JP2689138B2 - 建築用化粧パネルおよびその製造方法 - Google Patents

建築用化粧パネルおよびその製造方法

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JP2689138B2
JP2689138B2 JP63202677A JP20267788A JP2689138B2 JP 2689138 B2 JP2689138 B2 JP 2689138B2 JP 63202677 A JP63202677 A JP 63202677A JP 20267788 A JP20267788 A JP 20267788A JP 2689138 B2 JP2689138 B2 JP 2689138B2
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誠一 柳沢
憲明 新
暉生 横田
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Nikken Sekkei Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Nikken Sekkei Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建物の外壁面、内壁面、床あるいは天井面
等に張設される建築用化粧パネルおよびその製造方法に
関する。
〔従来の技術〕
従来、建築用化粧パネルを製造するには、第2図に示
されるように、まず、型枠Kに所定枚数の天然石等の石
材からなる化粧板1を、その表面(図示下面)が型枠K
に接するように所定の間隔、即ち目地部1aに相当する間
隔をおいて載置させる。つぎに、目地部1aにシーリング
材2を充填した後、化粧板1の裏面側(図示上面)に接
着剤3を塗布し、この上にコンクリートを打設してコン
クリート基板4を形成させている。そして、養生後に型
枠Kから取り外すことにより、第3図に示されるような
建築用化粧パネルEを得ることができる。
この場合、接着剤3は、化粧板1とコンクリート基板
4とを接着させるために、また、化粧板1/コンクリート
基板4の間の緩衝材として、さらに、化粧板1を汚染す
るエフロレッセンス(コンクリート中のNa2SO4、CaSO4
等のいわゆるアクが化粧板1の内部を通過して表面に滲
み出してくる現象。これによってパネルEの外観が著し
く阻害される。)を防止するために使用される。
しかし、接着剤3を用いる場合には、それを計量した
り、混合したり、均一に塗布したりする作業を行わなけ
ればならないため煩雑であり、また、接着剤3が硬化す
るまでコンクリートを打設できない等の問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、エフロレッセンスが発生するのを確実に阻
止し、長期間にわたり美しい外観を保持できる建築用化
粧パネルおよびその簡易な製造方法を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、石材からなる化粧板とコンクリート基板と
を積層させてなり、これらの間に柔軟性があって透水性
でないシートを介在させ、前記化粧板と前記コンクリー
ト基板とをコンクリートで連結した建築用化粧パネルを
要旨とする。
また、本発明は、型枠上に石材からなる化粧板を置
き、この化粧板の上に柔軟性があって透水性でないシー
トを配置し、このシートの上にコンクリートを打設して
コンクリート基板を形成させると共に該コンクリート基
板と前記化粧板とをコネクタで連結する建築用化粧パネ
ルの製造方法を要旨とする。
このように、化粧板とコンクリート基板との間に柔軟
性があって透水性でないシートを介在させるため、この
シートが柔軟性があることにより緩衝材としての役割を
果たすので衝撃による建築用化粧パネルの破壊を防止で
きると共に、このシートが透水性でないことによりエフ
ロレッセンスの発生を防止することが可能となる。ま
た、化粧板とコンクリート基板とをコネクタで連結して
いるため、従来におけるように接着剤を介して化粧板と
コンクリート基板とを接着させなくともよいから、接着
剤を使用するときのような煩雑な作業を解消することが
できる。
以下、図を参照してこの手段につき詳しく説明する。
なお、第2図および第3図におけると同様な部材は同じ
番号で表わす。
第1図は、本発明の建築用化粧パネルの一例の断面説
明図である。第1図において、コンクリート基板4の上
に石材からなる化粧板1が積層されており、これらの間
に柔軟性シート10が介在されている。コンクリート基板
4と化粧板1とはコネクタで連結されている(図示せ
ず)。
柔軟性シート10は、柔軟性であって透水性でないもの
であればよく、例えば、軟質塩化ビニル樹脂、エチレン
−酢酸ビニル樹脂などの樹脂類のシート、ネオプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴムなどのゴム類の
シートである。ただし、シート状物性試験(JIS K630
1)における破断時の伸びが20%〜1000%であることが
好ましい。伸びが20%未満では、柔軟性が小さいため部
材の相互の膨張係数の差、温度差、振動変位などによる
膨張、収縮等の動きを吸収できない。したがって、石材
からなる化粧板1に界面剥離、亀裂などが生じる。一
方、1000%を超えるとエフロレッセンスが発生し易くな
る。柔軟性シート10の厚さは、特に限定されるものでは
ないが0.3mm〜1mm程度であればよい。
この建築用化粧パネルを製造するには、型枠Kの上に
所定枚数の化粧板1を置き(第2図参照)、目地部1aが
存在する場合にはこの目地部1aにシーリング材2を充填
した後、化粧板1の上に柔軟性シート10を配置する。こ
の柔軟性シート10は、必要に応じて、接着剤や粘着剤を
介して化粧板1に貼り付けてもよい。つぎに、柔軟性シ
ートの上にコンクリートを打設してコンクリート基板4
を形成させると共に、このコンクリート基板4と化粧板
1とをコネクタで連結する。コネクタで連結するには、
例えば、コンクリート基板4と化粧板1とをボルト締め
して一体化させればよい。
以下に実施例および比較例を示す。
〔実施例、比較例〕
(1)緩衝性試験。
第1図に示すように、石材からなる化粧板(200mm×2
00mm×35mm)とコンクリート基板(200mm×200mm×35m
m)との間にシート(200mm×200mm×1mm)を挟み、試験
体とした。化粧板表面に高さ1mより鉄球2.26kgを落下さ
せ、シートの破壊状態を目視にて観察した。この結果を
表1に示す。
(2)エフロレッセンス試験(シートの透水性試験)。
上記により作製した試験体(化粧板1/柔軟性シート10
/コンクリート基板4)を4枚組み合わせて第4図に示
す水槽20を作製した。次に水槽20中に6%硫酸ナトリウ
ム水溶液を入れ、水槽20の外部の表面に滲み出るエフロ
レッセンスの状態を目視で観察した。この結果を表1に
示す。
表1から明らかなように、シートの伸びが小さくなる
と(比較例1)、衝撃性がわるくなることが判る。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、化粧板とコンク
リート基板との間に柔軟性があって透水性でないシート
を介在させ、かつ化粧板とコンクリート基板とをコネク
タで連結したため、下記の効果を奏することができる。
化粧板とコンクリート基板との間に柔軟性があって透
水性でないシートを介在させたため、このシートが柔軟
性があることにより緩衝材としての役割を果たすので衝
撃による建築用化粧パネルの破壊を防止できると共に、
このシートが透水性でないことによりエフロレッセンス
の発生を防止することが可能となる。
化粧板とコンクリート基板とをコネクタで連結してい
るため、接着剤を介して化粧板とコンクリート基板とを
接着させなくともよいから、接着剤を使用するときのよ
うな混合、均一塗布等の煩雑な作業を解消することがで
きる。
接着剤を使用するときのように接着剤が硬化するまで
コンクリートの打設を待たなくともよく、柔軟性があっ
て透水性でないシートの使用直後にコンクリートの打設
作業が可能となるので、工程の短縮化がはかれるから生
産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の建築用パネルの一例の断面説明図、第
2図は従来の建築用パネルの製造例を示す断面説明図、
第3図は建築用パネルの一例の斜視説明図、第4図は石
材製の水槽の斜視説明図である。 1……化粧板、1a……目地部、2……シーリング材、3
……接着剤、4……コンクリート基板、10……柔軟性シ
ート、20……水槽、K……型枠、E……建築化粧用パネ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−15103(JP,A) 特開 昭57−43865(JP,A) 特開 昭61−297141(JP,A) 実開 昭54−173081(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石材からなる化粧板とコンクリート基板と
    を積層させてなり、これらの間に柔軟性があって透水性
    でないシートを介在させ、前記化粧板と前記コンクリー
    ト基板とをコネクタで連結した建築用化粧パネル。
  2. 【請求項2】型枠上に石材からなる化粧板を置き、この
    化粧板の上に柔軟性があって透水性でないシートを配置
    し、このシートの上にコンクリートを打設してコンクリ
    ート基板を形成させると共に該コンクリート基板と前記
    化粧板とをコネクタで連結する建築用化粧パネルの製造
    方法。
JP63202677A 1988-08-16 1988-08-16 建築用化粧パネルおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP2689138B2 (ja)

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JPS54173081U (ja) * 1978-05-26 1979-12-06
JPS5743865A (en) * 1980-08-29 1982-03-12 Kohkoku Chem Ind Concrete sheath sheet and concrete panel and its manufacture
JPS6015103A (ja) * 1983-07-08 1985-01-25 日本電気硝子株式会社 Alc板の化粧面施工方法

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