JP2692746B2 - 記録紙搬送装置および記録紙搬送装置に用いられる操作レバー体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機等各種画
像形成装置における記録紙搬送装置および、この記録紙
搬送装置に用いられる操作レバー体に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

各種画像形成装置において、駆動ローラと、該駆動ロ
ーラに圧接される加圧ローラとを有するローラ対を含む
記録紙搬送装置が広く知られている。この種の記録紙搬
送装置では紙詰まりを生じた場合はローラ対に咬えられ
た記録紙を引き抜くことにより紙詰まり処理をすること
が行われている。

しかしながら、上記ローラ対は互いに接離できる構造
になっていない為、紙詰まりを生じた記録紙は加圧され
た状態のローラ対から引き抜くこととなる。

このような紙詰まり処理では、記録紙の引き抜き方
や、記録紙の種類によって又は外部環境等によって記録
紙が破れ易くなり、破れた記録紙がローラ対に挟まった
まま残る事がある。ローラ対に残った記録紙は除去が困
難であり非常に手間がかかるという問題があった。特に
ローラ部を加熱するようにしてある場合には高温ローラ
についての処理となり特に作業が大変となる。

そこで紙詰まりを生じた記録紙の除去作業を容易にす
る為に、ローラ対が取付られたフレームにねじ等により
固定されたブラケットに、支持ピンにより上下回動自在
に支持されるレバーを駆動ローラと加圧ローラの軸との
間に配設した装置が提案されている（特開昭63−300045
号公報）。

この装置によれば支持ピンを中心としてレバーを押し
下げることにより該レバーが加圧ローラ軸を押し下げ加
圧ローラが駆動ローラから傾斜した状態で離れ、ローラ
対間に隙間を生じ、よってローラ対間に挟まったままの
記録紙を除去出来るようにしている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような構造の装置においては、ローラ対間で紙詰
まりした記録紙の除去が容易に行えるが、装置の省スペ
ース化、組立・分解作業性の向上、部品点数の低減化に
おいては未だ改良の余地が残されている。

本発明はローラ対間で紙詰まりを生じた記録紙を容易
に除去出来、しかも省スペース化及び組立・分解作業性
の向上並びに部品点数の低減化を図った装置を提供する
ことを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、以下の第１乃至第４の特徴を有するもので
ある。

（１）第１の特徴は、駆動ローラ部と駆動ギアを有し、
端部に備えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付
けられ、駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、
ハウジングに回転可能に配置される駆動ローラ体と、前
記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ローラ
部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウジ
ングに取り付けられる軸受け部材に支持されることによ
り、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受け
部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢されるこ
とにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接さ
れる加圧ローラ体と、駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受
けに回転可能に取り付けられ、回転操作されることによ
り駆動ローラ体の駆動ローラ部と加圧ローラ体の加圧ロ
ーラ部を接離する操作レバー体とを有し、操作レバー体
は、駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有し、
少なくとも一部分が前記加圧ローラ用軸受けに常時，当
接するように構成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
受けに当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧
ローラ部の圧接を許容する作用部と駆動ローラ部から加
圧ローラ部を離間させる非作用部を有するレバー本体
と、このレバー本体に連続する操作部とを備える記録紙
搬送装置にある。

（２）第２の特徴は、駆動ローラ部と駆動ギアを有し、
端部に備えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付
けられ、駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、
ハウジングに回転可能に配置される駆動ローラ体と、前
記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ローラ
部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウジ
ングに取り付けられる軸受け部材に支持されることによ
り、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受け
部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢されるこ
とにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接さ
れる加圧ローラ体と、を有する記録紙搬送装置における
駆動ローラ体の駆動ローラ部と加圧ローラ体の加圧ロー
ラ部を接離するための操作レバー体であって、操作レバ
ー体は、レバー本体と、このレバー本体に連続する操作
部とを備え、前記レバー本体は、駆動ローラ体の駆動ロ
ーラ用軸受けに回転可能に取り付けることができるよう
に駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有する略
中空円板状に形成され、その外周面に形成され、回転操
作されて加圧ローラ用軸受けに当接することにより、駆
動ローラ部に対する加圧ローラ部の圧接を許容するため
の凹部と、その外周面に形成され、回転操作されて加圧
ローラ用軸受けに当接することにより、駆動ローラ部か
ら加圧ローラ部を離間させるために前記凹部に対して半
径方向に突出した凹状カム部と、を有する記録紙搬送装
置に用いられる操作レバー体にある。

