JP2684153B2 - エンジンの燃料供給系のエアーベント機構 - Google Patents
エンジンの燃料供給系のエアーベント機構Info
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- JP2684153B2 JP2684153B2 JP5299283A JP29928393A JP2684153B2 JP 2684153 B2 JP2684153 B2 JP 2684153B2 JP 5299283 A JP5299283 A JP 5299283A JP 29928393 A JP29928393 A JP 29928393A JP 2684153 B2 JP2684153 B2 JP 2684153B2
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- fuel
- fuel tank
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンをいかなる姿
勢に傾斜させても適切な燃料供給を可能とするエンジン
の燃料供給系のエアーベント機構に関する。
勢に傾斜させても適切な燃料供給を可能とするエンジン
の燃料供給系のエアーベント機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられている燃料供給系のエ
アーベント機構としては、オーバーフローチャンバーの
上方にボールバルブを内装したエアーベント孔を開設す
るようにしたものと、気化器のオーバーフローチャンバ
ーに接続される燃料リターンパイプを太形とし、このリ
ターンパイプ内にエアーベント用パイプを貫通収納し
て、このパイプの一端をオーバーフローチャンバーの上
部に臨ませるようにしたものとがある。
アーベント機構としては、オーバーフローチャンバーの
上方にボールバルブを内装したエアーベント孔を開設す
るようにしたものと、気化器のオーバーフローチャンバ
ーに接続される燃料リターンパイプを太形とし、このリ
ターンパイプ内にエアーベント用パイプを貫通収納し
て、このパイプの一端をオーバーフローチャンバーの上
部に臨ませるようにしたものとがある。
【0003】ところが、前者のボールバルブを用いたも
のでは、エンジンをエアークリーナが下向きとなるよう
な状態に傾斜させた場合、ボールバルブの存在にも拘ら
ず、回転振動により弁作用が充分に作動せず、燃料がベ
ント孔の外部に流出することがある。この場合、流出し
た燃料の一部は、ベント孔のバイパスを経てエアークリ
ーナを漏らすことになるので、燃料が過濃となってエン
ストを生ずるとともに、この状態になると再起動がなか
なか困難になるという問題がある。
のでは、エンジンをエアークリーナが下向きとなるよう
な状態に傾斜させた場合、ボールバルブの存在にも拘ら
ず、回転振動により弁作用が充分に作動せず、燃料がベ
ント孔の外部に流出することがある。この場合、流出し
た燃料の一部は、ベント孔のバイパスを経てエアークリ
ーナを漏らすことになるので、燃料が過濃となってエン
ストを生ずるとともに、この状態になると再起動がなか
なか困難になるという問題がある。
【0004】一方、後者のボールバルブを用いないもの
では、エアーベント用パイプがリターンパイプ内に貫通
配置された状態でリターンパイプの燃料循環作用に支障
を与えないことが必要であるから、エアーベント用パイ
プは断面積の小さい細形のものとしなければならず、リ
ターンパイプ内に充満して流通する燃料がエンジンの傾
斜並びに振動によって上向きに開口したエアーベント用
パイプ内に侵入しやすいとともに、このパイプの断面積
が小さいためにエンジン姿勢が頻繁に変化する場合、パ
イプ内に侵入した燃料と空気とが入り混ざってコブ状の
気泡塊が連続的に生じ、大気の呼吸作用を円滑に行えに
くくするという問題がある。
では、エアーベント用パイプがリターンパイプ内に貫通
配置された状態でリターンパイプの燃料循環作用に支障
を与えないことが必要であるから、エアーベント用パイ
プは断面積の小さい細形のものとしなければならず、リ
ターンパイプ内に充満して流通する燃料がエンジンの傾
斜並びに振動によって上向きに開口したエアーベント用
パイプ内に侵入しやすいとともに、このパイプの断面積
が小さいためにエンジン姿勢が頻繁に変化する場合、パ
イプ内に侵入した燃料と空気とが入り混ざってコブ状の
気泡塊が連続的に生じ、大気の呼吸作用を円滑に行えに
くくするという問題がある。
【0005】このような不具合を解消するものとして、
たとえば実公昭54−14825号公報には、図1に示
すような循環式気化器のエアーベント機構が開示されて
いる。
たとえば実公昭54−14825号公報には、図1に示
すような循環式気化器のエアーベント機構が開示されて
いる。
【0006】すなわち、燃料タンク8とオーバーフロー
チャンバー4との間には、リターンパイプ7が連結され
ている。オーバーフローチャンバー4の上部には、パイ
プ接続部10を介して燃料タンク8の全長Lと略同じ長
さか、若しくはそれ以上の長さをもったエアーベント用
パイプ11が連結されている。
