JP2003242665A - 焦点誤差検出装置 - Google Patents

焦点誤差検出装置

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JP2003242665A JP2002035913A JP2002035913A JP2003242665A JP 2003242665 A JP2003242665 A JP 2003242665A JP 2002035913 A JP2002035913 A JP 2002035913A JP 2002035913 A JP2002035913 A JP 2002035913A JP 2003242665 A JP2003242665 A JP 2003242665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集束位置が異なる2つのサブビームを用い、
復路光学系における光量変化手段への入射状態(位置、
形状)の変化を利用して焦点誤差信号を得る焦点誤差検
出装置では、デフォーカス時にサブビーム強度検出用光
検出器にメインビームが漏れ込み、焦点誤差信号が得ら
れなくなるという課題があった。 【解決手段】メインビーム31とサブビーム32a、3
2bの偏光方位を変える。1/4波長板16と偏光ビー
ムスプリッタ13の組み合わせで、メインビーム31と
サブビーム32a、32bを異なる光検出器面で検出す
るようにし、互いの光がそれぞれの光検出器へ混入する
ことを防ぐ。このことにより、焦点誤差信号検出範囲が
拡大し、また情報再生信号の信号品質も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体に
情報の記録再生を行う光ピックアップ装置に備えられ、
情報媒体に対する光ピックアップ装置の焦点制御に適用
される焦点誤差検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるマルチメディアの興隆に
伴い、デジタルの静止画や動画などの大容量のデータが
モバイル機器で取り扱われるようになってきている。そ
のようなデータは、一般に、光ディスクなどの大容量の
記録媒体に蓄積され、必要に応じてランダムアクセスし
て再生される。光ディスクは、ランダムアクセスが可能
であり、フレキシブル磁気ディスクなどの磁気記録媒体
よりも記録密度が高いため、上述の記録媒体として利用
されている。
【0003】データの記録再生が可能な光ディスクの一
例として、相変化媒体が実用化されている。この相変化
媒体では、記録膜上に光ビームを集光させ、それにより
発生する熱によって記録膜に結晶質と非晶質の部分を選
択的に形成することで記録を行う。記録された情報の再
生は、結晶質と非晶質の両部分からの反射光量に差が生
じることを利用して行う。
【0004】光ビームの形成には、光ピックアップ装置
が用いられる。光ピックアップ装置は、半導体レーザを
光源として、対物レンズにより微小な光スポットを光デ
ィスクに照射する。例えば、対物レンズの開口数が0.
60、半導体レーザの波長が0.655μmの場合、直
径約0.9μmの集光スポットが光ディスクの記録膜に
形成される。この集光スポットを用いて記録膜に対する
データの記録と記録膜からのデータの再生を行う。光デ
ィスクは、データの記録再生時にスピンドルモータによ
り回転されるが、その際、面振れにより焦点誤差が発生
する。面振れにより光ディスクがレーザビームの焦点位
置からずれると、光ディスク面上のスポット径が大きく
なるため、再生時においては信号の変調度が低下して正
確な情報読み取りができなくなり、記録時においては微
小領域に所望の温度上昇が得られず正確な情報記録がで
きなくなる。そこで、光ディスクの焦点誤差を光学的に
検出する焦点誤差検出装置と、絞り込みビームの集光位
置を光ディスクに追従させるレンズアクチュエータ等を
備えた自動焦点制御機構が必要になる。対物レンズの開
口数が0.60、波長0.655μmの場合、焦点深度
は±1μmとなるので、この範囲に集光位置を制御する
必要がある。
【0005】モバイル用途の光ディスク読み出し装置と
しては、従来より、直径30mm〜50mmの小径の光
ディスクに超小型の光ピックアップ装置を用いて情報の
記録再生を行う光ディスク装置が開発されている。例え
ば、日経エレクトロニクス2001年7月16日号に
は、半導体レーザ、光検出器、ミラーなどが集積された
「Siサブマウント」と、対物レンズ、1/4波長板、
偏光ビームスプリッタなどの光学部品から成る「光学ブ
ロック」とを合体した構造を有し、4.93mm×3.
