JP2684458B2 - 水平連続鋳造設備の引抜き制御システム - Google Patents
水平連続鋳造設備の引抜き制御システムInfo
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- JP2684458B2 JP2684458B2 JP3047557A JP4755791A JP2684458B2 JP 2684458 B2 JP2684458 B2 JP 2684458B2 JP 3047557 A JP3047557 A JP 3047557A JP 4755791 A JP4755791 A JP 4755791A JP 2684458 B2 JP2684458 B2 JP 2684458B2
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Description
の棒状鋳片を間欠的に引抜いて長尺の鋳片を連続鋳造す
る水平連続鋳造設備の引抜き制御システムに関するもの
である。
ド内での初期凝固の段階で、凝固しつつあるシエルが破
断する、いわゆるブレークアウトを生じ、それが原因で
溶湯が漏れ出してモールドを溶損する可能性がある。こ
のようなブレークアウトおよび溶湯の漏れ出しを未然に
防ぐ方法として、従来、各種の方法が知られている。
示されている連続鋳造方法と装置は、モールドの入口端
部に設けられているブレークリングの背部に相当するモ
ールドチューブに熱電対を設けて、モールド内の凝固状
態をモールドチューブの温度検知により監視し、異常が
発生したとき、引抜きを制御することでブレークアウト
および溶湯の漏れ出しを防止する方法である。
技術では、密閉筒状のモールドチューブの入口端部でか
つブレークリングの背部に相当する部位に熱電対を設け
た場合、ブレークリング端でのブレークアウトを検出し
て溶湯の漏れ出しを防止することができるけれども、こ
のブレークリングよりも後方のモールドの中央部や後端
部での縦割れなどのブレークアウトを検知することがで
きず、溶湯の漏れ出し前の引抜き停止などの適確な制御
ができないためにモールドを溶損しやすい。また、従
来、特開昭57−97857号公報に開示されているよ
うに、密閉筒状のモールドチューブの出口端部の後方に
温度検出装置を設けて、このモールドチューブ以降にお
ける鋳片の表面温度を検出する水平連続鋳造設備の引抜
き速度制御方法では、モールドチューブ内のブレークア
ウトを予知することが可能であるけれども、ブレークア
ウトの発生個所から所定間隔を存して離間しているため
に応答が遅く、溶湯の漏れ出し前の引抜き停止などの適
確な制御ができないためにモールドを溶損しやすい。こ
れに対し、従来、特開平1−218741号公報,特公
昭61−32104号公報および特開昭56−4724
6号公報に開示されているように、モールド内の冷却効
果を均一にするためにモールドチューブに後続するアジ
ャスタブル式モールドを採用した場合、鋳片の断面形状
をよくする上で、上記モールドチューブを短かくするこ
とが望ましいが、短かいモールドチューブを使用する
と、たとえモールドチューブの入口端部でかつブレーク
リングの背部に相当する部位に熱電対を設けても、この
ブレークリングよりも後方のモールドの中央部や後端部
での縦割れなどのブレークアウトを検知することができ
ず、このモールドチューブ内でのブレークアウトによっ
て、後続のアジャスタブル式モールドに溶湯が容易に流
出して、溶湯の漏れ出しがそれだけ多くなる。さらに、
モールドの鋳造方向の冷却能力を変化させるために、水
冷型のモールドチューブと、水冷型モールドに黒鉛ライ
ナを内張りしたものとを組み合わせたモールドにおいて
も、モールドチューブを短かくすると溶鋼の漏れ出しが
多くなる。
で、ブレークアウト時の溶湯の漏れ出しを十分に防止で
きるとともに、短かいモールドチューブの使用を可能に
できる水平連続鋳造設備の引抜き制御システムを提供す
ることを目的とする。
に、この発明に係る水平連続鋳造設備の引抜き制御シス
テムは、タンディッシュと、これに密閉接合されたモー
ルドとを備え、上記モールドは密閉筒状のモールドチュ
ーブと、これに後続して設けられかつ周方向に分割され
たモールドより構成されるアジャスタブル式モールドと
からなる水平連続鋳造装置の引抜き制御システムであっ
て、上記モールドチューブの出口端部に設けられた第1
の熱電対と、上記モールドチューブの入口に設定された
ブレークリングの端部におけるモールド壁内に設けられ
た第2の熱電対と、上記第1の熱電対による検知温度が
所定値以上になったとき、あるいは、上記第2の熱電対
による検知温度が所定値以下になったとき、引抜きを一
時停止もしくは引抜き速度を低速に変更し、上記検知温
度が通常の値に戻ったとき引抜きを元の状態に復帰させ
る制御部とを備えたことを特徴とする。
の温度を第1および第2の両熱電対により監視し、上記
第2の熱電対による検知温度が所定値以下になったと
き、ブレークアウトが上記モールドチューブのブレーク
リング端の初期凝固部で発生したことを検知することが
でき、また、上記第1の熱電対による検知温度が所定値
以上になったとき、上記ブレークリングよりも下流側に
おける上記モールドチューブ内で発生したことを検知す
ることができ、これらの検知に基づいて引抜きを一時停
止もしくは引抜き速度を低下させることで、モールドチ
ューブ内に部分的に流出した溶湯を冷却し凝固させて外
部への漏れ出しを未然に防止すること が可能となる。 ま
た、上記の部分的な流出溶湯の冷却にともない、熱電対
による検知温度が通常の値に戻ると、引抜きが元の状態
に復帰される。
て説明する。
タブル式モールドを使用した水平連続鋳造設備の引抜き
制御システムの構成図を示す。同図において、1はタン
ディッシュで、溶湯Yを保持する。2は開閉ゲートで、
そのハウジング2Aが上記ダンディッシュ1の出湯部1
Aの外面に取り付けられており、スライディングゲート
2Bおよびフィードノズル2Cを備えている。3は強冷
却部となる固定のモールドチューブで、鋳片の断面とほ
ぼ同一の断面形状を有しその背面が水冷されるBe−C
u筒から構成されており、このモールドチューブ3の入
口端部には、このモールドチューブ3の内径よりも小さ
いセラミック製のブレークリング4が嵌着されている。
5はアジャスタブルモールドで、潤滑性のよいカーボン
が内張りされ周方向に複数個に分割して径方向に移動可
能な緩冷却部に構成されている。6はピンチロールで、
駆動モータ7により駆動回転されて鋳片17を矢印x方
向に間欠的に引抜き移動させるものである。14はモー
ルドケーシングである。
設けられた第1の熱電対で、モールドチューブ3の周方
向に所定間隔を存して複数本配置され、モールドチュー
ブ3の温度を監視して検知する。9は上記モールドチュ
ーブ3の入口端部のブレークリング4の背部に設けられ
た第2の熱電対で、上記モールドチューブ3内のブレー
クリング4の背部での初期の凝固状況を温度により監視
するもので、周方向に間隔を隔てて複数本配置されてい
る。10は温度/電圧変換器で、上記第1および第2の
熱電対8,9による検知温度信号を入力し、それを電圧
値に変換して出力する。11は演算器で、上記温度/電
圧変換器10からの出力を受けて、初期の凝固段階およ
び通常の引抜き操業段階といった時間を関数とする演算
を行ない制御信号を出力する。12はピンチロール駆動
モータ7の制御用ユニットで、上記演算器11から出力
される制御信号にもとづいて上記駆動モータ7およびピ
ンチロール6の回転を制御するもので、この制御用ユニ
ット12と上記演算器11とにより、鋳片17の引抜き
制御部13を構成している。
抜き制御システムによる引抜き制御動作について説明す
る。まず、引抜き開始はダンディッシュ1内の溶湯Yが
モールドチューブ3内に流入して第2の熱電対9が温度
上昇を検知した時点で、予めプログラムされた引抜きパ
ターンにもとづいて、図2に示すように、ダミーバー1
4の引抜き移動からスタートする。このとき、ダミーバ
ー14の後端部にはモールドチューブ3内に流入してく
る溶湯を矢印aで示すように、モールドチューブ3の周
壁側に偏流させる突起ガイド14Aが設けられているの
で、初期凝固時の熱収縮を補正するとともにダミーバー
14と鋳片17との固着を十分にする。さらに、上記第
2の熱電対9によって凝固開始部の凝固状況の監視を適
確におこなう。そして、上述のオートスタートの引抜き
パターンが完了すると、自動的に通常の引抜きパターン
に移行する。
常な場合は、図3のように、ブレークリング4の背部に
おいて凝固が開始され、その凝固シェルCは引抜き抵抗
力に十分に耐える厚さで連続して形成され、各引抜きス
トロークごとに新しい高温の溶湯Yが上記モールドチュ
ーブ3内に流入するために、熱電対9の検知温度は図4
のようにほぼ一定の高温状態にある。他方、凝固開始点
でのシェルCとモールドチューブ3の内壁とのスチック
や溶着不良等に起因して、図5のようにシェルCが破断
し、ブレークアウトB.Oが発生すると、前回の引抜き
ストローク時に凝固したシェルC1が残され、上記熱電
対9が低温化した上記シェルC1で被覆されて、新しい
高温の溶湯Yからの熱伝達を受けないために、上記熱電
対9による検知温度が図6で示すように大きく変化す
る。この大きな温度変化にもとづいて引抜き制御部13
が動作し、鋳片17の引抜き速度を低下させる。その引
抜き速度の低下量は、凝固シェルCが引抜き抵抗力に十
分に耐え得る厚さになるような値に設定されており、こ
れにより、ブレークアウト発生時における溶湯の漏れ出
しを防止することができる。以上の引抜き制御により、
正常な凝固状況に復帰したならば、通常の引抜きパター
ンに自動的に復帰させる。
ルドチューブ3の出口端部の温度が第1の熱電対8によ
り常時監視されており、モールドチューブ3内のブレー
クリング4よりも下流側での凝固シェルの破断にともな
いブレークアウトが発生した場合、上記第1の熱電対8
による検知温度が急速に上昇する。その検知温度が所定
