JP2691793B2 - 結合体により取外し可能に互いに結合可能な異形断面棒から成る枠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、結合体により分離可能に互いに結合可能な
異形断面棒のうち、少なくとも若干の一方の異形断面棒
がアンダカツトされた溝を持ち、他方の異形断面棒が結
合体を端面に収容するための空所を持つており、結合体
が、空所にはまるハウジングと、このハウジング内を押
し出し位置と押し込み位置との間で縦移動可能な異形断
面の板と、この板を横切りかつ偏心輪を持つピンとから
成り、板が異形断面棒から突出する外側端部にかぎを持
ち、かつハウジングにある接触個所に沿つて案内される
傾斜面を持ち、板の押し込みの際この傾斜面が、かぎを
押し込み方向に対して直角に他方の異形断面棒の溝壁の
後ろへ移動させ、板の内側端部が、ピン用の接触面及び
板縦移動のための偏心輪用制御突出部を持つている、結
合体により取外し可能に互いに結合可能な異形断面棒か
ら成る枠に関する。

〔従来の技術〕

異形断面棒を結合体により枠になるように互いに結合
することは公知である。結合体はその構成要素から構造
単位体になるように予め組み立てられ、かつピンを持つ
ており、このピンの頭部は、板のばね荷重により、偏心
輪に支持されるこの板の接触面を介して、ハウジングの
一方の側壁から突出している。しかしこのピン頭部は、
結合体を異形断面棒の空所において組み立て又は解体す
ることができるようにするために、押しボタン状にばね
荷重に抗して軸線方向にハウジング内へ押し込み可能で
ある。すなわち異形断面棒の壁は適当な横孔を持つてお
り、組み立ての際この横孔にピン頭部が板のばね荷重の
作用を受けてスナツプ留めされる。異形断面棒からの結
合体の取り外しは逆の方向に同じように行われる。従つ
てピンはこの場合、異形断面棒付きの完成結合体の便利
かつ迅速な「押しボタン式組み立て」の更なる機能を持
つている。こうして組み立てられた結合体のピン頭部
は、異形断面棒にある横孔を通つて端面から接近可能で
あり、結合解除する押し出し位置と結合作用する押し込
み位置との間で、偏心輪を介して異形断面板を移行させ
るために、ピンの回転ハンドルとして役立つ。

この種の結合体を持つ公知の枠（ドイツ連邦共和国特
許第3153232号明細書）は有効であるが、実際上異形断
面棒の結合を改善し、かつ異形断面棒中における結合体
の位置を一層確実にする、という要望はまだ満たされて
いない。この公知の結合体は、１つのかぎしか持たない
異形断面板から成り、この板はピンを介する上述の押し
ボタン式組み立ての大きな利点をもたらしたが、かぎ頭
部は、板押し込み位置において、溝の両側にある溝壁の
一方にしか係合できなかつた。それによつて両方の異形
断面棒の片側だけの結合しかできなかつた。板のばね荷
重は、折り曲げられた一体形成の条片から成るが、かぎ
頭部のあとからの横移動を引き受ける板の傾斜面を、ハ
ウジング内に設けられた接触個所へ押し付けておくため
に、外側板端部の範囲に作用した。従つて板の反対側の
内側端部においてこの板の接触面にわたつてピンへ及ぼ
されるばね力は、その一部の力にすぎず、組み立ての場
合に異形断面棒の横孔におけるピン頭部の不満足なスナ
ツプ留め位置へ至らせた。

異なる種類の結合体（ドイツ連邦共和国特許第223937
0号明細書）において、２つの板をハウジング内に互い
に並べて配置し、共通のピンにより同時に押し出し位置
と押し込み位置との間に移動させることは公知である。
両方の板の外側端部は互いに接触するにも拘らず、付加
的に互いに加わるかぎ頭部及び傾斜面のために大きな全
幅が生じた。両方の板は、これらの板が板押し込みの際
に、溝開口部を区画する両溝壁に係合することができる
ようにするため互いに逆向きのかぎを持つていたが、偏
心輪を介する結合体の押しボタン式組み立ては用いられ
ず、また不可能であつた。最初にあげた種類の結合体を
持つ枠へのこれらの手段の転用は、不可能と思われた。
なぜならば、両方のかぎを備えた両方の板の外側端部
は、これらの板を、その両方の傾斜面の間にある突起に
接触した状態で互いに押し付けるために、互いに逆向き
のばね荷重を必要としたからである。突起は両方の板の
共通な接触個所として役立つた。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の基礎になつている課題は、大きい保持力を持
つ異形断面棒の改善された結合という点において優れ、
ピンを介して結合体の確実な押しボタン式取付けを可能
にし、かつこじんまりした結合体の迅速な組み立てを許
容する、最初にあげた種類の枠を開発することである。

〔課題を解決するための手段〕

この課題を解決するため本発明によれば、ピンが板内
側端部の接触面を介して異形断面棒に対して直角にばね
荷重をかけられ、ピンの回転ハンドルとして役立つピン
頭部が、ハウジングからこの異形断面棒の横孔へ押し込
まれており、板にある縦スリツトが、接触面から外側端
部まで延び、かつハウジング内で上下に位置する板舌片
を形成し、両方の板舌片が、板の外側端部に互いに離れ
るように逆に向くかぎをそれぞれ持つと共に、互いに逆
向きの傾斜面を持ち、ハウジングにあつて互いに対向す
る２つの側壁が、両方の傾斜面用の互いに対向する接触
個所を持つている。