チャンバー4との間には、リターンパイプ7が連結され
ている。オーバーフローチャンバー4の上部には、パイ
プ接続部10を介して燃料タンク8の全長Lと略同じ長
さか、若しくはそれ以上の長さをもったエアーベント用
パイプ11が連結されている。
【0007】エアーベント用パイプ11は、気化器本体
1の側方よりクランクケース12と燃料タンク8の間と
を通るように配設され、他端11bは燃料タンク8の他
端部側に固定され、図2(a),(b)のごとく燃料タ
ンク8の一端部8aにおける底部外側に固定されてい
る。
1の側方よりクランクケース12と燃料タンク8の間と
を通るように配設され、他端11bは燃料タンク8の他
端部側に固定され、図2(a),(b)のごとく燃料タ
ンク8の一端部8aにおける底部外側に固定されてい
る。
【0008】そこで、エンジンを正立状態で運転すると
きには、大気圧がエアーベント用パイプ11を介してオ
ーバーフローチャンバー4の上側に作用することによ
り、メインジェット2に対する液圧変動が生じないの
で、エンジンの駆動が良好となる。
きには、大気圧がエアーベント用パイプ11を介してオ
ーバーフローチャンバー4の上側に作用することによ
り、メインジェット2に対する液圧変動が生じないの
で、エンジンの駆動が良好となる。
【0009】次に、図2(a)に示すように、エンジン
を気化器本体1が下向きとなる方向へ傾斜させた場合
は、大気開放を行うエアーベント用パイプ11の他端1
1bが燃料タンク8の液面より上方に位置することにな
り、エアーベント用パイプ11内に流入した生燃料は他
端11bより外部に流出することがなく、もちろんエア
ークリーナ16を濡らすことがないので、エンストを起
こすこともない。
を気化器本体1が下向きとなる方向へ傾斜させた場合
は、大気開放を行うエアーベント用パイプ11の他端1
1bが燃料タンク8の液面より上方に位置することにな
り、エアーベント用パイプ11内に流入した生燃料は他
端11bより外部に流出することがなく、もちろんエア
ークリーナ16を濡らすことがないので、エンストを起
こすこともない。
【0010】また図2(b)に示すように、エンジンを
気化器本体1が上向きとなる方向に傾斜させた場合は、
燃料タンク8の液面よりリターンパイプ7が上位にある
ので、図1の正立状態と同じ条件となり、エンストを起
こすことなく正常な駆動が行われる。
気化器本体1が上向きとなる方向に傾斜させた場合は、
燃料タンク8の液面よりリターンパイプ7が上位にある
ので、図1の正立状態と同じ条件となり、エンストを起
こすことなく正常な駆動が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の循環式気化器のエアーベント機構においては、エ
ンジンを図2(a),(b)に示したように、左右に倒
した状態であっても、外部やエアークリーナ16への燃
料流出がなく、またエアーベント用パイプ11によって
オーバーフローチャンバー4の上側が大気圧に維持され
るので、エンストを起こすことなく正常動作が行われる
ようになっている。
従来の循環式気化器のエアーベント機構においては、エ
ンジンを図2(a),(b)に示したように、左右に倒
した状態であっても、外部やエアークリーナ16への燃
料流出がなく、またエアーベント用パイプ11によって
オーバーフローチャンバー4の上側が大気圧に維持され
るので、エンストを起こすことなく正常動作が行われる
ようになっている。
【0012】ところが、図2(a)の状態では、リター
ンパイプ7が燃料タンク8の液面下にあるため、燃料タ
ンク8の液面上部空間内を大気圧状態に維持するために
は、燃料の注油口をこの液面上部空間に位置するように
設けて、且つ注油口のキャップにエアーベント用孔を設
ける必要がある。この場合、図2(b)の状態では、注
油口の位置が燃料タンク8の液面上部空間になるので、
キャップにエアーベント用孔を設けたものにおいては、
燃料タンク8の液面上部空間内を大気圧状態に維持する
ことができるが、エアーベント用パイプ11の他端11
bが液面下になり燃料漏れの問題を有する。この場合
は、燃料タンク8の左右両側に注油口を設ける必要があ
るが、実際はどちらか一側に注油口を設けるのが常識で
あり、普通は気化器側になるように注油口を設けるの
で、図2(a)の場合は、注油口に設けたキャップのエ
アーベント用孔より燃料が漏れる問題がある。
ンパイプ7が燃料タンク8の液面下にあるため、燃料タ
ンク8の液面上部空間内を大気圧状態に維持するために
は、燃料の注油口をこの液面上部空間に位置するように
設けて、且つ注油口のキャップにエアーベント用孔を設
ける必要がある。この場合、図2(b)の状態では、注
油口の位置が燃料タンク8の液面上部空間になるので、
キャップにエアーベント用孔を設けたものにおいては、
燃料タンク8の液面上部空間内を大気圧状態に維持する
ことができるが、エアーベント用パイプ11の他端11
bが液面下になり燃料漏れの問題を有する。この場合
は、燃料タンク8の左右両側に注油口を設ける必要があ
るが、実際はどちらか一側に注油口を設けるのが常識で
あり、普通は気化器側になるように注油口を設けるの