3mm×1.4mmの外形寸法を実現した光ピックアッ
プ装置が記載されている。しかしながら、このような光
ピックアップ装置は、半導体レーザ、光検出器、光学部
品を集積化一体化した構造であるので、個別の位置調整
ができず、焦点誤差信号のオフセット調整が困難になる
という不都合がある。そこで、この超小型光ピックアッ
プ装置では、「Siサブマウント」と「光学ブロック」
の合体時に、実際に半導体レーザを発光させて、これを
光検出器でとらえながら最適位置への調整がなされる。
しかし、この手法では、調整コストの増加や、調整時の
部品性能劣化による歩留まり低下という別の不都合が発
生する。また、この超小型光ピックアップ装置では、焦
点誤差信号の検出にはビームサイズ法、トラッキング誤
差信号の検出にはプッシュプル法という一般的な手法が
採用されているが、スポットサイズ法、非点収差法、フ
ーコー法等の一般的な焦点誤差信号検出方式では、焦点
誤差信号のオフセット調整に光軸方向の調整が必要であ
り、小型化のため調整用光学部品を省略すると光学的調
整ではオフセットが除去できないという不都合もあっ
た。なお、電気的なオフセット調整によっても、ある程
度の補正は可能であるが、調整可能な範囲が光学的な調
整に比べて小さいため、焦点誤差信号のオフセットを低
減するためには光学部品の位置精度を初期状態で厳しく
管理する必要があり、光ピックアップ装置の組立コスト
が増加する。
【0006】これらの課題を解決すべく、本願発明者ら
は先に図6乃至図10に示す新しい焦点位置検出装置を
提案した。図6は本願発明者等が先に提案した焦点誤差
検出装置を適用した光ピックアップ装置の構成図、図7
は図6の焦点誤差検出装置に備えられる回折素子上の回
折格子の形状を説明する図、図8は図6の焦点誤差検出
装置における焦点誤差信号検出の原理を説明する図、図
9は図6の焦点誤差検出装置に備えられる光検出器上の
受光部の配置と光ビーム集光スポットとの位置関係及び
焦点誤差信号の演算回路を説明する図、図10は図6の
焦点誤差検出装置から得られる焦点誤差信号波形と焦点
誤差との関係を説明する図である。
【0007】図6において、半導体レーザ11から放射
された光ビームは、コリメータレンズ12に発散光ビー
ムとして入射し、コリメータレンズ12により平行光ビ
ームとされる。この平行光ビームはビームスプリッタ1
3と回折素子4(サブビーム発生手段)を通過後、対物
レンズ17により光ディスク1に集光される。光ディス
ク1で反射した光ビームは再び対物レンズ17に入射
し、回折素子4(光量変化手段)を通過後、ビームスプ
リッタ13に入射する。ビームスプリッタ13で反射し
た光ビームはレンズ18により集光されて光検出器5
(光検出手段)に入射する。光検出器5は複数の受光部
を備えており、焦点誤差信号(以下、FESと表す)、
トラッキング誤差信号(以下、TESと表す)、情報再
生信号(以下、RF信号と表す)等が検出される。
【0008】回折素子4は、図6及び図7に示すよう
に、ガラスやプラスチック等からなる透明基板14の表
面に、光ビームの一部の領域から2つのサブビームを発
生させるホログラムパターン(回折格子)15a、15
bを形成してなる。これらの各回折格子15a、15b
によって生成される2つのサブビーム(±1次回折光)
はメインビーム(0次回折光)の集光点に対して、X方
向(光ディスク1のディスク面方向)にaμm、Z方向
(光軸方向)にbμmずれた位置に集光するようになっ
ている。光ビームの自動焦点制御は、光検出器5から検
出したFESに基づき、図示しない駆動機構を用いて対
物レンズ17単体あるいは光ピックアップ装置10全体
をZ方向に移動させることにより行われる。
【0009】図7は回折素子4を光ディスク1側から見
た図である。破線で示した領域は対物レンズ17の有効
径に対応する光ビーム入射領域21であり、この光ビー
ム入射領域21の一部に回折格子15a、15bが形成
されている。回折格子15a、15bの形状は、X方向
が長辺、Y方向が短辺となる矩形であり、X方向が回折
方向となっている。そして、回折格子15a、15bに
は、メインビーム(0次回折光)の集光点に対して手前
側と奥側に略対称にデフォーカスした位置に2つのサブ
ビーム(±1次回折光)を集光させるホログラムパター
ンが形成されている。
【0010】図8(a)〜(c)を用いてFES検出の
動作原理について説明する。なお、図8(a)〜(c)
においては、説明のために図6の光学系を簡略化し、復
路光学系を展開して光ビームが光ディスク1を透過する
ように表している。また、往路光学系の回折素子4で発
生した2つのサブビームの一方のみを示している。
【0011】半導体レーザ11から出射された光ビーム
は、コリメータレンズ12で平行光に変換される。平行
光は回折素子4に形成された回折格子15a、15bに
入射する。さらに、対物レンズ17を通過して光ディス
ク1に集光される。その後、光ディスク1を通過して
(実際は反射して)、再び対物レンズ17を通過して回
折素子4に入射する。回折格子15a、15bを透過し
た光ビームは、レンズ18により光検出器5に集光され
る。
【0012】図8(a)は光ディスク1が対物レンズ1
7の焦点にある場合で、往路光学系の回折格子15a、
15bで発生した光ビームは、ほぼ全光量が復路光学系
の回折格子15a、15bに入射し、その後レンズ18
で集光されて光検出器5に入射する。また、図8(b)
は光ディスク1が焦点より近くにある場合であり、図8
(c)は光ディスクが焦点より遠くにある場合である。
このとき、往路光学系の回折格子で発生した光ビーム
は、復路光学系の回折格子15a、15bの位置からず
れるため、入射光量が減る。したがって、焦点位置にあ
るとき復路光学系の回折格子を透過する光は最大とな
る。
【0013】もう一方のサブビームについても同様に、
光ディスク1の位置に応じて復路光学系で回析素子4
(光量変化手段)で回折する光量が変化する。2つのサ
ブビームはメインビームの焦点位置に対して対称にデフ
ォーカスした位置に焦点を形成するようになっているの
で、これら2つのサブビームについてトータル光量の差
信号を演算することで、メインビームの焦点位置でゼロ
クロスするS字曲線状のFESが得られる。
【0014】図9に示すように、光検出器5は5つの受
光部101〜105で構成される。受光部101には往
路の−1次回折光かつ復路の−1次回折光である1対の
スポット111が集光される。受光部102には往路の
−1次回折光かつ復路の0次回折光である1対のスポッ
ト112と、往路の0次回折光かつ復路の−1次回折光
である1対のスポット113が集光される。受光部10
3には往路の0次回折光かつ復路の0次回折光であるス
ポット114と、往路の−1次回折光かつ復路の+1次
回折光である1対のスポット115と、往路の+1次回
折光かつ復路の−1次回折光である1対のスポット11
6が集光される。受光部104には往路の+1次回折光
かつ復路の0次回折光である1対のスポット117と、
往路の0次回折光かつ復路の+1次回折光である1対の
スポット118が集光される。受光部105には往路の
+1次回折光かつ復路の+1次回折光である1対のスポ
ット119が集光される。したがって、5つの受光部に
対して9つのスポットが形成される。
【0015】スポット112とスポット113、スポッ
ト115とスポット116、スポット117とスポット
118は、ほぼ同じ位置に集光する。受光部101〜1
05からの出力信号をF〜Jであらわすと、FESは差
動増幅器121(信号演算手段)の出力信号FES=F
−Jで演算される。受光部102,103,104はT
ESやRF信号の検出や光検出器5の位置調整に利用さ
れる。
【0016】図10に実際に得られるFESを、出力信
号F,出力信号Jと共に示す。横軸は光ディスクの焦点
位置からのずれ量(フォーカス誤差)、縦軸は出力信号
強度(任意単位)を示している。
【0017】光検出器5とスポット111〜119の位
置調整は、光量が最大である114が受光部103の中
央に入射するようにすればよい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本願発明者等
が先に提案した焦点誤差検出方法では、同じ光検出器面
でFESとRF信号を検出していたので、以下の課題が
あった。
【0019】光ディスク1の合焦点付近では、メインビ
ーム、サブビームともに絞られた状態で光検出器5に入
射する。しかし、光ディスク1のデフォーカスが大きく
なると、光検出器5の面上でメインビームのスポット1
14が拡大し、FES検出に用いられる受光部101,
105にもメインビームが漏れ込み入射するようにな
る。メインビームの光量はサブビームの数十倍であるの
で、その一部がサブビーム用の受光部に入射すれば、メ
インビームの受光量がサブビームの受光量より大きくな
る場合があり、このときFES検出はできなくなる。図
10の信号波形においても、±40μm以上のデフォー
カスで出力信号F、Jが急激に増大することが読み取れ
る。この影響により±40μm以上のデフォーカスでは
FESは不安定となる。例えば、このとき光検出器に位
置ずれが生じていると、受光部101,105に入射す
るメインビームの光量は等しくないため、出力信号F、
Jの差はゼロとはならず、FESはS字形状の理想的な
波形を示さなくなる。
【0020】この問題を防ぐために、メインビームがあ
る程度の光量以上であるとき、すなわち光ディスク1が
合焦点付近にある時だけ、FES検出を行うような回路
処理を行うが、この場合、その処理のための部品点数が
増大し、FES検出のための判断制御も複雑なものとな
る。またFESの検出範囲も広くとれない。
【0021】また、RF信号検出用の受光部103に
は、メインビーム114と共にサブビームの迷光11
5,116も入射する。光ビーム115,116は、光
ディスク1の情報信号の成分を含まないものの、その光
強度はメインビーム114の5%程度もあり、RF信号
の変調度を下げる要因となっており、その結果、RF信
号の品質劣化が引き起こされていた。
【0022】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、光ピックアップ装置の光軸方向の調整が
不要で、光検出手段の位置調整精度も大幅に緩和可能で
あり、FES検出範囲が広く、RF信号品質を向上させ
た焦点誤差検出装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
達成するため、光源から出射した光ビームを集光手段に
より情報媒体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で
反射した光ビームを上記集光手段により取り込み光検出
手段に導いて信号を生成する復路光学系とで構成され、
上記往路光学系に、メインビームの集光点に対して略対
称なデフォーカス位置に集束する2つのサブビームを発
生するサブビーム発生手段を備え、上記復路光学系に、
上記情報媒体で反射した光ビームに光量変化を与える光
量変化手段と、当該光量変化手段を通過した2つのサブ
ビームの光量を独立して検出する2つの受光部を備えた
光検出手段と、上記2つの受光部からの出力信号の差信
号を出力する信号演算手段を備えた焦点誤差検出装置で
あって、上記情報媒体に照射されるメインビームと上記
情報媒体に照射されるサブビームとの偏光状態が異なっ
ていることを特徴とする。
【0024】このように、往路光学系にメインビームの
