JP2676628B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
電子写真感光体Info
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真感光体に関し、詳しくは静電特性、
耐湿性及び耐久性の優れた電子写真感光体に関する。
耐湿性及び耐久性の優れた電子写真感光体に関する。
(従来の技術) 電子写真感光体には所定の特性を得るため、あるいは
適用される電子写真プロセスの種類に応じて種々の構成
をとる。
適用される電子写真プロセスの種類に応じて種々の構成
をとる。
電子写真感光体の代表的なものとして、支持体上に光
導電層が形成されている感光体及び表面に絶縁層を備え
た感光体があり、広く用いられている。支持体と少なく
とも1層の光導電層から構成される感光体は、最も一般
的な電子写真プロセスによる、即ち、帯電、画像露光及
び現像、更に必要に応じて転写による画像形成に用いら
れる。
導電層が形成されている感光体及び表面に絶縁層を備え
た感光体があり、広く用いられている。支持体と少なく
とも1層の光導電層から構成される感光体は、最も一般
的な電子写真プロセスによる、即ち、帯電、画像露光及
び現像、更に必要に応じて転写による画像形成に用いら
れる。
更には、ダイレクト製版用のオフセット原版として電
子写真感光体を用いる方法が広く実用されている。
子写真感光体を用いる方法が広く実用されている。
電子写真感光体の光導電層を形成するために使用する
結合剤は、それ自体の成膜性および光導電性粉末の結合
剤中への分散能力が優れるとともに、形成された記録体
層の基材に対する接着性が良好であり、しかも記録体層
の光導電層は帯電能力に優れ、暗減衰が小さく、光減衰
が大きく、前露光疲労が少く、且つ、撮像時の湿度の変
化によってこれら特性を安定に保持していることが必要
である等の各種の静電特性および優れた撮像性を具備す
る必要がある。
結合剤は、それ自体の成膜性および光導電性粉末の結合
剤中への分散能力が優れるとともに、形成された記録体
層の基材に対する接着性が良好であり、しかも記録体層
の光導電層は帯電能力に優れ、暗減衰が小さく、光減衰
が大きく、前露光疲労が少く、且つ、撮像時の湿度の変
化によってこれら特性を安定に保持していることが必要
である等の各種の静電特性および優れた撮像性を具備す
る必要がある。
古くから公知の樹脂として、例えばシリコーン樹脂
(特公昭34−6670号)、スチレン−ブタジエン樹脂(特
公昭35−1960号)、アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂、
ポリアミド(特公昭35−11219号)酢酸ビニル樹脂(特
公昭41−2425号)、酢酸ビニル共重合体(特公昭41−24
26号)、アクリル樹脂(特公昭35−11216号)、アクリ
ル酸エステル共重合体(例えば特公昭35−11219号、特
公昭36−8510号、特公昭41−13946号等)等が知られて
いる。
(特公昭34−6670号)、スチレン−ブタジエン樹脂(特
公昭35−1960号)、アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂、
ポリアミド(特公昭35−11219号)酢酸ビニル樹脂(特
公昭41−2425号)、酢酸ビニル共重合体(特公昭41−24
26号)、アクリル樹脂(特公昭35−11216号)、アクリ
ル酸エステル共重合体(例えば特公昭35−11219号、特
公昭36−8510号、特公昭41−13946号等)等が知られて
いる。
しかし、これらの樹脂を用いた電子写真感光材料にお
いては、1)光導電性粉体との親和性が不足し、塗工液
の分散性が不良となる、2)光導電層の帯電性が低い、
3)複写画像の画像部(特に網点再現性・解像力)の品
質が悪い、)複写画像作成時の環境(例えば高温高湿、
低温低湿)にその画質が影響されやすい、5)感光層の
膜強度・接着性が充分でなく、特にオフセットマスター
として用いると、オフセット印刷時に、感光層の脱離等
が生じ印刷枚数が多くできない、等のいずれかの問題が
あった。
いては、1)光導電性粉体との親和性が不足し、塗工液
の分散性が不良となる、2)光導電層の帯電性が低い、
3)複写画像の画像部(特に網点再現性・解像力)の品
質が悪い、)複写画像作成時の環境(例えば高温高湿、
低温低湿)にその画質が影響されやすい、5)感光層の
膜強度・接着性が充分でなく、特にオフセットマスター
として用いると、オフセット印刷時に、感光層の脱離等
が生じ印刷枚数が多くできない、等のいずれかの問題が
あった。
光導電層の静電特性の改良方法として種々の方法が提
案されており、その1つの方法として例えば、芳香族環
又はフラン環にカルボキシル基又はニトロ基を含有する
化合物、あるいはジカルボン酸の無水物を更に組合せ
て、光導電層に共存させる方法が特公昭42−6878号、特
公昭45−3073号に開示されている。しかし、これらの方
法によって改良された感光材料でも、その静電特性は充
分でなく、特に光減衰特性の優れたものは得られていな
い。そこでこの感光材料の感度不足を改良するために、
光導電層中に増感色素を多量に加える方法が従来とられ
てきたが、このような方法によって作製された感光材料
は白色度が著しく劣化し、記録体としての品質低下を生
じ、場合によっては感光材料の暗減衰の劣化を起こし、
充分な複写画像が得られなくなってしまうという問題を
有していた。
案されており、その1つの方法として例えば、芳香族環
又はフラン環にカルボキシル基又はニトロ基を含有する
化合物、あるいはジカルボン酸の無水物を更に組合せ
て、光導電層に共存させる方法が特公昭42−6878号、特
公昭45−3073号に開示されている。しかし、これらの方
法によって改良された感光材料でも、その静電特性は充
分でなく、特に光減衰特性の優れたものは得られていな
い。そこでこの感光材料の感度不足を改良するために、
光導電層中に増感色素を多量に加える方法が従来とられ
てきたが、このような方法によって作製された感光材料
は白色度が著しく劣化し、記録体としての品質低下を生
じ、場合によっては感光材料の暗減衰の劣化を起こし、
充分な複写画像が得られなくなってしまうという問題を
有していた。
一方、光導電層に用いる結着樹脂として樹脂の平均分
子量を調節して用いる方法が特開昭60−10254号に開示
されている。即ち、酸価4〜50のアクリル樹脂で平均分
子量が103〜104の分布の成分のものと104〜2×105の分
布の成分のものを併用することにより、静電特性(特に
PPC感光体としての繰り返し再現性が良好)、耐湿性等
を改良する技術が記載されている。
子量を調節して用いる方法が特開昭60−10254号に開示
されている。即ち、酸価4〜50のアクリル樹脂で平均分
子量が103〜104の分布の成分のものと104〜2×105の分
布の成分のものを併用することにより、静電特性(特に
PPC感光体としての繰り返し再現性が良好)、耐湿性等
を改良する技術が記載されている。
更に、電子写真感光体を用いた平版印刷用原版の研究
が鋭意行なわれており、電子写真感光体としての静電特
性と印刷原版としての印刷特性を両立させた光導電層用
の結着樹脂として、例えば、特公昭50−31011号では、
フマル酸存在下で(メタ)アクリレート系モノマーと他
のモノマーと共重合させた、Mw1.8×104〜10×104でTg1
0〜80℃の樹脂と、(メタ)アクリレート系モノマーと
フマル酸以外の他のモノマーとから成る共重合体とを併
用したもの、又特開昭53−54027号では、カルボン酸基
をエステル結合から少なくとも原子数7個離れて有する
置換基をもつ(メタ)アクリル酸エステルを含む三元共
重合体を用いるもの、又特開昭54−20735号、特開昭57
−202544号では、アクリル酸及びヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートを含む4元又は5元共重合体を用いる
もの、又特開昭58−68046号では、炭素数6〜12のアル
キル基を置換基とする(メタ)アクリル酸エステル及び
カルボン酸含有のビニルモノマーを含む3元共重合体を
用いるもの等が光導電層の不感脂化性の向上に効果があ
ると記載されている。しかし、上記した静電特性、耐湿
特性及び耐久性に効果があるとされる樹脂であっても、
現実に評価してみると特に帯電性、暗電荷保特性、光感
度の静電特性、光導電層の平滑性等に問題があり、実用
上満足できるものではなかった。
が鋭意行なわれており、電子写真感光体としての静電特
性と印刷原版としての印刷特性を両立させた光導電層用
の結着樹脂として、例えば、特公昭50−31011号では、
フマル酸存在下で(メタ)アクリレート系モノマーと他
のモノマーと共重合させた、Mw1.8×104〜10×104でTg1
0〜80℃の樹脂と、(メタ)アクリレート系モノマーと
フマル酸以外の他のモノマーとから成る共重合体とを併
用したもの、又特開昭53−54027号では、カルボン酸基
をエステル結合から少なくとも原子数7個離れて有する
置換基をもつ(メタ)アクリル酸エステルを含む三元共
重合体を用いるもの、又特開昭54−20735号、特開昭57
−202544号では、アクリル酸及びヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートを含む4元又は5元共重合体を用いる
もの、又特開昭58−68046号では、炭素数6〜12のアル
キル基を置換基とする(メタ)アクリル酸エステル及び
カルボン酸含有のビニルモノマーを含む3元共重合体を
用いるもの等が光導電層の不感脂化性の向上に効果があ
ると記載されている。しかし、上記した静電特性、耐湿
特性及び耐久性に効果があるとされる樹脂であっても、
現実に評価してみると特に帯電性、暗電荷保特性、光感
度の静電特性、光導電層の平滑性等に問題があり、実用
上満足できるものではなかった。
又、電子写真式平版印刷用原版として開発されたとす
る結着樹脂においても、現実に評価してみると前記の静
電特性、印刷物の地汚れ等に問題があった。
る結着樹脂においても、現実に評価してみると前記の静
電特性、印刷物の地汚れ等に問題があった。
更に、これらの問題点を解決するために、結着樹脂と
して酸性基を重合体の側鎖に含有する共重合成分を0.05
〜10重量%含有する低分子量の樹脂(Mw103〜104)を用
いることにより、光導電層の平滑性及び静電特性を良好
にし、しかも地汚れのない画質を得ることが特開昭63−
217354号に、更にかかる低分子量樹脂を高分子量の樹脂
(Mw104以上)と組合せて用いることにより、上記特性
を阻害せずに光導電層の膜強度を充分ならしめ耐刷性を
向上させることが特願昭63−49817号、特開昭63−22014
8号及び同63−220149号に記載されている (発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの樹脂を用いても、環境が高温
・高湿から低温・低湿まで著しく変動した場合における
安定した性能の維持においてはいまだ不充分であること
が判った。特に半導体レーザー光を用いたスキャニング
露光方式では、従来の可視光による全面同時露光方式に
比べ、露光時間が長くなり、また露光強度にも制約があ
ることから、静電特性、特に暗電荷保持特性、光感度に
対して、より高い性能が要求される。
して酸性基を重合体の側鎖に含有する共重合成分を0.05
〜10重量%含有する低分子量の樹脂(Mw103〜104)を用
いることにより、光導電層の平滑性及び静電特性を良好
にし、しかも地汚れのない画質を得ることが特開昭63−
217354号に、更にかかる低分子量樹脂を高分子量の樹脂
(Mw104以上)と組合せて用いることにより、上記特性
を阻害せずに光導電層の膜強度を充分ならしめ耐刷性を
向上させることが特願昭63−49817号、特開昭63−22014
8号及び同63−220149号に記載されている (発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの樹脂を用いても、環境が高温
・高湿から低温・低湿まで著しく変動した場合における
安定した性能の維持においてはいまだ不充分であること
が判った。特に半導体レーザー光を用いたスキャニング
露光方式では、従来の可視光による全面同時露光方式に
比べ、露光時間が長くなり、また露光強度にも制約があ
ることから、静電特性、特に暗電荷保持特性、光感度に
対して、より高い性能が要求される。
本発明は、以上の様な従来の電子写真感光体の有する
課題を改良するものである。
課題を改良するものである。
本発明の目的は、複写画像形成時の環境が低温低湿あ
るいは高温高湿の如く変動した場合でも、安定して良好
な静電特性を維持し、鮮明で良質な画像を有する電子写
真感光体を提供することである。
るいは高温高湿の如く変動した場合でも、安定して良好
な静電特性を維持し、鮮明で良質な画像を有する電子写
真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、静電特性に優れ且つ環境依存性
の小さいCPC電子写真感光体を提供することである。
の小さいCPC電子写真感光体を提供することである。
本発明の他の目的は、半導体レーザー光を用いたスキ
ャニング露光方式に有効な電子写真感光体を提供するこ
とである。
ャニング露光方式に有効な電子写真感光体を提供するこ
とである。
本発明の他の目的は、電子写真式平版印刷原版とし
て、静電特性(特に暗電荷保持特性及び光感度)に優
れ、原画に対して忠実な複写画像を再現し、且つ、印刷
物の全面一様な地汚れはもちろん点状の地汚れをも発生
させず、また耐刷性の優れた平版印刷原版を提供するこ
とである。
て、静電特性(特に暗電荷保持特性及び光感度)に優
れ、原画に対して忠実な複写画像を再現し、且つ、印刷
物の全面一様な地汚れはもちろん点状の地汚れをも発生
させず、また耐刷性の優れた平版印刷原版を提供するこ
とである。
(課題を解決するための手段) 上記目的は無機光導電体及び結着樹脂を少なくとも含
有する光導電層を有する電子写真感光体において、該結
着樹脂が、下記一般式(II a)及び(II b)で示される
重合体成分のうちの少なくとも1種及び−COOH基、−PO
3H2基、−SO3H基、−OH基及び (R1は炭化水素基又は−OR2(R2は炭化水素基を示す)
を表わす)基から選ばれる少なくとも1つの極性基を含
有する重合体成分のうちの少なくとも1種を各々含有す
る重合体主鎖の一方の末端にのみ下記一般式(I)で示
される重合性二重結合基を結合して成る重量平均分子量
2×104以下の一官能性マクロモノマー(M)と、下記
一般式(III)で示されるモノマーとから少なくとも成
る共重合体(以下樹脂〔A〕と称することもある)を含
有することを特徴とする電子写真感光体により達成され
ることが見出された。
有する光導電層を有する電子写真感光体において、該結
着樹脂が、下記一般式(II a)及び(II b)で示される
重合体成分のうちの少なくとも1種及び−COOH基、−PO
3H2基、−SO3H基、−OH基及び (R1は炭化水素基又は−OR2(R2は炭化水素基を示す)
を表わす)基から選ばれる少なくとも1つの極性基を含
有する重合体成分のうちの少なくとも1種を各々含有す
る重合体主鎖の一方の末端にのみ下記一般式(I)で示
される重合性二重結合基を結合して成る重量平均分子量
2×104以下の一官能性マクロモノマー(M)と、下記
一般式(III)で示されるモノマーとから少なくとも成
る共重合体(以下樹脂〔A〕と称することもある)を含
有することを特徴とする電子写真感光体により達成され
ることが見出された。
一般式(I) 式(I)中、X0は−COO−、−OCO−、−CH2OCO−、−
CH2COO−、−O−、−SO2−、−CO−、 を表わす(ここでR11は水素原子又は炭化水素基を表わ
す)。
CH2COO−、−O−、−SO2−、−CO−、 を表わす(ここでR11は水素原子又は炭化水素基を表わ
す)。
a1、a2は、互いに同じでも異なってもよく、各々水素
原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、−COO−Z
1又は炭化水素を介した−COO−Z1(Z1は水素原子又は置
換されてもよい炭化水素基を示す)を表わす。
原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、−COO−Z
1又は炭化水素を介した−COO−Z1(Z1は水素原子又は置
換されてもよい炭化水素基を示す)を表わす。
一般式(II a) 一般式(II b) 式(II a)又は(II b)中、X1は式(I)中のX0と同
一の内容を表わす。Q1は、炭素数1〜18の脂肪族基又は
炭素数6〜12の芳香族基を表わす。
一の内容を表わす。Q1は、炭素数1〜18の脂肪族基又は
炭素数6〜12の芳香族基を表わす。
b1、b2は、互いに同じでも、異なってもよく、式
(I)中のa1、a2と同一の内容を表わす。
(I)中のa1、a2と同一の内容を表わす。
Vは−CN、−CONH2又は を表わし、Yは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
又は−COOZ2(Z2はアルキル基、アラルキル基又はアリ
ール基を示す)を表わす。
又は−COOZ2(Z2はアルキル基、アラルキル基又はアリ
ール基を示す)を表わす。
一般式(III) 式(III)中、X2は、式(I)中のX0と同一の内容を
表わし、Q2は式(II a)中のQ1と同一の内容を表わす。
c1、c2は互いに同じでも異なってもよく、式(I)中の
a1、a2と同一の内容を表わす。
表わし、Q2は式(II a)中のQ1と同一の内容を表わす。
c1、c2は互いに同じでも異なってもよく、式(I)中の
a1、a2と同一の内容を表わす。
本発明に用いられるグラフト型共重合体は、重合主鎖
の片末端に−PO3H2基、−SO3H基及び−COOH基から選ば
れる酸性基を1つ以上有していてもよい(以下この樹脂
〔A〕を、特に樹脂〔A′〕と称することもある)。
の片末端に−PO3H2基、−SO3H基及び−COOH基から選ば
れる酸性基を1つ以上有していてもよい(以下この樹脂
〔A〕を、特に樹脂〔A′〕と称することもある)。
更に、結着樹脂が、上記樹脂〔A〕のうち、1×103
〜2×104の重量平均分子量を有するもの(以下この低
分子量の樹脂〔A〕を特に樹脂〔AL〕と称することもあ
る)の少なくとも1種又は上記樹脂〔A〕のうち、1×
103〜2×104の重量平均分子量を有し且つ重合体主鎖の
片末端に−PO3H2基、−SO3H基及び−COOH基から選ばれ
る少なくとも1種の酸性基を結合して成るもの(以下こ
の樹脂〔A〕を特に樹脂〔AL′〕と称することもある)
と、下記樹脂〔B〕、〔C〕及び〔D〕のうちのいずれ
か1つの樹脂の少なくとも1種とを含有して成る電子写
真感光体により、更に、電子写真感光体の機械的強度
(印刷版として用いたときには耐刷性)が向上する。
〜2×104の重量平均分子量を有するもの(以下この低
分子量の樹脂〔A〕を特に樹脂〔AL〕と称することもあ
る)の少なくとも1種又は上記樹脂〔A〕のうち、1×
103〜2×104の重量平均分子量を有し且つ重合体主鎖の
片末端に−PO3H2基、−SO3H基及び−COOH基から選ばれ
る少なくとも1種の酸性基を結合して成るもの(以下こ
の樹脂〔A〕を特に樹脂〔AL′〕と称することもある)
と、下記樹脂〔B〕、〔C〕及び〔D〕のうちのいずれ
か1つの樹脂の少なくとも1種とを含有して成る電子写
真感光体により、更に、電子写真感光体の機械的強度
(印刷版として用いたときには耐刷性)が向上する。
樹脂〔B〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつ−PO3H
2基、−SO3H基、−CO2H基、OH基、 (R1は上記と同一の内容を表わす)並びに塩基性基を含
有しない樹脂。
2基、−SO3H基、−CO2H基、OH基、 (R1は上記と同一の内容を表わす)並びに塩基性基を含
有しない樹脂。
樹脂〔C〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつOH基及
び塩基性基から選択される少なくとも1種の官能基を含
有する共重合成分を0.1〜15重量%含有する樹脂。
び塩基性基から選択される少なくとも1種の官能基を含
有する共重合成分を0.1〜15重量%含有する樹脂。
樹脂〔D〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつ、上記
共重合体(樹脂〔A〕又は〔A′〕)に含まれる酸性基
(−COOH基、−PO3H2基、−SO3H基、 の含有量の50%以下の含有量の酸性基を含有する共重合
成分を含有する樹脂又は上記共重合体(樹脂〔A〕又は
〔A′〕)に含まれる酸性基より大きいpKaより大きいp
Kaを有する、−PO3H2基、−SO3H基、−COOH基及び (R3は炭化水素基を示す)基から選択される少なくとも
1種の酸性基を含有する共重合成分を含有する樹脂。
共重合体(樹脂〔A〕又は〔A′〕)に含まれる酸性基
(−COOH基、−PO3H2基、−SO3H基、 の含有量の50%以下の含有量の酸性基を含有する共重合
成分を含有する樹脂又は上記共重合体(樹脂〔A〕又は
〔A′〕)に含まれる酸性基より大きいpKaより大きいp
Kaを有する、−PO3H2基、−SO3H基、−COOH基及び (R3は炭化水素基を示す)基から選択される少なくとも
1種の酸性基を含有する共重合成分を含有する樹脂。
本発明の結着樹脂に含まれる樹脂〔A〕は、一官能性
マクロモノマー(M)と一般式(III)で示される単量
体とを少なくとも含有することを特徴とするグラフト型
共重合体であり、更には任意に重合体主鎖の片末端にの
み特定の極性基を結合して成る(樹脂〔A′〕)。
マクロモノマー(M)と一般式(III)で示される単量
体とを少なくとも含有することを特徴とするグラフト型
共重合体であり、更には任意に重合体主鎖の片末端にの
み特定の極性基を結合して成る(樹脂〔A′〕)。
このグラフト型共重合体の重量平均分子量は1×103
〜5×103程度が適当である。電子写真特性の観点から
は、1×103〜1.5×104、特に3×103〜1×104が好ま
しい。
〜5×103程度が適当である。電子写真特性の観点から
は、1×103〜1.5×104、特に3×103〜1×104が好ま
しい。
共重合体〔A〕における、該マクロモノマーの共重合
成分量は100重量部当り1〜70重量部の割合で、一般式
(III)で示される単量体の共重合成分量は100重量部当
り30〜90重量部の割合で、各々含有される。
成分量は100重量部当り1〜70重量部の割合で、一般式
(III)で示される単量体の共重合成分量は100重量部当
り30〜90重量部の割合で、各々含有される。
共重合体の主鎖末端に酸性基が結合する場合における
該酸性基の重合体中における存在量は、100重量部当り
0.1〜10重量部の割合である。
該酸性基の重合体中における存在量は、100重量部当り
0.1〜10重量部の割合である。
好ましくは、本発明の共重合体〔A〕の分子量が1×
103〜1.5×104と低分子量体の場合には、該マクロモノ
マーの存在量は、100重量部当り40〜70重量部及び該任
意の主鎖末端結合酸性基の存在量は、100重量部当り3
〜10重量部とともに多い方が良好である。一方、共重合
体〔A〕の分子量が7×104〜5×105と高分子量の場合
