JPH09325639A - 定着ユニットおよびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着ユニットおよびこれを用いた画像形成装置

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JPH09325639A
JPH09325639A JP13839196A JP13839196A JPH09325639A JP H09325639 A JPH09325639 A JP H09325639A JP 13839196 A JP13839196 A JP 13839196A JP 13839196 A JP13839196 A JP 13839196A JP H09325639 A JPH09325639 A JP H09325639A
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JP
Japan
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roller
fixing unit
cover
image forming
peripheral surface
Prior art date
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JP13839196A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Nishimura
隆俊 西村
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型の画像形成装置に好適な定着ユニットを提
供すること。また、ニップ圧を解除した状態で画像形成
動作を開始するおそれのない画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】圧ローラ51の回転軸59の両端付近に
は、カム体82が取り付けられている。レバー85を下
げられた状態から上方に移動させると、カム体82の高
位置周面84が軸受板56の上面に接触し、高位置周面
84によって回転軸59の両端が上方に持ち上げられ
て、圧ローラ51と熱ローラ52との圧接状態が解除さ
れる。また、カバー2を閉塞すると、カバー2から内側
に向けて突出した操作部材89の先端によって、レバー
85が押し下げられて、圧ローラ51が熱ローラ52に
圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型プリンタ等の
小型の画像形成装置に用いられる定着ユニットに関す
る。また、この定着装置を用いた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータのダウンサイジング
化の流れに伴い、各個人が自分の机の上でパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)やワークステーションを利用す
ることが多くなっている。この流れに伴い、パソコン等
で作成した文書や図形等を手軽にプリントアウトできる
ように、個人の机に載置できる小型のプリンタが要望さ
れている。
【0003】小型化の要望に答えるためには、プリンタ
の内部構成をできるだけ簡単にする必要がある。したが
って、定着ユニットの構成も簡単にする必要がある。一
方、定着ユニットは、ジャム用紙を容易に除去できるよ
うに、定着ローラのニップ圧を解除できる構成にする必
要もある。定着ローラのニップ圧を解除する構成は、た
とえば、実開昭61−150368号公報や実開平5−
84967号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭61−1503
68号公報に開示されている構成では、定着ローラ間に
ローラ離間部材を挿入することによって、定着ローラの
ニップ圧を解除している。ところが、このローラ離間部
材は、ジャム用紙を除去する際に邪魔になるうえ、ジャ
ム用紙除去後に抜き忘れて、圧解除した状態で複写動作
を開始することがあった。
【0005】また、実開平5−84967号公報に開示
されている構成では、圧ローラの一方端部付近に圧力解
除レバーが設けられており、この圧力解除レバーを、圧
ローラが熱ローラから離間する方向に向けて移動させる
ことによって、ニップ圧の解除が行われている。しか
し、圧力解除レバーは、圧ローラのどちらか一方端部の
みしか設けられておらず、1つの圧力解除レバーによっ
て圧ローラ全体を移動させるには、圧ローラの左右端部
を連結する強度の高いステーが必要となり、小型化に適
していない。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、小型の画像形成装置に好適な定着ユニッ
トを提供することである。また、この発明の他の目的
は、ニップ圧を解除した状態で画像形成動作を開始する
おそれのない画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の定着ユニットは、第1ローラおよび
第2ローラを備え、これらの第1ローラおよび第2ロー
ラ間を用紙が通過する間に、用紙上のトナーを用紙に定
着させる定着ユニットであって、第1ローラは両端から
回転軸が突出しており、その両端の回転軸を回転自在に
保持している固定配置された一対の第1軸受と、第2ロ
ーラは両端から回転軸が突出しており、その両端の回転
軸を回転自在に保持している一対の第2軸受と、第2ロ
ーラが第1ローラに圧接する方向に、一対の第2軸受を
それぞれ弾力付勢する弾性体と、弾性体の弾性力に抗し
て第2ローラを第1ローラから離間させて、第1ローラ
および第2ローラの圧接状態を解除する圧解除手段と、
を含み、圧解除手段には、第2ローラの回転軸の両端付
近にそれぞれ回動自在に取り付けられ、該回転軸からの
距離が周面の位置により異なる2つのカム体、各カム体
に設けられ、カム体の周面から所定の方向に突出したレ
バー、および各カム体の周面に対向するように固定配置
された2つの固定ベースが備えられており、上記レバー
を操作してカム体を第2ローラの回転軸に対して回転さ
せたとき、カム体の周面は固定ベースに接する位置と接
しない位置とに変位し、カム体の周面が固定ベースに接
触しているときには、2つのカム体によって第2ローラ
の両端の回転軸が弾性体の弾性力に抗して変位されてい
ることを特徴とするものである。
【0008】請求項1記載の構成によれば、レバーを操
作してカム体を回動させることによって、第2ローラが
第1ローラに圧接された状態と、カム体によって第2ロ
ーラの回転軸が変位されて、第2ローラが第1ローラか
ら離間した状態とを簡単に切り換えることができる。カ
ム体およびレバーは、第2ローラの回転軸の両端付近に
設けられているので、第2ローラの左右端部を連結する
強度の高いステー等が不必要である。また、ジャム用紙
を除去する際にカム体およびレバーが邪魔になることは
ない。
【0009】また、請求項2記載の発明は、上記固定ベ
ースは、上記第1軸受であることを特徴とする請求項1
記載の定着ユニットである。請求項2記載の構成によれ
ば、固定ベースが第1ローラの回転軸を受ける第1軸受
と兼用されているので、固定ベースを独立して設ける必
要がなく、ユニットを構成する部材の点数を減らすこと
ができる。
【0010】請求項3記載の画像形成装置は、装置本体
と、装置本体に対して開閉可能に取り付けられたカバー
とを含む画像形成装置であって、装置本体内には、第1
および第2のローラによって用紙上に転写されたトナー
を用紙に定着させる定着ユニットが備えられており、こ
の定着ユニットには、第2ローラを変位させて第1ロー
ラと第2ローラとの圧接状態を解除するためのレバー
が、第2ローラの両端に関連して2つ設けられており、
カバーには、該カバーの移動に連動して、2つのレバー
を操作する操作部材が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0011】請求項3記載の構成によれば、たとえば、
第2ローラを第1ローラから離間させた状態でジャム用
紙を除去した後に、画像形成装置のカバーを閉塞する
と、操作部材によってレバーが操作されて、第2ローラ
は第1ローラに自動的に圧接する。これにより、第2ロ
ーラが第1ローラから離間した状態で画像形成動作が開
始されるおそれがない。また、たとえば、カバーの開放
に連動してレバーが操作されるように構成することによ
って、第1ローラと第2ローラとの圧接状態を自動的に
解除することもできる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、定着ユニッ
トは、請求項1または請求項2に記載の定着ユニットで
あることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置であ
