JP2555758Y2 - キャブチルト車両のキャブ構造 - Google Patents

キャブチルト車両のキャブ構造

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JP2555758Y2
JP2555758Y2 JP5360992U JP5360992U JP2555758Y2 JP 2555758 Y2 JP2555758 Y2 JP 2555758Y2 JP 5360992 U JP5360992 U JP 5360992U JP 5360992 U JP5360992 U JP 5360992U JP 2555758 Y2 JP2555758 Y2 JP 2555758Y2
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JP
Japan
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cab
vehicle
cross pipe
front member
frame
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JP5360992U
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JPH0613987U (ja
Inventor
康祐 森
斎藤  弘
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、キャブ全体が車体の
前方に回転できるトラック等のキャブチルト車両におけ
るキャブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】大型トラック等のキャブオーバ形の車両
は、エンジンの上に運転室(キャブ)が設けられてい
る。したがって、エンジンの保守点検、修理の際にはキ
ャブ全体が車体の前方に回転できるように構成されてい
る。
【0003】図3〜図5は従来のキャブチルト車両のキ
ャブ構造を示すもので、車体を構成する車体フレーム1
の前端部にはブラケット2が設けられ、このブラケット
2にはキャブクロスパイプ3とトーションバー4が支持
されている。
【0004】キャブクロスパイプ3にはキャブフレーム
5の前端部が枢支されており、このキャブフレーム5に
はキャブ6が設けられている。そして、キャブ6はキャ
ブクロスパイプ3を中心として車体の前方に回転できる
ようになっている。
【0005】キャブフレーム5の上部にはキャブフロア
7が設けられ、このキャブフロア7の前端部にはフロン
トロアパネル8が設けられている。さらに、このフロン
トロアパネル8の前部には断面がコ字状のフロントメン
バ9が設けられ、このフロントメンバ9の開口縁はフロ
ントロアパネル8に溶接されているとともに、両端部は
フロントピラー10に溶接されている。
【0006】前記フロントロアパネル8の前部にはフロ
ントパネル11が設けられ、このフロントロアパネル8
の上部にはフロントガラス(図示しない)が装着される
フロントガラス装着窓12が設けられている。
【0007】このように構成されたキャブチルト車両
は、キャブ6が車体フレーム1の前端部に位置している
ため、車両の衝突時における乗員の安全確保のためにキ
ャブ6には種々の安全対策がなされている。
【0008】すなわち、車体フレーム1の前端部に衝撃
吸収ダンパを設けたり、フロントロアパネル8の前部に
フロントメンバ9を設け、この両端部をフロントピラー
10に固定して車両の衝突時に前方から入力が加わって
もフロントメンバ9によってキャブ6の変形を抑えてい
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に構成されたキャブチルト車両のキャブ構造は、車両の
衝突時において、車両の衝突時により前方から入力が加
わったときフロントメンバのみによってキャブの変形を
抑える構造である。したがって、フロントメンバの剛性
が要求され、フロントメンバの板厚をアップさせたり、
大型化しているが、車体重量アップとなり、またコスト
アップとなっている。
【0010】この考案は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、車両の衝突時により
前方から入力が加わったときのキャブの変形を最小限に
抑えることができ、また構造的に簡単なキャブチルト車
両のキャブ構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この考案は、前述した目
的を達成するために、車体フレームと、この車体フレー
ムにブラケットを介して設けられたキャブクロスパイプ
およびトーションバーと、前記キャブクロスパイプに枢
支されたキャブフレームと、このキャブフレームに設け
られ前面にフロントメンバを設けたキャブとから構成
し、前記キャブクロスパイプにリンクの中間部を枢支
し、このリンクの一端部を前記トーションバーの後部に
近接もしくは当接し、他端部を前記フロントメンバの前
部に固定したことにある。
【0012】
【作用】車両の衝突時により前方から入力が加わったと
き、フロントメンバが後方に変形しようとするが、この
フロントメンバに一端部が固定されたリンクの他端部が
トーションバーに当接してリンクの回動が阻止され、こ
のリンクによってフロントメンバの後方への変形を抑制
する。
【0013】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説
明を省略する。
【0014】図1および図2に示すように、キャブフレ
ーム5に支持されたキャブクロスパイプ3の両端部には
それぞれリンク21,21の中間部が嵌合されている。
これらリンク21,21は鋼材によって形成され、上端
部には上方へ突出する略L字状の固定部22が設けら
れ、下端部には斜め後方へ突出する当接部23が設けら
れている。
【0015】リンク21の固定部22には側方へ突出す
る取付け片24が一体に設けられ、この取付け片24は
複数本のボルト25によってフロントメンバ9に対して
固定されている。また、リンク21の当接部23はブラ
ケット2に設けられたトーションバー4の後部に近接し
ている。
【0016】したがって、フロントメンバ9はキャブク
ロスパイプ3に固定された2つのリンク21,21によ
って支持された状態にあり、車両の衝突時により前方か
ら入力が加わったとき、図1に2点鎖線で示すように、
フロントメンバ9が後方に僅かに変形する。
【0017】このため、フロントメンバ9に固定された
リンク21,21の固定部22がフロントメンバ9とと
もに後方へ変形すると、リンク21,21がキャブクロ
スパイプ3を支点として回動し、当接部23がトーショ
ンバー4に当接してリンク21,21の回動が阻止され
る。
【0018】リンク21,21の回動が阻止されると、
このリンク21,21と連結されたフロントメンバ9は
僅かに後方、すなわち運転室方向へ変形するのみでキャ
ブ6の変形を抑制することができる。
【0019】したがって、車両の衝突によって前方から
入力が加わってもキャブ6の変形を最小限に抑え、乗員
の安全性をいっそう向上でき、またフロントメンバ9の
板厚をアップさせたり、大型化することなく、車体重量
のアップを防止できる。なお、前記一実施例において
は、キャブクロスパイプに2つのリンクを設けたが、3
つ以上設けてもよく、また形状も限定されるものではな
い。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、車両の衝突時により前方から入力が加わったときの
キャブの変形を最小限に抑えることができ、また、キャ
ブクロスパイプにリンクを設けた簡単な構造であり、車
体重量をアップさせることなく、より安全なキャブチル
ト車両のキャブ構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係わるキャブチルト車両
のキャブ構造の要部の縦断側面図。
【図2】同実施例のキャブチルト車両のキャブの正面
図。
【図3】従来のキャブチルト車両のキャブの正面図。
【図4】従来のキャブチルト車両のキャブ構造の一部を
示す縦断正面図。
【図5】従来のキャブチルト車両のキャブの側面図。
【符号の説明】
1…車体フレーム、2…ブラケット、3…キャブクロス
パイプ、4…トーションバー、6…キャブ、9…フロン
トメンバ、21…リンク、22…固定部、23…当接
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームと、この車体フレームにブ
    ラケットを介して設けられたキャブクロスパイプおよび
    トーションバーと、前記キャブクロスパイプに枢支され
    たキャブフレームと、このキャブフレームに設けられ前
    面にフロントメンバを設けたキャブとから構成されたキ
    ャブチルト車両のキャブ構造において、前記キャブクロ
    スパイプに中間部が枢支され、一端部が前記トーション
    バーの後部に近接もしくは当接され、他端部が前記フロ
    ントメンバの前部に固定されるリンクを設けたことを特
    徴とするキャブチルト車両のキャブ構造。
JP5360992U 1992-07-30 1992-07-30 キャブチルト車両のキャブ構造 Expired - Lifetime JP2555758Y2 (ja)

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JPH0613987U JPH0613987U (ja) 1994-02-22
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JPH0613987U (ja) 1994-02-22

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