JPH11296875A - 光ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドおよび光ディスク装置

Info

Publication number
JPH11296875A
JPH11296875A JP11030971A JP3097199A JPH11296875A JP H11296875 A JPH11296875 A JP H11296875A JP 11030971 A JP11030971 A JP 11030971A JP 3097199 A JP3097199 A JP 3097199A JP H11296875 A JPH11296875 A JP H11296875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
spot
optical disk
reflected light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11030971A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shimano
健 島野
Shigeru Nakamura
滋 中村
Kunikazu Onishi
邦一 大西
Masayuki Inoue
雅之 井上
Yukio Fukui
幸夫 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11030971A priority Critical patent/JPH11296875A/ja
Publication of JPH11296875A publication Critical patent/JPH11296875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの偏芯に伴って、記録膜面上で光
スポットがトラックを横切るときに焦点ずれ信号に生じ
る外乱を解消し、レンズ移動に伴うトラッキング誤差信
号のオフセットをキャンセルする。 【解決手段】 位相が、光ディスク半径方向に周期Dλ
/(2P・NA)で反転した位相反転回折格子701に
より±1次回折光の波面位相を同じ周期でλ/2ずらし
ておき、サブスポットを光ディスク上においてメインス
ポットと同一トラック上に配置させる。 【効果】 メインとサブスポットの焦点ずれ誤差信号を
適当なゲイン比で足し合わせることにより、焦点ずれ誤
差信号に生じる外乱をキャンセルできる。メインとサブ
スポットのプッシュプル方式によるトラッキング誤差信
号を適当なゲイン比でさしひくことにより、そのオフセ
ットをキャンセルできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置に用
いられる光ヘッド、および光ディスク装置に属し、特に
その光スポット位置制御信号検出の高性能化技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置における焦点位置制御方
法の従来の技術は、例えば角田義人監修、電子情報通信
学会編「光ディスクストレージの基礎と応用」初版(平
成7年、コロナ社)79頁から83頁に記載されてい
る。これによればフーコー方式(ナイフエッジ方式)、
非点収差方式、ビームサイズ検出方式、像回転方式など
があるが、光学系の簡単さ、調整しやすさ、トラッキン
グ検出との組み合わせやすさなどから、現状最も一般的
なのは非点収差方式である。ところが非点収差方式には
光ディスクの偏芯に伴って、記録膜面上で光スポットが
トラックを横切るときに焦点ずれ信号に外乱が発生しや
すいという問題点があった。この外乱は特に集光スポッ
トに非点収差が生じた場合や、光検出器上で光スポット
がずれた場合に発生しやすい。これを低減する方法とし
て例えば検出光束の中心部を遮光する方法(特願平4ー
314500、特願平5−102928)、対物レンズ
の回転調整によって低減する方法(特公平5ー6877
4)、検出系において非点収差のある光とない光の演算
により外乱を低減する方法(特開平5−197980)
などがあるが、いずれも根本的な解決方法ではなく、必
ずしも十分な低減効果が得られていないのが現状であ
る。
【0003】またこの外乱は近日、製品化が予定されて
いるDVD−RAMにおいて採用されているランドグル
ーブ型の光ディスクでは特に大きく発生する。これはラ
ンドグルーブ型の光ディスクでは、案内溝(グルーブ)
の幅と案内溝間(ランド)部分との幅がほぼ等しく、こ
の両側に情報を記録するため、案内溝自体のピッチは光
スポットに比べて従来の光ディスクより大きくなってい
るため、もともと後で述べるプッシュプル方式によるト
ラッキング信号が非常に大きくなるためである。したが
ってDVD−RAM用の光ヘッドにおいては構成や調整
の複雑なビームサイズ方式や、フーコー方式を使わざる
を得ない状況となっている。
【0004】光ディスク装置におけるトラッキング制御
方法の従来の技術は、同様にして例えば角田義人監修、
電子情報通信学会編「光ディスクストレージの基礎と応
用」初版(平成7年、コロナ社)83頁から92頁に記
載されている。これによれば3スポット型、回折光差動
型(プッシュプル方式)などがある。CDなどの再生専
用型では光学系の簡単さ、調整しやすさ、外乱に対する
強さなどから3スポット型、光磁気ディスクやDVD−
RAMなど記録時に大きなレーザ発光パワが必要な場合
にはプッシュプル方式が主に採用されている。このとき
互いにCDに対してプッシュプル方式、記録可能光ディ
スクに3スポット型が使えない事情もある。
【0005】CDピックアップにおいては低価格の必要
性から光ディスクの偏芯に集光スポットを追随させるた
めに対物レンズをアクチュエータに搭載して動かすこと
で対応している。するともしプッシュプル方式を用いる
と、検出光束が光検出器上で動いてしまうため、それが
オフセットとなって現れてしまう。また再生専用の光デ
ィスクにおいて最も信号振幅が大きくなるλ/(4n)
(λ:光波長、n:基板屈折率)のピット深さにおいて
は、半径方向のピット列の周期構造による回折光のうち
0次光が小さくなるうえ、集光スポットがオフトラック
しても0次光と±1次回折光の干渉強度にアンバランス
が発生せず、トラッキング信号がとれないという問題が
ある。
【0006】一方、記録可能光ディスク、特に光磁気デ
ィスクにおいては通常、光ディスクの偏芯の補償はコー
スアクチュエータと呼ばれる、光ヘッド、ないし対物レ
ンズとアクチュータ部分のみを搭載して目標トラック近
傍まで光スポットを近づけるためのアクチュエータで行
っている。つまりトラッキング誤差のうち低周波成分を
コースアクチュエータで、高周波成分を対物レンズアク
チュエータで補償する構成となっている。このようにし
て記録動作に必要な信頼性を高めている。したがって対
物レンズアクチュエータの移動量はCDなどに比べて少
ないため、3スポット型より光利用効率の高いプッシュ
プル方式を採用することができる。
【0007】また記録可能光ディスクに3スポット型を
用いると、光メモリシンポジウム’86論文集(198
6年)127頁に述べられているように、以下のような
問題点もある。まずDVD−RAMのような記録マーク
の反射率変化で記録するタイプの光ディスクでは記録動
作時に先行サブスポットと後行サブスポットの光量が変
わり、トラッキング信号にオフセットが発生する。また
光磁気ディスクの場合には半導体レーザへの戻り光があ
るため、ディスク傾きによって迷光の干渉状態が両側の
サブスポットでアンバランスとなり、やはりオフセット
を生じる。さらにDVD−RAMにおいてはすでにのべ
たようにランドグルーブ型の光ディスクを用いている事
情も3スポット型を使えない理由に挙げられる。すなわ
ちランドグルーブ型ではもともとランド部とグルーブ部
の反射光量を等しくする目的でその幅を等しくしている
ので、必然的に光スポットがオフトラックしても光量が
ほとんど変化せず、3スポット型のトラッキング信号は
とれないのである。したがってDVD−RAMではプッ
シュプル方式を使わざるを得ないのであるが、光磁気デ
ィスクと異なり、DVD−RAMではCDなみの低価格
化が必要とされており、プッシュプル方式での対物レン
ズ移動に伴うトラッキング信号低減が必須となってい
る。
【0008】DVD−RAMにおけるこの問題を解決す
る従来の技術は、例えばナショナル・テクニカル・レポ
ート40巻6号(1994年)771頁から778頁に
記載されている。ここでは対物レンズと、λ/4板と、
偏光性回折格子を一体として2次元アクチュエータに搭
載し、ディスクによる回折光の+1次回折光と−1次回
折光の0次光との干渉領域をそれぞれ異なる回折角に回
折させるように偏光性回折格子を構成する。このように
すると、検出器上で+1次回折光と−1次回折光の0次
光との干渉領域を分離できるので、対物レンズが移動し
てもこれらの光が検出器をはずれないように、2分割光
検出器を構成しておけば検出器上で光スポットが動くこ
とによるオフセットは解消できることが示されている。
【0009】また回折格子を偏光性にしていることによ
り、ディスクに向かう光が回折格子を透過するに当たっ
ては回折効率をほぼ0となるようにし、ディスク反射光
が再び、回折格子を透過するときに適切な回折効率とな
るようにすることができる。偏光性でない通常の回折格
子であればディスクに向かう光も回折されてしまうた
め、光量損失が避けられないが、それをこのように偏光
性回折格子とすることにより、必要な反射光での回折だ
けをおこし、光量損失を防ぐことができる。
【0010】しかしながらこの従来例においては、対物
レンズと、λ/4板と、偏光性回折格子を一体として2
次元アクチュエータに搭載しているため、アクチュエー
タの可動部の重量が重くなり、アクチュエータの応答速
度が低く制限されという問題点がある。光ディスクは記
録密度と同時に転送速度も年々高速化しており、上記従