で、図2(a)の場合は、注油口に設けたキャップのエ
アーベント用孔より燃料が漏れる問題がある。
【0013】また、従来のものでは、エアーベント用パ
イプ11の他端11bの開口部(燃料タンク8の底部外
側に設けられている)及びリターンパイプ7の開口端が
燃料タンク8の図1、図2の図面に対して鉛直方向であ
る前部又は中央部もしくは後部の偏った位置に設けられ
ているものと考えられる。
イプ11の他端11bの開口部(燃料タンク8の底部外
側に設けられている)及びリターンパイプ7の開口端が
燃料タンク8の図1、図2の図面に対して鉛直方向であ
る前部又は中央部もしくは後部の偏った位置に設けられ
ているものと考えられる。
【0014】このため、たとえばエンジンを図2
(a),(b)とは向きの異なる前後方向(図1、図2
の図面に対し奥行き方向)に約90度傾けた場合には、
エアーベント用パイプ11の他端11bの開口部及びリ
ターンパイプ7の開口端が同レベルになり、エアーベン
ト用パイプ11の他端11bの開口部より燃料漏れが生
じるおそれがある。
(a),(b)とは向きの異なる前後方向(図1、図2
の図面に対し奥行き方向)に約90度傾けた場合には、
エアーベント用パイプ11の他端11bの開口部及びリ
ターンパイプ7の開口端が同レベルになり、エアーベン
ト用パイプ11の他端11bの開口部より燃料漏れが生
じるおそれがある。
【0015】更には、従来のものは、主としてエアーベ
ント用パイプ11を介しオーバーフローチャンバー4の
上側を大気圧に維持しメインジェット2に対する液圧変
動を生じさせないようにしたものであって、燃料タンク
8側のエアーベント機能を充実させたものではないた
め、エンジンの姿勢によってはポンプ5による燃料供給
パイプ6を介しての気化器側への燃料供給が円滑に行わ
れず、エンストを生じてしまうおそれがある。
ント用パイプ11を介しオーバーフローチャンバー4の
上側を大気圧に維持しメインジェット2に対する液圧変
動を生じさせないようにしたものであって、燃料タンク
8側のエアーベント機能を充実させたものではないた
め、エンジンの姿勢によってはポンプ5による燃料供給
パイプ6を介しての気化器側への燃料供給が円滑に行わ
れず、エンストを生じてしまうおそれがある。
【0016】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、エンジンの姿勢に拘らず燃料漏れ及びエン
ストの発生を招くことなく正常な駆動を行わせることが
できるエンジンの燃料供給系のエアーベント機構を提供
することを目的とする。
れたもので、エンジンの姿勢に拘らず燃料漏れ及びエン
ストの発生を招くことなく正常な駆動を行わせることが
できるエンジンの燃料供給系のエアーベント機構を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジンの燃料
供給系のエアーベント機構は、気化器本体20の下方に
略直方体形状とされ、燃料供給口41に着脱自在とされ
るエアーベント機能の無いキャップ42によって密閉さ
れた燃料タンク40を横長状に配設し、該燃料タンク4
0内の液面上部空間内圧をエアーベントパイプ38及び
エアーベント機能を有したリターンパイプ27によって
大気圧に維持するとともに、前記燃料タンク40内の燃
料を、燃料供給パイプ23によって前記気化器本体20
側の燃料チャンバー30内に送り込み、前記燃料チャン
バー30内にてオーバーフローした分は前記リターンパ
イプ27を介して前記燃料タンク40内部に戻すように
し、前記エアーベントパイプ38及びリターンパイプ2
7のそれぞれの前記燃料タンク40側とは反対側を気化
器本体20の分岐エアーベント通路37cにて連通させ
て大気に開放し、前記エアーベントパイプ38が前記燃
料タンク40の長手方向上部の一端部寄りに取付けられ
たとき、前記リターンパイプ27が前記燃料タンク40
の長手方向上部の他端部寄りに取付けられてなることを
特徴とする。また、本発明のエンジンの燃料供給系のエ
アーベント機構は、前記エアーベントパイプ38が前記
燃料タンク40の長手方向上部の一端部寄りに取付けら
れたとき、前記リターンパイプ27が前記燃料タンク4
0の長手方向上部の他端部寄りに取付けられるととも
に、これらのパイプ38,27が前記燃料タンク40の
長手方向中心線を境としてそれぞれ一側及び他側に偏位
してなることを特徴とする。
供給系のエアーベント機構は、気化器本体20の下方に
略直方体形状とされ、燃料供給口41に着脱自在とされ
るエアーベント機能の無いキャップ42によって密閉さ
れた燃料タンク40を横長状に配設し、該燃料タンク4
0内の液面上部空間内圧をエアーベントパイプ38及び
エアーベント機能を有したリターンパイプ27によって
大気圧に維持するとともに、前記燃料タンク40内の燃
料を、燃料供給パイプ23によって前記気化器本体20
側の燃料チャンバー30内に送り込み、前記燃料チャン
バー30内にてオーバーフローした分は前記リターンパ
イプ27を介して前記燃料タンク40内部に戻すように
し、前記エアーベントパイプ38及びリターンパイプ2
7のそれぞれの前記燃料タンク40側とは反対側を気化
