JP2690013B2 - 射出成形用ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

射出成形用ポリアミド樹脂組成物

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JP2690013B2
JP2690013B2 JP63131444A JP13144488A JP2690013B2 JP 2690013 B2 JP2690013 B2 JP 2690013B2 JP 63131444 A JP63131444 A JP 63131444A JP 13144488 A JP13144488 A JP 13144488A JP 2690013 B2 JP2690013 B2 JP 2690013B2
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隆一 出口
武純 西尾
茜 岡田
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宇部興産 株式会社
トヨタ自動車 株式会社
株式会社 豊田中央研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリアミド樹脂組成物に関し、さらに詳し
くは射出成形時の1サイクルの成形時間が短く、かつ、
優れた機械的性質を有する成形体を与えるポリアミド組
成物に関するものである。
[従来技術および発明が解決しようとする課題] ポリアミド樹脂は、その優れた機械的性質から射出成
形によって、特に自動車や電気製品などの部品を与える
成形材料として幅広く利用されている。しかしながら、
ポリアミド樹脂は融点が高いため、射出成形時に、樹脂
の温度を高くしなければならず、金型内に溶融ポリアミ
ドが圧入されてから、ポリアミドが固化するまでの時間
が長くなり、射出成形時の1サイクルの成形時間が長く
なるという欠点を有している。
ポリアミド樹脂の1サイクルの成形時間を短縮する方
法としては、射出成形に用いるポリアミド樹脂に、タル
ク、カオリン、クレーなどの無機質粒子を添加する方法
や、有機系の離型性改善剤を添加する方法が提案されて
いるが、成形時1サイクルの成形時間は十分短縮された
満足すべきものではないうえ、射出成形品を金型から取
り出す際の離型力が大きく、得られた成形品が変形する
ことがあった。さらに、その機械的性質についても、弾
性率・熱変形温度が低く、十分満足できるものではなか
った。
そこで、本発明者らは、上述の如き従来の問題点を解
決すべく鋭意努力研究を行った結果、本発明を完成する
に到った。
[課題を解決するための手段] 本発明は、ポリアミドもしくはこれを含む樹脂と、該
樹脂中に均一に分散された層状珪酸塩および成形性改良
剤からなるポリアミド樹脂組成物である。
本発明のポリアミド樹脂組成物を構成する成分の好ま
しい組成は次のとおりである。
(A) ポリアミド樹脂もしくはポリアミドを含む樹脂
100重量部 (B) 層状珪酸塩 0.05〜30重量部 (C) 成形性改良剤 0.01〜10重量部 本発明の組成物において用いられる(A)成分、すな
わち、ポリアミド樹脂は、ポリアミドまたはポリアミド
とそれ以外の重合体との混合物からなる樹脂である。こ
こで、ポリアミドとは、分子中に酸アミド結合(−CONH
−)を有する重合体の総称で、具体的には、ε−カプロ
ラクタム、6−アミノカプロン酸、ω−エナントラクタ
ム、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン酸、
9−アミノノナン酸、α−ピロリドン、α−ピペリドン
などからの重合体もしくは共重合体;ヘキサメチレンジ
アミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジア
ミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミ
ンなどのジアミンとテレフタル酸、イソフタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸とを重縮合して
得られる重合体もしくは共重合体およびこれらのブレン
ド物が挙げられる。さらには、上記ポリアミドと他のポ
リマーとを混合して得られる樹脂も本発明に用いること
ができるが、この場合ポリアミドを含む割合が多ければ
多い程本発明の効果が顕著となり、一般にその含量は40
重量%以上であることが好ましい。
(B)成分の層状珪酸塩は、ポリアミド樹脂に優れた
機械的性質および耐熱性を与えるものであるが、通常、
厚みが6〜20Å、1辺の長さが0.002〜1μmの平板状
