JP2701075B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2701075B2
JP2701075B2 JP24688989A JP24688989A JP2701075B2 JP 2701075 B2 JP2701075 B2 JP 2701075B2 JP 24688989 A JP24688989 A JP 24688989A JP 24688989 A JP24688989 A JP 24688989A JP 2701075 B2 JP2701075 B2 JP 2701075B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、ロール状記録紙を採用し、搬送路における
記録ヘッドの上流側と下流側とにそれぞれこのロール状
記録紙の有無を検出するセンサを備えた記録装置に関す
るものである。
(従来の技術) 第3図は、この種の記録装置の機構部を概念的に示し
たもので、ロール状記録紙を採用する感熱記録装置を例
示している。
この記録装置では、感熱記録ヘッド1とパルスモータ
2によって駆動されるプラテンローラ(搬送ローラ)3
との間にロール状記録紙4が押圧挾装され、これら記録
ヘッド1とローラ3との協働によって上記ロール状記録
紙4が搬送路5内を搬送されるとともに、上記感熱記録
ヘッド1からの熱によって上記記録紙4に記録が行われ
る。
この間記録装置は、搬送路5における記録ヘッド1の
下流側に配置されたセンサ(第2のセンサ)6よって常
に搬送路5内のロール状記録紙4の有無(通常は『白』
で記録紙あり、『黒』で記録紙なし)を検出しており、
このセンサ6の出力信号に基づいて紙ジャム発生の有無
を判断するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この種の記録装置においては、通常、上記
搬送路5における記録ヘッド1の上流側にもセンサ(第
1のセンサ)7を配置するとともに、終端部に十分な長
さを持つ黒色のエンドマークが印されたロール状記録紙
を採用し、記録中においてこのエンドマークが上流側の
センサ7で検出された際には、そのとき記録中のページ
が終了するまで記録を続行させ、記録中のページが紙欠
等によって途中でとぎれないようにしている。
しかしながら、上記上流側のセンサ7にこのエンドマ
ークが到達し、そのとき記録中のページを継続して記録
している間は、上記下流側のセンサ6で出力される
『黒』が、紙ジャムによるものなのか、上記エンドマー
クによるものなのかを判断することができないため、紙
ジャムの発生を検出することが困難となる。
一方、上記のような記録装置では、エンドマークのな
いロール状記録紙を用いて記録を行った場合、上記上流
側のセンサ7は、ロール状記録紙の終端末が通過した際
に初めて『黒』を検出することになる。
記録装置は、ロール状記録紙の終端末が通過したこと
によって上記上流側のセンサ7が『黒』を検出した際に
も、上述したようにそのとき記録中のページが終了する
まで記録を続行するが、上記エンドマークのないロール
状記録紙では、上記ページの記録途中においてその終端
末が記録ヘッド1とプラテンローラ3との接触点Xを通
過してしまう虞れがある。
このような場合、ロール状記録紙の終端末が記録ヘッ
ド1とプラテンローラ3との接触点Xを僅かに通過した
時点で該ロール状記録紙に搬送力が作用しなくなるた
め、その終端部が記録ヘッド1に接触した状態で停滞さ
れ、この終端部へ重ねて記録が行われてしまうことにな
る。
本発明の目的は、上記実情に鑑みて、ロール状記録紙
のエンドマークが第1のセンサを通過した後の記録中に
おいても紙ジャムを検出することのできる記録装置を提
供することにある。
また、本発明の別の目的は、エンドマークのないロー
ル状記録紙を用いた場合にもその終端部に重ねて記録が
行われることを防止できる記録装置を提供することにあ
る。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 第1の発明に係る記録装置では、搬送路内のロール状
記録紙に記録を行う記録ヘッドと、周面が前記記録ヘッ
ドに押圧され、モータの回転駆動により該記録ヘッドと
の間に挾装されたロール状記録紙を搬送させる搬送ロー
ラと、前記記録ヘッドの上流側に配置され、前記搬送路
内における前記記録紙の有無を検出する第1のセンサ
と、前記記録ヘッドの下流側に配置され、前記搬送路内
における前記記録紙の有無を検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から前記