器本体20の分岐エアーベント通路37cにて連通させ
て大気に開放し、前記エアーベントパイプ38が前記燃
料タンク40の長手方向上部の一端部寄りに取付けられ
たとき、前記リターンパイプ27が前記燃料タンク40
の長手方向上部の他端部寄りに取付けられてなることを
特徴とする。また、本発明のエンジンの燃料供給系のエ
アーベント機構は、前記エアーベントパイプ38が前記
燃料タンク40の長手方向上部の一端部寄りに取付けら
れたとき、前記リターンパイプ27が前記燃料タンク4
0の長手方向上部の他端部寄りに取付けられるととも
に、これらのパイプ38,27が前記燃料タンク40の
長手方向中心線を境としてそれぞれ一側及び他側に偏位
してなることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明のエンジンの燃料供給系のエアーベント
機構では、燃料タンク上部におけるエアーベントパイプ
及びリターンパイプを、エアーベントパイプを燃料タン
クの長手方向上部の一端部寄りに取付けたとき、リター
ンパイプを燃料タンクの長手方向上部の他端部寄りに取
付けるか、或は更にこれらのパイプを燃料タンクの長手
方向中心線を境としてそれぞれ一側及び他側に偏位させ
るように取付けたので、燃料タンクが左右、或は更に前
後に傾けられた場合であっても、エアーベントパイプ及
びリターンパイプのいずれか一方のパイプによって燃料
タンク内の液面上部空間内圧が大気圧に維持される。
機構では、燃料タンク上部におけるエアーベントパイプ
及びリターンパイプを、エアーベントパイプを燃料タン
クの長手方向上部の一端部寄りに取付けたとき、リター
ンパイプを燃料タンクの長手方向上部の他端部寄りに取
付けるか、或は更にこれらのパイプを燃料タンクの長手
方向中心線を境としてそれぞれ一側及び他側に偏位させ
るように取付けたので、燃料タンクが左右、或は更に前
後に傾けられた場合であっても、エアーベントパイプ及
びリターンパイプのいずれか一方のパイプによって燃料
タンク内の液面上部空間内圧が大気圧に維持される。
【0019】したがって、燃料供給口に冠着されたキャ
ップが燃料タンクの下側に位置するようにエンジンが傾
けられた場合であっても、たとえば従来のように、キャ
ップ自体にエアーベント機能を必要としないので、キャ
ップからの燃料漏れを生じることがなく、しかも燃料タ
ンク側のエアーベント機能が充実されるので、エンジン
が如何なる姿勢をとった場合でも燃料供給パイプを介し
ての燃料供給が円滑に行われる。
ップが燃料タンクの下側に位置するようにエンジンが傾
けられた場合であっても、たとえば従来のように、キャ
ップ自体にエアーベント機能を必要としないので、キャ
ップからの燃料漏れを生じることがなく、しかも燃料タ
ンク側のエアーベント機能が充実されるので、エンジン
が如何なる姿勢をとった場合でも燃料供給パイプを介し
ての燃料供給が円滑に行われる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図3及び図4は、本発明のエンジンの燃料
供給系のエアーベント機構の一実施例を示すものであ
り、図3は図4のエンジンの燃料供給系のエアーベント
機構を左側から見た状態を示すものである。これらの図
に示すように、気化器本体20には燃料取込口部21及
び燃料排出口部22が設けられている。
て説明する。図3及び図4は、本発明のエンジンの燃料
供給系のエアーベント機構の一実施例を示すものであ
り、図3は図4のエンジンの燃料供給系のエアーベント
機構を左側から見た状態を示すものである。これらの図
に示すように、気化器本体20には燃料取込口部21及
び燃料排出口部22が設けられている。
【0021】燃料取込口部21には、燃料供給パイプ2
3の一端部24が連結されている。燃料供給パイプ23
の他端部25側は、燃料タンク40内に収容されてい
る。燃料供給パイプ23の他端部25には、フィルタ2
6が取付けられている。
3の一端部24が連結されている。燃料供給パイプ23
の他端部25側は、燃料タンク40内に収容されてい
る。燃料供給パイプ23の他端部25には、フィルタ2
6が取付けられている。
【0022】燃料排出口部22には、オーバーフロー分
の燃料を燃料タンク40内に戻すためのリターンパイプ
27の一端が連結されている。リターンパイプ27の他
端は、保持部材28を介して燃料タンク40側に取付け
られている。リターンパイプ27の他端の取付け位置
は、図5に示すように、燃料タンク40上面の長手方向
の中心線x及び幅方向における中心線yで区切られた領
域A側に配設されている。
の燃料を燃料タンク40内に戻すためのリターンパイプ
27の一端が連結されている。リターンパイプ27の他
端は、保持部材28を介して燃料タンク40側に取付け
られている。リターンパイプ27の他端の取付け位置
は、図5に示すように、燃料タンク40上面の長手方向
の中心線x及び幅方向における中心線yで区切られた領
域A側に配設されている。
【0023】気化器本体20内部には、上記の燃料取込
口部21に連通した燃料供給通路29が形成されてい
る。燃料供給通路29の終端29aは、燃料チャンバー
30に連通している。燃料チャンバー30に送り込まれ
た燃料は、ノズル31によって気化器本体20の吸気口
部よりクランクケース32上部に配設されているシリン
ダ33側に送り込まれる。ノズル31からの燃料の吹出
量と吸入空気量、即ちアイドリングの調整は、調整ネジ
34の調整量によって調整可能となっている。
口部21に連通した燃料供給通路29が形成されてい
る。燃料供給通路29の終端29aは、燃料チャンバー
30に連通している。燃料チャンバー30に送り込まれ
た燃料は、ノズル31によって気化器本体20の吸気口
部よりクランクケース32上部に配設されているシリン
ダ33側に送り込まれる。ノズル31からの燃料の吹出
量と吸入空気量、即ちアイドリングの調整は、調整ネジ
34の調整量によって調整可能となっている。
【0024】また、気化器本体20内部にはクランクケ
ース32内部の圧力変動に従って、脈動を行うダイヤフ
ラム35が配設されている。ダイヤフラム35の動作に
より、燃料タンク40内部の燃料が燃料供給パイプ23
によって吸引され、燃料供給通路29から燃料チャンバ
ー30側に送られる。燃料チャンバー30にてオーバー
フローした分は、オーバーフローチャンバー30aから
燃料排出口部22及びリターンパイプ27を通って燃料
タンク40内部に戻される。
ース32内部の圧力変動に従って、脈動を行うダイヤフ
ラム35が配設されている。ダイヤフラム35の動作に
より、燃料タンク40内部の燃料が燃料供給パイプ23
によって吸引され、燃料供給通路29から燃料チャンバ
ー30側に送られる。燃料チャンバー30にてオーバー
フローした分は、オーバーフローチャンバー30aから
燃料排出口部22及びリターンパイプ27を通って燃料
タンク40内部に戻される。
【0025】更に、燃料チャンバー30と燃料排出口部
22との間には、燃料チャンバー30内に残った燃料を
吸い取るためのワイヤロープ状の針金36aが配設され
ており、エンジンが停止されると、ダイヤフラム35に
よる燃料の供給動作が停止され、燃料チャンバー30内
部に燃料が残るが、毛管現象により針金36aによって
燃料チャンバー30内部の燃料が吸い上げられ、燃料排
出口部22側に戻されるので、燃料チャンバー30内部
を空にすることができる。
22との間には、燃料チャンバー30内に残った燃料を
吸い取るためのワイヤロープ状の針金36aが配設され
ており、エンジンが停止されると、ダイヤフラム35に
よる燃料の供給動作が停止され、燃料チャンバー30内
部に燃料が残るが、毛管現象により針金36aによって
燃料チャンバー30内部の燃料が吸い上げられ、燃料排
出口部22側に戻されるので、燃料チャンバー30内部
を空にすることができる。
【0026】ダイヤフラム35近傍には、プライミング
ポンプ36が配設されている。このプライミングポンプ
36は手動式のものであり、エンジン始動前は燃料チャ
ンバー30が空の状態にあるため、プライミングポンプ
36を数回押し込むことによって燃料チャンバー30に
適量の燃料を送り込むことができるようになっている。
ポンプ36が配設されている。このプライミングポンプ
36は手動式のものであり、エンジン始動前は燃料チャ
ンバー30が空の状態にあるため、プライミングポンプ
36を数回押し込むことによって燃料チャンバー30に
適量の燃料を送り込むことができるようになっている。
【0027】更に、気化器本体20内部には、エアーベ
ント通路37が配設されている。エアーベント通路37
の一端部に連結されているエアーベント開放パイプ37
aは、気化器本体20の上端部側に連設され大気に開放
されている。エアーベント通路37の分岐エアーベント
通路37bには、保持部材39を介して燃料タンク40
内部に開放されたエアーベントパイプ38が連結されて
いる。エアーベント通路37から分岐した分岐エアーベ
ント通路37cは、オーバーフローチャンバー30aを
介して燃料排出口部22側に連通されている。エアーベ
ントパイプ38の取付け位置は、図5に示すように、燃
料タンク40上面の中心線x,yで区切られた領域C側
に配設されている。
ント通路37が配設されている。エアーベント通路37
の一端部に連結されているエアーベント開放パイプ37
aは、気化器本体20の上端部側に連設され大気に開放
されている。エアーベント通路37の分岐エアーベント
通路37bには、保持部材39を介して燃料タンク40
内部に開放されたエアーベントパイプ38が連結されて
いる。エアーベント通路37から分岐した分岐エアーベ
ント通路37cは、オーバーフローチャンバー30aを
介して燃料排出口部22側に連通されている。エアーベ
ントパイプ38の取付け位置は、図5に示すように、燃
料タンク40上面の中心線x,yで区切られた領域C側
に配設されている。
【0028】燃料タンク40は、図3、図4に示される
如く略直方体形状に形成され、気化器本体20の下方に
横長状に配設される。
如く略直方体形状に形成され、気化器本体20の下方に
横長状に配設される。
【0029】燃料タンク40の一側部上方には、燃料供
給口41が設けられている。燃料供給口41は、エアー
ベント機能の無いキャップ42によって閉塞されてい
る。これにより、キャップ42が燃料タンク40の下側
に位置するようにエンジンが傾けられた場合であって
も、従来のように、キャップ42から燃料が漏れ出るお
それがなくなる。なお、リターンパイプ27とエアーベ
ントパイプ38との配設箇所は、リターンパイプ27が
領域A側にあるときエアーベントパイプ38を領域D側
に配設してもよく、またエアーベントパイプ38が領域
C側にあるときリターンパイプ27を領域B側に配設し
てもよい。
給口41が設けられている。燃料供給口41は、エアー
ベント機能の無いキャップ42によって閉塞されてい
る。これにより、キャップ42が燃料タンク40の下側
に位置するようにエンジンが傾けられた場合であって
も、従来のように、キャップ42から燃料が漏れ出るお
それがなくなる。なお、リターンパイプ27とエアーベ
ントパイプ38との配設箇所は、リターンパイプ27が
領域A側にあるときエアーベントパイプ38を領域D側
に配設してもよく、またエアーベントパイプ38が領域
C側にあるときリターンパイプ27を領域B側に配設し
てもよい。
【0030】続いて、このような構成のエンジンの燃料
供給系のエアーベント機構の動作について説明する。
供給系のエアーベント機構の動作について説明する。
【0031】まず、エンジンを正立状態で運転すると
き、エアーベントパイプ38が燃料タンク40の液面よ
り上方に位置するため、燃料タンク40内部が大気圧に
維持されている。この状態では、燃料チャンバー30が
空の状態にあるため、プライミングポンプ36を数回押
し込むことによって燃料チャンバー30に適量の燃料を
送り込む。エンジンが始動されると、クランクケース3
2内部の圧力変動(脈動)に従って、ダイヤフラム35
が動作し、燃料タンク40内部の燃料が燃料供給パイプ
23によって吸引され、燃料供給通路29から燃料チャ
ンバー30側に送られる。燃料チャンバー30にてオー
バーフローした分は、燃料排出口部22からリターンパ
イプ27を通って燃料タンク40内部に戻される。
き、エアーベントパイプ38が燃料タンク40の液面よ
り上方に位置するため、燃料タンク40内部が大気圧に
維持されている。この状態では、燃料チャンバー30が
空の状態にあるため、プライミングポンプ36を数回押
し込むことによって燃料チャンバー30に適量の燃料を
送り込む。エンジンが始動されると、クランクケース3
2内部の圧力変動(脈動)に従って、ダイヤフラム35
が動作し、燃料タンク40内部の燃料が燃料供給パイプ
23によって吸引され、燃料供給通路29から燃料チャ
ンバー30側に送られる。燃料チャンバー30にてオー
バーフローした分は、燃料排出口部22からリターンパ
イプ27を通って燃料タンク40内部に戻される。
【0032】このような状態が継続されることで、エン
ジンの正立状態での運転がエンストを起こすことなく良
好に行われる。
ジンの正立状態での運転がエンストを起こすことなく良
好に行われる。
【0033】次に、図7に示すように、エンジンを気化
器本体20が図3の状態から右側に倒れるように傾斜さ
せた場合は、リターンパイプ27が燃料タンク40の液
面より上方に位置する。このリターンパイプ27は、本
来、燃料チャンバー30にてオーバーフローした分を燃
料排出口部22から燃料タンク40内部に戻す働きをす
るものであるが、図4で示したように、リターンパイプ
27にはエアーベント通路37の分岐エアーベント通路
37cがオーバーフローチャンバー30aを介して連通
されていることから、燃料タンク40内部が大気圧に維
持され、上記同様に、エンジンの駆動が良好となる。
器本体20が図3の状態から右側に倒れるように傾斜さ
せた場合は、リターンパイプ27が燃料タンク40の液
面より上方に位置する。このリターンパイプ27は、本
来、燃料チャンバー30にてオーバーフローした分を燃
料排出口部22から燃料タンク40内部に戻す働きをす
るものであるが、図4で示したように、リターンパイプ
27にはエアーベント通路37の分岐エアーベント通路
37cがオーバーフローチャンバー30aを介して連通
されていることから、燃料タンク40内部が大気圧に維
持され、上記同様に、エンジンの駆動が良好となる。
【0034】図6は、図3の状態から左側に倒れるよう
に傾斜した場合を示し、同様にエンジンの駆動が良好と
なる。
に傾斜した場合を示し、同様にエンジンの駆動が良好と
なる。
【0035】次に、図8に示すように、エンジンを図4
の状態からシリンダ33が右側に倒れるように傾斜させ
た場合は、エアーベントパイプ38が燃料タンク40の
液面より上方に位置するため、燃料タンク40内部が大
気圧に維持され、上記同様に、エンジンの駆動が良好と
なる。
の状態からシリンダ33が右側に倒れるように傾斜させ
た場合は、エアーベントパイプ38が燃料タンク40の
液面より上方に位置するため、燃料タンク40内部が大
気圧に維持され、上記同様に、エンジンの駆動が良好と
なる。
【0036】更に、図9に示すように、エンジンを図4
の状態からシリンダ33が左側に倒れるように傾斜させ
た場合は、リターンパイプ27が燃料タンク40の液面
