JP2687766B2 - 自動車の歩行者保護装置 - Google Patents

自動車の歩行者保護装置

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JP2687766B2
JP2687766B2 JP3166549A JP16654991A JP2687766B2 JP 2687766 B2 JP2687766 B2 JP 2687766B2 JP 3166549 A JP3166549 A JP 3166549A JP 16654991 A JP16654991 A JP 16654991A JP 2687766 B2 JP2687766 B2 JP 2687766B2
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政信 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボンネットを有する自
動車のカウル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】事故発生時の歩行者保護を目的とした従
来の自動車のカウル構造としては、例えば図7〜図9に
示すようなものがある(例えば実開昭59−69075
号公報参照)。
【0003】すなわち、フード20は主フード21と副
フード22で構成され、副フード22はフードアーム2
3,ホルダー24,第1リンク25,第2リンク26に
よって支持されている。
【0004】図9に示す如く、外力Fがフード20の先
端から後方へ作用したとき、主フード21に取り付けら
れたホルダー24は、第1リンク25の下端部ピン27
を後方へ押す。後方へ押された第1リンク25は支持ピ
ン28を中心に反時計方向に回転し、第2リンク26を
介して副フード22の後端側が上方へ跳ね上げられ、ス
トッパー29によって回動は固定されるという構造にな
っている。
【0005】そして、跳ね上げられた副フード22は、
塑性変形することによって歩行者頭部の衝撃エネルギー
を吸収するようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車のカウル構造にあっては、機構を正常
に作動させるためには、副フード22が完全に跳ね上げ
られるまでに、各リンク等が変形しないように剛性を高
める必要がある。このため、図7にB部として示した、
副フード22表面のリンク取付部近傍においては、干渉
方向に対する副フード22の剛性が高くなる(図5
(B)参照)。
【0007】一方、図7にA部として示した副フード2
2の後端中心部においては、図5に(A)として示され
ているように反力が弱い。このように、干渉部位によっ
て反力特性が異なる可能性があるという問題点があっ
た。また、広いリンクスペースを必要とし、更にまたリ
ンクや長穴を用いた構造であるため、ガタが発生し易い
という問題点があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、エネルギー吸収効率を向上さ
せ、干渉部位による反力差やガタを無くし、要求スペー
スを小さくした自動車のカウル構造を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】カウルボックス上壁の前
後に支持部材を後方へ傾斜させて立設するとともに、こ
れら支持部材の上端にカバーを跨ぐようにして結合し、
さらに前方側支持部材の下部と後方側支持部材の上部と
の間にエネルギー吸収体を架設し、カバーに所定以上
衝撃荷重が掛かった際、支持部材が後方へ倒れ、エネ
ルギー吸収体の変形によって衝撃エネルギーを吸収する
ようにしてある
【0010】
【作用】車両にはねられた歩行者がカウルに干渉する場
合に、頭部に車両前後方向への移動モードが発生する
と、先ず、支持部材が上下端を支点として回動して倒
れ、エネルギー吸収体が伸びて歩行者のエネルギーを吸
収する。次いで、前後方向の移動がおさまり、顕著にな
る上下方向の荷重に対し、支持部材が変形してエネルギ
ーを吸収する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図3は、本発明の一実施例を示す図で、図1は図2
のB−B断面図、図2は平面図、図3は斜視図である。
【0012】まず構成を説明する。図1において、1は
カウルボックスで、その上壁1aには基板2を取り付け
てある。該基板2の前後部2a,2bには支持部材3,
4を後方へ傾斜して立設してある。そして、これら支持
部材3,4の上端にカバー5を跨ぐようにして結合し
て、フード6とほぼ面一に連ならせてある
【0013】支持部材3,4は、その下端部3a,4a
及び上端部3b,4bにおいて所定以上の荷重が支持部
材3,4に掛かったときに前後に回動しうるように、ビ
ード7などの回転を阻害するものは上下端部3b,4
b,3a,4aには設けられておらず、平板となってい
る。
【0014】8は、前方側支持部材3の下端と後方側支
持部材4の上端との間に架設したエネルギー吸収体で、
その両端部には波状のビード9が設けられている。エネ
ルギー吸収体8は前端を支持部材3と基板2の間に挟み
込んでボルト11で固定するとともに、その後端は支持
部材4とカバー5の間に挟み込んで接合してある
【0015】基板2は、後端部2bをカウル1に取り付
けられた、固定用金具10に差し込まれた後に、前端部
2aにおいてカウル1にボルト11で締結されている。
なお、12はガラス、13はワイパーである。
【0016】次に図4〜図5を参照して作用を説明す
る。図4に示すように車両にはねられた歩行者がカウル
1に干渉する場合において、干渉の仕方によっては頭部
14が点線で図示した位置から実線で図示した位置に移
動する、車両後方への移動モードが発生する場合があ
る。
【0017】このとき頭部14がカバー5に干渉する
と、摩擦力が発生するため、カバー5全体は支持部材
3,4を押し倒す方向に変形する。すると、エネルギー
吸収体8は伸ばされ、波板形状のビード9が伸びるた
め、その変形でエネルギーを吸収する。
【0018】一方、有る程度変形すると、エネルギー吸
収体8の伸び変形は止まるが、頭部14の車両前後方向
への移動も収まり、その時顕著になる上下方向荷重に対
して、支持部材3,4は、本来有している軸方向(面内
方向)に対してのエネルギー吸収特性が機能を発揮する
こととなる。
【0019】このように、斜めに通したエネルギー吸収
体8と、支持部材3,4の有しているエネルギー吸収機
能の作用により、歩行者のエネルギーを効果的に吸収す
る。図5には、本実施例の荷重−変位特性を従来例と対
比して示す。まず、エネルギー吸収体8によって、小さ
い荷重で変位してエネルギーを吸収し、次いで、支持部
材3,4によって大きなエネルギーを吸収している。
【0020】なお、歩行者が前後方向に移動しない場合
においても、支持部材3,4の持つエネルギー吸収機能
の作用により、歩行者のエネルギーが吸収される。
【0021】図6には、本発明の他の実施例を示す。こ
の実施例は、カウル1に斜めに渡した、前記実施例のエ
ネルギー吸収体8の代わりに、油圧ダンパ15を用いた
ものである。
【0022】本実施例によれば、エネルギー吸収量を大
きくすることができ、かつ油圧ダンパ15の特性値を変
えることによって、エネルギー吸収量を変えられるの
で、エネルギー吸収量を正確に設定でき、また設定値を
変えることも容易にできる等の効果がある。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、万一歩行者をはねても、歩行者のエネルギーを効果
的に吸収することができるので簡単な構造で確実にエネ
ルギーを吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】同じく一実施例を示す平面図。
【図3】同じく一実施例を示す斜視図。
【図4】同じく一実施例の作用を説明する断面図。
【図5】荷重−変位特性を示す図。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図。
【図7】従来例を示す平面図。
【図8】同じく従来例を示す断面図。
【図9】同じく従来例の作用を説明する断面図。
【符号の説明】
1…カウル 2…基板 3,4…支持部材 5…カバー 8…エネルギー吸収体 9…ビード 15…油圧ダンパ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウルボックス上壁の前後に支持部材を
    後方へ傾斜させて立設するとともに、これら支持部材の
    上端にカバーを跨ぐようにして結合し、さらに前方側支
    持部材の下部と後方側支持部材の上部との間にエネルギ
    ー吸収体を架設し、カバーに所定値以上の衝撃荷重が掛
    かった際、支持部材が後方へ倒れ、エネルギー吸収体の
    変形によって衝撃エネルギーを吸収するようにしたこと
    を特徴とする自動車の歩行者保護装置
JP3166549A 1991-07-08 1991-07-08 自動車の歩行者保護装置 Expired - Fee Related JP2687766B2 (ja)

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JPH0516836A JPH0516836A (ja) 1993-01-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5507408B2 (ja) * 2010-10-18 2014-05-28 小島プレス工業株式会社 カウルルーバー用シール構造
JP5711942B2 (ja) * 2010-11-19 2015-05-07 日本プラスト株式会社 カウルトップカバー
US8641130B2 (en) 2011-09-23 2014-02-04 Nissan North America, Inc. Vehicle cowl cover

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3009953U (ja) * 1994-07-25 1995-04-18 博司 大塚 応援用具

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