JP4268228B2 - 包装材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は包装材に関し、さらに詳しくは優れた遮光性を備えるとともに廃棄性に優れた包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば油を用いた軽スナック等の食品を包装するための包装材においては、紫外、可視、近赤外の波長域の光線による油の酸化劣化により内容物の品質が低下するのを防止するために、バリアー層が設けられている。
【0003】
従来のバリアー層を備えた包装材としては、例えば樹脂フィルムにアルミニウム(Al)を400〜500Å程度の厚みで蒸着したアルミニウム(Al)蒸着フィルムを有する積層構造の包装材が広く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなアルミニウム(Al)蒸着フィルムを有する包装材は安定したガスバリアー性が得られるものの、廃棄時にアルミニウムを分離できないため、使用後の廃棄処理が困難であるという問題があった。
【0005】
これに対処するために、樹脂フィルムにケイ素酸化物(SiOx )の薄膜を形成したバリアー層を備える包装材が開発されている。このような容器は、優れたバリアー性を有し、かつ廃棄適性を備えている。
【0006】
しかし、上記のケイ素酸化物(SiOx )の薄膜を形成したバリアー層は透明性が高く、殆ど遮光性がないため、遮光性においてアルミニウム(Al)箔層に劣り、特に紫外線が包装材を透過して内容物に到達し、内容物の変質・劣化等を来すという問題があった。
【0007】
一方、紫外線カット剤として、従来、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化チタン(TiO2 )を用いたコーティング剤が使用されているが、このようなコーティング剤では、波長380nm以下の紫外域の光線しか遮光することができず、軽スナック等の内容物の保護に要求される特性を充分に備えるものではなかった。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、優れた遮光性を備えるとともに廃棄性にも優れ、バリアー層と積層することにより例えば油を用いた軽スナック等の食品の包装に好適に利用可能な包装材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の包装材は、基材フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層が積層されてなる遮光性フィルムを有する構成とし、
また、少なくとも遮光層とバリアー層とを有する包装材であって、前記遮光層は樹脂フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層が積層されたものであり、前記バリアー層は樹脂フィルム上に無機蒸着膜が形成された構成とし、さらに必要に応じ、前記無機蒸着膜がケイ素酸化物(SiOx )蒸着膜である構成とした。
【0010】
【作用】
樹脂フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層が積層されて形成されている遮光性フィルムは、光、特に紫外線を有効に遮断する作用乃至効果を奏する。そして、この遮光性フィルムを用いた遮光層と、樹脂フィルム上に無機蒸着膜を形成したバリアー層により優れたバリアー性が発現され、かつ、このバリアー層はアルミニウム(Al)蒸着膜を含まないため、包装材の廃棄性を損なうことがない。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の包装材の一例を示す概略断面図である。図1において、この包装材1は遮光層2と、バリアー層5と、ヒートシール層8とを有する。
【0012】
遮光層2は、樹脂フィルム3と、この樹脂フィルムの一方の面に形成された白インキ層4a、黄インキ層4bおよび赤インキ層4cで構成されている。
遮光層2を構成する樹脂フィルム3としては、例えば延伸ポリプロピレン樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、延伸ナイロンフィルム、セロハンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、これらにこれらに塩化ビニリデンをコートした樹脂フィルムなどが挙げられる。
【0013】
このような樹脂フィルム3の厚さは、包装材の使用目的に応じて適宜設定することができるが、例えば5〜30μm程度とすることができる。
遮光層2を構成する白インキ層4a、黄インキ層4bおよび赤インキ層4cは、その積層順序に特に制限があるものではなく、任意の順序で積層されてよい。上記のような白インキ層4aの吸収波長域は、通常、360nm以下の波長域であり、また、黄インキ層4bの吸収波長域は、通常、400〜470nmの波長域であり、さらに赤インキ層4cの吸収波長域は、通常、520〜570nmの波長域である。そして、上記の白インキ層4a、黄インキ層4bおよび赤インキ層4cからなるインキ層全体としては、570nm以下の紫外光域、可視光域、近赤外光域の光線に対して光透過率が0.02%以下であることが好ましい。
【0014】
但し、各インキ層における吸収波長域は、色調やインキ顔料により変化するので、上記のような吸収波長域をもたせるために、白インキ層4aのインキ顔料を酸化チタン顔料、黄インキ層4bのインキ顔料をジスアゾイエロー系顔料(赤味の入らないもの)、赤インキ層4cのインキ顔料をウォッチングレッド系紅色顔料とすることが好ましい。また、インキ層の塗布量も光透過率に影響を与えるため、各インキ層4a,4b,4cの塗布量は1.5〜2.0g/m2 とすることが好ましい。
【0015】
上記の白インキ層4a、黄インキ層4bおよび赤インキ層4cは、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷等により各色のインキを重ね刷りすることにより形成することができる。
【0016】
包装材1を構成するバリアー層5は、樹脂フィルム6上に無機蒸着膜7を形成したものである。使用する樹脂フィルム6としては、2軸延伸樹脂フィルムが好ましく、具体的にはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレン/ビニルアルコール共重合体、ポリスチレン樹脂等の樹脂を2軸延伸してなるフィルムを用いることができる。特に、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等の耐熱性を有する樹脂を2軸延伸してなるフィルムが好ましい。
【0017】
このような樹脂フィルム6の厚さは5〜20μm程度が好ましい。
上記の樹脂フィルム6上に形成する無機蒸着膜7は、二酸化ケイ素(SiO2 )等のケイ素酸化物(SiOx )の蒸着膜である。このケイ素酸化物(SiOx )の蒸着膜の形成方法としては、例えばイオンビーム法、電子ビーム法等の真空蒸着法が好適に採用される。
【0018】
このような無機蒸着膜7の厚さは10〜100nm程度、好ましくは70〜80nm程度である。無機蒸着膜の厚さが10nm未満であると、ガスバリアー性が十分に発現されないことがあり、また無機蒸着膜の厚さが100nmを超えると、無機蒸着膜にクラックが生じ易くなり、ガスバリアー性低下の危険性があるとともにコストが割高となり好ましくない。
【0019】
包装材1を構成するヒートシール層8は、例えば無延伸ポリプロピレン(CPP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVOH)等の熱接着性樹脂により形成することができる。これらのなかでも、好ましいのは、無延伸ポリプロピレン(CPP)樹脂である。
【0020】
このようなヒートシール層8の厚さは10〜100μm程度とすることができる。
次に、具体的実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
(実施例)
厚さ20μmの延伸ポリプロピレン樹脂フィルム[東セロ化学(株)製「OP−Z」]に下記の各色のインキを用いてグラビア印刷法により重ね刷りを行って、白インキ層、黄インキ層、赤インキ層の順に積層した。なお、各インキの塗布量は、1.5g/m2 とした。
【0021】
使用インキ
・白インキ:ザ・インクテック(株)製 UPAC970
・黄インキ:ザ・インクテック(株)製 UPAC423
・赤インキ:ザ・インクテック(株)製 NNTR211
一方、ケイ素酸化物(SiO2 )の蒸着薄膜(厚さ50nm)を有する二軸延伸ポリエステルフィルム[三菱化成ポリテックス(株)製「テックバリヤー」、厚さ12μm]をバリアー層を形成する樹脂フィルムとして使用し、この樹脂フィルムのケイ素酸化物薄膜側に、無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)フィルム[東洋紡績(株)製「パイレンCT」、厚さ30μm]をドライラミネートしてヒートシール層とした。
【0022】
次に、上記の二軸延伸ポリエステルフィルムのケイ素酸化物薄膜非形成側に、イソシアネート系アンカーコート剤を塗布しながら低密度ポリエチレン樹脂[三井石油化学工業(株)製「ミラソン16sp」]を押出し、この低密度ポリエチレン樹脂に上記の延伸ポリプロピレン樹脂フィルムのインキ層形成側をラミネートして図1に示される積層構造の包装材を得た。
【0023】
上述にようにして作成した包装材について、島津製作所(株)製「島津自記分光光度計UV−2200」を用いて570nm以下の紫外光域、可視光域、近赤外光域の光線に対する光透過率を測定した結果、光透過率は0.02%以下と極めて低いものであった。
【0024】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、基材フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層を積層した遮光性フィルムによって、その白インキ層、黄インキ層および赤インキ層からなるインキ層全体としては、570nm以下の紫外光域、可視光域、近赤外光域の光線に対して光透過率が0.02%以下であるという極めて優れた利点を有するものである。
また、本発明によれば、樹脂フィルム上に無機蒸着膜を形成してなるバリアー層によってガスバリアー性が付与されるため、遮光性およびガスバリアー性に優れているとともに良好な廃棄適性を備えた包装材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材の層構成の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…包装材
2…遮光層
3…樹脂フィルム
4a…白インキ層
4b…黄インキ層
4c…赤インキ層
5…バリアー層
6…樹脂フィルム
7…無機蒸着膜
8…ヒートシール層

Claims (3)

  1. 基材フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層が積層され、かつ、上記の白インキ層、黄インキ層および赤インキ層からなるインキ層全体としては、570nm以下の紫外光域、可視光域、近赤外光域の光線に対して光透過率が0.02%以下である遮光層を設けてなる遮光性フィルムを有する包装材。
  2. 少なくとも遮光層とバリアー層とを有する包装材であって、前記遮光層は樹脂フィルム上に白インキ層、黄インキ層および赤インキ層が積層され、かつ、上記の白インキ層、黄インキ層および赤インキ層からなるインキ層全体としては、570nm以下の紫外光域、可視光域、近赤外光域の光線に対して光透過率が0.02%以下である遮光層を設けたものであり、前記バリアー層は樹脂フィルム上に無機蒸着膜が形成されたものであることを特徴とする包装材。
  3. 前記無機蒸着膜がケイ素酸化物(SiOx )蒸着膜である請求項2記載の包装材。
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