〔発明の効果〕

板は、縦スリツトにより、接触面から外側端部に至る
までの範囲においてのみ、２つの板舌片に区分されてい
る。これらの板舌片は互いに逆向きに屈曲されて、互い
に離れるように逆に向くかぎを持ち、これらのかぎが、
板の押し込み位置で、他方の異形断面棒にある溝の両方
の溝壁に係合する。従つて係合の大きい信頼性及び高い
荷重負担能力で、両方の異形断面棒の結合が行なわれ
る。それにも拘らず結合体の最小の全幅が得られる。な
ぜならば、両方の板舌片は、溝の延びる方向にみて、部
分的に互いに重なつており、ハウジングの内部には、個
々の板舌片の板面に対して直角な移動即ち横移動のため
に必要な場所しか必要としないからである。

しかも偏心ピンの接触範囲に、両方の板舌片に対して
共通な接触面が存在して、ピン頭部の押し出し方向に荷
重をかけられているので、本発明による２つかぎ結合体
の押しボタン式組み立ての大きな利点が容易に得られ
る。なぜならば、接触面の範囲には単一かぎ結合体の機
能が存在するからである。両方の板舌片の押し込み及び
押し出しの際の制御運動はこの機能を妨げない。なぜな
らば、板舌片の互いに異なる横移動は板舌片以内でのみ
行なわれるのに対し、押しボタン機能は共通な接触面内
で行なわれ、両方のかぎの縦移動も、偏心輪の両側にあ
る制御突出部を介して、接触面を出発点としているから
である。本発明による２つかぎ結合体の組み立ては、そ
の点でも簡単化される。なぜならば、両方のかぎの存在
にも拘らず、唯１つの共通な板しか取り扱う必要がない
からである。

逆向きの傾斜面の範囲における両方の板舌片の間の中
心案内素子による組み込みの問題は、ハウジングの対向
する両側壁にある接触個所により回避される。最も簡単
な場合には、接触個所として、両方の傾斜面を支持する
ため逆向きの楔面が使用される。この場合一方の板舌片
の屈曲された外側端部は、押しボタン式組み立ての際ピ
ン頭部の押し込み方向に向くハウジング内の接触個所に
支持され、ピン頭部の押し込みの際弾性的に撓む運動を
行なう。従つて一方の板舌片は、板材料のばね弾性によ
り、偏心輪における接触面のばね荷重に付加的に寄与
し、従つてハウジングからのピン頭部の押し出しを促進
し、異形断面棒の横孔におけるピン頭部の確実な係合位
置を助長する。

〔実施態様及びその効果〕

板舌片の互いに逆向きの動作は、板舌片の端部の面対
称構成により最も簡単に行われ、これらの端部はハウジ
ングの縦中心面に対して対称に形成されるのが有利であ
る。これらの端部は板押し出し位置において互いに交差
するので、互いに逆向きに屈曲される両方のかぎ頭部に
も拘らず、板ピン頭部位置において非常に細い構造が得
られる。なぜならば、かぎ頭部、かぎ軸部及び上下に位
置する両舌片の傾斜面部分は、溝の延びる方向において
互いに十分に重なつているからである。理想的な場合に
は、両方のかぎに対して、個々のかぎ寸法により必要と
なる全幅しか生じない。互いに逆向きの両方のかぎにも
拘らず、本発明による結合体は、両方のかぎの範囲に
も、単一かぎ結合体の全幅と同じ全幅しか持たない。溝
の延びる方向に見て、両方の板舌片は互いに面対称的な
Ｓ字状部分を持ち、このＳ字状部分は、交差により偏心
輪用の共通な接触面部分の前に、細い「数字８」の断面
を生ずる。これらの両縦部分は、両方のハウジング側面
の楔面の頂上により、案内することができ、かつかぎ軸
部の乗り上げにより、最終的に両方の板舌片の押し込み
位置の固定に役立つ。

共通な接触面部分のばね荷重が、請求項３ないし６に
従つて、板材料から折り曲げられる条片により生ずる場
合には、そうでない場合必要となる別個のばね素子が節
約される。結合体の構造は非常に簡単である。なぜなら
ば、結合体は３つの構成要素、すなわちハウジングと、
弾性条片及び両方の板舌片に区分される一体の板体と、
偏心輪とを含むだけであるからである。これらの構成部
材が僅かなため、結合体の組み立ては速やかに行われ
る。

板の押し込み位置においてピンを回転させると、偏心
輪から後側制御突出部へ大きい締付け力が伝達されるの
で、そこに変形が起こり、これらの変形は偏心輪の離脱
を引き起こす。材料欠陥がある場合、又は長期間の荷重
後に材料疲労が起こる場合、後側制御突出部が破損する
こともある。それにより錠の作動確実性が損なわれ、極
端な場合には結合体が使用不能にさえなる。請求項７に
よるループによつて、材料のたいした超過消費及び面倒
な製造を必要とすることなしに、後側制御突出部が著し
く強化される。ループを請求項16により扁平に構成し
て、このループが結合体の組み込み及び取外しを妨げ
ず、板の縦移動の際ハウジング内又は異形断面棒内で案
内されるようにすることができる。

