JP2695051B2 - シート体枚葉搬送装置 - Google Patents
シート体枚葉搬送装置Info
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- JP2695051B2 JP2695051B2 JP40246990A JP40246990A JP2695051B2 JP 2695051 B2 JP2695051 B2 JP 2695051B2 JP 40246990 A JP40246990 A JP 40246990A JP 40246990 A JP40246990 A JP 40246990A JP 2695051 B2 JP2695051 B2 JP 2695051B2
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- conveying
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、枚葉手段により取り出
されたシート体を、搬送手段に受け渡して搬送するため
のシート体枚葉搬送装置に関する。
されたシート体を、搬送手段に受け渡して搬送するため
のシート体枚葉搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】積層収納されている未露光の写真感光材
料等のシート体を露光装置まで搬送するために、あるい
は画像記録終了後のシート体を現像装置へと搬送するた
めに、前記シート体を一枚ずつ取り出して送り出すシー
ト体枚葉搬送装置が用いられている。
料等のシート体を露光装置まで搬送するために、あるい
は画像記録終了後のシート体を現像装置へと搬送するた
めに、前記シート体を一枚ずつ取り出して送り出すシー
ト体枚葉搬送装置が用いられている。
【０００３】このシート体枚葉搬送装置では、マガジン
を介して積層状態のシート体がシート体配置部位に装填
された後、最上位のシート体が吸着盤（枚葉手段）の吸
着作用下にこのシート体配置部位から取り出される。前
記取り出されたシート体は、吸着盤から搬送手段に受け
渡されてこの搬送手段を介して露光装置や自動現像装置
等に供給される。
を介して積層状態のシート体がシート体配置部位に装填
された後、最上位のシート体が吸着盤（枚葉手段）の吸
着作用下にこのシート体配置部位から取り出される。前
記取り出されたシート体は、吸着盤から搬送手段に受け
渡されてこの搬送手段を介して露光装置や自動現像装置
等に供給される。
【０００４】この場合、シート体の受け渡し位置に対応
した吸着盤の停止位置に検出器を設け、あるいはこの吸
着盤を機械的に停止させる構造を設けておき、前記吸着
盤に保持されているシート体を等速度あるいは等角速度
で前記停止位置まで搬送した後、このシート体を搬送手
段に受け渡している。
した吸着盤の停止位置に検出器を設け、あるいはこの吸
着盤を機械的に停止させる構造を設けておき、前記吸着
盤に保持されているシート体を等速度あるいは等角速度
で前記停止位置まで搬送した後、このシート体を搬送手
段に受け渡している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シート体の
枚葉搬送作業を高速化しようという要請があり、これを
遂行するためには、シート体を保持した吸着盤を高速で
停止位置まで移動させる必要がある。しかしながら、高
速で移動する吸着盤を停止位置に確実に停止させること
は困難であり、この停止位置をオーバーランし、そのた
め、搬送手段を構成するローラ対にシート体を挿入させ
る際、このシート体に擦り傷等が生じたり、シート体の
圧力かぶりが発生するという問題がある。
枚葉搬送作業を高速化しようという要請があり、これを
遂行するためには、シート体を保持した吸着盤を高速で
停止位置まで移動させる必要がある。しかしながら、高
速で移動する吸着盤を停止位置に確実に停止させること
は困難であり、この停止位置をオーバーランし、そのた
め、搬送手段を構成するローラ対にシート体を挿入させ
る際、このシート体に擦り傷等が生じたり、シート体の
圧力かぶりが発生するという問題がある。
【０００６】本発明はこの種の問題を解決するためにな
されたものであり、枚葉手段から搬送手段にシート体を
迅速に送り出すことができるとともに、この搬送手段へ
のシート体の受け渡し作業を円滑に遂行することが可能
なシート体枚葉搬送装置を提供することを目的とする。
されたものであり、枚葉手段から搬送手段にシート体を
迅速に送り出すことができるとともに、この搬送手段へ
のシート体の受け渡し作業を円滑に遂行することが可能
なシート体枚葉搬送装置を提供することを目的とする。
【０００７】前記の課題を解決するために、本発明は、
シート体収容部から取り出したシート体を保持しながら
前記シート体を取り出すシート体取り出し角度位置から
該シート体の保持を解除して受け渡すシート体受け渡し
角度位置までの所定角度範囲で揺動可能な枚葉手段と、
前記シート体を保持した前記枚葉手段が前記所定角度揺
動し、該枚葉手段による該シート体の保持が解除された
際に前記シート体の一方の面を保持する第１の搬送手段
と、前記枚葉手段に対してシート体搬送方向上流側に設
けられて前記枚葉手段と一体的に揺動し、前記所定角度
揺動した前記枚葉手段による保持が解除された前記シー
ト体の他方の面に接触して前記第１の搬送手段と協同し
て前記シート体を挟持搬送する第２の搬送手段と、前記
シート体を保持した前記枚葉手段を、先ず、前記シート
体取り出し角度位置から前記所定角度範囲内の前記第２
の搬送手段が前記第１の搬送手段に近接する角度位置ま
で第１角速度で揺動させ、次に、前記枚葉手段が保持し
た前記シート体の両方の面が前記第１および第２の搬送
手段で挟持される前記シート体受け渡し角度位置まで前
記第１角速度よりも低速度な第２角速度で揺動させる制
御手段と、を備えることを特徴とする。
シート体収容部から取り出したシート体を保持しながら
前記シート体を取り出すシート体取り出し角度位置から
該シート体の保持を解除して受け渡すシート体受け渡し
角度位置までの所定角度範囲で揺動可能な枚葉手段と、
前記シート体を保持した前記枚葉手段が前記所定角度揺
動し、該枚葉手段による該シート体の保持が解除された
際に前記シート体の一方の面を保持する第１の搬送手段
と、前記枚葉手段に対してシート体搬送方向上流側に設
けられて前記枚葉手段と一体的に揺動し、前記所定角度
揺動した前記枚葉手段による保持が解除された前記シー
ト体の他方の面に接触して前記第１の搬送手段と協同し
て前記シート体を挟持搬送する第２の搬送手段と、前記
シート体を保持した前記枚葉手段を、先ず、前記シート
体取り出し角度位置から前記所定角度範囲内の前記第２
の搬送手段が前記第１の搬送手段に近接する角度位置ま
で第１角速度で揺動させ、次に、前記枚葉手段が保持し
た前記シート体の両方の面が前記第１および第２の搬送
手段で挟持される前記シート体受け渡し角度位置まで前
記第１角速度よりも低速度な第２角速度で揺動させる制
御手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明に係るシート体枚葉搬送装置では、枚葉
手段によりシート体が取り出されると、制御手段から駆
動源、例えばパルスモータに駆動信号が供給されてこの
枚葉手段が、比較的高速な第１角速度で所定の角度範囲
を揺動するため、このシート体を迅速に搬送することが
できる。次に、枚葉手段は、この第１角速度よりも低速
な第２角速度に減速されて搬送手段側に揺動するため、
この枚葉手段に保持されているシート体を前記搬送手段
に円滑に受け渡すことが可能になる。
手段によりシート体が取り出されると、制御手段から駆
動源、例えばパルスモータに駆動信号が供給されてこの
枚葉手段が、比較的高速な第１角速度で所定の角度範囲
を揺動するため、このシート体を迅速に搬送することが
できる。次に、枚葉手段は、この第１角速度よりも低速
な第２角速度に減速されて搬送手段側に揺動するため、
この枚葉手段に保持されているシート体を前記搬送手段
に円滑に受け渡すことが可能になる。
【０００９】
【実施例】本発明に係るシート体枚葉搬送装置について
実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【００１０】図１および図２において、参照符号１０
は、本実施例に係るシート体枚葉搬送装置を示す。この
シート体枚葉搬送装置１０は、シート体収容部に積層さ
れている画像記録終了後の写真感光材料（シート体）１
２の最上層の写真感光材料１２を吸着して取り出すとと
もに、所定の範囲の角度α°、例えば約５０°で揺動自
在な吸着盤（枚葉手段）１４と、前記取り出された写真
感光材料１２を吸着盤１４から受け取って搬送するため
の搬送手段１６と、前記吸着盤１４を揺動させるための
パルスモータ１８と、前記パルスモータ１８に駆動信号
を供給して吸着盤１４の角速度（後述する）を制御する
制御回路（制御手段）２０とを備える。
は、本実施例に係るシート体枚葉搬送装置を示す。この
シート体枚葉搬送装置１０は、シート体収容部に積層さ
れている画像記録終了後の写真感光材料（シート体）１
２の最上層の写真感光材料１２を吸着して取り出すとと
もに、所定の範囲の角度α°、例えば約５０°で揺動自
在な吸着盤（枚葉手段）１４と、前記取り出された写真
感光材料１２を吸着盤１４から受け取って搬送するため
の搬送手段１６と、前記吸着盤１４を揺動させるための
パルスモータ１８と、前記パルスモータ１８に駆動信号
を供給して吸着盤１４の角速度（後述する）を制御する
制御回路（制御手段）２０とを備える。
【００１１】パルスモータ１８に回転軸２２が連結さ
れ、この回転軸２２にはガイドバー２４が挿入されると
ともに、このガイドバー２４にホルダ２６が固定され、
このホルダ２６には、略Ｌ字状のガイド溝２８に挿入さ
れるロッド３０が設けられる。ホルダ２６は、図示しな
い電磁バルブを介して真空ポンプに接続された吸着盤１
４と、搬送手段１６を構成するニップローラ（第２の搬
送手段）３２とが装着され、積層されている写真感光材
料１２側に駆動手段３４を介して進退変位する。この駆
動手段３４は、ロッド３０の端部に係合自在な移動部材
３５を備え、この移動部材３５は、ベルト３６に固定さ
れており、このベルト３６がプーリ３８ａ、３８ｂに掛
け渡されるとともに、このプーリ３８ａに回転駆動源４
０が連結される。
れ、この回転軸２２にはガイドバー２４が挿入されると
ともに、このガイドバー２４にホルダ２６が固定され、
このホルダ２６には、略Ｌ字状のガイド溝２８に挿入さ
れるロッド３０が設けられる。ホルダ２６は、図示しな
い電磁バルブを介して真空ポンプに接続された吸着盤１
４と、搬送手段１６を構成するニップローラ（第２の搬
送手段）３２とが装着され、積層されている写真感光材
料１２側に駆動手段３４を介して進退変位する。この駆
動手段３４は、ロッド３０の端部に係合自在な移動部材
３５を備え、この移動部材３５は、ベルト３６に固定さ
れており、このベルト３６がプーリ３８ａ、３８ｂに掛
け渡されるとともに、このプーリ３８ａに回転駆動源４
０が連結される。
【００１２】搬送手段１６は、回転駆動源４２により回
転される比較的大径なドラム４４を備え、このドラム４
４の外周面に第１ベルト４６ａと第２ベルト４６ｂとが
接するとともに、この第１および第２ベルト４６ａ、４
６ｂは複数のローラ４８に掛け渡されている。この第１
ベルト４６ａが掛け渡されたローラ４８ａに第３ベルト
５０が係合し、この第３ベルト５０に、ニップローラ３
２とともに写真感光材料１２を保持して矢印Ａ方向に搬
送する搬送ローラ（第１の搬送手段）５２が係合する。
転される比較的大径なドラム４４を備え、このドラム４
４の外周面に第１ベルト４６ａと第２ベルト４６ｂとが
接するとともに、この第１および第２ベルト４６ａ、４
６ｂは複数のローラ４８に掛け渡されている。この第１
ベルト４６ａが掛け渡されたローラ４８ａに第３ベルト
５０が係合し、この第３ベルト５０に、ニップローラ３
２とともに写真感光材料１２を保持して矢印Ａ方向に搬
送する搬送ローラ（第１の搬送手段）５２が係合する。
【００１３】シート体枚葉搬送装置１０の、図中右上部
に排出口５４が形成され、搬送手段１６からガイド板５
６を介して搬送されてきた写真感光材料１２は、この排
出口５４から図示しない自動現像装置等に送り込まれ
る。
に排出口５４が形成され、搬送手段１６からガイド板５
６を介して搬送されてきた写真感光材料１２は、この排
出口５４から図示しない自動現像装置等に送り込まれ
る。
【００１４】図３に示すように、制御回路２０は、ＣＰ
Ｕ６０を備え、このＣＰＵ６０に分周器６２を介してク
ロック発生器６４が接続される。ＣＰＵ６０には、吸着
盤１４の揺動の角度α°に対応したパルスモータ駆動用
パルスを発生させるためのプログラム等が記憶されたＲ
ＯＭ６６と、データを一旦記憶するＲＡＭ６８とが接続
されるとともに、データ調整用ディップスイッチ７０が
接続される。ＣＰＵ６０からパルスモータドライバ７２
に出力される駆動信号によりパルスモータ１８が所定の
角速度で駆動される。具体的には、図１のニップローラ
３２の角度位置Ｘから角度位置Ｙまでの第１角速度が、
Ｖ１（°／秒）、角度位置Ｙから角度位置Ｚまでの第２
角速度が、このＶ１よりも低速なＶ２（°／秒）に設定
される（図４参照）。具体的には、例えばＶ１は１８０
°／秒、Ｖ２は３５°／秒に設定される。図１から諒解
されるように、角度位置Ｘは、吸着盤１４が積層された
感光材料から最上位の写真感光材料１２を吸着して上方
に取り出すシート体取り出し角度位置であり、角度位置
Ｙは、前記吸着盤１４とホルダ２６を介して一体的に揺
動するニップローラ３２が搬送ローラ５２に近接する角
度位置であり、角度位置Ｚは、前記搬送ローラ５２と前
記ニップローラ３２とで前記写真感光材料１２を挟持す
るシート体受け渡し角度位置である。
Ｕ６０を備え、このＣＰＵ６０に分周器６２を介してク
ロック発生器６４が接続される。ＣＰＵ６０には、吸着
盤１４の揺動の角度α°に対応したパルスモータ駆動用
パルスを発生させるためのプログラム等が記憶されたＲ
ＯＭ６６と、データを一旦記憶するＲＡＭ６８とが接続
されるとともに、データ調整用ディップスイッチ７０が
接続される。ＣＰＵ６０からパルスモータドライバ７２
に出力される駆動信号によりパルスモータ１８が所定の
角速度で駆動される。具体的には、図１のニップローラ
３２の角度位置Ｘから角度位置Ｙまでの第１角速度が、
Ｖ１（°／秒）、角度位置Ｙから角度位置Ｚまでの第２
角速度が、このＶ１よりも低速なＶ２（°／秒）に設定
される（図４参照）。具体的には、例えばＶ１は１８０
°／秒、Ｖ２は３５°／秒に設定される。図１から諒解
されるように、角度位置Ｘは、吸着盤１４が積層された
感光材料から最上位の写真感光材料１２を吸着して上方
に取り出すシート体取り出し角度位置であり、角度位置
Ｙは、前記吸着盤１４とホルダ２６を介して一体的に揺
動するニップローラ３２が搬送ローラ５２に近接する角
度位置であり、角度位置Ｚは、前記搬送ローラ５２と前
記ニップローラ３２とで前記写真感光材料１２を挟持す
るシート体受け渡し角度位置である。
【００１５】次に、このように構成されるシート体枚葉
搬送装置１０の動作について説明する。
搬送装置１０の動作について説明する。
【００１６】まずシート体枚葉搬送装置１０内に、積層
された状態の複数枚の写真感光材料１２が装填された
後、駆動手段３４を構成する回転駆動源４０の作用下に
ロッド３０が、プーリ３８ａ、３８ｂ、ベルト３６およ
び移動部材３５を介しガイド溝２８に沿って最上位の写
真感光材料１２側に変位する。そして、吸着盤１４が最
上位の写真感光材料１２を吸着するとともに、回転駆動
源４０が前記とは逆方向に駆動されて、ロッド３０がガ
イド溝２８に沿って上昇し、吸着盤１４に吸着保持され
ている最上位の写真感光材料１２が、これに重なり合う
次なる写真感光材料１２から剥離されて上方に取り出さ
れる。
された状態の複数枚の写真感光材料１２が装填された
後、駆動手段３４を構成する回転駆動源４０の作用下に
ロッド３０が、プーリ３８ａ、３８ｂ、ベルト３６およ
び移動部材３５を介しガイド溝２８に沿って最上位の写
真感光材料１２側に変位する。そして、吸着盤１４が最
上位の写真感光材料１２を吸着するとともに、回転駆動
源４０が前記とは逆方向に駆動されて、ロッド３０がガ
イド溝２８に沿って上昇し、吸着盤１４に吸着保持され
ている最上位の写真感光材料１２が、これに重なり合う
次なる写真感光材料１２から剥離されて上方に取り出さ
れる。
【００１７】さらに、ロッド３０がガイド溝２８の角部
に至ると、回転駆動源４０が滅勢されるとともに、ＣＰ
Ｕ６０からパルスモータドライバ７２に駆動信号が供給
されてパルスモータ１８の作用下に回転軸２２が回転さ
れる。このため、吸着盤１４が、ガイドバー２４を介し
て比較的高速な第１角速度Ｖ１で矢印Ａ方向に揺動し
（図１参照）、ニップローラ３２が角度位置Ｘから角度
位置Ｙまでこの第１角速度Ｖ１で移動する。次に、ニッ
プローラ３２が角度位置Ｙに至ったことを、ＣＰＵ６０
に分周器６２を介して接続されているクロック発生器６
４からのクロック信号により検出した後、このＣＰＵ６
０が、例えばＲＯＭ６６から読み取ったプログラムを介
してパルスモータドライバ７２に所定の駆動信号を供給
し、パルスモータ１８の回転作用下に吸着盤１４は、前
記第１角速度Ｖ１よりも低速な第２角速度Ｖ２で揺動す
る。従って、ニップローラ３２が、角度位置Ｙから角度
位置Ｚまでこの第２角速度Ｖ２で移動して、搬送ローラ
５２とともに写真感光材料１２を保持する。ここで、搬
送ローラ５２は、回転駆動源４２を介して回転駆動され
ており、写真感光材料１２とこの搬送ローラ５２との滑
りを阻止するようにしておく。
に至ると、回転駆動源４０が滅勢されるとともに、ＣＰ
Ｕ６０からパルスモータドライバ７２に駆動信号が供給
されてパルスモータ１８の作用下に回転軸２２が回転さ
れる。このため、吸着盤１４が、ガイドバー２４を介し
て比較的高速な第１角速度Ｖ１で矢印Ａ方向に揺動し
（図１参照）、ニップローラ３２が角度位置Ｘから角度
位置Ｙまでこの第１角速度Ｖ１で移動する。次に、ニッ
プローラ３２が角度位置Ｙに至ったことを、ＣＰＵ６０
に分周器６２を介して接続されているクロック発生器６
４からのクロック信号により検出した後、このＣＰＵ６
０が、例えばＲＯＭ６６から読み取ったプログラムを介
してパルスモータドライバ７２に所定の駆動信号を供給
し、パルスモータ１８の回転作用下に吸着盤１４は、前
記第１角速度Ｖ１よりも低速な第２角速度Ｖ２で揺動す
る。従って、ニップローラ３２が、角度位置Ｙから角度
位置Ｚまでこの第２角速度Ｖ２で移動して、搬送ローラ
５２とともに写真感光材料１２を保持する。ここで、搬
送ローラ５２は、回転駆動源４２を介して回転駆動され
ており、写真感光材料１２とこの搬送ローラ５２との滑
りを阻止するようにしておく。
【００１８】このように、本実施例では、吸着盤１４に
より写真感光材料１２が吸着保持された後、ニップロー
ラ３２が、まず比較的高速な第１角速度Ｖ１（例えば１
８０°／秒）で角度位置Ｘから角度位置Ｙまで移動する
ため、この写真感光材料１２を相当に迅速に搬送手段１
６側に送り出すことができ、搬送作業の高速化が容易に
遂行される。さらに、ニップローラ３２は、微小な角度
範囲である角度位置Ｙから角度位置Ｚ（約２０°）まで
低速な第２角速度Ｖ２（例えば約３５°／秒）で移動す
るため、このニップローラ３２と搬送ローラ５２とによ
り写真感光材料１２を保持する際にこの写真感光材料１
２が相当に低速で移動することになる。従って、写真感
光材料１２がニップローラ３２と搬送ローラ５２とに保
持される際に、この写真感光材料１２に擦り傷や圧力か
ぶりが生ずることを有効に阻止することが可能になる。
これにより、効率的なかつ高精度な写真感光材料１２の
枚葉搬送作業が達成されるという効果が得られる。な
お、第１角速度Ｖ１から第２角速度Ｖ２に減速させる
際、角度位置Ｙ′から減速を開始させて角度位置Ｙにお
いてこの第２角速度Ｖ２になるようにしてもよい（図４
参照）。
より写真感光材料１２が吸着保持された後、ニップロー
ラ３２が、まず比較的高速な第１角速度Ｖ１（例えば１
８０°／秒）で角度位置Ｘから角度位置Ｙまで移動する
ため、この写真感光材料１２を相当に迅速に搬送手段１
６側に送り出すことができ、搬送作業の高速化が容易に
遂行される。さらに、ニップローラ３２は、微小な角度
範囲である角度位置Ｙから角度位置Ｚ（約２０°）まで
低速な第２角速度Ｖ２（例えば約３５°／秒）で移動す
るため、このニップローラ３２と搬送ローラ５２とによ
り写真感光材料１２を保持する際にこの写真感光材料１
２が相当に低速で移動することになる。従って、写真感
光材料１２がニップローラ３２と搬送ローラ５２とに保
持される際に、この写真感光材料１２に擦り傷や圧力か
ぶりが生ずることを有効に阻止することが可能になる。
これにより、効率的なかつ高精度な写真感光材料１２の
枚葉搬送作業が達成されるという効果が得られる。な
お、第１角速度Ｖ１から第２角速度Ｖ２に減速させる
際、角度位置Ｙ′から減速を開始させて角度位置Ｙにお
いてこの第２角速度Ｖ２になるようにしてもよい（図４
参照）。
【００１９】次に、吸着盤１４による写真感光材料１２
の吸着作用が解除される一方、搬送手段１６を構成する
回転駆動源４２の駆動作用下にドラム４４が矢印Ｂ方向
に回転され（図２参照）、搬送ローラ５２とニップロー
ラ３２、ドラム４４、第１および第２ベルト４６ａ、４
６ｂを介してこの写真感光材料１２が、所定の角度位置
まで搬送される。次いで、回転駆動源４２を介してドラ
ム４４が矢印Ｂとは逆方向に回転され、このドラム４４
に保持されている写真感光材料１２が、ガイド板５６を
介して排出口５４から図示しない自動現像装置等に送り
込まれる。この場合、自動現像装置等の接続装置からの
制御信号は制御回路２０を介して回転駆動源４０、４
２、パルスモータ１８に供給されて写真感光材料１２の
搬送速度の接続装置との同期がとられるようになってい
る（図３参照）。
の吸着作用が解除される一方、搬送手段１６を構成する
回転駆動源４２の駆動作用下にドラム４４が矢印Ｂ方向
に回転され（図２参照）、搬送ローラ５２とニップロー
ラ３２、ドラム４４、第１および第２ベルト４６ａ、４
６ｂを介してこの写真感光材料１２が、所定の角度位置
まで搬送される。次いで、回転駆動源４２を介してドラ
ム４４が矢印Ｂとは逆方向に回転され、このドラム４４
に保持されている写真感光材料１２が、ガイド板５６を
介して排出口５４から図示しない自動現像装置等に送り
込まれる。この場合、自動現像装置等の接続装置からの
制御信号は制御回路２０を介して回転駆動源４０、４
２、パルスモータ１８に供給されて写真感光材料１２の
搬送速度の接続装置との同期がとられるようになってい
る（図３参照）。
【００２０】ところで、吸着盤１４の揺動角度α°を変
更する場合や、角速度Ｖ１、Ｖ２を変更する場合等に
は、プログラム自体を変更することなく、ディップスイ
ッチ７０により容易に調整することができる。また、本
実施例では、搬送ローラ５２を回転駆動源４２により駆
動するよう構成しているが、この搬送ローラ５２を個別
の回転駆動源に連結させ、前記搬送ローラ５２と第１ベ
ルト４６ａとを同期して駆動させることも可能である。
更する場合や、角速度Ｖ１、Ｖ２を変更する場合等に
は、プログラム自体を変更することなく、ディップスイ
ッチ７０により容易に調整することができる。また、本
実施例では、搬送ローラ５２を回転駆動源４２により駆
動するよう構成しているが、この搬送ローラ５２を個別
の回転駆動源に連結させ、前記搬送ローラ５２と第１ベ
ルト４６ａとを同期して駆動させることも可能である。
【００２１】なお、本実施例では、画像記録終了後の写
真感光材料１２を自動現像装置に搬送する場合について
説明したが、未露光の写真感光材料１２を一枚ずつ画像
記録装置に搬送する場合にも、同様に使用することがで
きる。
真感光材料１２を自動現像装置に搬送する場合について
説明したが、未露光の写真感光材料１２を一枚ずつ画像
記録装置に搬送する場合にも、同様に使用することがで
きる。
【００２２】
【発明の効果】本発明に係るシート体枚葉搬送装置によ
れば、以下の効果が得られる。
れば、以下の効果が得られる。
【００２３】枚葉手段によりシート体が取り出される
と、制御手段から駆動源、例えばパルスモータに駆動信
号が供給されてこの枚葉手段が、まず比較的高速な第１
角速度で所定の角度範囲を揺動するため、このシート体
を迅速に送り出すことができる。次に、吸着盤は、減速
されて搬送手段側に揺動するため、この吸着盤に保持さ
れているシート体を前記搬送手段に円滑に受け渡すこと
が可能になる。これにより、シート体の枚葉搬送作業の
高速化が図られるとともに、シート体の受け渡し時にお
ける擦り傷や圧力かぶり等の発生を有効に阻止すること
ができる。
と、制御手段から駆動源、例えばパルスモータに駆動信
号が供給されてこの枚葉手段が、まず比較的高速な第１
角速度で所定の角度範囲を揺動するため、このシート体
を迅速に送り出すことができる。次に、吸着盤は、減速
されて搬送手段側に揺動するため、この吸着盤に保持さ
れているシート体を前記搬送手段に円滑に受け渡すこと
が可能になる。これにより、シート体の枚葉搬送作業の
高速化が図られるとともに、シート体の受け渡し時にお
ける擦り傷や圧力かぶり等の発生を有効に阻止すること
ができる。
【図１】本発明に係るシート体枚葉搬送装置の要部説明
図である。
図である。
【図２】前記シート体枚葉搬送装置の概略構成図であ
る。
る。
【図３】前記シート体枚葉搬送装置を構成する制御回路
のブロック図である。
のブロック図である。
【図４】前記シート体枚葉搬送装置を構成する吸着盤の
角速度と角度位置との関係図である。
角速度と角度位置との関係図である。
１０…シート体枚葉搬送装置 １２…写真感光材料 １４…吸着盤 １６…搬送手段 １８…パルスモータ ２０…制御回路 ３０…ロッド ３２…ニップローラ ３４…駆動手段 ５２…搬送ローラ ６０…ＣＰＵ ７０…ディップスイッチ
Claims (1)
- 【請求項１】シート体収容部から取り出したシート体を
保持しながら前記シート体を取り出すシート体取り出し
角度位置から該シート体の保持を解除して受け渡すシー
ト体受け渡し角度位置までの所定角度範囲で揺動可能な
枚葉手段と、 前記シート体を保持した前記枚葉手段が前記所定角度揺
動し、該枚葉手段による該シート体の保持が解除された
際に前記シート体の一方の面を保持する第１の搬送手段
と、 前記枚葉手段に対してシート体搬送方向上流側に設けら
れて前記枚葉手段と一体的に揺動し、前記所定角度揺動
した前記枚葉手段による保持が解除された前記シート体
の他方の面に接触して前記第１の搬送手段と協同して前
記シート体を挟持搬送する第２の搬送手段と、前 記シート体を保持した前記枚葉手段を、先ず、前記シ
ート体取り出し角度位置から前記所定角度範囲内の前記
第２の搬送手段が前記第１の搬送手段に近接する角度位
置まで第１角速度で揺動させ、次に、前記枚葉手段が保
持した前記シート体の両方の面が前記第１および第２の
搬送手段で挟持される前記シート体受け渡し角度位置ま
で前記第１角速度よりも低速度な第２角速度で揺動させ
る制御手段と、 を備えることを特徴とするシート体枚葉搬送装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40246990A JP2695051B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | シート体枚葉搬送装置 |
| US08/003,477 US5328164A (en) | 1990-12-14 | 1993-01-12 | Sheet feeding device |
| US08/319,091 US5445370A (en) | 1990-12-14 | 1994-10-06 | Sheet feeding device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40246990A JP2695051B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | シート体枚葉搬送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04217523A JPH04217523A (ja) | 1992-08-07 |
| JP2695051B2 true JP2695051B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=18512289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40246990A Expired - Fee Related JP2695051B2 (ja) | 1990-12-14 | 1990-12-14 | シート体枚葉搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2695051B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-14 JP JP40246990A patent/JP2695051B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04217523A (ja) | 1992-08-07 |
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Legal Events
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