来例では、今後一層の高速化に対応できない。
【0011】対物レンズアクチュエータに対物レンズ以
外の光学部品を搭載することなく、プッシュプル方式に
おける対物レンズ移動に伴うトラッキング信号オフセッ
トを解消する他の方法が、先に述べた光メモリシンポジ
ウム’86論文集(1986年)127頁から132頁
に開示されている。これは3スポットを用い、各々のプ
ッシュプル方式によるトラッキング信号をメインスポッ
トとサブスポットで差し引くことで、対物レンズ移動に
伴うトラッキング信号オフセットを解消するもので、差
動プッシュプル法(ディファレンシャルプッシュプル方
式)と呼ばれている。すなわちサブスポットを案内溝の
周期の半分だけメインスポットの両側にずらして配置す
ることによって、オフトラックに伴うディスク反射光の
干渉強度分布変化の反転した光を同時に検出し、オフセ
ットが同相で含まれる逆相のトラッキング信号を生じせ
しめて、これらを差し引くことでオフセットのみをキャ
ンセルさせる方法である。このときメインスポットとサ
ブスポットの減算するときのゲイン比は、サブスポット
を生じせしめる回折格子において、メインスポットとサ
ブスポットに生じる光量差を補償するように選ぶ。本従
来例を用いれば基本的には対物レンズアクチュエータに
対物レンズ以外の光学部品を搭載することなく、プッシ
ュプル方式における対物レンズ移動に伴うトラッキング
信号オフセットを解消できる。しかしながら本従来例に
おいては前記の、非点収差焦点ずれ検出方式において集
光スポットが案内溝を横断するときの焦点ずれ信号への
外乱の混入に関する対策がなんら講じられていない。ま
た本従来においても述べられている、サブスポットの片
側のみが記録済みトラック、もう一方が未記録トラック
にあるときにオフセット低減が十分でない。さらに本従
来例においては述べられていないが、案内溝上と案内溝
間上で反射総光量が異なる場合にも、本従来例において
はオフセットが残留する。これは案内溝と案内溝間の幅
が等しくない場合に生じるが、これらが等しいランドグ
ルーブディスクを用いるDVD−RAMの場合にも、メ
インスポットが記録済みトラック、2つのサブスポット
が未記録トラックにある場合、あるいはこの逆の場合に
このような状況が生じる。またさらに光スポットが複数
存在するため、記録時に光利用効率の点で不利となる。
【0012】またメインスポットとサブスポットのゲイ
ン比は、本従来例に述べられているように、メインスポ
ットと2つのサブスポットの光量の比の逆数に比例させ
たのでは、一般にはオフセットを完全にはキャンセルで
きない。というのは、後で説明するようにトラッキング
のための案内溝が実効的にトラックピッチの1/2とな
っていない場合には、スポットが情報トラック上にある
ときと、情報トラックからトラックピッチ(ランドグル
ーブディスクでは、グルーブピッチ)の1/2だけずれ
た位置にあるときとで反射率が異なるので、それを含め
て補償するようにしないとオフセットが完全にはキャン
セルされないことが本従来例では考慮されていないから
である。オフセットの許容値は、光ディスクの記録密度
が高いほど厳しく、近年ではこのような残留オフセット
についても問題となっている。
【0013】また本従来例では、案内溝間(ランド部)
に情報トラックがあり、案内溝内(グルーブ部)には情
報トラックのない光ディスクを用いていたため、メイン
スポットで情報を再生する場合に、サブスポットは情報
トラック上になく、情報ピットの影響を受けることがな
かった。しかしながらたとえばDVD−RAMに用いて
いるランドグルーブディスクの場合には、メインスポッ
トが情報トラック上にある場合、サブスポットも隣接ト
ラック上にあることになり、情報ピットによる光量変動
がトラッキング信号に対して外乱として作用する問題点
がある。
【0014】また、非点収差焦点ずれ信号への外乱の混
入をキャンセル方法が、特開平4−168631に開示
されている。ここでは回折格子によるメインスポットと
サブスポットを、やはり案内溝周期の1/2だけずれて
光ディスク上に配置させて、これをシリンドリカルレン
ズを介してそれぞれ4分割光検出器で受光する。それぞ
れにおいて4つの検出領域のうち、2つの対角方向2領
域の和の差信号をとることで得られる焦点ずれ誤差信号
を、メインスポットとサブスポットで入射光量比の逆数
に比例したゲインで増幅して加算することにより、焦点
ずれ誤差信号を得るというものである。光ヘッドの調整
不良等により残留している非点収差や、光検出器の位置
ずれなどの原因で、光スポットが案内溝を横切るときに
発生する外乱は、当然ながら案内溝と同じ周期の周期関
数であるため、位相が180°ずれたことに相当するメ
インスポットとサブスポットを実効的に同じ光量で加算
すれば、外乱はキャンセルする。以下便宜的に本従来例
を加算非点収差方式と呼ぶことにする。この場合に加算
するゲインは、上記のディファレンシャルプッシュプル
方式と異なり、本従来例に述べられているように、光デ
ィスクに入射する光量が実効的に等価になるように、入
射光量の逆数の比に比例させればよい。ところが本従来
例においては、トラッキングの方法について何ら開示さ
れていないという問題点があった。また仮に上記のディ
ファレンシャルプッシュプル方式と組み合わせようとす
ると、上記従来例のままではメインスポットとサブスポ
ットの増幅ゲイン比を、トラッキング信号の演算と、焦
点ずれ信号の演算で等しくすることになり、実際には対
物レンズシフトがある場合のトラッキング信号のオフセ
ットがキャンセルできないという問題点があった。
【0015】以上の従来技術に鑑み、本発明が解決すべ
き課題は焦点ずれ検出方式において、光ディスクの偏芯
に伴って、記録膜面上で光スポットがトラックを横切る
ときに焦点ずれ信号に生じる外乱を根本的に解消するこ
とである。
【0016】またそれと同時にトラッキング誤差信号に
生じるレンズ移動に伴うオフセットを根本的にキャンセ
ルすることである。
【0017】またディファレンシャルプッシュプル方式
のような、ディスク上の光スポットが案内溝を横断する
のに伴う反射光束の強度変化が反転した光束を通常の光
束と同時に生成し、同相のオフセット成分を含む逆相の
トラッキング信号を作って同相オフセットをキャンセル
する場合に、これらの光束の反射総光量の違いによって
生じるオフセットをキャンセルすることである。
【0018】またディファレンシャルプッシュプル方式
において、トラッキング誤差信号に生じるレンズ移動に
伴うオフセットをキャンセルすると同時に、焦点ずれ検
出方式において、光ディスクの偏芯に伴って、記録膜面
上で光スポットがトラックを横切るときに焦点ずれ信号
に生じる外乱を根本的に解消することである。
【0019】またディファレンシャルプッシュプル方式
におけるサブスポットを、メインスポットと同一トラッ
クにおいたまま、同様の対物レンズ移動に伴うトラッキ
ング信号オフセットキャンセル効果を得ることである。
【0020】またディファレンシャルプッシュプル方式
と同様の効果をディスク上で1つのスポットだけが生じ
るようにして構成することである。
【0021】またこれらの効果を特に非点収差焦点ずれ
検出方式と、プッシュプルトラッキング検出方式に対し
て得ることである。
【0022】またこれらの効果を得る光検出器形状を示
すことである。
【0023】またディファレンシャルプッシュプル方式
と加算非点収差方式を組み合わせるのにあたって、対物
レンズ移動によるトラッキング信号のオフセットのキャ
ンセルの性能を向上させることである。
【0024】またディファレンシャルプッシュプル方式
と加算非点収差方式を組み合わせて、ランドグルーブデ
ィスクに適用するにあたって、情報ピットによる外乱の
影響を除去することである。
【0025】また以上の課題を光ディスク装置において
解決することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、半導体レーザと、その出射光を半径方向に周期構
造のある光ディスクに少なくとも1つの集光スポットと
して集光する集光光学系と、前記光ディスクからの反射
光を検出する光検出系と、受光光量を光電変換し、演算
することによって前記光ディスク上に集光された光スポ
ットの焦点ずれ信号とトラッキング誤差信号、及び前記
光ディスクに記録されたデータ信号の少なくとも一つを
得る電気回路から少なくとも構成される光ヘッドにおい
て、前記集光光学系中に前記光ディスク上の集光スポッ
トを前記周期構造が横断するのに伴う反射光束中の強度
変化の極性が互いに略反転した複数の反射光を生成する
手段を有し、前記光検出系にこれらの複数の反射光を分
離して同時に検出する手段を有し、前記電気回路におい
て前記強度変化に起因する焦点ずれ誤差信号の変動が互
いに相殺しあうように各々の反射光の焦点ずれ誤差信号
の和をとることにより焦点ずれ誤差信号を得る。
【0027】またこのとき同時に極性の互いに反転した
前記複数の反射光の各々のトラッキング誤差信号の差を
トラッキング誤差信号とする。
【0028】さらにこのとき極性の互いに反転した前記
複数の反射光の各々のトラッキング誤差信号の差をトラ
ッキング誤差信号とするのにあたって、前記電気回路に
おいて前記集光スポットの1つが前記光ディスクの情報
トラック上にあるときの各々の反射総光量の逆数の比に
比例したゲインで各々のトラッキング誤差信号を増幅し
たのち、これらの差を演算してトラッキング誤差信号と
することを特徴とする。
【0029】またこれらにおいて、強度変化の極性が互
いに略反転した複数の反射光を生成する手段が、前記半
導体レーザと前記光分岐素子の間に配置された回折格子
であって、光ディスク上でこの回折格子による±1次回
折光の集光スポットが、0次光の集光スポットに対し、
前記周期構造の周期の約半分だけ互いに反対方向に半径
方向にずれて配置されるように前記回折格子が光ディス
ク半径方向に対して傾けて設置する。
【0030】またあるいは強度変化の極性が互いに略反