値以上になったとき、演算器11および制御用ユニット
12からなる引抜き制御部13を介して駆動モータ7お
よびピンチローラ6の回転速度を制御する。具体的に
は、引抜きを一時停止するか、もしくは引抜き速度を低
速に変更して、モールドチューブ3内に部分的に流出し
た溶湯をそのモールドチューブ3内で冷却・凝固させ
る。これにより、部分的に流出した溶湯がモールドチュ
ーブ3の外部に漏れ出すことを防止することができると
ともに、モールドチューブ3自体の溶損も極力抑制する
ことができる。そして、上記第1の熱電対8による検知
温度が所定の値以下、つまり、通常の引抜き時の値に戻
ったとき、元の引抜き状態に自動的に復帰させる。
けるブレークアウトは、上記モールドチューブにおける
ブレークリング端の初期凝固部での発生が約60%、上
記ブレークリングよりも下流側における上記モールドチ
ューブ内での発生が約30%、残りがモールドチューブ
外である。 したがって、第1の熱電対はモールドチュー
ブ内で発生する約30%のブレークアウトの復旧(修
復)に効果を発揮し、上記第2の熱電対はブレークリン
グ端の初期凝固部で発生する約60%のブレークアウト
の復旧(修復)に効果を発揮し、これら両効果の組み合
せにより約90%のブレークアウトを復旧(修復)さ せ
ることができる。なお、この実施例では、モールドチュ
ーブ3の入口端部に設けられたブレークリング4の背部
およびモールドチューブ3の出口端部にそれぞれ第2お
よび第1の熱電対9および8を設け、これら両熱電対
9,8による検知温度にもとづく引抜き制御を組み合せ
て、ブレークアウト時の溶湯の漏れ出しを効果的に防止
できるようになしたシステムについて説明したが、アジ
ャスタブルモールド5の各出口端部にもそれぞれ熱電対
を設け、それら複数の熱電対による検知温度信号をトー
タル的に演算処理して引抜き制御を行なうように構成す
れば、一層適確な制御をおこなうことができる。また、
上記実施例では、通常の開放型アジャスタブル式モール
ドに適用したが、モールドのほぼ全域を密閉状に包囲す
る密閉式ケーシング(図示せず)を備えた密閉型のアジ
ャスタブル式モールドに適用すれば一層効果的である。
ルドチューブの出口端付近で発生する、たとえば角形断
面の鋳片の場合の縦割れや変形等のブレークアウトを検
知して引抜きを制御することにより、ブレークアウトに
ともない部分的に流出した溶湯の外部への漏れ出しを十
分に防止できるとともに、モールドチューブの入出口端
部での凝固状況の監視・制御により、断面形状が均一に
揃った良好な鋳片を鋳造することができる。また、溶湯
の漏れ出しを引抜き制御により防止できるので、鋳造方
向に分割されたモールドのモールドチューブの長さを短
かくすることも可能となり、この面からも鋳片の断面形
状を良くすることができる。
ールドを使用した水平連続鋳造設備の引抜き制御システ
ムの構成図である。
ある。
図である。
ある。
の断面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 タンディッシュと、これに密閉接合され
たモールドとを備え、上記モールドは密閉筒状のモール
ドチューブと、これに後続して設けられかつ周方向に分
割されたモールドより構成されるアジャスタブル式モー
ルドとからなる水平連続鋳造装置の引抜き制御システム
であって、上記モールドチューブの出口端部に設けられ
た第1の熱電対と、上記モールドチューブの入口に設定
されたブレークリングの端部におけるモールド壁内に設
けられた第2の熱電対と、上記第1の熱電対による検知
温度が所定値以上になったとき、あるいは、上記第2の
熱電対による検知温度が所定値以下になったとき、引抜
きを一時停止もしくは引抜き速度を低速に変更し、上記
検知温度が通常の値に戻ったとき引抜きを元の状態に復
帰させる制御部とを備えたことを特徴とする水平連続鋳
造設備の引抜き制御システム。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3047557A JP2684458B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 水平連続鋳造設備の引抜き制御システム |
US07/811,964 US5293925A (en) | 1990-12-26 | 1991-12-23 | Method of and apparatus for withdrawing strand in horizontal continuous casting installation |
DE69123036T DE69123036T2 (de) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Verfahren zum Ausziehen eines Gussstranges in einer Horizontalstranggiessanlage |
