JP2683336B2 - 択一的ヌクレオチド配列の識別手段 - Google Patents

択一的ヌクレオチド配列の識別手段

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JP2683336B2
JP2683336B2 JP8282926A JP28292696A JP2683336B2 JP 2683336 B2 JP2683336 B2 JP 2683336B2 JP 8282926 A JP8282926 A JP 8282926A JP 28292696 A JP28292696 A JP 28292696A JP 2683336 B2 JP2683336 B2 JP 2683336B2
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ジョセフ カール フランシス
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バイオ−ラッド ラボラトリーズ,インコーポレイティド
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリダイゼー
ションプローブの使用、そのためのハイブリダイゼーシ
ョンプローブ、及びこの方法において使用するためのキ
ットに関する。この発明は特に、変異塩基配列から特定
の塩基配列を識別すること、そして特に標的塩基配列の
隣接するセグメントを検出可能な第一ヌクレオチドプロ
ーブ、及び第二ヌクレオチドプローブとのハイブリダイ
ゼーションにかけることにより得られる利点に関する。 【0002】従ってこの発明は特に、複雑なゲノムへの
短いオリゴヌクレオチドプローブのハイブリダイゼーシ
ョンにおいて一般に遭遇されるバックグラウンドの非特
異的ハイブリダイゼーションの問題を改善しながら特定
の塩基配列を認別することに関する。 【0003】 【従来の技術】核酸ハイブリダイゼーション分析は生物
医学的研究及び組換DNA技法の分野において広い用途
を有する技法である。すなわち、例えばハイブリダイゼ
ーションプローブは、科学的又は医学的に興味ある核酸
及び他の分子を検出し、モニターし、位置決定しそして
単離するために有用である。例えば、フェニルケトン尿
症、α−アンチトリプシン欠損、α−及びβ−サラセミ
ア、並びに鎌形赤血球貧血のごときある種の疾患状態に
関連するDNA塩基配列中の変化を検出するために使用
される小オリゴヌクレオチドハイブリダイゼーションプ
ローブが有用である。これらの疾患状態はしばしば遺伝
子中の既知の単一の点変異を伴う。 【0004】短いオリゴヌクレオチドハイブリダイゼー
ションプローブがかなり使用されるが、これらは通常、
特に高等動物のゲノムの分析に使用される場合、非特異
的ハイブリダイゼーションの高いバックグラウンドと関
連する。この問題はゲノムが非常に複雑であることから
生ずる。すなわち、例えば哺乳類は細菌に比べて細胞当
り1000倍以上のオーダーのDNAを含有し、ヌクレ
オチド配列の多くが反復しているであろう。従って、い
ずれの所与のヌクレオチドプローブについても、目的の
デュプレックス以外の安定なデュプレックス(以後、ハ
イブリドとも称する)が一般に形成されるであろう。 【0005】この問題は特に、ハイブリダイゼーション
過程を促進するために非常に高いオリゴヌクレオチド濃
度を使用することにより悪化する。この問題は、ゲル電
気泳動を用いてオリゴヌクレオチドハイブリダイゼーシ
ョンの前に異るDNA(又はRNA)断片を分離し、特
異的にハイブリダイズする断片が非特異的にハイブリダ
イズする断片から分離されることを保証することにより
迂回され得る。例えば、Woo 等〔Banbury Re
port,Recombinant DNAappli
cations to Human Disease、
コールドスプリングハーバーラボラトリーズ(198
3),105−110頁〕は、α1 −アンチトリプシン
オリゴヌクレオチドプローブにハイブリダイズする小制
限断片をやはりこのプローブにハイブリダイズするDN
Aの高分子種から分離するためにサザン移行技法を用い
ている。 【0006】ゲル電気泳動を用いる複雑なゲノムのオリ
ゴヌクレオチドハイブリダイゼーション分析には、生物
体からの純粋なDNA(又はRNA)の調製、制限エン
ドヌクレアーゼ処理によるDNA分子の断片化、及びほ
とんどの場合ゲルからハイブリダイゼーション用固体支
持体への分離されたDNA(又はRNA)分子の移行が
必要である。この方法の複雑さのため、この方法は日常
的診断用として適当でなく、かつ自動化することが困難
である。 【0007】特異的にハイブリダイズする長いオリゴヌ
クレオチドプローブを用いるハイブリダイゼーション分
析のためのより簡単な方法が、DNAについてはJ. Bra
ndsma 及びG. Miller, Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA,Vol77(1980)p685
1−6855により、そしてRNAについてはT. Manse
r 及びM. L. Gefter, Proc.Natl.Acad.
Sci.USA,Vol 81(1984)p2470
−2474に例示されており、そしてこの方法はDNA
又はRNAを粗細胞溶解物から固体支持体に直接固定化
することを含む。非特異的ハイブリダイゼーションのた
め、この直接固定化法は通常オリゴヌクレオチドプロー
ブの使用と適合しない。 【0008】バックグラウンド非特異的ハイブリダイゼ
ーションの上記の問題点に加えて、この発明はまた特
に、従来ゲル法によってのみ検出可能であったトランス
ロケーション(translocation)の検出を
単純化することに関する。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、少な
くとも部分的に、上記の問題点を改善しながら択一的
(alternative)複数ヌクレオチド配列間を
識別する方法の発見に基いている。従って、この発明
は、例えば、直接的に固定化されたDNAもしくはRN
Aサンプル又は溶液中のDNAもしくはRNAサンプル
の有意な分析を可能にすることによって、所与の塩基配
列中の変異が容易に検出できるようにすること、及びト
ランスロケーションの検出を単純化することにおいて有
利である。これに関し、ヌクレオチドプローブが短くな
るに従ってハイブリダイゼーションの選択性が貧弱とな
り、そしてそれ故にバックグラウンドが高くなることが
知られている。 【0010】さらに、ヌクレオチドプローブが短くなる
に従って、熱転移(thermaltransitio
n)の中間点の温度である融解温度(Tm)により測定す
る場合に、形成されるデュプレックスの安定性が弱くな
る。本発明は少なくとも部分的に、相対的に長いヌクレ
オチドプローブと異る短いヌクレオチドプローブのハイ
ブリダイゼーション特性が、前記の問題点を改善しなが
ら択一的複数ヌクレオチド配列間を識別するために有利
に使用され得るという発見に基いている。 【0011】この発明はさらに、ハイブリダイゼーショ
ン分析を実質的に単純化し、こうして択一的ヌクレオチ
ド配列間を識別する強力な技法を提供する方法の発見に
基いている。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明の1つの特徴に
従えば、択一的複数ヌクレオチド配列間を識別する方法
が提供され、この方法は、標的塩基配列の隣接するセグ
メントを検出可能な第一ヌクレオチドプローブと及び第
二ヌクレオチドプローブとのハイブリダイゼーションに
かけてハイブリドを形成せしめ、ここで、該第一及び第
二プローブはこれらが相補的標的配列とスプリットプロ
ーブハイブリド(split probe hybri
d)を形成する場合にこれらが次に連結されて得られた
ハイブリドが連結されるようなものであり、次に得られ
たハイブリドを検出し;前記検出可能な第一ヌクレオチ
ドプローブの及び第二ヌクレオチドプローブのDNA配
列が、標的配列中の可能性ある(potential)
ミスマッチが該プローブの間にあるか又はこれらのプロ