転した複数の反射光を生成する手段が、前記半導体レー
ザと前記光分岐素子の間に配置された回折格子であっ
て、この回折格子がディスク半径方向に略λD/(2N
A・P)(λ:光波長、NA:対物レンズ開口数、P:
ディスク上半径方向周期構造の周期、D:回折格子上の
有効光束径)おきに同じ幅の領域で格子の位相が反転し
ており、光ディスク上でこの回折格子による±1次回折
光の集光スポットが、0次光の集光スポットと同一トラ
ック上に配置されるように回折格子の格子の方向が光デ
ィスク接線方向に対して平行に設置され、光検出系にお
いてこれらを分離して検出し、0次光からの受光光量信
号からデータ信号を得る。
【0031】またあるいは強度変化の極性が互いに略反
転した複数の反射光を生成する手段が、前記半導体レー
ザと前記光分岐素子の間に配置された偏光性位相シフタ
であって、この偏光性位相シフタがディスク半径方向に
略λD/(2NA・P)(λ:光波長、NA:対物レン
ズ開口数、P:ディスク上の周期構造の周期、D:回折
格子上の有効光束径)おきに同じ幅の領域で特定の方向
に偏光した直線偏光成分の位相を相対的に反転させ、こ
れと直交する直線偏光成分の位相は位相シフタ全体で変
化しない構造であり、光検出系においてこれらの偏光成
分を偏光分離素子を用いて分離して検出し、位相反転の
加わらない偏光成分からデータ信号を得る。
【0032】以上の構成を特に、焦点ずれ検出のために
非点収差法、トラッキング誤差検出のためにプッシュプ
ル法を用いて実現する。
【0033】また光検出系において−1つの光スポット
を4分割された光検出領域で受光する光検出領域が少な
くとも2組ある光検出器用いる。
【0034】また、半導体レーザと、その出射光を半径
方向に案内溝などの周期構造のある光ディスクに集光す
る集光光学系と、前記光ディスクからの反射光を検出す
る光検出系と、反射光から光スポットの焦点ずれ信号と
トラッキング誤差信号の両方を得る電気回路とを有する
光ヘッドにおいて、回折格子などでサブスポットを案内
溝周期の1/2だけメインスポットとずらして配置する
などして、集光スポットを前記周期構造が横断するのに
伴う反射光束中の強度変化の極性が互いに略反転した2
種類のそれぞれ少なくとも1つ以上の反射光を生成させ
る。光検出系ではこれらの複数の反射光を分離して検出
し、前記電気回路において前記2種類の反射光のそれぞ
れ少なくとも1つによる焦点ずれ誤差信号をそれぞれ加
算した焦点ずれ誤差信号を増幅してさらに加算すること
により焦点ずれ誤差信号を得、前記2種類の反射光のそ
れぞれ少なくとも1つによるトラッキング誤差信号をそ
れぞれ加算したトラッキング誤差信号を増幅して減算す
ることによりトラッキング誤差信号を得る。このとき光
ディスクはランドグルーブディスクなど、前記周期構造
が案内溝で構成され、光スポットが案内溝にあるときに
対し、案内溝間にあるときの反射率の誤差が±30%以
下であるディスクを用いることにより、2種類の反射光
のトラッキング誤差信号の増幅ゲインの比が、前記2種
類の反射光の焦点ずれ誤差信号の増幅ゲインの比に一致
させる。
【0035】また同様の光ヘッドにおいて、光ディスク
がランドグルーブディスクでない場合、すなわち前記光
スポットの1つが前記光ディスクの情報トラック上に位
置する時と、前記情報トラックから前記周期構造の周期
の1/2だけずれた位置に位置する時で反射率が異なる
光ディスクの場合には、前記複数の反射光のトラッキン
グ誤差信号の増幅ゲインの比が、前記複数の反射光の焦
点ずれ誤差信号の増幅ゲインの比と異ならしめる。
【0036】また光ヘッドにおいて、前記サブスポット
の検出用の電気回路に光ディスクの記録情報の再生信号
の周波数帯域を遮断する周波数特性を持たせる。
【0037】また以上の光ヘッドに少なくともディスク
の回転手段と光ディスクからの再生制御回路を具備した
光ディスク装置を構成する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。
【0039】図1は本発明の基本的な実施例における光
学系の構成である。半導体レーザ101からの光は、回
折格子102によって回折光を生じ、ビームスプリッタ
103、立ち上げミラ−104、対物レンズ106を経
て光ディスク107の上に、0次光のメインスポット1
08と±1次回折光の2つのサブスポット109、11
0を形成する。反射光は再び、対物レンズ106、立ち
上げミラ−104を経て、ビームスプリッタ103を反
射し、シリンドリカルレンズ111によって焦点ずれ検
出のための非点収差を与えられ、光検出器115によっ
て受光される。光検出器115は0次光用4分割光検出
領域112、±1次回折光用4分割光検出領域113、
114に分かれており、各々独立に検出される。ここで
ディスク上の±1次回折光は0次光から両側に案内溝ピ
ッチの半分だけずれて配置されるように回折格子102
はやや傾けて配置されている。
【0040】図2はこのときの光ディスク上のスポット
配置とそのときの反射光束の強度分布を示す図である。
図中0次光201、±1次回折光202、203が、グ
ルーブ部204、ランド部205に対して左側に若干ず
れた場合、ちょうどオントラックの場合、若干右側にず
れた場合を示している。このとき0次光検出光束20
6、±1次回折光検出光束207は図のようにトラック
ずれに対して強度変化が逆向きにずれる。これはディス
ク上の±1次回折光202、203が0次光に対して1
/2トラックずれて配置されているためである。光ディ
スク上の集光スポットの位置に対してこのような検出光
束強度分布が生じること自体は、先に述べた文献等にも
述べられているように公知である。
【0041】図3はこのときの検出器出力の回路演算方
法を示す図である。ただし検出器上115では焦点ずれ
検出のための非点収差により強度分布は90度回転して
いる。ここで焦点ずれ信号(AF信号)はメインスポッ
トとサブスポットの分割検出器112、113、114
の対応する分割出力の同じ対角線方向成分を加え合わせ
てからその差動信号を差動増幅器303で演算すること
により得られる。ディスク上の集光スポットが案内溝を
横切るときのサブスポットの強度分布変化は、メインス
ポットと反転しているため、このようにすると外乱のみ
が相殺される。このとき通常、サブスポットの光量はメ
インスポットよりも小さくしておくため、その光量比分
だけサブスポットの信号出力を増幅器301で増幅して
から演算する。ただしここでサブスポットは2つあるの
で、実際にはサブスポット側のゲインはメインスポット
の強度をA、サブスポットの強度をBとしたとき、メイ
ンスポットに対して、2つのサブスポットによる信号の
増幅ゲインをそれぞれA/(2B)倍にすればよい。一
方、トラッキング信号(TR信号)は図中、左右に分割
される2領域ごとの出力をメインスポットとサブスポッ
トで互い違いに足し合わせたのち、差動増幅器304で
差動出力をとることによって得られる。ディスク上の集
光スポットが案内溝を横切るときのサブスポットの強度
分布変化は、メインスポットと反転しており、レンズシ
フトによるオフセットは反転しないため、このようにす
るとオフセット成分のみが相殺されたトラッキング信号
が得られる。ここでメインスポットがランド上にある場
合には、サブスポットはグルーブ上にあるためランド部
と、グルーブ部の幅が異なる場合には反射光量に差が生
じる。これによりオフセットキャンセルが十分でなくな
るため、このような場合にはさらに増幅器302によ
り、メインスポットとサブスポットの光量差を補償する
ようにサブスポットの信号を増幅している。例えば情報
トラックがランドにある場合、ランドの反射率をa、グ
ルーブの反射率をbとすれば、サブスポットの増幅器3
02のゲインはa/bとすればよい。また場合によって
はメインスポットの方が出力が小さい場合もあり得る。
このようなときには逆にメインスポット側を増幅すれば
よい。あるいは増幅器302のゲインを1以下にすれば
よい。以上により、レンズシフトによるオフセットのな
いトラッキング誤差信号と、案内溝横断時の外乱のない
焦点ずれ誤差信号が同時に得られる。一方、再生信号は
メインスポットの光量の総和を差動増幅器305により
出力すればよい。ただしここでは再生専用光ディスク
や、相変化型光ディスクなどの反射光量で信号を再生す
る光ディスクを想定している。しかしながら光磁気ディ
スクの場合にもその違いはデータ信号を偏光分離した2
つの信号出力の差動信号とすることによる違いのみであ
り、焦点ずれ誤差信号およびトラッキング誤差信号は本
実施例により検出可能である。
【0042】図4はこのときの演算方法をまとめた図で
ある。0次光の4分割光検出領域112の4つの出力
a,b,c,d、±1次光の4分割光検出領域113、
114のそれぞれ4つの出力e,f,g,h,i,j,
k,lに対して、結局図のような演算をすればよい。た
だしRFはデータ信号、AFは焦点ずれ信号、TRはト
ラッキング誤差信号である。
【0043】上記の実施形態は、一般に光スポットが案
内溝にある場合と、案内溝間にある場合で反射率が異な
る場合を想定していた。しかしDVD−RAMに用いら
れるランドグルーブディスクにおいては、案内溝の幅が
トラックピッチのほぼ1/2であり、光スポットがラン
ドにある場合とグルーブにある場合で反射率がほぼ等し
い。このため、図3のアンプ302を省略して、図22
に示すような回路構成に簡略化することができる。ただ
ランドグルーブディスクであっても製造誤差によりグル
ーブ部に対するランド部の反射率差が最大±10%程度
有り得る。しかしこの程度の差であれば計算機シミュレ
ーションによれば対物レンズの有効口径4mmとしたと
き、レンズシフトが0.4mmあっても、グルーブピッ
チ1.48μmのDVD−RAMディスクにおいてトラ
ックオフセットは0.01μm程度であるので、図22
の構成でもトラックオフセットは許容できる。逆にトラ
ックオフセットの許容値を仮に0.05μmとすれば同
じ条件でグルーブ部に対するランド部の反射率差は1.
