JP4858244B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤 Download PDF

Info

Publication number
JP4858244B2
JP4858244B2 JP2007059235A JP2007059235A JP4858244B2 JP 4858244 B2 JP4858244 B2 JP 4858244B2 JP 2007059235 A JP2007059235 A JP 2007059235A JP 2007059235 A JP2007059235 A JP 2007059235A JP 4858244 B2 JP4858244 B2 JP 4858244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
distribution board
identification object
branch
detection unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007059235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008228379A (ja
Inventor
明実 塩川
知行 澤田
常弘 北村
弘忠 東浜
英司 岩見
崇 稲次
宏一 山添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007059235A priority Critical patent/JP4858244B2/ja
Publication of JP2008228379A publication Critical patent/JP2008228379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4858244B2 publication Critical patent/JP4858244B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Breakers (AREA)
  • Distribution Board (AREA)

Description

本発明は、通電状態を監視する分電盤に関する。
分電盤内の各分岐回路の電流やトリップ原因等の検出情報を、1箇所に集め集中監視する統合ユニットを含む分電盤システムを構成する場合、各分岐回路からの情報を個別に電線で接続して配線する必要があり、分電盤内が煩雑であったが、電力線搬送通信(POWER LINE COMMUNICATIONS 以下、PLCという)等の情報伝送技術を用いることにより、従来のように電線を接続して配線する必要はなくなっている。
しかしながら、PLC等による情報伝送技術を用いる場合、各分岐ブレーカには固有のアドレスを付与し設定する必要がある。このアドレスの設定手段の技術として分岐ブレーカを分電盤に装着すると自動的にアドレスが付与されて設定される方式があるが、アドレス設定のプロトコルが複雑であり、アドレス設定のために高機能な制御回路を搭載する必要がある。
また、分岐回路において、例えば短絡事故が発生して分岐ブレーカが遮断動作した場合、集中監視する統合ユニットは、個別のアドレスにより事故が発生した分岐回路を報知するが、自動付与されたアドレスの場合、ユーザにはいずれの分岐回路なのかが分かりにくい。
また、手動の設定スイッチによりアドレスを設定する分岐ブレーカが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示されるような分岐ブレーカにおいては、誤設定により複数の分岐ブレーカに同一のアドレスを設定する虞があり、また、アドレス設定に手間がかかる。
特開2002−95152号公報
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであり、分岐回路の特定が行ない易いアドレス設定を自動で簡単に行うことができ、かつ、誤設定を防止することができる分電盤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、複数の分岐回路と、これら分岐回路に配設された分岐ブレーカと、前記分岐回路の各通電情報を検出する検出センサ及び前記検出センサが検出した通電情報を演算処理する処理部を含む状態検出部と、を備え、前記状態検出部が前記処理部の処理結果及び各分岐回路の個別アドレス情報を出力することで、いずれの分岐回路からの情報であるかを特定し、通電状態を監視する分電盤において、前記各分岐回路のアドレス情報に対応した固有の状態を有するアドレス識別物が前記分岐ブレーカの近傍に配設され、前記分岐ブレーカは、前記アドレス識別物の状態を検出しアドレス情報を読み取るアドレス検出部を有し、前記アドレス検出部が前記アドレス識別物からアドレス情報を読み取ることにより各分岐回路毎にアドレスが設定されるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、前記分電盤の底板に配設され、前記分岐ブレーカは、該アドレス識別物の上に配設されており、前記アドレス検出部は、該分岐ブレーカの該アドレス識別物側に配置されているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した構造を有し、前記分岐ブレーカは、前記分電盤に設置されたとき、該構造を検出し、アドレス情報を読み取るものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の分電盤において、前記分岐ブレーカが前記分電盤から取り外されたとき、前記アドレス検出部は、アドレス情報を読み取る前の初期状態に戻るものである。
