JP3361178B2 - トラックエラー検出装置 - Google Patents

トラックエラー検出装置

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JP3361178B2
JP3361178B2 JP08872294A JP8872294A JP3361178B2 JP 3361178 B2 JP3361178 B2 JP 3361178B2 JP 08872294 A JP08872294 A JP 08872294A JP 8872294 A JP8872294 A JP 8872294A JP 3361178 B2 JP3361178 B2 JP 3361178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に情報の記録又は
再生を行う光ディスク装置におけるトラックエラー信号
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクには、一般的に凹凸の溝(グ
ルーブ)やピットが刻まれており、反射光の強度変化に
よりトラックエラー信号を検出してグルーブ上やピット
上にトラッキングをし、情報の記録や再生を行うように
している。
【0003】このトラックエラー信号を検出するには特
公昭59−18771に示されるように、反射ビームの
ファーフィールドの強度分布の変化を検出するプッシュ
プル法が一般的に用いられる。
【0004】グルーブによる反射光は回折により0次光
と±1次光に分かれ、±1次光のうち対物レンズに取り
込まれる分が0次光と干渉し、トラックずれに応じて強
度変化する。ファーフィールドパターンは図6に示すよ
うに0次光に対して中心のずれた位置に±1次光の円が
重なった形になる。
【0005】トラックずれにより強度が変化するのは0
次光と±1次光が重なった部分であり、これを効率よく
検出するために、例えば特開昭49−98113に示さ
れるように4分割の光検出要素(PDとも記す)の対角
成分からトラックエラー信号を検出する方法がある。
【0006】また、プッシュプル法は対物レンズをトラ
ックと垂直方向に動かすことによりオフセットが生じる
ことが知られており、それを補正するために例えば特開
平4−251442のようにトラックと垂直方向に多数
分割されたPDを用いてオフセット分を減少させる方法
が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】0次光と±1次光のず
れはグルーブによって回折される角度に依存する。この
角度θはトラックピッチによって決まり、 sin θ=
λ/Tp(λ:波長、Tp:トラックピッチ)である。
sin θが対物レンズの開口数(NAと略記)よりも
小さければ±1次光は、図7に示すように互いに重なる
ことになる。
【0008】±1次光が重なると2分割PDでトラック
エラーを検出する場合、変調度が低下して十分な信号が
得られないという問題点がある。
【0009】光ピックアップのNAと波長λは一定であ
るが、トラックピッチはディスクの容量の違いにより異
なる。例えば光磁気ディスクで現在実用化されているも
のでは、第1世代(×1)のディスクはTpが1.6μ
m、さらに1.39μm(容量×2)、1.34μm
(×3)のものがあり、さらに1.15μmのもの(×
4)が提案されている。
【0010】各ディスクで互換性をとることが望まれて
おり、例えば×4のドライブ装置では1.15μmから
1.6μmのディスクを取り扱う必要がある。例えば、
波長λを680nm、NAを0.55とすると、トラック
ピッチが約1.24μm以上のディスクでは±1次光が
重なり、変調度が落ちる。
【0011】1.6μmピッチのディスクではその影響
は重大であり、トラックエラー信号の変調度が低下する
ために正確なトラッキングができず、記録再生時にトラ
ックオフセットが生じる危険性がある。そのために容量
の異なるディスクの互換性が確保できなくなるという問
題点がある。
【0012】本発明は、上記問題を解決することを目的
とする。つまり、トラックピッチの異なる光学式記録媒
体に対しても正確なトラッキングを行うことのできるト
ラックエラー検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】本発明におい