6倍程度であった。通常のランドグルーブディスクでな
い光ディスクにおいては、これは2倍以上であるのでや
はり図22の構成はランドグルーブディスクにしか適用
できない。
【0044】またランドグルーブディスクでは溝部に
も、溝間部にも情報トラックがあるので、メインスポッ
トが情報トラックにある場合に、サブスポットも当然、
隣接する情報トラック上にある。この場合、ランドグル
ーブディスク以外では想定されていなかったサブスポッ
トへの記録情報の混入が起こる。これを避けるためには
図22における増幅器301に、図23に示すような周
波数特性を持たせればよい。図23において横軸は周波
数、左側縦軸は増幅器のゲインの周波数特性、右側の縦
軸は検出器における情報トラックの再生信号の強度であ
る。再生信号は焦点ずれ誤差信号や、トラッキング誤差
信号などの制御信号に比べて高い周波数帯域にあるが、
検出器で検出される信号はこれらが合成されている。こ
こで増幅器に再生信号帯域で低いゲインとなるような特
性を持たせることによって、外乱のない制御信号を得る
ことができる。
【0045】次に、このような方法で対物レンズ移動に
よるトラッキング信号のオフセットがキャンセルされる
ことを解析的に説明する。ジャーナル・オブ・オプティ
カル・ソサイエティ・オブ・アメリカ1979年69巻
1号4頁から24頁(J.Opt.Soc.Am,6
9、1(1979)4−24)の文献によれば、光ディ
スクの周期構造による反射光の分布は、スカラー回折近
似において、光ディスクの反射率分布のm次のフーリエ
係数Rmと、入射光振幅分布a(x,y)をm次の回折
による分布ずれmNA/Pλ(NA:開口数、P:案内
溝周期、λ:波長)だけずらして、スポット位置u0に
よる位相成分exp(i2πmu0/P)をかけて加え
合わせることによって得られる。すなわち
【0046】
【数1】
【0047】である。ここでRmは光ディスクに振幅1
の平行光を垂直に入射した場合のm次の回折光の複素振
幅に相当しており、
【0048】
【数2】
【0049】のように表せ、特に幅w、波長で規格化し
た溝深さdの矩形溝の場合には
【0050】
【数3】
【0051】のようになる。ただしここで
【0052】
【数4】
【0053】である。これらを用いると、入射光に収差
がなく、振幅が対物レンズ瞳面内で一様だとすれば光デ
ィスクの周期的な案内溝による0次光と±1次光の干渉
強度は
【0054】
【数5】
【0055】のように表せる。ここでただし
【0056】
【数6】
【0057】である。これによりレンズ移動のない場合
のプッシュプル方式によるトラッキング信号は
【0058】
【数7】
【0059】のように表せる。
【0060】ここで図5に示すように対物レンズ移動に
より2分割光検出器501上の光スポット502が動い
たとすると、それぞれの2分割光検出器501の各分割
領域の受光光量の増減から、通常のプッシュプル方式に
よるトラッキング信号はレンズ移動に起因するパラメタ
α(0<α<1)、β(0<β<1)を用いて
【0061】
【数8】
【0062】のように表せる。この右辺第2項がオフセ
ットに相当する。ここで数5において例えば回折格子に
よるサブスポットをトラックピッチの1/2だけずらす
と考えると、右辺第3項のcosの中の位相がπずれる
ので、メインスポットのスポット位置u0に対して、サ
ブスポットの干渉強度は、
【0063】
【数9】
【0064】のようになる。また数7においても1/2
トラックだけずれれば、トラッキング信号もやはり反転
するからレンズ移動のあるときのサブスポットのトラッ
キング信号は
【0065】
【数10】
【0066】となる。したがってメインスポットのトラ
ッキング信号とサブスポットのトラッキング信号をさし
ひくことにより
【0067】
【数11】
【0068】の信号が得られる。したがってメインスポ
ットがオフトラック0、すなわちu0=0のとき、オフ
セットは
【0069】
【数12】
【0070】となる。したがって溝幅がトラックピッチ
に対して1/2でないときには、オフセットが残留す
る。これは数11の上段右辺第2項からわかるように、
メインスポットがオントラックにあるときに、その干渉
強度がサブスポットの干渉強度と異なることに起因して
いるため、この強度変化を見込んで図4におけるゲイン
G2を設定しておくことによってキャンセルすることが
可能である。またDVD−RAMのようにランドグルー
ブ方式の光ディスクの場合には、このようなゲイン設定
をしなくとも、そのままでオフセットがキャンセルされ
る。
【0071】以上においては、トラッキング信号のオフ
セットキャンセルの効果を説明したが、このように干渉
位相の反転した光を同時に検出することで、非点収差焦
点ずれ検出方式などで問題となる、スポットが案内溝を
横断するのに伴う焦点ずれ信号への外乱もキャンセルし
ている。以下、その原理について説明する。非点収差焦
点ずれ検出のトラック横断に伴う外乱の原因は大きく2
つある、1つはディスク上の光スポットに対して加わる
非点収差であり、もう1つは4分割検出器のずれであ
る。ここでは非点収差による外乱の混入を例として説明
する。非点収差の波面は非点収差係数W22、非点収差
方位φを用いて
【0072】
【数13】
【0073】のように表せる。これは有効口径のx、y
座標で
【0074】
【数14】
【0075】のように表せるので、非点収差を持った波
面が光ディスクによって回折されて、その0次光と±1
次回折光が対物レンズ瞳面で±δずれて重なるとする
と、非点収差によって加わる干渉の位相差は
【0076】
【数15】
【0077】のように近似できる。すると0次光と±1
次回折光の干渉強度はこれを用いて
【0078】
【数16】
【0079】のように表せる。ここで図6に示すように
非点収差のある光ディスク反射光束602において代表
点A,B,C,Dをとるとこれらの位置における干渉強
度は数16より
【0080】
【数17】
【0081】
【数18】
【0082】
【数19】
【0083】
【数20】
【0084】のように表せる。焦点ずれ検出のための検
出器上で、基本的にこれらの強度がそのまま現れるとす
ると、焦点ずれ信号には
【0085】
【数21】
【0086】のようにオフトラックu0に対してcos
波形的な外乱が混入する。ここで集光スポットの案内溝
横断に伴う強度分布変化が反転したスポットを同時に生
成して加え合わせるすると、ψの位相がπずれて、数2
1の最初のsinの符号が反転したものを足し合わせる
ことになるので、外乱は相殺する。このとき焦点ずれ信
号の外乱のキャンセルには、ディファレンシャルプッシ
ュプルのオフセットキャンセルのために必要となったよ
うな溝幅などによる溝部と溝間部での反射率差のための
ゲインの調整は不要である。
【0087】図7は、光ディスク上集光スポットが案内
溝を横切る場合の強度変化の極性が反転した光束を同時
に検出するための別の実施例である。ここでは光ディス
クの半径方向に対して平行に配置された直線回折格子7
01を用いる。したがって回折格子による光ディスク上
の±1次回折光は、0次光と同じトラック上に配置され
る。またしたがって反射光束を検出するための光検出器
702の3つの4分割光検出領域112、113、11
4は光ディスク接線方向に平行に配置されている。
【0088】本実施例で用いている回折格子701の詳
細構造について図8を用いて説明する。この回折格子は
案内溝周期P、対物レンズ開口数NA、回折格子挿入位
置有効光束径D、に対して図のようにDλ/(2NA・
P)の周期で格子の位相が反転した回折格子になってい
る。これは光ディスクの案内溝による回折光の0次光8
01に対して±1次回折光802、803の反射光束の
ずれによって決まる間隔となっている。このような回折
格子による回折光は各周期ごとに回折光の波面の位相が
πずれる。これは回折格子がもともとホログラムである
ことを思い起こせば、容易に理解できる。つまりホログ
ラムはレーザ光のような干渉性の良い2つの光の干渉縞
を写真乾板などに露光現像処理したものであり、これに
露光したときの2つの光の一方を照射すると、露光した
ときのもう一方の光がホログラムの回折光として再生さ
れるというものである。そこで上記のように周期的に波
面が半波長ずれている光と平坦な波面の光を干渉させて
干渉縞をつくったとすると、当然のことながら干渉縞は
その位相ずれを反映して不連続に1/2縞の段差をつく
る。したがって逆に、そのような回折格子に平坦な波面
の光を入射すると、回折光の波面は周期的に1/2波長
ずれることになるのである。
【0089】図9は位相反転回折格子による回折光のさ
らに光ディスク案内溝による回折光の位相シフト領域の
重なり方を説明する図である。位相反転回折格子による
回折光が光ディスクによる案内溝によってさらに回折さ
れ、0次光と±1次光がオーバーラップする。しかしな
がら0次光と±1次光など互いに隣り合った回折光どお
しでは、位相反転領域が重なることなく接するようにな
っている。このときの図の中のa,b,c,...で示
した各領域に含まれる回折次数の任意の2つの間に、位
相反転回折格子によって加わる位相差を図10にまとめ
る。これによれば0次光と±1次回折光など、トラッキ
ング信号に寄与する隣接する回折次数の光の間の位相差
は必ずπになっていることがわかる。そして+1次回折
光と−1次回折光、0次光と±2次回折光など回折次数
の差が2になるような回折光どうしの位相差は0となっ
ている。したがって数5における干渉の位相差は、サブ
スポットを1/2トラックオフトラックさせることな
く、それと等価な干渉強度反転が実現できる。このよう
にすると記録マークが中心スポットに対して両側トラッ
クに非対称に存在しても、サブスポットの反射光量には
なんら非対称性が生じない。したがってトラッキング信
号のオフセットキャンセルや、焦点ずれ誤差信号の外乱
のキャンセルの効果がより安定となる。
【0090】ここで位相反転回折格子は、対物レンズと
一体とはなっておらず、光ディスクの偏芯に追随して対
物レンズが移動した場合に、位相反転回折格子と対物レ
ンズの光軸は相対的にずれることになる。図11はこの
場合の位相シフト領域を示す図である。対物レンズ移動
があっても位相シフト領域の継ぎ目が移動するだけで、
干渉強度の反転にはなんら支障を生じないことがわか
る。
【0091】図12は光ディスク上集光スポットが案内
溝を横切る場合の強度変化の極性が反転した光束を同時
に検出するためのさらに別の実施例である。ここでは図
7の位相反転回折格子にかわりに偏光性位相シフタ12
01を用いている。これにより偏光性位相シフタ120
1に入射する特定の方向の直線偏光成分の位相のみをD
λ/(2NA・P)周期の領域において反転させ、検出
器702の直前で、3ビームウォラストンプリズム12
02により、偏光分離して検出する。このとき位相反転
回折格子の場合のような、サブスポットは生じず、光デ
ィスク107上の光スポットは1つしか存在しない。こ
れによりサブスポットによる光量損失を軽減でき、記録
可能な光ディスクに適した光ヘッドを構成できる。
