JPH04371870A - 記録紙の誤セット検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は記録紙の誤セット検出装
置に関するものであり、特にその片面のみに記録が可能
となっている記録紙の誤セットを検出するための記録紙
の誤セット検出装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】感熱記録紙、静電記録紙等のように、そ
の片面のみに記録が可能となっている記録紙（以下、単
に「記録紙」という。）は、ファクシミリ装置やプリン
タ等の記録装置に対しては、該記録紙の記録可能な面側
に記録ヘッドが位置するようにセット（装填）される必
要があり、これと逆にセット（以下、「誤セット」とい
う。）された場合には記録が不可能となる。

【０００３】このような事態を防止するために、記録紙
の誤セットを検出する装置が各種提案されているが、こ
のうち特開昭６１−１７１２７０号公報には、記録紙の
セット時に、セットされた記録紙に対してダミー印字を
行い、ダミー印字が行われた場合に正常セットと判定す
る技術が開示されている。また特開昭６１−１７６２５
６号公報には、記録紙として裏面に黒色等に着色された
識別部を有するものを用い、該識別部を光学的センサに
より検出する技術が開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、セット
された記録紙に対してダミー印字を行い、印字が行われ
た場合に正常セットと判定する方法では、記録紙が正常
にセットされた場合にはそのダミー印字の分だけ記録紙
を無駄に消費することになる。またこの技術では、記録
紙にダミー印字が行われた否かをオペレータが目視で判
定しなければ、記録紙が正常にセットされたか否かを最
終的に判定することができないので、オペレータの不注
意により、誤セットが検出されない場合もある。

【０００５】また記録紙として裏面に識別部を有するも
のを使用する場合には、該記録紙が特殊仕様となり、好
ましくない。

【０００６】本発明は、前述の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、特殊な記録紙を用い
たり、あるいは記録紙をあまり無駄に使用することなく
、記録紙の誤セットを自動的に検出することのできる記
録紙の誤セット検出装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、本発明は、記録紙が誤セットされたときにのみ
該記録紙の記録可能面と対向するように発熱体を設ける
と共に、記録紙セット時に前記発熱体を付勢し、該発熱
体により記録されたマークを検出するようにした点に特
徴がある。

【０００８】

【作用】前記発熱体によりマークが記録された場合には
、誤セットと判定することができる。

【０００９】

【実施例】以下に図面を参照し、本発明を記録装置に適
用して詳細に説明する。図２は本発明の第１の実施例の
構成を示すブロック図である。

【００１０】同図において、記録紙１はロール紙であり
、記録紙搬送モータ９の駆動により図示されない搬送ロ
ーラが回転し、搬送される。印刷時には、矢印Ａ方向に
搬送される。符号２及び３は、前記記録紙１を挟むよう
に配置されたサーマルヘッド及びローラ、符号４は記録
紙の有無を検出する記録紙検出センサである。

【００１１】発熱体５は、記録紙１が正常にセットされ
ている場合において該記録紙１の裏面（記録可能面と反
対側の面）と対向するように配置され、マーク検出セン
サ６は、前記発熱体５と同一側に、かつこの例において
は、該発熱体５よりもロール紙配送方向下流側に配置さ
れている。

【００１２】この発熱体５は、記録紙の裏面検出に必要
なエリアのみの印字で良いため、例えば記録紙全面を印
字するための発熱部（サ―マル機構）は不要であり、記
録紙の搬送方向と垂直な方向に所定長さ分だけ発熱部を
備えるだけで良い。そして、マーク検出センサ６は、記
録紙の誤セットされている場合に前記発熱体５が記録紙
に対して記録を行ったときに、該記録部分を識別するこ
とができるように構成されている。

【００１３】符号７は当該記録装置に装填された記録紙
１の上方を覆うように配置されたプリンタカバーであり
、その開閉は、カバー開閉スイッチ８により検出される
。

【００１４】前記記録紙搬送モータ９、サーマルヘッド
２及び発熱体５は、それぞれドライバ１２〜１４を介し
て制御装置１１に接続されており、また記録紙検出セン
サ４、マーク検出センサ６及びカバー開閉スイッチ８は
、直接、制御装置１１に接続されている。操作部１５は
当該記録装置を操作するためのコンソールであり、また
、表示部１６及びブザー１７は、少なくとも当該記録紙
の誤セット検出装置により記録紙の誤セットが検出され
た場合に、その旨を当該記録装置のオペレータに通知す
るための通知装置である。