（３）第３の特徴は、駆動ローラ部と駆動ギアを有し、
端部に備えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付
けられ、駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、
ハウジングに回転可能に配置される駆動ローラ体と、前
記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ローラ
部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウジ
ングに取り付けられる軸受け部材に支持されることによ
り、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受け
部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢されるこ
とにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接さ
れる加圧ローラ体と、駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受
けに回転可能に取り付けられ、回転操作されることによ
り駆動ローラ体の駆動ローラ部と加圧ローラ体の加圧ロ
ーラ部を接離する操作レバー体とを有し、操作レバー体
は、駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有し、
少なくとも一部分が前記加圧ローラ用軸受けに常時，当
接するように構成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
受けに当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧
ローラ部の圧接を許容する作用部と駆動ローラ部から加
圧ローラ部を離間させる非作用部を有し、さらに、この
作用部および非作用部には、加圧ローラ用軸受けとハウ
ジングとの間で挟持される抜け止め部が設けられるレバ
ー本体と、このレバー本体に連続する操作部とを備える
記録紙搬送装置にある。

（４）第４の特徴は、駆動ローラ部と駆動ギアを有し、
端部に備えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付
けられ、駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、
ハウジングに回転可能に配置される駆動ローラ体と、前
記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ローラ
部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウジ
ングに取り付けられる軸受け部材に支持されることによ
り、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受け
部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢されるこ
とにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接さ
れる加圧ローラ体と、を有する記録紙搬送装置における
駆動ローラ体の駆動ローラ部と加圧ローラ体の加圧ロー
ラ部を接離するための操作レバー体であって、操作レバ
ー体は、レバー本体と、このレバー本体に連続する操作
部とを備え、前記レバー本体は、駆動ローラ体の駆動ロ
ーラ用軸受けに回転可能に取り付けることができるよう
に駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有する略
中空円板状に形成され、その外周面に形成され、回転操
作されて加圧ローラ用軸受けに当接することにより、駆
動ローラ部に対する加圧ローラ部の圧接を許容するため
の凹部と、その外周面に形成され、回転操作されて加圧
ローラ用軸受けに当接することにより、駆動ローラ部か
ら加圧ローラ部を離間させるために前記凹部に対して半
径方向に突出した凹状カム部と、前記凹部と凹状カム部
の一部に形成され、ハウジングと加圧ローラ用軸受けの
間で挟持される抜け止め用突出部と、を有することを特
徴とする記録紙搬送装置に用いられる操作レバー体にあ
る。

〔作用〕

本願の第１の発明は作用が達成できる。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
作用部と非作用部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

また、本願の第２の発明の作用が達成できる。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
凹部と凹状カム部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

さらに、本願の第３の発明は作用乃至が達成でき
る。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
作用部と非作用部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

操作レバー体の回転操作中において、レバー本体の作
用部と非作用部に形成された抜け止め部が、ハウジング
と加圧ローラ用軸受けとの間で挟持されているので、操
作レバー体が駆動ローラ用軸受けから脱落することな
く、またスムーズな回転操作が可能となる。

操作レバー体は、加圧ローラ用軸受けを付勢手段の付
勢力に抗して押し下げて、操作レバー体のレバー本体を
駆動ローラ用軸受けに嵌め込みつつレバー本体の抜け止
め用部をハウジングと加圧ローラ用軸受けの間に位置さ
せる作業により、装着することができる。

このため、操作レバー体の装着作業が比較的容易かつ迅
速であり、また、操作レバー体の抜け止め機構を特設す
る必要がない。

また、本願の第４の発明は作用乃至が達成でき
る。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
凹部と凹状カム部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

操作レバー体の回転操作中において、レバー本体の凹
部と凹状カム部に形成された突出部が、ハウジングと加
圧ローラ用軸受けとの間で挟持されているので、操作レ
バー体が駆動ローラ用軸受けから脱落することなく、ま
たスムーズな回転操作が可能となる。

