧告のISDN基
本インタフェースにおけるユーザ・網間インタフェース
のフレーム構成の様に、一般にディジタル加入者回線内
の情報チャネルは、双方向の一対のチャネルから成って
おり、この双方向のタイムスロットを用いて互いに逆方
向の二重ループを構成することができる。これにより、 1)現用ループと予備ループとからなる冗長構成ループ
ネットワークシステム 2)加入者端末に障害が発生した場合、該加入者端末の
両端の加入者端末が該障害加入者端末との通信チャネル
を切断し(呼を終了し)、かつ他端の加入者端末との通
信チャネル内の双方タイムスロットを連絡して折返すこ
とによるループ再編成機能を有したループネットワーク
システム 3)二重ループの各々に音声とデータ等の異なるメディ
アを巡回させるマルチメディア・ループネットワークシ
ステム などが実現できる。 【0010】なお、図3に示す様に、ISDNのユーザ
・網インタフェース上の伝送フレームは、大きくは網か
ら端末への下りフレームF1と端末から網への上りフレ
ームF2から構成されている。下りフレームF1、上り
フレームF2は、48bitで構成され、共に250マ
イクロ秒の周期で繰返し伝送される。本ISDNの基本
インタフェースの場合、情報チャネルは2つあり、図3
では、各々8bitずつ連続したB1,B2で示され、
従って各情報チャネルの伝送速度は64Kbit/秒で
ある。通常、ISDNでは端末が2つの相手端末と通信
する場合、上/下フレーム中の情報チャネルB1,B2
が各々相手端末に接続されるが、本ループネットワーク
システムの場合、端末の通信制御装置において、下りフ
レームF1中の情報チャネルB1を上りフレームF2中
の情報チャネルB2に折返し、逆に下りフレーム中F1
中の情報チャネルB2を上りフレーム中F2中の情報チ
ャネルB1に折返して通信することにより、互いに逆方
向の二重ループが構成できる。なお、図3中のDは信号
チャネル(16Kbit/秒)用のビットである。 【0011】図4は、本発明に基づく会議電話システム
をディジタル交換機1台および加入者端末4台を用いて
構成した例である。図4において、加入者端末1は、他
加入者端末6からディジタル加入者2の情報チャネル2
1を通して受信したディジタル音声信号を、多重分離装
置11を介して通信制御装置19内のデコーダ回路12
に入力し、アナログ信号に変換した後、エコーキャンセ
ラ回路13によってアナログ音声信号の中から、ループ
を通って戻ってきた自端末の話者の音声成分を取り除
き、アンプ回路14を通してスピーカ41に入力する。
一方、エコーキャンセラ回路13の出力音声信号は、マ
イク42およびアツテネータ回路15を通して入力した
音声信号とともに、ミキシング回路16によって合成し
た後、コーダ回路17によって再びディジタル音声信号
に変換し、多重分離回路11、ディジタル加入者線2の
情報チャネル22、ディジタル交換機3を介して別の加
入者端末7に送信する。 【0012】同様に加入者端末7は、加入者端末1から
受信した音声に自ユーザの音声を合成して加入者端末8
に送信し、加入者端末8は、加入者端末7から受信した
音声に自ユーザの音声を合成して加入者端末6に送信
し、加入者端末6は、加入者端末6から受信した音声に
自ユーザの音声を合成して加入者端末1に送信すること
により会議電話が構成される。 【0013】ディジタル加入者線2は、2つの情報転送
チャネル21、22および呼制御信号を転送するための
信号チャネル23から成る。会議の設定にあたり、加入
者端末1の加入者はキーボード43を用いて加入者端末
7の電話番号を入力すると、コントローラ18が発呼要
求の呼制御信号を信号チャネル23を介して交換機内の
交換コントローラ31に送信する。次に交換コントロー
ラ31は、加入者端末7に対して信号チャネルを用いて
着呼信号を送信した後、加入者端末7から同様に信号チ
ャネルを用いて応答信号を受信すると、スイッチ32を
介して加入者端末1および7のディジタル加入者線2内
の1つの情報チャネルを相互接続する。同様にして、加
入者端末7が加入者端末8に発呼して、加入者端末7の
ディジタル加入者線2内の残る情報チャネルを加入者端
末8に接続する。加入者端末8は加入者端末6に発呼し
て、加入者端末8のディジタル加入者線2内の残る情報
チャネルを加入者端末6に接続する。最後に加入者端末
6が加入者端末1に発呼して、加入者端末6のディジタ
ル加入者線2内の残る情報チャネルを加入者端末1に接