で、樹脂中に分散した際、それぞれが平均的に20Å以上
の層間距離を保ち、均一に分散することを特徴とする。
本発明において、層間距離とは、層状珪酸塩の平板の
重心間の距離を言い、均一に分散するとは、層状珪酸塩
の一枚一枚がもしくは平均的にかさなりが3層以下の多
層物が平行にまたランダムに、もしくは平行とランダム
が混在した状態で、50重量%以上が、このましくは、70
重量%以上極所的なかたまりを持つことなく分散する状
態を言う。
従って、層状珪酸塩とは、1辺が0.002〜1μm、厚
みが6〜20Åの物質の一単位を示すものである。その原
料としては、珪酸マグネシウム、または珪酸アルミニウ
ムの層にて構成される層状フィロ珪酸鉱物が挙げられ、
具体的にはモンモリロナイト、サポナイト、バイデライ
ト、ノントロナイト、ヘクトライト、スティブンサイト
等のスメクタイト系粘土鉱物やバーミキュライト、ハロ
イサイトなどがあり、天然のものでも合成されたもので
もよい。
ポリアミドもしくはこれを含む樹脂100重量部に対す
る層状珪酸塩の量は、0.05〜30重量部、好ましくは0.1
〜10重量部である。
層状珪酸塩の割合が0.05重量部より少ないと、離型性
の改良効果と剛性・耐熱性の向上が顕著でなく、30重量
部以上になると、複合物の流動性が極端に悪くなり、射
出成形用材料には適さなくなる。
(C)成分の成形性改良剤には、i)ポリアルキレン
グリコールの末端変性物、ii)リン酸もしくは亜リン酸
のエステル類、iii)高級脂肪酸モノエステル類、iv)
高級脂肪酸もしくはその金属塩、v)エチレンビスアミ
ド化合、vi)低分子量ポリエチレン、vii)珪酸マグネ
シウム、viii)置換ベンジリデンソルビトール類などが
含まれるが、以下、これらi)〜viii)の成形性改良剤
について、より詳細に説明する。
i)ポリアルキレングリコールの末端変性物 ポリエチレングリコールの末端変性物、ポリプロピレ
ングリコールの末端変性物などが挙げられ、末端は、ア
ミノ基もしくはカルボキシル基もしくはメチル基で変性
されていることが好ましい。したがって、これらの変性
物は、式: X−RO−CH2−CH2O−R−X (a) もしくは、式: (式中、X;NH2、COOHまたはH、 R;炭素数1〜100の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン
基、 n;(a)式:4〜1200,(b)式:1〜200) で示される。
ポリアミド樹脂もしくはこれを含む樹脂100重量部に
対するポリアルキレングリコールの末端変性物の量は0.
01〜10重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。
ポリアルキレングリコールの末端変性物の割合が前記
下限より少ないと、射出成形するときの冷却時間を短縮
することができない。また、ポリアルキレングリコール
の末端変性物の割合が、前記上限よりも多くても射出成
形時の1サイクルの成形時間はより以上に短縮されるこ
とはなく、成形品の物性が低下するので好ましくない。
ii)リン酸もしくは亜リン酸エステル類 リン酸エステルとしては、式: (RO)nPO(OH)3-n (式中、nは1または2を表し、Rは炭素数1〜10のア
ルキル基を表す)で示される化合物であることが好まし
く、前記一般式内の2個以下の(RO)基は、同じでも異
なっていてもよい。前記のRとしては、エチル基、ブチ
ル基、オクチル基、エチルヘキシル基などを挙げること
ができる。また、亜リン酸エステルとしては、式: (RO)3P (ただし、式中のRは、炭素数が10〜25、特に好ましく
は、12〜20のアルキル基またはフェニル基あるいはそれ
らの基の一部が炭化水素基で置換された置換基もしくは
水素である。)で示される化合物であることが好まし
く、前記一般式内の3個の(RO)基は、同じであっても
異なっていてもよい。前記のRとしては、デシル基、ウ
ラリル基、トリデシル基、ステアリル基、オレイル基な
どの脂肪族基;フェニル基、ビフェニル基などの芳香族
基;エチル基、プロピル基、t−ブチル基、ノニル基な
どの置換基を有する芳香族基などを挙げることができ
る。
前記のリン酸もしくは亜リン酸エステルとしては、例
えばジ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリデシ
ルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、
トリステアリルホスファイトなどの脂肪族リン酸もしく
は亜リン酸エステル、トリフェニルホスファイト、ジフ
ェニルモノデシルホスファイトなどの芳香族亜リン酸エ
ステルなどを挙げることができる。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対するリン酸もしくは亜リン酸エステルの量は0.01〜
10重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。前記のリ
ン酸もしくは亜リン酸エステルの配合割合が、前記の下
限より少なくなると、そのような組成物を射出成形する
際の成形サイクルが増大したり、離型性が低下したりす
るので適当でなく、また前記の上限より多くなると、ポ
リアミド樹脂と十分相溶できなくなり、成形品表面に、
銀状(シルバーマーク)を発生させたり、成形品の機械
的物性を低下させるので好ましくない。
iii)高級脂肪酸モノエステル類 式:R1−CO−O−R2(ただし、R1およびR2は炭素数8
〜32、好ましくは10〜30のアルキル基である。)で示さ
れる化合物、すなわち、高級脂肪酸の高級脂肪族1価ア
ルコールとのエステル化合物であることが好ましい。
前記のR1およびR2としては、デシル基、ラウリル基、
トリデシル基、ステアリル基、オレイル着などの脂肪族
基などを挙げることができる。また、前記の高級脂肪酸
としては、例えば、ミスチン酸、パルミチン酸、ベヘニ
ン酸、オレイン酸、アラギジン酸などを挙げることがで
きる。また、高級脂肪族アルコールとしては、例えば、
ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイル
アルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデシルア
ルコールなどを挙げることができる。
本発明で、特に好適に配合される高級脂肪酸のモノア
ルキルエステルとしては、ミリスチン酸ミリスチル、ス
テアリン酸ステアリル、ベヘニン酸ベヘニル、オレイン
酸オレイル、ミリスチン酸ヘキシルデシルなどを挙げる
ことができる。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対する高級脂肪酸モノエステルの量は、0.01〜10重量
部、好ましくは0.05〜1重量部である。高級脂肪酸エス
テルの配合割合が前記の下限より少なくなると、離型力
が増大するので好ましくなく、また上限より多くなると
ポリアミド樹脂と十分に相溶できなくなり、成形品表面
に銀状などを発生させたり、成形品の機械的性質を低下
させるので適当ではない。
iv)高級脂肪酸もしくはその金属塩 式:CH3CH2 nCOOX(ただし、nは9〜24の整数、好
ましくは11〜20であり、Xは水素もしくは周期律表第I
〜III族の金属である。)で示される化合物が好まし
い。
高級脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、アラギジン酸、ベヘニン酸などを挙げるこ
とができ、また、その金属塩としては、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸カルシウム、
パルミチン酸アルミニウムなどを挙げることができる。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対する高級脂肪酸もしくはその金属塩の量は0.01〜10
重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。高級脂肪酸
もしくはその金属塩の配合量が前記の下限より少なくな
ると、良好な離型性が得られなくなるため好ましくな
く、また前記の上限より多くなると、成形品表面に銀状
などを発生させたり、成形品の機械的性質、特に、引張
り破断点伸び、衝撃強さを低下させるので適当でない。
v)エチレンビスアミド化合物 式:CH3(CH2mCONH(CH22NHCO(CH2nCH3(ただ
し、mおよびnは9〜25、好ましくは10〜20の整数であ
る。)で表される化合物が好ましい。
エチレンビスアミド化合物の具体例としては、エチレ
ンビスステアリルアミド、エチレンビスパルミチルアミ
ドなどを挙げることができる。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対するエチレンビスアミド化合物の配合割合は、0.01
〜10重量部、好ましくは、0.05〜1重量部である。エチ
レンビスアミドの配合量が前記の下限より少なくなる
と、良好な離型性が得られず、上限より多くなっても射
出成形する時の1サイクルの成形時間は、より以上に短
縮されることはなく、成形品の表面性・物性が低下する
ので好ましくない。
vi)低分子量ポリエチレン 通常、分子量500〜5000、好ましくは1000〜3000のも