ループが請求項８により環状に閉じられる場合、特に
高い機能確実性が得られる。すなわち締付け力を受ける
と、ループ脚は切欠きの内側面縁に当たり、それにより
比較的薄い板材料にも拘らず、その強度を非常に高める
ことができる。請求項９による切欠きは、いずれにせよ
板におけるピンの貫通のために必要である。この場合ル
ープ脚はピンの回転軸線に対して平行に延び、かつ請求
項11に提案されているように、伸ばされて形成され、か
つ板に対して直角に延びるようにする。確実性の理由か
らも、ループ脚は板と交差し、かつ反対側に延びてい
る。

板の押し込み位置において又はこの板押し込み位置へ
の移行の際にも後側制御突出部が偏心輪から離脱する危
険がある。これを防止するために、請求項12によれば、
ハウジングに固定したストツパが設けられ、押し込み運
動の始めから板の内側端部がこのストツパに沿つて案内
され、それによりピンの押し込みを防止する。このよう
な阻止は、請求項13により提案されるように、延長され
たループ脚により行なわれる。ハウジングの側壁もこの
ようなストツパ作用を引き受けることができる。

ピンを回転工具等により板押し出し位置から結合作用
する押し込み位置へ回転させる場合、ピン頭部を異形断
面棒の横孔から完全に又は部分的にハウジング内部へ押
し込むような大きすぎる軸線方向圧力が、誤つて加えら
れる危険がある。これは、ハウジング内の乗り上げ台が
内側板端部の上述した阻止を引き受けねばならない場合
にも起こり得る。すなわちこのような軸線方向の押圧力
作用の際、板の内側板端部は乗り上げ台の前に当たり、
結合作用する板押し込み位置がまだ得られなくても、操
作する人間に偏心輪の見せかけの阻止を本当と思わせる
ことがある。この場合高い事故の危険をはらんでいる。
請求項15に述べた切欠きにより、僅か約0.1mmの最小移
動でも、板の内側板端部における偏心輪の規定通りの接
触を保証することができる。それにより既に回転開始の
際、板からのピンの離脱が原則的に防止される。ピンの
間違つた押し込み運動、従つて異形断面棒からの結合体
の脱落の危険が防止される。

本発明のそれ以外の利点及び手段は以下の説明及び図
面から明らかである。本発明は、特許請求の範囲に明確
に挙げられていないとしても、説明及び図面から分かる
すべての新しい特徴及び特徴の組合せに向けられてい
る。

〔実施例〕

図面に本発明の実施例が示されている。

結合体20により異形断面棒10,11が本発明による枠
（以下架台という）になるように結合されなければなら
ない。そのために結合体20は異形断面棒10の端面13から
空所12へ、第６図との関連であとから更に詳細に述べら
れる差し込み矢印63の方向に差し込まれてから、最後
に、異形断面端面13から特別の結合手段21,22,22′が突
き出る。結合の場合に、これらの結合手段は、第７図か
ら分かるように、他方の異形断面棒11のアンダカツトさ
れた溝14に係合し、この異形断面棒は図示した実施例で
は垂直な八角形柱から成る。結合体20は前もつて作られ
た構造単位体であり、この構造単位体のために、この場
合、３つの構成要素しか必要でない。これは、第2A図及
び第７図の移動矢印61,61′の方向に縦移動可能な異形
断面板24と、このハウジング23に支持されたピン25とを
持つハウジング23である。板24は、第３図の拡大側面図
及び第４図の拡大平面図から分かるように、特別のやり
方で構成されている。

板はばね鋼の屈曲された金属板条片から成る。板24
は、外側の結合手段22,22′から出発して、縦スリツト3
9を付けられており、この縦スリツトは板を２つの板舌
片30,30′に分けている。両方の板舌片30,30′は互いに
反対に屈曲されており、そのことは第３図から特にはつ
きりと分かり、従つてこの範囲において板24から互いに
分離された２つの層を生ぜしめる。しかし縦スリツト39
は板部分31の前で終わり、この板部分は、これから詳細
に説明される特別の端部37まで単層である。第１図ない
し第４図に関し板24には、後述の意義がある部分が存在
する。両方の板舌片30,30′の外側端部27,27′は、第2A
図及び第３図に１点鎖線で示されたハウジング23の縦中
心面43に対して面対称に同じに屈曲されておりかつ互い
に反対に向けられたかぎ22,22′を含んでおり、これら
のかぎにそれぞれ傾斜面を持つ部分28,28′が続く。第2
A図及び第2B図の出発位置において、板24は、結合作用
する位置にある。この板は押し出し矢印61′の方向にハ
ウジング23から最大限に引き出され、従つて異形断面棒
端面13から大きく突き出る。従つてこの位置を板24の
「押し出し位置」と呼ぶ。この押し出し位置において両
方の傾斜面部分28,28′は互いに中心で交差し、それか
ら両舌片30,30′は、ほぼ矢印61又は61′の移動方向に
向く２つの縦部分74,74′へ移行し、これらの縦部分は
前述の縦中心面43の両側に位置しているが、しかしもは
やこの縦中心面に対して面対称的に同じに延びる必要が
ない。それによつて、これらの縦部分に続く両舌片の屈
曲部分72,72′に異なる屈曲角が生じ、これらの屈曲部
分は、既に述べた、ほぼ平らな残りの板部分31へ移行す
る。