続する。この時点で各加入者端末がディジタル加入者線
内の2つの情報チャネル21、22を通信制御装置19
で折返すことにより、各端末は情報チャネル21、22
およびディジタル交換機3内のスイッチ32によってル
ープ状に接続され、前記した様の各加入者端末の話者の
声がループ内の他の加入者端末に伝達される。 【0014】本発明において、ループの構成、あるいは
端末接続数は、交換機の呼接続機能によって任意に変更
可能であり、例えば図5に示す如く、網内に複数のルー
プを作ることも可能である。一方、ISDN交換網内に
複数のループネットワークを設けることも可能であり、
その場合、端末はISDN交換網の交換機能により、任
意のループネットワークに加入可能である。また、一つ
のループネットワークに着目した場合にも、同時に複数
個所で障害が発生しても、同様にISDN交換網の交換
機能を用いて接続換えすることにより、障害個所を切離
して残りの正常端末を1本のループネットワークで接続
することが可能である。 【0015】 【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よればISDN交換機の呼接続機能を利用して、ISD
N交換機網に収容された任意の数の加入者端末相互を、
既設の電話線によってループネットワークで接続するこ
とができる。このため、特に公衆網がISDN化された
場合は、国内規模でループネットワークを構成すること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】交換機3台と加入者端末5台を用いた本ループ
ネットワークシステムの一実施例を示す図。 【図2】図1と同構成での二重ループネットワークシス
テムの一実施例を示す図。 【図3】ISDN基本インタフェースにおけるユーザ・
網間の伝送フレーム構成を示す図。 【図4】本発明を用いた電話会議システムの実現例を示
す図。 【図5】ISDN網内に2つのループネットワークシス
テムを構成した例を示す図。 【符号の説明】 1…加入者端末 2…ディジタル加入者回線 3…ディジタル交換機 4…中継回線、 12…デコーダ回路、 13…エコーキャンセラ回路、 14…アンプ回路、 15…アッテネータ回路、 16…ミキシング回路、 17…コーダ回路、 19…通信制御装置 21、22…情報チャネル 23…信号チャネル
フロントページの続き (56)参考文献 特表 昭60−501534(JP,A) 特開 昭58−120359(JP,A) 特開 昭63−15560(JP,A) 特開 昭62−36954(JP,A) 特開 昭61−292460(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1. 交換網と少なくとも3台の端末装置とからなり、
    端末装置は制御チャネルと複数の情報チャネルとを有
    するISDN回線によって前記交換網と接続されるIS
    DNネットワークシステムにおいて、前記端末装置は、前記ISDN回線上の第1、第2の情
    報チャネルをそれぞれ別々の端末装置と接続するよう前
    記制御チャネルを介して制御情報を送受信する制御手段
    と、前記第1、第2の情報チャネルのいずれか一方から
    受信した情報を他方の情報チャネルから送信する手段と
    を有し、 前記交換網は、前記制御情報に従って交換動作する手段
    を備え、 前記制御情報に従って前記交換網が端末装置間を接続す
    ることにより少なくとも3台の端末装置間を結ぶ通信路
    を形成する ことを特徴とするISDNネットワークシス
    テム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58120359A (ja) * 1982-01-13 1983-07-18 Nec Corp 会議電話交換方式
SE435987B (sv) * 1983-06-09 1984-10-29 Ericsson Telefon Ab L M Sett och anordning for uppkoppling av en sluten ring genom en telefonvexel
JP2549098B2 (ja) * 1986-07-08 1996-10-30 株式会社東芝 電子会議システムの伝送制御装置

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