JP7087611B2 - 制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制振装置に関する。
支持部材間の変位に対して減衰力を発揮しうる制振装置については、例えば、特開2011-190879号公報、特開2001-207552号公報、特開2001-107600号公報などが提案されている。なお、これらで開示される制振装置の構造は、本願において提案される制振装置と相違するため詳しい説明は省略する。
特開2011-190879号公報 特開2001-207552号公報 特開2001-107600号公報
支持部材間の変位に対して減衰力を発揮しうる制振装置の新規構造を提案する。
ここで提案される制振装置は、軸部材と、第1受部材と、第2受部材と、第1粘弾性体と、第2粘弾性体とを備えている。
軸部材は、軸部と、軸部の一端に設けられた第1球体部と、軸部の他端に設けられた第2球体部とを備えている。
第1受部材は、第1球体部を受ける凹んだ第1球面部を有している。
第2受部材は、第2球体部を受ける凹んだ第2球面部を有している。
第1粘弾性体は、第1球体部と第1球面部との間に配置され、第1球体部と第1球面部との相対変位に応じて変形する。
第2粘弾性体は、第2球体部と第2球面部との間に配置され、第2球体部と第2球面部との相対変位に応じて変形する。
かかる制振装置によれば、第1受部材と第2受部材との相対的な変位に応じて、第1粘弾性体と第2粘弾性体とが変形し、変位を小さく抑え、かつ、当該変位を伴う振動を早期に減衰させることに寄与する。
図1は、ここで提案される制振装置10の正面図である。 図2は、対向する支持部材A1、A2が相対的に水平方向に変位した状態が示された制振装置10の正面図である。 図3は、制振装置10の他の実施形態を示す正面図である。
以下、ここで提案される制振装置を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、ここで提案される制振装置10の正面図である。
ここで提案される制振装置10は、軸部材11と、第1受部材12と、第2受部材13と、第1粘弾性体14と、第2粘弾性体15とを備えている。
軸部材11は、軸部11aと、第1球体部11bと、第2球体部11cとを備えている。第1球体部11bは、軸部11aの一端に設けられている。第2球体部11cは、軸部11aの他端に設けられている。第1球体部11bには、第1粘弾性体14を取り付けるための窪み11b1が形成されている。第2球体部11cには、第2粘弾性体15を取り付けるための窪み11c1が形成されている。
第1受部材12は、第1球体部11bを受ける凹んだ第1球面部12aを有している。この実施形態では、第1受部材12は、矩形または円形のブロックで構成されている。第1受部材12の中心部に略球形の空洞12dが形成されている。第1受部材12の球形の空洞には、一方向に開口12bが形成されている。第1球面部12aは、第1受部材12の球形の空洞12dの内側面に沿って形成されている。第1受部材12は、第1球面部12aが少なくとも2つに分割されるように設定された接合部12cを有している。この実施形態では、開口12bが形成された方向に沿って空洞12dが2つの略半球形の空洞に分割されるように、第1受部材12に接合部12cが設定されている。第1球面部12aには、第1粘弾性体14を取り付けるための窪み12a1が形成されている。接合部12cは、図示は省略するが、例えば、ボルトナットなどで分離可能に接合されるとよい。
第2受部材13は、第2球体部11cを受ける凹んだ第2球面部13aを有している。この実施形態では、第2受部材13は、上述した第1受部材12と概ね同様の形態を備えている。第2受部材13は、矩形または円形のブロックで構成されている。第2受部材13の中心部に略球形の空洞13dが形成されている。第2受部材13の球形の空洞13dには、一方向に開口13bが形成されている。第2球面部13aは、第2受部材13の球形の空洞13dの内側面に沿って形成されている。第2受部材13は、第2球面部13aが少なくとも2つに分割されるように設定された接合部13cを有している。この実施形態では、開口13bが形成された方向に沿って空洞13dが2つの略半球形の空洞に分割されるように、第2受部材13に接合部13cが設定されている。第2球面部13aには、第2粘弾性体15を取り付けるための窪み13a1が形成されている。接合部12cは、図示は省略するが、例えば、ボルトナットなどで分離可能に接合されるとよい。