のが適している。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対する低分子量ポリエチレンの量は、0.01〜10重量
部、好ましくは0.05〜1重量部である。この低分子量ポ
リエチレンの配合割合が前記の下限より少なくなると、
離型力が増大するので好ましくない。また、上限より多
くなると、ポリアミド樹脂と十分に相溶できなくなり成
形品表面に銀状などを発生させたり、成形品の機械的性
質を低下させるので適当でない。
vii)珪酸マグネシウム 粒径1〜10μmのものが好ましく、ポリアミドとの密
着性を改良するためアミノシラン等による表面処理を行
ってもよい。粒径が1μm以下になると、成形品表面に
白いむらが発生するため好ましくなく、粒径が10μm以
上になると、物性(引張り破断点伸び、衝撃強さ)を低
下させるので好ましくない。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対する珪酸マグネシウムの量は、0.01〜10重量部、好
ましくは0.05〜1重量部である。珪酸マグネシウムの配
合量が前記の下限より少なくなると効果が顕著でなく、
また上限より多くなると、物性(引張り破断点伸び、衝
撃強さ)が低下するので好ましくない。
viii)置換ベンジリデンソルビトール類 主にソルビトールと置換ベンズアルデヒドとの酸触媒
下での脱水縮合により合成される置換ベンジリデンソル
ビトールであり、置換ベンジアルデヒドのソルビトール
への縮合割合は、ソルビトール1モルに対して1モルも
しくは2モルのものが好ましい。
したがって、これらの置換ベンジリデンソルビトール
類は、式: もしくは、式: (式中、Rは、Hもしくはヒドロキシル基もしくはハロ
ゲンもしくは炭素数1〜200のアルキル基を表す。) で示される。
置換ベンジリデンソルビトール類としては、例えば、
1,3−ベンジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジベンジリ
デンソルビトール、1,3−モノ(p−ヒドロキシベンジ
リデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−ヒドロキシ
ベンジリデン)ソルビトール、1,3−モノ(p−クロロ
ベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(p−クロ
ロベンジリデン)ソルビトール、1,3−モノ(m−ニト
ロベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−ジ(m−ニ
トロベンジリデン)ソルビトール、1,3−(p−クロロ
ベンジリデン)2,4−(p−エチルベンジリデン)−d
−ソルビトールなどを挙げることができる。
ポリアミド樹脂もしくは、これを含む樹脂100重量部
に対する置換ベンジリデンソルビトール類の量は、0.01
〜10重量部、好ましくは0.05〜1重量部である。置換ベ
ンジリデンソルビトール類の配合割合が、前記の下限よ
り少なくなると、射出成形の場合の冷却時間を短縮する
ことができない。また、置換ベンジリデンソルビトール
類の配合割合が、前記上限よりも多くても射出成形時の
1サイクルの成形時間はより以上に短縮されることはな
く、成形品表面に銀状などを発生させたり、成形品の機
械的性質を低下させるので適当でない。
本発明は実施例に示すように、従来用いられている成
形性改良剤とポリアミドの成形性・離型性を悪くする均
一分散された層状珪酸塩を組み合わせることにより、予
想に反して従来の成形性改良剤のポリアミドに対する成
形性改良効果を大幅に改良することを見い出したもので
ある。この理由は明らかではないが、従来用いられてき
た成形性改良剤の金型面と成形品のすべり性改良効果、
結晶化時間短縮効果と、均一に分散された層状珪酸塩の
高温時の剛性向上効果が相乗的に作用したものと思われ
る。
また、この発明のポリアミド組成物は目的に応じて染
顔料、繊維状補強物、粒子状補強物、可塑剤、耐熱剤、
発泡剤および難燃剤などを用途に応じて適宜、適量含有
していてもよい。
層状珪酸塩をポリアミド樹脂もしくは、ポリアミドを
含む樹脂中に、均一に分散させる方法については特に制
限はないが、本発明の層状珪酸塩の原料が、多層状粘土
鉱物である場合には、膨潤化剤と接触させて、予め層間
を拡げて層間にモノマーを取り込みやすくした後ポリア
ミドモノマーと混合し、重合する方法(特開昭62−7495
7参照)によってもよい。
また、成形性改良剤をポリアミド樹脂もしくは、ポリ
アミドを含む樹脂に配合する方法についても特に制限は
なく、ポリアミドペレットにドライブレンドする方法、
押出機を用いて溶融混練する方法、重合途中もしくは終
了抜出し時に添加する方法などを採用することができ
る。
[実施例] 以下、本発明の実施例を説明する。
実施例1 層状珪酸塩の一単位の厚みが平均的に9.5Åで一辺の
長さが約0.1μmのモンモリロナイト100gを10の水に
分散し、これに51.2gの12−アミノドデカン酸と24mlの
濃塩酸を加え、5分間撹拌した後過した。更にこれを
十分洗浄した後、真空乾燥した。これにより、12−アミ
ノドデカン酸のアンモニウムイオンとモンモリロナイト
の複合体を調製した。複合体中珪酸塩分は80wt%となっ
た。また、X線回折測定の結果、複合体は、珪酸塩層間
距離が18.0Åであった。次に、撹拌機付きの反応器に、
10kgのε−カプロラクタムと1kgの水と100gの乾燥した
上記複合体を入れ、100℃にて撹拌し均一な状態とし
た。さらに、温度を260℃に上げ15kg/cm2の加圧下で制
御を行い、1時間撹拌した。その後放圧し、水分を反応
器から出しながら、常圧260℃で3時間反応を行った。
反応終了後、反応器下部ノズルよりストランド状に取り
出した反応物を水冷し、カッティングを行った。得られ
たペレットを熱水中で未反応のモノマー約10%を抽出
し、真空下で乾燥を行った。得られたペレット100重量
部にブレンドオイル[丸菱油化(株)製、バル−7220]
0.05重量部を添加しブレンダーで30分間混合した。さら
に、式: で示されるポリプロピレンリコール末端アミノ変性物
(三井テキサコケミカル(株)販売品、ジェファーミン
D−2000;以下PPGAと略す)0.3重量部を添加し、30分
間混合し、続いてこの混合物を押出機で混練押出しペレ
ットとした。押出機の設定温度はC1:200℃,C2:240℃,
C3:250℃,C4:240℃であった。
こうして得られた組成物について射出成形を行ない、
製品取出し時の離型力および取り出された成形品の変形
を観察した。
離型力測定法 添付の図に示す、離型力測定装置を取り付けた金型お
よび射出成形機を用い、後述する条件で、射出成形して
得られる成形品の離型力を測定した。
図において、1は射出成形機のシリンダー、2は成形
品、3は固定金型、4はエジェクターピン、5はコア、
6は移動金型、7はエジェクタープレート、8は圧力セ
ンサー、9は圧力センサー固定板、10はノックアウト
棒、11は記録計である。
金型3および6は横80mm,縦100mm,深さ30mm,肉厚2.3m
mで内側に十字のリブが入っている箱を形成するように
加工されている。
射出成形後、移動金型6を後退させ、ノックアウト棒
10を圧力センサー8に押しつけ、エジェクタープレート
7およびエジェクターピン4を介して箱を移動金型6か
ら離す際に圧力センサー8にかかる力(離型力)を記録
計11によって測定した。また取り出された成形品の変形
をチェックした。
[成形条件] 射出成形機:(株)日本製鋼所製 N140B II シリンダー設定温度: C1 C2 C3 C4 NH 240℃ 245℃ 250℃ 250℃ 250℃ 射出圧力:1次圧 650kg/cm2 金型温度:移動金型 90℃ 固定金型 85℃ 射出時間:10秒 冷却時間:8秒,15秒,30秒 結果を第1表に示す。
[射出成形品の物性] また得られた組成物を下記の成形条件で物性測定用の
テストピースを成形し、このテストピースについて引張
り降伏点強さ、破断点伸び、曲げ強さ、曲げ弾性率、熱
変形温度を下記の測定法によって測定した。
引張り降伏点強さ:ASTM−D−638 破断点伸び:ASTM−D−638 曲げ強さ:ASTM−D−790 曲げ弾性率:ASTM−D−790 熱変形温度:ASTM−D−648 上記物性の測定は、23℃において絶乾状態で行なっ
た。
[成形条件] 射出成形機:東芝機械(株)社製、IS−80 シリンダー設定温度: C1 C2 C3 C4 (ノズル) 240℃ 250℃ 250℃ 250℃ 射出圧力:600kg/cm2 金型温度:88℃ 射出時間:10秒 冷却時間:20秒 結果を第1表及び第2表に示す。
実施例2 実施例1の反応器に入れた複合体の量を200gとした以
外は、実施例1と同様の実験を行った。
実施例3 実施例1の反応器に入れた複合体の量を300gとした以
外は実施例1と同様の実験を行った。
比較例1 撹拌機付きの反応器に、複合体を仕込まずに、ε−カ
プロラクタム10kgと水1kgのみを仕込み、重合反応を行
い、ポリプロピレングリコールの末端変性物を加えず、
押出機で混練を行った以外は実施例1と同様の実験を行
った。
比較例2 実施例2のポリプロピレングリコールの末端変性物を
加えず、押出機で混練を行った以外は実施例2と同様の
実験を行った。
比較例3 撹拌機付き反応器に、複合体を仕込まずに、ε−カプ
ロラクタム10kgと水1kgのみを仕込み重合反応を行った
以外は、実施例2と同様の実験を行った。
実施例4 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、トリス(トリデシル)フォスフ
ァイトを使用した以外は、実施例2と同様の実験を行っ
た。
比較例4 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、トリス(トリデシル)フォスフ
ァイトを使用した以外は、比較例3と同様の実験を行っ
た。
実施例5 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、ミリスチン酸ミリスチルを使用
した以外は、実施例2と同様の実験を行った。
比較例5 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりにミリスチン酸ミリスチルを使用し
た以外は、比較例3と同様の実験を行った。
実施例6 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、ステアリン酸亜鉛を使用した以
外は、実施例2と同様の実験を行った。
比較例6 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、ステアリン酸亜鉛を使用した以
外は、比較例3と同様の実験を行った。
実施例7 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりにエチレンビスステアリルアミドを
使用した以外は、実施例2と同様の実験を行った。
比較例7 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりにエチレンビスステアリルアミドを
使用した以外は、比較例3と同様の実験を行った。
実施例8 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、ポリエチレン(分子量約1500)
を使用した以外は、実施例2と同様の実験を行った。
比較例8 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、ポリエチレン(分子量約1500)
を使用した以外は、比較例3と同様の実験を行った。
実施例9 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、珪酸マグネシウム[日本タルク
(株)製シムゴンM]を使用した以外は実施例2と同様
の実験を行った。
比較例9 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、珪酸マグネシウム[日本タルク
(株)製シムゴンM]を使用した以外は比較例3と同様
の実験を行った。
実施例10 実施例2におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、1,3,2,4−ジベンジリデンソル
ビトール[丸菱油化(株)製、Denon YK−1]を使用し
た以外は実施例2と同様の実験を行った。
比較例10 比較例3におけるポリプロピレングリコールの末端ア
ミノ変性物のかわりに、1,3,2,4−ジベンジリデンソル
ビトール[丸菱油化(株)製、Denon YK−1]を使用し
た以外は比較例3と同様の実験を行った。
なお、上記実施例および比較例における組成物は全て
X線回折測定の結果、珪酸塩層間距離が100Å以上であ
り、また、透過式電子顕微鏡で観察したところやはり、
100Å以上の層間距離で90%以上の各単位が平均的に分
散していた。
[発明の効果] 以上詳述したところからも明らかなように、本発明の
ポリアミド樹脂組成物は、その成形体が優れた機械的性
質を有するうえ、射出成形時の1サイクルの成形時間が
従来のポリアミド樹脂組成物に比べて顕著に短縮された
実用上極めて有用な組成物である。
【図面の簡単な説明】
図は離型力を測定するための射出成形機の概略を示す断
面図である。 1……射出成形機のシリンダー 2……成形品(箱型成形品)またはキャビティー 3……固定金型 4……エジェクターピン 5……コア 6……移動金型 7……エジェクタープレート 8……圧力センサー 9……圧力センサー固定板 10……ノックアウト棒 11……記録計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 隆一 山口県宇部市大字小串1978―10 宇部興 産株式会社宇部ケミカル工場内 (72)発明者 西尾 武純 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 岡田 茜 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41 ―1 株式会社豊田中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−74957(JP,A) 特開 昭51−129447(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】層状珪酸塩を予め膨潤化剤と接触させて層
