JP2692187B2 - 透明防湿包装材 - Google Patents

透明防湿包装材

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、食品、医薬品分野等に用いられる透明防湿
包装体に関し、特に可視波長領域において高透明、かつ
400nm波長以下の紫外領域の波長をカットし、さらに、
極めて高い防湿性を有した透明防湿包装体に関する。
<従来技術及びその問題点> 従来から食品、医薬品の包装分野において、包装体に
要求される機能として、その内容物酸化、変質、劣化、
抑制の点から防湿性は、必須機能である。
そのために、従来より、防湿性により、二軸延伸ポリ
プロピレン(以下OPP)、そのKコートポリプロピレン
(KOP)、Kコートポリエチレンテレフタレート(KPE
T)等とヒートシール性を有するポリエチレン(PE)、
ポリプロピレン(CPP)などと積層し、包装材を得てい
た。
更に、高ガスバリアー性を得るためには、エチレンビ
ニルアルコール共重合体(以下EVOH)、Al箔、Al蒸着等
を用い、積層することで優れたガスバリアー機能性を備
えた包装材が得られていた。
一方、食品等の内容物(特に油脂類)の酸化を促進す
る要因に酸素の他に300〜400nmの紫外線が挙げられる。
この紫外線により、内容物が活性ラジカルにより、酸
化、重合、過酸化物化することで、酸化、変質が起こ
り、内容物の安定保護をするために、包装材に紫外線吸
収機能を付与することが必要になってくる。
このために、現在では、ベンゾフェノン系他いろいろ
なタイプの紫外線吸収剤等を包装材を構成する樹脂に練
込んだり、コーティング、更には、接着剤に添加して用
いて積層した包装材としているのが現状である。
しかしながら、それらの紫外線遮断効果はAl箔やAl蒸
着フィルムを用いた包装材以外十分でなく、また、それ
が内容物に移行したり、包材表面に浮き出ることは、食
品衛生上好ましくない。
一方、紫外線遮断効果のある材料として、紙がある
が、当然の如く、この紙自身は可視領域においても光線
遮断効果があり、この材料も用いて包装材を得た場合に
は、第一に内容物の確認ができないという問題点があっ
た。
以上のように、ガスバリヤー性、防湿性、紫外線遮断
性の三つの機能を持つ包装材を得るには、防湿性のよい
OPP、KOP、KPET等と、EVOH、更にはAl蒸着フィルム、紙
等を積層し、これにオレフィン等のヒートシール性樹脂
を設けることで、目的の包装材が得られた。
しかし、上記のように紙、Al蒸着フィルムを包装体の
構成材料に使用すると、包装体として使用した時の内容
物の確認ができないという透明性の点で問題があった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、上記従来の欠点を解決するものであり、そ
の目的とすることは、透明高分子フィルム上に酸化マグ
ネシウムの透明防湿層と、紫外線遮断層を設け、更にヒ
ートシール性を有するオレフィン樹脂を積層すること
で、従来にない、紫外線を遮断し、かつ、高防湿性を有
した透明防湿包装材を提供するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、透明な包装材料の基材となるポリエステル
(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、二軸延伸ナ
イロン(ONy)等の少なくとも片面に透明防湿層として
酸化マグネシウムを、紫外線遮断層として、金属、金属
化合物層を順次、形成し必要に応じて保管層として透明
樹脂層を設け、更にヒートシール性を有する透明樹脂を
積層した透明防湿包装材である。
詳細に説明すると、本発明でいう透明性を有する高分
子フィルムとは通常の包装材料に用いられている。ポリ
エステル(PET)、二軸延伸ナイロン(ONy)、二軸延伸
ポリプロピレン(OPP)等の機械的強度、寸法安定性の
あるフィルムであって、平滑性に優れ、かつ、添加剤の
少ない蒸着フィルム用が好ましい。厚さは6μ〜300μ
程度で、包材としては12〜25μが好ましい。必要に応じ
て、コロナ処理、低温プラズマ処理、イオンボンバート
処理等の物理処理、更には薬品溶剤処理などの化学処理
を行ったものでもかまわない。
また、防湿層、紫外線遮断層を設ける手段は、通常の
蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等のPVD
法で形成し、特に蒸着が生産性、ハンドリング性に優れ
ているので、この方法が効果的である。更に、防湿層
は、酸化マグネシウム薄膜からなり、その膜厚として
は、1000Å〜3000Åであって1000Å以下であると、その
防湿性が不十分であり、3000Å以上になると薄膜がフレ
キシビリティーを損ない、膜にクラックが生じ、防湿性
が逆に低下してしまう。このようなことから酸化マグネ
シウム薄膜厚は1500Å〜2000Åの範囲が最も好ましい。
また、紫外線遮断層としては金属化合物、特にその酸
化物薄膜からなり、特に酸化亜鉛、酸化スズ、酸化チタ
ン、酸化鉄が好適である。
この金属酸化物薄膜からなる紫外線遮断層を形成する
には、通常の蒸着法であると膜組成に不均一性が生じる
ため、酸素ガスを一定量流しながら蒸着させる、いわゆ
る反応性蒸着が好ましく、更にはスパッタリング、イオ
ンプレーティングの方が適している。
この紫外線遮断層を形成する前、特に酸化亜鉛を蒸着
する前には銅を50Å以下の極めて薄く目視では何の変化
もないぐらいの厚さに設けて前処理した後該当物質を蒸
着するような、いわゆる蒸着成膜の容易でないものにつ
いては、銅などのような金属を核付けとして施してもよ
い。
これら紫外線遮断層としての金属酸化物等の有効薄膜
厚は個々の材料により依存するが、一般的に1000〜5000
Å程度が必要であり、1000Å以下であるとその遮断効果
が不十分であり、かつ、5000Å以上になると可視領域に
該金属酸化物薄膜の反射光の補色、吸収が表れ、なんら
かの着色現象が起こってくるので好ましくない。
このように、透明な高分子フィルム上にPVD法により
防湿層と紫外線吸収層を形成したものは必要に応じて保
護層としてウレタン、塩ビ、塩酢ビ、ポリエステル系等
の透明レジューサーから成る透明樹脂層を1〜2μ設け
てもかまわない。
そして、上記フィルムとヒートシール性樹脂を積層す
ることにより目的の包装材が得られる。積層方法として
は、一般的なポリウレタン系等の二液硬化型、一液硬化
型の接着剤を用いたドライラミネート法、フィルム上に
オレフィン樹脂、アイオノマー樹脂を押出し、ラミネー
トするいわゆるエクストルージョンラミネート法のいず
れであってもかまわない。
このヒートシール性樹脂の厚さとしては、20μ〜100
μ程度であれば十分である。
<作用> 以上のように、透明高分子フィルム上に防湿層、紫外
線遮断層を従来にない蒸着等のPVD法により形成し、こ
れとヒートシール性を有するオレフィン樹脂層を積層し
た包装材であり、従来のような紫外線吸収剤の内容物へ
の移行や、包装材表面への浮き出しの危険が全くない。
従来の紙を包材構成に用いないので、内容物の確認可能
な極めて透明性のある紫外線遮断性をもつ、防湿包装材
を得ることができる。
<実施例−1> ポリエステルフィルム12μ(帝人製NS)片面に第1図
に示した蒸着機を用いて、連続的に以下の条件で連続的
に酸化マグネシウム、酸化スズをそれぞれ2000Å、1000
Åになるように蒸着した。
(蒸着条件) 得られた蒸着フィルムと未延伸ポレプロピレン(CP
P)60μ(昭和電工製ショーレックス アロマーAT)を
下記組成からなる二液硬化型ウレタン系接着剤を用いて
ドライラミネートにより積層し、積層包装材料を得た。
〔組成〕
この積層包材の光線透過率を測定したところ第2図の
グラフのようになり、近紫外領域に吸収があり、かつ可
視領域では極めて高い透明性を有するものであった。ま
た、ラミネート強度、及びヒートシール強度を測定した
ところ、十分強度があり実用性のある包装体が得られ
た。
<実施例2> <実施例1>と同様に酸化マグネシウムを第1に蒸着
し、次いで銅をスパッタにより、超薄膜形成し、更に該
銅膜上に酸化亜鉛を蒸着し、目的の蒸着フィルムを得
た。
得られた蒸着フィルムの膜組成を知るために、EPMAで
分析したところ、Mg、Cu、Znのピークが存在し、かつ、
基材のPETのC,Oも存在していた。
更に、酸化マグネシウム、銅、酸化亜鉛の平均膜厚を
高周波プラズマ発光分析(ICP)により測定したとこ
ろ、それぞれ2200(Å)、21(Å)及び1100(Å)とな
った。
<実施例1>と同様にCPPと積層し、積層包材を得
た。紫外線遮断効果は第2図のグラフに示されるよう
に、<実施例−1>の酸化スズのものより、シャープで
あり、より理想的なものとなった。
以上実施例−1,2の包材の透湿度を測定したところ表
1のようになった。
<発明の効果> 以上のように透明性を有する高分子フィルム上に酸化
マグネシウムから成る防湿層、金属、金属化合物から成
る紫外線遮断層を順次あるいは混合状態として形成する
ことで、従来の紙を包材構成に用いていることにより生
じたいた内容物が確認できないという大きな問題点を解
決し、可視領域では透明性を維持したまま、紙、Al蒸着
のもつ紫外線遮断効果を付与し、かつ、OPP、KOP以上の
防湿性を有する透明防湿包装材が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の透明防湿包装材料を得るために使用し
た蒸着機の説明図、第2図は、実施例および比較例の紫
外線透過率を示すグラフである。 (1)…巻取・巻出しロール、(2)…ダンサーロール (3)…エキスパンダーロール、(4)…冷却ロール (5)…スパッタターゲット、(6)…供給ガスボンベ (7)…蒸着源電力源、(8)…膜厚センサー (9)…真空シール部、(10)…スパッタ電力 (11)…プラズマ発生部、(12)…フィルム加熱部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明性を有する高分子フィルムの少なくと
    も片面に酸化マグネシウム薄膜、及び酸化亜鉛、酸化
    錫、酸化鉄、酸化チタンの少なくとも一種からなる金属
    化合物薄膜を順次、積層し、更にヒートシール性を有し
    た透明樹脂層を設けたことを特徴とする透明防湿包装
    材。
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