ーブの内の1つのプローブの末端(この末端はこれらの
プローブの内の他方のプローブに隣接している)にある
ようなものであり、前記方法が、相補的標的配列が1又
は複数の非相補的ヌクレオチドを有する標的配列から識
別されるように実施される;ことを特徴とする。 【0013】必要であれば、連結後に得られるハイブリ
ドを選択的変性にかけることができる。連結されたプロ
ーブの存在は任意の常用手段により、例えば選択的変性
により、あるいはプローブの一方が結合対の1つの構成
員を担持する場合には該結合対の他方の構成員を用いる
ことにより、検出され得る。この様な結合対の適当な例
は後で検討する。相補的標的配列又は非相補的標的配列
が検出可能なハイブリドの不存在によって同定されるこ
とが期待され、そしてこれも本発明の範囲に含まれる。 【0014】従来、特異的な識別がハイブリダイゼーシ
ョン温度の注意深い操作及び結合した識別プローブの洗
浄により達成されていたことが注目されよう。本発明に
おいては、プローブは、可能性あるミスマッチのいずれ
かの側で標的配列にハイブリダイズし、プローブ間にギ
ャップ、好ましくは単一ヌクレオチドギャップが存在す
るように設計され、あるいはプローブは標的配列中の隣
接する配列にハイブリダイズと可能性あるミスマッチが
プローブの内の1つのプローブの末端(この末端は他方
のプローブと隣接する)に存在するように設計される。
本発明の効果は、特異性が主として2個の独立して作用
するプローブと前記のプローブを連結する手段、例えば
T4DNAリガーゼとの相互作用の結果であることであ
る。 【0015】すなわち、この発明は、連結されるべき隣
接するプローブの3′又は5′部位がそれらがハイブリ
ダイズすべき配列に対して相補的でない場合に、連結、
例えばT4DNAリガーゼによる連結が効果的でないと
予想されるような識別方法を実施することを可能にす
る。同様に、ギャップ、好ましくは単一ヌクレオチドギ
ャップが2個のプローブ間に存在する場合に、本発明
は、例えばDNAポリメラーゼ反応混合物に添加された
デオキシヌクレオチドトリホスフェートが試験のもとに
ある塩基残基に相補的でない場合に、ギャップを満たし
そして例えばDNAリガーゼによる連結を可能にするた
めのDNAポリメラーゼIのKlenow断片又はウシ
胸腺DNAポリメラーゼによるヌクレオチドの導入が有
意に効果的でないような識別方法の実施を可能にする。 【0016】従ってこの発明は、ハイブリダイゼーショ
ン分析を実質的に単純化することを可能にし、そして択
一的ヌクレオチド配列間を識別するための強力な技法を
提供する。すなわち、例えば、狭い温度範囲でのそして
特定の時間にわたるハイブリダイゼーション又は洗浄の
使用に頼る必要性が除去され、従って狭い範囲の誤差に
頼るすべての技法において本質的な困難が克服される。
この発明は、少なくとも幾つかの具体例においては室温
においてハイブリダイゼーション分析を行うことさえ可
能にする。 【0017】この発明の方法は例えば、相補的標的配列
が存在する場合には相補的ハイブリドの形成からもたら
される検出可能なシグナルの検出により(必要であれば
ハイブリドは検出に先立って変性される)、あるいは1
又は複数の非相補的ヌクレオチドを含有する標的配列が
存在する場合、ミスマッチにわたるハイブリドの不存在
から又は形成されたハイブリドの選択的変性からもたら
される検出可能なシグナルの不検出により行われる。 【0018】従って、第一ヌクレオチドプローブは検出
可能でなければならないが、第二ヌクレオチドは方法の
態様に依存して検出可能であっても検出可能でなくても
よい。第一ヌクレオチドはシグナル発生手段、例えば放
射性ラベル又は非放射性シグナル発生複合体を担持して
いてもよいがその必要はなく、プローブはその後にシグ
ナルを発生できるように処理されればよい。そして、1
塩基対という差異の小さい、複雑なゲノム中の配列間を
識別することが可能である。 【0019】相補的標的塩基配列とのハイブリダイゼー
ションの後にスプリットプローブハイブリドが形成され
た場合、得られたハイブリドを連結反応にかけて検出可
能な第一ヌクレオチドプローブを第二ヌクレオチドプロ
ーブに連結し、得られたハイブリドを変性にかけ、この
場合検出可能な第一ヌクレオチドプローブの第二ヌクレ
オチドプローブへの連結が行われなかったハイブリドは
変性され、他方完全に相補的な検出可能な連結されたオ
リゴヌクレオチド−標的配列ハイブリドは変性されな
い。 【0020】プローブが予想されるミスマッチを含有す
る標的配列の部分にハイブリダイズするように設計され
る場合、プローブは一般にオリゴヌクレオチド(後で定
義する)であろう。適当な処理は例えば選択的変性を含
むことができ、あるいはプローブの一方が結合対の一方
の構成員を含むことができる。第一及び第二ヌクレオチ
ドプローブの隣接する安定なハイブリドの連結が、隣接
するオリゴヌクレオチドプローブの存在を伴わないで非
特異的標的配列にハイブリダイズした検出可能なオリゴ
ヌクレオチドとは反対に、特異的標的配列にハイブリダ
イズした検出可能なオリゴヌクレオチドの大きなハイブ
リド熱安定性をもたらす。 【0021】この明細書において使用する場合、“オリ
ゴヌクレオチド”なる表現は、1塩基対という少数のミ
スマッチを含有する標的配列とハイブリドを形成するこ
とができないか、あるいはハイブリドを形成することが
できるが、このハイブリドが、対応する完全に相補的な
ハイブリドを変性しない条件下で選択的に変性されるよ
うに1塩基対という少数のミスマッチの存在により不安
定化されているようなヌクレオチド配列を意味する。 【0022】可能性ある変異配列が、検出可能な第一ヌ
クレオチドプローブがハイブリダイズする標的配列のセ
グメント中に存在することができ;それが、第二配列が
ハイブリダイズする標的配列のセグメント中に存在する
ことができ;あるいはそれが、これらのセグメントの間
に存在することができる。検出可能な第一ヌクレオチド
プローブ又は第二ヌクレオチドプローブがハイブリダイ
ズする標的配列のセグメント中に可能性ある特異配列が
存在する場合に、この可能性ある特異配列が前記プロー
ブの内の1つのプローブの末端にあり、この末端が前記
プローブの内の他方のプローブに隣接するようにプロー
ブが設計されるであろう。 【0023】従って例えば、可能性ある変異配列が第二
ヌクレオチドがハイブリダイズする標的配列のセグメン
ト中に存在する場合、スプリットプローブハイブリドの
形成はミスマッチにわたる第二プローブの弱いハイブリ
ドの形成をもたらすか、あるいは第二プローブが非常に
短い場合、ハイブリダイゼーションをもたらさないであ
ろう。弱いハイブリドが形成される場合、選択的変性は
第二プローブハイブリドの変性をもたらすであろう。次
に、得られたハイブリドが連結にかけられる場合、第二
プローブ標的配列にハイブリダイズする場合、そしてす
なわち第二プローブ:標的配列−ハイブリド中にミスマ
ッチが存在しない場合にのみ連結が行われ得る。連結の
後に得られたハイブリドが選択的変性にかけられる場
合、第二プローブと連結されることなく第一プローブが
単独で標的配列にハイブリダイズしているハイブリドが
変性し、第二プローブの相補的配列とのミスマッチを含
有しない標的配列にハイブリダイズした検出可能なプロ
ーブが残されるであろう。 【0024】第一又は第二ヌクレオチドプローブは所望
により結合対の一構成員を有することができる。一般
に、結合対の一構成員は第二ヌクレオチドプローブに担
持され又はその一部であろう。結合対の他の構成員は溶
液中又は支持体上にあることができる。適当な場合に
は、検出可能な第一ヌクレオチドプローブに連結された
第二ヌクレオチドプローブを、結合対の他方の構成員を
担持する支持体上で単離することができる。このような
連合対は例えば蛋白質−リガンド又は抗原−抗体、例え
ばアビジン−ビオチン又はジニトロフェニル−抗ジニト
ロフェニル抗体であることができる。 【0025】確かに、結合対の1つの構成員は、プロー
ブ配列の一部分であるヌクレオチド配列であることがで
き、又はプローブ上のヌクレオチド配列枝であることが