ロール状記録紙の搬送長を検出する搬送長検出手段と、
前記搬送長検出手段で検出されるロール状記録紙の搬送
長と前記搬送路における前記第1および第2のセンサの
それぞれの検出点間の経路長とを比較する比較手段とを
備え、前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後か
ら記録紙の搬送長が前記搬送路における前記第1および
第2のセンサのそれぞれの検出点間の経路長に達するま
での間における前記第2のセンサの出力信号を紙ジャム
の検出に利用している。
第2の発明に係る記録装置では、搬送路内のロール状
記録紙に記録を行う記録ヘッドと、周面が前記記録ヘッ
ドに押圧され、モータの回転駆動により該記録ヘッドと
の間に挾装されたロール状記録紙を搬送させる搬送ロー
ラと、前記記録ヘッドの上流側に配置され、前記搬送路
内における前記記録紙の有無を検出する第1のセンサ
と、前記記録ヘッドの下流側に配置され、前記搬送路内
における前記記録紙の有無を検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から前記
ロール状記録紙の搬送長を検出する搬送長検出手段と、
前記搬送長検出手段で検出されるロール状記録紙の搬送
長と前記搬送路における前記第1および第2のセンサの
それぞれの検出点間の経路長とを比較する比較手段とを
備え、前記ロール状記録紙の搬送長が前記搬送路におけ
る前記第1および第2のセンサのそれぞれの検出点間の
経路長以上になった時点での前記第2のセンサの出力信
号を前記記録ヘッドの作動制御に利用している。
(作用) 上記第1の発明によれば、記録紙に印されたエンドマ
ークが第1のセンサに到達してから第2のセンサに到達
するまでの間の該第2のセンサの出力信号を紙ジャムの
検出に利用している。
また、第2の発明によれば、ロール状記録紙の搬送長
が前記搬送路における前記第1および第2のセンサのそ
れぞれの検出点間の経路長以上になった時点での前記第
2のセンサの出力信号に基づいて、第1のセンサの検出
した『黒』が、ロール状記録紙の終端部に印されたエン
ドマークによるものなのか、ロール状記録紙の終端末が
通過したことによるものなのかを判別することができ
る。
(実施例) 以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を詳細に説
明する。
第1図は、第1の発明に係る記録装置の一実施例を示
している。なお、同図に示す機構部10は、第3図に示し
た機構部と同一であるため、同一の符号を付してその説
明を省略する。
同図において、パルス発生器20は、プラテンローラ3
を駆動するためのパルスモータ2に連動し、該プラテン
ローラ3が予設定微小角度回動する毎にパルス信号を出
力する。
いま、ロール状記録紙4に対する記録が正常に行われ
ているとすると、搬送路5における感熱記録ヘッド1の
下流側と上流側とにそれぞれ配設されたセンサ6,7は、
上記記録紙4の反射光に基づいて“0"をそれぞれ出力し
ている。
かかる状態において、搬送路5における上流側のセン
サ7の検出点P1上を記録紙4に印された黒色のエンドマ
ーク(図示せず)が通過すると、上記記録紙4からの反
射光が消失することから該センサ7から紙欠信号“1"が
出力される。センサ7の出力信号“1"は、モータ制御回
路30、フリップフロップ回路40のセット入力およびアン
ド回路50の一方の入力に加えられる。
モータ制御回路30は、上記出力信号“1"の入力後、そ
のとき記録中のページが終了するのに必要な量だけ記録
紙4が搬送されるようにパルスモータ2を駆動させる。
また、フリップフロップ回路40は、上記出力信号“1"
によってセットされ、これによりそのQ出力の論理レベ
ルが“1"になる。
アンド回路50の他方の入力には、前記パルス発生器20
が接続されているので、該回路50は上記センサ7が信号
“1"を出力した時点よりパルス発生器20の出力パルスを
カウンタ60に入力させる。
このカウンタ60のカウント内容は、センサ7がエンド
マークを検出した時点からの記録紙4の搬送長を示し、
この搬送長を示すカウンタ60の出力信号は、比較器70に
入力される。
比較器70では、上記センサ7の検出点P1から下流側に
配設されたセンサ6の検出点P2の直前の位置P′2に至
る搬送路5の経路長と、上記カウンタ60によって入力さ
れる記録紙4の搬送長とを比較する作用を成し、これら
経路長と搬送長とが一致した時点で信号“1"を出力す
る。
比較器70の出力信号“1"は、フリップフロップ回路40
のリセット入力に加えられ、これにより、該フリップフ
ロップ回路40がリセットされてそのQ出力の論理レベル
が“0"になる。
結局、フリップフロップ回路40は、ロール状記録紙4
に印されたエンドマークが検出点P1を通過してから検出
点P2の直前の位置P′2に到達するまでの期間において
信号“1"を出力し、この信号“1"は、アンド回路80の一
方の入力に加えられる。
このアンド回路80は、他方の入力に上記下流側のセン
サ6が接続されているため、上記フリップフロップ回路
40が信号“1"を出力している期間、このセンサ6の検出
信号を出力する。
ここで、フリップフロップ回路40が信号“1"を出力し
ている期間においては、上記センサ6の検出点P2に記録
紙4のエンドマークが到達しないため、上記期間中のセ
ンサ6は、搬送路5における検出点P2での実際のロール
状記録紙4の有無を検出することになり、紙ジャムの検
出に利用することができる。
そしてたとえば、センサ6によって検出点P2に記録紙
4がないと検出された場合には、該センサ6の検出信号
“1"がアンド回路80を介してモータ制御回路30に加えら
れ、このモータ制御回路30で紙ジャムが発生したと判断
された際にはパルスモータ2が停止される。
なお、上記記録装置では、終端部にエンドマークが印
されたロール状記録紙4を採用してその作用を説明した
が、エンドマークの印されていないロール状記録紙を採
用した場合にも同様の効果を期待することができる。
第2図は、第2の発明に係る記録装置の一実施例を示
している。なお、第1図に示した記録装置の構成要素と
同一の構成要素については、同一の符号を付してその説
明を省略する。
この記録装置では、ロール状記録紙4に対する記録が
正常に行われているとすると、上述した第1の実施例と
同様に、センサ6,7は、上記記録紙4の反射光に基づい
て“0"をそれぞれ出力している。
かかる状態において、上流側のセンサ7の検出点P1
を記録紙4に印された黒色のエンドマーク(図示せ
ず)、あるいはエンドマークの印されていないロール状
記録紙の終端末が通過すると、上記記録紙4からの反射
光が消失することから該センサ7から紙欠信号“1"が出
力される。センサ7の出力信号“1"は、モータ制御回路
30およびアンド回路50の一方の入力に加えられる。
モータ制御回路30は、上記信号“1"の入力後、そのと
き記録中のページが終了するのに必要な量だけ記録紙4
が搬送されるようにパルスモータ2を駆動させる。
アンド回路50の他方の入力には、前記パルス発生器20
が接続されているので、該回路50は上記センサ7が信号
“1"を出力した時点よりパルス発生器20の出力パルスを
カウンタ60に入力させる。
カウンタ60は、センサ7がエンドマークを検出した時
点からの記録紙4の搬送長を示す出力信号を比較器100
に入力させる。
比較器100では、上記センサ7の検出点P1から下流側
に配設されたセンサ6の検出点P2の直後の位置P″2
至る搬送路5の経路長と、上記カウンタ60によって入力
される記録紙4の搬送長とを比較する作用を成し、これ
ら経路長と搬送長とが一致した時点で信号“1"を出力す
る。
比較器100の出力信号“1"は、アンド110の一方の入力
に加えられる。
アンド回路110の他方の入力には、上記下流側のセン
サ6がインバータ120を介して接続されているので、上
記比較器100が信号“1"を出力しているときにのみセン
サ6の出力信号の反転信号が記録ヘッド制御回路130に
加えられることになる。
ここで、まず終端部に黒色のエンドマークが印された
ロール状記録紙が採用された場合を考える。
この場合、上記エンドマークの先端は、比較器100よ
り信号“1"が出力された時点において既に上記センサ6
の検出点P2上を通過しているため、この時点以降におけ
る検出点P2上には常にエンドマークが位置されることに
なり、上記センサ6は信号“1"を出力する。
この信号“1"がインバータ120で反転された後アンド
回路110に加えられと、該アンド回路110からは信号“0"
が出力されるので、上記記録ヘッド制御回路130はその
まま記録を続行させる。
一方、エンドマークが印されていないロール状記録紙
が採用された場合には、その終端末が記録ヘッド1とプ
ラテンローラ3との接触点Xを僅かに通過した時点で該
記録紙に搬送力が作用しなくなるため、該終端末が上記
センサ6の検出点P2上を通過することはない。しかたが
ってこの場合、比較器100が信号“1"を出力した時点以
降における上記センサ6の検出点P2上には記録紙が位置
されることになり、上記センサ6は信号“0"を出力す
る。
この信号“0"がインバータ120で反転された後アンド
回路110に加えられると、該アンド回路110から信号“1"
が出力されるので、記録ヘッド制御回路130は記録ヘッ
ド1の記録動作を非常停止させる。
これにより、上記接触点Xの近傍で停止しているロー
ル状記録紙の終端部に重ねて記録が行われることが確実
に防止される。
〔発明の効果〕
上記したように、第1の発明に係る記録装置によれ
ば、第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から記録
紙の搬送長が前記搬送路における前記第1および第2の
センサのそれぞれの検出点間の経路長に達するまでの間
における前記第2のセンサの出力信号に基づいて、ロー
ル状記録紙のエンドマークが第1のセンサを通過した後
における記録中の紙ジャムを検出することができる。
また、第2の発明に係る記録装置によれば、ロール状
記録紙の搬送長が前記搬送路における前記第1および第
2のセンサのそれぞれの検出点間の経路長以上になった
時点での前記第2のセンサの出力信号に基づいて、第1
のセンサの検出した『黒』、すなわち『記録紙なし』
が、ロール状記録紙の終端部に印されたエンドマークに
よるものなのか、ロール状記録紙の終端末が通過したこ
とによるものなのかを判別することができるため、エン
ドマークのないロール状記録紙を用いたことが判明した
場合には記録を直ちに停止させ、その終端部に重ねて記
録が行われることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1の発明に係る記録装置の一実施例を示し
たブロック図、第2図は、第2の発明に係る記録装置の
一実施例を示したブロック図、第3図は、従来の記録装
置の機構部を概念的に示した要部側面図である。 1…記録ヘッド、2…モータ、3…搬送ローラ、4…ロ
ール状記録紙、5…搬送路、6…第2のセンサ、7…第
1のセンサ、60…搬送長検出手段、70,100…比較器。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送路内のロール状記録紙に記録を行う記
    録ヘッドと、 周面が前記記録ヘッドに押圧され、モータの回転駆動に
    より該記録ヘッドとの間に挾装されたロール状記録紙を
    搬送させる搬送ローラと、 前記記録ヘッドの上流側に配置され、前記搬送路内にお
    ける前記記録紙の有無を検出する第1のセンサと、 前記記録ヘッドの下流側に配置され、前記搬送路内にお
    ける前記記録紙の有無を検出する第2のセンサと、 前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から前記
    ロール状記録紙の搬送長を検出する搬送長検出手段と、 前記搬送長検出手段で検出されるロール状記録紙の搬送
    長と前記搬送路における前記第1および第2のセンサの
    それぞれの検出点間の経路長とを比較する比較手段と を備え、 前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から記録
    紙の搬送長が前記搬送路における前記第1および第2の
    センサのそれぞれの検出点間の経路長に達するまでの間
    における前記第2のセンサの出力信号を紙ジャムの検出
    に利用したことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】搬送路内のロール状記録紙に記録を行う記
    録ヘッドと、 周面が前記記録ヘッドに押圧され、モータの回転駆動に
    より該記録ヘッドとの間に挾装されたロール状記録紙を
    搬送させる搬送ローラと、 前記記録ヘッドの上流側に配置され、前記搬送路内にお
    ける前記記録紙の有無を検出する第1のセンサと、 前記記録ヘッドの下流側に配置され、前記搬送路内にお
    ける前記記録紙の有無を検出する第2のセンサと、 前記第1のセンサが記録紙なしを検出した直後から前記
    ロール状記録紙の搬送長を検出する搬送長検出手段と、 前記搬送長検出手段で検出されるロール状記録紙の搬送
    長と前記搬送路における前記第1および第2のセンサの
    それぞれの検出点間の経路長とを比較する比較手段と を備え、 前記ロール状記録紙の搬送長が前記搬送路における前記
    第1および第2のセンサのそれぞれの検出点間の経路長
    以上になった時点での前記第2のセンサの出力信号を前
    記記録ヘッドの作動制御に利用したことを特徴とする記
    録装置。
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