より上方に位置するため、上記同様に、エンジンの駆動
が良好となる。
の状態からシリンダ33が左側に倒れるように傾斜させ
た場合は、リターンパイプ27が燃料タンク40の液面
より上方に位置するため、上記同様に、エンジンの駆動
が良好となる。
【0037】このように、本実施例では、燃料タンク4
0上部におけるエアーベントパイプ38を、燃料タンク
40の長手方向上部の一端部寄りに取付けたとき、リタ
ーンパイプ27を燃料タンク40の長手方向上部の他端
部寄りに取付けるとともに、これらのパイプ38,27
を燃料タンク40の長手方向中心線xを境としてそれぞ
れ一側及び他側に偏位させるように取付けたので、燃料
タンク40が前後左右いずれかに傾けられた場合であっ
ても、エアーベントパイプ38及びリターンパイプ27
のいずれか一方のパイプによって燃料タンク40内の液
面上部空間内圧を大気圧に維持することができ、エンジ
ンの姿勢に拘らずエンストの発生及び燃料漏れを招くこ
となく正常な駆動が行われる。
0上部におけるエアーベントパイプ38を、燃料タンク
40の長手方向上部の一端部寄りに取付けたとき、リタ
ーンパイプ27を燃料タンク40の長手方向上部の他端
部寄りに取付けるとともに、これらのパイプ38,27
を燃料タンク40の長手方向中心線xを境としてそれぞ
れ一側及び他側に偏位させるように取付けたので、燃料
タンク40が前後左右いずれかに傾けられた場合であっ
ても、エアーベントパイプ38及びリターンパイプ27
のいずれか一方のパイプによって燃料タンク40内の液
面上部空間内圧を大気圧に維持することができ、エンジ
ンの姿勢に拘らずエンストの発生及び燃料漏れを招くこ
となく正常な駆動が行われる。
【0038】なお、本実施例では、リターンパイプ27
を中心線x,yで区切られた領域A側に配設し、エアー
ベントパイプ38を中心線x,yで区切られた領域C側
に配設した場合について説明したが、この例に限らず、
リターンパイプ27を領域B側に配設したとき、エアー
ベントパイプ38を領域D側に配設してもよく、要する
にリターンパイプ27及びブリーザパイプ38を中心線
x,yの交点を中心とした対称領域に配設するようにす
ればよい。
を中心線x,yで区切られた領域A側に配設し、エアー
ベントパイプ38を中心線x,yで区切られた領域C側
に配設した場合について説明したが、この例に限らず、
リターンパイプ27を領域B側に配設したとき、エアー
ベントパイプ38を領域D側に配設してもよく、要する
にリターンパイプ27及びブリーザパイプ38を中心線
x,yの交点を中心とした対称領域に配設するようにす
ればよい。
【0039】以上説明したように、本発明のエンジンの
燃料供給系のエアーベント機構によれば、燃料タンク上
部におけるエアーベントパイプ及びリターンパイプを、
エアーベントパイプを燃料タンクの長手方向上部の一端
部寄りに取付けたとき、リターンパイプを燃料タンクの
長手方向上部の他端部寄りに取付けるか、或は更にこれ
らのパイプを燃料タンクの長手方向中心線を境としてそ
れぞれ一側及び他側に偏位させるように取付けたので、
燃料タンクが左右、或は更に傾けられた場合であって
も、エアーベントパイプ及びリターンパイプのいずれか
一方のパイプによって燃料タンク内の液面上部空間内圧
が大気圧に維持される。
燃料供給系のエアーベント機構によれば、燃料タンク上
部におけるエアーベントパイプ及びリターンパイプを、
エアーベントパイプを燃料タンクの長手方向上部の一端
部寄りに取付けたとき、リターンパイプを燃料タンクの
長手方向上部の他端部寄りに取付けるか、或は更にこれ
らのパイプを燃料タンクの長手方向中心線を境としてそ
れぞれ一側及び他側に偏位させるように取付けたので、
燃料タンクが左右、或は更に傾けられた場合であって
も、エアーベントパイプ及びリターンパイプのいずれか
一方のパイプによって燃料タンク内の液面上部空間内圧
が大気圧に維持される。
【0040】したがって、燃料供給口に冠着されたキャ
ップが燃料タンクの下側に位置するようにエンジンが傾
けられた場合であっても、たとえば従来のように、キャ
ップ自体にエアーベント機能を必要としないので、キャ
ップからの燃料漏れを生じることがなく、しかも燃料タ
ンク側のエアーベント機能が充実されるので、エンジン
が如何なる姿勢をとった場合でも燃料供給パイプを介し
ての燃料供給が円滑に行われ、エンストの発生を招くこ
となく正常な駆動を行わせることができる。
ップが燃料タンクの下側に位置するようにエンジンが傾
けられた場合であっても、たとえば従来のように、キャ
ップ自体にエアーベント機能を必要としないので、キャ
ップからの燃料漏れを生じることがなく、しかも燃料タ
ンク側のエアーベント機能が充実されるので、エンジン
が如何なる姿勢をとった場合でも燃料供給パイプを介し
ての燃料供給が円滑に行われ、エンストの発生を招くこ
となく正常な駆動を行わせることができる。
【図1】従来の燃料供給系のエアーベント機構を説明す
るための図である。
るための図である。
【図2】図1のエアーベント機構の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図3】本発明のエンジンの燃料供給系のエアーベント