    間距離を広げ、次いでポリアミドモノマーを混合して該
    層間に取り込み、該ポリアミドモノマーを重合させると
    いう方法により、ポリアミド樹脂(A)中に層状珪酸塩
    (B)の少なくとも50重量%が単層ないし3層の多層物
    状態で、平均20Å以上の層間距離を保った状態で、均一
    に分散しているポリアミド複合材料に、 成形性改良剤(C)として、ポリアルキレングリコール
    の末端変性物、リン酸もしくは亜リン酸エステル類、高
    級脂肪酸モノエステル類、高級脂肪酸もしくはその金属
    塩、エチレンビスアミド化合物、低分子量ポリエチレ
    ン、珪酸マグネシウムおよび置換ベンジリデンソルビト
    ール類からなる群から選ばれる化合物 を配合したポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ポリアミド樹脂(A)100重量部に対し、
    層状珪酸塩(B)0.05〜30重量部、および成形性改良剤
    (C)0.01〜10重量部を配合した、請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】均一に分散している層状珪酸塩(B)の1
    辺が0.002〜1μm、厚みが6〜20Åである、請求項1
    記載の組成物。
  4. 【請求項4】ポリアルキレングリコールの末端変性物
    が、次式: X−RO−CH2−CH2 nO−R−X (a) もしくは、 (式中、XはNH2、COOHまたはHを表し、Rはそれぞれ
    炭素数1〜100の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基
    を表し、nは(a)の場合、4〜1200の数であり、
    (b)の場合、1〜200の数である) で示される、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】リン酸もしくは亜リン酸エステル類が、次
    式: (RO)nPO(OH)3-n (式中、nは1または2を表し、Rは炭素数1〜10のア
    ルキル基を表す) もしくは(RO)3P (式中、Rは炭素数10〜25のアルキル基またはフェニル
    基、あるいはそれらの基の一部が炭化水素基で置換され
    ている基を表す) で示される、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】高級脂肪酸モノエステル類が、次式: (式中、R1およびR2は炭素数8〜32のアルキル基を表
    す) で示される、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】高級脂肪酸もしくはその金属塩が、次式: CH3CH2 nCOOX (式中、nは9〜25の数を表し、XはHもしくは周期律
    表第I〜III族の金属を表す) で示される、請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】エチレンビスアミド化合物が、次式: CH3CH2 mCO−NHCH2 2NH−COCH2 nCH3 (式中、mおよびnは9〜25の数である) で示される、請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】低分子量ポリエチレンが、500〜5000の分
    子量を有する、請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】珪酸マグネシウムが、平均粒径1〜10μ
    mを有する、請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】置換ベンジリデンソルビトール類が、次
    式: または、次式: (式中、R1、R2およびR3はそれぞれH、ヒドロキシル
    基、ハロゲンまたは炭素数1〜200のアルキル基を表
    す) で示される、請求項1記載の組成物。
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