JP2699914B2 - 記録再生方法および装置 - Google Patents

記録再生方法および装置

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JP2699914B2 JP7049706A JP4970695A JP2699914B2 JP 2699914 B2 JP2699914 B2 JP 2699914B2 JP 7049706 A JP7049706 A JP 7049706A JP 4970695 A JP4970695 A JP 4970695A JP 2699914 B2 JP2699914 B2 JP 2699914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク等に記録され
た記録マークを再生する記録再生方法およびそのための
再生装置に係わり、特に光ディスク等に高密度で記録さ
れた情報の再生を行う際に適した記録再生方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置に使用さ
れる磁気ディスクの高速アクセス性と、光ディスクの特
徴とする記憶容量の大きさの双方を兼ね備えた外部記憶
装置が求められており、その研究が急速に進展してい
る。このような次世代の外部記憶装置としては、高速転
送レート、高速ランダムアクセスならびに大容量という
条件を満たし、かつ媒体の保存に優れ、非接触で媒体の
耐久性に優れたものという観点から光記録を使用する光
ディスクが有望となっている。
【0003】光記録の高密度化を図るために、各種の技
術開発が行われている。例えば、超解像光ヘッド、2層
媒体構成による超解像ディスク、半導体レーザの短波長
化や高開口数化、パーシャルレスポンス方法を用いた信
号処理の技術開発がそれである。これらの技術を組み合
わせることによって、光ディスクの更なる高密度化も可
能である。しかしながら、安定したディスク傾き特性が
得られる上限の開口数を0.55とした場合、これらの
技術を駆使しても、レーザ波長の1/3程度のビット長
が高密度記録の上限とされていた。
【0004】図6は、高密度記録を行った光ディスクに
ついての従来の第1の再生装置を示したものである。超
解像ディスクとしてのディスク媒体11は、磁気記録に
関して2層の膜構造を有している。図でディスク媒体1
1の下には高開口数の対物レンズ12が配置されてい
る。短波長のレーザ13から出力されたレーザビーム
は、コリメータレンズ14によって集光され、ビームス
プリッタ15と反射ミラー16を経て、この対物レンズ
12に入射し、ディスク媒体11の所定の位置に集光す
るようになっている。
【0005】ディスク媒体11から読み出された所定の
情報を含んだ光ビームは、対物レンズ12を通過後、反
射ミラー16およびビームスプリッタ15によって反射
されて、光センサ18に入射するようになっている。こ
れによって光電変換された信号は、ヘッド増幅器19に
よって増幅された後、信号処理部21で処理されてディ
ジタル信号に変換され、ビタビ複合器22に入力され、
ビットごとの波形応答の誤りを訂正されるようになって
いる。
【0006】すなわち、ディスク媒体11の再生時には
記録照射パワーで昇温した部分の第1層目の膜で情報の
読み出しのための窓が形成され、第2層目の記録信号の
読み出しが行われる。この読み出しのための光ビームの
集光に関しては、前記した短波長を出力するレーザ13
と高開口数の対物レンズ12が必要となる。更に、コリ
メータレンズ14とビームスプリッタ15の間の光軸上
には、遮光帯24が配置されており、この部分のレーザ
ビームがディスク媒体11に到達しないようになってい
る。
【0007】このようにレーザビームの中心部分の光線
を蹴ると、ディスク媒体11における集光ビームの光量
の総量は減少する。しかしながら、この集光位置周辺に
おいて、実線で示したような超解像ビーム26となって
-12 のビーム直径が80%となる利点がある。図で点
線27は遮光帯24を設けなかった場合の集光ビームを
示しており、実線の楕円と破線の楕円で図解した通り、
遮光帯24を設けることによりビーム直径が小さくなっ
ていく。
【0008】ところで、超解像ビーム26は高解像度の
読み出しに寄与するメインビーム28とその周辺に位置
するサイドローブ29から構成される。そこで、このサ
イドローブ29の存在によって、画像の読み出し時に光
学変調度(OTF)の位相伝達特性(PTF)が大きく
劣化してしまうという問題がある。
【0009】この図6に示した高密度記録についての再
生装置では、光センサ18で光電変換して検出した信号
を、ヘッド増幅器19で増幅し、信号処理部21のトラ
ンスバーサルフィルタ(TVF)31を通過させてい
る。そして、AGC回路32によって自動利得制御を行
い出力を一定にした後、イコライザ33に入力して周波
数特性を改善している。この後、A/D変換器34でデ
ィジタル信号に変換してビタビ複合器22に入力し、ビ
ットごとの波形応答の誤りを訂正するためのパーシャル
・リスポンス・マキシマム・ライクリフッド(PRM
L)信号処理を行うようになっている。
【0010】図7は、高密度記録を行った光ディスクに
対する従来の再生装置としての他の装置の要部を示した
ものである。この第2の再生装置では、半導体レーザ4
1から射出されたレーザビームを回折格子42に入射さ
せ、回折させて0次および1次の合計3つのレーザビー
ムとしている。これらのレーザビームは偏光ビームスプ
リッタ43を通過してコリメータレンズ44に入射し、
平行光となる。この平行光は、1/4波長板45を通過
して直線偏光から円偏光となり、45度ミラー46で進
行方向が90度偏向し、対物レンズ47に入射する。そ
して、ディスク媒体48上に互いに近接した3つのビー
ム51〜53として集光する。
【0011】図8は、ディスク媒体上における3つのビ
ームの集光状態を拡大して示したものである。回折の際
の0次光のレーザビーム52はトラック61上に集光
し、1次光のレーザビーム51、53は目的とするトラ
ック61からずれた位置に集光している。これら+側お
よび−側の1次光の差動出力からトラッキング誤差信号
が得られる。
【0012】ディスク媒体48から得られた反射光は、
対物レンズ47、45度ミラー46を順に経て1/4波
長板45に入射する。この1/4波長板45を通過した
レーザビームは往路の直線偏光と直交する直線偏光にな
り、偏光ビームスプリッタ43で反射して90度偏向
し、円筒レンズ62に入射する。この円筒レンズ62の
焦点位置には6分割光センサ64が配置されている。
【0013】図9は、6分割光センサの要部を表わした
ものである。6分割光センサ64は、0次光のレーザビ
ーム52の照射される位置に配置された4分割光センサ
71の部分と、それぞれ1次光のレーザビーム51、5
3の照射される位置に配置された光センサエレメント7
2、73の部分で構成されている。4分割光センサ71
の4分割されたそれぞれの光センサエレメントの出力を
図示のようにA、B、C、Dで表わし、光センサエレメ
ント72、73の出力をEおよびFで表わすものとす
る。
【0014】0次光のレーザビーム52については、4
分割光センサ71の出力の和を検出する。これは次式で
表わされる。 RF=A+B+C+D フォーカス誤差検出については、次式を用いて検出す
る。 FE=(A+C)−(B+D) また、トラッキング誤差信号は、次式に示すように2つ
の光センサエレメント72、73の出力の差から求める
ようになっている。 TE=(E−F)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図6で示した従来の第
1の再生装置では、対物レンズの開口数を0.55とい
った高いものに設定しても、レーザ波長の1/2すなわ
ち0.5倍の記録ビット長のものしか再生することがで
きない。このように従来の技術では、レーザ波長の0.
5倍の記録ビット長のものを再生するのが限界とされて
いた。
【0016】そこで本発明の目的は、従来の第2の再生
装置として示したような3つの光ビームのうちの2つの
光ビームを使用して、例えばレーザ波長の0.5倍より
も更に短い波長の記録を再生することのできる記録再生
方法および記録再生装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回折格子の回折現象によって得られた0次回折光と
+1次回折光および−1次回折光のうちの0次回折光を
含む少なくとも2つの光ビームをこれらの走査方向に対
して一部重ね合わせた所定の位置関係を保って同一のト
ラック上を走査させ、このときの所定の2つの光ビーム
がトラック上の各記録マークを走査するときのこれらの
反射光の強度をそれぞれ検出し、0次回折光と+1ある
いは−1次回折光のピーク値を一致させるように両者の
信号レベルの補正を行った後にこれらの差分出力を微分
して各ゼロクロス点が検出されるタイミングで各記録マ
ークの始端と終端を交互に検出することによってこれら
の記録マークによって表わされた信号を再生することを
記録再生方法の特徴としている。
【0018】すなわち請求項1記載の発明では、回折格
子の回折現象によって得られた0次回折光と+1次回折
光および−1次回折光のうちの0次回折光を含む少なく
とも2つの隣接した光ビームでトラック上の各記録マー
クを順次走査させ、このときの波形のずれを利用して、
0次回折光と+1あるいは−1次回折光のピーク値を一
致させるように両者の信号レベルの補正を行った後にこ
れらの差分をとることによって記録マークの変化する位
置で波形成分を抽出し、これを微分することで記録マー
クの変化する位置でゼロクロス点を発生させるようにし
ている。したがって、各ゼロクロス点が検出されるタイ
ミングで各記録マークの始端と終端を交互に検出するこ
とによってこれらの記録マークによって表わされた信号
を再生することができる。すなわち、これにより、例え
ばレーザ波長の0.5倍よりも短い長さの記録マークの
始点と終点をそれぞれ検出し、情報の読み出しが可能に
なる。
【0019】
【0020】
【0021】請求項記載の発明では、(イ)レーザビ
ームを入射して0次回折光と、+1次回折光および−1
次回折光を得る回折格子と、(ロ)これら0次回折光
と、+1次回折光および−1次回折光のうち0次回折光
を含む少なくとも2つのレーザビームを、情報を表示す
る記録マークの配置されたトラック上でその走査方向に
対して一部重ね合わせた所定の位置関係で収束させる収
束光学系と、(ハ)この収束光学系から所定の2つのレ
ーザビームに対応した反射光をそれぞれ検出する検出手
段と、(ニ)この検出手段の検出した2つの検出信号の
レベルのピーク値を一致させる信号レベル調整手段と、
(ホ)この信号レベル調整手段で調整された後の2つの
検出信号の差分を求める差分演算手段と、(へ)この差
分演算手段によって得られた出力を微分する微分手段
と、(ト)この微分手段の微分出力のゼロクロス点を記
録マークの変化点として検出するゼロクロス検出手段と
を記録再生装置に具備させる。
【0022】すなわち請求項記載の発明によれば、回
折格子を用いて0次回折光と、+1次回折光および−1
次回折光のうち0次回折光を含む少なくとも2つのレー
ザビームを得る。そして、この少なくとも2つのレーザ
ビームをトラックの走査方向に対して一部重ね合わせた
状態でトラック上の各記録マークの走査を行い、これら
レーザビームの反射光の検出出力ピーク値が等しくな
るようにレベル調整した後にこれらの差分を取り、各記
録マークの変化点の位置でパルス状の波形を作成し、ゼ
ロクロス検出手段でゼロクロス点を検出するようにし
た。これにより、各記録マークの始点と終点を正確に検
出することができるので、例えばレーザ波長の0.5倍
よりも短い長さの記録マークの始点と終点をそれぞれ検
出し、情報の読み出しが可能になる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、請求項2
載の発明における信号レベル調整手段は0次回折光と1
つの1次回折光に対応して得られる反射光のうちの1次
回折光から得られる反射光の光電変換後の出力を所定レ
ベル増幅し0次回折光から得られる反射光の光電変換出
力の波高値と波高値を一致させ、これにより記録マーク
の始点と終点を正確に表わせるようにしている。また、
ゼロクロス検出手段がゼロクロス点を検出するたびに立
ち上がりと立ち下がりを交互に繰り返すパルス信号を発
生させる信号再生手段をゼロクロス検出手段の次に配置
しているので、この信号再生手段によって得られたパル
ス信号がトラック上の各記録マークにそれぞれ対応する
ような再生信号を得ることができる。
【0024】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例における記録再生
装置の構成の要部を表わしたものである。レーザペン1
01内の半導体レーザ102の射出光はコリメータレン
ズ104によって平行光となり、回折格子105に入射
する。回折格子105から出力される0次および1次の
併せて3つのレーザビームは偏光ビームスプリッタ10
6を直進し、45度ミラー17に入射して90度偏向さ
れる。この45度ミラー107によって偏向された3つ
のレーザビームは、1/4波長板108を通過し、この
とき円偏光となる。そして、対物レンズ109によって
光ディスク111のほぼ同一箇所に収束する。
【0026】図2は、3つのレーザビームがディスク表
面に照射された様子を表わしたものである。光ディスク
111の所定のトラック121における該当する記録マ
ーク122に3つのレーザビーム124R、124M、
124Fが収束している。これら3つのレーザビーム1
24R、124M、124Fの収束位置のわずかな差を
利用して記録マーク122の応答が検出される。
【0027】図1に戻って説明を続ける。光ディスク1
11からのこれらレーザビームの反射光は、対物レンズ
109に入射し、先と逆の順序で進行して偏光ビームス
プリッタ106に入射する。そして、今度は90度偏向
して収束レンズ126に入射し、ビーム径が絞られる。
レーザビームはこの後、第1のビームスプリッタ127
に入射する。このうち、これを反射したレーザビームは
これにより90度偏向され、2エレメントセンサ128
に到達して、光電変換される。
【0028】図3はこの2エレメントセンサ以降の回路
部分を表わしたものである。2エレメントセンサ128
の2つのエレメント131L、131Kは入射光を光電
変換する。このうちエレメント131Lによって変換さ
れた電気信号は可変増幅器132に入力されて利得の調
整が行われる。この可変増幅器132の出力と他方のエ
レメント131Lの出力は、差動増幅器133に入力さ
れる。これによって得られた差分出力は、微分器134
で微分され、ゼロクロス検出器135に入力されて光デ
ィスク111に記録された情報の再生が行われる。
【0029】再び図1に戻って説明を続ける。第1のビ
ームスプリッタ127を直進して通過した方のレーザビ
ームは、その一部が第2のビームスプリッタ137を直
進し、2分割光センサ138に到達する。この2分割光
センサ138上では3つの光ビームが十分収束していな
い。そこで図示しない2つの光センサエレメントのそれ
ぞれから出力される電気信号は、いわゆる1ビーム式プ
ッシュプル法によって、差動増幅器139で差分がとら
れ、これら2つの光センサエレメントの差に相当するト
ラッキング誤差信号141が得られる。
【0030】また、第2のビームスプリッタ137に入
射したレーザビームのうちのこれによって反射され90
度偏向したものは、円筒レンズ143を通過し、6分割
光センサ144に入射する。6分割光センサ144で
は、図9で説明したように非点収差法によって0次光の
ビームを検出する。また、中心に位置する図示しない4
分割光センサ(図9の4分割光センサ71参照)におけ
る対角位置に配置されたセンサエレメントの出力の和を
互いにとり、これらの差をとることによってフォーカス
誤差信号(A+C)−(B+D)を検出する。ただし、
ここで符号A、B、C、Dは、図9のような配置におけ
る各光センサエレメントの出力を示している。
【0031】以上のようにしてフォーカス誤差の検出お
よびトラッキング誤差信号の検出を行った上で、同一の
トラック121(図2)に3つのレーザビームを重ね
て、図2における+1次光124Fと0次光124Mの
差分から信号の再生が行われる。
【0032】図4は、本実施例で採用されている複数ビ
ームによる記録再生用のヘッドの構成原理を説明するた
めのものである。同図(a)は矢印151方向に進む光
ビーム124と、その延長上に存在する微小な記録マー
ク153を示している。この記録マーク153が単位時
間当たりの正規化出力を“1”(最大)とするδ(t)
で表わされる関数とする。これにレーザ波長と対物レン
ズの開口数から決まる直径の収束ビームが通過するもの
とする。同図(b)は、このときの記録マーク153に
よる理想的な孤立波形を示している。この孤立波形の応
答は、次の(1)式で求まり、ガウス波形h(t)とな
る。
【0033】
【数1】 ただし、
【数2】 はピーク値を、τ2 は分散をそれぞれ表わす。
【0034】このようなガウス波形を使用していたので
は、高密度再生は不可能である。そこで、本実施例では
同図(c)に示すように、同一トラックに2つのビーム
としての+1次光124Fと0次光124Mを用意し、
両者の差分によって微小な記録マーク153の応答を検
出するようにしている。すなわち、1次光(フロントビ
ーム)124Fは0次光(メインビーム)124Mに比
べると、その光量が3分の1から7分の1程度と小さい
が、図3に示したようにエレメント131Lの出力を可
変増幅器132によって調整して0次光とほぼ同一の過
渡応答にすると、差動増幅器133から差分出力を得る
ことができる。この差分出力をΔh(t)とすると、こ
れは次の(2)式で表わすことができる。 Δh(t)=h(t)−h(t−Δ) ……(2)
【0035】図4(c)は、図2にも示したような+1
次光124Fと0次光124Mの2つの光ビームがわず
かの距離を置いて矢印151方向に進んでいる様子を表
わしている。同図(d)は、このときの記録マーク15
3によって観察される波形すなわち応答波形を表わして
いる。わずかに先に応答のあった波形155とこれに続
く波形156とのそれぞれのピークの間に“谷”が存在
し、これを検出することで記録マーク153の検出が可
能になる。
【0036】図5は、本実施例における記録マークの応
答を具体的に説明するためのものである。ここでは、
(1,7)RLL(Run Length Limited)変調ディジタ
ル記録における長さ8T(ただしTは最小単位の記録
長)の記録マーク1531 と長さ2Tの記録マーク15
2 が長さ2Tのブランクマーク161を挟んで同一ト
ラック上に配置されている場合を例示している(同図
(a))。この図で実線で示した円がフロントビーム1
24Fであり、破線で示した円がメインビーム124M
である。また、2点鎖線で示した円が−1次光(リアビ
ーム)124Rである。なお、(1,7)RLL変調デ
ィジタル記録では、もともと2ビットのデータを3ビッ
トのデータに変換し、「1」と「1」の間に「0」が1
個以上7個以下になるように定め、NRZi(Non Retu
rn to Zero Interleave )記録を行う方式であり、もと
もとの符号よりも検出クロック周波数は1.5倍になる
が、伝送最高周波数は低く、伝送最低周波数は高くな
り、狭い周波数帯域で伝送が可能になる。(1,7)R
LLパルスは、2T〜8Tの7種類のパルスで構成され
ている。2Tパルスの周波数は、クロック周波数の1/
4である。8Tパルスは1/16となる。
【0037】同図(b)は、フロントビーム124Fと
メインビーム124Mが各マーク1531 、161、1
532 を通過したときの波形を示している。実線で示す
波形162Fがフロントビーム124Fによるものであ
り、破線で示す波形162Mがメインービーム124M
によるものである。フロントビーム124Fについて
は、可変増幅器132(図3)によって信号波形の増幅
が行われているので、両波形の波高値は等しくなってい
る。
【0038】同図(c)は、差動増幅器133の差分出
力を表わしたものである。同図(b)に示す両波形の差
分が取られた結果、各記録マーク1531 、1532
読み始めの点と読み終わりの点でそれぞれ極性の異なる
波形となっている。
【0039】同図(d)は、同図(c)に示した波形を
微分器134(図3)で微分した結果を示したものであ
る。これにより、同図(c)に示した各波形がゼロクロ
スするようになる。
【0040】同図(e)は、ゼロクロス検出器135
(図3)の出力波形を示したものである。各ゼロクロス
点で交互にパルス波形が立ち上がり、あるいは立ち下が
ったパルス波形1651 、1652 が得られる。これら
のパルス波形1651 、165 2 は、同図(a)に示し
た各記録マーク1531 、1532 の存在する位置にそ
れぞれ対応しており、光ディスク111(図2)上の情
報が再生されたことがわかる。
【0041】本実施例の記録再生装置では、記録マーク
の最低の幅Tがレーザ波長の0.1倍程度のものでも情
報の再生を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、回折格子の回折現象によって得られた0次回
折光と+1次回折光および−1次回折光のうちの0次回
折光を含む少なくとも2つの隣接した光ビームでトラッ
ク上の各記録マークを順次走査させ、このときの波形の
ずれを利用して、0次回折光と+1あるいは−1次回折
光のピーク値を一致させるように両者の信号レベルの補
正を行った後にこれらの差分をとることによって記録マ
ークの変化する位置で波形成分を抽出し、これを微分す
ることで記録マークの変化する位置でゼロクロス点を発
生させるようにしている。したがって、各ゼロクロス点
が検出されるタイミングで各記録マークの始端と終端を
交互に検出することによってこれらの記録マークによっ
て表わされた信号を再生することができ、例えばレーザ
波長の0.5倍よりも短い長さ、例えば0.1倍程度の
記録マークの始点と終点をそれぞれ検出するので、線記
録密度を大幅に向上させることができ、記録ビット当た
りの面積を低減し、線速を低減することができる。ま
た、例えばディスクが従来と同一の回転速度であれば転
送レートを大幅に高めることができる。更に請求項1記
載の発明によれば、回折格子の回折現象によって得られ
た0次回折光と+1次回折光および−1次回折光を使用
し、このうちの0次回折光とそれ以外の回折光の光量比
は5対1以上であるのが通常なので、記録時にこれら3
つの光ビームを使用したとしても0次回折光を主体とし
て記録が行われることになり、記録時の光学的な分解能
(MTF)が劣化するおそれはない。
【0043】
【0044】
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、回折
格子を用いて0次回折光と、+1次回折光および−1次
回折光のうち0次回折光を含む少なくとも2つのレーザ
ビームを得て、この少なくとも2つのレーザビームをト
ラックの走査方向に対して一部重ね合わせた状態でトラ
ック上の各記録マークの走査を行う。これらレーザビー
ムの反射光の検出出力は、ピーク値が等しくなるように
レベル調整された後に差分が取られ、各記録マークの変
化点の位置でパルス状の波形が作成される。これらの波
形はゼロクロス検出手段に入力され、この結果として変
化点がゼロクロス点として検出されることになる。この
ようにして、例えばレーザ波長の0.5倍よりも短い長
さの記録マークの始点と終点をそれぞれ検出し、情報の
読み出しが可能になる。従って、線記録密度を大幅に向
上させることができ、記録ビット当たりの面積を低減
し、線速を低減することができる。更に、例えばディス
クが従来と同一の回転速度であれば転送レートを大幅に
高めることができる。また請求項2記載の発明によれ
ば、回折格子の回折現象によって得られた0次回折光と
+1次回折光および−1次回折光を使用し、このうちの
0次回折光とそれ以外の回折光の光量比は5対1以上で
あるのが通常なので、記録時にこれら3つの光ビームを
使用したとしても0次回折光を主体として記録が行われ
ることになり、記録時の光学的な分解能(MTF)が劣
化するおそれはない。
【0046】更に、請求項3記載の発明によれば、信号
レベル調整手段が0次回折光と1つの1次回折光に対応
して得られる反射光のうちの1次回折光から得られる反
射光の光電変換後の出力を所定レベル増幅し0次回折光
から得られる反射光の光電変換出力の波高値と波高値を
一致させるので、記録マークの始点と終点を正確に表わ
すことができる。また、ゼロクロス検出手段がゼロクロ
ス点を検出するたびに立ち上がりと立ち下がりを交互に
繰り返すパルス信号を発生させる信号再生手段をゼロク
ロス検出手段の次に配置しているので、この信号再生手
段によって得られたパルス信号がトラック上の各記録マ
ークにそれぞれ対応するような再生信号を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における記録再生装置の構成
の要部を表わした概略構成図である。
【図2】本実施例で3つのレーザビームがディスク表面
に照射された様子を表わした拡大平面図である。
【図3】図1における2エレメントセンサ以降の回路部
分を表わした回路図である。
【図4】本実施例で採用されている複数ビームによる記
録再生用のヘッドの構成原理を示した説明図である。
【図5】本実施例における記録マークの応答を具体的に
示した説明図である。
【図6】高密度記録を行った光ディスクについての従来
の第1の再生装置の要部を示した概略構成図である。
【図7】高密度記録を行った光ディスクに対する従来の
第2の再生装置の要部を示した概略構成図である。
【図8】ディスク媒体上における3つのビームの集光状
態を拡大して示した平面図である。
【図9】6分割光センサの要部を示した平面図である。
【符号の説明】
102 半導体レーザ 104 コリメータレンズ 105 回折格子 106 偏光ビームスプリッタ 107 45度ミラー 108 1/4波長板 109 対物レンズ 111 光ディスク 121 トラック 124M 0次光 124F +1次光 124R −1次光 127 第1のビームスプリッタ 128 2エレメントセンサ 132 可変増幅器 133、139 差動増幅器 134 微分器 135 ゼロクロス検出器 137 第2のビームスプリッタ 138 2分割光センサ 144 6分割光センサ 153 記録マーク 155 先に応答のあった波形 156 これに続く波形 161 ブランクマーク 165 パルス波形

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回折格子の回折現象によって得られた0
    次回折光と+1次回折光および−1次回折光のうちの0
    次回折光を含む少なくとも2つの光ビームをこれらの走
    査方向に対して一部重ね合わせた所定の位置関係を保っ
    て同一のトラック上を走査させ、このときの所定の2つ
    の光ビームが前記トラック上の各記録マークを走査する
    ときのこれらの反射光の強度をそれぞれ検出し、0次回
    折光と+1あるいは−1次回折光のピーク値を一致させ
    るように両者の信号レベルの補正を行った後にこれらの
    差分出力を微分して各ゼロクロス点が検出されるタイミ
    ングで前記各記録マークの始端と終端を交互に検出する
    ことによってこれらの記録マークによって表わされた信
    号を再生することを特徴とする記録再生方法。
  2. 【請求項2】 レーザビームを入射して0次回折光と、
    +1次回折光および−1次回折光を得る回折格子と、 これら0次回折光と、+1次回折光および−1次回折光
    のうち0次回折光を含む少なくとも2つのレーザビーム
    を、情報を表示する記録マークの配置されたトラック上
    でその走査方向に対して一部重ね合わせた所定の位置関
    係で収束させる収束光学系と、 この収束光学系から所定の2つのレーザビームに対応し
    た反射光をそれぞれ検出する検出手段と、 この検出手段の検出した2つの検出信号のレベルのピー
    ク値を一致させる信号レベル調整手段と、 この信号レベル調整手段で調整された後の2つの検出信
    号の差分を求める差分演算手段と、 この差分演算手段によって得られた出力を微分する微分
    手段と、 この微分手段の微分出力のゼロクロス点を前記記録マー
    クの変加点として検出するゼロクロス検出手段とを具備
    することを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記信号レベル調整手段は0次回折光と
    1つの1次回折光に対応して得られる反射光のうちの1
    次回折光から得られる反射光の光電変換後の出力を所定
    レベル増幅し0次回折光から得られる反射光の光電変換
    出力の波高値 と波高値を一致させると共に、前記ゼロク
    ロス検出手段がゼロクロス点を検出するたびに立ち上が
    りと立ち下がりを交互に繰り返すパルス信号を発生させ
    る信号再生手段がこのゼロクロス検出手段の次段に配置
    され、この信号再生手段によって得られたパルス信号が
    前記トラック上の各記録マークにそれぞれ対応すること
    を特徴とする請求項2記載の記録再生装置。
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