できる。結合対の他の構成員は例えば前記ヌクレオチド
配列に結合する蛋白質であることができ、又はそれがハ
イブリダイズする他のヌクレオチドであることができ
る。 【0026】ハイブリダイゼーション及び/又は選択的
変性は、好ましくは効果的なハイブリダイゼーション選
択性、好ましくは、特定の長さの連結されたプローブに
ついて最大ハイブリダイゼーション選択性をもたらすよ
うに選択された温度において行われる。有利には、ハイ
ブリダイゼーション及び/又は選択的変性は水溶液中
で、哺乳類ゲノムへの選択的ハイブリダイゼーションの
ために適当な上昇した温度において行われ、この温度は
連結されたスプリットプローブについては60℃以上、
一般に約68℃である。これに代り、このような連結さ
れたスプリットプローブのハイブリダイゼーション及び
/又は選択的変性は、ハイブリドを不安定化するのに有
効な有機溶剤、例えばホルムアミドを含有する溶剤の存
在下でさらに低い温度で行うことができる。例えば、約
50%のホルムアミドが使用される場合、ハイブリダイ
ゼーション及び/又は選択的変性は約42℃において行
われる。 【0027】この発明の他の態様においては、ハイブリ
ダイゼーションプロービングの方法が提供され、この方
法は、標的塩基配列の隣接するセグメントを検出可能な
第一ヌクレオチドプローブとの及び第二ヌクレオチドと
のハイブリダイゼーションにかけて相補的標的配列との
スプリットプローブハイブリドが形成されるようにし、
必要な場合には得られた該ハイブリドを選択的変性にか
け、これによって1又は複数の非相補的ヌクレオチドを
含有する標的塩基配列の部分にハイブリダイズした第一
又は第二ヌクレオチドプローブのどちらかを変性せし
め、そして次に得られたハイブリドを連結反応にかけて
検出可能な第一ヌクレオチドプローブを第二ヌクレオチ
ドプローブに連結し、必要な場合には得られたハイブリ
ドを選択的変性にかけて第一及び第二ヌクレオチドプロ
ーブに相補的な標的配列と第一及び第二ヌクレオチドプ
ローブに対して非相補的な1又は複数のヌクレオチドを
含有する標的配列との間を識別することを含んで成る。 【0028】ハイブリダイゼーション又は選択的変性
は、例えばスプリットヌクレオチドプローブハイブリド
又は単一ヌクレオチドプローブハイブリドの融解温度よ
り高いがしかし連結されたプローブハイブリドの融解温
度より低い温度において、又は上記のごとくハイブリド
を不安定化せしめるのに効果的な有機溶剤の存在下で行
うことができる。ハイブリダイゼーションが選択的変性
条件下で行われる場合、ハイブリダイゼーションの後で
あって連結の前の他の選択的変性段階を回避することが
できる。 【0029】第一及び第二ヌクレオチドプローブはそれ
自体既知の任意の便利な手段により、例えばDNAリガ
ーゼを用いる酵素的連結により、あるいは例えばビオチ
ン−アビジン架橋を用いる共有/非共有連結により連結
することができる。検出可能な第一ヌクレオチドプロー
ブ及び/又は第二ヌクレオチドプローブは、これらの間
のギャップが注目の標的配列の存在下でDNAポリメラ
ーゼにより満たされるまで、最初は連結され得ないかも
しれない。 【0030】検出可能な第一ヌクレオチドプローブと第
二ヌクレオチドプローブとを連結する効果は、対応する
検出可能なプローブハイブリドのみに比べて、得られた
架橋されたプローブハイブリドの熱安定性を増加するこ
とである。すなわち、例えば連結されたプローブハイブ
リドの温度は、対応するスプリットプローブハイブリド
又は検出可能な第一ヌクレオチドプローブもしくは第二
ヌクレオチドプローブの一方のみが標的塩基配列にハイ
ブリダイズしている対応するハイブリドを変性せしめる
温度に上昇する。こうして、相補的標的塩基配列を含む
連結されたプローブハイブリドは無傷のままのこる。従
って、本発明の方法は、検出可能なプローブ配列に対し
て完全に相補的な塩基配列を他の配列から識別する。 【0031】本発明の上記の態様は、例えば点変異の存
在を分析するために複雑なゲノム中の特異的ハイブリダ
イゼーション部位にオリゴヌクレオチドを向けるのに最
も有用であるが、複雑なゲノム中の他の変異、例えばト
ランスロケーションの分析のためにも使用される。トラ
ンスロケーションの分析のためには、スプリットプロー
ブの検出されない第二ポリヌクレオチドがそれと関連す
る結合対の1つの構成員を有し、そして可能性あるトラ
ンスロケーションブレークポイントに隣接するゲノム配
列にハイブリダイズするであろう。検出可能なプローブ
は好ましくは数キロベースの長さであり、そして可能性
あるトランスロケーションブレークポイントの領域を含
む。 【0032】ハイブリダイゼーション後のスプリットプ
ローブを含むポリヌクレオチドの定量的連結はゲノム領
域が隣接してそしてトランスロケーションにより中断さ
れない場合のみ起こる。トランスロケーションの存在は
一定比率の検出可能なプローブが検出可能でないポリヌ
クレオチドに連結されるのを妨害するであろう。ハイブ
リダイズしたポリヌクレオチドのその後の変性及び結合
対の他の構成員の適用の後、一定比率の検出可能なポリ
ヌクレオチドは結合対の他の構成員と複合体を形質した
ポリヌクレオチドと関連することは見られないであろ
う。結合対は好ましくは抗原−抗体又はビオチン−アビ
ジン相互作用から成り、これによって例えば変性された
ハイブリドは結合対の一方の構成と複合体を形成した固
相を通過し、そして溶出液が検出可能なプローブの存在
について分析される。 【0033】本発明の他の態様においては、標的塩基配
列、例えば複雑なゲノム中のトランスロケーションの分
析方法が提供され、この方法においては、出発可能な第
一ヌクレオチドプローブが可能性あるトランスロケーシ
ョンの領域にわたってハイブリダイズするようにされ、
そして検出されない第二ヌクレオチドプローブが該可能
性あるトランスロケーションに隣接する配列にハイブリ
ダイズされ、検出されない第二ヌクレオチドプローブは
結合対の一方の構成員を担持し、この方法はスプリット
プローブハイブリドの形成を含み、このハイブリドは連
結されたプローブハイブリドを形成するように連結にか
けられ、このハイブリドは次に変性される。 【0034】この発明の他の態様においては、前に定義
した方法が提供され、この方法においては、検出可能な
第一ヌクレオチドプローブ及び第二ヌクレオチドプロー
ブのそれぞれが成分を担持し、検出可能な第一ヌクレオ
チドプローブに付加された成分及び第二ヌクレオチドプ
ローブに付加された成分の両者を担持するヌクレオチド
配列が得られる場合にのみ、ハイブリドの形成の後及び
適当であれば変性の後にシグナルが検出される。 【0035】ヌクレオチドプローブは例えばオリゴヌク
レオチドプローブであることができる。この態様の方法
は例えば、非−放射性エネルギー移行法(例えばスタン
ダードオイル社のヨーロッパ特許公開No.70685
を参照のこと)、又は酵素チャンネリング法(例えばシ
バ社のヨーロッパ特許出願No.95087を参照のこ
と)を用いて行うことができる。この態様は、特定の標
的ヌクレオチド配列のための均一アッセイを提供するこ
とができる。 【0036】この発明の他の態様においては、択一的ヌ
クレオチド配列の間を識別する方法が提供され、この方
法においては、これによって、相補的標的配列が存在す
る場合にはスプリットプローブハイブリドが得られるよ
うに、標的配列が2以上のオリゴヌクレオチドプローブ
とのハイブリダイゼーションにかけられ、検出可能な第
一ヌクレオチドプローブは検出可能な末端オリゴヌクレ
オチドプローブでありそして第二ヌクレオチドプローブ
は他の末端オリゴヌクレオチドプローブであってそれに
付加された結合対の一方の構成員を有し、個々の他のオ
リゴヌクレオチドプローブは前記末端オリゴヌクレオチ
ド間の隣接する標的配列に別々にではあるが隣接してハ
イブリダイズし、得られたハイブリドを次に選択的変性
にかけることによって塩基対ミスマッチにわたる標的配
列にハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドプローブを
変性せしめ、そして連結された個々のオリゴヌクレオチ