操作レバー体は、加圧ローラ用軸受けを付勢手段の付
勢力に抗して押し下げて、操作レバー体のレバー本体を
駆動ローラ用軸受けに嵌め込みつつレバー本体の突出部
をハウジングと加圧ローラ用軸受けの間に位置させる作
業により、装着することができる。

このため、操作レバー体の装着作業が比較的容易かつ
迅速であり、また、操作レバー体の抜け止め機構を特設
する必要がない。

〔実施例〕

本発明に係る記録紙搬送装置を採用した画像形成装置
の一例としてのプリンタを第８図に示す。

図中記録紙搬送装置に関連する部分のみを説明し、他
の部分についての説明は省略する。

第８図において、給紙カセット１に積載された記録紙
２は給紙ローラ３の駆動回転により最上位の記録紙から
１枚づつ搬送ローラ４に送り込まれる。搬送ローラ４の
部分においてスキュー及びレジスト補正された記録紙２
は転写装置５により感光体６上に形成されたトナー像が
転写され、定着装置７により定着され排紙ローラ対８及
び９を経てスタッカー10に排出される。

このような搬送経路を辿る記録紙２がその経路上で紙
詰まりすると、第７図に示す如くプリンタと上部ハウジ
ングＨを支点11を中心として回動し搬送経路を開放状態
にする。

本発明の記録紙搬送装置の説明に際し、紙詰まり処理
作業が一番困難である定着装置に本発明を適用して説明
する。

第１図及び第４図を参照し、定着装置７のハウジング
12にはヒーターランプ13を内蔵する定着ローラ14と該定
着ローラ14に対して弾性的に圧接し、その回転に従動す
る加圧ローラ15とが設けられている。

定着ローラ14は軸受16、17を介してハウジング12に取
付られ、定着ローラ14の一側に駆動ギア18が嵌着されて
おり、この駆動ギア18を介して定着ローラ14が駆動回転
される。定着ローラ14内に挿入されたヒーターランプ13
はハウジング12に絶縁体19、20を介してねじ等により取
付られた電極21、22によって支持されている。

一方加圧ローラ15は、その芯金15a、15bの両端にベア
リング23、24が取付られ、該ベアリング23、24は軸受部
材25、26に支持されている。該軸受部材25、26は断面凹
形状（第４図）であり、この凹部でベアリング23、24を
支持しており、ハウジング12の両側壁に形成した案内溝
27上部の狭い部分に対し嵌合して回動不能となっていて
その状態にて前記軸受部材25、26と案内溝27の下部に外
方へ突出した支持板28、29との間に圧入したバネ部材で
ある圧縮バネ30、31の反発力によって上方に付勢される
ようになっている。

従って加圧ローラ15は定着ローラ14に対し圧縮バネ3
0、31の反発力で圧接している。

定着装置における紙詰まりの処理時に定着ローラ14と
加圧ローラ15との圧接状態を解除する為に第３図に示す
構造のレバー32、33が（第３図には一方のみ示す）が定
着ローラ14の軸上に遊挿されている。

第３図を参照して説明すると、レバー32は定着ローラ
14の外径より大である内径を有する環状部34と操作部35
とから概略構成されている。本実施例のレバー32は高温
ローラである定着ローラ14軸上に装着しているので耐熱
を考慮して軸受け16の外径と略一致する内径を有する環
状部34を形成し、軸受け16の外径部に遊挿している。

環状部34には加圧ローラ15の軸15aに取り付けたベア
リング23に当接する作用部としての凹部36と、この凹部
36より半径方向外方にｄ寸法だけ突出した非作用部とし
ての凹状のカム部37が形成されている。凹部36は、加圧
ローラ15が圧縮バネ30の作用により定着ローラ14に圧接
される寸法に形成されている。カム部37は加圧ローラ15
に定着ローラ14から離間させるに必要な寸法に形成され
ている。凹部36及びカム部37の一部にはハウジング12と
ベアリング23間に位置する抜け止め部としての突出部36
a、37aが形成されている（第４図）。この突出部36a、3
7aによりレバー32が定着ローラ14軸上から脱落しない。
レバー33も同様な構成であるので説明は省略する。

以上のような構造のレバー32によれば、定着ローラ14
及び加圧ローラ15を軸受等を介してハウジング12に組み
付けた状態で突出部36a又は37aをハウジング12とベアリ
ング23又は24間に挿入しながら環状部34を定着ローラ14
軸上に挿入していけば極めて簡単に組み付けが行える。

又、メンテ時等の分解時には環状部34を定着ローラ14
軸上から抜いていけば極めて簡単にレバー32が脱抜でき
る。

次に操作について説明する。

ローラ対の圧接状態はレバー32を第１図及び第４図に
示す位置に位置づける。即ち、凹部36にベアリング23が
位置するようにレバー32を位置づけておく。そして、紙
詰まり処理時には前述したようにプリンタの上部ハウジ
ングＨを開放した後、操作部35を上方詳しくは時計方向
に回動操作しカム部37をベアリング23に当接させる。カ
ム部37をベアリング23に当接させると第２図及び第５図
に示すように加圧ローラ15は圧縮バネ30の付勢力に抗し
て定着ローラ14に対して傾斜した状態になり定着ローラ
14との間に隙間Ｓを生じ、ローラ間に挟まった記録紙を
容易に除去することができる。加圧ローラ15が傾斜した
状態で記録紙の除去が困難な場合は他方のレバー33を前
述と同様な操作を行えばよく、この両レバー32、33の操
作時は第５図に二点鎖線で示すように加圧ローラ15が傾
斜することなく全幅に対し隙間Ｓが形成される。

一方カム部37をベアリング23に当接させると、カム部
37は凹状に形成されているのでカム部37がベアリング23
に当接した状態、即ち加圧ローラ15が定着ローラ14から
隙間し隙間Ｓを形成した状態を保持できる。

このような操作により加圧ローラ15を定着ローラ14よ
り離間させ隙間を形成し記録紙を除去した後はレバー3
2、33を前述した操作と逆の操作を行えばローラ対は圧
接状態となる。

定着ローラ14と加圧ローラ15を離間させた後レバー3
2、33の圧接の為の操作を忘れると、両ローラ対間に隙
間が形成された状態のまま記録動作が行われることにな
り、該ローラ部分で紙詰まりが発生する。このことを防
止する為に第６図に示すようにプリンタの上部ハウジン
グＨに操作部35に当接する作用杆38を付設し、上部ハウ
ジングＨの閉塞操作でレバー32を回動させ、離間してい
るローラ対を圧接させるのが好ましい。

上述した実施例においてはレバーを駆動ローラである
定着ローラ14軸上に装着したが、これに換えて加圧ロー
ラ15軸上に装着する構成としてもよい。

〔発明の効果〕

本願の第１の発明によれば、効果が達成できる。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
作用部と非作用部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

このとき、操作レバー体は、駆動ローラ体に回転可能
に取り付けられており、駆動ローラ体に付勢される加圧
ローラ体を離接するように構成されているので、これと
は逆に、例えば、操作レバー体を加圧ローラ体に回転可
能に取り付けて、駆動ローラ体に当接して駆動ローラ体
を離接する構成を想定した場合におけるような、駆動ロ
ーラ体の駆動ギアと本体と駆動ギアとの噛合連結解除を
考慮した複雑な機構を設ける必要がない。

また、本願の第２の発明によれば、効果が達成でき
る。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
凹部と凹状カム部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

このとき、操作レバー体は、駆動ローラ体に回転可能
に取り付けられており、駆動ローラ体に付勢される加圧
ローラ体を離接するように構成されているので、これと
は逆に、例えば、操作レバー体を加圧ローラ体に回転可
能に取り付けて、駆動ローラ体に当接して駆動ローラ体
を離接する構成を想定した場合におけるような、駆動ロ
ーラ体の駆動ギアと本体と駆動ギアとの噛合連結解除を
考慮した複雑な機構を設ける必要がない。

さらに、本願の第３の発明によれば、効果乃至が
達成できる。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
作用部と非作用部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

このとき、操作レバー体は、駆動ローラ体に回転可能
に取り付けられており、駆動ローラ体に付勢される加圧
ローラ体を離接するように構成されているので、これと
は逆に、例えば、操作レバー体を加圧ローラ体に回転可
能に取り付けて、駆動ローラ体に当接して駆動ローラ体
を離接する構成を想定した場合におけるような、駆動ロ
ーラ体の駆動ギアと本体と駆動ギアとの噛合連結解除を
考慮した複雑な機構を設ける必要がない。

操作レバー体の回転操作中において、レバー本体の作
用部と非作用部に形成された抜け止め部が、ハウジング
と加圧ローラ用軸受けとの間で挟持されているので、操
作レバー体が駆動ローラ用軸受けから脱落することな
く、またスムーズな回転操作が可能となる。

操作レバー体は、加圧ローラ用軸受けを付勢手段の付
勢力に抗して押し下げて、操作レバー体のレバー本体を
駆動ローラ用軸受けに嵌め込みつつレバー本体の抜け止
め部をハウジングと加圧ローラ用軸受けの間に位置させ
る作業により、装着することができる。

このため、操作レバー体の装着作業が比較的容易かつ
迅速であり、また、操作レバー体の抜け止め機構を特設
する必要がない。

また、本願の第４の発明によれば、効果乃至が達
成できる。

操作レバー体を回転させることにより、レバー本体の
凹部と凹状カム部が選択的に加圧ローラ用軸受けに当接
して、駆動ローラ部に対して加圧ローラ部が接離され
る。

したがって、操作レバー体を回転させて、駆動ローラ
部に対して加圧ローラ部を離間させることにより、紙詰
まりした記録紙を除去することができる。なお、操作レ
バー体は、駆動ローラの駆動ローラ用軸受けに回転可能
に配設されて、加圧ローラの加圧ローラ用軸受けに対し
て当接させられるので、装置の省スペース化および部品
点数の削減がより一層，図られる。

このとき、操作レバー体は、駆動ローラ体に回転可能
に取り付けられており、駆動ローラ体に付勢される加圧
ローラ体を離接するように構成されているので、これと
は逆に、例えば、操作レバー体を加圧ローラ体に回転可
能に取り付けて、駆動ローラ体に当接して駆動ローラ体
を離接する構成を想定した場合におけるような、駆動ロ
ーラ体の駆動ギアと本体と駆動ギアとの噛合連結解除を
考慮した複雑な機構を設ける必要がない。

操作レバー体の回転操作中において、レバー本体の凹
部と凹状カム部に形成された突出部が、ハウジングと加
圧ローラ用軸受けとの間で挟持されているので、操作レ
バー体が駆動ローラ用軸受けから脱落することなく、ま
たスムーズな回転操作が可能となる。

操作レバー体は、加圧ローラ用軸受けを付勢手段の付
勢力に抗して押し下げて、操作レバー体のレバー本体を
駆動ローラ用軸受けに嵌め込みつつレバー本体の突出部
をハウジングと加圧ローラ用軸受けの間に位置させる作
業により、装着することができる。

このため、操作レバー体の装着作業が比較的容易かつ
迅速であり、また、操作レバー体の抜け止め機構を特設
する必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明に係る定着装置の正面略図、第
３図は紙詰まり処理用のレバーの構成を示す斜視図、第
４図はローラ対の圧接状態を示す断面図、第５図は紙詰
まり処理時のローラの状態を示す断面図、第６図は変形
例としての定着装置の正面略図、第７図は紙詰まり処理
時のプリンタの状態を示す正面図、第８図は本発明に係
る記録紙搬送装置を用いたプリンタの断面図である。 14……定着ローラ（駆動ローラ） 15……加圧ローラ 30……付勢手段としての圧縮バネ 32……レバー 34……環状部 35……操作部 37……カム部

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】駆動ローラ部と駆動ギアを有し、端部に備
   えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付けられ、
   駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、ハウジン
   グに回転可能に配置される駆動ローラ体と、 前記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ロー
   ラ部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウ
   ジングに取り付けられる軸受け部材に支持されることに
   より、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受
   け部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢される
   ことにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接
   される加圧ローラ体と、 駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受けに回転可能に取り付
   けられ、回転操作されることにより駆動ローラ体の駆動
   ローラ部と加圧ローラ体の加圧ローラ部を接離する操作
   レバー体とを有し、 操作レバー体は、 駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有し、少な
   くとも一部分が前記加圧ローラ用軸受けに常時，当接す
   るように構成され、回転操作されて加圧ローラ用軸受け
   に当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧ロー
   ラ部の圧接を許容する作用部と駆動ローラ部から加圧ロ
   ーラ部を離間させる非作用部を有するレバー本体と、こ
   のレバー本体に連続する操作部とを備える、 ことを特徴とする記録紙搬送装置。
2. 【請求項２】駆動ローラ部と駆動ギアを有し、端部に備
   えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付けられ、
   駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、ハウジン
   グに回転可能に配置される駆動ローラ体と、 前記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ロー
   ラ部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウ
   ジングに取り付けられる軸受け部材に支持されることに
   より、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受
   け部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢される
   ことにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接
   される加圧ローラ体と、 を有する記録紙搬送装置における駆動ローラ体の駆動ロ
   ーラ部と加圧ローラ体の加圧ローラ部を接離するための
   操作レバー体であって、 操作レバー体は、 レバー本体と、このレバー本体に連続する操作部とを備
   え、 前記レバー本体は、 駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受けに回転可能に取り付
   けることができるように駆動ローラ用軸受けの外径と略
   等しい内径を有する略中空円板状に形成され、 その外周面に形成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
   受けに当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧
   ローラ部の圧接を許容するための凹部と、 その外周面に形成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
   受けに当接することにより、駆動ローラ部から加圧ロー
   ラ部を離間させるために前記凹部に対して半径方向に突
   出した凹状カム部と、 を有することを特徴とする記録紙搬送装置に用いられる
   操作レバー体。
3. 【請求項３】駆動ローラ部と駆動ギアを有し、端部に備
   えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付けられ、
   駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、ハウジン
   グに回転可能に配置される駆動ローラ体と、 前記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ロー
   ラ部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウ
   ジングに取り付けられる軸受け部材に支持されることに
   より、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受
   け部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢される
   ことにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接
   される加圧ローラ体と、 駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受けに回転可能に取り付
   けられ、回転操作されることにより駆動ローラ体の駆動
   ローラ部と加圧ローラ体の加圧ローラ部を接離する操作
   レバー体とを有し、 操作レバー体は、 駆動ローラ用軸受けの外径と略等しい内径を有し、少な
   くとも一部分が前記加圧ローラ用軸受けに常時，当接す
   るように構成され、回転操作されて加圧ローラ用軸受け
   に当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧ロー
   ラ部の圧接を許容する作用部と駆動ローラ部から加圧ロ
   ーラ部を離間させる非作用部を有し、さらに、この作用
   部および非作用部には、加圧ローラ用軸受けとハウジン
   グとの間で挟持される抜け止め部が設けられるレバー本
   体と、このレバー本体に連続する操作部とを備える、 ことを特徴とする記録紙搬送装置。
4. 【請求項４】駆動ローラ部と駆動ギアを有し、端部に備
   えた駆動ローラ用軸受けがハウジングに取り付けられ、
   駆動ギアを介して駆動伝達されることにより、ハウジン
   グに回転可能に配置される駆動ローラ体と、 前記駆動ローラ部と協働して記録紙を搬送する加圧ロー
   ラ部を有し、端部に備えた加圧ローラ用軸受けが、ハウ
   ジングに取り付けられる軸受け部材に支持されることに
   より、ハウジングに回転可能に配置されると共に、軸受
   け部材が付勢部材により駆動ローラに向けて付勢される
   ことにより、加圧ローラ部が駆動ローラ部に対して圧接
   される加圧ローラ体と、 を有する記録紙搬送装置における駆動ローラ体の駆動ロ
   ーラ部と加圧ローラ体の加圧ローラ部を接離するための
   操作レバー体であって、 操作レバー体は、 レバー本体と、このレバー本体に連続する操作部とを備
   え、 前記レバー本体は、 駆動ローラ体の駆動ローラ用軸受けに回転可能に取り付
   けることができるように駆動ローラ用軸受けの外径と略
   等しい内径を有する略中空円板状に形成され、 その外周面に形成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
   受けに当接することにより、駆動ローラ部に対する加圧
   ローラ部の圧接を許容するための凹部と、 その外周面に形成され、回転操作されて加圧ローラ用軸
   受けに当接することにより、駆動ローラ部から加圧ロー
   ラ部を離間させるために前記凹部に対して半径方向に突
   出した凹状カム部と、 前記凹部と凹状カム部の一部に形成され、ハウジングと
   加圧ローラ用軸受けの間で挟持される抜け止め用突出部
   と、 を有することを特徴とする記録紙搬送装置に用いられる
   操作レバー体。