【0092】図13は偏光性位相シフタの原理を説明す
るための図である。ここではニオブ酸リチウム(LiN
bO3)を用いた例を示す。ニオブ酸リチウム基板13
01は紙面内方向に屈折率異方性の主軸1302を持
ち、そこにグレーティングパターンに合わせてプロトン
交換領域1303を形成する。さらにそのグレーティン
グパターンに合わせて、誘電体膜1304を形成する。
このときグレーティングパターンとその間に入射する常
光線1305、1306の位相差φo、異常光線130
7、1308の位相差φeはそれぞれ以下のように表せ
る。
【0093】
【数22】
【0094】ここでそれぞれの位相差を回折効率を考慮
して適当な設計値に設定し、誘電体膜の厚さTdとプロ
トン交換領域の深さTpを未知数とする連立1次方程式
として解けば、
【0095】
【数23】
【0096】となり常光線と異常光線で所望の位相差を
独立に与える偏光性グレーティングが設計できる。例え
ば波長λ=0.66μm、誘電体層屈折率nd=2.2
でφo=0゜、φe=+180゜としようとすればTp
=2.06μm、Td=0.07μmとすればよい。この
ようにすればプロトン交換領域について選択的に位相を
πずらすことができ、すでに述べた実施例と同様のオフ
セットキャンセル効果が期待できる。
【0097】以下、スカラー回折シミュレーションによ
る、焦点ずれ検出信号における集光スポットの案内溝横
断時の外乱のキャンセル効果、および対物レンズ移動に
伴う外乱のキャンセル効果について説明する。図14は
通常の焦点ずれ検出系において、非点収差、球面収差、
ディテクタずれが複合して存在するときの、焦点ずれ信
号である。中心部分が膨らんでおり、かなり大きな外乱
が生じていることがわかる。一方、図15は位相反転回
折格子を用いることを想定した場合の計算結果である。
これを見ると外乱がほとんどキャンセルしていることが
わかる。図16はディファレンシャルプッシュプル方式
でのメインスポットとサブスポットの焦点ずれ信号を足
し合わせたときの焦点ずれ信号である。外乱がほとんど
キャンセルできていることがわかる。
【0098】図17は通常の非点収差焦点ずれ検出方式
の受光面上でのトラッキング信号を対物レンズ移動を変
えて計算したものである。オフセットがかなり大きく発
生していることがわかる。図18は同様の計算を位相反
転回折格子を用いたもの行ったものである。オフセット
がほとんどキャンセルされていることがわかる。さらに
図19はやはり同様の計算をディファレンテャシャルプ
ッシュプル方式において適用した場合の実施例である。
ともにオフセットが非常に小さくなっている。
【0099】図20は特にCD,CD−R、DVDーR
OM、DVD−RAMの再生の可能な本発明による光学
系構成の実施例である。半導体レーザはDVD用の65
0nm半導体レーザ2001とCD,CD−R用の78
0nmの半導体レーザ2002の2つを搭載している。
CD−Rを再生するにはCDーRの記録膜の反射率の分
光特性の関係から、780nmの半導体レーザ2002
が必須である。各々の光はそれぞれ回折格子2003、
2004に入射し、±1次回折光を生じる。ここで65
0nm用の回折格子2003は本発明でこれまで説明し
てきた回折格子であり、780nm用の回折格子はCD
のトラッキング検出で通常用いられる3ビームトラッキ
ング方式のためのサブスポット形成のための回折格子で
ある。650nmの光は次にダイクロイックミラー20
05を反射し、ビームスプリッタ2006を透過して、
立ち上げミラー2007を反射し、DVD/CD互換対
物レンズ2008により、DVD2009上に集光され
る。一方780nmの光はビームスプリッタ2006を
反射し、立ち上げミラー2007を反射して、DVD/
CD互換対物レンズ2008により、CDまたはCD−
Rディスク2009に集光される。それぞれ反射光は、
DVD/CD互換対物レンズ2008、立ち上げミラー
2007を経て、ビームスプリッタ2006及びダイク
ロイックミラー2005を透過して、光学部品Gを透過
して光検出器2010に集光される。
【0100】図21はこの光学系構成において焦点ずれ
検出方式を変えた、複数の実施例での光学部品G、及び
検出器受光パターン構成、及び信号演算方法を説明する
図である。焦点ずれ検出方式にビームサイズ検出を用い
る場合には光学部品Gに曲線回折格子2101を用い、
回折格子2003または2004による0、±1次回折
光それぞれについて、光検出器面上で焦点よりもやや前
の光スポットと、焦点よりやや後ろの光スポットを曲線
回折格子2101の±1次回折光として出力させる。こ
のとき曲線回折格子2101の回折効率を十分大きくし
ておき、0次光は生じないようにしておくと検出領域数
を減らすことができる。こうして合計6個の光スポット
のうち曲線回折格子2101の1組の±1次回折光か
ら、ビームサイズ検出方式による焦点ずれ誤差信号が得
られる。回折格子2003または2004の0次光の一
方を4分割光検出器で受光することより、DVD−RO
Mで用いているDPD信号(ディファレンシャル・フェ
ーズ・ディテクション)を得ることができる。また回折
格子2003の0次光と回折光の1つから、オフセット
キャンセルされたプッシュプル信号をえることができ
る。CD用の3ビームトラッキング信号は回折格子20
04の±1次回折光の光量差から検出することができ
る。また回折格子2003、2004の0次光の総光量
から再生RF信号を得ることができる。
【0101】焦点ずれ検出方式としてダブルナイフエッ
ジ方式を用いる場合には光学部品Gには、光分割プリズ
ム2102を用いる。これにより光検出器上には回折格
子2003、2004の回折光がそれぞれ4分割されて
いる。回折光の一方の4つの光からダブルナイフエッジ
方式による焦点ずれ誤差信号が得られる。プッシュプル
方式によるトラッキング信号、DPD信号、3ビーム方
式によるトラッキング信号、RF信号などはビームサイ
ズ検出とほぼ同様にして図のように検出することができ
る。
【0102】これらの焦点ずれ検出方式では検出器の分
割線方向の選択によって、ずれや収差にも比較的、案内
溝横断に伴う外乱が発生しにくいため、本実施例におい
ては特に分布反転した光と加え合わせる構成をしめさな
かったが、光学系の構成によって別の要求から外乱の発
生しやすい分割線の構成が必要となることも有り得る。
その場合には強度分布変化の反転した光同士の焦点ずれ
誤差信号を加え合わせることで、非点収差方式以外の焦
点ずれ検出方式においても外乱を低減することが可能と
なる。したがって本発明は従来、案内溝横断の外乱の観
点から採用できなかった光学系構成をも可能にでき、設
計の自由度を増大させることができる。
【0103】非点収差焦点ずれ検出方式を採用する場合
には、光学部品Gは不要である。というのは非点収差焦
点ずれ検出のための非点収差は、ダイクロイックミラー
を透過するときに生じる非点収差で代用できるからであ
る。これは集束光が平行平板に入射した場合には非点収
差が発生する原理を用いている。ここでは焦点ずれ検出
においては外乱の観点からこれまで説明したように0次
光と1次光の焦点ずれ誤差信号の和をとっている。従
来、平行平板を用いて非点収差を導入する場合、平行平
板は案内溝横断の外乱が発生しにくいようにトラックに
対して45度をなすように挿入されていたが、本発明に
より外乱がキャンセルされることにより、このような制
限を特に必要でなくなる。したがって場合によっては、
光ヘッドの全体的な大きさをコンパクトに抑えるのに有
効となり得る。またプッシュプル方式によるトラッキン
グ信号については同様に分布反転したトラッキング信号
との差をとっている。その他については他の焦点ずれ検
出方式を採用した場合と同等である。
【0104】以下、光磁気ディスク装置を例として、本
発明による光ヘッドを光ディスク装置に用いた場合の実
施例について説明する。
【0105】光磁気ディスク装置2400は、光ヘッド
2401と、制御回路、及び、モータなどの機構系から
構成されている。
【0106】まず光ヘッド2401において、半導体レ
ーザ2402からの直線偏光は本発明による回折格子2
424、光分岐素子2403を透過して、対物レンズ2
404により光磁気ディスク2405上に集光される。
このとき信号再生時は光スポットが記録ドメインの上に
あるか否かによって反射光の偏光方向がそれぞれ逆向き
に約1゜回転することにより記録情報を搬送する。信号
記録時は磁界印加コイル2406によって光磁気ディス
ク2405があらかじめ初期化されている磁化方向とは
逆向きの磁界を印加し、光スポットが照射されて磁気記
録膜の転移温度(キュリー点)より高温となった領域だ
け磁化を反転させて磁気ドメインを形成する。
【0107】光磁気ディスク2406からの反射光は再
び対物レンズ2404を通り、光分岐素子2403を反
射して、第2の光分岐素子2407に入射する。まず第
2の光分岐素子2407を反射した光はシリンドリカル
レンズ2425を透過して、サーボ信号検出用光検出器
2408に入射し、その中に内蔵された分割光検出器に
より焦点ずれ信号とトラッキング誤差信号の演算にそれ
ぞれ複数必要となる信号を検出する。ここでシリンドリ
カルレンズは、同様の非点収差を発生する回折格子でも
かまわない。一方、第2の光分岐素子2407を透過し
た光は、偏光分離素子2409により、光磁気ディスク
2406に入射した光の偏光方向に対して、それぞれ+
45゜、−45゜をなす直線偏光成分に分離され、2分
割光検出器2410に入射する。したがって光磁気ディ
スクによる偏光回転がない場合はそれらは同じ光量とな
り、偏光回転がある場合はその回転方向に応じて2つの
光量が増減する。つまり2分割光検出器の出力の差が光
磁気再生信号となる。
【0108】光ヘッド2401からの電気的な入出力は
フレキシブル基板2411、2412を介して行われ
る。本実施例においては半導体レーザ2402の駆動と
サーボ信号検出用光検出器2408の入出力をフレキシ
ブル基板2411、2分割光検出器2410の入出力を
フレキシブル基板2412によって行っている。
【0109】半導体レーザ2402はユーザデータ24
13をストアしたバッファメモリ2414のディジタル
情報に応じて生成された、記録波形発生回路2415か
らの記録波形によりレーザ駆動回路2416で、その明
滅を制御する。
【0110】サーボ信号検出用光検出器2408による
電流出力はサーボ信号演算回路2417によって電流電
圧変換され、増幅され、本発明の演算方法によって演算
され、焦点ずれ誤差信号、トラッキング誤差信号、ヘッ
ド位置制御信号を生成する。前記2つの誤差信号は対物
レンズアクチュエータ2418にフィードバックされ、
集光スポットが光磁気ディスク2405の記録膜面の情
報トラックの上に常にあるように閉ループ制御される。
他方、ヘッド位置制御信号は光ヘッド2401を再生ト
ラックの近傍にほぼ配置させるよう、ヘッド移動機構2
419に入力される。こちらの制御はディジタル情報記
録用の光磁気ディスクの場合にはやはり通常、閉ループ
制御されるが、CD、DVD、MDなどにおいては開ル