第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に配置されている。第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの相対変位に応じて変形する。この実施形態では、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に2つ配置されている。第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの中心部に対して概ね径方向に対向するように配置されている。かかる形態に限定されず、第1球体部11bと第1球面部12aとの間には、複数の第1粘弾性体14が力学的にバランスよく作用するように配置されているとよい。第1粘弾性体14の個数や配置は特段限定されない。
この実施形態では、第1粘弾性体14は、第1鋼材14aと、第2鋼材14bとの間に配置され、第1鋼材14aと第2鋼材14bとに接着されている。第1鋼材14aは、第1球体部11bに取り付けられる部材である。第2鋼材14bは、第1受部材12の第1球面部12aに取り付けられる部材である。この場合、第1粘弾性体14は、第1鋼材14aと、第2鋼材14bとの間に配置され、第1鋼材14aと第2鋼材14bとに接着されているとよく、軸部材11や第1受部材12とは別体で構成されているとよい。この場合、第1粘弾性体14は、例えば、第1鋼材14aと第2鋼材14bとの間に配置されて成形されるとよく、第1粘弾性体14の成形が容易になる。
この実施形態では、第1鋼材14aは、第1球体部11bの窪み11b1に装着されている。第2鋼材14bは、第1球面部12aの窪み12a1に装着されている。具体的には、第1球体部11bの窪み11b1に第1鋼材14aが装着され、かつ、第1球面部12aの窪み12a1に第2鋼材14bが装着されることによって、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に第1粘弾性体14が配置されている。第1粘弾性体14が配置される際、第1受部材12は適宜に分割されているとよい。そして、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に第1粘弾性体14が配置された状態で、第1受部材12の接合部12cが接合されるとよい。この場合、第1球体部11bと第1球面部12aとに第1粘弾性体14を直接接着させる必要がなく、第1粘弾性体14の製造や取り付けが容易である。
第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に配置されている。第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの相対変位に応じて変形する。この実施形態では、第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に2つ配置されている。第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの中心部に対して概ね径方向に対向するように配置されている。かかる形態に限定されず、第2球体部11cと第2球面部13aとの間には、複数の第2粘弾性体15が力学的にバランスよく作用するように配置されているとよい。第2粘弾性体15の個数や配置は特段限定されない。
この実施形態では、第2粘弾性体15は、第3鋼材15aと、第4鋼材15bとの間に配置され、第3鋼材15aと第4鋼材15bとに接着されている。第3鋼材15aは、第2球体部11cに取り付けられる部材である。第4鋼材15bは、第2受部材13の第2球面部13aに取り付けられる部材である。この場合、第2粘弾性体15は、第3鋼材15aと、第4鋼材15bとの間に配置され、第3鋼材15aと第4鋼材15bとに接着されているとよく、軸部材11や第1受部材12とは別体で構成されているとよい。この場合、第2粘弾性体15は、例えば、第3鋼材15aと第4鋼材15bとの間に配置されて成形されるとよく、第2粘弾性体15の成形が容易になる。
ここで、第1粘弾性体14と第2粘弾性体15には、いわゆる高減衰ゴムなどが適宜に採用されうる。第1粘弾性体14と第2粘弾性体15の性能は、添加剤の配合を調整することによって調整されうる。第1粘弾性体14と第1鋼材14aおよび第2鋼材14bとの接着は、それぞれ第1粘弾性体14が成形される際に加硫接着されるとよい。第2粘弾性体15と第3鋼材15aおよび第4鋼材15bとの接着は、それぞれ第2粘弾性体15が成形される際に加硫接着されるとよい。
この実施形態では、第3鋼材15aは、第2球体部11cの窪み11c1に装着されている。第4鋼材15bは、第2球面部13aの窪み13a1に装着されている。具体的には、第2球体部11cの窪み11c1に第3鋼材15aが装着され、かつ、第2球面部13aの窪み13a1に第4鋼材15bが装着されることによって、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に第2粘弾性体15が配置されている。第2粘弾性体15が配置される際、第2受部材13は適宜に分割されているとよい。そして、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に第2粘弾性体15が配置された状態で、第2受部材13の接合部13cが接合されるとよい。この場合、第2球体部11cと第2球面部13aとに第2粘弾性体15を直接接着させる必要がなく、第2粘弾性体15の製造や取り付けが容易である。
つまり、第1粘弾性体14は、第1鋼材14aと、第2鋼材14bと、第1鋼材14aと第2鋼材14bとの間で成形され、第1鋼材14aと第2鋼材14bとに加硫接着されている。このため、第1鋼材14aと第2鋼材14bとを金型に配置し、第1鋼材14aと第2鋼材14bとの間で第1粘弾性体14を成形するとよく。第1粘弾性体14の成形が容易である。また、第1粘弾性体14の取り付けでは、第1球体部11bに形成された窪み11b1に第1鋼材14aが嵌め込まれ、第1球面部12aに形成された窪み12a1に第2鋼材14bを嵌め込まれるとよい。このため、第1球体部11bや第1球面部12aに粘弾性体を直接加硫接着させる必要が無く、製造が容易になる。また、この場合、粘弾性体の接着強度も高く保たれる。また、第2粘弾性体15においても同様に、製造や取り付けが容易である。
また、第1粘弾性体14の個数や配置は、例えば、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に3つ配置されていてもよいし、4つ配置されていてもよい。第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に、さらに多くの第1粘弾性体14が配置されていてもよい。また、第1粘弾性体14の配置は、1つの周方向に限定されず、第1球体部11bと第1球面部12aとの間の任意の位置に配置されているとよい。上述のように、第1鋼材14aと第2鋼材14bとに粘弾性体を挟んで成形し、第1球体部11bと第1球面部12aとに形成した窪み11a1,12a1に嵌め込むとよい。このため、第1球体部11bや第1球面部12aに粘弾性体を直接加硫接着させる場合に比べて、第1粘弾性体14の個数や配置の自由度が高くなる。また、第2粘弾性体15においても同様である。
この制振装置10は、図1に示されているように、対向する支持部材A1、A2間に配置される。対向する支持部材A1、A2は、例えば、建物の床スラブと上階の床スラブでありうる。つまり、制振装置10は、任意のフロアーに設置されうる。なお、制振装置10は、振動などを受けて相対的に変位する部材間に配置され、相対的に変位する部材の変位を小さく抑え、かつ、振動を早期に減衰させうる。制振装置10は、かかる観点において種々の用途に用いられうる。
図2は、対向する支持部材A1、A2が相対的に水平方向に変位した状態が示された制振装置10の正面図である。図2に示されているように、この制振装置10は、対向する支持部材A1、A2が相対的に水平方向に変位した場合には、支持部材A1、A2の変位に応じて軸部材11が傾く。さらに、軸部材11が傾くと、第1球体部11bが第1受部材12の第1球面部12aに対して回転する。この際、第1球体部11bと第1球面部12aとの相対変位に応じて、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に配置された第1粘弾性体14にせん断変形が生じる。同様に、軸部材11が傾くのに応じて第2球体部11cと第2球面部13aとの間に配置された第2粘弾性体15にせん断変形が生じる。かかる第1粘弾性体14と第2粘弾性体15のせん断変形に応じた反力によって、および、第1粘弾性体14と第2粘弾性体15のせん断変形に応じて吸収されるエネルギーによって、対向する支持部材A1、A2に生じる水平方向の変位が小さく抑えられ、かつ、振動が早期に減衰する。このため、制振装置10は、例えば、地震時の建物に生じる揺れを小さく抑えるとともに早期に減衰させることに寄与する。
このように第1粘弾性体14および第2粘弾性体15には、対向する支持部材A1、A2のせん断変位に応じてせん断変形が繰り返し入力される。この時、第1粘弾性体14および第2粘弾性体15は、せん断変形に応じて描かれるヒステリシスループに応じたエネルギーを吸収しうる。ここで第1粘弾性体14および第2粘弾性体15には、せん断変形に応じて所要の減衰力を発生する材料が用いられているとよい。第1粘弾性体14および第2粘弾性体15に用いられる材料としては、スチレン系、ウレタン系、アクリル系、イソブチレン系、イソプレン系、シリコン系、ジエン系などのエラストマーが好適である。特に、温度依存性の少ない材料がより好ましく、いわゆる高減衰ゴムと称されるゴム材料などが採用されうる。
また、図示は省略するが、制振装置10は、対向する支持部材A1、A2の相対的な水平方向の変位だけでなく、軸部材11の軸方向やねじれ方向などでも変位を小さく抑え、振動を早期に減衰させることに寄与する。このため、制振装置10は、対向する支持部材A1、A2の3次元方向のあらゆる振動にも対応した制振装置として用いられうる。
ここで提案される制振装置10は、図1に示された形態に限定されない。
制振装置10は、軸部材11と、第1受部材12と、第2受部材13と、第1粘弾性体14と、第2粘弾性体15とを備えているとよい。
軸部材11は、軸部11aと、軸部11aの一端に設けられた第1球体部11bと、軸部11aの他端に設けられた第2球体部11cとを備えている。
第1受部材12は、第1球体部11bを受ける凹んだ第1球面部12aを有している。
第2受部材13は、第2球体部11cを受ける凹んだ第2球面部13aを有している。
第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に配置され、第1球体部11bと第1球面部12aとの相対変位に応じて変形する。
第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に配置され、第2球体部11cと第2球面部13aとの相対変位に応じて変形する。
制振装置10によれば、第1受部材12と第2受部材13との相対的な変位に応じて、第1粘弾性体14と第2粘弾性体15とが変形する。第1粘弾性体14と第2粘弾性体15とが変形することによって、第1受部材12と第2受部材13とを変位させるエネルギーが吸収されるので、第1受部材12と第2受部材13との相対的な変位が小さく抑えられ、かつ、当該変位を伴う振動が早期に減衰される。
以上、ここで提案される制振装置10について、種々説明したが、ここで提案される制振装置は、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態に限定されない。
例えば、軸部材11は、軸部11aと、第1球体部11bと、第2球体部11cが一体的に形成されていてもよい。また、軸部11aと、第1球体部11bと、第2球体部11cとは、それぞれ別体で製作され、軸部11aの一端に第1球体部11bと第2球体部11cとが取り付けられてもよい。
図1に示された形態では、第1粘弾性体14は、第1球体部11bに取り付けられた第1鋼材14aと、第1球面部12aに取り付けられた第2鋼材14bとの間に配置され、かつ、第1鋼材14aと第2鋼材14bに接着されている。かかる形態に限定されない。第2粘弾性体15についても同様であり、図1に示された形態に限定されない。
図3は、制振装置10の他の実施形態を示す正面図である。図3に示されているように、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間に配置され、第1球体部11bと第1球面部12aとに接着されていてもよい。これによって、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの相対変位に応じて変形するように構成されていてもよい。第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に配置され、第2球体部11cと第2球面部13aとに接着されていてもよい。これによって、第2粘弾性体15は、第2球体部11cと第2球面部13aとの相対変位に応じて変形するように構成されていてもよい。この場合、第1球体部11bと第1球面部12aに、第1粘弾性体14が接着される部位11b2,12a2は、において、それぞれ球面でなくてよい。図3では、第1球体部11bと第1球面部12aとは、第1粘弾性体14が接着される部位において、平坦な面とされている。なお、接着面積を大きくするために、平坦な面にさらに凹凸があってもよい。第2球体部11cと第2球面部13aに、第2粘弾性体15が接着される部位11c2,13a2において、同様である。
また、軸部材11の第1球体部11bは、第1受部材12に形成された第1球面部12a内において、第1粘弾性体14を介してスムーズに動くとよい。かかる観点において、第1受部材12に形成される空洞12dは、球形に限定されず、第1球面部12aは、厳密に球面であることに限定されない。また、これに対応する第1球体部11bについても、厳密な球形状であることを要しない。
また、軸部材11の第2球体部11cは、第2受部材13に形成された第2球面部13a内において、第2粘弾性体15を介してスムーズに動くとよい。かかる観点において、第2受部材13に形成される空洞13dは、球形に限定されず、第2球面部13aは、厳密に球面であることに限定されない。また、これに対応する第2球体部11cについても、厳密な球形状であることを要しない。このように、「球面」、「球体」などは、厳密に部材の形状を特定するものでない。