機構の一実施例を示す図である。
機構の一実施例を示す図である。
【図4】図3のエンジンの燃料供給系のエアーベント機
構を示す図である。
構を示す図である。
【図5】図3の燃料タンクを示す平面図である。
【図6】図3のエアーベント機構の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図7】図3のエアーベント機構の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図8】図3のエアーベント機構の動作を説明するため
の図である。
の図である。
【図9】図3のエアーベント機構の動作を説明するため
の図である。
の図である。
20 気化器本体 23 燃料供給パイプ 27 リターンパイプ 29 燃料供給通路 30 燃料チャンバー 31 ノズル 35 ダイヤフラム 37 エアーベント通路 37a エアーベント開放パイプ 37b,37c 分岐エアーベント通路 38 エアーベントパイプ 40 燃料タンク
Claims (2)
- 【請求項1】 気化器本体(20)の下方に略直方体形
状とされ、燃料供給口(41)に着脱自在とされるエア
ーベント機能の無いキャップ(42)によって密閉され
た燃料タンク(40)を横長状に配設し、該燃料タンク
(40)内の液面上部空間内圧をエアーベントパイプ
(38)及びエアーベント機能を有したリターンパイプ
(27)によって大気圧に維持するとともに、前記燃料
タンク(40)内の燃料を、燃料供給パイプ(23)に
よって前記気化器本体(20)側の燃料チャンバー(3
0)内に送り込み、前記燃料チャンバー(30)内にて
オーバーフローした分は前記リターンパイプ(27)を
介して前記燃料タンク(40)内部に戻すようにし、前
記エアーベントパイプ(38)及びリターンパイプ(2
7)のそれぞれの前記燃料タンク(40)側とは反対側
を気化器本体(20)の分岐エアーベント通路(37
c)にて連通させて大気に開放し、前記エアーベントパ
イプ(38)が前記燃料タンク(40)の長手方向上部
の一端部寄りに取付けられたとき、前記リターンパイプ
(27)が前記燃料タンク(40)の長手方向上部の他
端部寄りに取付けられてなることを特徴とするエンジン
の燃料供給系のエアーベント機構。 - 【請求項2】 前記エアーベントバイプ(38)が前記
燃料タンク(40)の長手方向上部の一端部寄りに取付
けられたとき、前記リターンパイプ(27)が前記燃料
タンク(40)の長手方向上部の他端部寄りに取付けら
れるとともに、これらのパイプ(38,27)が前記燃
料タンク(40)の長手方向中心線を境としてそれぞれ
一側及び他側に偏位してなることを特徴とする請求項1
記載のエンジンの燃料供給系のエアーベント機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5299283A JP2684153B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | エンジンの燃料供給系のエアーベント機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5299283A JP2684153B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | エンジンの燃料供給系のエアーベント機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07151031A JPH07151031A (ja) | 1995-06-13 |
| JP2684153B2 true JP2684153B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=17870538
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5299283A Expired - Fee Related JP2684153B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | エンジンの燃料供給系のエアーベント機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2684153B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0527268U (ja) * | 1991-09-17 | 1993-04-09 | 愛三工業株式会社 | 燃料蒸気発生量低減装置 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP5299283A patent/JP2684153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07151031A (ja) | 1995-06-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |