JP2698341B2 - 記録再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、２個のカセットデッキ部を備えた所謂ダブ
ルカセットタイプのテープレコーダ等の記録再生装置に
関し、特に一方のカセットデッキ部よる再生信号を他方
のカセットデッキ部にて記録するダビング動作の制御機
能の改良に関する。 〔発明の概要〕 本発明は、ダビング機能を有する記録再生装置におい
て、ダビングモードの設定時にダビング動作を停止（或
いは一時停止）する場合に、記録側が停止操作されたと
きにはこれに連動して再生側を停止制御し、この逆に再
生側が停止操作されたときには所定時間おいて記録側を
停止制御（或いは一時停止）することによって、操作性
の向上を図るようにしたものである。 〔従来の技術〕 従来より、２個のカセットデッキ部を備えた所謂ダブ
ルカセットタイプのテープレコーダは、長時間のオーデ
ィオソースを各カセットデッキ部に装着した２本のカセ
ットテープに亘って記録たり、各カセットテープから連
続的に再生したり、あるいは一方のカセットデッキ部よ
る再生信号を他方のカセットデッキ部にて記録するよう
にしてコピーテープの作成すなわちダビングするのに使
用されている。この種のテープレコーダでは、各カセッ
トデッキ部を独立に動作させたり、互いに連動して動作
させるため、一般に多数の操作釦が設けられている。 そして、上述の如きダブルカセットタイプのテープレ
コーダにおいて例えばダビング動作を行う場合には、オ
リジナルのテープカセットを装着した一方のカセットデ
ッキ部を再生動作状態に設定し、上記カセットデッキ部
よる再生信号を記録するテープカセットを装着した他方
のカセットデッキ部を記録動作状態に設定して、各セッ
トデッキ部を同時に動作させるように釦操作を行い、ダ
ビング動作の終了に際しては各カセットデッキ部を個別
に停止させるように各停止釦を操作していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、従来のダブルカセットタイプのダビング機
能を有するテープレコーダでは、上述の如くダビング動
作の終了に際して各カセットデッキ部を個別に停止させ
るように各停止釦を操作しなければならず、操作性に問
題があった。なお、各カセットデッキ部を同時に停止さ
せるように全停止釦を特別に設けるようにすれば、操作
性を向上できるのであるが、一般に多数の操作釦が配設
されているダブルカセットタイプのテープレコーダにさ
らに操作釦を増設することは実装上および操作性上好ま
しいことでない。 そこで、本発明は、上述の如き問題点に鑑み、ダビン
グ時において、既存の操作釦により停止或いは一時停止
操作された場合に、記録側及び再生側の両記録再生装置
部をそれぞれ停止或いは一時停止に制御することによ
り、専用の操作釦の増設を防止するとともに、操作性の
向上等を図った新規な構成の記録再生装置を提供するこ
とを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係る記録再生装置は、上述の問題点を解決す
るために、少なくとも再生機能を有する第１の記録再生
装置部と、少なくとも記録機能を有する第２の記録再生
装置部と、上記各記録再生装置部の動作を独立に制御す
るとともに、ダビングモードの設定時に上記第１の記録
再生装置部による再生信号を上記第２の記録再生装置部
にて記録するダビング動作制御を行い、上記ダビングモ
ードの設定時には上記第２の記録再生装置部の停止操作
がなされると該第２の記録再生装置部の記録動作ととも
に第１の記録再生装置部の再生動作を停止させる停止制
御を行い、且つ、上記第１の記録再生装置部の停止操作
がなされると該第１の記録再生装置部の再生動作の停止
を行った後に上記第２の記録再生装置部の記録動作を停
止させる停止制御を行う制御部とを備えて成ることを特
徴とする。 〔作用〕 本発明に係る記録再生装置は、ダビングモードの設定
時において、制御部が、記録側である第２の記録再生装
置部の停止操作がなされると該第２の記録再生装置部の
記録動作とともに再生側である第１の記録再生装置部の