また、軸部材11の第1球体部11bを受ける第1受部材12の形状や、第1受部材12が分割される個数や接合部12cの設定などは、特段言及が無い限りにおいて上述した実施形態に限定されない。軸部材11の第2球体部11cを受ける第2受部材13の形状や、第2受部材13が分割される個数や接合部13cの設定なども、特段言及が無い限りにおいて上述した実施形態に限定されない。また、第1受部材12に空洞12dが形成される位置は、第1受部材12の厳密な中心に限定されない。第2受部材13に空洞13dが形成される位置についても、第2受部材13の厳密な中心に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間において、第1球体部11bと第1球面部12aとの間で概ね中心に対して点対称に配置されている。これにより、第1球体部11bと第1球面部12aとの間において、複数の第1粘弾性体14の反力が力学的にバランスよく作用する。なお、複数の第1粘弾性体14の反力を力学的にバランスよく作用させるとの観点において、第1粘弾性体14は、第1球体部11bと第1球面部12aとの間で概ね中心に対して点対称に配置されていることに限定されず、非対称に配置されていてもよい。また、第1粘弾性体14の大きさや厚さや剛性などは、第1球体部11bと第1球面部12aとの間で位置毎に変更されてもよい。これらの点について、第2球体部11cと第2球面部13aとの間に配置される第2粘弾性体15についても同様である。また、第1粘弾性体14と第2粘弾性体15が軸部材11の重量を受けてクリープするのを防止するために、軸部材11の重量を支持する支持部材を別途設けてもよい。
10 制振装置
11 軸部材
11a 軸部
11b 第1球体部
11b1 窪み
11c 第2球体部
11c1 窪み
12 第1受部材
12a 第1球面部
12a1 窪み
12b 開口
12c 接合部
12d 第1受部材12に形成された空洞
13 第2受部材
13a 第2球面部
13a1 窪み
13b 開口
13c 接合部
13d 第2受部材13に形成された空洞
14 第1粘弾性体
14a 第1鋼材
14b 第2鋼材
15 第2粘弾性体
15a 第3鋼材
15b 第4鋼材
A1 支持部材
A2 支持部材

Claims (5)

  1. 軸部と、前記軸部の一端に設けられた第1球体部と、前記軸部の他端に設けられた第2球体部とを備えた軸部材と、
    前記第1球体部を受ける凹んだ第1球面部を有する第1受部材と、
    前記第2球体部を受ける凹んだ第2球面部を有する第2受部材と、
    前記第1球体部と前記第1球面部との間に配置され、前記第1球体部と前記第1球面部との相対変位に応じて変形するように、前記第1球体部と前記第1球面部とに接着された第1粘弾性体と、
    前記第2球体部と前記第2球面部との間に配置され、前記第2球体部と前記第2球面部との相対変位に応じて変形するように、前記第2球体部と前記第2球面部とに接着された第2粘弾性体と
    を備えた、制振装置。
  2. 軸部と、前記軸部の一端に設けられた第1球体部と、前記軸部の他端に設けられた第2球体部とを備えた軸部材と、
    前記第1球体部を受ける凹んだ第1球面部を有する第1受部材と、
    前記第2球体部を受ける凹んだ第2球面部を有する第2受部材と、
    前記第1球体部と前記第1球面部との間に配置され、前記第1球体部と前記第1球面部との相対変位に応じて変形する第1粘弾性体と、
    前記第2球体部と前記第2球面部との間に配置され、前記第2球体部と前記第2球面部との相対変位に応じて変形する第2粘弾性体と
    を備え、
    前記第1粘弾性体は、
    前記第1球体部に取り付けられた第1鋼材と、前記第1球面部に取り付けられた第2鋼材との間に配置され、前記第1鋼材と前記第2鋼材とに接着されている、制振装置。
  3. 前記第1受部材は、前記第1球面部が少なくとも2つに分割されるように設定された接合部を有する、請求項2に記載された制振装置。
  4. 前記第2粘弾性体は、
    前記第2球体部に取り付けられる第3鋼材と、前記第2球面部に取り付けられる第4鋼材との間に配置され、前記第3鋼材と前記第4鋼材とに接着されている、請求項2または3に記載された制振装置。
  5. 前記第2受部材は、前記第2球面部が少なくとも2つに分割されるように設定された接合部を有する、請求項4に記載された制振装置。
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