請求項5の発明は、請求項1、請求項2、又は請求項4のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス検出部は、前記アドレス識別物からのアドレス情報の読み取りを光学的、電気的、又は磁気的な検出手段により行なうものである。
請求項6の発明は、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、複数の分岐回路のアドレス情報を有するプリント基板であるものである。
請求項7の発明は、請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した平面コイルを有するプリント基板であり、前記アドレス検出部は、磁気センサにより磁気を検出し、アドレス情報を読み取るものである。
請求項8の発明は、請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、発光素子を有し、前記アドレス検出部は、前記発光素子の光を検出し、アドレス情報を読み取るものである。
請求項9の発明は、請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した電気的物理量を有する電子回路を備え、前記アドレス検出部は、該電子回路から該電気的物理量を検出し、アドレス情報を読み取るものである。
請求項10の発明は、請求項9に記載の分電盤において、前記電気的物理量は抵抗値であるものである。
請求項11の発明は、請求項9に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、複数の抵抗器を有して、少なくとも2つの抵抗器を直列接続しており、前記アドレス検出部は前記直列接合された抵抗器の両端に所定の電圧を印加し、該直列接合を構成する抵抗器により分圧された電圧を前記電気的物理量として検出するものである。
請求項12の発明は、請求項9に記載の分電盤において、前記電子回路は、導電性のインクを用いて、絶縁板にインクジェット印刷によって形成された回路を有するものである。
請求項13の発明は、請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の分電盤において、前記分岐ブレーカの前記分電盤への装着が不完全なときには、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との電気的接続が行なわれず、前記装着が完全なときには、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との電気的接続が行なわれるように、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との接続端子の配置がなされているものである。
請求項14の発明は、請求項7乃至請求項13のいずれか一項に記載の分電盤において、前記アドレス識別物は、各分岐回路に対応するアドレス情報を有する回路毎に電気的に絶縁されているものである。
請求項15の発明は、請求項1に記載の分電盤において、前記アドレス識別物からアドレス検出部への通信、又は前記アドレス識別物とアドレス検出部の間の双方向の通信を行なう通信手段を有し、前記アドレス検出物が前記アドレス識別物からの信号を検出し、アドレス情報を読み取るものである。
請求項16の発明は、請求項15に記載の分電盤において、前記通信手段は、前記アドレス識別物に無線通信が可能なICチップを有し、前記アドレス検出部に該ICチップの有するデータを読み取るリーダを有しているものである。
請求項1の発明によれば、アドレス検出部がアドレス識別物からアドレス情報を読み取るので、自動で簡単にアドレス設定を行なうことができ、誤設定も防止することができる。また、分岐回路の分電盤での位置に対応したアドレスを設定することができるので、ユーザが、アドレスに基づいて、通電情報がいずれの分岐回路からの情報であるかを特定し易い。
請求項2の発明によれば、分岐ブレーカのアドレス検出部が、アドレス識別物側に配置されているので、分岐ブレーカの分電盤への装着や、分岐ブレーカの操作に支障が生じない。
請求項3の発明によれば、分岐ブレーカを分電盤に装着するだけで、簡単にアドレスを設定することができ、また、設定の間違いがない。
請求項4の発明によれば、分岐ブレーカは取り外されたときに初期値に戻るので、分岐ブレーカを他の分岐回路に移してもアドレス設定に間違いがない。
請求項5の発明によれば、アドレス設定の改ざんが、機械式のアドレス設定に比べて行いにくいので、アドレス設定の信頼性が向上する。
請求項6の発明によれば、複数の分岐回路のアドレス情報が一つのプリント基板に形成されるので、個々の分岐回路毎にプリント基板を形成するよりも、低コストになり、分電盤への取り付けも容易になる。
請求項7の発明によれば、アドレス検出部とアドレス識別物とが非接触であるので、分岐ブレーカの分電盤への取り付け、取り外しを繰り返しても磨耗等がなく、アドレス情報の読み取りの劣化が生じない。
請求項8の発明によれば、アドレス情報の読み取りを光によって行なうので、分電盤内の大電流による磁気の影響を受けず、信頼性が向上する。
請求項9の発明によれば、アドレス情報を電気的物理量により有するので、設定可能なアドレス数を多くすることができる。
請求項10の発明によれば、精度が高く安価な抵抗器により、抵抗値の高い分解能を得ることができ、設定可能なアドレス数を多くすることができる。
請求項11の発明によれば、アドレス検出部とアドレス識別物との接触端子間に接触抵抗が有っても精度良くアドレス情報を読み取ることができる。
請求項12の発明によれば、アドレス識別物を低コストに製作することができる。
請求項13の発明によれば、分岐ブレーカが分電盤に完全に装着されてから、アドレス情報を読み取るので、読み取りの誤りを防ぐことができる。
請求項14の発明によれば、アドレス情報を有するある一つの回路にノイズが重畳しても、アドレス情報を有する他の回路には影響がないので、アドレス情報の読み取りの信頼性が向上する。
請求項15の発明によれば、アドレス数の制限がなく、また、双方向通信により、アドレス設定の確認を行なうことができる。また、アドレス情報以外の情報の通信を行なうことができる。
請求項16の発明によれば、アドレス識別物の駆動電源が不要となり、また、アドレス識別物を分岐ブレーカの近傍に設置するだけでアドレス設定を行なうことができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る分電盤について図面を参照して説明する。図1は、分電盤の構成を、図2は、分岐ブレーカの構成を示す。分電盤1は、外部から電力を受電する主幹ブレーカ2と、バー形状の電力線3により主幹ブレーカ2と繋がり、電力を複数の分岐回路に分岐する分岐ブレーカ4と、各分岐回路の通電情報を監視し、報知する計測ユニット5を底板11の上に備えている。底板11の上には、各分岐回路のアドレス情報を有するアドレス識別物6が配置されており、分岐ブレーカ4はアドレス識別物6の上に設置されている。
分岐ブレーカ4は、漏電、電流、及び接点状態等の通電情報を検出する各検出センサ41と、検出センサ41が検出した通電情報を演算処理する処理部42とを有する状態検出部43と、アドレス識別物6からアドレス情報を読み取り、処理部42へ出力するアドレス検出部44とを備えている。処理部42は、演算処理した通電情報とアドレス情報とを子機モジュール45によって電力線3を介してPLCにより、計測ユニット5が有する親機モジュール51へ出力する。計測ユニット5は、親機モジュール51が受信した分岐ブレーカ4からの信号に基づいて、分岐回路の通電状況をユーザに報知する。
図3(a)、(b)は、分岐ブレーカ4のアドレス識別物6への装着状態を示し、(c)は分岐ブレーカ4の外観を示す。分岐ブレーカ4は3個の取付口461により、バー形状の電力線3に取り付けられて受電し、2次側端子462から負荷へ電源を供給する。分岐ブレーカ4は、上部に2次側端子462への電源供給と、内蔵する検出センサや処理部等のスイッチとなっているスイッチレバー463を有している。アドレス検出部44は、分岐ブレーカ4の底面464に9個の押しボタン441を有しており、アドレス識別物6には、押しボタン441に対応するところに、アドレス情報に応じた凹凸構造60を形成する突起61が配置されている。分岐ブレーカ4が分電盤に装着されると、突起61があるところの押しボタン441が押され、アドレス検出部44は、凹凸構造60を検出しアドレス情報を読み取る。押しボタン441が9個であるので、突起61の有無により2の9乗で、512通りのアドレスを設定することができる。
上記のように構成された分岐ブレーカ4の動作について図面を参照して説明する。図4は、分岐ブレーカ4の動作のフローを示す。分岐ブレーカ4が分電盤1に挿入される前の状態(ステップS1)では、分岐回路の電源はオフの状態である。分岐ブレーカ4を分電盤1の電力線3のバーに挿入し、スイッチレバー463を投入すると分岐回路の電源がオンになる(ステップS2)。同時に分岐ブレーカ4に内蔵された検出センサ41やアドレス検出部44が起動し、突起61によって押された押しボタン441により、アドレス検出部44はアドレス情報を読み取る(ステップS3)。そして、短絡等の事故が発生すると(ステップS4)、処理部42はアドレス情報と事故情報とを子機モジュール45から電力線3を介してPLCにより計測ユニット5へ出力し(ステップS5)、計測ユニット5は、いずれの分岐回路でどのような事故が発生したかを認識し(ステップS6)、例えば液晶(図示なし)等によりユーザに報知する(ステップS7)。
図5は、分岐ブレーカ4と計測ユニット5の間での通信の構成を示す。計測ユニット5は、電力線3によって複数の分岐ブレーカ4と通信を行なっている。分岐ブレーカ4から計測ユニット5へは、短絡や過電流等の事故情報、通電正常時の電流値、絶縁の劣化状態を示す漏電電流値、及び分岐回路の種々の異常等が通信される。また、計測ユニット5から分岐ブレーカ4へは、通電状態の返信要求、電源供給の遮断要求、及び分岐ブレーカ4が表示手段を有する場合には表示要求等が通信される。
上述した本実施形態の分電盤によれば、分岐ブレーカ4がアドレス識別物6からアドレス情報を読み取るので、分岐ブレーカ4を分電盤1に装着するだけで、自動で簡単にアドレス設定を行なうことができ、誤設定も防止できる。また、分岐ブレーカ4の位置に対応したアドレスを設定できるので、ユーザが、アドレスに基づいて、通電情報がいずれの分岐回路からの情報であるかを特定し易い。アドレス検出部44が、分岐ブレーカ4のアドレス識別物6側の底面464に配置されているので、分岐ブレーカ4の分電盤1への装着作業や、分岐ブレーカ4の操作に支障が生じない。また、高機能なプロトコルを用いないので低コストである。
アドレス識別物6の構造は、例えば、スリット形状による構造のように、突起61の有無による凹凸構造60でなくてもよい。凹凸構造60と同様の効果を得ることができる。
分岐ブレーカ4をアドレス識別物6から取り外したときに、アドレス検出部44が、アドレス情報の読み取る前の初期状態に戻るようにしてもよい。初期状態に戻り、アドレスが削除されるので、分岐ブレーカ4を他の分岐回路に移しても、アドレス設定に間違いがない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る分電盤について図面を参照して説明する。図6(a)は分岐ブレーカの構成を、(b)はアドレス識別物の外観を、(c)はアドレス識別物に形成される平面コイルの構成を、(d)は分岐ブレーカの底面の外観を示す。アドレス識別物6は、分岐回路毎に、複数の渦巻き状の平面コイル62を有しており、計測ユニット5からの信号線(図示なし)により平面コイル62に直流電流を流して磁界を発生させ、アドレス情報を出力する。平面コイル62は左回りと右回りがあり、それぞれに巻き数の多いパターンと少ないパターンとがある。この計、4種類の平面コイル62と平面コイル無しにより、5種類の信号を発生させることができる。そして、アドレス検出部44は、例えばホール素子442から成る磁気センサを有しており、平面コイル62を検出する。アドレス情報を、例えば3個の平面コイル62によって構成すれば、5×5×5=125により125通りのアドレスを設定することができる。
アドレス識別物6が平面コイル62によりアドレス情報を有するので、アドレス設定の改ざんが、第1の実施形態のような機械式のアドレス設定に比べて行いにくく、アドレス設定の信頼性が向上する。また、アドレス検出部44とアドレス識別物6とが非接触であるので、分岐ブレーカ4の分電盤1への取り付け、取り外しを繰り返しても磨耗等がなく、アドレス情報の読み取りの劣化が生じない。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る分電盤について図面を参照して説明する。図7(a)は分岐ブレーカの外観を、(b)は分岐ブレーカの底面の外観を、(c)は分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態の斜め上方からの斜視を、(d)は分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態の平面視を、(e)はアドレス識別物に形成された電子回路とアドレス検出部の測定回路を示す。アドレス識別物6は、プリント基板660より成っており、複数の分岐回路のアドレス情報に対応した電子回路663を有している。電子回路663はチップ抵抗661とバネ状の抵抗側接続端子662とから成っている。状態検出部44は、底面464にアドレス識別物6の電子回路663を測定するための測定側接続端子473を有し、内部に電子回路663を測定する測定回路474を有している。
電子回路663には、アドレス情報に対応したチップ抵抗661である抵抗R1と抵抗R2とが直列接続されており、直列接続された抵抗R1、R2の両端部と、抵抗R1、R2の接続部とがそれぞれ抵抗側接続端子662に繋げられている。アドレス検出部44の測定側回路474は、直流電源471と電圧計472と測定側接続端子473とを有しており、測定側接続端子473を抵抗側接続端子662に接続し、直列接続された抵抗R1、R2の両端に直流電源471によって電圧を印加し、抵抗R1による分圧を電圧計472により測定する。この電圧測定により、アドレス情報を読み取る。例えば、抵抗R1を1kΩ、抵抗R2を2kΩ、印加電圧を3Vとすると、抵抗R1の分圧は1Vとなり、予め定めた電圧とアドレスとの関係からアドレスが読み取られる。
上述した本実施形態の分電盤によれば、アドレス識別物6はアドレス情報を電気的物理量により有するので、設定可能なアドレス数を多くすることができる。精度が高く安価な抵抗器を用いることにより、抵抗値の高い分解能を得ることができ、設定可能なアドレス数を安価に多くすることができる。また、抵抗側接続端子662と測定側接続端子473との間に接触抵抗が有っても精度良くアドレス情報を読み取ることができる。
複数の分岐回路のアドレス情報を一つのプリント基板660に形成することができるので、個々の分岐回路毎にプリント基板660を形成するよりも、低コストになり、プリント基板660の分電盤1への取り付けも容易になる。また、電子回路663間は絶縁されているので、アドレス情報を有するある一つの電子回路663にノイズが重畳しても、アドレス情報を有する他の電子回路663には影響がなく、アドレス情報の読み取りの信頼性が向上する。
アドレス識別物6は、上記の電子回路663を、導電性のインクを用いて絶縁盤にインクジェット印刷によって形成してもよい。電子回路663を低コストに製作することができる。
本実施形態の分岐ブレーカ4の変形例を説明する。図8(a)は分岐ブレーカ4の外観を、(b)は底面を示す。分岐ブレーカ4は3個の測定側接続端子473の内で、電圧を印加する両端の測定側接続端子473a、473cの形状を、分岐ブレーカ4の分電盤1への挿入方向A側に長くする。そして、測定側接続端子473a、473cの長い部分が、中央の測定側接続端子473bよりも挿入方向Aの方向に出ているように、測定側接続端子473a、473b、473cを配置する。分岐ブレーカ4を分電盤に装着するときには、測定側接続端子473と抵抗側接続端子662とが合わさるように分岐ブレーカ4をアドレス識別物6に押し付けた後、分岐ブレーカ4を挿入方向Aに移動させて装着するが、測定側接続端子473の構成を上述のようにすることにより、両端部の測定側接続端子473a、及び473cが抵抗側接続端子662と接触した後に、測定側接続端子473bが抵抗側接続端子662と接触する。このことにより、抵抗R1、R2に電圧が十分に印加されない内に、抵抗R1の分圧を測定することがなく、分岐ブレーカ4が分電盤に完全に装着されてから、アドレス情報を読み取るので、読み取りの誤りを防ぐことができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係る分電盤について図面を参照して説明する。図9(a)は、分岐ブレーカとアドレス識別物の外観を、(b)は計測ユニットからアドレス識別物への信号の出力状態を示す。アドレス識別物6は、分岐回路毎に、例えばLED64の発光素子を有しており、アドレス検出部44はLED64の光を検出する、例えばフォトダイオードの受光素子(図示なし)を有している。LED64は、計測ユニット5と信号線63によって接続されている。計測ユニット5は、シリアルパルス641を送信して、LED64を点滅させ、アドレス情報を出力する。計測ユニット5からの信号線63はマイコンの信号振分回路65によって分岐して各LED64と繋がっている。計測ユニット5からの信号は信号振分回路65によって出力先の分岐回路に振り分けられアドレス情報が出力される。アドレス検出部44は、アドレス情報を読み取り、アドレスを設定する。
アドレス情報の読み取りを光によって行なうので、分電盤内の大電流による磁気の影響を受けず、信頼性が向上する。また、シリアルパルス641によりアドレス情報を出力するので設定するアドレス数に制限がない。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る分電盤について図面を参照して説明する。図10(a)は分岐ブレーカの外観を、(b)は分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態を、(c)は計測ユニットとアドレス検出部との通信状況を、図11は分電盤の構成を示す。アドレス識別物6は、分岐回路毎に、例えばLED64の発光素子と、フォトダイオード67の受光素子とを有しており、アドレス検出部44は、それらに対応して、例えばフォトダイオード482の受光素子と、LED481の発光素子とを有している。LED64、及びフォトダイオード67は計測ユニット5と信号線63によって接続されている。計測ユニット5とアドレス検出部44とは、互いにシリアルパルス641を送信して、LED64、又はLED481を点滅させ、信号振分回路65を介して相互に通信を行なう。計測ユニット5からアドレス検出部44へはアドレス情報が出力されて、処理部によってアドレスが設定される。アドレス検出部44から計測ユニット5へは、設定されたアドレスが確認のために出力される。
シリアルパルス641によってアドレス情報が出力されるのでアドレス数の制限がなく、また、双方向通信により、アドレス設定の確認を行なうことができる。また、アドレス情報以外の情報の通信を行なうことができる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る分電盤について説明する。図12は、アドレス識別物の外観を示す。アドレス識別物6は無線通信が可能なICチップ664を備え、ICチップ664はアドレス情報を有している。アドレス検出部はICチップ664の有するデータを読み取るリーダを有しており、ICチップ664とリーダ間で通信を行なう。アドレス識別物6の駆動電源が不要となり、また、アドレス識別物6を分岐ブレーカの近傍に設置するだけでアドレス設定を行なうことができる。
なお、本発明は、上記各種実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、第3の実施形態の電子回路は、チップ抵抗以外の電子部品を用いて形成してもよい。情報量を増やすことや、読み取りの信頼性の向上を行なうことができる。また、状態検出部、アドレス検出部、及び子機モジュールは分岐ブレーカに内蔵された形態でもよいし、分岐ブレーカとは別個の形態として分電盤に設置してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る分電盤の構成図。 同分岐ブレーカの構成図。 (a)、(b)は同分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態を示す図、(c)は同分岐ブレーカの底方向からの斜視図。 同分電盤の動作のフロー図。 同分岐ブレーカと計測ユニット間の通信内容を示す図。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る分岐ブレーカの構成図、(b)は同アドレス識別物の構成図、(c)は同アドレス識別物に形成される平面コイルの構成図、(d)は同分岐ブレーカの底側の平面図。 (a)は本発明の第3の実施形態に係る分岐ブレーカの底方向からの斜視図、(b)は同分岐ブレーカの底側の平面図、(c)は同分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態を示す斜視図、(d)は同分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態を示す平面図、(e)は同アドレス識別物に形成された電子回路とアドレス検出部の測定回路の回路図。 (a)は同実施形態の変形例の分岐ブレーカの底方向からの斜視図、(b)は底側の平面図。 (a)は本発明の第4の実施形態に係る分岐ブレーカの構成図、(b)は同計測ユニットからアドレス識別物への信号の出力状態を示す図。 (a)は本発明の第5の実施形態に係る分岐ブレーカの底方向からの斜視図、(b)は同分岐ブレーカのアドレス識別物への装着状態を示す斜視図、(c)は同計測ユニットとアドレス識別物間の通信状況を示す図。 同分電盤の構成図。 本発明の第6の実施形態に係るアドレス識別物の斜視図。
符号の説明
1 分電盤
11 底板
4 分岐ブレーカ
41 検出センサ
42 処理部
43 状態検出部
44 アドレス検出部
442 ホール素子(磁気センサ)
473 測定側接続端子(接続端子)
6 アドレス識別物
60 凹凸構造(構造)
62 平面コイル
64 LED(発光素子)
661 チップ抵抗(抵抗器)
662 抵抗側接続端子(接続端子)
663 電子回路
664 ICチップ

Claims (16)

  1. 複数の分岐回路と、これら分岐回路に配設された分岐ブレーカと、前記分岐回路の各通電情報を検出する検出センサ及び前記検出センサが検出した通電情報を演算処理する処理部を含む状態検出部と、を備え、前記状態検出部が前記処理部の処理結果及び各分岐回路の個別アドレス情報を出力することで、いずれの分岐回路からの情報であるかを特定し、通電状態を監視する分電盤において、
    前記各分岐回路のアドレス情報に対応した固有の状態を有するアドレス識別物が前記分岐ブレーカの近傍に配設され、
    前記分岐ブレーカは、前記アドレス識別物の状態を検出しアドレス情報を読み取るアドレス検出部を有し、前記アドレス検出部が前記アドレス識別物からアドレス情報を読み取ることにより各分岐回路毎にアドレスが設定されるようにしたことを特徴とする分電盤。
  2. 前記アドレス識別物は、前記分電盤の底板に配設され、
    前記分岐ブレーカは、該アドレス識別物の上に配設されており、
    前記アドレス検出部は、該分岐ブレーカの該アドレス識別物側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の分電盤。
  3. 前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した構造を有し、
    前記分岐ブレーカは、前記分電盤に設置されたとき、該構造を検出し、アドレス情報を読み取ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分電盤。
  4. 前記分岐ブレーカが前記分電盤から取り外されたとき、前記アドレス検出部は、アドレス情報を読み取る前の初期状態に戻ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の分電盤。
  5. 前記アドレス検出部は、前記アドレス識別物からのアドレス情報の読み取りを光学的、電気的、又は磁気的な検出手段により行なうことを特徴とすることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4のいずれか一項に記載の分電盤。
  6. 前記アドレス識別物は、複数の分岐回路のアドレス情報を有するプリント基板であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載の分電盤。
  7. 前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した平面コイルを有するプリント基板であり、前記アドレス検出部は、磁気センサにより磁気を検出し、アドレス情報を読み取ることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤。
  8. 前記アドレス識別物は、発光素子を有し、
    前記アドレス検出部は、前記発光素子の光を検出し、アドレス情報を読み取ることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤。
  9. 前記アドレス識別物は、アドレス情報に対応した電気的物理量を有する電子回路を備え、
    前記アドレス検出部は、該電子回路から該電気的物理量を検出し、アドレス情報を読み取ることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の分電盤。
  10. 前記電気的物理量は抵抗値であることを特徴とする請求項9に記載の分電盤。
  11. 前記アドレス識別物は、複数の抵抗器を有して、少なくとも2つの抵抗器を直列接続しており、
    前記アドレス検出部は前記直列接合された抵抗器の両端に所定の電圧を印加し、該直列接合を構成する抵抗器により分圧された電圧を前記電気的物理量として検出することを特徴とする請求項9に記載の分電盤。
  12. 前記電子回路は、導電性のインクを用いて、絶縁板にインクジェット印刷によって形成された回路を有することを特徴とする請求項9に記載の分電盤。
  13. 前記分岐ブレーカの前記分電盤への装着が不完全なときには、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との電気的接続が行なわれず、前記装着が完全なときには、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との電気的接続が行なわれるように、前記アドレス識別物と前記アドレス検出部との接続端子の配置がなされていることを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の分電盤。
  14. 前記アドレス識別物は、各分岐回路に対応するアドレス情報を有する回路毎に電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項7乃至請求項13のいずれか一項に記載の分電盤。
  15. 前記アドレス識別物からアドレス検出部への通信、又は前記アドレス識別物とアドレス検出部の間の双方向の通信を行なう通信手段を有し、前記アドレス検出物が前記アドレス識別物からの信号を検出し、アドレス情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の分電盤。
  16. 前記通信手段は、前記アドレス識別物に無線通信が可能なICチップを有し、前記アドレス検出部に該ICチップの有するデータを読み取るリーダを有していることを特徴とする請求項15に記載の分電盤。
JP2007059235A 2007-03-08 2007-03-08 分電盤 Expired - Fee Related JP4858244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007059235A JP4858244B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 分電盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007059235A JP4858244B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 分電盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008228379A JP2008228379A (ja) 2008-09-25
JP4858244B2 true JP4858244B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=39846347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007059235A Expired - Fee Related JP4858244B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 分電盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4858244B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6136015B2 (ja) * 2013-10-30 2017-05-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤システム、エネルギ管理システム、分電盤、配線用遮断器、およびアダプタ
JP6403066B2 (ja) * 2015-02-12 2018-10-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 分岐回路設定装置、プログラム、分岐回路設定方法、および分電盤
DE102019203521A1 (de) * 2019-03-15 2020-09-17 Ellenberger & Poensgen Gmbh Verfahren zum Betrieb eines Stromverteilers

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2695869B2 (ja) * 1988-10-18 1998-01-14 沖電気工業株式会社 自動取引システム
JPH06175961A (ja) * 1992-12-10 1994-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 入出力アドレス自動設定装置
JPH118930A (ja) * 1997-04-25 1999-01-12 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器の通電情報計測装置
JP4574254B2 (ja) * 2004-07-12 2010-11-04 テンパール工業株式会社 取付板
JP4923509B2 (ja) * 2004-11-05 2012-04-25 東芝ライテック株式会社 電源装置
JP4977334B2 (ja) * 2005-06-09 2012-07-18 パナソニック株式会社 計測システム及び計測器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008228379A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101555942B1 (ko) 분전반 내부 차단기 호환 에너지 계측 장치
US6836108B1 (en) Three-phase electricity meter including integral test switch
US9061592B2 (en) System and method for detecting power integrator malfunction
JP4735323B2 (ja) 分電盤
JP2008298536A (ja) 接続検知装置
JP6136015B2 (ja) 分電盤システム、エネルギ管理システム、分電盤、配線用遮断器、およびアダプタ
US20150135016A1 (en) Modular Overload Relay Assembly With A Modular Communication And Human Interface Module
JP4858244B2 (ja) 分電盤
US20150207309A1 (en) Distribution board, power consumption managing system, and methods for manufacturing distribution board and power consumption managing system
JP4848015B2 (ja) スイッチング装置の上流に配置された保護装置の監視方法
EP2147486B1 (en) Multilevel connector system
US7231540B2 (en) Method of identifying connection error and electronic apparatus using same
EP2254397B1 (en) Method and arrangement for indicating correct installation of plug-in unit of telecommunications device
JP5046692B2 (ja) 分電盤
JP5016330B2 (ja) 分岐ブレーカ
KR101007240B1 (ko) 전력량계
JP2014203544A (ja) 電磁継電器
KR200360131Y1 (ko) 복수 모듈형 전자식 전력량계
CN217112603U (zh) 一种测试电路板及测试机构
GB2590752A (en) A busbar adapter
JP5980557B2 (ja) 電力計測装置
JP4386186B2 (ja) 信号入力装置
JP3528755B2 (ja) 表示機能付き電子部品
JP5946689B2 (ja) 分電盤
CN216770889U (zh) 一种用于mems传感器的抗干扰切换板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4858244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees