JP3585267B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各産業用、建築空調用の防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から防振装置として図2に示すように有底円筒型のホルダ1内の中央部にコイルばね2を配置し、このコイルばね2上に平板状の支持部材3を上下動可能に配置して構成され、支持部材3上に機器等の被支持体(図示せず)を載置して使用されるものがある。
【0003】
なお、ホルダ1は支持部材3が水平を維持した状態で上下動できるようにガイドするものであり支持部材3の外周にほぼ合致した口径を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の防振装置は、被支持体等による荷重Pが支持部材3の中心部に正常に加わっている場合は支持部材3がホルダ1内で水平を維持した状態で上下動するため防振性能上、問題はない。
【0005】
ところが、図3に示すように支持部材3に偏荷重Qが加わった場合は、支持部材3が傾斜した状態でホルダ1内を上下動するようになるため、支持部材3の外縁部の一部のみがホルダの内周面を摺動するようになり、所謂かじりが生じて防振性能が低下し、またきしみ音が発生する等の問題が起こる。
【0006】
本発明は、上記従来の難点を解消すべくなされたもので、偏荷重に対しても一定の防振性能を維持しうる防振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、有底筒型のホルダと、前記ホルダ内にばね部材を介して配置された支持部材と、前記ホルダと前記支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に、その他方の面を摺動するように設けられたガイドローラを備えた防振装置において、前記支持部材は前記ホルダの上面より上位に位置した平板状の台部と殆どがホルダ内に位置した脚部とにより縦断面T字状に構成され、前記ガイドローラは複数個が前記ホルダ内面に並列に配設されて前記支持部材の脚部に当接しかつ前記台部の上面を常時水平に維持するようにされていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明の防振装置においては、ホルダと支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に設けたガイドローラにより、支持部材の上面を常時水平に維持することから偏荷重に対してもばね部材による防振作用が正常に動作して上下方向の防振性能を一定に維持する。
【0010】
【実施例】
図1において、有底円筒型のホルダ10は内部中央に凹部11を有し、この凹部11に防振用のコイルばね12が配置されている。支持部材13は、機器等の被支持体(図示せず)を載置する平板状の台部13aと、コイルばね12上に配置された脚部13bとにより構成されて縦断面T字状とされている。脚部13bはその殆どがホルダ10内に位置し、台部13aはホルダ10の上面より常時上位に位置している。
【0011】
ホルダ10の内周面の相対向する2か所あるいは均等間隔の3か所に、ガイドローラ15が上下方向に3個ずつ並列に設けられている。これらのガイドローラ15は支持部材の脚部13bに常時当接しかつ同脚部を上下方向にガイドしうるように配設されている。
なお、ガイドローラ15の外輪部15aは、脚部13bの上下方向のガイドを損なわない程度のゴム硬度を有するゴム状弾性材にて構成され、ガイドローラの軸部15bに対してある程度の振動絶縁作用をなすようにされていることが好ましい。
【0012】
上記実施例がこのように構成されていることにより、支持部材の台部13aに偏荷重Qが加わっても複数個のガイドローラ15が支持部材の脚部13bを上下方向にガイドするから支持部材13が傾斜することなくホルダ10内を上下動して防振作用をするため、図3のように支持部材の外縁部の一部のみがホルダの内周面を摺動してかじりが生じて防振性能が低下したり、きしみ音が発生する等の問題がすべて解消される。
【0013】
【発明の効果】
以上本発明の防振装置によれば、ホルダと支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に複数のガイドローラを並設したことにより、支持部材の上面を常時水平に維持した状態でばね部材による防振作用をすることができ、支持部材への偏荷重に対しても正常に動作して常時一定の防振性能を維持しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】従来の防振装置を示す縦断面図。
【図3】同防振装置の動作状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
10………ホルダ
11………凹部
12………コイルばね
13………支持部材
13a……台部
13b……脚部
15………ガイドローラ
【産業上の利用分野】
本発明は、各産業用、建築空調用の防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から防振装置として図2に示すように有底円筒型のホルダ1内の中央部にコイルばね2を配置し、このコイルばね2上に平板状の支持部材3を上下動可能に配置して構成され、支持部材3上に機器等の被支持体(図示せず)を載置して使用されるものがある。
【0003】
なお、ホルダ1は支持部材3が水平を維持した状態で上下動できるようにガイドするものであり支持部材3の外周にほぼ合致した口径を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の防振装置は、被支持体等による荷重Pが支持部材3の中心部に正常に加わっている場合は支持部材3がホルダ1内で水平を維持した状態で上下動するため防振性能上、問題はない。
【0005】
ところが、図3に示すように支持部材3に偏荷重Qが加わった場合は、支持部材3が傾斜した状態でホルダ1内を上下動するようになるため、支持部材3の外縁部の一部のみがホルダの内周面を摺動するようになり、所謂かじりが生じて防振性能が低下し、またきしみ音が発生する等の問題が起こる。
【0006】
