JP2695869B2 - 自動取引システム - Google Patents

自動取引システム

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JP2695869B2
JP2695869B2 JP26039088A JP26039088A JP2695869B2 JP 2695869 B2 JP2695869 B2 JP 2695869B2 JP 26039088 A JP26039088 A JP 26039088A JP 26039088 A JP26039088 A JP 26039088A JP 2695869 B2 JP2695869 B2 JP 2695869B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、いわゆるIC(集積回路)カードを電子通帳
として用いる自動取引システムに関するものである。
[従来の技術] 現在、金融機関等で使用されている紙通帳のデータ収
納量は4〜8キロバイト相当である。今後、ますます多
様化する金融商品について、各別に通帳を用意すること
は繁雑であり、1冊の通帳に現在以上に複数の金融商品
についての取引データを収納させることが望まれ、1冊
の通帳のデータ収納量を増大させることが求められる。
しかし、紙通帳は、自動取引装置によって印字処理され
るものであり、また、長期に亘って保存されるものであ
って破損がし難いことが求められるものであり、そのた
め、紙質は厚いものに選定されている。また、機械処理
に供することから通帳全体の厚みも薄いことが望まれ
る。そのため、紙通帳は中紙の枚数がある程度に限定さ
れる。
従って、紙通帳を用いている限りは、データ収納量を
格段的に増大させることができない。このようなデータ
収納量の不足は、逆に言えば新規に発行する通帳を増加
させることになり、顧客からみれば通帳の管理が繁雑に
なるという欠点があり、金融機関等にとっても通帳の発
行に多くの時間を割かれて他のサービス時間が減少する
といった欠点等がある。従って、金融機関におけるトー
タルコストの低減化を妨げており、サービスの拡充、コ
ストの低減を計る金融機関のニーズに対して紙通帳では
今後十分な対応ができない このような点を考慮して、最近、表示部を備えたいわ
ゆるICカードを用いた電子通帳が考え出され、その電子
通帳を処理できる自動取引装置や自動取引システムが提
案されている。電子通帳を利用すれば、データ収納量を
従来に比して格段的に増大でき(例えば8〜64キロバイ
ト程度)、データ収納量の面から紙通帳で生じていた各
種の欠点を除去することができる。勿論、取引データの
保有、取引データの表示、本人照合(紙通帳では磁気ス
トライプのデータを利用している)等の通帳としての基
本的な機能を実現することができるように構成されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ICカードからなる電子通帳を用いるこ
とでデータ収納量を増大させることができるとは言って
も、そのICカードに用いられている記憶素子の容量によ
って定まる限界があり、この電子通帳を利用していくう
ちに記憶部が取引データで満杯になる。この場合に、新
たな電子通帳を発行することも考えられるが、顧客が所
有する電子通帳の数が多くなり、また、電子通帳に用い
られているICカード自体が高価なものであって金融機関
におけるトータルコストが大きくなり、紙通帳の代替物
として用いる長所が半減する。また、ICカード自体も記
憶部を除き、他の部分が使用できるにも拘らず、この使
用を打ち切ることになり、有効に使用しているとは言い
難い。
そこで、1個の電子通帳を繰返し利用することが考え
られる。この場合に、満杯になった取引データを消去す
ることを要するが、直ちに、消去した場合には取引デー
タが消失し、取引データの保存性等の通帳に求められて
いる機能を完全には達成することができない。そこで、
長期に亘って保存させるために、電子通帳の記憶部に記
憶されている取引データを電子通帳から電子通帳外に転
送し、印字等の保存処理をした後、電子通帳内の取引デ
ータを消去するようにすることが考えられる。
しかしながら、このような電子通帳内の取引データを
外部に転送して保存する(例えば、印字する)処理は、
電子通帳に収納しているデータ量が多いので多大な時間
がかかり、かかる処理を実行している間には、銀行員や
顧客が他の動作等を行なうことができないという不都合
が生じる。従って、時間当りのコストに対する無駄が多
く、トータルコストの低減化が妨げると共に、サービス
の低下を招く恐れがある。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、電子