両方のかぎ22,22′は、互いに反対方向に延びる、Ｕ
字状に曲げ戻された舌片端部から形成されており、これ
らの舌片端部の両Ｕ脚70,71又は70′,71′は、板押し出
し位置がある限り、第2A図又は第３図の平面図において
正確に一直線をなして重なつている。それぞれの自由Ｕ
脚はかぎ頭部70,70′を生ぜしめ、その際、他方のＵ脚
により形成されたかぎ軸部71′,71になるように垂直に
重なつている。両方のかぎ22,22′にも拘らず、押し出
し位置61′において、個々のＵ字状かぎの脚幅だけによ
り決められる全幅75が実現されている。この脚幅75は、
結合されるべき他方の異形断面棒11の溝14の開口部内側
寸法67より少し狭く形成されている。両方のＵ字状かぎ
22,21′の結合作用する個所は脚端部73,73′であり、そ
のことは第７図と関連して更に詳細に説明される。両方
の板舌片30,30′の両方の縦部分74,74′は、その間にあ
る傾斜部分28,28′によりそれぞれ自由Ｕ脚70又は70′
とほぼ整合して位置しているので、両方の舌片30,31′
はそれぞれＳ字状部分を持つている。しかし前述の、互
いに面対称的な屈曲のために、これら両方のＳ字状部分
70,71,28,74,72及び70′,71′,74′,72′は、第３図に7
6で示された交差点において互いに交差するから、この
押し出し位置において両方の板舌片30,30′の範囲に
「数字８」の異形断面が生ずる。

偏心輪が組み立てられる際に、内側の板部分は矢印32
の方向にばね荷重を受けなければならず、このばね荷重
は、既に述べた接触面34を介して、ピン25にある偏心輪
16へ押圧して、この偏心輪をハウジング23の側壁36に押
し付けておく。このようなばね力32は別個のばね素子か
ら出ることができ、このばね子は、ピン25を包囲する圧
縮ばねとして後側のハウジング壁36′と板部分31との間
に支持される。しかしこの場合には板24のばね鋼が使用
されかつそれと一体に弾性条片26が形成されており、こ
の条片の自由端77は第2A図によれば後側のハウジング側
壁36′の内面に摺動可能に支持されている。そのために
上述の縦スリツト39は板舌片30,30′の両縦部分74,74′
の範囲に拡大部79を備えており、この拡大部はスリツト
底78における中心条片26の形成のために十分である。従
つて弾性条片26は単層板部分31に直接付いておりかつこ
の条片の自由端77は両方のかぎ22,22′の方へ延びてい
る。78で示された足側の突起個所の一層強い屈曲角は別
として、弾性条片26は、「第３の舌片」のように、かぎ
を備えた板舌片30,30′に対して平行に延びている。従
つて弾性条片26は、既に何度も述べた押し出し矢印61′
の方向に異形断面端面13の方へ延びている。それにより
上述のばね荷重32は最初に接触面34に作用しかつばね荷
重を受ける偏心輪16を介して、偏心輪回転軸線44の方向
に見てその前にあるピン頭部15が、第５図から分かるよ
うに、前側のハウジング側壁36の区画部を越えて押し出
されるように作用する。板部分31は先ず切欠き33を含ん
でおり、この切欠きはピン25により貫通されかつこの場
合は大体において長穴から成る。切欠き33の両端に制御
突出部35,38があり、これらの制御突出部は接触面34を
包囲しかつ突き出ている。これらの制御突出部35,38の
間に偏心輪16がある。制御突出部35は、切欠き33の縁範
囲において押し出して形成された隆起の縁から成り、他
方の制御縁38は図示した実施例では特別の性質を持つて
おりかつ内側の板端部37の複数の折り曲げにより、曲げ
戻されたループ40が生ずる。切欠き33の後ろに先ず板部
分31が平らに延びており、次いでループ脚42を形成し、
その後、板材料は再び戻り、それからＬ字状折り曲げ部
を経て、接触面34に対してほぼ直角に延びる終端脚41へ
移行し、この終端脚は以下に簡単に「ループ脚41」と呼
ぶ。接触面34より突き出ているループ脚31の区域38は、
偏心輪16用の後側制御突出部の機能を果たす。

結合体20を組み立てるために、先ずピン25の支持突起
17は接触面34から、板24にある切欠き33の中を通されか
つこれらの両構成部材は、第５図による内側ハウジング
端部51にある開口を通つてハウジング内部へ導入され、
円筒状ピン頭部15は壁切欠き50の半円形底に達する。こ
の壁切欠き50はハウジング内側端部51の方へ拡大部52に
移行し、この拡大部へループ40が入る。この組み立ての
際に円筒状支持突起17は後側ハウジング側壁36′にある
支持孔53に入り、この支持孔は支持突起を半円状に包囲
する。反対側において支持突起17は案内ひれ59に支持さ
れ、この案内ひれは後側ハウジング側壁36′に一体形成
されておりかつ結合体20の組み立ての際のピン25の整合
された導入のために役立つ。そのためにピン25は支持突
起17の端面に、直径上に対向する樋58を備えており、こ
の樋は結合体の組み立ての際に案内ひれ59上を摺動する
ことができる。組み立てられた状態において、接触面34
によりばね力32の方向にばね荷重をかけられる偏心輪16
と前側のハウジング側壁36の内面との間の上述の面接触
は起こらない。これは、第５図から分かる、押し出され
た位置における上述のピン頭部15用のストツパ位置であ
る。ピン頭部15は端面に軸線方向の工具支持部19と、最
大偏心距離を示す標識18とを持つている。標識18によつ
てピン25の回転位置を知ることができる。前述した組み
立ての後に、この標識18は両方のかぎ22,22′の方に向
く。既に何度も述べた、板24の完全な押し出し位置61′
が得られる。この位置においてのみ結合体20は速やかに
かつ楽に異形断面棒10に組み込むことができ又は取り外
すことができ、そのことは第６図により詳細に説明され
る。

そのために、ばね荷重32に抗して、圧力が矢印62の方
向にピン頭部15へ加えられる。それによつてピンは押し
ボタン式にハウジング内部へそれる。なぜならば支持突
起17の端面の後ろには支持孔53にまだ軸線方向空間があ
るからである。第５図から分かるように、ループ脚41は
偏心輪16用の上述の制御突出部38を生ぜしめるだけでな
く板切欠き33にも係合しかつこの場合、板の反対側にお
いて脚延長部46に続いている。ループ脚41の端面47は後
側のハウジング端壁36′の内面の近くにある。端面47
は、第４図から分かる切欠き82を持つており、この切欠
きはハウジング側壁36′の内面において中心案内ひれ59
を遊びをもつて包囲している。脚延長部46を切欠き33の
中に通すために、この脚延長部はその他の板幅より狭く
形成されている。第６図の押し出し位置において、側壁
36′に穴として形成された切欠き55は脚端面47と整合さ
れているから、第６図によりピン25の押し込み運動62が
可能である。ピン頭部15はこの押し込み位置62において
もはやハウジング23の外側輪郭より突き出ないから、結
合体20を異形断面棒10における組み立てのために第６図
の差し込み矢印63の方向に異形断面開口部13を通して引
き入れることができ、そこからピン頭部15は、異形断面
棒10の壁にある横孔60と整合される。この整合が行なわ
れると、ばね荷重32はピン頭部15を再び出発位置へ押し
付け、この出発位置においてピン頭部は、第2A図に示さ
れている異形断面棒10の横孔60にひとりでにスナツプ留
めされる。それによつて異形断面棒10における結合体20
の規定された組み込み深さが得られる。

ハウジング23に、ハウジングに固定した、突出部対2
1,21の形の結合手段が存在する。これらの突出部21の後
側段部面80は、既に何度も述べた異形断面端面13の前に
当たる。突出部21は幅に関して個々のかぎ22又は22′の
前述の全幅75に応じて形成されているから、これらの突
出部は、第2A図から分かる平面図において第１図の溝の
延び方向65に両方のかぎ22,22′により覆われている。
両方の突出部21は両方のかぎ22,22′を縦に積層してこ
れらの突出部の間に保持している。第１図及び第2A図に
よる押し出し位置において、結合体20を備えた異形断面
棒10は溝開口67を通して溝14の内部に差し込まれ、その
際、両方の突出部21は両側の溝壁の内側面に接触しかつ
柱11に対する異形断面棒10の好ましくない傾倒を防止す
る。

しかしばね荷重32はピン25に作用するだけではなく板
舌片30にも作用する。第2A図による押し出し位置におい
て傾斜面28は、ハウジング23内において楔面29により形
成された接触個所へ押し付けられている。この楔面29は
扁平な頂上81へ移行しており、この頂上は、板舌片30の
既に述べた縦部分74に対してほぼ平行に延びている。そ
れによつて板押し出し位置61′におけるかぎ22の前述の
規定された整合位置は保証されている。上述の結合手段
21,22は同一面上にありかつ第2A図の通りほつそりとし
た全幅75を持つており、この全幅は、既に述べたよう
に、第３図の脚幅75から生ずる。規定された適当な位置
は、第2B図に示されているように、他方の板舌片30′に
ある。

この場合にも、傾斜面28′は、ハウジング23の楔面2
9′として形成された接触個所にあり、この接触個所は
扁平な頂上81′へ移行しており、この頂上は縦部分74′
に対してほぼ平行に延びている。それによつてかぎ22′
も板押し出し位置61′において両方の突出部の間に、既
に何度も述べた、整合された垂直位置を占める。しかし
この支持部28′,29′において板舌片30′は板材料のば
ね特性により付加的な力成分をばね荷重32に加え、この
力成分は、第2B図に示された弾性条片26の力成分につけ
加わる。それによつてピン頭部15は非常に確実に異形断
面棒横孔60に押し込められている。それにより部分20,1
0の組み立て位置は非常に確実に保証されている。

結合体20を備えた異形断面棒10と他方の異形断面棒11
との結合は、第2A図の押し出し位置61′において両方の
かぎ22,22′及び両方の突出部21を溝開口67を通して溝
内部へ差し込むことにより、行なわれる。ピン頭部15の
工具支持部19は異形断面棒10の横孔60を通して到達可能
である。スパナのような回転工具が導入され、第１図の
回転矢印83の方向の回転が開始される。それにより偏心
輪16は後側の制御突出部38を介して板を第７図の押し込
み矢印61の方向に内側へ移動させることを開始する。例
えば僅か0.1mmの小さい移動行程の後に既にループ脚41
の端面47はもはやハウジング開口55と整合せずに、隣接
の壁端部66を既に少し越えている。すなわちハウジング
開口55は押す方向61に、第５図から分かる板厚さ55に一
致する開口部内側寸法しか持つていない。小さい移動の
後に既にハウジング23内の板部分31の位置は固定されて
いる。偏心輪16は、後側の制御突出部38の機能を果たす
ループ脚41からもはや離脱することができない。偏心輪
16と板24の接触面34との間には常に面接触が行なわれて
いる。第６図との関連で説明されたピン25の押し込み運
動62が誤つて行なわれることはあり得ない。従つて異形
断面棒10からの結合体20の解体は防止されている。

ピン25は回転83の際に180°の回転角をなすことがで
きる。そのために、ハウジング23の第１図では上側の壁
はスリツトを持つており、それにより偏心輪範囲は最大
偏心距離をもつて前側の制御突出部35から後側の制御突
出部38まで回転することができる。ピン25は偏心輪16の
内側に、第５図から分かるストツパカム84を持つてお
り、このストツパカムは、第４図から分かる開口部33の
片側切欠き85を通つて移動することができる。しかしこ
の回転83の際に両方のかぎ22,22′は軸線方向に押し込
み矢印61の方向にだけではなく側方にも移動する。なぜ
ならば両方の板舌片30,30′の傾斜面28,28′はハウジン
グに固定した接触個所29,29′に乗り上げるからであ
る。しかし互いに面対称的な傾斜部分により両方のかぎ
22,22′の側方移動は互いに反対の方向に行なわれる。
両方のかぎ頭部70,70′の互いに反対方向の側方ずれ69,
69′が生じ、これらのかぎ頭部は両方の溝壁68の内面の
後ろへますます移動し、最終的には両方の端部73,73′
は溝内面へ押し付けられ、それにより溝壁を、その表面
に支持される異形断面棒10の端面13へ押し付ける。従つ
て両方の結合かぎ22,22′及び異形断面端面13は２つの
締付け爪のように作用し、これらの締付け爪は両方の溝
壁をその間に締め付ける。第７図の締付け個所において
板24は最大限に押し込められているから、この位置を板
24の「押し込み位置」と呼ぶ。これはピン頭部15の端面
にある標識18により分かる。なぜならばこの標識は、第
１図と異なり、直径上に対向する位置へもたらされてお
り、従つてループ40を指し示しているからである。この
押し込み位置において、前述のストツパカム84は板切欠
き33の縁86の前へ移動し、それによりピン25の更なる回
転83を止める。

ループ脚41が板切欠き33の範囲において後側の内側面
縁45に接触している場合は、ループ40は押し込み方向61
における締付け運動の際の固定ストツパのように作用す
る。しかし多くの使用例においては、第４図に示された
ように、内側面縁45とループ脚41との間に間隙54を設け
ることが望ましい。この場合、作用する力により押し込
み運動61の際にループ脚41の弾性曲げ応力が生じる。こ
の曲げ応力は、結合かぎ22,22′に作用する最大締付け
力を規定し、この締付け力は構造上の寸法により決定さ
れ得る。このような規定された締付け力は許容できない
ほどに高い荷重を回避することができ、これらの荷重
は、例えばアルミニウムのような比較的柔軟な材料から
形成されている場合に、棒材料10,11の損傷に至らせ
る。

両方の傾斜面部分28,28′の乗り上げ運動は、ハウジ
ング側の楔面29,29′の範囲で終わる必要がない。むし
ろ両方のかぎ半体71,71′は、完全な板押し込み61の際
に、ハウジング側において隣接する扁平な頂上81,81′
に乗り上げる。それにより両方のかぎ頭部70,70′の側
方ずれ69,69′は完全な締付け位置において固定されて
いる。両方の楔面29,29′は、両方の楔先端87,87′が第
2A図及び第2B図によりハウジングに固定した両突出部21
の範囲に係合するまで、前に置かれている。これらの楔
面は、突出部21のように、結合の場合に溝開口67の内側
面における側方支持のために寄与する。

押し込み位置61においてピン25の押し込み運動62は、
板部分31と偏心輪16との間に規定通りの面接触も保証さ
れているように、依然として阻止されていることはもち
ろんである。ループ40における後側の制御突出部38から
の偏心輪16の離脱は、もちろん押し出し位置61において
も防止されている。すなわちループ脚41の端面47はその
際にも依然として壁端部66の前にあり、この壁端部はス
トツパとして使われる。結合体20を異形断面棒10から取
り外すことができるようにするために、先ず再び第１図
又は第2A図の押し出し位置61′に達しなければならず、
そこでハウジング穴55とのループ脚41の整合が行なわれ
る。それにより初めて再びピン頭部15を第６図の矢印62
の方向に押し込むことができる。ピン頭部15の押し込み
運動62が行なわれる場合は、結合体20は矢印64の方向
に、再び結合解除された異形断面棒10から端面13を通つ
て異形断面空所12から引き出せる。

第７図から最も良く分かる、楔面及び扁平頂上81,8
1′との両方のハウジング接触個所29,29′の重なる部分
48があることによつて、ハウジング側に結合体20のほつ
そりとした構造様式が得られる。ループ40を曲げ戻すこ
とにより、閉じられた環が生じ、この環はループ巻回に
おいて比較的小さいループ高さ57を持つ扁平ループを生
ぜしめる。ループ高さ57は、ループ40が前述の出発位置
においてハウジング側壁36の前側区画面より突き出ない
ように、寸法設定されている。しかしループ頂点42は内
側のハウジング端部51より難なく突き出ることができ
る。従つてループ40にも拘らずハウジング23を一層長く
構成する必要がない。

傾斜面28,28′を傾斜平面として形成する必要がな
く、ねじれ傾斜面として形成することができる。従つて
ハウジングに固定した接触個所29,29′は案内スリツト
などとして形成される。第７図の両矢印69,69′の方向
の外方揺動運動の代わりに、両方のかぎ頭部70,70′は
ねじれ運動を行なう。押圧面73,73′が締付け位置にお
いて両方の溝壁の内面68の後ろへどのようにして達して
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は両方の異形断面棒が互いに結合される前の、第
2A図の切断線I-Iに沿う、本発明による架台の結合個所
の断面図、第2A図及び第2B図はそれぞれ結合解除位置に
おける、第１図の切断線IIA及びIIBに沿う結合個所の平
面図、第３図及び第４図はそれぞれ結合個所に使用され
る結合体の主要な構成要素の拡大側面図及び平面図、第
５図は第2A図及び第2B図に示された結合体の拡大詳細
図、第６図は構成部材が、異形断面棒への結合体の組み
込み及び取り外しを許容する解体位置にある場合の、結
合体の第2A図に対応する平面図、第７図はこの結合個所
における両方の異形断面棒の結合位置の第2A図に対応す
る断面図、第８図は第７図の切断線VIII-VIIIに沿う結
合個所の片側の横断面の拡大図である。 10,11……異形断面棒、12……空所、14……溝、15……
ピン頭部、16……偏心輪、20……結合体、22……かぎ、
23……ハウジング、24……板、25……ピン、27……外側
端部、28……傾斜面部分、29……接触個所、31……板部
分、32……ばね荷重、34……接触面、35,38……制御突
出部、61……押し込み矢印、61′……押し出し矢印

Claims (16)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】結合体（20）により分離可能に互いに結合
   可能な異形断面棒（10,11）のうち、少なくとも若干の
   一方の異形断面棒（11）がアンダカツトされた溝（14）
   を持ち、他方の異形断面棒（10）が結合体（20）を端面
   に収容するための空所（12）を持つており、 結合体（20）が、空所（12）にはまるハウジング（23）
   と、このハウジング（23）内を押し出し位置と押し込み
   位置との間で縦移動（61,61′）可能な異形断面の板（2
   4）と、この板（24）を横切りかつ偏心輪（16）を持つ
   ピン（25）とから成り、 板（24）が異形断面棒（10）から突出する外側端部（2
   7）にかぎ（22）を持ち、かつハウジング（23）にある
   接触個所（29）に沿つて案内される傾斜面（28）を持
   ち、 板（24）の押し込み（61）の際この傾斜面（28）が、か
   ぎ（22）を押し込み方向に対して直角（69）に他方の異
   形断面棒（11）の溝壁（68）の後ろへ移動させ、板（2
   4）の内側端部（31）が、ピン（25）用の接触面（34）
   及び板縦移動（61,61′）のための偏心輪（16）用制御
   突出部（35,38）を持つている 異形断面棒から成る枠において、 ピン（25）が板内側端部（31）の接触面（34）を介して
   異形断面棒（10）に対して直角にばね荷重をかけられ、
   ピン（25）の回転ハンドルとして役立つピン頭部（15）
   が、ハウジング（23）からこの異形断面棒（10）の横孔
   （60）へ押し込まれており、 板（24）にある縦スリツト（39）が、接触面（34）から
   外側端部（27）まで延び、かつハウジング（23）内で上
   下に位置する板舌片（30,30′）を形成し、 両方の板舌片（30,30′）が、板の外側端部（27）に互
   いに離れるように逆に向くかぎ（22,22′）をそれぞれ
   持つと共に、互いに逆向きの傾斜面（28,28′）を持
   ち、 ハウジング（23）にあつて互いに対向する２つの側壁
   （36,36′）が、両方の傾斜面（28,28′）用の互いに対
   向する接触個所（29,29′）を持つている ことを特徴とする、結合体により取外し可能に互いに結
   合可能な異形断面棒から成る枠。
2. 【請求項２】両方の板舌片（30,30′）の外側端部（27,
   27′）が、結合体（20）の縦中心面（43）に対して同じ
   に構成され、これらの外側端部（27,27′）が、板押し
   出し位置において、互いに交差する傾斜面（28,28′）
   と、一方の異形断面棒（11）の溝（14）の開口幅（67）
   にほぼ対応して互いに間隔を置いたかぎ軸部（71,7
   1′）と、溝（14）の延びる方向（65）に互いにほぼ重
   なるかぎ頭部（70,70′）とを持つていることを特徴と
   する、請求項１に記載の枠。
3. 【請求項３】接触面（34）のばね荷重（32）が、ばね材
   料から成る板（24）の折り曲げられた一体の条片（26）
   により製造され、この条片の自由端（77）が一方のハウ
   ジング側壁（36′）の内面に摺動可能に支持されている
   ことを特徴とする、請求項１又は２に記載の枠。
4. 【請求項４】板（24）の縦スリツト（39）が、接触面
   （34）に近い内側範囲で拡大（79）されて、弾性条片
   （26）を設けるために役立つことを特徴とする、請求項
   １又は３に記載の枠。
5. 【請求項５】弾性条片（26）が板（24）のスリツト底
   （78）に一体に形成され、かつ板（24）の押し出し方向
   （61′）に延びていることを特徴とする、請求項４に記
   載の枠。
6. 【請求項６】縦スリツト（39）が、弾性条片（26）を受
   入れる板（24）のスリツト拡大部（79）から始まつて、
   板（24）の外側端部（27）まで延び、板（24）がハウジ
   ング（23）内で上下に位置する２つの板舌片（30,3
   0′）に区分され、両方の板舌片（30,30′）が、２つの
   互いに逆向きのかぎ（22,22′）と２つの互いに逆向き
   の傾斜面（28,28′）とを持ち、傾斜面の接触個所（29,
   29′）が、ハウジング（23）の互いに対向する両方の側
   壁（36,36′）にあり、スリツト拡大部（76）内にある
   弾性条片（26）が、板（24）の一体の内側板部分（31）
   にあり、弾性条片（26）の自由端（77）が両方のかぎ
   （22,22′）の方へ向いていることを特徴とする、請求
   項１ないし５の１つに記載の枠。
7. 【請求項７】板（24）の内側端部（37）がループ（40）
   になるように曲げ戻され、かつ板（24）に対して直角に
   延びるループ脚（41）を形成し、このループ脚（41）が
   板（24）の接触面（34）を区画しかつ偏心輪（16）用の
   後側制御突出部（38）として役立つことを特徴とする、
   請求項１ないし６の１つに記載の枠。
8. 【請求項８】ループ（40）が環状に閉じられ、このルー
   プの脚（41）が板（24）の切欠き（33）へ入り込んでい
   ることを特徴とする、請求項７に記載の枠。
9. 【請求項９】切欠き（33）が同時に板（24）におけるピ
   ン（25）の貫通のために役立つことを特徴とする、請求
   項８に記載の枠。
10. 【請求項１０】少なくとも板（24）の押し込み位置（6
    1）において、ループ脚（41）が切欠き（33）の内側面
    縁（45）に固定的に接触していることを特徴とする、請
    求項８又は９に記載の枠。
11. 【請求項１１】ループ脚（41）が板（40）と交差し、か
    つ直線状に形成され、かつ接触面（34）とは反対の板側
    へ板（24）に対して直角（46）に延びていることを特徴
    とする、請求項８ないし10の１つに記載の枠。
12. 【請求項１２】板（24）の押し込み位置（61）において
    ループ（40）が、定置ストツパ（66）によりハウジング
    （23）内に位置ぎめされ、かつばね荷重（32）に抗して
    ハウジング（23）内へのピン（25）の軸線方向押し込み
    （62）を阻止するが、ループ（40）は板押し出し位置
    （61′）においてストツパ（66）に対して釈放されてお
    り、ピン（25）の軸線方向押し込み（62）を許容するこ
    とを特徴とする、請求項８ないし11の１つに記載の枠。
13. 【請求項１３】ピン（25）を阻止するためにループ脚
    （41）の端面（47）が役立ち、板押し込み位置（61）に
    おいてピン（25）の押し込みの際ストツパ（66）に当た
    ることを特徴とする、請求項12に記載の枠。
14. 【請求項１４】ストツパ（66）がハウジング（23）の側
    壁（36′）により形成されていることを特徴とする、請
    求項12又は13に記載の枠。
15. 【請求項１５】板（24）の押し出し位置（61′）におい
    てループ脚（41）が、ピン（25）の押し込み（62）の
    際、ハウジング（23）の側壁（36′）にある切欠き（5
    5）の中を自由に移動できることを特徴とする、請求項
    ７ないし14の１つに記載の枠。
16. 【請求項１６】ループ（40）が扁平断面を持ち、そのル
    ープ高さ（57）がハウジング（23）の側壁（36′）の所
    で終つていることを特徴とする、請求項８ないし15の１
    つに記載の枠。