ドが検出可能なオリゴヌクレオチドプローブを結合対の
一方の構成員を有するオリゴヌクレオチドプローブにつ
ないで連結されたプローブハイブリドを形成せしめ、次
にこのハイブリドを変性しそして結合対の他方の構成員
と接触せしめることにより、前記結合対を含む検出可能
な連結されたプローブヌクレオチド配列を他のヌクレオ
チド配列から分離する。 【0037】従って、1つの末端オリゴヌクレオチド
(一連の他のオリゴヌクレオチドに隣接してハイブリダ
イズする)は例えばそれに付加された検出可能なシグナ
ル発生成分を有し、他方他の末端オリゴヌクレオチドは
結合対の部分を形成する成分を有しこの成分はオリゴヌ
クレオチドを他のヌクレオチド配列を含有する混合物か
ら溶液中で回収することを可能にするために効果的であ
る。隣接してハイブリダイズしたオリゴヌクレオチド
は、連結に先立って変性されるオリゴヌクレオチドハイ
ブリドが存在しない場合に連結されたプローブを介して
シグナル発生成分と結合成分とを効果的につなぐために
適切な処理により一緒に連結される。 【0038】個々のいずれかのオリゴヌクレオチドハイ
ブリドの喪失が次の段階でシグナル発生成分と結合成分
とをつなげることを不可能にする。連結されたプローブ
ハイブリドを変性し、そして連結されたプローブ中の1
つの末端オリゴヌクレオチドを認識する結合対の他方の
成分と接触せしめる。所望により、連結されたプローブ
を混合物中の他のオリゴヌクレオチドから分離しそして
次に検出可能な成分の存在について分析する。 【0039】結合オリゴヌクレオチドとシグナル発生オ
リゴヌクレオチドの連絡は、隣接してハイブリダイズし
たオリゴヌクレオチドの連結後の、ハイブリダイズした
シグナル発生オリゴヌクレオチドと結合オリゴヌクレオ
チドとの間のすべての隣接するオリゴヌクレオチドの存
在に依存する。連絡された結合成分を有する連結された
プローブの分離を行う結合対はアビジンとビオチン、又
は抗原とそれに関連する特異的抗体であることができ
る。この態様は、他の態様における様な2個のみの隣接
してハイブリダイズする連結された又はスプリットプロ
ーブよりも、標的ヌクレオチドのより長い範囲の分析を
提供する。 【0040】この発明の他の態様は、検出可能な第一ヌ
クレオチドプローブ及び第二ヌクレオチドプローブを標
的配列中の可能性ある変異配列の各側にハイブリダイズ
せしめ、そして次に、好ましくは、正常配列又は予想さ
れる変異配列のいずれかに相補的なヌクレオチドを導入
しそして連結するDNAポリメラーゼの使用によって前
記プローブを連結し、次に得られたハイブリドを検出す
る。この様な検出は例えば、得られたハイブリドを選択
的変性にかけ、これによって検出可能な第一ヌクレオチ
ドプローブと第二ヌクレオチドプローブとの連結が行わ
れていない存在するハイブリドを変性せしめることによ
り行うことができる。 【0041】使用されるDNAポリメラーゼは例えばD
NAポリメラーゼIのKlenow断片又はウシ胸腺D
NAポリメラーゼαである。連結は好ましくはDNAリ
ガーゼにより行われる。検出可能な第一ヌクレオチドプ
ローブ及び第二ヌクレオチドプローブは好ましくはそれ
らが標的配列にハイブリダイズし、これによって該プロ
ーブ間に単一ヌクレオチドのギャップを残すようなもの
である。 【0042】ヌクレオチドプローブがシグナル、又はシ
グナルを生成することができる残基を担持すべきことが
望ましい場合、このようなシグナル又は残基はそれ自体
既知であり、例えば放射性ラベルである。非−ラジオア
イソトープシグナルを生成することができる残基は例え
ばプペーサーによってオリゴヌクレオチドから通常分離
されているシグナル発生部分を含んで成る。このスペー
サー基は所望により、直接共有結合により、又は蛋白質
−リガンドもしくは抗原−抗体相互作用、例えばアビジ
ン−ビオチンもしくはジニトロフェニル−抗ジニトロフ
ェニル抗体相互作用により複合体のシグナル発生部分に
連結されることができる。 【0043】残基のシグナル発生部分はそれ自体シグナ
ルを発生することができるものでもよく、又はそれ自体
既知の方法に従って適切な薬剤との相互作用によりシグ
ナルを生成することができるものであってもよい。従っ
て、例えば共有結合で付加された残基の好ましいシグナ
ル発生部分は酵素的に活性化された色の変化をもたらす
系を込む。好ましい酵素系はアルカリ性ホスファター
ゼ、酸性ホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、ルシ
フェラーゼ、又はオースラディッシュ・パーオキシダー
ゼを用いる。これらの酵素系は、それ自体シグナルを発
生することはできないが、それ自体既知の方法に従って
適当な基質の存在下でシグナルを生成することができ
る。共有結合した残基のシグナル発生部分は、例えば化
学発光、蛍光、又は発色のごとき任意の常用の技法に従
って機能することができる。 【0044】使用においては、核酸プローブが微量の十
分に相補的なオリゴヌクレオチド配列を検出することが
一般に必要である。この様な場合、プローブ中にシグナ
ルを増幅する手段を導入することが有利である。増幅は
既知の技法により、例えばヨーロッパ特許公開270
36(セルフ)、49606(セルフ)、58539
(セルフ)及び60123(セルフ)中に記載されてい
る系の1つ又は複数を用いて行うことができる。 【0045】この発明の他の特徴に従えば、標的塩基配
列の隣接するセグメントにハイブリダイズした検出可能
な第一ヌクレオチドプローブ及び第二ヌクレオチドプロ
ーブを含んで成り、該検出可能な第一ヌクレオチドプロ
ーブが該第二ヌクレオチドプローブに連結され得るスプ
リットプローブハイブリドが提供される。検出可能な第
一ヌクレオチドプローブは好ましくは疾患状態に関連す
る塩基配列のセグメントに相同であるか又はこのような
変異配列に隣接する標的塩基配列に相同であるか又は対
応する正常配列に相同である。この様な変異配列は一般
に点変異である。検出可能な第一ヌクレオチドプローブ
の配列が変異配列に隣接する場合、ヌクレオチドプロー
ブの配列は、これらが好ましくは可能性ある変異配列の
いずれかの側の標的塩基配列のセグメントに相同である
ようなものである。 【0046】非−ヌクレオチド性架橋は例えばジスルフ
ィド結合又はビオチン−アビジン結合である。少なくと
も第一ヌクレオチドプローブは検出可能であり、そして
それ故シグナル、又はシグナルを生成することができる
残基を含有する(上記を参照のこと)。 【0047】本発明の方法を便利に実施することができ
るようにするため、ヌクレオチドプローブをキットに導
入することが一般に有利であり、そしてそれ故このキッ
トは本発明の他の特徴である。この発明の他の特徴に従
えば、択一的ヌクレオチド配列間を識別するためのキッ
トが提供され、このキットは検出可能な第一ヌクレオチ
ドプローブ及び第二ヌクレオチドプローブを含んで成
り、各プローブは標的配列の隣接するセグメントに対し
て相同なヌクレオチド配列を有し、可能性ある変異配列
がこれらのセグメントのいずれか一方又はそれらの間に
存在し、このキットはさらにこれらのプローブが連結さ
れない場合それらを連結するための試薬を含む。 【0048】可能性ある変異配列は一般に疾患状態に関
連する点変異であろう。この様な場合、キットは好まし
くは疾患状態と関連する点変異を検出するための、検出
可能な第一ヌクレオチドプローブ及び第二ヌクレオチド
プローブ;並びに点変異が欠けている対応する正常配列
を検出するための、検出可能な第一ヌクレオチドプロー
ブを及び第二ヌクレオチドプローブを含む。 【0049】これに関して、幾つかの疾患状態はヒトD
NAゲノムの異る複数の領域に存在する複数の点変異に
より特徴付けられる。この様な場合、各関連点変異が存
在するか否かを決定する必要があり、そしてそれ故に複
数セットのプローブ(少なくとも、検出可能な第一ヌク
レオチドプローブ及び第二ヌクレオチドプローブ)が使
用され、1セットのプローブがいずれかの点変異の存否
を検出する。さらに、対応する正常又は変異配列のプロ
ーブのセットをキットに含めるのが好ましい。 【0050】キットはまた、DNAを抽出するための手
段及び/又は固体支持体上にDNAを固定化するための
手段を含めるのが有利であろう。所望により、検出可能
な第一ヌクレオチドプローブ及び第二ヌクレオチドプロ
ーブの少なくとも一方が結合対の一方の構成員を含有す
ることができ、結合対の他方の構成員は例えばキットに
より与えられる固体支持体上に存在する。 【0051】キットはまた、適当な緩衝液及び/又は洗
浄液を含み、そしてこの発明に従ってキットを使用する
ための指示書を含むであろう。次に、この発明を例によ
りさらに具体的に説明するが、これによってこの発明の
範囲を限定するものではない。これらの例において、特
にことわらない限り溶液は水性溶液であり、そして%値
はw/vである。種々の試薬の組成は次の通りである。 SSC:0.15M NaCl+0.05Mクエン酸ナ
トリウム; キナーゼ緩衝液:0.066M Tris・HCl(p
H7.6),1mMスペルミジン、0.01M MgCl
2 ,15mMジチオスレイトール及び0.2mg/mlウシ血
清アルブミン(BSA); 10×コアー・バッファー(CORE BUFFE
R):500mM Tris−HCl(pH8),100
mM MgCl2 ,500mM NaCl; 10×ニックトランスレーション緩衝液:0.5M T
ris−HCl(pH7.2),0.1M MgS
4 ,1mMジチオスレイトール、及び500μg/mlB
SA(ペンタックス、画分V); トリトン−X−10:ポリオキシエチレンエーテル界面
活性剤; フィコル(Ficoll):透析されそして凍結乾燥さ
れた形の約400,000分子量を有するシュークロー
スの非イオン性合成ポリマー; イニデットP−40:分子当り平均9分子のエチレンオ
キサイドを含有するオクチルフェノールエチレンオキサ
イド縮合物; デンハート試薬:0.2g/lフィコル(Ficol)
400,000、0.2g/lポリビニルピロリドン
(PVP)及び0.2g/lウシアルブミン(BA); PBS(リン酸緩衝化塩溶液):0.01Mリン酸ナト
リウム(pH7.4)及び0.13M NaCl; SSPE:10mMリン酸ナトリウム(pH7),0.1
8M NaCl及び1mMEDTA。 【0052】次の略号を使用する。 DNA デオキシリボ核酸 tRNA トランスファー・リボ核酸 EDTA エチレンジアミン四酢酸 PBS リン酸緩衝化塩溶液 SDS ドデシル硫酸ナトリウム 2×SSC 2倍濃度のSSC 6×SSC 6倍濃度のSSC 20×SSC 20倍濃度のSSC BSA ウシ血清アルブミン BA ウシアルブミン PVP ポリビニルピロリドン Tris トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン 10×コアーバッファー 10倍濃度のコアー・バッファー ATP アデノシントリホスフェート NP40 ノニデットP.40 10×ニックトランスレーション緩衝液 10倍濃度のニックトランスレーション緩衝液。 【0053】次のものは商標である。 ミニフォルド(Minifold) トリトン(Triton)−X−100 コアー・バッファー(CORE BUFFER) フィコール(Ficoll)。 【0054】例1.オリゴヌクレオチドハイブリダイゼ
ーション分析のために使用したプラスミドはpIFS1
101〔Edge等、Nucleir Acids Res
earch,Vol 11(1983),6419〜6
435頁〕、及びこの明細書においてpK9と称するそ
の誘導体でありこのプラスミドにおいてはアラニンをコ
ードするコドンGCTがアミノ酸位置28に、HuIF
N−α2中のセリンをコードするコドンTCCの代りに
存在する。1μg,100ng、及び10ngのアリコート
を153μlの水中に稀釈した。これらに30μlの2
M NaOH,17μlの1M Tris−HCl(p
H7.4)及び100μlの20×SSC(SSCは
0.15M NaCl,0.015M クエン酸ナトリ
ウム)を添加した。サンプルを100℃に10分間加熱
し、次に氷上に置き、そして70μlの1M Tris
−HCl(pH7)を加えた。 【0055】プラスミドDNAの稀釈物をシュライケル
・アンド・シュネル・ミニフォルドII装置を使用して製
造者の指示に従ってBA85ニトロセルロース(シュナ
イケル・アンド・シュネル・キーン、N.H.,米国)
上で濾過した。ニトロセルロース紙をミニフォルド装置
に合うように切断し、そして2×SSC上に浮べること
によって湿した後に装置に装着する。次に、DNAサン
プルをウエルに適用し、そして0.5ml/分の速度で濾
過した。pIFS1101中の合成インターフェロンα
2 遺伝子の配列に対応するオリゴヌクレオチド11及び
13(Edge等、前記参照のこと)をハイブリダイゼーシ
ョンのために使用した。オリゴヌクレオチド11及び1
3は次のDNA配列を有する。 【0056】オリゴヌクレオチド11:5′−CGTATCTC
CCTGTTC −3′ オリゴヌクレオチド13:5′−TCCTGTCTGAAAGAC −
3′ オリゴヌクレオチド13を次の様にして32Pでラベルし
た。18.5μlの水中400ngのオリゴヌクレオチド
に20μlの32P−γ−ATP(アデノシン5′−〔32
P〕トリホスフェート、水溶液中トリエチルアンモニウ
ム塩、約3000Ci/n mol ,10μCi/μl、
アメルシャムインターナショナル)、4.5μlの10
×キナーゼ緩衝液〔10×緩衝液=0.66M Tri
s−HCl(pH7.6),10mMスペルミジン、0.
1M MgCl2 ,150mMジチオスレイトール及び2
mg/mlのウシ血清アルブミン(BSA、ニュクレイック
・アシド・エンザイム・グレード、ベセスダ・リサーチ
・ラボラトリーズ)〕、及び2μlのT4ポリヌクレオ
チドキナーゼ(5ユニット/μl、ベーリンガーマンハ
イム)を加えた。37℃にて1時間置いた後、サンプル
の半分をバイオゲル(Biogel)P2の4mlのカラ
ム〔ビオラド、10mM Tris−HCl(pH8),
1mM EDTAによりあらかじめ平衡化したもの〕に適
用した。 【0057】32P−ラベルされたヌクレオチドは、10
mM Tris−HCl(pH8),1mM EDTAを含
有する溶出緩衝液のボイドボリウム中に溶出された。1
00ngの32P−ラベル化オリゴヌクレオチドプローブを
100ngの未ラベル化オリゴヌクレオチドプローブ11
と共にハイブリダイゼーションのために使用した。pI
FS1101又はpK9 DNAがその上に固定化され
たニトロセルロースフィルターを68℃にて2時間、5
×デンハート試薬〔1g/lのフィコル、1g/lのポ
リビニルピロリドン、1g/lのBA(ウシ血清、フラ
クションV、マイルスラボラトリース)、5×SSC,
50Mリン酸ナトリウム(pH7),1%のグリセリ
ン、 1%のドデシル硫酸ナトリウム(SPS)及び1
00μgの音波処理変性したニシン精子DNA(シグ
マ)〕中で前ハイブリダイズせしめた。 【0058】2mlの5×SSC,0.5%NP40(B
DH)及び250μg/ml tRNA(シグマ、タイプ
X−S)中で、100ngの一緒に添加されたオリゴヌク
レオチド11及び13、又は照対として100ngの単独
で添加されたオリゴヌクレオチド13を用いてハイブリ
ダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーションは室
温にて一夜行った。次にフィルターを6×SSC,0.
06%ピロリン酸ナトリウム及び20mMリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7)中で室温にて5分間洗浄し、そして
洗浄緩衝液を取り替えた後、室温にてさらに3分間洗浄
した。次に、フィルターを2%BA及び0.1%トリト
ン−X−100(BDH)を含有するリン酸緩衝化塩溶
液〔PBS:0.01Mリン酸ナトリウム(pH7.
4),0.13M NaCl〕で16℃にて30分間処
理した。次にフィルターをPBS及び2%BAにより5
回すすいでトリトン−X−100を除去した。 【0059】ハイブリダイズされたプローブの架橋のた
め、フィルターを66mM Tris−HCl(pH7.
6),5mM MgCl2 ,5mMジチオスレイトール、1
mMATP,500μg/ml BSA及び0.3U/μl
T4DNAリガーゼ(ベーリンガー、5U/μl)で
処理した。インキュベーションは16℃にて80分間行
った。次にフィルターを60℃にて20分間6×SS
C,0.06%ピロリン酸ナトリウム及び20mMリン酸
ナトリウム(pH7)中で洗浄した。次に、フィルター
をサランラップにくるみ、そしてオートラジオグラフィ
ー用フィルムに2日間暴露した。図1は、60℃での最
終洗浄の後検知できるオートラジオグラフィーシグナル
が、ハイブリダイズしたオリゴヌクレオチド11及び1
3がリガーゼにより連結された場合のプラスミドpIF
S1101(I)についてのみ観察された。 【0060】固定化されたpK9(K)に対するバック
グラウンドシグナルが、ハイブリダイゼーション及びオ
リゴヌクレオチド11及び13の連結の後に観察され
た。2のバックグラウンドシグナルはpIFS1101
について得られた対応するシグナルの約1%を示し、そ
してプラスミドpK9の対応する領域とのハイブリドミ
スマッチのためオリゴヌクレオチド13の最少のハイブ
リダイゼーションから生じた。従って、この例により、
隣接するハイブリダイズしたオリゴヌクレオチドプロー
ブがニトロセルロースフィルター上での連結により効果
的に架橋されたことが示された。さらに、記載された実
験条件において、オートラジオグラフィーシグナルの強
度の喪失を伴わないで連結時間を5分間に短縮すること
ができた。 【0061】例2.Blin及びStafford〔Nucleic
Acids Research,Vol,3(197
6)2303頁〕の方法を用いてリンパ芽球系Daud
iから高分子量DNAを単離した。200μgのDau
di DNAを320μlの水に稀釈し、そしてこれに
40μlの10×コアー・バッファー(ベセスダ・リサ
ーチ・ラボラトリーズ)及び40μl EcoRI(5
0ユニット/μl、ノーサンブリア・バイオロジカル
ス、クラムリントン、ナーサンベルランド、UK)を添
加した。 【0062】37℃にて3時間のインキュベーションの
後、溶液を同容量のフェノール/クロロホルム(1:
1)により抽出し、次に1容量のクロロホルム、及び最
後に1容量の水飽和エーテルにより3回抽出した。DN
Aを0.3M酢酸ナトリウムに調整し、そして2容量の
氷冷エタノールにより沈澱せしめた。DNAペレットを
冷70%エタノール中で洗浄し、そしてペレットを乾燥
しそして100μlの水中に再溶解した。 【0063】3μgのプラスミドpIFS1101及び
pK9(例1を参照のこと)を17μlの水に溶解し、
そしてこれに2μlのコアー・バッファー及び1μlの
EcoRI(前記参照のこと)を添加した。この混合物
を37℃にて3時間インキュベートし、そして次にDa
udi DNAについて前記したようにして溶剤抽出
し、そしてエタノール沈澱を行った。乾燥したペレット
を10μlの水に再溶解した。 【0064】10μgのEcoRI消化したDaudi
DNAをpIFS1101又はpK9のいずれかの1
ngのアリコートと混合し、そしてManiatis等(Mole
cular Cloning,A.Laborator
y Manual:ColdSpring Harbo
r Loboratory,1982)に記載されてい
るようにして0.5%水平アガロースゲル上でのゲル電
気泳動にかけた。電気泳動の後、DNAをサザン移行法
(Maniatis等)によりニトロセルロースフィルター上に
移行せしめ次にハイブリダイゼーションを行い、又はSt
udencki 及びWallace (DNA,Vol 3,7〜15
頁(1984))により記載されている様にして調製さ
れた乾燥したアガロースゲル内でDNAを直接プローブ
した。 【0065】ニトロセルロースフィルター上に移行せし
めたDNAについて、ハイブリダイゼーションを例1に
記載したようにして行ったが、但し、ハイブリダイゼー
ション温度を32℃とし、そしてプローブとして100
ngのオリゴヌクレオチド11、及び100ngの32P−ラ
ベル化オリゴヌクレオチド13を使用した。フィルター
を室温にて30分間、5×SSC,0.06%ピロリン
酸ナトリウム及び20mMリン酸ナトリウム(pH7)中
でそして次に40℃にて15分間洗浄してpK9プラス
ミドDNAに会合した32P−ラベル化オリゴヌクレオチ
ドのほとんどを除去した。次にフィルターを、−70℃
にて強化スクリーンを使用してコダックX−Omat
ARフィルムに暴露した。この40℃での洗浄の後、D
audi細胞DNAへのハイブリダイゼーションに由来
するバックグラウンドシグナルは図2に示すようになお
明らかであった。 【0066】乾燥したアガロースゲルを、100ngのオ
リゴヌクレオチド11及び100ngの32Pラベル化オリ
ゴヌクレオチド13と、50mMリン酸ナトリウム(pH
7),0.9M NaCl,5mM EDTA,0.3%
SDS及び10μg/mlのE.コリDNA中で32℃
にて一夜、直接にハイブリダイズせしめた。乾燥したゲ
ルを、2×SSPE〔SSPEは10mMリン酸ナトリウ
ム(pH7),0.18M NaCl,1mM EDT
A〕及び0.1%SDS中で室温にて30分間そして次
に同じ洗浄緩衝液中で40℃にて15分間次々と洗浄し
た。結果はニトロセルロースフィルター上で観察された
もの(図2)と同様であった。 【0067】Daudi細胞DNAへのハイブリダイゼ
ーションに基づくバックグラウンドを除去するため、ニ
トロセルロース又は乾燥したゲル中に固定化されたDN
Aにハイブリダイズしたオリゴヌクレオチド11及び1
3を例1に記載したようにしてリガーゼ処理により架橋
し、そして最後に60℃にて15分間前記のようにして
洗浄した。これは1ngのプラスミドpIFS1101に
対応する単一バンドをもたらし、バックグラウンドはほ
とんどなく、そしてpK9に対応するシグナルを存在し
なかった。ニトロセルロースに固定化されたDNAにつ
いて図3に示す。 【0068】例3.分析に使用するプラスミドDNAは
pIFS1101〔Edge等、Nucleir Acid
s Research,Vol 11(1983)p6
419〜6435〕であった。2μgのpIFS110
1プラスミドDNAをEcoRI(20ユニット、ベセ
スダ・リサーチ・ラボラトリース)により20μlの反
応容量中で2時間、酵素の供給者により推奨された条件
下で消化した。反応混合物をフェノール/クロロホルム
(1:1)で1回及びクロロホルムで1回抽出し、次に
2μl 3M酢酸ナトリウム(pH5.2)及び45μ
lのエタノールを加えた。DNAを−20℃にて一夜沈
澱せしめ、70%エタノール中で洗浄し、そして乾燥し
た後30μlの水中に再懸濁した。 【0069】分析のために使用したオリゴヌクレオチド
を11(−1)及び13と称し、ここでオリゴヌクレオ
チド13はpIFS1101中の合成インターフェロン
α2遺伝において造成するために使用され、そしてオリ
ゴヌクレオチド11(−1)は遺伝子造成のために使用
されたオリゴヌクレオチド11の誘導体であって、配列
が5′に1塩だけシフトしている。 【0070】すなわち、オリゴヌクレオチドは次の配列
を有する。 オリゴヌクレオチド11(−1) 5′CCGTATCTCCCTGTT 3′ オリゴヌクレオチド13 5′TCCTGTCTGAAAGAC 3′ Molecular Cloning,a Labor
atory Manual(Maniatis, Fritsch 及びJa
nbrook編、コールド・スプリング・ハーバー)において
合成リンカーについて記載されているようにして、ポリ
ヌクレオチドキナーゼを用いて、オリゴヌクレオチド1
3を32Pにより5′末端ラベルした。キナーゼ反応を、
73℃にて10分間加熱し次に2回フェノール抽出する
ことにより停止した。次に溶液をエーテルで抽出し、そ
して過剰のエーテルを吹きとばした。 【0071】EcoRIで消化されたpIFS1101
DNAの4μlのアリコートを、10×SSC,1%
NP40及び0.5μg/ml tRNAの溶液の50μ
lのアリコートに加えた。1pmole アリコートの32Pラ
ベル化オリゴヌクレオチド13を1pmole のオリゴヌク
レオチド11(−1)と共に又はこれを伴わないで添加
し、そして溶液を水により100μlに稀釈した。この
溶液を5分間100℃に加熱し、そして次に39℃にて
2時間水浴中に置いてオリゴヌクレオチドを標的pIF
S1101 DNAにハイブリダイズせしめた。 【0072】DNAサンプルを10μlの水中に溶解
し、これに1μlの2nM dCTP又は2nM dCTP
(PLバイオケミカルス)を加えた。次に、2.5μl
の10×ニックトランスレーション緩衝液〔Molec
ular Cloning,aLaboratory
Mannual、上記、を参照のこと;10×緩衝液は
0.5M Tris−HCl(pH7.2),0.1M
MgSO4 ,1mMジチオスレイトール及び500μg
/ml BSA(ペンタックス、フラクションV)を含ん
で成る〕を添加し、そしてこの溶液を水により25μl
に稀釈した。DNAポリメラーゼIのKlenow断片
I(ベーリンガー)2ユニットを加え、そして溶液を室
温にて30分間インキュベートした。1.5μlの10
×ニックトランスレーション緩衝液を4μlの10mM
ATP及び7.5μlの水と共に加えた。2ユニットの
T4DNAリガーゼ(ベセスダ・リサーチ・ラボラトリ
ース)を加え、そして溶液を14℃にて4時間インキュ
ベートした。 【0073】2μlの反応混合物を8%のネイティブ・
ポリアクリルアミドゲル上で分析した。負荷するに先立
ち、サンプルを100℃にて5分間加熱し、そして氷上
で急速に冷却した後1μlのゲル負荷緩衝液(0.25
%ブロモフェノールブルー、0.25%キシレンアノー
ル及び15%フィコール・タイプ400)を加えた。図
4はこのゲル分析の結果を示す。32塩基対オリゴヌク
レオチドマーカーバンドに対応するオートラジオグラフ
シグナルがレーン1においてのみ観察された。このレー
ンにおいては、リガーゼ処理に先立つポリメラーゼ反応
にdCTPを含めた。リガーゼ処理を伴う(レーン3)
又はリガーゼ処理を伴わない(レーン4)ポリメラーゼ
段階にdCTPに代ってdGTPを含めた場合、32塩
基の位置にオートラジオグラフィーシグナルが得られな
かった。 【0074】これらの結果が示すところによれば、オリ
ゴヌクレオチド11(−1)及び13に由来する32塩
基長の連結生成物の生成には、個別にハイブリダイズし
たオリゴヌクレオチド間のG残基に対する一塩基ギャッ
プを満たすために正しいデオキシヌクレオチドトリホス
フェート(dCTP)を含めることが必要である。正し
くないヌクレオチド(例えばdGTP)を含めること、
又は推論として、他の残基によるギャップ中のG残基の
置き換えは32塩基長の連結生成物の形成を妨害する。
従ってこれは、標的DNA配列中の特定のヌクレオチド
の存在又は不存在についての診断試験を提供する。 【0075】例4.この発明の他の例示において、広い
温度範囲にわたるT4DNAリガーゼによる連結に対す
るミスマッチの効果について系統的な研究を行った。7
塩基対−オーバーラップ1本の鎖内でのすべてのミスマ
ッチの可能性を試験した(第1表)。ミスマッチオリゴ
ヌクレオチドの連結を等モル量の非−ミスマッチオリゴ
ヌクレオチドCRN1の存在下での競争実験においてア
ッセイした。配列はE.コリ(E.coli)trpプ
ロモーター〔JD等、Nucleic Acids Re
search 10,6639−6657(198
2)〕の−35領域に対応する。この研究におけるすべ
てのオリゴヌクレオチドはDNA配列決定により特徴付
けた〔Maxam AM及びGilbert W., Proc.Natl.
Acad.Sci.LA74,560−564(19
77)〕。連結生成物を、ポリアリルアミドゲル電気泳
動の後で、推定上の生成バンドにおける放射能のセレン
コフ(Cerenkov)計数により定量した。十分に
相補的なオリゴヌクレオチドCRN1の存在下でミスマ
ッチオリゴヌクレオチドを連結せしめたすべての場合に
おいて、ミスマッチの連結された生成物の収量は、ミス
マッチ塩基が連結点から6塩基対だけ隔離されるまで、
及びこれらの場合の連結反応の温度が35℃未満である
まで、最少であった。 【0076】 【表1】 ミスマッチを担持する領域は合成E.コリtripプロ
モーターの−35領域である。trp4からの5′オー
バーラップへのアニーリングについてCRN1と競争す
るのはCRN2(対照)又はCRN3A〜C6である。
これらのオリゴヌクレオチドはtrp4 5′オーバー
ラップとのすべての可能な単一ミスマッチを含む。 【0077】材料及び方法 オリゴヌクレオチドを改良された固相ホスホトリエステ
ル法〔Gait, MJ等(1980),Nucleir Ac
ids Research,1081−1096;
及びMarkham, AF 等(1980),Nucleic A
cid Research,5193−5205〕
により合成し、そして高速液体クロマトグラフィーによ
り、まずParisil 10−SAX陰イオン交換ク
ロマトグラフィー(Jones Chromatography, Clamorgan
or Whatman Ltd)上で、次にC18μBondapak逆
相カラム(Waters Associates Inc.)上でNeuton, CR等
(1983),Anol.Biochem.129
22−30により記載されているようにして精製した。 【0078】5′−32P−放射性ラベル化オリゴヌクレ
オチドの配列決定は、シトシン+チミン、アデニン、及
びアデニン開裂より大きいグアノシン開裂についてはMa
xam及びGilbert 〔Maxam, AM 等、(1977)Pro
ceeding of the National A
cademy of Science,USA 74
560−564〕により記載されているようにして、そ
してヒドロキシルアミン塩酸塩による部分的シトシン特
異的開裂についてはRubin 及びSchmid〔Rubin,CM 等
(1980)Nucleic Acids Resea
rch,4613−1619〕により記載されてい
るようにして行った。 【0079】T4DNAリガーゼはベーリンガーマンハ
イムGmbHからのものであり、そして全体を通じて使
用される単位の定義はWeiss 等〔Weiss. B. 等(196
8),Journol of Biological
Chemistry,243,4543−4555〕に
従うものである。1ユニットは、37℃において1nmo
le の32PPiをNorit吸収性材料に20分間で交
換する酵素活性である。リガーゼ反応は66mM Tri
s−HCl(pH7.6),6.6mM MgCl2 ,1
0mMジチオスレイトール及び0.4mM ATP中で行っ
た。 【0080】T4ポリヌクレオチドキナーゼはニューイ
ングランドビオラブスからのものであり、ユニットの定
義は1n mole の酸不溶性32Pを37℃にて30分間に
生成せしめる酵素活性である。キナーゼ反応は50mM
Tris−HCl(pH9.0),10mM MgC
2 ,20mMジチオスレイトール、0.1mMスペルミジ
ン、0.1mM EDTA中で得った。ATP濃度はリン
酸化オリゴヌクレオチドのその次の使用に依存して可変
的である。 【0081】アデノシン5′−〔γ−32P〕トリホスフ
ェート・トリエチルアンモニウム塩(32P ATP)は
アメルシャム・インターナショナルからのものであり、
1mCi/ml水性エタノールであり、比活性>5000
Ci/mmolである。オートラジオグラフィーは室温又は
−70℃において、イルフォード固定タングステン強化
スクリーンと共にコダックXR−5フィルムを用いて行
った〔Laskey, R. A. 等(1977),Febs Le
tters82, −341〕。 【0082】電気泳動は、特にことわらない限り、7M
尿素、50mM Tris−ボレート(pH8.3)及び
1mM EDTAを含有する20%アクリルアミド(1
9.33%アクリルアミド、0.67%ビスアクリルア
ミド)を通して行った。電気泳動サンプルは80%ホル
ムアミド、10mM NaOH,1mM EDTA,0.1
%ブロモフェノールブルー中に再懸濁するか又は稀釈し
た。サンプルを100℃にて2分間熱変性せしめ、次に
氷上で急速に冷却した後に電気泳動にかけた。特にこと
わらない限り、ブロモフェノールブルーが原点から15
cm移動するまで、電気泳動を40V/cmの電位勾配で行
った。 【0083】32Pラベル化オリゴヌクレオチドはポリア
クリルアミドゲル電気泳動により精製し、そしてDNA
をゲルから電気溶出により、10mM Tris−ボレー
ト(pH8.3),0.2mM EDTA(1ml)を含有
する透析バッグ中に、16V/cmの電位勾配で45分間
回収し、次に極性を20秒間逆転せしめた。電気溶出物
を逐次的ブタノール抽出により約500μlの量に濃縮
し、フェノール−クロロホルム〔0.5M Tris−
HCl(pH7.5)により緩衝化し、次に水で抽出す
る〕(500μl)により抽出した。水相をエーテル
(3×1ml)により抽出し、ブタノール抽出によりさら
に20μlに濃縮し、真空乾燥し、そしてエタノール沈
澱せしめた。エタノール沈澱は、DNAを0.3M酢酸
ナトリウム(pH5.6,250μl)中に再懸濁し次
にエタノール(800μl)を添加しそして混合し、−
70℃に90分間以上置き、次にエッペンドルス小遠沈
管中で15分間遠心分離することにより行った。ペレッ
トを真空乾燥し、そして水(500μl)中に再懸濁し
た。 【0084】オンラインM1750サイレント700プ
リンターを有するインターテクニクSL400リウイド
・シンチレーション・カウンターを用いてセレンコフ放
射を測定した。電気溶出物を、20μl標準プラスチッ
ク計数バイアル(パッカード)中に入れられたシリコー
ン処理された750ml微小遠心チューブ中に移した。サ
ンプルを10分間暗所に適合せしめ、次にトリチウムを
計数するために液体シンチレーション分光計をセットす
ることによってセレンコフ放射を決定した。ゲルからバ
ンドを切り出し、プラスチック計数バイアルに直接入
れ、そして電気溶出物について記載したのと同様にして
セレンコフ放射を測定した。溶液中での同じ量の32P−
ラベル化オリゴヌクレオチドに対するゲルバンド中のセ
レンコフ放射の減少を考慮することができる。 【0085】ミスマッチ競争反応 合計220の競争反応を行った。各ミスマッチオリゴヌ
クレオチド又はCRN2(配列対照)をDNAリガーゼ
アッセイにおいて、0,5,10,15,20,25,
30,35、及び40℃にてCRN1と競争せしめた。
各場合に0℃無酵素対照を含めた。すべての競争は、
rp4(5.0p mole ),trp3(7.5p mole
),CRN1(7.5p mole )及び競争オリゴヌク
レオチド(7.5p mole )を含有する60μlの容量
中で行った。モル濃度において合計オリゴヌクレオチド
は456.5nM、trp4は83nM、でありtrp3,
CRN1及び競争体はすべて124.5nMであった。 【0086】各競争オリゴヌクレオチドについて、水溶
液(390μl)中競争体(75pmole )及びCRN
1(75p mole )を含んで成る“競争混合物”を調製
した。この競争複合体を10個の等しい部分にわけた。
両オリゴヌクレオチドを32P−ATP及びポリヌクレオ
チドキナーゼにより5′−リン酸化した。これをさらに
前記のようにポリアクリルアミドゲル電気泳動、電気溶
出及びエタノール沈澱によりさらに精製した。他の成分
を、trp3(7.5p mole ),trp4(5.0p
mole )及び10×DNAリガーゼ緩衝液(6μl)を
20μl当りに含有する“trpミックス”中に混合し
た。 【0087】競争を検討した各温度について、各競争混
合物の1つのアリコート及びtrpミックスのアリコー
ト(200μl)を各競争混合物に移し、そして20分
間プレインキュベートした。やはり必要な温度において
プレインキュベートされたDNAリガーゼを加え(μl
中1ユニット)、そして水(1μl)が添加された0℃
酵素なし対照を除き、混合した。インキュベーションは
30分間であり、そしてフェノール/クロロホルムによ
る抽出により停止し、そして電気泳動の前に−70℃に
て貯蔵した。 【0088】各競争について温度範囲にわたって実施さ
れた反応の水相からアリコート(10μl)を取り出
し、そしてこれらのアリコートをホルムアミド/NaO
H/ブロモフェノールブルー(20μl)の別々の部分
と混合し、そして記載されているようにして電気泳動し
た。個々の競争オリゴヌクレオチドについての一連の温
度範囲のものを別個のゲル上で泳動せしめ、これらのゲ
ルを記載されている様にしてオートラジオグラフ処理し
た(図5、図6、図7)。 【0089】0℃酵素なし対照からの両バンドを切り出
し、そしてセレンコフ計数してCRN1に対する競争オ
リゴヌクレオチドの実際の比率を決定した。CRN1か
らの生成物バンド及び競争体からの可視生成物バンドを
同様にして単離し、そしてセレンコフ計数した。競争体
生成物バンドが見えない場合、CRN1及びCRN2の
間の競争からのオートラジオグラフの推定により生成物
が予期されるゲル領域を単離した。これらのバンドもま
たセレンコフ計数して各温度における全生成物中のミス
マッチ生成物の比率を決定した。 【0090】0℃にて30分間の連結の後の典型的な結
果を表に示す。少量のミスマッチ連結生成物が観察され
る場合、これらの収量は0,5,10,15,20及び
25℃の連結温度において本質的に同一であった。ミス
マッチ生成物の量は、連結が30℃にて行われた場合一
貫して約50%低下し、そして35℃でのインキュベー
ションの後さらに低下した。 【0091】 【表2】【0092】 【表3】 この結果が示すところによれば、DNA中の点変異の検
出は、適切な対のオリゴヌクレオチドであって、その一
方が正常な配列に対して相補的であり、そして他方が変
異した配列に相補的であるものの存在下でアッセイを行
い、次に連結生成物を分析することにより可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は、オートラジオグラフであって、IはEd
ge等Nucleic Acids Research
Vol 11,(1983)p6419−6435に記
載されているプラスミドpIFS1101中のヒトイン
ターフェロンα2 のDNA配列を示し、そしてKはイン
ターフェロンα2 類似体〔Ala28〕IFN−α2 をコ
ードするDNA配列であってコドンTCCがGCTによ
り置き換えられているものを示す。この類似体塩基配列
をこの明細書においてpK9と称する。 【図2】図2は、オートラジオグラフであって、IはEd
ge等Nucleic Acids Research
Vol 11,(1983)p6419−6435に記
載されているプラスミドpIFS1101中のヒトイン
ターフェロンα2 のDNA配列を示し、そしてKはイン
ターフェロンα2 類似体〔Ala28〕IFN−α2 をコ
ードするDNA配列であってコドンTCCがGCTによ
り置き換えられているものを示す。この類似体塩基配列
をこの明細書においてpK9と称する。 【図3】図3は、オートラジオグラフであって、IはEd
ge等Nucleic Acids Research
Vol 11,(1983)p6419−6435に記
載されているプラスミドpIFS1101中のヒトイン
ターフェロンα2 のDNA配列を示し、そしてKはイン
ターフェロンα2 類似体〔Ala28〕IFN−α2 をコ
ードするDNA配列であってコドンTCCがGCTによ
り置き換えられているものを示す。この類似体塩基配列
をこの明細書においてpK9と称する。 【図4】図4は、オートラジオグラフであって、レーン
Mは32塩基長オリゴヌクレオチドマーカーバンドに対
応するシグナルを示し、レーン1はそれぞれがその3′
末端に導入された単一dCTP残基を有するオリゴヌク
レオチド11(−1)及び13に由来する32塩基長連
結生成物に対応するシグナルを示す。レーン2〜5は3
2塩基長オリゴヌクレオチドに対応するシグナルをなん
ら示さない。 【図5】図5は、0〜40℃(これらのインキュベーシ
ョン温度はオートラジオグラフの上に示す)において行
われた、5′OHtrp3,5′OHtrp4,5′32
P CRN1、及び5′32P CRN2を含む反応混合
物のアリコートのオートラジオグラフである。O−は酵
素を含まない対照である。BPBはブロモフェノールブ
ルーマーカー色素の位置を示す。 【図6】図6は、0〜40℃(これらのインキュベーシ
ョン温度はオートラジオグラフの上に示す)において行
われた、5′OHtrp3,5′OH trp4,5′
32P CRN1及び5′32P CRN4Cを含むリガー
ゼ反応混合物のアリコートのオートラジオグラフを示
す。O−は酵素を含まない対照である。BPBはブロモ
フェノールブルーマーカー色素の位置を示す。 【図7】図7は、0〜40℃(これらのインキュベーシ
ョン温度はオートラジオグラフの上に示す)において行
われた、5′OHtrp3,5′OHtrp4,5′32
P CRN1及び5′32P CRN6Cを含むリガーゼ
反応混合物のアリコートのオートラジオグラフを示す。
O−は酵素を含まない対照である。BPBはブロモフェ
ノールブルーマーカー色素の位置を示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.標的塩基配列の隣接するセグメントにハイブリダイ
    ズした検出可能な第一ヌクレオチドプローブ及び第二ヌ
    クレオチドプローブを含んで成り、該検出可能な第一ヌ
    クレオチドプローブが該第二ヌクレオチドプローブに連
    結され得るものであり、前記検出可能な第一ヌクレオチ
    ド配列及び/又は第二ヌクレオチド配列が疾患に関連す
    る変異配列のいずれかの側に又は対応する正常配列にハ
    イブリダイズし;あるいは標的塩基配列にハイブリダイ
    ズして、その中の疾患と関連する変異塩基配列が前記プ
    ローブの内の一方のプローブの末端にあり、この末端が
    前記プローブの内の他方のプローブに隣接しており、又
    は対応する正常な配列とハイブリダイズしている、スプ
    リットプローブハイブリド。
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