には、該マクロモノマーの存在量は100重量部当り1〜4
0重量部及び該任意の主鎖末端結合酸性基の存在量は、1
00重量部当り0〜2重量部とともに少ない方が良好であ
る。
103〜1.5×104と低分子量体の場合には、該マクロモノ
マーの存在量は、100重量部当り40〜70重量部及び該任
意の主鎖末端結合酸性基の存在量は、100重量部当り3
〜10重量部とともに多い方が良好である。一方、共重合
体〔A〕の分子量が7×104〜5×105と高分子量の場合
には、該マクロモノマーの存在量は100重量部当り1〜4
0重量部及び該任意の主鎖末端結合酸性基の存在量は、1
00重量部当り0〜2重量部とともに少ない方が良好であ
る。
尚、本願明細書において、本発明の樹脂の重量平均分
子量(Mw)は、Mwが1千程度以上のポリマーにおいて実
験値として再現性のよい、「ポリスチレン換算によるGP
C法」に基づいた測定値を示す。ここで、本発明のマク
ロモノマーの共重合性成分として含有する樹脂は、溶液
中でそのポリマー鎖の存在状態が、ランダムポリマーの
ような線状ポリマーとは異なり、特異な形態(例えばポ
リマー鎖の絡まり合いなど)を示すため、見かけ上の分
子量(Mw)が小さくなることがある。
子量(Mw)は、Mwが1千程度以上のポリマーにおいて実
験値として再現性のよい、「ポリスチレン換算によるGP
C法」に基づいた測定値を示す。ここで、本発明のマク
ロモノマーの共重合性成分として含有する樹脂は、溶液
中でそのポリマー鎖の存在状態が、ランダムポリマーの
ような線状ポリマーとは異なり、特異な形態(例えばポ
リマー鎖の絡まり合いなど)を示すため、見かけ上の分
子量(Mw)が小さくなることがある。
前述の如き従来公知の酸性基含有結着樹脂は主として
オフセットマスター用であって、膜強度保持による耐刷
性向上のためにその分子量は大きいものであり(例えば
5×104以上)、且つこれらの共重合体はランダム共重
合体であり酸性基含有の共重合体成分は、重合体主鎖に
ランダムに存在しているものであった。
オフセットマスター用であって、膜強度保持による耐刷
性向上のためにその分子量は大きいものであり(例えば
5×104以上)、且つこれらの共重合体はランダム共重
合体であり酸性基含有の共重合体成分は、重合体主鎖に
ランダムに存在しているものであった。
これに対し、本発明の結着樹脂で用いられる樹脂
〔A〕は、グラフト型共重合体であり、且つ樹脂中に含
有される酸性基又はヒドロキシル基が、重合体主鎖中に
ランダムに存在するものでなく、グラフト部にランダム
に存在するのみあるいはさらに共重合体主鎖の末端に存
在するのみという具合に、それぞれ酸性基又はヒドロキ
シル基が特定に結合された共重合体である。
〔A〕は、グラフト型共重合体であり、且つ樹脂中に含
有される酸性基又はヒドロキシル基が、重合体主鎖中に
ランダムに存在するものでなく、グラフト部にランダム
に存在するのみあるいはさらに共重合体主鎖の末端に存
在するのみという具合に、それぞれ酸性基又はヒドロキ
シル基が特定に結合された共重合体である。
従って、重合体の主鎖から離れた特定の位置に存在す
る酸性基の部分が無機光導電体の化学量論的な欠陥に吸
着し、重合体の主鎖部分は、光導電体の表面をゆるやか
に且つ充分に被覆していると推定さる。その事により、
光導電体のトラップを補償すると共に湿度特性を向上さ
せる一方、光導電体の分散が充分に行なわれ、凝集を抑
制することを見出した。即ち、重合体の重量平均分子量
が小さい場合は、光導電体の表面の被覆性がより向上す
るものであり、高分子量体の場合は、ランダム共重合体
の場合に著しく顕著となる光導電体同士の凝集促進の現
象が抑制されることによるものと考えられる。従って、
光導電層表面の平滑性が滑らかとなる。
る酸性基の部分が無機光導電体の化学量論的な欠陥に吸
着し、重合体の主鎖部分は、光導電体の表面をゆるやか
に且つ充分に被覆していると推定さる。その事により、
光導電体のトラップを補償すると共に湿度特性を向上さ
せる一方、光導電体の分散が充分に行なわれ、凝集を抑
制することを見出した。即ち、重合体の重量平均分子量
が小さい場合は、光導電体の表面の被覆性がより向上す
るものであり、高分子量体の場合は、ランダム共重合体
の場合に著しく顕著となる光導電体同士の凝集促進の現
象が抑制されることによるものと考えられる。従って、
光導電層表面の平滑性が滑らかとなる。
一方、電子写真式平版印刷原版として光導電層表面の
平滑性の粗らい感光体を用いると、光導電体である酸化
亜鉛粒子と結着樹脂の分散状態が適切でなく、凝集物が
存在する状態で光導電層が形成されるため、不感脂化処
理液による不感脂化処理をしても非画像部の親水化が均
一に充分に行なわれず、印刷時に印刷インキの付着を引
き起こし、結果として印刷物の非画像部の地汚れが生じ
てしまう。
平滑性の粗らい感光体を用いると、光導電体である酸化
亜鉛粒子と結着樹脂の分散状態が適切でなく、凝集物が
存在する状態で光導電層が形成されるため、不感脂化処
理液による不感脂化処理をしても非画像部の親水化が均
一に充分に行なわれず、印刷時に印刷インキの付着を引
き起こし、結果として印刷物の非画像部の地汚れが生じ
てしまう。
一方、本発明に従う結着樹脂〔A〕が低分子量体の場
合においては、皮膜強度の脆弱化が懸念されたが、光導
電体を充分に分散し、該粒子表面に吸着、被覆させるこ
とにより、皮膜性が保持され、CPC感光体あるいは数千
枚の印刷枚数のオフセット原版としては充分な膜強度を
保有していることが見出された。更に酸性基を重合体主
鎖に連結する側鎖に含有するランダム共重合体樹脂に比
べて光感度が良好であることが判った。
合においては、皮膜強度の脆弱化が懸念されたが、光導
電体を充分に分散し、該粒子表面に吸着、被覆させるこ
とにより、皮膜性が保持され、CPC感光体あるいは数千
枚の印刷枚数のオフセット原版としては充分な膜強度を
保有していることが見出された。更に酸性基を重合体主
鎖に連結する側鎖に含有するランダム共重合体樹脂に比
べて光感度が良好であることが判った。
通常可視光〜赤外光域に光感度を保有させるために用
いる分光増感色素は、光導電体に吸着することでその分
光増感作用が充分機能するものであることから、本発明
の共重合体を含有する結着樹脂は、分光増感色素の吸着
を阻害しないで光導電体と適切に相互作用するものと推
定される。この作用は、近赤外〜赤外光の分光増感用色
素として特に有効なシアニン色素あるいはフタロシアニ
ン系顔料で特に顕著な効果を示した。
いる分光増感色素は、光導電体に吸着することでその分
光増感作用が充分機能するものであることから、本発明
の共重合体を含有する結着樹脂は、分光増感色素の吸着
を阻害しないで光導電体と適切に相互作用するものと推
定される。この作用は、近赤外〜赤外光の分光増感用色
素として特に有効なシアニン色素あるいはフタロシアニ
ン系顔料で特に顕著な効果を示した。
さらに、樹脂〔A〕の分子量が1×103より小さくな
ると、皮膜形成能が低下し充分な膜強度が保てず、分子
量が5×105より大きくなると本発明の樹脂であっても
電子写真特性(特に初期電位、暗減衰保持率)が劣化す
るため好ましい。特にかかる高分子量体の場合に酸性基
含有量が3重量%を越えるとかかる電子写真特性の劣化
が著しく、オフセットマスターとして用いたときに地汚
れが顕著となる。
ると、皮膜形成能が低下し充分な膜強度が保てず、分子
量が5×105より大きくなると本発明の樹脂であっても
電子写真特性(特に初期電位、暗減衰保持率)が劣化す
るため好ましい。特にかかる高分子量体の場合に酸性基
含有量が3重量%を越えるとかかる電子写真特性の劣化
が著しく、オフセットマスターとして用いたときに地汚
れが顕著となる。
結着樹脂〔A〕における極性基(グラフト中の極性基
及び任意の主鎖末端酸性基)含有量が0.5重量%より少
ないと、初期電位が低くて充分な画像濃度を得ることが
できない。一方該酸性基含有量が10重量%よりも多い
と、分散性が低下し、膜平滑度及び電子写真特性の高湿
特性が低下し、更にオフセットマスターとして用いると
きに地汚れが増大する。
及び任意の主鎖末端酸性基)含有量が0.5重量%より少
ないと、初期電位が低くて充分な画像濃度を得ることが
できない。一方該酸性基含有量が10重量%よりも多い
と、分散性が低下し、膜平滑度及び電子写真特性の高湿
特性が低下し、更にオフセットマスターとして用いると
きに地汚れが増大する。
該樹脂〔A〕のガラス転移点は−10℃〜100℃の範囲
のものが好ましいが、より好ましくは−5℃−85℃であ
る。
のものが好ましいが、より好ましくは−5℃−85℃であ
る。
本発明のグラフト型共重合樹脂の共重合成分として供
せられる、一官能性マクロモノマー(M)について更に
具体的に説明する。一官能性マクロモノマー(M)は、
一般式(I)で示される重合性二重結合基を、一般式
(II a)及び(II b)で示される重合体成分のうちの少
なくとも1種と特定の極性基(−COOH基、−PO3H2基、
−SO3H基、−OH基及び/又は を含有する重合体成分のうちの少なくとも1種とを含有
する重合体主鎖の一方の末端にのみ結合して成る、重量
平均分子量2×104以下のものである。
せられる、一官能性マクロモノマー(M)について更に
具体的に説明する。一官能性マクロモノマー(M)は、
一般式(I)で示される重合性二重結合基を、一般式
(II a)及び(II b)で示される重合体成分のうちの少
なくとも1種と特定の極性基(−COOH基、−PO3H2基、
−SO3H基、−OH基及び/又は を含有する重合体成分のうちの少なくとも1種とを含有
する重合体主鎖の一方の末端にのみ結合して成る、重量
平均分子量2×104以下のものである。
一般式(I)、(II a)及び(II b)において、a1、
a1、X0、b1、b2、X1、Q1及びVに含まれる炭化水素基は
各々示された炭素数(未置換の炭化水素基としての)を
有するが、これら炭化水素基は置換基を有していてもよ
い。
a1、X0、b1、b2、X1、Q1及びVに含まれる炭化水素基は
各々示された炭素数(未置換の炭化水素基としての)を
有するが、これら炭化水素基は置換基を有していてもよ
い。
一般式(I)において、X0は、−COO−、−OCO−、−
CH2OCO−、CH2OO−、−O−、−SO2−、−CO−、 を表わす。ここで、R11は水素原子のほか、好ましい炭
化水素基としては、炭素数1〜18の置換されてよいアル
キル基(例えば、、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、
2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−シアノ
エチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−メト
キシエチル基、3−ブロモプロピル基等)、炭素数4〜
18の置換されてもよいアルケニル基(例えば、2−メチ
ル−1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニ
ル基、3−メチル−2−ペンテニル基、1−ペンテニル
基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、4−メチル
−2−ヘキセニル基等)、炭素数7〜12の置換されても
よいアラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル
基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、2−
ナフチルエチル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル
基、メチルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベ
ンジル基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベンジル基
等)、炭素数5〜8の置換されてもよい脂環式基(例え
ば、シクロヘキシル基、2−シクロヘキシルエチル基、
2−シクロペンチルエチル基等)又は炭素数6〜12の置
換されてもよい芳香族基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ドデシルフェニ
ル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブト
キシフェニル基、デシルオキシフェニル基、クロロフェ
ニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、シア
ノフェニル基、アセチルフェニル基、メトキシカルボニ
ルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、ブトキ
シカルボニルフェニル基、アセトアミドフェニル基、プ
ロピオアミドフェニル基、ドデシロイルアミドフェニル
基等)があげられる。
CH2OCO−、CH2OO−、−O−、−SO2−、−CO−、 を表わす。ここで、R11は水素原子のほか、好ましい炭
化水素基としては、炭素数1〜18の置換されてよいアル
キル基(例えば、、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、
2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−シアノ
エチル基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−メト
キシエチル基、3−ブロモプロピル基等)、炭素数4〜
18の置換されてもよいアルケニル基(例えば、2−メチ
ル−1−プロペニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニ
ル基、3−メチル−2−ペンテニル基、1−ペンテニル
基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、4−メチル
−2−ヘキセニル基等)、炭素数7〜12の置換されても
よいアラルキル基(例えば、ベンジル基、フェネチル
基、3−フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、2−
ナフチルエチル基、クロロベンジル基、ブロモベンジル
基、メチルベンジル基、エチルベンジル基、メトキシベ
ンジル基、ジメチルベンジル基、ジメトキシベンジル基
等)、炭素数5〜8の置換されてもよい脂環式基(例え
ば、シクロヘキシル基、2−シクロヘキシルエチル基、
2−シクロペンチルエチル基等)又は炭素数6〜12の置
換されてもよい芳香族基(例えば、フェニル基、ナフチ
ル基、トリル基、キシリル基、プロピルフェニル基、ブ
チルフェニル基、オクチルフェニル基、ドデシルフェニ
ル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ブト
キシフェニル基、デシルオキシフェニル基、クロロフェ
ニル基、ジクロロフェニル基、ブロモフェニル基、シア
ノフェニル基、アセチルフェニル基、メトキシカルボニ
ルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、ブトキ
シカルボニルフェニル基、アセトアミドフェニル基、プ
ロピオアミドフェニル基、ドデシロイルアミドフェニル
基等)があげられる。
X0が を表わす場合、ベンゼン環は置換基を有してもよい。置
換基としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原
子等)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、クロロメチル基、メトキシメチル基
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロピオキシ基、ブトキシ基等)等が挙げられる。
換基としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原
子等)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、クロロメチル基、メトキシメチル基
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロピオキシ基、ブトキシ基等)等が挙げられる。
a1及びa2は、互いに同じでも異なっていてもよく、好
ましくは水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、
臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等)、−COO−Z1又は炭化水素を介したCOOZ1(Z1は、好
ましくは水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、アル
ケニル基、アラルキル基、脂環式基またはアリール基を
表わし、これらは置換されていてもよく、具体的には、
上記R11について説明したものと同様の内容を表わす)
を表わす。
ましくは水素原子、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、
臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
等)、−COO−Z1又は炭化水素を介したCOOZ1(Z1は、好
ましくは水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、アル
ケニル基、アラルキル基、脂環式基またはアリール基を
表わし、これらは置換されていてもよく、具体的には、
上記R11について説明したものと同様の内容を表わす)
を表わす。
上記炭化水素を介した−COO−Z1基における炭化水素
としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等が
挙げられる。
としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等が
挙げられる。
更に好ましくは、一般式(I)について、X0は−COO
−、−OCO−、−CH2OCO−、−CH2COO−、−O−、−CON
H−、−SO2NH−又は を表わし、a1,a2は互いに同じでも異なってもよく、各
々水素原子、メチル基、−COOZ1又は−CH2COOZ1{Z
1は、より好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基等)を表わす。}を表わす。更により
好ましくは、a1、a2においていずれか一方が水素原子を
表わす。
−、−OCO−、−CH2OCO−、−CH2COO−、−O−、−CON
H−、−SO2NH−又は を表わし、a1,a2は互いに同じでも異なってもよく、各
々水素原子、メチル基、−COOZ1又は−CH2COOZ1{Z
1は、より好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヘキシル基等)を表わす。}を表わす。更により
好ましくは、a1、a2においていずれか一方が水素原子を
表わす。
即ち、一般式(I)で表わされる重合性二重結合基と
して、具体的には、 等が挙げられる。
して、具体的には、 等が挙げられる。
一般式(II a)又は(II b)において、X1は式(I)
の中のX0と同一の内容を表わす。b1、b2は互いに同じで
も異なってもよく、式(I)中のa1、a2と同一の内容を
表わす。
の中のX0と同一の内容を表わす。b1、b2は互いに同じで
も異なってもよく、式(I)中のa1、a2と同一の内容を
表わす。
Q1は、炭素数1〜18の脂肪族基又は炭素数6〜12の芳
香族基を表わす。
香族基を表わす。
具体的には、炭素数1〜18の置換されてもよいアルキ
ル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、2−クロロエチル基、2−ブロロエチル基、2
−ヒドロキシルエチル基、2−メトキシエチル基、2−
エトキシエチル基、2−シアノエチル基、3−クロロプ
ロピル基、2−(トリメトキシシリル)エチル基、2−
テトラヒドロフリル基、2−チエニルエチル基、2−N,
N−ジメチルアミノエチル基、2−N,N−ジエチルアミノ
エチル基等)、炭素数5〜8のシクロアルキル基(例え
ばシクロヘプチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチ
ル基等)、炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル
基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニル
プロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル
基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、ジクロロベ
ンジル基、メチルベンジル基、クロロ−メチル−ベンジ
ル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、メ
トキシベンジル基等)等の脂肪族基、更に炭素数6〜12
の置換されてもよいアリール基(例えば、フェニル基、
トリル基、キシリル基、クロロフェニル基、ブロモフェ
ニル基、ジクロロフェニル基、クロロ−メチル−フェニ
ル基、メトキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニ
ル基、ナフチル基、クロロナフチル基等)等の芳香族基
が挙げられる。
ル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基、トリデシル基、ヘキサデシル基、オクタデ
シル基、2−クロロエチル基、2−ブロロエチル基、2
−ヒドロキシルエチル基、2−メトキシエチル基、2−
エトキシエチル基、2−シアノエチル基、3−クロロプ
ロピル基、2−(トリメトキシシリル)エチル基、2−
テトラヒドロフリル基、2−チエニルエチル基、2−N,
N−ジメチルアミノエチル基、2−N,N−ジエチルアミノ
エチル基等)、炭素数5〜8のシクロアルキル基(例え
ばシクロヘプチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチ
ル基等)、炭素数7〜12の置換されてもよいアラルキル
基(例えば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニル
プロピル基、ナフチルメチル基、2−ナフチルエチル
基、クロロベンジル基、ブロモベンジル基、ジクロロベ
ンジル基、メチルベンジル基、クロロ−メチル−ベンジ
ル基、ジメチルベンジル基、トリメチルベンジル基、メ
トキシベンジル基等)等の脂肪族基、更に炭素数6〜12
の置換されてもよいアリール基(例えば、フェニル基、
トリル基、キシリル基、クロロフェニル基、ブロモフェ
ニル基、ジクロロフェニル基、クロロ−メチル−フェニ
ル基、メトキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニ
ル基、ナフチル基、クロロナフチル基等)等の芳香族基
が挙げられる。
式(II a)において、好ましくはX1は−COO−、−OCO
−、−CH2COO−、−CH2OCO−、−O−、−CO−、−CONH
−、−SO2NH−又は を表わす。
−、−CH2COO−、−CH2OCO−、−O−、−CO−、−CONH
−、−SO2NH−又は を表わす。
b1、b2の好ましい例は、前記したa1、a2と同様の内容
を表わす。
を表わす。
一般式(II b)において、Vは−CN、−CONH2又は を表わし、Yは水素原子、ハロゲン原子(例えば塩素原
子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、
エトキシ基、プロピオキシ基、ブトキシ基等)又は−CO
OZ2(Z2は好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数7〜12のアラルキル基又はアリール基を表わす)を表
わす。
子、臭素原子等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、
エトキシ基、プロピオキシ基、ブトキシ基等)又は−CO
OZ2(Z2は好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数7〜12のアラルキル基又はアリール基を表わす)を表
わす。
マクロモノマー(M)は、式(II a)及び/又は(II
b)で示される重合体成分を2種以上含有していてもよ
い。又、Q1が脂肪族基の場合、炭素数6〜12の脂肪族基
は、マクロモノマー(M)中の全重合体成分中の20重量
%を越えない範囲で用いる事が好ましい。
b)で示される重合体成分を2種以上含有していてもよ
い。又、Q1が脂肪族基の場合、炭素数6〜12の脂肪族基
は、マクロモノマー(M)中の全重合体成分中の20重量
%を越えない範囲で用いる事が好ましい。
更には、一般式(II a)におけるX1が−COO−である
場合には、マクロモノマー(M)中の全重合体成分中、
式(II a)で示される重合体成分が少なくとも30重量%
以上含有されることが好ましい。
場合には、マクロモノマー(M)中の全重合体成分中、
式(II a)で示される重合体成分が少なくとも30重量%
以上含有されることが好ましい。
次に、マクロモノマー(M)において、式(II a)及
び/又は(II b)で示される重合体成分と共重合する極
性基(−COOH基、−PO3H2基、−SO3H基、−OH基、 を含有する重合体成分としては、前記の式(II a)及び
/又は(II b)で示される重合体成分と共重合し得る上
記極性基を含有するビニル系化合物であればいずれでも
用いることができる、例えば、高分子学会編「高分子デ
ータ・ハンドブック〔基礎編〕培風館(1986刊)等に記
載されている。具体的には、アクリル酸、α及び/又は
β置換アクリル酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセ
トキシメチル体、α(2−アミノメチル体、α−クロロ
体、α−ブロモ体、α−クロロ体、α−トリブチルシリ
ル体、α−シアノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、β
−クロロ体、β−メシキシ体、α,β−ジクロロ体
等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタコン酸半エステ
ル類、イタコン酸半アミド類、クロトン酸、2−アルケ
ニルカルボキシ酸類(例えば2−ペンテン酸、2−メチ
ル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4−メチル−2
−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン酸等)、マレ
イン酸、マレイン酸半エステル類、マレイン酸半アミド
類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベンゼンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホ酸、ジカルボン
酸類、アルコール類のビニル基又はアリル基の半エステ
ル誘導体、及びこれらのカルボン酸又はスルホン酸のエ
ステル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該極性基を含
有する化合物等が挙げられる。
び/又は(II b)で示される重合体成分と共重合する極
性基(−COOH基、−PO3H2基、−SO3H基、−OH基、 を含有する重合体成分としては、前記の式(II a)及び
/又は(II b)で示される重合体成分と共重合し得る上
記極性基を含有するビニル系化合物であればいずれでも
用いることができる、例えば、高分子学会編「高分子デ
ータ・ハンドブック〔基礎編〕培風館(1986刊)等に記
載されている。具体的には、アクリル酸、α及び/又は
β置換アクリル酸(例えばα−アセトキシ体、α−アセ
トキシメチル体、α(2−アミノメチル体、α−クロロ
体、α−ブロモ体、α−クロロ体、α−トリブチルシリ
ル体、α−シアノ体、β−クロロ体、β−ブロモ体、β
−クロロ体、β−メシキシ体、α,β−ジクロロ体
等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタコン酸半エステ
ル類、イタコン酸半アミド類、クロトン酸、2−アルケ
ニルカルボキシ酸類(例えば2−ペンテン酸、2−メチ
ル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4−メチル−2
−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン酸等)、マレ
イン酸、マレイン酸半エステル類、マレイン酸半アミド
類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベンゼンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホ酸、ジカルボン
酸類、アルコール類のビニル基又はアリル基の半エステ
ル誘導体、及びこれらのカルボン酸又はスルホン酸のエ
ステル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該極性基を含
有する化合物等が挙げられる。
においてR1及びR2が示す炭化水素基としては、式(II
a)中のQ1にて前記したと同一の炭化水素基を挙げるこ
とができる。OH基としては、ビニル基又はアリル基含有
のアルコール類(例えばアリルアルコール、メタクリル
酸エステル、アクリルアミド等のエステル置換基、N−
置換基中に−OH基を含有する化合物等)、ヒドロキシフ
ェノール又はヒドロキシフェニル基を置換基として含有
するメタクリル酸エステルもしくはアミド類を挙げるこ
とができる。
a)中のQ1にて前記したと同一の炭化水素基を挙げるこ
とができる。OH基としては、ビニル基又はアリル基含有
のアルコール類(例えばアリルアルコール、メタクリル
酸エステル、アクリルアミド等のエステル置換基、N−
置換基中に−OH基を含有する化合物等)、ヒドロキシフ
ェノール又はヒドロキシフェニル基を置換基として含有
するメタクリル酸エステルもしくはアミド類を挙げるこ
とができる。
例えば以下に挙げられる単量体が例として示される
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
ここで、以下の各例において、aは−H、CH3、−C
l、−Br、−CN、−CH2COOCH3又は−CH2COOHを示し、b
は−H又は−CH3を示し、jは2〜18の整数を示し、k
は2〜5の整数を示し、lは1〜4の整数を示し、mは
1〜12の整数を示す。
l、−Br、−CN、−CH2COOCH3又は−CH2COOHを示し、b
は−H又は−CH3を示し、jは2〜18の整数を示し、k
は2〜5の整数を示し、lは1〜4の整数を示し、mは
1〜12の整数を示す。
(A−15) CH2=CH−CH2OCO(CH2)mCOOH (A−16) CH2=CHCH2 lCOOH (A−52) CH2=CHCH2 lCOO(CH2)−jOH マクロモノマー(M)中の全重合体成分中、該極性基
を含有する共重合体成分として含有される量は、全重合
体成分100重量部当り好ましは0.5〜50重量部、より好ま
しくは1〜40重量部である。
を含有する共重合体成分として含有される量は、全重合
体成分100重量部当り好ましは0.5〜50重量部、より好ま
しくは1〜40重量部である。
これら極性基含有のランダム共重合体から構成される
一官能マクロモノマーが共重合成分として樹脂〔A〕中
に含有された時に、樹脂〔A〕中の全グラフト部に含有
される該極性基の含有成分の総量は、樹脂〔A〕中の全
重合体成分100重量部当り0.1〜10重量部含有される事が
好ましい。更に好ましくは、−COOH基、−SH3H基及び−
PO3H2基から選ばれる酸性基を含有する場合には、樹脂
〔A〕中、グラフト部に存在する総量は0.1〜5重量%
である。
一官能マクロモノマーが共重合成分として樹脂〔A〕中
に含有された時に、樹脂〔A〕中の全グラフト部に含有
される該極性基の含有成分の総量は、樹脂〔A〕中の全
重合体成分100重量部当り0.1〜10重量部含有される事が
好ましい。更に好ましくは、−COOH基、−SH3H基及び−
PO3H2基から選ばれる酸性基を含有する場合には、樹脂
〔A〕中、グラフト部に存在する総量は0.1〜5重量%
である。
マクロモノマー(M)中の重合体成分として、これら
以外の他の重合体成分を含有してもよく、例えば重合し
うる他の繰り返し単位に相当する単量体として、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド類、
メタクリルアミド類、スチレン及びその誘導体(例えば
ビニルトルエン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、
ブロモスチレン、ヒドロキシメチルスチレン、N,N−ジ
メチルアミノメチルスチレン等)、複素環ビニル類(例
えばビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロ
リドン、ビニルチオフェン、ビニルピラゾール、ビニル
ジオキサン、ビニルオキサジン等)等が挙げられる。
以外の他の重合体成分を含有してもよく、例えば重合し
うる他の繰り返し単位に相当する単量体として、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド類、
メタクリルアミド類、スチレン及びその誘導体(例えば
ビニルトルエン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、
ブロモスチレン、ヒドロキシメチルスチレン、N,N−ジ
メチルアミノメチルスチレン等)、複素環ビニル類(例
えばビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロ
リドン、ビニルチオフェン、ビニルピラゾール、ビニル
ジオキサン、ビニルオキサジン等)等が挙げられる。
これら他の単量体が含有される場合には、マクロモノ
マー(M)の全重合体成分100重量部当り1〜20重量部
であることが好ましい。
マー(M)の全重合体成分100重量部当り1〜20重量部
であることが好ましい。
本発明において供されるマクロモノマーは、上述の如
き、一般式(II a)及び/又は(II b)で示される繰返
し単位及び特定の極性基を含有する繰り返し単位から少
なくとも成るランダムな重合体主鎖の一方の末端にの
み、一般式(I)で示される重合性二重結合基が、直接
接合するか、あるいは、任意の連結基で結合された化学
構造を有するものである。式(I)成分と式(II a)も
しくは(II b)成分又は極性基含有成分とを連結する連
