JPH0475936A - シート体剥離機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、積層されているシート体同士を剥離して、こ
のシート体を一枚ずつ取り出すためのシート体剥離機構
に関する。

［従来の技術］ 積層されているシート体（例えば、フィルム等の写真感
光材料）を露光位置まで搬送するために、あるいは積層
されている画像記録終了後の写真感光材料を現像位置ま
で搬送するために、前記写真感光材料を一枚ずつ取り出
すシート体枚葉装置が用いられている。

前記シート体枚葉装置は、複数の吸着盤を最上位の写真
感光材料に押圧させ、負圧発生装置の作用下にこの写真
感光材料を吸着して順次取り出すよう構成されている。

この場合、互いに重なり合っている写真感光材料同士が
密着し、吸着盤によって写真感光材料を吸着した際に複
数枚の写真感光材料が同時に取り出されるおそれが多い
ため、この吸着盤を回転方向および／または直線方向に
変位させて、写真感光材料に煽り動作を与える工夫がな
されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、吸着盤に吸着されている写真感光材料を
他の写真感光材料に対して変位させる際、この写真感光
材料同士が擦れ合って損傷するという問題がある。また
、吸着盤の押圧によって写真感光材料に圧力かぶり等が
発生し易いという問題がある。さらに、写真感光材料同
士の剥離作業にかなりの時間を要し、迅速な写真感光材
料の取り出し作業が達成され難いものとなっている。

本発明はこの種の問題を解決するためになされたもので
あり、積層されている写真感光材料等のシート体を、−
枚ずつ確実にかつ迅速に取り出すことを可能としたシー
ト体剥離機構を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 前記の課題を解決するために、本発明は積層されている
シート体の端部に接する階段状部に、通気孔を設けた剥
離部材と、 前記剥離部材の通気孔からシート体に空気を供給し、前
記シート体とこれに隣合う他のシート体とを剥離させる
送風手段とを備えることを特徴とする。

［作用］ 上記の本発明に係るシート体剥離機構では、積層されて
いるシート体の端部が剥離部材の階段状部に接しており
、送風手段の作用下にこの剥離部材に設けられている通
気孔から各シート体間に空気が供給され積層されたシー
ト体が捌かれる。このため、前記シート体とこれに隣合
う他のシート体とが容易にかつ確実に剥離される。

［実施例コ 本発明に係るシート体剥離機構についてこれを組み込む
シート体枚葉装置との関連で実施例を挙げ、添付の図面
を参照しながら以下詳細に説明する。

第１図および第２図において、参照符号１０は、本実施
例に係るシート体剥離機構を示す。

このシート体剥離機構１０は、マガジン１２内に積層さ
れている写真感光材料（シート体）１４の端部に接し、
かつ−段がこの写真感光材料１４の厚さと同等、または
それ以下の高さを有する階段状部１６が設けられるとと
もに、通気孔１８を有する剥離部材２０と、前言己剥離
部材２０の通気孔１８から写真感光材料１４に空気を供
給し、前記写真感光材料１４とこれに隣合う他の写真感
光材料１４とを剥離させるための送風手段２２とを備え
る。通常、写真感光材料１４の厚さは０．２胚程度であ
って、この階段状部１６の階段の一段の高さは０．１關
乃至０．２恥、好ましくは０．１５ｍｍ程度である。

第１図に示すように、階段状部１６の階段の一段の高さ
は、各写真感光材料１４の厚さと同等、またはそれ以下
とされており、それぞれの角部２４ａ乃至２４ｎに写真
感光材料１４の端部が接している。この角部２４ａ乃至
２４ｎの間に形成される空間部には、複数の通気孔１８
が連通ずるとともに、この通気孔１８は剥離部材２０の
内部で少なくとも三回屈折して遮光性を有した通路２６
に連通ずる。

送風手段２２は、送風ポンプＰと剥離部材２０の通路２
６に挿入される管体３２を備えてなる。この送風手段２
２は、送風ポンプＰの吸弓側に接続された吸着盤３４か
ら吸引された空気を送風ポンプＰの吐出側に接続された
管体３２を介して剥離部材２０の通路２６に供給するよ
う構成されている。

第３図に示すように、吸着盤３４は、ホルダ３６を介し
て矢印方向に変位自在であり、この吸着盤３４によりマ
ガジン１２から取り出された写真感光材料１４をシート
体枚葉装置３０の導出口４０に送り出すだめの搬送機構
４２が設けられる。

この搬送機構４２は、複数のローラ４４とベルト４６と
を備え、写真感光材料１４が、このローラ４４およびベ
ルト４６を介して一旦下方向に搬送された後に上方向に
指向し、さらにガイド板４８を介して水平方向に搬送さ
れて導出口４０から図示しない自動現像装置等に送り込
まれる。

次に、このように構成されるシート体剥離機構の動作に
ついて、これを組み込むシート体枚葉装置との関連で説
明する。

積層された写真感光材料１４を装填したマガジン１２が
シート体枚葉装置３０のマガジン装填部内に装填される
と、このマガジン１２に設けられた剥離部材２０の通路
２６の凹部２６ａに管体３２の端部が嵌合し、これによ
り前記マガジン１２の位置決ｔがなされるとともに、送
風手段２２が連通状態となる。

そして、マガジン１２が開蓋された後、ホルダ３６が揺
動および進退変位されて吸着盤３４がマガジン１２内の
最上位の写真感光材料１４に近接する。

ここで、吸着盤３４は、ポンプＰの吸引側の負圧によっ
て所定の高さ位置で吸引を開始しており、この吸引され
た空気が、ポンプＰの吐出側から管体３２を介して剥離
部材２０の通路２６に導出される。従って、前記空気が
、通路２６および各通気孔１８を介して階段状部１６側
に導出され、この階段状部１６の多角Ｂ２４ａ乃至２４
ｎに接しているそれぞれの写真感光材料１４間に供給さ
れる。吸着盤３４によって写真感光材料１４が吸着され
ると、吸着盤３４からの吸気は行われなくなるため、通
気孔１８への送風が停止されるが、この状態では写真感
光材料１４は捌かれて一枚だけ吸着されている。

これにより、各写真感光材料１４同士が確実にかつ容易
に剥離され、吸着盤３４を介して最上位の写真感光材料
１４のみを確実に吸着保持することができるという効果
が得られる。その際、吸着盤３４により写真感光材料１
４を押圧させないため、写真感光材料１４に圧力かぶり
が生ずることを阻止できる。また、送風ポンプＰの負圧
側を吸着盤３４に接続し吐出側を通路２６に接続してい
るので、ポンプが一台でよく、効率的に送風、吸気を行
うことができる。

しかも、写真感光材料１４に煽り動作を付与する必要が
なく、このため、吸着盤３４に吸着されている写真感光
材料１４と次なる写真感光材料１４とが擦れ合って損傷
することを阻止することが可能になる。

さらに、吸着盤３４の軌跡が簡素化するとともに、写真
感光材料１４同士を確実に剥離し得るため、−層高速度
な写真感光材料１４の取り出し作業が達成されるに至る
。

吸着盤３４に吸着保持されている写真感光材料１４が、
搬送機構４２側に送り出されると、この吸着盤３４によ
る写真感光材料１４の吸着作用が解除される。一方、搬
送機構４２を構成するローラ４４、ベルト４６を介して
この写真感光材料１４が、−旦下方向に搬送された後に
上方向に指向し、さらにガイド板４８を介して水平方向
に搬送されて導出口４０から図示しない自動現像装置等
に送り込まれる。

なお、本実施例では、画像記録終了後の写真感光材料１
４を自動現像装置に搬送する場合について説明したが、
未露光の写真感光材料１４を一枚ずつ画像記録装置に搬
送する場合にも、同様に採用することができる。

また、剥離部材２０に複数の通気孔１８を形成している
が、この剥離部材２０自体を通気性のある材料で成形し
てもよい。さらに、吸着盤３４からの吸気を利用して剥
離部材２０への送風を行っているが、独立した送風器等
を用いることもできる。

［発明の効果］ 以上のように、本発明に係るシート体剥離機構では、次
のような効果乃至利点を有する。

積層されているシート体の端部が剥離部材の階段状部に
接しており、送風手段の作用下にこの剥離部材に設けら
れている通気孔から各シート体間に空気が供給されるた
め、前記シート体とこれに隣合う他のシート体とが容易
にかつ確実に剥離される。従って、シート体に複雑な煽
り動作を付与する必要がなく、このシート体を迅速にか
つ容易に枚葉することができる。

２２・・・送風手段 ２６・・・通路 ３０・・・シート体枚葉装置 ３２・・・管体 ３４・・・吸着盤

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシート体剥離機構の縦断説明図、 第２図は前記シート体剥離機構の概略斜視図、第３図は
前記シート体剥離機構を組み込むシート体枚葉装置の概
略構成図である。 １０・・・シート体剥離機構 １２・・・マガジン １４・・・写真感光材料 １６・・・階段状部 １８・・・通気孔 ２０・・・剥離部材

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）積層されているシート体の端部に接する階段状部
   に、通気孔を設けた剥離部材と、前記剥離部材の通気孔
   からシート体に空気を供給し、前記シート体とこれに隣
   合う他のシート体とを剥離させる送風手段とを備えるこ
   とを特徴とするシート体剥離機構。
2. （２）請求項１記載の剥離機構において、剥離部材は、
   シート体を積層収容するマガジンに設けられることを特
   徴とするシート体剥離機構。
3. （３）請求項１記載の剥離機構において、送風手段から
   送風される空気は、シート体を吸着するための吸着盤か
   ら吸引された空気であることを特徴とするシート体剥離
   機構。