ては、トラックピッチがλ/NAより大きなディスクに
対して、±1次光が重ならない領域の光束によりトラッ
クエラー信号を検出するように構成する。そのためにフ
ァーフィールドの光束を複数に分割して受光する手段を
持ち、トラックピッチの違いに応じて適宜検出部分を切
り換えられるようにし、常に+1次光、−1次光のみの
部分からのトラックエラー信号を検出する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を具体
的に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例を備えた光ディスク装置の概略の
構成を示し、図2はトラックエラー信号検出用の4分割
フォトディテクタ及びトラクエラー信号生成回路の構成
を示す。
【0015】図1に示すように光ディスク装置1はスピ
ンドルモータ2により回転駆動される(光学式記録媒体
としての)円板形状の光ディスク3に対向して、光ピッ
クアップ4が配置され、この光ピックアップ4は図示し
ない光ピックアップ送り機構により、光ディスク3の半
径方向(図1で左右方向)に移動自在である。
【0016】この光ピックアップ4には波長λの半導体
レーザ(レーザダイオード)5が収納され、この半導体
レーザ5から出射されたレーザ光はコリメータレンズ6
で平行な光束にされ、ビームスプリッタ7、対物レンズ
8を経て光ディスク3に入射する。
【0017】光ディスク3のトラックが形成された記録
面で反射された光は、トラックを形成するグルーブによ
り回折し、0次光と±1次光がそれぞれ対物レンズ8、
ビームスプリッタ7を経て、ファーフィールドの光を受
光する位置に配置されたトラックエラー信号検出用の4
分割フォトディテクタ(4分割PDと略記)9に入射す
る。
【0018】4分割PD9はトラックエラー信号生成回
路(TES生成回路と略記する)11と接続され、この
TES生成回路11からトラックエラー信号TESが出
力される。この4分割PD9と、TES生成回路11と
で第1実施例のトラックエラー検出装置12が構成され
ている。
【0019】このトラックエラー検出装置12から出力
されるトラックエラー信号TESは、図示しない位相補
償回路及びドライバ13を経てトラッキング制御信号と
して対物レンズ8を駆動するトラッキングアクチュエー
タコイル14に印加され、光ディスク3に照射されるビ
ームスポットの位置をトラック幅方向に制御してトラッ
キング状態に保持する。
【0020】なお、フォーカス検出および情報再生用の
光学系は省略してある。4分割PD9はトラックと垂直
方向に4分割され、トラックの長手方向と平行に分割線
を持つ。より正確にはトラックからの戻り光に関してト
ラックの長手方向に対応する方向N(図2参照)と垂直
方向に4分割され、この方向Nに平行な分割線を持つ。
この4分割された(フォトディテクタ)素子部分を順に
a,b,c,dとする(a,b,c,dの代わりにd,
c,b,aとしても得られるトラックエラー信号の極性
が反転するのみであり、いずれでも良い)。
【0021】図2は図1のA方向から見た4分割PD9
と共に、TES生成回路11の構成例を示す。図2にお
ける4分割PD9上の円はトラッキング状態におけるビ
ームスポットの反射像を示す。
【0022】4分割PD9の素子a,b,c,dは、中
央の分割線で素子a,b側と素子c,d側に対称的に分
割され、さらにこの中央の分割線から等距離となる上及
び下の分割線で素子aとb、素子cとdとがそれぞれ対
称的に形成されている。
【0023】素子a,bと素子c,dの各出力は、それ
ぞれ加算器15、16に入力され、加算される。加算器
15、16の出力は減算器17に入力され、減算されて
第1のトラックエラー信号TES1が生成され、選択ス
イッチSWを介して出力されるようになっている。この
選択スイッチSWは使用する光ディスク3のトラックピ
ッチTpに応じて切換えられ、S/Nの良いトラックエ
ラー検出を行うようにしている。
【0024】このトラックエラー信号TES1は、図2
から明らかなように TES1=(a+b)−(c+d) となる。
【0025】また、中央の分割線に関して最も外側で対
称的となる2つの素子a,dの出力は減算器18に入力
され、減算されて第2のトラックエラー信号TES2が
生成され、選択スイッチSWを介して出力されるように