通帳内の取引データを転送後、消去させることによって
電子通帳の繰返し使用を可能にすると共に、そのような
繰返し使用を可能とする処理によって他の処理に時間が
大きく割かれることがなく、全体として取引処理能力を
向上させることができる自動取引システムを提供しよう
とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ICカードでなる電子通帳を自動取引装置に
挿入して取引処理を行ない、その取引処理に関する取引
データを電子通帳に格納する自動取引システムにおい
て、 自動取引装置に、電子通帳の取引データを消失させて
初期化する初期化手段と、該初期化手段に初期化指令を
発生する初期化指令発生手段と、この初期化モードにお
いて、電子通帳から取引データを取出して処理コンピュ
ータ装置に転送する取引データ転送手段とを設け、 処理コンピュータ装置に、取引データを記憶させる記
憶手段と、該記憶手段に格納された取引データを印字す
る印字手段とを備え、記憶手段に取引データを記憶後、
初期化手段を制御して取引データを消失させて初期化
し、自動取引装置から印刷指令が与えられた場合、又は
記憶手段に格納された取引データ量が印刷すべきデータ
量になったとき、記憶手段に格納された取引データを印
字して、顧客に配信する制御手段を設ける。
[作用] 初期化指令発生手段は、入力手段から初期化指示が与
えられた場合、又は電子通帳の取引データ格納エリアの
空き容量が少なくなった場合に初期化指令を発生する。
このとき、取引データ転送手段は、電子通帳の取引デー
タを取出して処理コンピュータ装置に例えばオンライン
回線を介して、又は、記憶媒体の形で転送し、処理コン
ピュータ装置ではこれを記憶手段に格納する。このよう
な保存処理が終了すると、自動取引装置の初期化手段
は、電子通帳の取引データを消失させて電子通帳を初期
化する。
この場合において、処理コンピュータ装置が記憶手段
に記憶された取引データを印字手段によって印字するこ
とで保存性が一段と高まる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
詳述する。
ここで、第1図はこの一実施例の自動取引システムの
全体構成を示すブロック図、第2図はこのシステムでの
取引データの流れを示す説明図、第3図はその自動取引
装置10の外観を示す斜視図、第4図は電子通帳30として
のICカードの操作面を示す平面図、第5図は自動取引装
置10が電子通帳30内より取引データを取出して中央処置
センタの処理コンピュータ装置50に転送する処理を示す
フローチャート、第6図及び第7図はそれぞれその処理
中に自動取引装置10の表示部12に表示される画面例を示
す略線図、第8図及び第9図はそれぞれ処理コンピュー
タ装置50における処理を示すフローチャートである。
実施例の自動取引システムの特徴 自動取引システムの各部構成を説明する前に、この実
施例の自動取引システムの特徴について、第2図を用い
て説明する。
この自動取引システムの自動取引装置10には、顧客1
が所有するICカード構成の電子通帳30が挿入されて入
金、出金、残高照会等の各種取引きがなされ、取引き毎
にその取引内容を表わす取引データが電子通帳30に記憶
されていく。このような取引データ量が電子通帳30の格
納可能な最大量に近くなると、また、顧客1が取引デー
タの一覧表を望んで電子通帳30の初期化を望むと、自動
取引装置10は電子通帳30を初期化する。この際、単に初
期化するのではなく、取引データの保存しつつ電子通帳
30を初期化することが望まれる。
そこで、オンライン回線OLを介して、又は及び記憶媒
体RECを介して電子通帳30に格納されていた取引データ
を自動取引装置10は中央処理センタの処理コンピュータ
装置50に転送し、その後に少なくとも電子通帳30内の取
引データを消失するようにした。
転送された処理コンピュータ装置50では、顧客1の至
便を考慮して転送されてきた取引データを印字するよう
にした。このような取引データが印字された用紙2は、
中央処理センタから郵送や配布によって顧客1に配送さ
れ、顧客1が利用できるようになる。
このように自動取引装置10自体が印字(保存)処理を
することなく、電子通帳30の初期化と、それまでの取引
データの印字(保存)処理とを実行できる点にこの実施
例の特徴がある。
自動取引システムの全体構成 以下では、電子通帳30の初期化に伴う上述した取引デ
ータの流れを実現できる、この実施例における自動取引
システムの全体構成について、主として第1図を参照し
ながら詳述する。
第1図において、自動取引装置10は、銀行等の金融機
関や大型店舗等の一部に設置されるものであり、かかる
自動取引装置10にはICカードでなる電子通帳30が挿入さ
れて所定の処理を実行するようになされている。また、
自動取引装置10は、オンライン回線OLを介して接続され
ている中央処理センタの処理コンピュータ装置50との間
で必要に応じてデータの授受を行ないつつ処理を実行す
るものである。
自動取引装置10は、第3図に外観形状を示すように、
顧客とのインタフェースを可能にすると共に、顧客との
間で紙幣や電子通帳30や帳票等を授受できる構成等を操
作面に備える。
すなわち、電子通帳30や磁気カードが挿入されると共
にここから排出されるカード挿入排出口11と、処理状況
を顧客に知得させる表示や顧客に対する操作誘導を行な
う表示やテンキー等の各種キーを表わす表示等を行なう
例えばCRTディスプレイからなる表示部12と、表示部12
に表示されたテンキーなどのキー類に対して顧客がどの
キーを押下したかを感知するタッチセンサからなる操作
部13と、紙幣を取り込むと共に紙幣や帳票の排出を行な
う紙幣取引口14と、硬貨の取込み及び排出を行なう硬貨
取引口15と、紙通帳の挿入及び排出を行なう紙通帳挿入
排出口16等が設けられている。
このような各部は、第1図に示す主制御部17によって
その動作が制御される。なお、第1図は、このような外
観上明らかな各部の全てを示しておらず、本発明と直接
に関係する部分だけを示している。また、ここでいう主
制御部17は、プログラム記憶部をも含んだものである。
カード挿入排出口11から挿入されたカードが電子通帳
30の場合には、この電子通帳30は電子通帳リーダ/ライ
タ部18まで搬送され、この電子通帳リーダ/ライタ部18
のインタフェース部18aと電子通帳30のインタフェース
部31とが接続され、データ授受が可能な状態となる。ま
た、自動取引装置10は一時記憶部19及びデータ照合部20
を備える。この一時記憶部19は、主制御部17の制御の下
で電子通帳リーダ/ライタ部18を介して電子通帳30から
取り込んだ取引データを一時的に記憶するものであり、
データ照合部20は、主制御部17の制御の下で一時記憶部
19に格納された取引データと電子通帳30に記憶されてい
る取引データとを照合するものである。
データ照合部20によって照合された後の一時記憶部19
に格納されている取引データは、主制御部17の制御の下
で外部記憶装置21に与えられて記憶媒体RECに記憶され
ると共に、外部インタフェース部22、オンライン回線OL
を介して中央処理センタの処理コンピュータ装置50に転
送されるようになされている。
かかる自動取引装置10に挿入される電子通帳30は、外
形的には、第4図に示すような操作面形状を有し、機能
的には、第1図に示すような構成を有する。
電子通帳30内の各部制御及び自動取引装置10とのデー
タ授受制御は、中央処理ユニット(CPU)32がプログラ
ム記憶部33に格納されているプログラムに従って実行す
るようになされている。普通預金口座、定期預金口座等
の科目や入金、出金等の取引明細、取引履歴等の取引デ
ータは、取引データ記憶部34に格納され、この取引デー
タが必要に応じてCPU32によって取引データ記憶部34か
ら取出されるようになされている。顧客が電子通帳30を
所持している本人であるかの照合に必要な顧客データ
は、顧客データ記憶部35が記憶するようになされてい
る。
この電子通帳30は、自動取引装置10に挿入されて用い
られるほか、自動取引装置10とは無関係にも用いられる
ものであり、顧客が電子通帳30に対して直接操作するこ
とができるように操作スイッチ部36及び表示部37を備え
る。例えば、取引履歴だけを確認する場合には、電子通
帳30を自動取引装置10に挿入することなく利用できる。
なお、この電子通帳30の各部に必要な電源電圧を供給
する電源としては、主電源38及びバックアップ電源39が
用意されている。主電源38は、例えば太陽電池でなり、
そのため、第4図に示すように受光面38aが外部に露出
されている。バックアップ電源39は例えばリチウム電池
等で構成される。
操作スイッチ部36は、詳細には、絶縁性のカード基板
40の表面に設けられた以下の各スイッチキーより構成さ
れている。すなわち、電子通帳30を取引きに使用する際
に押下される取引キー36aと、取引データや残高を照会
するための照会キー36bと、電子通帳30の使用時に押下
される開始キー36cと、いわゆるテンキー36dと、四則演
算キー36eと、誤入力時などの入力内容を一部取り消し
たい時に使用されるクリアキー36fと、誤入力時などの
入力内容を全て取り消したい時に使用されるオールクリ
アキー36gと、入力の区切りの役割を果たす実行キー36h
とが設けられており、これらのキーを適宜押下すること
で、所望の指令信号をCPU32に与え、電子通帳30を所望
の状態にするようになされている。
例えば、顧客が電子通帳30を取引きに使用する場合、
まず開始キー36cを押下して電子通帳30を電源オン状態
とし、さらに、取引キー36aを押下し、その後、テンキ
ー36dによって暗証番号を入力することにより電子通帳3
0を取引きに使用できる状態することができ、取引デー
タ記憶部34に取引データを記憶可能な状態とすることが
できる。このような状態で自動取引装置10に挿入され
る。また、電子通帳30内の取引データを参照する場合、
開始キー36cを押下した後、照会キー36bを押下して暗証
番号をテンキー36dを用いて入力すると、表示部37に取
引データが表示され、これ以降、実行キー36hを押下さ
れる毎に次の取引データが表示される。
このようにして、顧客は個々の取引データの内容や取
引きの履歴等を確認することができ、さらに印字の必要
性の判断を行なうことができる。
次に、中央処理センタの処理コンピュータ装置50の構
成について説明する。
この処理コンピュータ装置50は、上述したようにオン
ライン回線OLを介して自動取引装置10に接続されてデー
タ授受を行なうことができるようになされており、その
ため、オンライン回線OLに接続する外部インタフェース
部51が設けられており、このインタフェース部51は主制
御部52によって制御されてデータ授受を行なうようにな
されている。なお、この処理コンピュータ装置50の各部
の制御は、主制御部52が内蔵するプログラム記憶部に格
納されているプログラムに従って実行する。
記憶部53は、自動取引装置10から転送されてきた取引
データを記憶するものである。この記憶部53に記憶され
た取引データは、主制御部52の制御の下に所定のタイミ
ングでフォーマット印字制御部54に与えられる。フォー
マット印字制御部54は、取引データを所定の印字用フォ
ーマットに編集してプリンタ装置55に与えるものであ
り、プリンタ装置55は与えられた編集済みの取引データ
を印字するものである。
なお、この処理コンピュータ装置50には、データ読取
装置56が設けられている。このデータ読取装置56は、装
填された記憶媒体RECに記憶されている取引データを主
制御部52の制御の下に読み取って記憶部53に与えて記憶
させるものである。この実施例の場合、自動取引装置10
と処理コンピュータ装置50とがオンライン回線OLを介し
て接続されており、このオンライン回線OLを介して取引
データの授受が行なわれることが原則であるが、記憶媒
体RECを介しても自動取引装置10に関する取引データが
処理コンピュータ装置50に与えられるようになされてお
り、データ読取装置56はかかる場合に用いられる。
電子通帳30の初期化処理 (a)自動取引装置10(及び電子通帳30)における処理 次に、電子通帳30を繰返し使用するために取引データ
記憶部34内の内容を消去する電子通帳30の初期化処理に
ついて説明する。ここでは、かかる初期化処理につい
て、電子通帳30の処理をも考慮しつつ自動取引装置10の
処理を中心に説明する。なお、処理コンピュータ装置50
におけるかかる処理については後述する。
顧客は、自動取引装置10を用いて取引きを実行したい
場合には、上述したように電子通帳30の開始キー36cを
押下して電子通帳30を電源オン状態とし、さらに、取引
キー36aを押下し、その後、テンキー36dによって暗証番
号を入力することにより電子通帳30を取引きに使用でき
る状態とし、この取引可能状態にされた電子通帳30を自
動取引装置10のカード挿入排出口11に挿入する。自動取
引装置10の主制御部17は、カード挿入排出口11に設けら
れた図示しない挿入検知センサによって挿入を検知する
と、電子通帳30を引き込み、電子通帳リーダ/ライタ部
18まで搬送させ、インターフェース部18a及び31同士を
接続させてデータ授受可能状態にし、この接続状態で電
子通帳30が適切なものであるか否かを、また顧客が取引
を許可された者であるか否かを判別する(ステップ10
1、102)。このような確認方法の一つとしては、例え
ば、電子通帳30に実行させる暗証番号の照合がある。
かかる判別の結果、この電子通帳30では取引きを実行
できないと判別すると、電子通帳30の排出処理を実行し
て上述のステップ100に戻る(ステップ103)。他方、取
引可能な電子通帳30であると判別すると、電子通帳30の
取引データ記憶部34がニアエンド状態にあるか否かを判
別する(ステップ104)。ここで、ニアエンド状態と
は、取引データ記憶部34の記録済みの容量がまもなく満
杯になる程度の状態を言い、例えば、記憶可能な最大容
量の90%程度を越えた状態を言う。
この判別の結果、取引データ記憶部34がニアエンド状
態にないと判別すると、主制御部17は電子通帳30に取引
許可信号を出力し、その後、表示部12に「普通預金」、
「定期預金」等の科目を並べたガイダンス画面を表示さ
せ、これに応じて顧客が操作部13を用いて選択入力した
科目情報を取り込む(ステップ105〜107)。
次いで、主制御部17は、選択された科目についての入
金、出金等の取引項目T1〜T4を第6図に示すように表示
部12に表示させ、これに応じて顧客が操作部13を用いて
選択入力した取引項目情報を取り込む(ステップ108,10
9)。なお、この実施例の場合、どの科目が選択されて
も、第6図に示すように、「電子通帳の初期化」という
取引項目T4がその段階で選択できるようになされてい
る。すなわち、顧客の意思によって電子通帳30のその科
目の取引データを初期化できるようになされている。
主制御部17は、選択された取引項目が何であるかを判
別し、「電子通帳の初期化」項目以外の項目T1〜T3が選
択された場合には選択された項目に応じた処理に進み、
他方、「電子通帳の初期化」項目T4が選択された場合に
はステップ112に進む(ステップ110、111)。
このステップ112は、初期化処理が選択されたが、初
期化の必要があるか否かを確認する処理であり、すなわ
ち、取引データ記憶部34の選択された科目のエリアに取
引データが記憶されているか否かを判別するステップで
あり、記憶されていない場合には初期化の必要がないと
して電子通帳30の排出処理を実行して一連の処理を終了
する(ステップ113)。
他方、取引データ記憶部34に取引データ記憶され、初
期化が可能であると判別すると、主制御部17は電子通帳
30に対して、科目情報等を含む顧客指示に基づく転送指
令信号を送出し、その後、表示部12に顧客指示による初
期化中である旨の表示を実行させる(ステップ114、11
5)。
上述したステップ104における取引データ記憶部34の
ニアエンド状態か否かの判別の結果、ニアエンド状態で
あると判別すると、主制御部17は、電子通帳30に対して
取引許可信号を送出し、さらに、メモリニアエンドによ
る転送指令信号を送出する(ステップ116、117)、さら
にその後、メモリニアエンド状態による初期化処理中で
ある旨の第7図に示すようにガイダンス画面を表示させ
る(ステップ118)。
上述したステップ115又はステップ118における初期化
処理中の表示をさせた後は、主制御部17は、電子通帳30
の取引データ記憶部34に格納されている取引データを当
該自動取引装置10の一時記憶部19に転送させ、その後、
データ照合部20によって取引データ記憶部34の取引デー
タと一時記憶部19に記憶された転送された取引データと
を照合させ、その照合結果を取り込んで一致しているか
否かを判別する(ステップ119〜121)。この照合結果が
一致していないことを示していると、主制御部17は、上
述のステップ119に戻って転送をやり直させる。他方、
一致していると判別すると、一時記憶部19に格納されて
いる取引データを外部記憶装置21に与えて記憶媒体REC
に記憶させると共に、外部インターフェース部22を起動
してオンライン回線OLを介して中央処理センタの処理コ
ンピュータ装置50に転送させる(ステップ112、123)。
その後、主制御部17は、取引データ記憶部34内の初期
化すべき全てのエリアの取引データについて転送処理や
記憶媒体RECへの記憶処理をなしたか否かを判別し、終
了していない場合には、上述のステップ119に戻る(ス
テップ124)。なお、取引データのオンライン回線OLを
介した転送や記憶媒体RECへの記憶は、単に取引データ
だけでなく、口座番号等の顧客データについても一緒に
なされる。
全ての取引データについてオンライン転送や記憶媒体
RECへの記憶等の移し変え処理が終了したと判断する
と、主制御部17は、一時記憶部19に転送された取引デー
タを記憶している電子通帳30内の取引データ記憶部34の
エリアをクリアして取引データを消去させる(ステップ
125)。その後、初期化処理が終了した旨及び消去され
た取引データの印刷出力を求めるか否かを選択して入力
操作することを誘導する表示を実行し、顧客が印刷を選
択したか否かを判別する(ステップ126、127)。印刷出
力を求めた場合には、中央処理センタの処理コンピュー
タ装置50に印刷指令を送出し、また、記憶装置21に装填
されている記憶媒体RECに印刷指令をも記憶した後、印
刷出力が求められていない場合には、直ちに電子通帳30
をカード挿入排出口11から排出させて一連の処理を終了
させる(ステップ128、113)。
(b)中央処理センタの処理コンピュータ装置50におけ
る処理 次に、取引データが与えられた処理コンピュータ装置
50における処理について説明する。
まず、オンライン回線OLを介して自動取引装置10から
取引データが与えられた場合の処理について第8図を参
照しながら説明する。
処理コンピュータ装置50の主制御部52は、取引データ
が転送されてくることを待機しており、取引データが転
送されてくると、その取引データを記憶部53に与えて格
納させ、その後、印刷指令が自動取引装置10から与えら
れたか否かを判別する(ステップ140〜142)。印刷指令
が与えられていないと判断すると、主制御部52は転送さ
れてきた取引データを格納したことによって、その電子
通帳30に対応した記憶部53の記憶されている取引データ
量が印刷すべきデータ量になったか否かを判別する(ス
テップ143)。この場合において否定結果を得ると、主
制御部52は一連の処理を終了する。
主制御部52は、印刷指令が与えられた場合、又は記憶
部53に記憶された取引データ量が印刷すべきデータ量に
なった場合には、主制御部52は、取引データをフォーマ
ット印字制御部54に与えて編集させてプリンタ装置55に
よって印刷させる(ステップ144、145)。その後、印刷
すべき取引データが残っているか否かを判別し、残って
いる場合には、上述したステップ144に戻り、残ってい
ない場合には一連の処理を終了する(ステップ146)。
次に、自動取引装置10から記憶媒体RECの形で取引デ
ータが与えられた場合の処理について第9図を参照しな
がら説明する。
処理コンピュータ装置50の主制御部52は、取引データ
が格納されている記憶媒体RECがデータ読取装置56に装
填されることにより処理を開始し、その記憶媒体RECが
正常なものであるか否かを判別し、正常なものでない場
合には、ステップ150に戻って正常な記憶媒体RECが装填
されることを待ち受ける(ステップ150、151)。このよ
うにして正常な記憶媒体RECが装填されると、主制御部5
2は記憶媒体RECから取引データを読取り、その読み取っ
た取引データを記憶部53に与えて記憶させる(ステップ
152、153)。
その後、主制御部52は、オンライン回線OLを介して取
引データが与えられた場合と同様に処理して、顧客の指
示又は記憶部53の記憶量に基づいて必要に応じて印刷処
理を実行する(ステップ154〜158)。
なお、上述の実施例の場合には、オンライン回線OLを
介して自動取引装置10及び中央処理センタの処理コンピ
ュータ装置50とが接続されているため、オンライン回線
OLを介した取引データの引渡しが原則であり、そのた
め、第8図に示す処理が原則的になされ、第9図に示す
処理は補足的になされる。
実施例の効果 以上のように、上述の実施例によれば、顧客が任意な
時に取引データを印字させることができ、また、電子通
帳30の取引データが記憶部34に満杯になる前に自動的に
取引データを印字させることができ、保存のために供す
る印刷物を確実に入手することができる。この際、併せ
て、記憶部34の取引データを消去するようにしたので、
この電子通帳30を繰返し利用することができ、電子通帳
30を有効に利用でき、金融機関におけるトータルコスト
の削減に供することができる。
かくするにつき、機構的な処理であるために時間のか
かる取引データの印字処理を自動取引装置10において行
なうのではなく、中央処理センタに与えて処理コンピュ
ータ装置50において行なうようにしたので、顧客が自動
取引装置10の前で長時間待たされることを防止すること
ができ、また、顧客一人当りの自動取引装置10の平均処
理時間を短くすることができ、顧客の回転を早めること
ができて稼動率を向上させることができる。
他の実施例 上述の実施例においては、自動取引装置10として処理
コンピュータ装置50に対してオンライン回線OLによって
も、また、記憶媒体RECによっても取引データを引き渡
すことができるものを示したが、いずれか一方の方法に
よってのみ取引データを処理コンピュータ装置50に与え
るものであっても良い。すなわち、オンライン方式に従
うデータ伝送でも良い。なお、オンライン回線OLを利用
したデータ伝送は、オンラインリアルタイム方式に従う
伝送及びバッチ方式に従う伝送のいずれであっても良
い。また、データ伝送に用いられる記憶媒体も磁気式及
び光記憶方式のいずれのものであっても良い。
また、上述の実施例においては、顧客が科目選択後に
初期化を選択し、初期化を科目毎にしかできないものを
示したが、全ての科目に対して一回の操作で初期化を指
示できるようにしても良い。また、初期化すべきか否か
のデータ量に基づく自動判別は科目に関係なく、一括し
て判断するものを示したが、科目毎に判断するようにし
ても良い。
さらに、上述の実施例においては、入金や出金や残高
照会等の処理の前に転送処理すべきか否かの取引データ
量の判別を行なうものを示したが、入金や出金等の取引
データが追加される処理の後に転送すべきか否かの取引
データ量の判別を行なうようにしても良い。
さらにまた、上述の実施例においては、本発明の自動
取引システムにおける自動取引装置が顧客操作型のもの
を示したが、テラー操作型のものであっても良く、さら
に、銀行以外の取引きを対象としたものであっても良
い。また、システムとしても、例えば、取引データを格
納するものとしてICカードが適用されているいわゆるク
レジットカードシステムや販売時点管理(POS)システ
ム等に適用することができ、また、同一ICカードが銀行
における電子通帳と、販売時点管理システムにおける格
納カードとして扱われるようなものに対しても適用する
ことができる。なお、特許請求の範囲における電子通帳
という言葉は、かかる変形例の場合を含む概念とする。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、取引データを格納し
たICカードを自動取引装置に挿入し、この状態において
ICカードの初期化条件が満足されると、ICカード内の取
引データを自動取引装置に転送し、さらに中央処理セン
タの処理コンピュータ装置に転送して記憶させ、少なく
ともICカード内の取引データを消去するようにしたの
で、ICカードを繰返し利用できて有効に利用することが
でき、システム全体を安価なものとすることができる。
また、ICカードの取引データを逃避させるのにつき、逃
避先を処理コンピュータ装置としたので自動取引装置に
対する負担が少なく、自動取引装置の処理効率を低下さ
せることがない。
かくするにつき、処理コンピュータ装置において、転
送された取引データを印字するようにすると、ICカード
内から消去されてもその取引データを長期に亘って視覚
的に認識できる状態で保存させることができ、利用価値
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動取引システムの一実施例の全
体構成を示すブロック図、第2図はこのシステムでの取
引データの流れを示す説明図、第3図はその自動取引装
置10の外観を示す斜視図、第4図は電子通帳30の操作面
を示す平面図、第5図は自動取引装置10が電子通帳30内
より取引データを取出して処理コンピュータ装置50に転
送する処理を示すフローチャート、第6図及び第7図は
それぞれその処理中に表示部12に表示される画面例を示
す略線図、第8図及び第9図はそれぞれ処理コンピュー
タ装置50における処理を示すフローチャートである。 10……自動取引装置、17……主制御部、18……電子通帳
リーダ/ライタ部、19……一時記憶部、20……データ照
合部、21……外部記憶装置、30……電子通帳、32……CP
U、34……取引データ記憶部、50……中央処理センタの
処理コンピュータ装置、52……主制御部、53……記憶
部、54……フォーマット印字制御部、55……プリンタ装
置、56……データ読取装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードでなる電子通帳を自動取引装置に
    挿入して取引処理を行ない、その取引処理に関する取引
    データを前記電子通帳に格納する自動取引システムにお
    いて、 前記自動取引装置に、 前記電子通帳の取引データを消失させて初期化する初期
    化手段と、 該初期化手段に初期化指令を発生する初期化指令発生手
    段と、 この初期化モードにおいて前記電子通帳から取引データ
    を取出して処理コンピュータ装置に転送する取引データ
    転送手段とを設け、 前記処理コンピュータ装置に、 前記取引データを記憶させる記憶手段と、 該記憶手段に格納された前記取引データを印字する印字
    手段とを備え、 前記記憶手段に取引データを記憶後、前記初期化手段を
    制御して取引データを消失させて初期化し、 前記自動取引装置から印刷指令が与えられた場合、又は
    前記記憶手段に格納された前記取引データ量が印刷すべ
    きデータ量になったとき、前記記憶手段に格納された前
    記取引データを印字して、顧客に配信する制御手段を設
    けたことを特徴とする自動取引システム。
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