集光点に対して略対称なデフォーカス位置に集束する2
つのサブビームを発生するサブビーム発生手段を備える
と共に、復路光学系に情報媒体で反射した光ビームに光
量変化を与える光量変化手段と、当該光量変化手段を通
過した2つのサブビームの光量を独立して検出する2つ
の受光部を備えた光検出手段と、上記2つの受光部から
の出力信号の差信号を出力する信号演算手段を備え、情
報媒体に照射されるメインビームと情報媒体に照射され
るサブビームとの偏光状態を互いに異ならせると、RF
信号検出に用いる光ビームとFES検出に用いる光ビー
ムとを偏光方位の違いを利用して完全に分離できるの
で、大きなデフォーカスによるFESの乱れを抑制する
ことができ、FESの検出範囲を拡大できると共に、R
F信号の品質を向上させることができる。また、FES
検出用の光検出器と光ビームの位置調整は、光ビームの
集光スポットがそれぞれ所定の受光部に入射するように
合わせるだけでよく、光ピックアップ装置の光軸方向の
調整が不要になるので、各光学部品の位置調整の工程を
簡単化することができる。さらに、プッシュプル法を利
用してTES信号検出を行う場合は、受光部の分割線に
光ビームの中心を合わせる必要があるが、サンプルサー
ボのような手法でTES信号を検出する場合には、1つ
の受光部で光ビームを受光すればよいので、高精度の位
置調整が不要となり、光検出器と光ビームの位置調整に
要する工程を大幅に簡略化することができる。
【0025】また、本発明は、前記の課題を達成するた
め、上記情報媒体に照射されるメインビームは円偏光で
あり、上記情報媒体に照射されるサブビームは直線偏光
であることを特徴とする。
【0026】円偏光から直線偏光への変換及び直線偏光
から円偏光への変換は、往路光学系及び復路光学系に1
/4波長板を備えるだけで行うことができるので、情報
媒体に照射されるメインビームを円偏光とし、情報媒体
に照射されるサブビームを直線偏光とすると、往路光学
系及び復路光学系の構成を簡単なものにすることがで
き、焦点誤差検出装置を小型かつ安価に実施することが
できる。
【0027】また、本発明は、前記の課題を達成するた
め、上記往路光学系及び上記復路光学系は、それぞれ偏
光ビームスプリッタと1/4波長板とを備え、かつ上記
1/4波長板は上記偏光ビームスプリッタと上記情報媒
体の間におかれており、上記情報媒体に照射されるメイ
ンビームは、上記往路光学系で1/4波長板を透過し、
上記情報媒体に照射されるサブビームは上記往路光学系
で上記1/4波長板を透過しないことを特徴とする。
【0028】このように、往路光学系及び復路光学系に
偏光ビームスプリッタと1/4波長板とを備え、かつ1
/4波長板を偏光ビームスプリッタと情報媒体の間に配
置し、情報媒体に照射されるメインビームは、往路光学
系で1/4波長板を透過し、情報媒体に照射されるサブ
ビームは往路光学系で上記1/4波長板を透過しないと
いう構成にすると、往路光学系及び復路光学系に偏光ビ
ームスプリッタと1/4波長板とを備えるだけで、1つ
の半導体レーザよりFESの検出、TESの検出及びR
F信号の検出に必要な複数の偏光方位が異なるビームを
生成することができるので、往路光学系及び復路光学系
の構成を簡単なものにすることができ、焦点誤差検出装
置を小型かつ安価に実施することができる。
【0029】また、本発明は、前記の課題を達成するた
め、上記サブビーム発生手段及び上記光量変化手段は回
折格子よりなり、これらサブビーム発生手段及び光量変
化手段の形状は回折格子の回折方向が長辺となる矩形で
あり、これらサブビーム発生手段及び光量変化手段は上
記メインビームの光軸を含まず、かつ、上記メインビー
ムの光軸に対して点対称に配置されることを特徴とす
る。
【0030】このように、回折格子よりなるサブビーム
発生手段及び光量変化手段の形状を回折格子の回折方向
が長辺となる矩形とし、メインビームの光軸を含まず、
かつ、メインビームの光軸に対して点対称に配置する
と、半導体レーザより出射された光ビームの一部の領域
からメインビームの集光点に対して略対称なデフォーカ
ス位置に集束する2つのサブビームを生成することがで
きるので、往路光学系及び復路光学系の構成を簡単なも
のにすることができ、焦点誤差検出装置を小型かつ安価
に実施することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る焦点誤差検出
装置及びそれを用いた光ピックアップ装置の実施の形態
を図1乃至図5に基づいて説明する。図1は実施形態例
に係る焦点誤差検出装置を適用した光ピックアップ装置
の構成を示す図、図2は実施形態例に係る焦点誤差検出
装置に備えられるサブビーム発生素子の回折格子の形状
を説明する図、図3は実施形態例に係る焦点誤差検出装
置におけるサブビーム発生素子の役割を説明する図、図
4は実施形態例に係る焦点誤差検出装置に備えられる光
検出器上の受光部の配置と光ビーム集光スポットとの位
置関係及び焦点誤差信号の演算回路を説明する図、図5
は実施形態例に係る焦点誤差検出装置から得られる焦点
誤差信号波形と焦点誤差との関係を説明する図である。
なお、ここでは本発明に係る情報媒体の一例としてディ
スク状の情報媒体である光ディスクに適用して例を示す
が、本発明はこのような構造に限定されるものではな
く、カード状、シート状といった情報媒体にも適用可能
である。
【0032】(実施の形態1)図1において、半導体レ
ーザ11として波長λ=655nmのものが使用され
る。半導体レーザ11から放射された光ビームはコリメ
ータレンズ12に発散光ビームとして入射し、コリメー
タレンズ12により平行光ビームとされる。コリメータ
レンズ12としては、焦点距離5.5mm、開口数0.