なっている。
【0026】このトラックエラー信号TES2は、図2
から明らかなように TES2=a−d となる。ここで、簡単化のため、素子i(=a〜d)と
同じ符号iでその光電変換出力も表している。
【0027】上記4つの素子a,b,c,dを形成する
分割線の間隔は、対物レンズ8の開口数NAと、半導体
レーザ5の波長λと共に、使用する光ディスク3のトラ
ックピッチTpを考慮して設定され、トラックエラー信
号を生成する素子をスイッチSWで選択使用することに
よってトラックピッチTpが異なる光ディスク3にも対
処可能にしている。
【0028】つまり、対物レンズ8のNAと、トラック
ピッチTp,波長λの関係から、 (1)Tp≦λ/NAのときは、トラックエラー信号と
してTES1を使用するように選択スイッチSWを切換
える。つまり、Tp≦λ/NAのときは、トラックエラ
ー信号を(a+b)−(c+d)で検出する。
【0029】(2)Tp>λ/NAのときは、トラック
エラー信号としてTES2を使用する。つまり、Tp≦
λ/NAのときは、トラックエラー信号をa−dで検出
する。
【0030】より具体的な例で説明すると、例えばNA
=0.55、波長λ=680nmとした場合、容量4×の
Tp=1.15μmの光ディスク3に対しては(1)の
条件で検出する。
【0031】容量1×のTp=1.6μmの光ディスク
3に対しては(2)の条件で検出する。 素子a,b,
c,dの分割幅は、1.6μmピッチのときに±1次光
が重なる部分が素子b,cの幅とほぼ等しくなるように
設定する。
【0032】また、書き込みも行う記録機能を有する装
置の場合、光量の変化に対するトラッキングループのゲ
イン補正を行う必要がある。従って、その場合は (1)の場合は〔(a+b)−(c+d)〕/(a+b
+c+d) (2)の場合は(a−b)/(a+b) とすることにより、自動的なゲイン制御が可能となる。
再生の場合にも、このように規格化した信号でトラッキ
ング制御を行うようにしても良く、このようにすれば、
記録と再生でゲイン補正を行わなくても良い。
【0033】容量2×のTp=1.39μmの光ディス
ク3に対しては±1次光が重なる部分が少ないので
(1),(2)どちらで検出してもよい。また、分割数
を4分割より多く(例えば図2の点線で示す2つの分割
線をさらに設けて6分割)にして±1次光部分だけ取り
出すようにしてもよい。
【0034】図2の点線で示すように6分割にした場合
には、新たに(素子b及びc中にそれぞれ)形成される
素子をe,fとする場合には、1.39μmピッチのと
きに±1次光が重なる部分が素子b,cの幅とほぼ等し
くなるように設定し、1.6μmピッチのときに±1次
光が重なる部分が素子b+e,c+f(4分割の場合に
はそれぞれb,cとなる)の幅とほぼ等しくなるように
設定する。
【0035】そして、容量4×のTp=1.15μmの
光ディスク3に対しては4分割PDの場合の(1)の条
件で検出する。6分割PDでは(1)の条件は、トラッ
クエラー信号を(a+b+e)−(c+d+f)で検出
することになる。
【0036】また、容量1×のTp=1.6μmの光デ
ィスク3に対しては、4分割PDの場合の(2)の条件
は6分割PDでも同じとなる。さらに容量2×のTp=
1.39μmの光ディスク3に対しては、4分割PDの
場合の(2)の条件は6分割PDでは、トラックエラー
信号を(a+e)−(d+f)で検出することになる。
【0037】本実施例によれば、光ディスク3のトラッ
クピッチTpに応じて、±1次光が殆ど重ならないよう
に対となるPD素子を有する少なくとも4分割のPDを
設けて、トラックピッチTpに応じて±1次光が殆ど重
ならないPD素子を選択使用してトラックエラー信号を
生成するようにしているので、トラックピッチTpが異
なる光ディスクの場合にもS/Nのよいトラックエラー
信号を生成できる。従って、互換性の機能を実現でき
る。また、光検出器を分割して形成することにより、簡
単な回路構成でトラックピッチが異なる光ディスクに対
して、S/Nのよいトラックエラー信号を生成できるト
ラックエラー信号生成手段を構成できる。
【0038】また、トラックピッチTpの異なる光ディ
スクに対しても正確なトラッキングが可能となるので、
読み取りエラーの少ない再生状態を実現できる。また、
読み取りエラーを少なくできる、質の高い情報の記録を