結基としては、炭素−炭素結合(一重結合あるいは二重
結合)、炭素−ヘテロ原子結合(ヘテロ原子としては例
えば、酸素原子、イオウ原子、窒素原子、ケイ素原子
等)、ヘテロ原子−ヘテロ原子結合の原子団の任意の組
合せで構成されるものである。
き、一般式(II a)及び/又は(II b)で示される繰返
し単位及び特定の極性基を含有する繰り返し単位から少
なくとも成るランダムな重合体主鎖の一方の末端にの
み、一般式(I)で示される重合性二重結合基が、直接
接合するか、あるいは、任意の連結基で結合された化学
構造を有するものである。式(I)成分と式(II a)も
しくは(II b)成分又は極性基含有成分とを連結する連
結基としては、炭素−炭素結合(一重結合あるいは二重
結合)、炭素−ヘテロ原子結合(ヘテロ原子としては例
えば、酸素原子、イオウ原子、窒素原子、ケイ素原子
等)、ヘテロ原子−ヘテロ原子結合の原子団の任意の組
合せで構成されるものである。
さらに具体的な連結基としては、 〔R12,R13は水素原子、ハロゲン原子(例えば、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、ヒドロキ
シ、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基等)等を示す〕、 −(CH=CH、 −O−、−S−、 −COO−、−SO2−、 −NHCOO−、−NHCONH−、 〔R14は、水素原子、前記式(II a)におけるQ1と同様
の内容を表わす炭化水素基等を示す〕等の原子団から選
ばれた単独の連結基もしくは任意の組合せで構成された
2以上の連結基を表わす。
原子、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、ヒドロキ
シ、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基等)等を示す〕、 −(CH=CH、 −O−、−S−、 −COO−、−SO2−、 −NHCOO−、−NHCONH−、 〔R14は、水素原子、前記式(II a)におけるQ1と同様
の内容を表わす炭化水素基等を示す〕等の原子団から選
ばれた単独の連結基もしくは任意の組合せで構成された
2以上の連結基を表わす。
マクロモノマー(M)の重量平均分子量が2×104を
超えると、モノマー(A)との共重合性が低下するため
好ましくない。他方、重量平均分子量が小さすぎると、
感光層の電子写真特性の向上効果が小さくなるため、1
×103以上であることが好ましい。
超えると、モノマー(A)との共重合性が低下するため
好ましくない。他方、重量平均分子量が小さすぎると、
感光層の電子写真特性の向上効果が小さくなるため、1
×103以上であることが好ましい。
本発明に供されるマクロモノマー(M)は、従来公知
の合成方によって製造することができる。具体的には、
分子中に、カルボキシル基、カルボキシハライド基、ヒ
ドロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、エポキシ基等の
反応性基を含有した重合開始剤及び/又は連鎖移動剤を
用いて、ラジカル重合して得られる末端反応性基結合の
オリゴマーと種々の試薬を反応させて、マクロマーにす
るラジカル重合法による方法当により合成される。
の合成方によって製造することができる。具体的には、
分子中に、カルボキシル基、カルボキシハライド基、ヒ
ドロキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、エポキシ基等の
反応性基を含有した重合開始剤及び/又は連鎖移動剤を
用いて、ラジカル重合して得られる末端反応性基結合の
オリゴマーと種々の試薬を反応させて、マクロマーにす
るラジカル重合法による方法当により合成される。
具体的には、P.Dreyfuss & R.P.Quirk、Encycl.Poly
m.Sci.Eng.、7、551(1987)、P.F.Rempp、E.Franta、
Adu.Polym.Sci.58、1(1984)、川上雄資、化学工業、
38、56(1987)、山下雄也、高分子、31、988(198
2)、小林四郎、高分子、30、伊藤浩一、高分子加工、3
5、262(1986)、東貴四郎、津田隆、機能材料、1987 N
o.10、5等の総説及びそれに引例の文献・特許等に記載
の方法に従って合成することができる。
m.Sci.Eng.、7、551(1987)、P.F.Rempp、E.Franta、
Adu.Polym.Sci.58、1(1984)、川上雄資、化学工業、
38、56(1987)、山下雄也、高分子、31、988(198
2)、小林四郎、高分子、30、伊藤浩一、高分子加工、3
5、262(1986)、東貴四郎、津田隆、機能材料、1987 N
o.10、5等の総説及びそれに引例の文献・特許等に記載
の方法に従って合成することができる。
但し、本発明のマクロモノマー(M)は、その繰り返
し単位の成分として該極性基を含有している事から、合
成上、例えば次の配慮をして合成される。
し単位の成分として該極性基を含有している事から、合
成上、例えば次の配慮をして合成される。
その1つの方法としては、例えば反応式(I)で示さ
れる様に、該酸性基を保護した官能基の形で含有する単
量体を用いて上記の方法でラジカル重合及び末端反応性
基を導入するものである。
れる様に、該酸性基を保護した官能基の形で含有する単
量体を用いて上記の方法でラジカル重合及び末端反応性
基を導入するものである。
本発明に供せられるマクロモノマー(M)中にランダ
ムに含有される該極性基(−SO3H基、−PO3H2基、−COO
H基、 −OH基)の保護基反応及び脱保護反応(例えば加水分解
反応、加水素分解反応、酸化分解反応等)については、
従来公知の方法により行なうことができる。具体的に
は、J.F.W.McOmie、“Protecitve Gvoups in Organic C
hemistry"、Plenum Press(1973年)、T.W.Greene、“P
rotective Gvoups in Organic Synthesis"、John Wiley
& Sous(1981年)、小田良平「高分子ファインケミカ
ル」講談社(1976年)、岩倉義男、栗田恵輔「反応性高
分子」講談社(1977年)、G.Berner etal、J.Radiation
Curing、1986、No.10、P10、特開昭62−212669号、特
開昭62−286064号、特開昭62−210475号、特開昭62−19
5684号、特開昭62−258476号、特開昭63−260439号、特
願昭62−220510号、特願昭62−226692号等に記載の方法
を用いて合成する事ができる。
ムに含有される該極性基(−SO3H基、−PO3H2基、−COO
H基、 −OH基)の保護基反応及び脱保護反応(例えば加水分解
反応、加水素分解反応、酸化分解反応等)については、
従来公知の方法により行なうことができる。具体的に
は、J.F.W.McOmie、“Protecitve Gvoups in Organic C
hemistry"、Plenum Press(1973年)、T.W.Greene、“P
rotective Gvoups in Organic Synthesis"、John Wiley
& Sous(1981年)、小田良平「高分子ファインケミカ
ル」講談社(1976年)、岩倉義男、栗田恵輔「反応性高
分子」講談社(1977年)、G.Berner etal、J.Radiation
Curing、1986、No.10、P10、特開昭62−212669号、特
開昭62−286064号、特開昭62−210475号、特開昭62−19
5684号、特開昭62−258476号、特開昭63−260439号、特
願昭62−220510号、特願昭62−226692号等に記載の方法
を用いて合成する事ができる。
他の1つの方法としては、例えば反応式(II)で示さ
れる様に、前記の様にしてオリゴマーを合成した後、オ
リゴマーの片末端に結合した「特定の反応性基」とオリ
ゴマー中に含有される該極性基との反応性の差を利用し
て、特定の反応性基」とのみ反応する重合二重結合性基
含有の試薬と反応させることで合成する方法である。
れる様に、前記の様にしてオリゴマーを合成した後、オ
リゴマーの片末端に結合した「特定の反応性基」とオリ
ゴマー中に含有される該極性基との反応性の差を利用し
て、特定の反応性基」とのみ反応する重合二重結合性基
含有の試薬と反応させることで合成する方法である。
反応式(II)に示した様に、各特定の官能基の組合せ
についての具体例を表−Aに示すと次の如くなる。しか
し、本発明はこれらに限定されるものでなく、重要なこ
とは通常の有機化学反応における反応の選択性を利用す
ることで、オリゴマー中の該極性基を保護することなく
マクロモノマー化が達成されればよいものである。
についての具体例を表−Aに示すと次の如くなる。しか
し、本発明はこれらに限定されるものでなく、重要なこ
とは通常の有機化学反応における反応の選択性を利用す
ることで、オリゴマー中の該極性基を保護することなく
マクロモノマー化が達成されればよいものである。
用いることのできる連鎖移動剤としては、例えば該極
性基あるいは、後に該極性基に誘導しうる置換基含有の
メルカプト化合物(例えばチオグリコール酸、チオリン
ゴ酸、チオサリチル酸、2−メルカプトプロピオン酸、
3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプト酪酸、N
−(2−メルカプトプロピオニル)グリシン、2−メル
カプトニコチン酸、3−〔N−(2−メルカプトエチ
ル)カルバモイル〕プロピオン酸、3−〔N−(2−メ
ルカプトエチル)アミノ〕プロピオン酸、N−(3−メ
ルカプトプロピオニル)アラニン、2−メルカプトエタ
ンスルホン酸、3−メルカプトプロパンスルホン酸、4
−メルカプトブタンスルホン酸、2−メルカプトエタノ
ール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、1−
メルカプト−2−プロパノール、3−メルカプト−2−
ブタノール、メルカプトフェノール、2−メルカプトエ
チルアミン、2−メカルプルイミダゾール、2−メルカ
プト−3−ピリジノール等)又はこれらメルカプト化合
物の酸化体であるジスルフィド化合物、あるいは上記極
性基又は置換基含有のヨード化アルキル化合物(例えば
ヨード酢酸、ヨードプロピオン酸、2−ヨードエタノー
ル、2−ヨードエタンスルホン酸、3−ヨードプロパン
スルホン酸等)等が挙げられる。好ましくはメルカプト
化合物が挙げられる。
性基あるいは、後に該極性基に誘導しうる置換基含有の
メルカプト化合物(例えばチオグリコール酸、チオリン
ゴ酸、チオサリチル酸、2−メルカプトプロピオン酸、
3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプト酪酸、N
−(2−メルカプトプロピオニル)グリシン、2−メル
カプトニコチン酸、3−〔N−(2−メルカプトエチ
ル)カルバモイル〕プロピオン酸、3−〔N−(2−メ
ルカプトエチル)アミノ〕プロピオン酸、N−(3−メ
ルカプトプロピオニル)アラニン、2−メルカプトエタ
ンスルホン酸、3−メルカプトプロパンスルホン酸、4
−メルカプトブタンスルホン酸、2−メルカプトエタノ
ール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、1−
メルカプト−2−プロパノール、3−メルカプト−2−
ブタノール、メルカプトフェノール、2−メルカプトエ
チルアミン、2−メカルプルイミダゾール、2−メルカ
プト−3−ピリジノール等)又はこれらメルカプト化合
物の酸化体であるジスルフィド化合物、あるいは上記極
性基又は置換基含有のヨード化アルキル化合物(例えば
ヨード酢酸、ヨードプロピオン酸、2−ヨードエタノー
ル、2−ヨードエタンスルホン酸、3−ヨードプロパン
スルホン酸等)等が挙げられる。好ましくはメルカプト
化合物が挙げられる。
用いることのできる特定の反応性基含有の重合開始剤
としては、例えば、2,2′−アゾビス(2−シアノプロ
パノール)、2,2′−アゾビス(2−シアノペンタノー
ル)、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、4,4′−
アゾビス(4−シアノ吉草酸クロライド)、2,2′−ア
ゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕、2,2′−アゾビス〔2−(2−イミダ
ゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2′−アゾビス〔2
−(3,4,5,6−テトラヒドリミジン−2−イル)プロパ
ン〕、2,2′−アゾビス{2−〔1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2−イミダゾリン−2−イル〕プロパン}、
2,2′−アゾビス{2−メチル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)−プロピオンアミド〕等又はこれらの誘導体等
が挙げられる。
としては、例えば、2,2′−アゾビス(2−シアノプロ
パノール)、2,2′−アゾビス(2−シアノペンタノー
ル)、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、4,4′−
アゾビス(4−シアノ吉草酸クロライド)、2,2′−ア
ゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン〕、2,2′−アゾビス〔2−(2−イミダ
ゾリン−2−イル)プロパン〕、2,2′−アゾビス〔2
−(3,4,5,6−テトラヒドリミジン−2−イル)プロパ
ン〕、2,2′−アゾビス{2−〔1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2−イミダゾリン−2−イル〕プロパン}、
2,2′−アゾビス{2−メチル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)−プロピオンアミド〕等又はこれらの誘導体等
が挙げられる。
これら連鎖移動剤あるいは重合開始剤は、各々全単量
体100重量部にたいして0.1〜15重量%であり、好ましく
は0.5〜10重量%である。
体100重量部にたいして0.1〜15重量%であり、好ましく
は0.5〜10重量%である。
本発明のマクロモノマー(M)は、具体的には、下記
の化合物を例として挙げることができる。但し、本発明
の範囲は、これらに限定されるものではない。また、以
下の各例において、bは−H又はCH3を示し、dは−
H、−CH3又は−CH2COOCH3を示し、Rは−CnH2n+1(n
は1〜18の整数を示す)、−CH2C6H5、 (Y1、Y2は各々−H、−Cl、−Br、−CH3、−COOH3又は
−COOCH3を示す)、 を示し、W1は−CN、−OCOCH3、−CONH2又は−C6H5を示
し、W2は−Cl、−Br、−CN又は−OCH3を示し、rは2〜
18の整数を示し、sは2〜12の整数を示し、tは2〜4
の整数を示す。
の化合物を例として挙げることができる。但し、本発明
の範囲は、これらに限定されるものではない。また、以
下の各例において、bは−H又はCH3を示し、dは−
H、−CH3又は−CH2COOCH3を示し、Rは−CnH2n+1(n
は1〜18の整数を示す)、−CH2C6H5、 (Y1、Y2は各々−H、−Cl、−Br、−CH3、−COOH3又は
−COOCH3を示す)、 を示し、W1は−CN、−OCOCH3、−CONH2又は−C6H5を示
し、W2は−Cl、−Br、−CN又は−OCH3を示し、rは2〜
18の整数を示し、sは2〜12の整数を示し、tは2〜4
の整数を示す。
他方、前記したマクロモノマー(M)と共重合する単
量体は一般式(III)で示される。式(III)において、
c1、c2は互いに同じでも異なってもよく、式(I)の
a1、a2と同一の内容を表わす。X2は式(II a)中のX
1と、Q2は式(II a)中のQ1と各々同一の内容を表わ
す。
量体は一般式(III)で示される。式(III)において、
c1、c2は互いに同じでも異なってもよく、式(I)の
a1、a2と同一の内容を表わす。X2は式(II a)中のX
1と、Q2は式(II a)中のQ1と各々同一の内容を表わ
す。
本発明の樹脂において、マクロマー(M)を繰り返し
単位とする共重合成分と、一般式(III)で示される単
量体を繰り返し単位とする共重合成分の組成比は、好ま
しくは1〜90/99〜10(重量組成比)、より好ましくは
5〜60/95〜40重量組成比である。
単位とする共重合成分と、一般式(III)で示される単
量体を繰り返し単位とする共重合成分の組成比は、好ま
しくは1〜90/99〜10(重量組成比)、より好ましくは
5〜60/95〜40重量組成比である。
又、重合主鎖中には、−PO3H2基、−SO3H基、−COOH
基、−OH基、及び−PO3RH基の極性基を含有する共重合
成分を含有しないものが好ましい。
基、−OH基、及び−PO3RH基の極性基を含有する共重合
成分を含有しないものが好ましい。
また、本発明の樹脂〔A〕は、前記したマクロモノマ
ー(M)及び一般式(III)の単量体とともにこれら以
外の単量体を更なる共重合成分として含有してもよい。
ー(M)及び一般式(III)の単量体とともにこれら以
外の単量体を更なる共重合成分として含有してもよい。
例えば、α−オレフィン類、アルカン酸ビニル又はア
リルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、ビニルエーテル類、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、スチレン類、複素環ビニル類(例えば、ビニ
ルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、
ビニルチオフェン、ビニルイミダゾリン、ビニルピラゾ
ール、ビニルジオキサン、ビニルキノリン、ビニルチア
ゾール、ビニルオキサジン等)等が挙げられる。
リルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、ビニルエーテル類、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、スチレン類、複素環ビニル類(例えば、ビニ
ルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、
ビニルチオフェン、ビニルイミダゾリン、ビニルピラゾ
ール、ビニルジオキサン、ビニルキノリン、ビニルチア
ゾール、ビニルオキサジン等)等が挙げられる。
ただし、マクロモノマー(M)及び式(III)の単量
体以外のこれら他の単量体は、共重合体中20重量%を越
えることはない。
体以外のこれら他の単量体は、共重合体中20重量%を越
えることはない。
本発明のグラフト共重合体において、マクロモノマー
(M)に相当する共重合成分が1重量%以下となると、
感光層塗布物としての分散が充分に行なわれなくなって
しまう。又70重量%を越えると、一般式(III)の単量
体との共重合が充分に進行しなくなり、所望のグラフト
共重合体以外に一般式(III)の単量体あるいは他の単
量体のみの重合体が形成してしまう。更には、これらの
樹脂を用いて分散すると、光導電体との凝集が発生して
しまう。
(M)に相当する共重合成分が1重量%以下となると、
感光層塗布物としての分散が充分に行なわれなくなって
しまう。又70重量%を越えると、一般式(III)の単量
体との共重合が充分に進行しなくなり、所望のグラフト
共重合体以外に一般式(III)の単量体あるいは他の単
量体のみの重合体が形成してしまう。更には、これらの
樹脂を用いて分散すると、光導電体との凝集が発生して
しまう。
更に、樹脂〔A〕は、一般式(III)で示される繰り
返し単位を少なくとも1種及びマクロモノマーで示され
る繰返し単位を少なくとも1種含有する重合体主鎖の片
末端にのみ、−PO3H2、−SO3H基、及び−COOH基から選
ばれる少なくとも一種の酸性基を結合して成る共重合体
(樹脂〔A′〕)であってもよい。また共重合体〔A〕
と〔A′〕を併用してもよい。ここで、該酸性基は重合
体主鎖の一方の末端に直接結合するか、あるいは任意の
連結基を介して連結した化学構造を有する。
返し単位を少なくとも1種及びマクロモノマーで示され
る繰返し単位を少なくとも1種含有する重合体主鎖の片
末端にのみ、−PO3H2、−SO3H基、及び−COOH基から選
ばれる少なくとも一種の酸性基を結合して成る共重合体
(樹脂〔A′〕)であってもよい。また共重合体〔A〕
と〔A′〕を併用してもよい。ここで、該酸性基は重合
体主鎖の一方の末端に直接結合するか、あるいは任意の
連結基を介して連結した化学構造を有する。
結合基としては炭素−炭素結合(一重結合あるいは二
重結合)、炭素−ヘテロ原子結合(ヘテロ原子としては
例えば、酸素原子、イオウ原子、窒素原子、ケイ素原子
等)、ヘテロ原子−ヘテロ原子結合の原子団の任意の組
合わせで構成されるものである。例えば、 −(CH=CH、 −O−、−S−、 −COO−、−SO2−、 −NHCOO−、−NHCONH−、 (R12〜R14は各々前記R12〜R14と同一の内容を示す)等
から選ばれる原子団の単独あるいは2以上の組合せで構
成される連結基である。
重結合)、炭素−ヘテロ原子結合(ヘテロ原子としては
例えば、酸素原子、イオウ原子、窒素原子、ケイ素原子
等)、ヘテロ原子−ヘテロ原子結合の原子団の任意の組
合わせで構成されるものである。例えば、 −(CH=CH、 −O−、−S−、 −COO−、−SO2−、 −NHCOO−、−NHCONH−、 (R12〜R14は各々前記R12〜R14と同一の内容を示す)等
から選ばれる原子団の単独あるいは2以上の組合せで構
成される連結基である。
本発明に供される樹脂〔A〕において、重合体主鎖の
末端に該酸性基を結合して成る樹脂〔A′〕を合成する
には、少なくとも前記したマクロモノマー(M)と一般
式(III)で示される単量体との重合反応時に、該酸性
基又はこれに誘導できる特定の反応基を分子中に含有し
た重合開始剤又は連鎖移動剤を併用することで達成され
る。
末端に該酸性基を結合して成る樹脂〔A′〕を合成する
には、少なくとも前記したマクロモノマー(M)と一般
式(III)で示される単量体との重合反応時に、該酸性
基又はこれに誘導できる特定の反応基を分子中に含有し
た重合開始剤又は連鎖移動剤を併用することで達成され
る。
具体的には、マクロモノマーの合成において前記した
様に片末端反応基結合のオリゴマーの方法と同様にして
得ることができる。
様に片末端反応基結合のオリゴマーの方法と同様にして
得ることができる。
本発明の電子写真感光体においてその優れた電子写真
特性を保持しつつ、より大きな機械的強度が望まれる場
合がある。この目的の為には、グラフト型光重合体
〔A〕の主鎖に熱及び/又は光硬化性官能基を導入する
手法が適用できる。
特性を保持しつつ、より大きな機械的強度が望まれる場
合がある。この目的の為には、グラフト型光重合体
〔A〕の主鎖に熱及び/又は光硬化性官能基を導入する
手法が適用できる。
即ち、本発明では、前記したマクロモノマー(M)及
び一般式(III)で示されるモノマーとともに、少なく