本発明は、上記従来の難点を解消すべくなされたもので、偏荷重に対しても一定の防振性能を維持しうる防振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、有底筒型のホルダと、前記ホルダ内にばね部材を介して配置された支持部材と、前記ホルダと前記支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に、その他方の面を摺動するように設けられたガイドローラを備えた防振装置において、前記支持部材は前記ホルダの上面より上位に位置した平板状の台部と殆どがホルダ内に位置した脚部とにより縦断面T字状に構成され、前記ガイドローラは複数個が前記ホルダ内面に並列に配設されて前記支持部材の脚部に当接しかつ前記台部の上面を常時水平に維持するようにされていることを特徴とする。
【0009】
【作用】
本発明の防振装置においては、ホルダと支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に設けたガイドローラにより、支持部材の上面を常時水平に維持することから偏荷重に対してもばね部材による防振作用が正常に動作して上下方向の防振性能を一定に維持する。
【0010】
【実施例】
図1において、有底円筒型のホルダ10は内部中央に凹部11を有し、この凹部11に防振用のコイルばね12が配置されている。支持部材13は、機器等の被支持体(図示せず)を載置する平板状の台部13aと、コイルばね12上に配置された脚部13bとにより構成されて縦断面T字状とされている。脚部13bはその殆どがホルダ10内に位置し、台部13aはホルダ10の上面より常時上位に位置している。
【0011】
ホルダ10の内周面の相対向する2か所あるいは均等間隔の3か所に、ガイドローラ15が上下方向に3個ずつ並列に設けられている。これらのガイドローラ15は支持部材の脚部13bに常時当接しかつ同脚部を上下方向にガイドしうるように配設されている。
なお、ガイドローラ15の外輪部15aは、脚部13bの上下方向のガイドを損なわない程度のゴム硬度を有するゴム状弾性材にて構成され、ガイドローラの軸部15bに対してある程度の振動絶縁作用をなすようにされていることが好ましい。
【0012】
上記実施例がこのように構成されていることにより、支持部材の台部13aに偏荷重Qが加わっても複数個のガイドローラ15が支持部材の脚部13bを上下方向にガイドするから支持部材13が傾斜することなくホルダ10内を上下動して防振作用をするため、図3のように支持部材の外縁部の一部のみがホルダの内周面を摺動してかじりが生じて防振性能が低下したり、きしみ音が発生する等の問題がすべて解消される。
【0013】
【発明の効果】
以上本発明の防振装置によれば、ホルダと支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に複数のガイドローラを並設したことにより、支持部材の上面を常時水平に維持した状態でばね部材による防振作用をすることができ、支持部材への偏荷重に対しても正常に動作して常時一定の防振性能を維持しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】従来の防振装置を示す縦断面図。
【図3】同防振装置の動作状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
10………ホルダ
11………凹部
12………コイルばね
13………支持部材
13a……台部
13b……脚部
15………ガイドローラ
Claims (1)
- 有底筒型のホルダと、前記ホルダ内にばね部材を介して配置された支持部材と、前記ホルダと前記支持部材との相対向する両側面のいずれか一方に、その他方の面を摺動するように設けられたガイドローラを備えた防振装置において、
前記支持部材は前記ホルダの上面より上位に位置した平板状の台部と殆どがホルダ内に位置した脚部とにより縦断面T字状に構成され、前記ガイドローラは複数個が前記ホルダ内面に並列に配設されて前記支持部材の脚部に当接しかつ前記台部の上面を常時水平に維持するようにされていることを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21733094A JP3585267B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21733094A JP3585267B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0882340A JPH0882340A (ja) | 1996-03-26 |
JP3585267B2 true JP3585267B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=16702493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21733094A Expired - Fee Related JP3585267B2 (ja) | 1994-09-12 | 1994-09-12 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3585267B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105443650A (zh) * | 2015-11-27 | 2016-03-30 | 林永勤 | 用于开采矿石机械的抗震装置 |
CN105370792A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-03-02 | 黄斌 | 一种建筑设备隔震装置 |
CN114658796B (zh) * | 2022-02-26 | 2023-11-03 | 华为数字能源技术有限公司 | 隔振器和箱体 |
-
1994
- 1994-09-12 JP JP21733094A patent/JP3585267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0882340A (ja) | 1996-03-26 |
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Legal Events
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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