ープ制御させることが多い。本発明によりトラッキング
信号、焦点ずれ誤差信号とも安定化させ、外乱に強く、
記録再生の信頼性が向上する。
【0111】2分割光検出器2410からの出力は通
常、検出器内部に増幅器を内蔵させ、電圧出力とし、フ
レキシブル基板2412によって信号検出回路2420
に入力され、差動増幅、イコライザ処理、2値化、復号
処理されディジタル情報を再生する。出力情報はバッフ
ァメモリ2414にストアされる。
【0112】光磁気ディスク2405はスピンドルモー
タ2421で回転されており、スピンドルモータ駆動回
路2422によってその回転が制御されている。また磁
界印加コイルは磁界印加コイル制御回路2423によっ
てその磁化方向を制御されている。さらにこれらすべて
の制御回路はコントローラ2424で制御されている。
【0113】本実施例においては、光磁気ディスク装置
を例としたが、先に述べたDVD−RAMにおいても信
号検出の光学系が光磁気方式でないだけで、ほぼ同様の
構成で実現できる。またCD−ROMや、DVD−RO
Mにおいては、記録制御系が不要となるだけでそれ以外
はほぼ同様の構成で光ディスク装置を実現できる。いず
れについても本発明による光ヘッドを用いることで、焦
点ずれ信号とトラッキング信号の安定化が図れ、対物レ
ンズアクチュエータの可動部重量が軽く、高速化に対応
でき、安価な光ディスク装置を実現できる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、回折格子などの安価な
部品を対物レンズアクチュエータに搭載することなく、
固定光学系に追加するのみで、焦点ずれ検出において光
ディスクの偏芯に伴って記録膜面上で光スポットがトラ
ックを横切るときに焦点ずれ信号に生じる外乱を根本的
に解消でき、同時にトラッキング誤差信号に生じるレン
ズ移動に伴うオフセットを根本的にキャンセルできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施例における光学系の構
成。
【図2】光ディスク上のスポット配置とそのときの反射
光束の強度分布を示す図。
【図3】検出器出力の回路演算方法を示す図。
【図4】検出器出力の演算方法を示す図。
【図5】対物レンズ移動によるトラッキング信号オフセ
ットを説明する図。
【図6】非点収差による焦点ずれ信号への外乱を説明す
る図。
【図7】位相反転回折格子を用いた実施例における光学
系の構成。
【図8】位相反転回折格子の詳細構造を説明する図。
【図9】位相反転光の光ディスク案内溝による回折にお
ける位相シフト領域の重なり方を説明する図。
【図10】位相反転回折格子により光ディスク回折光に
加わる干渉位相差。
【図11】対物レンズ移動がある場合の、位相反転光の
光ディスク案内溝による回折における位相シフト領域の
重なり方を説明する図。
【図12】偏光性位相シフタを用いた実施例における光
学系の構成。
【図13】偏光性位相シフタの原理を説明するための
図。
【図14】通常の焦点ずれ信号の案内溝横断による外乱
の計算。
【図15】位相反転回折格子を用いた場合の焦点ずれ信
号の案内溝横断による外乱の計算。
【図16】ディファレンシャルプッシュプル方式におけ
る焦点ずれ信号の案内溝横断による外乱の計算。
【図17】通常の焦点ずれ信号検出光束でのトラッキン
グ信号のレンズシフト特性。
【図18】位相反転回折格子を用いた場合の焦点ずれ信
号検出光束でのトラッキング信号のレンズシフト特性。
【図19】ディファレンシャルプッシュプル方式におけ
る焦点ずれ信号検出光束でのトラッキング信号のレンズ
シフト特性。
【図20】DVD、DVD−RAM、CD,CD−Rの
再生の可能な本発明による光学系構成の実施例。
【図21】図20の実施例における検出構成の詳細を説
明する図。
【図22】ランドグルーブディスクに対応した検出回路
系構成図。
【図23】図22における増幅器301の周波数特性の
説明図。
【図24】光磁気ディスク装置に用いた場合の実施例。
【符号の説明】
101‥‥半導体レーザ、102‥‥直線回折格子、1
03‥‥ビームスプリッタ、104‥‥立ち上げミラ
ー、105‥‥対物レンズアクチュエータ、106‥‥
対物レンズ、107‥‥光ディスク、108‥‥0次
光、109‥‥1次回折光、110‥‥−1次回折光、
111‥‥シリンドリカルレンズ、112‥‥0次光用
4分割光検出領域、113‥‥+1次回折光用4分割光
検出領域、114‥‥−1次回折光用4分割光検出領
域、115‥‥光検出器、201‥‥0次光、202‥
‥+1次回折光、203‥‥−1次回折光、204‥‥
グルーブ部、205‥‥ランド部、206‥‥0次光反
射光束、207‥‥±1次回折光反射光束、301、3
02‥‥増幅器、303、304、305‥‥差動増幅
器、501‥‥2分割光検出器、502‥‥反射光束、
601‥‥非点収差のある光ディスク反射光束、602
‥‥4分割光検出器、701‥‥位相反転回折格子、7
02‥‥光検出器、801‥‥光ディスク案内溝による
0次回折光、802‥‥光ディスク案内溝による+1次
回折光、803‥‥光ディスク案内溝による−1次回折
光、1201‥‥偏光性位相シフタ、1301‥‥ニオ
ブ酸リチウム基板、1302‥‥結晶主軸方位、130
3‥‥プロトン交換領域、1304‥‥誘電体膜、13
05、1306‥‥常光線、1307、1308‥‥異
常光線、2001‥‥650nm半導体レーザ、200
2‥‥780nm半導体レーザ、2003‥‥本発明の
回折格子、2004‥‥3ビームトラッキングサブビー
ム形成用回折格子、2005‥‥ダイクロイックミラ
ー、2006‥‥ビームスプリッタ、2007‥‥立ち
上げミラー、2008‥‥DVD/CDーR互換対物レ
ンズ、2009‥‥DVDまたはDVD−RAMまたは
CDまたはCD−R、G‥‥光学部品、2010‥‥光
検出器、2101‥‥曲線回折格子、2102‥‥光分
割プリズム、2400‥‥光磁気ディスク装置、240
1‥‥光ヘッド、2402‥‥半導体レーザ、2403
‥‥光分岐素子、2404‥‥対物レンズ、2405‥
‥光磁気ディスク、2406‥‥磁界印加コイル、24
07‥‥第2の光分岐素子、2408‥‥サーボ信号検
出用光検出器、2409‥‥偏光分離素子、2410‥
‥2分割光検出器、2411、2412‥‥フレキシブ
ル基板、2413‥‥ユーザデータ、2414‥‥バッ
ファメモリ、2415‥‥記録波形発生回路、2416
‥‥レーザ駆動回路、2417‥‥サーボ信号演算回
路、2418‥‥対物レンズアクチュエータ、2419
‥‥ヘッド移動機構、2420‥‥信号検出回路、24
21‥‥スピンドルモータ、2422‥‥スピンドルモ
ータ駆動回路、2423‥‥磁界印加コイル制御回路、
2424‥‥コントローラ、2425‥‥本発明による
回折格子、2426‥‥シリンドリカルレンズ。
フロントページの続き (72)発明者 大西 邦一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 福井 幸夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザと、その出射光を半径方向に
    周期構造のある光ディスクに少なくとも1つの集光スポ
    ットとして集光する集光光学系と、前記光ディスクから
    の反射光を検出する光検出系と、該反射光から前記集光
    スポットの焦点ずれ信号とトラッキング誤差信号の両方
    を得る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記集光
    光学系中に前記光ディスク上の集光スポットを前記周期
    構造が横断するのに伴う反射光束中の強度変化の極性が
    互いに略反転した複数の反射光を生成する手段を有し、
    前記光検出系にこれらの複数の反射光を分離して検出す
    る手段を有し、前記電気回路において前記強度変化に起
    因する焦点ずれ誤差信号の変動が互いに相殺しあうよう
    に各々の反射光の焦点ずれ誤差信号の和をとることによ
    り焦点ずれ誤差信号を得ることを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光ヘッドにおいて、極性
    の互いに反転した前記複数の反射光の各々のトラッキン
    グ誤差信号の差をトラッキング誤差信号としたことを特
    徴とする光ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の光ヘッドにおいて、極性
    の互いに反転した前記複数の反射光の各々のトラッキン
    グ誤差信号の差をトラッキング誤差信号とするのにあた
    って、前記電気回路において前記集光スポットの1つが
    前記光ディスクの情報トラック上にあるときの各々の反
    射総光量の逆数の比に比例したゲインで各々のトラッキ
    ング誤差信号を増幅したのち、これらの差を演算してト
    ラッキング誤差信号とすることを特徴とする光ヘッド。
  4. 【請求項4】請求項1から3に記載の光ヘッドにおい
    て、前記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの
    光路から分岐する光分岐素子を有し、強度変化の極性が
    互いに略反転した複数の反射光を生成する手段が、前記
    半導体レーザと前記光分岐素子の間に配置された回折格
    子であって、光ディスク上でこの回折格子による±1次
    回折光の集光スポットが、0次光の集光スポットに対
    し、前記周期構造の周期の約半分だけ互いに反対方向に
    半径方向にずれて配置されるように前記回折格子が光デ
    ィスク半径方向に対して傾けて設置されることを特徴と
    する光ヘッド。
  5. 【請求項5】請求項1から3に記載の光ヘッドにおい
    て、前記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの
    光路から分岐する光分岐素子を有し、強度変化の極性が
    互いに略反転した複数の反射光を生成する手段が、前記
    半導体レーザと前記光分岐素子の間に配置された回折格
    子であって、この回折格子がディスク半径方向に略λD
    /(2NA・P)(λ:光波長、NA:対物レンズ開口
    数、P:ディスク上半径方向周期構造の周期、D:回折
    格子上の有効光束径)おきに同じ幅の領域で格子の位相
    が反転しており、光ディスク上でこの回折格子による±
    1次回折光の集光スポットが、0次光の集光スポットと
    同一トラック上に配置されるように回折格子の格子の方
    向が光ディスク接線方向に対して平行に設置され、光検
    出系においてこれらを分離して検出し、0次光からの受
    光光量信号からデータ信号を得ることを特徴とする光ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】請求項1から3に記載の光ヘッドにおい