【００１５】前記制御装置１１は、マイクロコンピュー
タを備えていて、後述する本発明に係る動作を実行し、
また入力される画情報を用いてサーマルヘッド２を制御
する。

【００１６】図３は本発明の第１の実施例の動作を示す
フローチャートである。この動作は、当該記録装置のプ
リンタカバー７が開状態となった時点で開始される。

【００１７】まずステップＳ１では、プリンタカバー７
が閉状態となったか否かが判定される。閉であれば、ス
テップＳ２において、記録紙検出センサ４が記録紙１を
検出したか否かが判定される。記録紙１が検出されなけ
れば、ステップＳ１２において「記録紙なし」が表示部
１６より表示され、その後、ステップＳ１５に移行する
。またステップＳ２において記録紙が検出されれば、ス
テップＳ３において、「記録紙なし」の表示が解除され
る。

【００１８】ステップＳ４においては、記録紙の、図２
の矢印Ａ方向への搬送（以下「正搬送」という。）が開
始される。そして記録紙が発熱体の下方に達した後、ス
テップＳ５において、発熱体５が付勢される。前述のよ
うに、発熱体５は、記録紙が正常にセットされている場
合には、該記録紙の裏面と対向するように配置されてい
る。したがって、前記の付勢により、記録紙が正常にセ
ットされている場合には記録紙に対しては何の印字もさ
れないが、記録紙が逆にセット（誤セット）されている
場合には所定のマーク（例えば矩形状のマーク）が印字
される。

【００１９】ステップＳ６においては、マーク検出セン
サ６により、前記マークが検出されたか否かが判定され
る。このマークの検出が予定時間経過しても行われなか
った場合（ステップＳ７の肯定判断の場合）には、記録
紙が正常にセットされているものと判定し、ステップＳ
８において、記録紙１の正搬送を停止する。

【００２０】そしてステップＳ９において、今度は記録
紙が図２の矢印Ａ方向と逆方向への搬送（以下、「逆搬
送」という。）が開始される。そして、ステップＳ１０
において記録紙が画情報の最初の印字位置まで戻ったこ
とが判定された場合には、ステップＳ１１において記録
紙の逆搬送が停止され、その後印字待機状態に入る。

【００２１】前記ステップＳ６においてマークが検出さ
れれば、記録紙が誤セットされていると判定し、ステッ
プＳ１３において記録紙の正搬送が停止され、ステップ
Ｓ１４において表示部１６で誤セットが表示されると共
に、ブザー１７より警告音が発生される。

【００２２】ステップＳ１５においては、プリンタカバ
ー７が開けられたか否かが判定され、開けられれば、ス
テップＳ１６において前記誤セット表示、及び警告音の
発生が解除され、その後ステップＳ１に戻る。

【００２３】図１は本発明の第１の実施例の機能ブロッ
ク図である。図１において、図２と同一の符号は、同一
又は同等部分をあらわしている。

【００２４】プリンタカバー７が閉状態にあり、かつ記
録紙が検出されている場合には、アンドゲート２１が出
力を生じ、記録紙正搬送手段２４が付勢されて、記録紙
が正搬送される。また発熱体５が付勢されると共に、タ
イマ２２が起動され、予定時間の計測が開始される。

【００２５】誤セット判定手段２３は、前記タイマ２２
が予定時間の計測を終了する前に、マーク検出センサ６
よりマーク検出信号が入力されたときには、記録紙が誤
セットされていると判定し、記録紙正搬送手段２４を消
勢すると共に、誤セット表示手段１６Ａ及び誤セット警
告手段１７Ａを付勢し、誤セットの表示及び警告音発生
を行う。これにより、当該記録装置のオペレータに対し
て記録紙の誤セットが通知される。その後、カバー開閉
スイッチ８よりプリンタカバー７が開状態となったこと
が検出されると、前記誤セット表示手段１６Ａ及び誤セ
ット警告手段１７Ａが消勢される。

【００２６】前記誤セット判定手段２３は、前記タイマ
２２が予定時間の計測を終了した場合においてもマーク
検出信号が入力されないときには、記録紙が正常にセッ
トされていると判定し、前記記録紙正搬送手段２４を消
勢すると共に、記録紙逆搬送手段２５を付勢し、記録紙
を逆搬送する。記録紙が最初の印字位置まで戻ると、記
録紙逆搬送手段２５による逆搬送が停止し、印字レディ
信号が当該記録装置の制御装置（図示せず）に出力され
て、印字待機状態となる。

【００２７】つぎに、本発明の第２の実施例を説明する
。この実施例は、図２よりマーク検出センサ６及び記録
紙検出センサ４の一方を取り除いた構成であり、取り除
かれた一方のセンサの機能は、他方のセンサの機能で兼
用される。すなわち、記録紙検出センサ４は、前記第１
の実施例においては、マイクロスイッチ等の機械的セン
サであっても良いが、この実施例でマーク検出センサ６
を取り除く場合には、記録紙の白色、及び発熱体５によ
り印字された黒色を検出する光学的センサである。

【００２８】以下、マーク検出センサ６を取り除いたも
のとして説明する。

【００２９】図４は本発明の第２の実施例の動作を示す
フローチャートである。同図において、図３と同一の符
号は、同一又は同等部分をあらわしているので、その説
明は省略する。

【００３０】まずプリンタカバー７が閉じられると、ス
テップＳ２Ａにおいて、記録紙検出センサ４により、白
色が検出されたか否かが判定される。白色が検出された
場合、すなわち記録紙がある場合には、「記録紙なし」
の表示が解除された後、記録紙が正搬送され（ステップ
Ｓ４）、発熱体５が付勢される（ステップＳ５）。

【００３１】発熱体５の付勢が終了すると、ステップＳ
８において記録紙の正搬送が停止された後、ステップＳ
９において記録紙の逆搬送が開始される。

【００３２】その後、ステップＳ６Ａ及びＳ７に移行し
、予定時間内に黒色が検出されたか否か、すなわちマー
クが検出されたか否かが判定される。予定時間経過前に
マークが検出されれば、記録紙が誤セットされているも
のと判定され、当該処理はステップＳ１３Ａに移行して
記録紙の逆搬送が停止された後、ステップＳ１４に移行
する。また、予定時間内にマークが検出されない場合に
は、記録紙は正常にセットされているものと判定され、
記録紙が印字位置まで戻った後、ステップＳ１１におい
て記録紙の逆搬送が停止される。その後、印字待機状態
となる。

【００３３】なお、記録紙装填時に、記録紙の先端が発
熱体５よりも下流側に位置していれば、「記録紙あり」
の判定の後、即座に記録紙を逆搬送して、マ―ク記録及
びその検出を行うことができる。

【００３４】また、記録紙検出センサ４を省略し、マー
ク検出センサ６で記録紙検出機能を兼用する場合には、
記録紙の搬送手順及びマーク検出センサ６による検出タ
イミングは、図３と同様である。

【００３５】図５は本発明の第２の実施例の機能ブロッ
ク図である。同図において、図１及び図２と同一の符号
は同一又は同等部分を表している。

【００３６】まず、プリンタカバー７が閉状態にあり、
かつ記録紙検出センサ４が白色を検出している場合（記
録紙がある場合）には、記録紙正搬送手段２４が付勢さ
れると共に、発熱体５が付勢される。この発熱体５の付
勢が終了すると、前記記録紙正搬送手段２４が消勢され
ると共に、記録紙逆搬送手段２５が付勢され、さらにタ
イマ２２が起動される。

【００３７】誤セット判定手段２３は、前記タイマ２２
が起動されてから予定時間の計測を終了する前に記録紙
検出センサ４より黒色検出信号が出力されたときには、
記録紙の誤セットと判断し、記録紙逆搬送手段２５を消
勢すると共に、誤セット表示手段１６Ａ及び誤セット警
告手段１７Ａを付勢する。

【００３８】また、前記誤セット判定手段２３は、前記
タイマ２２が予定時間の計測を終了した場合においても
、記録紙検出センサ４より黒色検出信号が出力されない
場合には、記録紙が正常にセットされていると判定し、
記録紙逆搬送手段２５を消勢し、記録紙が印字位置まで
戻った後に、印字レディ信号を当該記録装置の制御装置
に出力し、印字待機状態となる。

【００３９】さて、前記各実施例においては、記録紙が
誤セットされた場合には、記録紙の搬送が停止され、オ
ペレータに対して誤セットが通知されるだけであるが、
当該記録装置がカッタを備えている場合には、印字され
たマークの部分を、該カッタよりも記録紙の正搬送方向
下流側に位置するように移動させた後、切断するように
しても良い。

【００４０】また、発熱体５の取付位置は、図２の例で
は、サーマルヘッド２及び記録紙検出センサ４よりも記
録紙の正搬送方向下流側となっているが、記録紙検出セ
ンサ４及び／あるいはサーマルヘッド２と記録紙搬送方
向に同じ位置であっても良く、また記録紙正搬送方向上
流側でも良い。同様に、記録紙検出センサ４の取付位置
も、サーマルヘッド２の前記上流側、あるいは発熱体５
の下流側であっても良い。すなわちサーマルヘッド２、
記録紙検出センサ４、発熱体５及びマーク検出センサ６
の取付位置は自由に変更することができ、また取付位置
に応じた記録紙検出センサ４の検出タイミング及び記録
紙の搬送制御は、前述の説明より容易に設計できる。

【００４１】また、記録紙の誤セットが検出された場合
には、誤セット表示手段１６Ａ（表示部１６）及び誤セ
ット警告手段１７Ａ（ブザー１７）の双方を用いて、当
該記録装置のオペレータに対して誤セットが通知される
ものとしたが、そのいずれか一方のみの手段を用いて通
知されても良く、さらに音声やランプ等を用いて通知す
るようにしても良い。

【００４２】さらに、前記各実施例では、記録紙はロー
ル紙であるものとしたが、例えば定型サイズに予めカッ
トされたカット紙であっても良いことは当然である。

【００４３】さらに、例えば両面記録可能とした感熱記
録紙等に対して記録を行う記録装置に、片面のみ記録可
能な記録紙を装填した場合においても、本発明は適用可
能である。

【００４４】

【発明の効果】記録紙が誤セットされる確率は、正常に
セットされる確率よりも低いと考えられるから、本発明
のように、誤セットされた場合にのみ記録紙に対してマ
ークを記録するようにすれば、従来のように、正常にセ
ットされたときにのみマークを記録する場合に比較して
、記録紙の消費無駄が減少する。

【００４５】また、本願発明では、記録されたマークを
センサを用いて検出するようにしているので、特殊な記
録紙を用いることなく、記録紙の誤セットを自動的に検
出することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の第１の実施例の機能ブロック図で
ある。

【図２】　　本発明の第１の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。

【図３】　　本発明の第１の実施例の動作を示すフロー
チャートである。

【図４】　　本発明の第２の実施例の動作を示すフロー
チャートである。

【図５】　　本発明の第２の実施例の機能ブロック図で
ある。

【符号の説明】 １…記録紙、２…サーマルヘッド、４…記録紙検出セン
サ、５…発熱体、６…マーク検出センサ、７…プリンタ
カバー、８…カバー開閉スイッチ、９…記録紙搬送モー
タ、１１…制御装置、１６…表示部、１６Ａ…誤セット
表示手段、１７…ブザー、１７Ａ…誤セット警告手段、
２１…アンドゲート、２２…タイマ、２３…誤セット判
定手段、２４…記録紙正搬送手段、２５…記録紙逆搬送
手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　記録ヘッドが記録紙の記録可能面以外
   の面と対向しないように、記録紙の誤セットを検出する
   記録紙の誤セット検出装置において、記録紙が誤セット
   されたときに該記録紙の記録可能面と対向するように配
   置され、記録紙が装填された後に付勢される発熱体と、
   記録紙が誤セットされたときに前記発熱体により形成さ
   れたマークを識別するセンサと、前記発熱体が付勢され
   た後に、前記センサの出力信号を用いて記録紙の誤セッ
   トを判定する誤セット判定手段と、記録紙の誤セットが
   判定された場合に、その旨をオペレータに通知する通知
   手段とを具備したことを特徴とする記録紙の誤セット検
   出装置。