JP2692574B2 - 上下方向制振装置 - Google Patents
上下方向制振装置Info
- Publication number
- JP2692574B2 JP2692574B2 JP3553494A JP3553494A JP2692574B2 JP 2692574 B2 JP2692574 B2 JP 2692574B2 JP 3553494 A JP3553494 A JP 3553494A JP 3553494 A JP3553494 A JP 3553494A JP 2692574 B2 JP2692574 B2 JP 2692574B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air spring
- damping device
- vertical
- vibration
- lower plate
- Prior art date
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気ばねのように水
平、上下とも剛性が低いばねを使用した防振装置に於い
て、該防振装置によって支持される上部構造物の水平方
向の振動は拘束するが、上下振動及びロッキングは可能
にする、上下制振装置に関するものである。
平、上下とも剛性が低いばねを使用した防振装置に於い
て、該防振装置によって支持される上部構造物の水平方
向の振動は拘束するが、上下振動及びロッキングは可能
にする、上下制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は一般に上下方向の制振を行うため
に、空気ばねが用いられている。しかしこの空気ばね
は、水平剛性が非常に低く上下の振動に対して、上下方
向のみならず水平方向の振動及びロッキング現象を伴う
場合が多い。このため図6に示すように、空気ばねの水
平運動を拘束するように外拘束筒11a及び内拘束筒1
1bを取着する方法も考えられるが、上部構造物がロッ
キング挙動を示す場合は、内外の拘束筒が円滑に摺動し
ない。又特開平5-39823 号公報では上下方向制振装置で
水平方向とロッキングを拘束した装置が公示されてい
る。しかし該装置ではロッキングも拘束しているため
に、上部構造物が長周期振動でロッキングを生ずる場合
不都合である。
に、空気ばねが用いられている。しかしこの空気ばね
は、水平剛性が非常に低く上下の振動に対して、上下方
向のみならず水平方向の振動及びロッキング現象を伴う
場合が多い。このため図6に示すように、空気ばねの水
平運動を拘束するように外拘束筒11a及び内拘束筒1
1bを取着する方法も考えられるが、上部構造物がロッ
キング挙動を示す場合は、内外の拘束筒が円滑に摺動し
ない。又特開平5-39823 号公報では上下方向制振装置で
水平方向とロッキングを拘束した装置が公示されてい
る。しかし該装置ではロッキングも拘束しているため
に、上部構造物が長周期振動でロッキングを生ずる場合
不都合である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するために工夫されたもので、水平方向の振動
のみを拘束して、上下方向の振動と併せてロッキングも
可能な上下方向制振装置を提供することを目的とする。
題を解決するために工夫されたもので、水平方向の振動
のみを拘束して、上下方向の振動と併せてロッキングも
可能な上下方向制振装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】構造物に取着する空気ば
ね取付上板と、建屋床側に取着する空気ばね取付下板の
間に空気ばねを挟持し、該空気ばねの内部に上下に摺動
可能な水平振動拘束手段を設ける。該上下の摺動手段の
頂部に、球形の突出部と該突出部に嵌合する凹部を空気
ばね取付上板に設けて首振りが出来るリンクボールを構
成する。
ね取付上板と、建屋床側に取着する空気ばね取付下板の
間に空気ばねを挟持し、該空気ばねの内部に上下に摺動
可能な水平振動拘束手段を設ける。該上下の摺動手段の
頂部に、球形の突出部と該突出部に嵌合する凹部を空気
ばね取付上板に設けて首振りが出来るリンクボールを構
成する。
【0005】即ち、空気ばねが上下の振動に対応し、空
気ばねの中央に設けた上下摺動手段は、水平振動に対し
ては剛でこれを拘束する。
気ばねの中央に設けた上下摺動手段は、水平振動に対し
ては剛でこれを拘束する。
【0006】ロッキングに対しては、前記上下の摺動手
段の頂部と空気ばね取付上板に取着した球形のリンクボ
ールが対応する。
段の頂部と空気ばね取付上板に取着した球形のリンクボ
ールが対応する。
【0007】又空気ばね取付下板は、建屋床に取着する
下板取付ベースとの間に緩衝ゴムシートを囲み挟んで建
屋床に取り付ける。これにより水平方向の衝撃力が加わ
った場合或いは前記リンクボールが吸収する能力以上の
ロッキングが加わった場合、空気ばねで吸収仕切らない
僅かの上下振動が残る場合いずれも、ゴムの弾性が吸収
し空気ばねの中央に設けた上下摺動手段とリンクボール
に無理な力が掛からないようにする。
下板取付ベースとの間に緩衝ゴムシートを囲み挟んで建
屋床に取り付ける。これにより水平方向の衝撃力が加わ
った場合或いは前記リンクボールが吸収する能力以上の
ロッキングが加わった場合、空気ばねで吸収仕切らない
僅かの上下振動が残る場合いずれも、ゴムの弾性が吸収
し空気ばねの中央に設けた上下摺動手段とリンクボール
に無理な力が掛からないようにする。
【0008】
【作用】上述の構成により、本発明の上下制振装置の作
用は次の通りである。
用は次の通りである。
【0009】(イ)主として空気ばねが、上下振動を吸
収する。
収する。
【0010】(ロ)空気ばねの中央に上下に配した上下
摺動手段、例えばストロークボールベアリングが上下の
運動を円滑にし、水平方向の振動を拘束する。