    て、前記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの
    光路から分岐する光分岐素子を有し、強度変化の極性が
    互いに略反転した複数の反射光を生成する手段が、前記
    半導体レーザと前記光分岐素子の間に配置された偏光性
    位相シフタであって、この偏光性位相シフタがディスク
    半径方向に略λD/(2NA・P)(λ:光波長、N
    A:対物レンズ開口数、P:ディスク上の周期構造の周
    期、D:回折格子上の有効光束径)おきに同じ幅の領域
    で特定の方向に偏光した直線偏光成分の位相を相対的に
    反転させ、これと直交する直線偏光成分の位相は位相シ
    フタ全体で変化しない構造であり、光検出系においてこ
    れらの偏光成分を偏光分離素子を用いて分離して検出
    し、位相反転の加わらない偏光成分からデータ信号を得
    ることを特徴とする光ヘッド。
  7. 【請求項7】請求項1から6に記載の光ヘッドにおい
    て、前記焦点ずれ検出のために非点収差法、トラッキン
    グ誤差検出のためにプッシュプル法を用いたことを特徴
    とする光ヘッド。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光ヘッドにおいて、前記
    光検出系に1つの光スポットを4分割された光検出領域
    で受光する光検出領域が少なくとも2組ある光検出器を
    有することを特徴とする光ヘッド。
  9. 【請求項9】半導体レーザと、その出射光を半径方向に
    周期構造のある光ディスクに集光する集光光学系と、前
    記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの光路か
    ら分岐する光分岐素子と、前記光ディスクからの反射光
    を検出する光検出系と、該反射光から光スポットの焦点
    ずれ信号とトラッキング誤差信号の少なくとも一方を得
    る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記半導体レ
    ーザと前記光分岐素子の間に配置され、光ディスク上で
    ±1次回折光の集光スポットが、0次光の集光スポット
    に対し、前記周期構造の周期の約半分だけ互いに反対方
    向に半径方向にずれて配置されるように光ディスク半径
    方向に対して傾けて設置された回折格子をさらに有する
    ことを特徴とする光ヘッド。
  10. 【請求項10】半導体レーザと、その出射光を半径方向
    に周期構造のある光ディスクに集光する集光光学系と、
    前記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの光路
    から分岐する光分岐素子と、前記光ディスクからの反射
    光を検出する光検出系と、該反射光から光スポットの焦
    点ずれ信号とトラッキング誤差信号の少なくとも一方を
    得る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記半導体
    レーザと前記光分岐素子の間に配置され、光ディスク半
    径方向に略λD/(2NA・P)(λ:光波長、NA:
    対物レンズ開口数、P:ディスク上半径方向周期構造の
    周期、D:回折格子上の有効光束径)おきに同じ幅の領
    域で格子の位相が反転しており、光ディスク上で±1次
    回折光の集光スポットが、0次光の集光スポットと同一
    トラック上に配置されるように格子の方向が光ディスク
    接線方向に対して平行に設置された回折格子をさらに有
    することを特徴とする光ヘッド。
  11. 【請求項11】半導体レーザと、その出射光を半径方向
    に周期構造のある光ディスクに集光する集光光学系と、
    前記光ディスクからの反射光を半導体レーザからの光路
    から分岐する光分岐素子と、前記光ディスクからの反射
    光を検出する光検出系と、該反射光から光スポットの焦
    点ずれ信号とトラッキング誤差信号の少なくとも一方を
    得る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記半導体
    レーザと前記光分岐素子の間に配置され、光ディスク半
    径方向に略λD/(2NA・P)(λ:光波長、NA:
    対物レンズ開口数、P:ディスク上の周期構造の周期、
    D:回折格子上の有効光束径)おきに同じ幅の領域で特
    定の方向に偏光した直線偏光成分の位相を相対的に反転
    させ、これと直交する直線偏光成分の位相が全体で変化
    しない構造の偏光性位相シフタをさらに有することを特
    徴とする光ヘッド。
  12. 【請求項12】半導体レーザと、その出射光を半径方向
    に周期構造のある光ディスクに少なくとも1つの集光ス
    ポットとして集光する集光光学系と、前記光ディスクか
    らの反射光を検出する光検出系と、該反射光から前記集
    光スポットの焦点ずれ信号とトラッキング誤差信号の両
    方を得る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記集
    光光学系中に前記光ディスク上の集光スポットを前記周
    期構造が横断するのに伴う反射光束中の強度変化の極性
    が互いに略反転した2種類のそれぞれ少なくとも1つ以
    上の反射光を生成する手段を有し、前記光検出系にこれ
    らの複数の反射光を分離して検出する手段を有し、前記
    電気回路において前記2種類の反射光のそれぞれ少なく
    とも1つによる焦点ずれ誤差信号をそれぞれ加算した焦
    点ずれ誤差信号を増幅してさらに加算することにより焦
    点ずれ誤差信号を得、前記2種類の反射光のそれぞれ少
    なくとも1つによるトラッキング誤差信号をそれぞれ加
    算したトラッキング誤差信号を増幅して減算することに
    よりトラッキング誤差信号を得る光ヘッドにおいて、前
    記光ディスクの周期構造が案内溝によって構成され、前
    記集光スポットの1つが案内溝上に位置する時に対し、
    案内溝間に位置する時の反射率差が±10%以下である
    光ディスクであって、前記2種類の反射光のトラッキン
    グ誤差信号の増幅ゲインの比が、前記2種類の反射光の
    焦点ずれ誤差信号の増幅ゲインの比に等しいことを特徴
    とする光ヘッド。
  13. 【請求項13】半導体レーザと、その出射光を半径方向
    に周期構造のある光ディスクに少なくとも1つの集光ス
    ポットとして集光する集光光学系と、前記光ディスクか
    らの反射光を検出する光検出系と、該反射光から前記集
    光スポットの焦点ずれ信号とトラッキング誤差信号の両
    方を得る電気回路とを有する光ヘッドにおいて、前記集
    光光学系中に前記集光スポットを前記周期構造が横断す
    るのに伴う反射光束中の強度変化の極性が互いに略反転
    した2種類のそれぞれ少なくとも1つ以上の反射光を生
    成する手段を有し、前記光検出系にこれらの複数の反射
    光を分離して検出する手段を有し、前記電気回路におい
    て前記2種類の反射光のそれぞれ少なくとも1つによる
    焦点ずれ誤差信号をそれぞれ加算した焦点ずれ誤差信号
    を増幅してさらに加算することにより焦点ずれ誤差信号
    を得、前記2種類の反射光のそれぞれ少なくとも1つに
    よるトラッキング誤差信号をそれぞれ加算したトラッキ
    ング誤差信号を増幅して減算することによりトラッキン
    グ誤差信号を得る光ヘッドにおいて、前記光ディスク
    は、前記集光スポットの1つが前記光ディスクの情報ト
    ラック上に位置する時と、前記情報トラックから前記周
    期構造の周期の1/2だけずれた位置に位置する時で反
    射率が異なる光ディスクであって、前記複数の反射光の
    トラッキング誤差信号の増幅ゲインの比が、前記複数の
    反射光の焦点ずれ誤差信号の増幅ゲインの比と異なるこ
    とを特徴とする光ヘッド。
  14. 【請求項14】請求項12または13に記載の光ヘッド
    において、前記電気回路に光ディスクの記録情報の再生
    信号の周波数帯域を遮断する周波数特性を有することを
    特徴とする光ヘッド。
  15. 【請求項15】請求項1から14に記載の光ヘッドに加
    えて、前記光ディスクの回転手段と光ディスクからの再
    生制御回路を少なくとも具備した光ディスク装置。
JP11030971A 1998-02-16 1999-02-09 光ヘッドおよび光ディスク装置 Pending JPH11296875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11030971A JPH11296875A (ja) 1998-02-16 1999-02-09 光ヘッドおよび光ディスク装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-32559 1998-02-16
JP3255998 1998-02-16
JP11030971A JPH11296875A (ja) 1998-02-16 1999-02-09 光ヘッドおよび光ディスク装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003207963A Division JP3661694B2 (ja) 1998-02-16 2003-08-20 光ヘッドおよび光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11296875A true JPH11296875A (ja) 1999-10-29

Family

ID=26369424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11030971A Pending JPH11296875A (ja) 1998-02-16 1999-02-09 光ヘッドおよび光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11296875A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014916A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Asahi Glass Co Ltd 回折素子および光ヘッド装置
US6724699B2 (en) 2000-03-07 2004-04-20 Tdk Corporation Optical head, lazer diode module and optical recording-reproducing apparatus