12のものが使用される。したがって、平行光ビームの
直径は1.32mmである。この平行光ビームは偏光ビ
ームスプリッタ(PBS)13とサブビーム発生素子3
を通過後、対物レンズ17により光ディスク1に集光さ
れる。対物レンズ17としては、焦点距離1mm、開口
数0.60のものが使用される。したがって、対物レン
ズ17に入射する平行光ビームの直径は1.2mmとな
る。集光スポットは、直径約0.9μmの略円形であ
る。
【0033】PBS13の偏光膜13aは、P偏光(紙
面に平行な成分をもつ直線偏光)の透過率が100%、
S偏光(紙面に垂直な成分を持つ直線偏光)の透過率が
0%となるよう設計されている。半導体レーザ11は、
半導体レーザ11から放射された光がP偏光となるよう
配置する。
【0034】サブビーム発生素子3は、1/4波長板1
6と回折格子(サブビーム発生手段)からなり、ガラス
やプラスチック等からなる透明基板14の表面の一部
に、2つのサブビーム32a、32bを発生させるホロ
グラムパターン(回折格子)15a、15bが形成され
ている。2つのサブビーム(±1次回折光)32a,3
2bはメインビーム(0次回折光)31の集光点に対し
て、X方向にaμm、Z方向(光軸方向)にbμmずれ
た位置に集光するようになっている。また1/4波長板
16は、回折格子15a、15bが形成されていない領
域に設けられている。1/4波長板16は、往路でP偏
光を円偏光に、復路で円偏光をS偏光に変換する役割を
果たす。
【0035】光ディスク1の情報記録面で反射された3
本の光ビーム31,32a,32bは、再び対物レンズ
17を経て、回折格子(光量変化手段)15a,15
b、1/4波長板16を備えたサブビーム発生素子3を
通過し、PBS13に入射する。メインビーム31の反
射戻り光の大部分はPBS13において反射され、レン
ズ18により集光されて光ビーム33となり、複数の受
光部19を備えた光検出器5に入射する。
【0036】また、サブビーム32a、32bの反射戻
り光の大部分はPBS13を透過する。光源側において
も、半導体レーザ11とともに、光検出器が集積化ユニ
ット2内に収められており、サブビーム32a,32b
の反射戻り光はレンズ12により集光されて、光ビーム
34a,34bとなり、受光部20a,20bに導かれ
る。受光部20a,20bからはFESが、受光部19
からはTES、RF信号が検出される。得られたFES
に基づき図示しない駆動機構を用いて対物レンズ単体あ
るいは光ピックアップ装置全体をZ方向に移動させて自
動焦点制御が行われる。図1はメインビーム31が光デ
ィスク1の情報記録面に集光されたときの状態を示して
おり、このとき受光部20a、20bには、それぞれデ
フォーカス状態の光ビーム34a,34bが入射する。
【0037】図2(a)に、サブビーム発生素子3を光
ディスク側から見た図を示す。図2(b)はその断面図
である。破線で示した領域は対物レンズ17の有効径に
対応する光ビーム入射領域21であり、直径1.2mm
の円形である。この光ビーム入射領域の一部に回折格子
15a、15bが形成されており、それ以外の領域には
1/4波長板16が設けられている。回折格子15a、
15bの形状は、X方向が長辺、Y方向が短辺となる矩
形であり、X方向が回折方向となっている。具体的に
は、回折格子15aは光軸中心からX方向に0mm、Y
方向に0.4mmずれた位置が中心で、X方向の幅が
0.75mm、Y方向の幅が0.1mmの矩形であり、
回折格子15bは光軸中心からX方向に0mm、Y方向
に−0.4mmずれた位置が中心で、X方向の幅が0.
75mm、Y方向の幅が0.1mmの矩形である。そし
て、回折格子15a、15bには、メインビーム(0次
回折光)31の集光点に対して手前側と奥側に略対称に
デフォーカスした位置に2つのサブビーム(±1次回折
光)32a,32bを集光させるホログラムパターンが
形成されている。具体的には、X方向に50μm、Z方
向(光軸方向)に15μmずれた位置に集光するように
なっている。図1の表記に対応させると、a=50μ
m、b=15μmとなる。回折格子の回折効率は、例え
ば、0次回折効率20%、1次回折効率40%(+1次
と−1次がそれぞれ40%)に設定されている。サブビ
ーム32a、32bはメインビーム31の集光点に対し
てデフォーカスしており、トラックの影響を受けないの
で、光ディスク1の任意の位置に配置できる。しかし、
2つのサブビーム32a,32bが反射率の異なる領域
にまたがると、FESにオフセットが発生して集光点が
焦点深度の範囲外となる原因になるので、回折方向(X
方向)はトラックに沿った方向(タンジェンシャル方
向)とすることが好ましい。
【0038】一方、1/4波長板16の光軸は、X軸、
Y軸と45度の角度をなす方向(矢印Eの方向)に設定
されている。このとき1/4波長板16は、X軸あるい
はY軸に平行な成分をもつ直線偏光を円偏光に変換し、
また逆に円偏光を直線偏光に変換する役割を果たす。往
路において、X軸に平行な成分をもつ直線偏光は、1/
4波長板透過後、円偏光となり、光ディスクで反射され
再び1/4波長板を透過した後、Y軸に平行な成分をも
つ直線偏光となる。すなわち、往路と復路で1/4波長
板を透過することによって、直線偏光の偏光方向は90
度回転することとなる。したがって、往復路で回折格子
15a、15b領域を透過する光ビームと、往復路で1
/4波長板16領域を透過する光ビームとでは、反射戻
り光での偏光方位が異なる。
【0039】サブビーム発生素子の役割について、図3
を用いてさらに詳しく説明する。半導体レーザから出射
されPBS13に入射する光41はP偏光であり、PB
S13を透過して、回折格子15と1/4波長板16と
を備えたサブビーム発生素子3に入射する。光ビーム4
1のうち、回折格子15の領域を透過した光ビームから
は、−1次回折光43、0次回折光44、+1次回折光
45の3本の光ビームが形成され、これらの光ビームは
P偏光の状態で対物レンズによって光ディスク上に集光
される。そして、光ディスクで反射され、対物レンズを
経て再びサブビーム発生素子3に入射する。このとき、
回折格子15を透過した光ビーム46はP偏光であり、
PBS13を透過する。この光ビーム46からFESが
得られる。一方、往路でサブビーム発生素子3に入射す
る光ビーム41のうち、1/4波長板16を透過した光
ビーム42は円偏光となり、光ディスク上に集光され
る。そして、光ディスクで反射された光ビームは、再び
サブビーム発生素子3に入射する。このとき、再び1/
4波長板16を透過した光ビーム47はS偏光となり、
PBS13で反射される。この光ビーム47から、TE
S信号及びRF信号が検出される。従って、1/4波長
板16とPBS13を組み合わせることによって、FE
S検出に用いる光ビーム46と、RF検出に用いる光ビ
ーム47を完全に分離することができる。
【0040】往路光学系において発生した4本の光ビー
ムは、さらに復路の光学系においてサブビーム発生素子
を通過する時に4分割されるため、光検出器面には計1
6本の光ビームが入射することになる。図4(a)、図
4(b)は、FES検出用及びRF信号検出用の光検出
器面における各光ビームの集光スポットと受光部パター
ンの位置関係を示しており、この図を用いて各光ビーム
の光路について説明する。
【0041】往路光学系で1/4波長板を透過し媒体に
照射される光ビーム41は円偏光であり、復路光学系で
サブビーム発生素子を通過する時に、1/4波長板を透
過する光ビーム61、回折格子で回折される−1次回折
光62、0次回折光63、+1次回折光64に分割され
る。光ビーム61は1/4波長板によってS偏光とな
り、RF信号検出用の光検出器面に導かれる。光ビーム
62、63、64は、円偏光の状態でPBS13に入射
され、PBS13において2分割される。各光ビームの
一部62a、63a、64aは、RF信号検出用の光検
出器面に導かれ、62b、63b、64bはFES検出
用の光検出器面に導かれる。
【0042】また、往路光学系の回折格子で発生する光
ビーム42、43、44はP偏光であり、復路光学系で
同様に4分割される。光ビーム42は1/4波長板16
を透過する光ビーム65、回折格子15で回折される−
1次回折光66、0次回折光67、+1次回折光68に
分割される。光ビーム43は1/4波長板16を透過す
る光ビーム69、回折格子15で回折される−1次回折
光70、0次回折光71、+1次回折光72に分割され
る。光ビーム44は1/4波長板16を透過する光ビー
ム73,回折格子15で回折される−1次回折光74,
0次回折光75,+1次回折光76に分割される。
【0043】光ビーム65、69、73は円偏光であ
り、さらにPBS13において2分割される。すなわち
光ビーム65、69、73は、それぞれ光ビーム65a
と65b、69aと69b、73aと73bに2分割さ
れ、光ビーム65a、69a、73aはRF信号検出用
の光検出器面に、光ビーム65b、69b、73bはF
ES検出用の光検出器面に導かれる。その他の光ビーム
66、67、68、70、71、72、74、75、7
6はP偏光であるため、PBS13を透過してFES検
出用の光検出器面に導かれる。
【0044】FES検出用の光検出器面は2つの受光部
20a、20bを備える。受光部20aには往路の−1
次回折光かつ復路の−1次回折光である1対の光ビーム
66が集光される。また受光部20bには、往路の+1
次回折光かつ復路の+1次回折光である1対の光ビーム
76が集光される。受光部20a、20bからの出力信
号をA、Bで表すと、FESは差動増幅器54(信号演
算手段)の出力信号FES=A−Bで演算される。ま
た、光ビーム66、76以外の光ビームは、受光部20
a、20b以外の領域に集光する。光ビーム62b、6
5b、67,70は光検出器面の領域51に集光され、
光ビーム63b、68,69b、71,74は光検出器
の領域52に集光され、光ビーム64b、72,73
b、75は光検出器面の領域53に集光される。これら
の光ビームは受光部20a、20bとは離れた点に集光
するため、FES信号の信号品質を向上させることがで
きる。FES検出用の光検出器と光ビームの位置調整
は、光ビーム66と76の集光スポットがそれぞれ受光
部20a、20bに入射するように合わせればよいだけ
であるので、位置調整の工程を簡単化できる。
【0045】またRF信号検出量の光検出器面は、2つ
の受光部19a、19bを備え、受光部19a、19b
には光ビーム61、63a、69aが入射する。検出器
はレンズ18の焦点位置からずらした位置に配置する。
このように配置すると、広がったスポットが受光部に入
射し、プッシュプル信号が検出できるようになる。受光
部19a、19bからの出力信号をC,Dで表すと、R
F信号は増幅器57の出力信号RF=C+Dで演算され
る。またTESは差動増幅器58の出力信号TES=C
−Dで演算される。この光ビーム61、63a、69a
は光ディスク上では同一点に集光されるため、光ディス
ク上の情報信号によって同時に強度変調を受ける。それ
を合わせて検出するため、RF信号の信号品質は向上す
る。これ以外の光ビーム62a、65aは領域55に集
光し、光ビーム64a、73aは領域56に集光する。
これらの光ビームは受光部19a、19bとは離れた点
に集光するため、受光部のサイズを適切に設計すれば、
これらの光ビームは受光部19a、19bには入射しな
い。
【0046】また、プッシュプル法を利用してTES信
号検出を行う場合は、受光部19aと19bの分割線に
光ビーム61の中心を合わせる必要がある。しかし、サ
ンプルサーボのような手法でTES信号を検出する場
合、一つの受光部で光ビームを受光すればよいので、高
精度の位置調整は不要で、光検出器と光ビームの位置調
整という工程を大幅に簡略化することができる。
【0047】図5に実際に得られるFESを、出力信号
A、Bと共に示す。横軸は光ディスクの焦点位置からの
ずれ量(フォーカス誤差)、縦軸は出力信号強度(任意
単位)を示している。本実施の形態では、出力信号A、
Bは、光ディスクがサブビームの焦点位置にある時に最
大となり、光ディスクの位置がサブビームの焦点からず
れるほど小さくなり、最後にはゼロになる。FESは、
出力信号A、Bの差から求められ、図に示されるよう
に、焦点誤差0の時に信号強度0となり、デフォーカス
20μm程度でピークをもち、さらにデフォーカスが大
きくなると0になるという理想的なS字形状の波形を示
す。
【0048】従来例においては、同じ光検出器面でRF
信号とFES信号を検出していたため、焦点誤差が大き
くなると、RF信号検出に利用する光ビームのスポット
径が広がり、FES検出に利用する受光部に入射すると
いう問題が生じていた。この光ビームの光強度はFES
検出に利用する光ビームの光強度の数十倍であるので、
その光ビームの漏れ込みによって、FES信号は乱され
た。
【0049】しかし、本発明では、RF信号検出に用い
る光ビームと、FES検出に用いる光ビームを完全に分
離するので、デフォーカスが大きくなっても、FES検
出に利用する受光部20a、20bへの迷光の漏れ込み
を小さく抑えることができ、FES検出範囲を拡大する
ことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
往路光学系にメインビームの集光点に対して略対称なデ
フォーカス位置に集束する2つのサブビームを発生する
サブビーム発生手段を備えると共に、復路光学系に情報
媒体で反射した光ビームに光量変化を与える光量変化手
段と、当該光量変化手段を通過した2つのサブビームの
光量を独立して検出する2つの受光部を備えた光検出手
段と、上記2つの受光部からの出力信号の差信号を出力
する信号演算手段を備え、情報媒体に照射されるメイン
ビームと情報媒体に照射されるサブビームとの偏光状態
を互いに異ならせたので、RF信号検出に用いる光ビー
ムとFES検出に用いる光ビームとを偏光方位の違いを
利用して完全に分離することができ、大きなデフォーカ
スによるFESの乱れを抑制することができて、FES
の検出範囲を拡大できると共に、RF信号の品質を向上
させることができる。また、FES検出用の光検出器と
光ビームの位置調整は、光ビームの集光スポットがそれ
ぞれ所定の受光部に入射するように合わせるだけでよ
く、光ピックアップ装置の光軸方向の調整が不要になる
ので、各光学部品の位置調整の工程を簡単化することが
できる。さらに、プッシュプル法を利用してTES信号
検出を行う場合は、受光部の分割線に光ビームの中心を
合わせる必要があるが、サンプルサーボのような手法で
TES信号を検出する場合には、1つの受光部で光ビー
ムを受光すればよいので、高精度の位置調整が不要とな
り、光検出器と光ビームの位置調整に要する工程を大幅
に簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係る焦点誤差検出装置を適用した
光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図2】実施形態例に係る焦点誤差検出装置に備えられ
るサブビーム発生素子の回折格子の形状を説明する図で
ある。
【図3】実施形態例に係る焦点誤差検出装置におけるサ
ブビーム発生素子の役割を説明する図である。
【図4】実施形態例に係る焦点誤差検出装置に備えられ
る光検出器上の受光部の配置と光ビーム集光スポットと
の位置関係及び焦点誤差信号の演算回路を説明する図で
ある。
【図5】実施形態例に係る焦点誤差検出装置から得られ
る焦点誤差信号波形と焦点誤差との関係を説明する図で
ある。
【図6】本願発明者等が先に提案した焦点誤差検出装置
を適用した光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図7】本願発明者等が先に提案した焦点誤差検出装置
に備えられる回折素子上の回折格子の形状を説明する図
である。
【図8】本願発明者等が先に提案した焦点誤差検出装置
における焦点誤差信号検出の原理を説明する図である。
【図9】本願発明者等が先に提案した焦点誤差検出装置
に備えられる光検出器上の受光部の配置と光ビーム集光
スポットとの位置関係及び焦点誤差信号の演算回路を説
明する図である。
【図10】本願発明者等が先に提案した焦点誤差検出装
置から得られる焦点誤差信号波形と焦点誤差との関係を
説明する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 3 サブビーム発生素子 5 光検出器 11 半導体レーザ 12 コリメータレンズ 13 偏光ビームスプリッタ 15a,15b 回折格子 16 1/4波長板 17 対物レンズ 18 レンズ 19a,19b 受光部 20a,20b 受光部 41〜47 光ビーム 61〜76 光ビーム
フロントページの続き (72)発明者 清岡 千晶 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA06 AA07 AA14 BA01 CA22 CD02 CF02 CG04 CG14 CG24 5D119 AA20 AA28 AA36 AA38 AA39 EA03 EB12 EC13 EC40 EC48 JA12 JA22 JA32 LB03 5D789 AA20 AA28 AA36 AA38 AA39 EA03 EB12 EC13 EC40 EC48 JA12 JA22 JA32 LB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射した光ビームを集光手段に
    より情報媒体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で
    反射した光ビームを上記集光手段により取り込み光検出
    手段に導いて信号を生成する復路光学系とで構成され、 上記往路光学系に、メインビームの集光点に対して略対
    称なデフォーカス位置に集束する2つのサブビームを発
    生するサブビーム発生手段を備え、 上記復路光学系に、上記情報媒体で反射した光ビームに
    光量変化を与える光量変化手段と、当該光量変化手段を
    通過した2つのサブビームの光量を独立して検出する2
    つの受光部を備えた光検出手段と、上記2つの受光部か
    らの出力信号の差信号を出力する信号演算手段を備えた
    焦点誤差検出装置であって、 上記情報媒体に照射されるメインビームと上記情報媒体
    に照射されるサブビームとの偏光状態が異なっているこ
    とを特徴とする焦点誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 上記情報媒体に照射されるメインビーム
    は円偏光であり、上記情報媒体に照射されるサブビーム
    は直線偏光であることを特徴とする請求項1に記載の焦
    点誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 上記往路光学系及び上記復路光学系は、
    それぞれ偏光ビームスプリッタと1/4波長板とを備
    え、かつ上記1/4波長板は上記偏光ビームスプリッタ
    と上記情報媒体の間におかれており、上記情報媒体に照
    射されるメインビームは、上記往路光学系で1/4波長
    板を透過し、上記情報媒体に照射されるサブビームは上
    記往路光学系で上記1/4波長板を透過しないことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の焦点誤差検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記サブビーム発生手段及び上記光量変
    化手段は回折格子よりなり、これらサブビーム発生手段
    及び光量変化手段の形状は回折格子の回折方向が長辺と
    なる矩形であり、これらサブビーム発生手段及び光量変
    化手段は上記メインビームの光軸を含まず、かつ、上記
    メインビームの光軸に対して点対称に配置されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の焦
    点誤差検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008034003A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
JP2009070486A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Nec Corp 光ディスク装置および媒体種類判別方法,プログラム
CN114355621A (zh) * 2022-03-17 2022-04-15 之江实验室 一种多点非标记差分超分辨成像方法与装置

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