再生動作を停止させる停止制御を行う。また、この逆
に、再生側である第１の記録再生装置部の停止操作がな
されると該第１の記録再生装置部の再生動作の停止を行
った後に上記第２の記録再生装置部の記録動作を停止さ
せる停止制御を行う。 〔実施例〕 以下、本発明に係る記録再生装置の一実施例につい
て、図面に従って詳細に説明する。 第１図および第２図に示す実施例は、ラジオ受信機能
を備えたダブルカセットテープレコーダに本発明を適用
したものである。この実施例のテープレコーダは、第２
図の外観斜視図に示すように、機器本体１とその両側に
配されたスピーカ2,3とから成り、上記機器本体１のキ
ャビネット前面上方部分にラジオ受信部の周波数表示部
４、受信バンド選択操作釦５、チューナのチューニング
・ダイヤル６等が配設されており、また、上記機器本体
１のキャビネット前面中央部分に第１のカセットデッキ
部７と第２のカセットデッキ部８が並設されており、さ
らに、上記機器本体１のキャビネット前面下方部分には
上記各カセットデッキ部7,8をそれぞれ操作するための
各種操作釦群A,Bを配設した操作テーブル９が出没自在
に設けられている。ここで、上記各種操作釦群A,Bは、
それぞれ順方向操作（FWD）釦、逆方向操作（REV）釦、
記録操作（REC）釦、一時停止操作（PAUSE）釦、停止操
作（STOP）釦や順方向と逆方向の各早送り操作釦等から
成る。 さらに、上記機器本体１のキャビネット前面の上記各
カセットデッキ部7,8の間の部分には、これら各カセッ
トデッキ部7,8を連動操作するためのリレー再生操作釦
９、リレー記録操作釦10やダビング操作釦11等の連動操
作釦群Ｃが配設されているとともに、上記各カセットデ
ッキ部7,8の各エジェクト操作釦12A,12Bが設けられてい
る。 また、この実施例のテープレコーダは、第１図のブロ
ック図に電気な構成を示して有るように、上記第１のカ
セットデッキ部７の駆動制御を行う第１の駆動制御部13
と、上記第２のカセットデッキ部８の駆動制御を行う第
２の駆動制御部14と、上記リレー再生操作釦９、リレー
記録操作釦10やダビング操作釦11等の操作状態を判別し
て上記各カセットデッキ部7,8を連動操作するための制
御信号を上記各駆動制御部13,14に供給する連動制御部1
5とを備えている。 上記第１の駆動制御部13は、上記操作テーブル９に配
設されている各種操作釦群Ａに操作状態を判定するモー
ド判定部13aと、該モード判定部13aにて得られる判定出
力および上記連動制御部15から供給される制御信号に基
づいて上記第１のカセットデッキ部７の駆動制御信号を
形成する信号処理部13bと、該信号処理部13bにて形成し
た駆動制御信号を上記第１のカセットデッキ部７に供給
する駆動制御信号出力部13cにて構成されている。ま
た、上記第２の駆動制御部14は、上記操作テーブル９に
配設されている各種操作釦群Ａに操作状態を判定するモ
ード判定部14aと、該モード判定部14aにて得られる判定
出力および上記連動制御部15から供給される制御信号に
基づいて上記第２のカセットデッキ部８の駆動制御信号
を形成する信号処理部14bと、該信号処理部14bにて形成
した駆動制御信号を上記第２のカセットデッキ部８に供
給する駆動制御信号出力部14cにて構成されている。さ
らに、上記連動制御部15は、上記キャビネット前面に配
設されている上記連動操作釦群Ｃの操作状態を判定する
モード判定部15aと、該モード判定部15aにて得られる判
定出力および上記各駆動制御部13,14から供給されるモ
ード信号に基づいて各制御信号を形成する信号処理部15
bと、該信号処理部15bにて形成した各制御信号を上記各
駆動制御部13,14に供給する制御信号出力部15cと、上記
モード判定部15aにて得られる判定出力に基づいてモー
ド表示用の各発光ダイオード16A,16B・・・を選択的に
駆動する表示出力部15dにて構成されている。 この実施例において、上記第１および第２のカセット
デッキ部7,8は、上記連動操作釦群Ｃを操作することな
く、上記操作テーブル９上の上記各種操作釦群A,Bが操
作されると、上記第１および第２の駆動制御部13,14に
より上記各種操作釦群A,Bに応じて個別に駆動される。 また、上記連動操作釦群Ｃの上記リレー再生操作釦
９、リレー記録操作釦10あるいはダビング操作釦11が操
作されて、連動操作モードが設定されると、そのモード
に応じた各制御信号が上記連動制御部15に制御信号出力
部15cから、上記各駆動制御部13,14の各信号処理部13b,
14bに供給され、上記第１および第２のカセットデッキ
部7,8が設定された連動操作モードすなわちリレー再生
モード、リレー記録モードあるいはダビングモードの連
動操作モードで駆動される。 この実施例において、上記連動操作部15は、そのモー
ド判定部15aがダビングモードの設定操作状態すなわち
上記ダビング操作釦11の操作されたことを検出して、こ
のダビングモードを示す判定出力を上記信号処理部15b
に供給すると、上記制御信号出力部15cから各制御信号
として、上記第１の駆動制御部13には再生制御信号を供
給し、上記第２の駆動制御部14には記録制御信号を供給
する。また、上記連動制御部15は、その表示出力部15d
がダビングモード表示用の発光ダイオード16Dを点灯さ
せるようになっている。さらに、上記連動制御部15は、
上記信号処理部15cが上記ダビングモードを示す論理
「Ｈ」のモード信号を出力して、このモード信号をNAND
ゲート17に供給するようになっている。上記NANDゲート
17には、上記第２の駆動制御部14からモード信号が供給
されており、そのNAND出力を逆方向ダイオード18を介し
て、上記第１の駆動制御部13のモード判定部13aの停止
入力端に供給するようになっている。 そして、上記各駆動制御部13,14は、上記各制御信号
が供給されることにより、第１のカセットデッキ部７を
再生動作状態にさせるとともに第２のカセットデッキ部
８を記録動作状態にさせてダビング動作を開始する。 上記第１の駆動制御部13は、モード判定部13aに接続
されている上記各種操作釦群Ａの停止操作（STOP）釦21
あるいは一時停止操作（PAUSE）釦22がダビングモード
時に操作されると、上記第１のカセットデッキ部７を停
止あるいは一時停止させるとともに、論理「Ｈ」のモー
ド信号を上記連動制御部15の信号処理部15bに供給す
る。そして、上記連動制御部15は、上記論理「Ｈ」のモ
ード信号が第１の駆動制御部13から供給されると、例え
ば４秒間のミューティング信号と一時停止制御信号を上
記信号処理部15bが形成して上記第２の駆動制御部14に
供給し、上記第２のカセットデッキ部８を４秒間ミュー
ティングしてから一時停止状態にさせる。また、ダビン
グ動作中に、上記各種操作釦群Ａの順方向と逆方向の各
早送り操作釦23,24を操作すると上記第１の駆動制御部1
3はオリジナルのテープカセットについて自動的に曲の
頭出しを行う所謂AMSモードの動作を行うようになって
おり、このAMSモードにおいても、上記第１の駆動制御
部13は、論理「Ｈ」のモード信号を上記連動制御部15の
信号処理部15bに供給して、上記第２の駆動制御部14に
より上記第２のカセットデッキ部８を４秒間ミューティ
ングしてから一時停止状態にさせるようになっている。 このようにして、上記第２のカセットデッキ部８を一
時停止させた状態では、上記第１のカセットデッキ部７
を上記各種操作釦Ａの操作により任意に操作して不用な
内容をとばしたり、オリジナルのテープカセットを交換
して、所望のダビング内容を編集することができる。な
お、上記第２のカセットデッキ部８を一時停止させた状
態を解除してダビング動作を継続するのには、上記ダビ
ング操作釦11を再度操作すれば良い。 また、上記第２の駆動制御部14は、モード判定部14a
に接続されている上記各種操作釦群Ｂの停止操作（STO
P）釦31がダビングモード時に操作されると、上記第２
のカセットデッキ部８を停止させるとともに、論理
「Ｈ」のモード信号を上記NANDゲート17および上記連動
制御部15の信号処理部15bに供給する。上記NANDゲート1
7は、上述のようにダビングモード時に論理「Ｈ」のモ
ード信号が上記第２の駆動制御部14から供給されると、
そのNAND出力が論理「Ｌ」になる。この論理「Ｌ」のNA
ND出力が上記ダイオード18を介してモード判定部13aの
停止入力端に供給されることにより、上記第１の駆動制
御部13は、上記第１のカセットデッキ部７を停止させる
とともに、論理「Ｈ」のモード信号を上記連動制御部15
の信号処理部15bに供給する。そして、上記連動制御部1
5は、上記論理「Ｈ」のモード信号が各駆動制御部13,14
から供給された状態になると、ダビングモードを解除す
る。すなわち、この実施例では、ダビング動作中に第２
のカセットデッキ部14すなわち記録側の停止操作を行う
と、第１のカセットデッキ部13すなわち再生側も自動的
に停止状態に制御されて、ダビングモードの解除がなさ
れる。 なお、上記第２の駆動制御部14のモード判定部14aの
ミューティング入力端に接続されている記録ミューティ
ング釦32をダビング動作中に操作すれば、上記第１のカ
セットデッキ部７にて得られる再生信号を記録する上記
第２のカセットデッキ部８側でミューティングをかける
ことができる。 〔発明の効果〕 上述の実施例の説明から明らかなように、本発明に係
る記録再生装置では、ダビング動作を終了するときに、
第１の記録再生装置部或いは第２の記録再生装置部のい
ずれか一方を停止操作するだけで、両記録再生装置部を
停止制御或いは一時停止制御することができる。このた
め、各記録再生装置部を個別に停止操作するような面倒
を省くことができ、操作性の向上を図ることができる。
また、このように各記録再生装置部をそれぞれ停止制御
或いは一時停止制御するための操作釦は、各記録再生装
置部を個別に操作するための操作釦を兼用するようにし
ているため、専用の操作釦を新たに設ける必要がなく、
パネル面積が大型化する等の実装上に与える悪影響を防
止することができる。 また、記録側が停止操作されたときには再生側を連動
して停止制御するが、この逆に、再生側が停止制御され
たときには、記録側を即座に停止制御するのではなく所
定時間おいて停止制御することにより、前回の記録部と
次の記録部との間に無記録部を形成し、これを頭だし等
に利用することを可能とすることができる。さらに、再
生側が停止制御されたときには、所定時間おいて記録側
を一時停止制御することにより、次の記録が即座に開始
できるように、いわばスタンバイ状態とすることができ
る。このため、再生側を停止操作したときには、ダビン
グモードが解除されず、記録の指定待ちの状態となるた
め、再度ダビングモードを設定する面倒がなく、また、
このような動作の違いがあるため、ユーザは、記録側の
停止操作と、再生側の停止操作とを使い分けることを可
能とすることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る記録再生装置をダブルカセットテ
ープレコーダに適用した一実施例の電気的な構成を示す
ブロック図であり、第２図は上記実施例のテープレコー
ダ本体の外観斜視図である。 １……装置本体 7,8……カセットデッキ部 ９……操作テーブル 11……ダビング操作釦 13,14……駆動制御部 15……連動操作部 17……NANDゲート 21,31……停止操作釦

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．少なくとも再生機能を有する第１の記録再生装置部
   と、 少なくとも記録機能を有する第２の記録再生装置部と、 上記各記録再生装置部の動作を独立に制御するととも
   に、ダビングモードの設定時に上記第１の記録再生装置
   部による再生信号を上記第２の記録再生装置部にて記録
   するダビング動作制御を行い、上記ダビングモードの設
   定時には上記第２の記録再生装置部の停止操作がなされ
   ると該第２の記録再生装置部の記録動作とともに第１の
   記録再生装置部の再生動作を停止させる停止制御を行
   い、且つ、上記第１の記録再生装置部の停止操作がなさ
   れると該第１の記録再生装置部の再生動作の停止を行っ
   た後に上記第２の記録再生装置部の記録動作を停止させ
   る停止制御を行う制御部とを備えて成ることを特徴とす
   る記録再生装置。