US6963522B2 (en) 2001-05-31 2005-11-08 Nec Corporation Optical head apparatus and optical information recording and reproducing apparatus
WO2007010737A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置
US7200076B2 (en) 2001-11-20 2007-04-03 Nec Corporation Radial tilt detection optical head apparatus and optical information apparatus
JP2007122792A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Sanyo Electric Co Ltd 回折格子、光ピックアップ装置
JP2007122779A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Sony Corp 光ピックアップ及び光ディスク装置
KR100765393B1 (ko) 2005-07-11 2007-10-10 엘지전자 주식회사 부빔의 각도 조정이 필요없는 광 디스크 장치의 광 픽업
US7447123B2 (en) 2004-08-09 2008-11-04 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device
WO2009044545A1 (ja) * 2007-10-04 2009-04-09 Panasonic Corporation 光ヘッド装置、光情報装置および回折素子
JP2010040064A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Sony Corp 光ディスク装置及び信号生成方法
US8102742B2 (en) 2008-08-22 2012-01-24 Sony Corporation Optical information recording medium, optical information recordng apparatus, and optical information recording method
US8107331B2 (en) 2007-12-28 2012-01-31 Sony Corporation Optical disk apparatus, position control method, and optical pickup
US8274875B2 (en) 2008-05-26 2012-09-25 Sony Corporation Optical disc device and focus control method

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6724699B2 (en) 2000-03-07 2004-04-20 Tdk Corporation Optical head, lazer diode module and optical recording-reproducing apparatus
US6963522B2 (en) 2001-05-31 2005-11-08 Nec Corporation Optical head apparatus and optical information recording and reproducing apparatus
JP2003014916A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Asahi Glass Co Ltd 回折素子および光ヘッド装置
JP4586309B2 (ja) * 2001-07-03 2010-11-24 旭硝子株式会社 回折素子および光ヘッド装置
US7200076B2 (en) 2001-11-20 2007-04-03 Nec Corporation Radial tilt detection optical head apparatus and optical information apparatus
US7447123B2 (en) 2004-08-09 2008-11-04 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device
KR100765393B1 (ko) 2005-07-11 2007-10-10 엘지전자 주식회사 부빔의 각도 조정이 필요없는 광 디스크 장치의 광 픽업
JPWO2007010737A1 (ja) * 2005-07-22 2009-01-29 パイオニア株式会社 光ピックアップ装置
WO2007010737A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置
JP4663723B2 (ja) * 2005-07-22 2011-04-06 パイオニア株式会社 光ピックアップ装置
US7821899B2 (en) 2005-07-22 2010-10-26 Pioneer Corporation Optical pickup device
JP2007122779A (ja) * 2005-10-25 2007-05-17 Sony Corp 光ピックアップ及び光ディスク装置
JP2007122792A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Sanyo Electric Co Ltd 回折格子、光ピックアップ装置
WO2009044545A1 (ja) * 2007-10-04 2009-04-09 Panasonic Corporation 光ヘッド装置、光情報装置および回折素子
US8259554B2 (en) 2007-10-04 2012-09-04 Panasonic Corporation Optical head device, optical information device, and diffractive element
JP5172852B2 (ja) * 2007-10-04 2013-03-27 パナソニック株式会社 光ヘッド装置、光情報装置および回折素子
US8107331B2 (en) 2007-12-28 2012-01-31 Sony Corporation Optical disk apparatus, position control method, and optical pickup
US8274875B2 (en) 2008-05-26 2012-09-25 Sony Corporation Optical disc device and focus control method
JP2010040064A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Sony Corp 光ディスク装置及び信号生成方法
US8345521B2 (en) 2008-07-31 2013-01-01 Sony Corporation Optical disc apparatus and signal generation method
US8102742B2 (en) 2008-08-22 2012-01-24 Sony Corporation Optical information recording medium, optical information recordng apparatus, and optical information recording method
US8576681B2 (en) 2008-08-22 2013-11-05 Sony Corporation Optical information recording medium, optical information recording apparatus and optical information recording method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0936603B1 (en) Optical head
US7590043B2 (en) Optical pickup and optical information recording apparatus using the same
US7706236B2 (en) Optical pickup and optical disc apparatus including a multi-section diffractive element
JP2008171470A (ja) 光ピックアップ装置
JP4483140B2 (ja) 光学ピックアップ装置、光ディスク装置及びトラック判別信号検出方法
JP2002358668A (ja) 光ピックアップ装置及び光スポットの最適集束方法
JPH11296875A (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
US20080165655A1 (en) Optical pickup device
JP2001250250A (ja) 光ピックアップ及びトラッキングサーボ方法
US6700842B1 (en) Optical head, photodetector, optical information recording and reproducing apparatus and focus error detecting method
JP3661694B2 (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
JP3844153B2 (ja) 光ヘッド装置および光情報処理方法
JP4023365B2 (ja) 記録及び/又は再生装置、光学ヘッド、トラック誤差信号検出方法
JP2633420B2 (ja) 光記録再生装置
JP4212573B2 (ja) 傾き検出装置、光情報処理装置および光情報処理方法
JP3361178B2 (ja) トラックエラー検出装置
JP4873773B2 (ja) 光学ピックアップ装置、光記録媒体記録再生装置及びトラック判別信号検出方法
JP3346534B2 (ja) 光ディスク装置
JP4212572B2 (ja) 光ヘッド装置および光情報処理方法
JP2001110087A (ja) 光ヘッド、光情報記録再生装置および焦点誤差検出方法
JP2005243238A (ja) 光ヘッド装置および光情報処理方法
JP2004146013A (ja) 光ピックアップ及びそれを用いた光学的情報再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050222

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060427