可能にする。
【0039】特に、高密度、大容量化に伴いトラックピ
ッチを狭くした光ディスクに対応したドライブに本実施
例を適用した場合、従来の広いトラックピッチの光ディ
スクと記録及び再生の互換性を簡単に実現できるという
大きな効果がある。
【0040】次に、本発明の第2実施例について述べ
る。光学系の構成は、第1実施例と全く同じである。
1.6μmピッチの光ディスクの場合、PD9上の素子
bとcの部分の光は±1次光が重なった領域になるた
め、差動出力としてb−cをとった場合、プッシュプル
信号は変化しない。
【0041】PD9上のスポットの強度はガウス分布を
しており、中心部が強いため、b−cにより対物レンズ
8の移動による強度分布のずれを検出できる。したがっ
て、トラックエラー信号a−bから差し引くことによ
り、トラックオフセットを軽減することができる。つま
り、 Tp=1.15μmのときは(a+b)−(c+d) Tp=1.6μmのときは(a+c)−(b+d) によってトラックエラーを検出するようにする。
【0042】このため、第2実施例では図3に示すよう
なTES生成回路21を用いてトラックエラー検出装置
22を構成している。
【0043】素子a,cと素子b,dの各出力は、それ
ぞれ加算器25、26に入力され、加算される。加算器
25、26の出力は減算器27に入力され、減算されて
第1のトラックエラー信号TES1が生成され、選択ス
イッチSWを介して出力されるようになっている。
【0044】このトラックエラー信号TES1は、図3
から明らかなように TES1=(a+c)−(b+d) となる。その他は第1実施例と同様の構成である。
【0045】λ=680nm、NA=0.55の光ピック
アップ4で1.6μmピッチの光ディスク3を使う場
合、スポット径が記録トラック幅に対して小さいためト
ラックオフセットが問題となるが、本実施例を用いるこ
とによりオフセットを極力抑えて正確にトラッキングを
行うことができる。
【0046】次に第3実施例について述べる。図4は第
3実施例を備えた光磁気ディスク装置31を示す。
【0047】図3に示す光磁気ディスク装置31はスピ
ンドルモータ32により回転駆動される(光学式記録媒
体としての)円板形状の光磁気ディスク33に対向し
て、光磁気ピックアップ34が配置され、この光磁気ピ
ックアップ34は図示しないピックアップ送り機構によ
り、光磁気ディスク33の半径方向(図4で左右方向)
に移動自在である。
【0048】この光磁気ピックアップ34には波長λの
半導体レーザ(レーザダイオード)35が収納され、こ
の半導体レーザ35から出射されたレーザ光はコリメー
タレンズ36で平行な光束にされ、ビームスプリッタ3
7、対物レンズ38を経て光磁気ディスク33に直線偏
光で入射する。
【0049】光磁気ディスク33のトラックが形成され
た記録面で反射された光は、磁化方向に応じて磁気的に
カー回転した光となり、またトラックを形成するグルー
ブにより回折し、0次光と±1次光がそれぞれ対物レン
ズ38を経てビームスプリッタ37側に入射される。こ
のビームスプリッタ37で反射された光は、λ/2板3
9で偏光方向が45°回転され、集光レンズ43で集光
され、偏光ビームスプリタ44で反射された光と、透過
した光がそれぞれ4分割PD41、42で受光される。
【0050】4分割PD41、42の出力はフォーカス
エラー信号生成回路(図4ではFES生成回路と略記)
45及び光磁気再生信号生成回路(図4ではMO生成回
路と略記)46に入力され、それぞれフォーカスエラー
信号FES、光磁気再生信号MOが生成される。
【0051】また、例えば4分割PD42の出力はトラ
ックエラー信号生成回路(図4ではTES生成回路と略
記)47に入力され、トラックエラー信号TESが生成
される。
【0052】フォーカスエラー信号FESは図示しない
位相補償回路及びドライバ48を経てフォーカス制御信
号としてフォーカスアクチュエータコイル49に印加さ
れ、対物レンズ38をその光軸方向の位置を制御して、
光磁気ディスク33のトラックに照射形成される光スポ
ットをフォーカス状態に保持する。
【0053】また、トラックエラー信号TESは図示し
ない位相補償回路及びドライバ50を経てトラッキング
制御信号としてトラッキングアクチュエータコイル51
に印加され、トラック幅方向における対物レンズ38の
位置を制御して、光磁気ディスク33のトラックに照射
形成される光スポットをトラッキング状態に保持する。
【0054】4分割PD41、42は集光レンズ43の
焦点の前後に設置されている。また、4分割PD41、
42は図4の矢印B,C方向から見た場合の形状をそれ
ぞれ4分割PD41、42の下側及び右側に拡大して示
してあるように、第1実施例と同様に分割線で4つに分
割された素子1a,1b,1c,1dと、素子2a,2
b,2c,2dが形成されている。
【0055】トラックエラー信号生成回路47の構成は
図2或は図3と同様である。このため、回路構成を省略
する。例えば図2と同様の構成にした場合には、第1の
トラックエラー信号TES1 TES1=(2a+2c)−(2b+2d) と、第2のトラックエラー信号TES2 TES2=2a−2d とを生成し、スイッチSWにより一方を選択してトラッ
クエラー信号TESとして出力する。
【0056】一方、トラックエラー信号生成回路47を
図3と同様の構成にした場合には、第1のトラックエラ
ー信号TES1 TES1=(2a+2c)−(2b+2d) と、第2のトラックエラー信号TES2 TES2=(2a+2c)−(2b+2d) とを生成し、スイッチSWにより一方を選択してトラッ
クエラー信号TESとして出力する。
【0057】フォーカスエラー検出はビームサイズ法で
行い、それぞれの4分割PD41、42を用いて(a+
d)−(b+c)に相当する信号を生成し、2つの信号
の差をとることにより、フォーカスエラー信号FESを
生成する。
【0058】このフォーカスエラー信号生成回路45の
具体的構成を図5に示す。素子2a,2dと素子2b,
2cの各出力は、それぞれ加算器52、53に入力さ
れ、加算される。加算器52、53の出力は減算器54
に入力され、減算されて次段の減算器55に入力され
る。
【0059】また、素子1a,1dと素子1b,1cの
各出力は、それぞれ加算器56、57に入力され、加算
される。加算器56、57の出力は減算器58に入力さ
れ、減算されて次段の減算器55に入力され、減算され
てフォーカスエラー信号FESが生成される。
【0060】なお、光磁気再生信号生成回路46は素子
1a,1b,1c,1dの加算出力と、素子2a,2
b,2c,2dの加算出力との差動出力を得る構成であ
り、従って光磁気再生信号MOは MO=(1a+1b+1c+1d)ー(2a+2b+2
c+2d) となる。
【0061】なお、トラッキングエラー信号TESに関
しては、片側のPD42又は41で生成する代わりには
両側のPD41,42から生成することも可能である。
【0062】本実施例により、簡単な構成でフォーカス
エラーとトラックエラーの検出、光磁気信号の検出を共
通のPDで可能となる。その他は第1実施例と同様の効
果を有する。
【0063】なお、例えば図1において、ビームスプリ
ッタ7と4分割PD9との間にビームスプリッタを配置
して、このビームスプリッタで反射した光をa+bとc
+dの素子に対応する2分割PDで受光し、一方透過し
た光をaとdの素子に対応する2分割PDで受光するよ
うに2つの2分割PDを配置し、これら2つの2分割P
Dの出力から第1実施例のようなトラックエラー信号を
生成するようにしたものも本発明に属する。また、上述
した実施例を部分的に組み合わせる等して構成した実施
例も本発明に属する。
【0064】
【発明の効果】上述したように本発明では、光学式記録
媒体に形成された凹凸のグルーブに光束を照射し、前記
光学式記録媒体で反射した光束のファーフィールドの光
量分布の変化を光検出器で検出し、前記光検出器の出力
からトラッキング制御を行うためのトラックエラー信号
を生成するトラックエラー検出装置において、トラック
ピッチが異なる少なくとも2つの光学式記録媒体に応じ
て前記グルーブによって回折された±1次光が互いに重
ならない範囲の光束を受光してそれぞれトラックエラー
信号を生成する複数のトラックエラー信号生成手段を有
するので、トラックピッチが異なる光学式記録媒体に対
してもS/Nのよいトラックエラー検出が可能になる。
また、既存のトラックピッチの光学式記録媒体にも対処
でき、互換性を確保できる。
【0065】また、トラックと垂直方向に4分割された
光検出素子を用い、それぞれの領域を順にa,b,c,
dとし、光源の波長をλ、対物レンズの開口数をNA、