EP95110756A EP0676252B1 (en) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Apparatus for withdrawing a strand in a horizontal continuous casting installation |
DE69132248T DE69132248T2 (de) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Vorrichtung zum Ausziehen eines Gussstranges aus eine Horizontalstranggiessanlage |
EP91122214A EP0493790B1 (en) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Method of withdrawing a strand in a horizontal continuous casting installation |
KR1019910024139A KR960002404B1 (ko) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | 수평연속 주조설비에 있어서 주편의 인발방법 및 장치 |
ES91122214T ES2095903T3 (es) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Procedimiento para retirar un hilo en una instalacion horizontal de colada continua. |
ES95110756T ES2148380T3 (es) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | Metodo y aparato para la extraccion de hilo en una instalacion de colada continua horizontal. |
CN91112803A CN1046643C (zh) | 1990-12-26 | 1991-12-24 | 水平连续铸造设备中铸坯的拉拔方法和装置 |
CA002058458A CA2058458C (en) | 1990-12-26 | 1991-12-27 | Method of and apparatus for withdrawing strand in horizontal continuous casting installation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3047557A JP2684458B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 水平連続鋳造設備の引抜き制御システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04266454A JPH04266454A (ja) | 1992-09-22 |
JP2684458B2 true JP2684458B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=12778489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3047557A Expired - Lifetime JP2684458B2 (ja) | 1990-12-26 | 1991-02-19 | 水平連続鋳造設備の引抜き制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2684458B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE792576A (fr) * | 1972-05-24 | 1973-03-30 | Gardner Denver Co | Rotor helicoidal de compresseur a vis |
JPS5797857A (en) * | 1980-12-10 | 1982-06-17 | Kobe Steel Ltd | Method for controlling drawing speed of horizontal and continuous casting plant |
-
1991
- 1991-02-19 JP JP3047557A patent/JP2684458B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04266454A (ja) | 1992-09-22 |
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