る。請求項4記載の構成によれば、画像形成装置に備え
られている定着ユニットが、請求項1または請求項2に
記載の定着ユニットであるから、請求項3の作用に加え
て、請求項1または請求項2と同様の作用を奏すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るプリンタの外観構成を示す斜視
図である。また、図2は、図1に示すプリンタの内部構
成を簡略化して示す断面図である。このプリンタは、た
とえば、個人の机上に載置されて用いられる小型のプリ
ンタであり、パーソナルコンピュータ等に接続されて、
作成した文書や図形等を手軽にプリントアウトするため
のものである。
【0014】装置本体1の上面には、開閉可能なカバー
2が取り付けられている。カバー2は、装置本体1の上
面の前半分程度を覆っており、図2に示す支点5を中心
に、前部を矢印A方向に引き上げることによって開放す
ることができる。たとえば、搬送経路7上で用紙ジャム
等が発生した場合には、このカバー2を開放して、ジャ
ムを起こしている用紙を取り除くことができる。
【0015】カバー2の背後には、トレイ差込口3が形
成されており、このトレイ差込口3に給紙トレイ4が抜
取り自在に差し込まれている。給紙トレイ4は、上方斜
め後方に向けて伸びた状態に取り付けられており、装置
本体1内に供給すべき用紙が上面に載置される。図2を
参照して、装置本体1の内部構成について詳細に説明す
る。装置本体1内の給紙トレイ4の下端部付近には、給
紙トレイ4に載置された用紙を1枚ずつ分離して供給す
るための給紙ローラ6が設けられている。給紙ローラ6
によって搬送開始された用紙は、搬送経路7に沿って搬
送されて、画像が記録された後に用紙排出口8から排出
される。搬送経路7は、給紙トレイ4から用紙排出口8
に向けて下り勾配のほぼ直線状に形成されている。
【0016】用紙の搬送方向に関して、給紙ローラ6の
やや下流側の所定位置には、供給される用紙を検知する
ための用紙検知スイッチ9が設けられている。また、用
紙検知スイッチ9の下流側には、感光体ドラム21が備
えられたイメージングユニット20および感光体ドラム
21に形成されたトナー像を用紙に転写するための転写
ユニット40が、搬送経路7を挟んで配置されている。
イメージングユニット20および転写ユニット40のさ
らに下流側には、転写ユニット40の働きによって感光
体ドラム21から用紙へ転写されたトナー像を用紙上に
定着させるための定着ユニット50が配置されている。
【0017】装置本体1の下方部には、装置本体1の後
面部1aにコネクタ11を介して接続されたプリンタケ
ーブル10から与えられるデータに基づいてレーザビー
ムを発生するためのレーザ照射ユニット60が配置され
ている。レーザ照射ユニット60には、半導体レーザ光
源、レンズおよびポリゴンミラー等が備えられている。
レーザ照射ユニット60から生成されたレーザビームL
Bは、イメージングユニット20に導かれる。
【0018】イメージングユニット20には、図中矢印
B方向に回転駆動される感光体ドラム21、感光体ドラ
ム21の下方に設けられたチャージャ22、および感光
体ドラム21の回転方向Bに関してチャージャ22より
も上流側に配置された紙粉回収ブラシ23が含まれてい
る。紙粉回収ブラシ23は、感光体ドラム21の表面に
付着した紙粉を回収して感光体ドラム21の表面を清掃
するためのものである。画像の形成に際して、感光体ド
ラム21の表面は、チャージャ22によって一様に帯電
された後に、レーザ照射ユニット60からのレーザビー
ムLBによって露光される。これにより、形成すべき画
像に対応した静電潜像が感光体ドラム21の表面に形成
される。
【0019】この静電潜像が形成された感光体ドラム2
1の表面は、次に現像ユニット30に対向する。現像ユ
ニット30は、サブローラ31および現像ローラ32を
含んでいる。現像ローラ32は、感光体ドラム21に所
定の力で押し付けられており、必要な量のトナーを感光
体ドラム21の表面に付着させる。これにより、感光体
ドラム21の表面に形成された静電潜像は、トナー像に
顕像化される。
【0020】感光体ドラム21がさらに回転し、感光体
ドラム21の表面に形成されたトナー像は、転写ユニッ
ト40に対向する。転写ユニット40は、カバー2に取
り付けられており、搬送経路7を挟んで感光体ドラム2
1に対向する転写ローラ41を備えている。この転写ロ
ーラ41の働きによって、感光体ドラム21の表面に形
成されたトナー像は、供給される用紙の下面に転写され
る。転写後の感光体ドラム21の表面は、紙粉回収ブラ
シ23によって紙粉が除去されて、チャージャ22で再
び帯電された後、現像ユニット30で残留トナーが回収
される。
【0021】下面にトナー像が転写された用紙は、定着
ユニット50へと導かれる。定着ユニット50は、搬送
経路7よりも上側に配置された圧ローラ51と、搬送経
路7の下側に圧ローラ51に対向して設けられた熱ロー
ラ52とを有している。圧ローラ51は、図3に示すコ
イルばね80の付勢力によって熱ローラ52に押し付け
られている。これにより、圧ローラ51および熱ローラ
52の間を通る用紙には、圧力がかけられるとともに、
熱ローラ52によって加熱されて、トナー粒子は用紙上
に定着される。定着ユニット50にはさらに、排出ロー
ラ対53および54が備えられており、定着処理後の用
紙は、この排出ローラ対53および54によって装置本
体1の外部に排出される。
【0022】図3は、定着ユニット50を一部切り欠い
て示す斜視図である。図3の定着ユニット50は、図2
に示す装置本体1の左斜め後方から見た状態を示してい
る。また、定着ユニット50は左右ほぼ対称に構成され
ており、図3では、装置本体1を後方から見たときの定
着ユニット50の右端部が拡大して示されている。図3
を参照して、定着ユニット50は、たとえば合成樹脂成
形品からなるハウジング55を有しており、このハウジ
ング55の内部に、圧ローラ51および熱ローラ52が
配設されている。図3におけるハウジング55の前面に
は、トナー像が転写された用紙をハウジング55内に取
り込むための開口55aが形成されており、開口55a
を介して進入した用紙は、圧ローラ51および熱ローラ
52間に導かれる。
【0023】熱ローラ52は長手状のものであり、その
両端から回転軸57が所定長さ突出している。熱ローラ
52の回転軸57は、ハウジング55内に所定の間隔を
置いて固定配置された、一対の軸受板56によって回動
自在に支持されている。図3における回転軸57の右側
端部には、熱ローラ駆動ギア58が設けられており、こ
の熱ローラ駆動ギア58には、図外のモータからの駆動
力が与えられる。
【0024】一方、圧ローラ51は、熱ローラ52の回
転に従動して回転する従動ローラである。圧ローラ51
は、熱ローラ52とほぼ同じ長さで、その周面が熱ロー
ラ52の周面と接することができるように、熱ローラ5
2の上方に設けられている。圧ローラ51の両端からは
回転軸59が所定長さ突出しており、回転軸59は一対
の軸受部材81によって回動自在に支持されている。軸
受部材81は、弾性体であるコイルばね80を介してハ
ウジング55の上面に取り付けられている。軸受部材8
1は、コイルばね80の弾性力によって圧ローラ51が
熱ローラ52に圧接される方向に弾力付勢されている。
【0025】定着ユニット50には、ジャム用紙の除去
が容易にできるように、圧ローラ51と熱ローラ52と
の間のニップ圧を解除する手段が備えられている。この
圧解除手段について、図3および図4を参照して詳述す
る。圧ローラ51の回転軸59の両端部には、熱ローラ
52の回転軸57を支持している軸受板56の上面に対
向した位置に、カム体82が取り付けられている。カム
体82には中心孔が形成されており、この中心孔に回転
軸59が挿通されて、カム体82は回転軸59に回動自
在に取り付けられている。また、カム体82の周面に
は、回転軸59からの距離が異なる低位置周面83およ
び高位置周面84が形成されている。低位置周面83と
回転軸59との距離は、高位置周面84と回転軸59と
の距離よりも短くされており、高位置周面84は軸受板
56の上面と接するが、低位置周面83は軸受板56の
上面に接しない。
【0026】カム体82の周面から所定の方向に突出し
た状態に、レバー85が設けられている。レバー85
は、カム体82と一体に形成されており、レバー85の
先端部分はハウジング55の外側に突出している。レバ
ー85の先端部分をつまみ、レバー85を上下動させる
と、カム体82が回転軸59を中心に所定角度範囲で回
動し、カム体82の軸受板56に対向する面が、低位置
周面83と高位置周面84とに切り換わる。
【0027】具体的に説明すると、図3および図4
(a)に示すように、レバー85が下方に下げられた状
態になっているときには、カム体82の低位置周面83
が軸受板56の上面に対向しており、カム体82は軸受
板56に接触していない。したがって、圧ローラ51
は、コイルばね80の弾性力によって熱ローラ52に押
し付けられている。
【0028】たとえば定着ユニット50で用紙ジャムが
発生した場合には、図4(b)に示すように、装置本体
1のカバー2を開放して、レバー85を上方に移動させ
る。レバー85の移動に伴ってカム体82が回転し、カ
ム体82の軸受板56の上面に対向する面が低位置周面
83から高位置周面84に切り替わって、高位置周面8
4が軸受板56の上面に接触する。すると、高位置周面
84によって、圧ローラ51の回転軸59の両端が、コ
イルばね80のばね力に抗して上方に持ち上げられる。
これにより、熱ローラ52の回転軸57と圧ローラ51
の回転軸59との距離(軸間距離)L2が、圧ローラ5
1と熱ローラ52とが圧接している状態の軸間距離L1
に比べて長くなる。言い換えれば、圧ローラ51が熱ロ
ーラ52から離間されて、圧ローラ51と熱ローラ52
との圧接状態が解除される。
【0029】ジャム用紙の除去が完了し、プリント動作
を再開するに際しては、カバー2を閉塞する必要があ
る。カバー2の閉塞に伴って、カバー2から内側に向け
て突出した操作部材89が、図4(b)に二点鎖線で示
す円弧を描いて、矢印Cの向きに移動する。この移動の
途中で、操作部材89の先端がレバー85に当接し、レ
バー85が押し下げられる。これにより、カム体82の
高位置周面84が軸受板56の上面から離脱し、圧ロー
ラ51は、コイルばね80のばね力によって熱ローラ5
2に圧接される。すなわち、カバー2の閉塞に伴って、
レバー85が自動的に押し下げられて、圧ローラ51が
熱ローラ52に圧接される。ゆえに、圧解除した状態で
プリント動作が開始されることがない。
【0030】レバー85は、高位置周面84を軸受板5
6の上面から離脱させるだけであるから、レバー85お
よびカバー2に高い強度を持たせる必要はない。ゆえ
に、カバー2を構成する材料を簡素なものにすることが
でき、コストを低減できる。以上のように、圧ローラ5
1の左右両側に設けられたレバー85を上方に移動させ
ることによって、圧ローラ51と熱ローラ52とのニッ
プ圧を簡単に解除することができる。また、カム体82
およびレバー85は、圧ローラ51の回転軸59の左右
端にそれぞれ独立して設けられているので、どちらか一
方にしかレバーが設けられていない構成(実開平5−8
4967号公報参照)の場合に必要であった、圧ローラ
の左右端部を連結する強度の高いステーは不必要であ
り、装置を小型化できる。
【0031】さらに、カム体82は、熱ローラ52の回
転軸57を支持している軸受板56の上方に位置してい
るので、熱ローラ52から発生される熱により変形する
おそれがない。また、レバー85に当接する操作部材8
9が熱変形するおそれもない。この実施形態では、レバ
ー85が自動的に押し下げられる構成についてのみ説明
したが、図5に示すように、カバー2に設けられた操作
部材89の先端部に、所定角度範囲U内で回動自在なフ
ック100が取り付けられていて、カバー2が開放され
るときに、このフック100にレバー85が引っ掛かっ
て、レバー85が自動的に上方に移動するようにされて
もよい。この場合、レバー85の先端は、フック100
が引っ掛かりやすいような形状に変更されているのが好
ましい。
【0032】本発明の実施形態の説明は以上の通りであ
るが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではな
い。たとえば、上述の実施形態では小型プリンタを例に
挙げて説明したが、プリンタの他に、複写機やファクシ
ミリ装置等の電子写真方式の画像形成装置にこの発明を
適用できることはもちろんである。この他、特許請求の
範囲に記載された範囲で種々の変更を施すことが可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、カム体を
回動させることによって、第2ローラが第1ローラに圧
接された状態と、第2ローラが第1ローラから離れた状
態とが切り換えられる。カム体およびレバーは、第2ロ
ーラの回転軸の両端付近に設けられているので、第2ロ
ーラの左右端部を連結する強度の高いステー等が不必要
であり、画像形成装置を小型化できる。また、カム体お
よびレバーは、第2ローラの回転軸の端部に設けられて
いるので、たとえば第1ローラが熱ローラである場合
に、第1ローラの発熱によって変形することはない。
【0034】請求項2記載の発明によれば、固定ベース
が第1ローラの回転軸を受ける第1軸受と兼用されてい
るので、固定ベースを独立して設ける必要がなく、ユニ
ットを構成する部材の点数を減らすことができる。請求
項3記載の発明によれば、たとえば、画像形成装置のカ
バーの閉塞に伴って、操作部材によってレバーが自動的
に移動されて、第2ローラが第1ローラに圧接される。
これにより、ニップ圧解除状態で画像形成動作を開始す
るおそれがない。
【0035】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて、請求項1または請求項2に記
載の発明と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るプリンタの外観構
成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタの内部構成を簡略化して示
す断面図である。
【図3】定着ユニットを一部切り欠いて示す斜視図であ
る。
【図4】圧解除機構を説明するための図解図である。
【図5】カバーの開放に伴って自動的に圧解除を行うた
めの構成について説明するための図解図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 カバー 50 定着ユニット 51 圧ローラ 52 熱ローラ 59 回転軸 80 コイルばね 82 カム体 85 レバー 89 操作部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ローラおよび第2ローラを備え、これ
    らの第1ローラおよび第2ローラ間を用紙が通過する間
    に、用紙上のトナーを用紙に定着させる定着ユニットで
    あって、 第1ローラは両端から回転軸が突出しており、その両端
    の回転軸を回転自在に保持している固定配置された一対
    の第1軸受と、 第2ローラは両端から回転軸が突出しており、その両端
    の回転軸を回転自在に保持している一対の第2軸受と、 第2ローラが第1ローラに圧接する方向に、一対の第2
    軸受をそれぞれ弾力付勢する弾性体と、 弾性体の弾性力に抗して第2ローラを第1ローラから離
    間させて、第1ローラおよび第2ローラの圧接状態を解
    除する圧解除手段と、を含み、 圧解除手段には、第2ローラの回転軸の両端付近にそれ
    ぞれ回動自在に取り付けられ、該回転軸からの距離が周
    面の位置により異なる2つのカム体、各カム体に設けら
    れ、カム体の周面から所定の方向に突出したレバー、お
    よび各カム体の周面に対向するように固定配置された2
    つの固定ベースが備えられており、 上記レバーを操作してカム体を第2ローラの回転軸に対
    して回転させたとき、カム体の周面は固定ベースに接す
    る位置と接しない位置とに変位し、カム体の周面が固定
    ベースに接触しているときには、2つのカム体によって
    第2ローラの両端の回転軸が弾性体の弾性力に抗して変
    位されていることを特徴とする定着ユニット。
  2. 【請求項2】上記固定ベースは、上記第1軸受であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の定着ユニット。
  3. 【請求項3】装置本体と、装置本体に対して開閉可能に
    取り付けられたカバーとを含む画像形成装置であって、 装置本体内には、第1および第2のローラによって用紙
    上に転写されたトナーを用紙に定着させる定着ユニット
    が備えられており、 この定着ユニットには、第2ローラを変位させて第1ロ
    ーラと第2ローラとの圧接状態を解除するためのレバー
    が、第2ローラの両端に関連して2つ設けられており、 カバーには、該カバーの移動に連動して、2つのレバー
    を操作する操作部材が設けられていることを特徴とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】定着ユニットは、請求項1または請求項2
    に記載の定着ユニットであることを特徴とする請求項3
    記載の画像形成装置。
JP13839196A 1996-05-31 1996-05-31 定着ユニットおよびこれを用いた画像形成装置 Pending JPH09325639A (ja)

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