摺動手段、例えばストロークボールベアリングが上下の
運動を円滑にし、水平方向の振動を拘束する。
【0011】(ハ)上部構造物がロッキングした場合で
も、図5に示すように空気ばね取付上板に取着したリン
クボールによって、円滑に追従する。
も、図5に示すように空気ばね取付上板に取着したリン
クボールによって、円滑に追従する。
【0012】(ニ)空気ばねに、水平方向の衝撃力や過
度のロッキングが生じた場合、或いは空気ばねで吸収し
きらなかった僅かの上下振動等を、空気ばね取付下板と
床に取着する下板取ベースの間に囲み挟んだゴムシート
が緩衝を果たす。
度のロッキングが生じた場合、或いは空気ばねで吸収し
きらなかった僅かの上下振動等を、空気ばね取付下板と
床に取着する下板取ベースの間に囲み挟んだゴムシート
が緩衝を果たす。
【0013】
【実施例】実施例を図に基づいて説明する。図1(a)
は本発明の実施例の一部立断面図であり(b)は平面図
である。空気ばね取付上板2と下板3の間に、空気ばね
1を挟持しその中央に上下摺動手段としてストロークボ
ールベアリング5aを配置し、内部に軸5bを挿入し空
気ばね取付下板3に固定する。空気ばねはベローズ型で
もダイアフラム型いずれでもよい。ストロークボールベ
アリングは図3に示すように外筒7と、ボール8と内筒
9及び側板10から構成される。外筒7の内面と前記軸
5bの円筒面をボール8が転がり、該ボール8はストロ
ークボールベアリングの内筒9によって支持される。な
お内筒9は側板10により固定される。ストロークボー
ルベアリングの頂部は図4に示すようなリンクボールを
取着する。即ち球形のリンクボール6aは、球形と丁度
嵌合する2分割した雌ねじの凹部に嵌まり、空気ばね取
付板2に螺着する。球形の一端は、ボルトを形成しスト
ロークボールベアリングの頂部に螺着する。空気ばね取
付下板は図1に示すように、下板取付ベース3a、3b
の間に緩衝ゴム4を囲み挟んで建屋床に取り付ける。
は本発明の実施例の一部立断面図であり(b)は平面図
である。空気ばね取付上板2と下板3の間に、空気ばね
1を挟持しその中央に上下摺動手段としてストロークボ
ールベアリング5aを配置し、内部に軸5bを挿入し空
気ばね取付下板3に固定する。空気ばねはベローズ型で
もダイアフラム型いずれでもよい。ストロークボールベ
アリングは図3に示すように外筒7と、ボール8と内筒
9及び側板10から構成される。外筒7の内面と前記軸
5bの円筒面をボール8が転がり、該ボール8はストロ
ークボールベアリングの内筒9によって支持される。な
お内筒9は側板10により固定される。ストロークボー
ルベアリングの頂部は図4に示すようなリンクボールを
取着する。即ち球形のリンクボール6aは、球形と丁度
嵌合する2分割した雌ねじの凹部に嵌まり、空気ばね取
付板2に螺着する。球形の一端は、ボルトを形成しスト
ロークボールベアリングの頂部に螺着する。空気ばね取
付下板は図1に示すように、下板取付ベース3a、3b
の間に緩衝ゴム4を囲み挟んで建屋床に取り付ける。
【0014】図2に本発明の上下制振装置の装着例を示
す。
す。
【0015】
【発明の効果】本発明の効果は、次の通りである。
【0016】(イ)空気ばねが、上下振動を吸収する。
【0017】(ロ)空気ばねの中央に上下に配したスト
ロークボールベアリングが上下の運動を円滑にし、水平
方向の振動を拘束する。
ロークボールベアリングが上下の運動を円滑にし、水平
方向の振動を拘束する。
【0018】(ハ)上部構造物がロッキングした場合で
も空気ばね取付上板に取着したリンクボールによって、
円滑に追従する。
も空気ばね取付上板に取着したリンクボールによって、
円滑に追従する。
【0019】(ニ)空気ばねに、水平方向の衝撃力や過
度のロッキングが生じた場合でも、空気ばね取付下板と
床に取着する下板ベースの間に囲み挟んだゴムシートが
緩衝を果たす。
度のロッキングが生じた場合でも、空気ばね取付下板と
床に取着する下板ベースの間に囲み挟んだゴムシートが
緩衝を果たす。
【図1】(a)本発明の上下制振装置実施例の一部立断
面図である。 (b)図1(a)の上面図である。
面図である。 (b)図1(a)の上面図である。
【図2】本発明の上下制振装置の装着例を示す図であ
る。
る。
【図3】ストロークボールベアリングの斜視図である。
【図4】リンクボールの詳細図の一例である。
【図5】リンクボールの作動原理図である。
【図6】従来の上下制振装置を示す図である。
1・・・空気ばね、2・・・空気ばね取付上板、3・・
・空気ばね取付下板、3a・・・第一下板取付ベース、
3b・・・第二下板取付ベース、4・・・緩衝ゴムシー
ト、5a・・・ストロークボールベアリング、5b・・
・軸、6・・・リンクボール、6a・・・リンクボール
球部、6b・・・リンクボール球受け部、6c・・・取
付ねじ、7・・・ストロークボールベアリング外筒、8
・・・ボール、9・・・ストロークボールベアリング内
筒、10・・・ストロークボールベアリング側板、11
a・・・従来の空気ばねの外筒、11b・・・従来の空
気ばねの内筒
・空気ばね取付下板、3a・・・第一下板取付ベース、
3b・・・第二下板取付ベース、4・・・緩衝ゴムシー
ト、5a・・・ストロークボールベアリング、5b・・
・軸、6・・・リンクボール、6a・・・リンクボール
球部、6b・・・リンクボール球受け部、6c・・・取
付ねじ、7・・・ストロークボールベアリング外筒、8
・・・ボール、9・・・ストロークボールベアリング内
筒、10・・・ストロークボールベアリング側板、11
a・・・従来の空気ばねの外筒、11b・・・従来の空
気ばねの内筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 啓 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿 島建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 小川 泰男 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−89241(JP,U) 実開 昭63−101349(JP,U) 実開 昭60−102543(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】 空気ばねの中央に、上下方向に摺動可能
な手段を設け、該摺動手段の上端は空気ばねの上板に対
して揺動自由な手段を介して取着し、前記摺動手段の下
端は空気ばねの下板に固着し、該下板は緩衝ゴムをベー
スで囲み挟んでなることを特徴とした上下方向制振装
置。 - 【請求項2】 摺動手段として、ストロークボールベア
リングを用いたことを特徴とする請求項1記載の上下方
向制振装置。 - 【請求項3】 揺動自由な手段として、ボールリンクを
用いたことを特徴とする請求項1又は2記載の上下方向
制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3553494A JP2692574B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 上下方向制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3553494A JP2692574B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 上下方向制振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07243475A JPH07243475A (ja) | 1995-09-19 |
JP2692574B2 true JP2692574B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=12444409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3553494A Expired - Lifetime JP2692574B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | 上下方向制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2692574B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101985966A (zh) * | 2010-10-21 | 2011-03-16 | 西安达盛隔震技术有限公司 | 减振消音复合空气弹簧 |
CN102008990A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-04-13 | 西安达盛隔震技术有限公司 | 减振消音复合空气装置 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000509475A (ja) * | 1996-05-07 | 2000-07-25 | フェニックス アクチエンゲゼルシャフト | 空気バネ |
JP4713197B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-06-29 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 位置合せ装置及びエアマイクロ測定装置 |
CN102588485A (zh) * | 2011-01-07 | 2012-07-18 | 北京控股磁悬浮技术发展有限公司 | 一种磁悬浮列车悬架用空气弹簧 |
CN103104655A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-05-15 | 江苏沪江离心机制造有限公司 | 一种离心机减震装置 |
CN105545472A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-05-04 | 泰州市凯华柴油发电机组有限公司 | 跷式支撑座的柴油发电机 |
CN106015599B (zh) * | 2016-07-27 | 2019-06-14 | 无锡市华通电力设备有限公司 | 一种带有加强筋板的缓冲装置 |
JP7087611B2 (ja) * | 2018-04-11 | 2022-06-21 | 住友ゴム工業株式会社 | 制振装置 |
CN115076287B (zh) * | 2022-06-14 | 2024-04-09 | 山东美晨工业集团有限公司 | 一种机动车驾驶室悬置减震器 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3553494A patent/JP2692574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101985966A (zh) * | 2010-10-21 | 2011-03-16 | 西安达盛隔震技术有限公司 | 减振消音复合空气弹簧 |
CN102008990A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-04-13 | 西安达盛隔震技术有限公司 | 减振消音复合空气装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07243475A (ja) | 1995-09-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970805 |