トラックピッチをTpとした場合、Tp≦λ/NAのと
きは(a+b)−(c+d)により、Tp>λ/NAの
ときはa−d又は(a+c)−(b+d)により、トラ
ックエラー信号を検出する構成にすることにより、簡単
な構成でトラックピッチが異なる光学式記録媒体に対し
てもS/Nのよいトラックエラー検出が可能になる。
【0066】さらに、光学式記録媒体に形成された凹凸
のグルーブに光束を照射し、前記光学式記録媒体で反射
した光束のファーフィールドの光量分布の変化を光検出
器で検出し、前記光検出器の出力からトラッキング制御
を行うためのトラックエラー信号を生成するトラックエ
ラー検出方法において、トラックピッチが異なる光学式
記録媒体に応じて前記グルーブによって回折された±1
次光が互いに重ならない範囲の光束を受光してそれぞれ
トラックエラー信号を生成するトラックエラー検出方法
を採用することにより、トラックピッチが異なる光学式
記録媒体に対してもS/Nのよいトラックエラー検出が
可能になる。また、既存のトラックピッチの光学式記録
媒体にも対処でき、互換性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を備えた光ディスク装置の
主要部の構成図。
【図2】第1実施例のトラックエラー検出装置の回路
図。
【図3】本発明の第2実施例のトラックエラー検出装置
の回路図。
【図4】本発明の第3実施例を備えた光磁気ディスク装
置の主要部の構成図。
【図5】フォーカスエラー信号生成回路の構成を示す回
路図。
【図6】グルーブによる反射光が回折により0次光と±
1次光に分かれ、±1次光が0次光と干渉する様子を示
す説明図。
【図7】グルーブによって回折される角度θが小さいと
±1次光が互いに重なることを示す説明図。
【符号の説明】
1…光ディスク装置 3…光ディスク 4…光ピックアップ 5…半導体レーザ 6…コリメータレンズ 7…ビームスプリッタ 8…対物レンズ 9…4分割フォトディテクタ 11…トラックエラー信号生成回路 12…トラックエラー検出装置 15、16…加算器 17、18…減算器 SW…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−56236(JP,A) 特開 平5−234107(JP,A) 特開 平1−256026(JP,A) 特開 平7−141667(JP,A) 特開 平3−66032(JP,A) 特開 平3−66033(JP,A) 特開 昭63−44325(JP,A) 特開 昭63−44326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10 G11B 7/00 - 7/013

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学式記録媒体に形成された凹凸のグル
    ーブに光束を照射し、前記光学式記録媒体で反射した光
    束のファーフィールドの光量分布の変化を光検出器で検
    出し、前記光検出器の出力からトラッキング制御を行う
    ためのトラックエラー信号を生成するトラックエラー検
    出装置において、 トラックピッチが異なる少なくとも2つの光学式記録媒
    体に応じて前記グルーブによって回折された±1次光が
    互いに重ならない範囲の光束を受光してそれぞれトラッ
    クエラー信号を生成する複数のトラックエラー信号生成
    手段を有し、 トラックと垂直方向に4分割された光検出素子を用い、
    それぞれの領域を順にa,b,c,dとし、光源の波長
    をλ、対物レンズの開口数をNA、トラックピッチをT
    pとした場合、 Tp≦λ/NAのときは(a+b)−(c+d)によ
    り、 Tp>λ/NAのときはa−d又は(a+c)−(b+
    d)により、 前記トラックエラー信号を検出することを特徴としたト
    ラックエラー検出装置。
  2. 【請求項2】 トラックエラー信号を検出する部分の和
    信号によりトラックエラー信号を除算することにより得
    られた信号により、トラッキング制御を行うことを特徴
    とした請求項1記載のトラックエラー検出装置。
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