とも1種の熱及び/又は光硬化性官能基を含有するモノ
マーを共重合成分として含有することが好ましい。かか
る熱及び/又は光硬化性官能基が適宜ポリマー間を架橋
させることでポリマーの間の相互作用を強固に、膜とし
ての強度を向上させるものである。従って、かかる熱及
び/又は光硬化性官能基を更に含有する本発明の樹脂
は、酸化亜鉛粒子表面と結着樹脂の適切な吸着・被覆を
疎外することなく、結着樹脂間の相互作用を強め、その
結果、皮膜強度がより向上する効果を有するものであ
る。
び一般式(III)で示されるモノマーとともに、少なく
とも1種の熱及び/又は光硬化性官能基を含有するモノ
マーを共重合成分として含有することが好ましい。かか
る熱及び/又は光硬化性官能基が適宜ポリマー間を架橋
させることでポリマーの間の相互作用を強固に、膜とし
ての強度を向上させるものである。従って、かかる熱及
び/又は光硬化性官能基を更に含有する本発明の樹脂
は、酸化亜鉛粒子表面と結着樹脂の適切な吸着・被覆を
疎外することなく、結着樹脂間の相互作用を強め、その
結果、皮膜強度がより向上する効果を有するものであ
る。
本発明の「熱及び/又は光硬化性官能基」とは熱及び
光のうちの少なくともいずれか一方で樹脂を硬化し得る
官能基をいう。
光のうちの少なくともいずれか一方で樹脂を硬化し得る
官能基をいう。
本発明の「熱硬化性官能基(熱硬化反応を行なう官能
基)」は、例えば、遠藤剛「熱硬化性高分子の精密化」
(C.M.C(株)、1986年刊)、原崎勇次「最新バインダ
ー技術便覧」第II−I章(総合技術センター、1985年
刊)、大津隆行「アクリル樹脂の合成・設計と新用途開
発」(中部経営開発センター出版部、1985年刊)、大森
英三「機能性アクリル形樹脂」(テクノシステム、1985
年刊)等の総説に引例の官能基を用いることができる。
基)」は、例えば、遠藤剛「熱硬化性高分子の精密化」
(C.M.C(株)、1986年刊)、原崎勇次「最新バインダ
ー技術便覧」第II−I章(総合技術センター、1985年
刊)、大津隆行「アクリル樹脂の合成・設計と新用途開
発」(中部経営開発センター出版部、1985年刊)、大森
英三「機能性アクリル形樹脂」(テクノシステム、1985
年刊)等の総説に引例の官能基を用いることができる。
例えば−OH基、−SH基、−NH2基、−NHR16基(R16は
炭化水素基を表わし、具体的には式(I)のR11で示し
た炭化水素基と同一の内容を表わす)、 −CONHCH2OR17(R17は、水素原子又は炭素数1〜8のア
ルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等)−N=C=O基
又は {g1及びg2は、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば塩
素原子、臭素原子等)又は炭素数1〜4のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基等)を表わす}等を挙げる
ことができる。又該重合性二重結合基として、具体的に
は、CH2=CH−、CH2=CH−CH2−、 CH2=CN−NHCO−、CH2=CH−CH2−NHCO−、CH2=CH−SO
2、CH2=CH−CO−、CH2=CH−O−、CH2=CH−S−、等
を挙げることができる。
炭化水素基を表わし、具体的には式(I)のR11で示し
た炭化水素基と同一の内容を表わす)、 −CONHCH2OR17(R17は、水素原子又は炭素数1〜8のア
ルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等)−N=C=O基
又は {g1及びg2は、各々水素原子、ハロゲン原子(例えば塩
素原子、臭素原子等)又は炭素数1〜4のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基等)を表わす}等を挙げる
ことができる。又該重合性二重結合基として、具体的に
は、CH2=CH−、CH2=CH−CH2−、 CH2=CN−NHCO−、CH2=CH−CH2−NHCO−、CH2=CH−SO
2、CH2=CH−CO−、CH2=CH−O−、CH2=CH−S−、等
を挙げることができる。
本発明の「光硬化性官能基」としては、例えば、角田
隆弘、「感光性樹脂」印刷学会出版部(1972年)、永松
元太郎、乾英夫、「感光性高分子」講談社(1977年)G.
A.Delgene,“Encyclopedia of Polyemer Science and T
echnology,Supplemant."Vol 1(1976年)等に記載の官
能基を用いることができる。具体的には、アクリルエス
テル基、ビニルエステル基等の付加重合体基、シンナモ
イル基、置換されてもよいマレイイミド環基等の二量化
基等が挙げられる。
隆弘、「感光性樹脂」印刷学会出版部(1972年)、永松
元太郎、乾英夫、「感光性高分子」講談社(1977年)G.
A.Delgene,“Encyclopedia of Polyemer Science and T
echnology,Supplemant."Vol 1(1976年)等に記載の官
能基を用いることができる。具体的には、アクリルエス
テル基、ビニルエステル基等の付加重合体基、シンナモ
イル基、置換されてもよいマレイイミド環基等の二量化
基等が挙げられる。
本発明において、熱及び/又は光硬化性官能基を含有
する樹脂を合成するには、該熱及び/又は光硬化性官能
基を含有する共重合体成分として該熱及び/又は光硬化
性官能基を含有する単量体を用いればよい。
する樹脂を合成するには、該熱及び/又は光硬化性官能
基を含有する共重合体成分として該熱及び/又は光硬化
性官能基を含有する単量体を用いればよい。
本発明の樹脂が熱硬化性官能基を含有する場合には、
感光層膜中での架橋反応を促進させるために、必要に応
じて反応促進剤を添加してもよい。官能基間の化学結合
を形成する反応様式の場合には、例えば有機酸(酢酸、
プロピオン酸、酪酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸等)、架橋剤等が挙げられる。
感光層膜中での架橋反応を促進させるために、必要に応
じて反応促進剤を添加してもよい。官能基間の化学結合
を形成する反応様式の場合には、例えば有機酸(酢酸、
プロピオン酸、酪酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸等)、架橋剤等が挙げられる。
架橋剤としては、具体的には、山下晋三、金子東助編
「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)等に記載さ
れている化合物等を用いることができる。例えば、通常
用いられる有機シラン、ポリウレタン、ポリイソシアナ
ートの如き架橋剤、エポキシ樹脂、メラミン樹脂の如き
硬化剤等を用いることができる。
「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)等に記載さ
れている化合物等を用いることができる。例えば、通常
用いられる有機シラン、ポリウレタン、ポリイソシアナ
ートの如き架橋剤、エポキシ樹脂、メラミン樹脂の如き
硬化剤等を用いることができる。
重合性反応様式の場合には、重合開始剤(過酸化物、
アゾビス系化合物等が挙げられ、好ましくは、アゾビス
系重合開始剤である)、多官能重合性基含有の単量体
(例えばビニルメタクリレート、アクリルメタクリレー
ト、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、ジビニルコハク酸エステ
ル、ジビニルアジピン酸エステル、ジアリルコハク酸エ
ステル、2−メチルビニルメタクリレート、ジビニルベ
ンゼン等)等が挙げられる。
アゾビス系化合物等が挙げられ、好ましくは、アゾビス
系重合開始剤である)、多官能重合性基含有の単量体
(例えばビニルメタクリレート、アクリルメタクリレー
ト、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレート、ジビニルコハク酸エステ
ル、ジビニルアジピン酸エステル、ジアリルコハク酸エ
ステル、2−メチルビニルメタクリレート、ジビニルベ
ンゼン等)等が挙げられる。
また、本発明において、かかる熱硬化性官能基を含有
する結着樹脂を用いる場合には熱硬化処理が行われる。
この熱硬化処理は従来の感光体作製時の乾燥条件を厳し
くすることにより行うことができる。例えば、60℃〜12
0℃で5分〜120分間処理すればよい。上述の反応促進剤
を併用すると、より穏やかな条件で処理することが可能
となる。
する結着樹脂を用いる場合には熱硬化処理が行われる。
この熱硬化処理は従来の感光体作製時の乾燥条件を厳し
くすることにより行うことができる。例えば、60℃〜12
0℃で5分〜120分間処理すればよい。上述の反応促進剤
を併用すると、より穏やかな条件で処理することが可能
となる。
本発明では、更に、結着樹脂に、低分子量(重量平均
分子量103〜2×104の樹脂〔〔AL〕、〔AL′〕〕と前述
の高分子量(重量平均分子量5×104〜5×105)の樹脂
〔B〕、〔C〕及び〔D〕のうちのいずれか1つとを含
有させると、更に電子写真感光体の機械的強度が向上す
る。
分子量103〜2×104の樹脂〔〔AL〕、〔AL′〕〕と前述
の高分子量(重量平均分子量5×104〜5×105)の樹脂
〔B〕、〔C〕及び〔D〕のうちのいずれか1つとを含
有させると、更に電子写真感光体の機械的強度が向上す
る。
樹脂〔B〕〜〔D〕は、樹脂〔A〕のみでは不充分な
光導電層の機械的強度を充分にならしめるものである。
光導電層の機械的強度を充分にならしめるものである。
また、低分子量の樹脂〔AL〕と高分子量の樹脂〔B〕
〜〔D〕のいずれかとを併用した本発明の電子写真感光
体は、電子写真式平版印刷原版として用いた場合でも光
導電体層表面の平滑性が良好であり、且つ、光導電体で
ある酸化亜鉛粒子が結着剤中で充分に分散しているた
め、不感脂化処理液による不感脂化処理をすると、非画
像部の親水化が均一に充分行なわれる印刷時の印刷イン
キの非画像部への付着が抑えられ1万枚といった多数枚
の印刷物を印刷しても地汚れを生じないものである。
〜〔D〕のいずれかとを併用した本発明の電子写真感光
体は、電子写真式平版印刷原版として用いた場合でも光
導電体層表面の平滑性が良好であり、且つ、光導電体で
ある酸化亜鉛粒子が結着剤中で充分に分散しているた
め、不感脂化処理液による不感脂化処理をすると、非画
像部の親水化が均一に充分行なわれる印刷時の印刷イン
キの非画像部への付着が抑えられ1万枚といった多数枚
の印刷物を印刷しても地汚れを生じないものである。
即ち、本発明において、樹脂〔AL〕と樹脂〔B〕〜
〔D〕のうちのいずれかとを併用すると、無機光導電体
と結着樹脂の吸着・被覆の相互作用が適切に行なわれ、
且つ光導電層の膜強度がより良好に保持されるものであ
る。
〔D〕のうちのいずれかとを併用すると、無機光導電体
と結着樹脂の吸着・被覆の相互作用が適切に行なわれ、
且つ光導電層の膜強度がより良好に保持されるものであ
る。
樹脂〔AL〕において、共重合体中における該マクロモ
ノマー(M)に相当する繰り返し単位の存在量は、樹脂
〔AL〕100重量部中、40〜70重量%である。樹脂〔AL〕
の重量平均分子量は好ましくは1×103〜1.5×104、よ
り好ましくは、3×103〜1.0×104である。
ノマー(M)に相当する繰り返し単位の存在量は、樹脂
〔AL〕100重量部中、40〜70重量%である。樹脂〔AL〕
の重量平均分子量は好ましくは1×103〜1.5×104、よ
り好ましくは、3×103〜1.0×104である。
更には、樹脂〔AL′〕において、共重合体主鎖の末端
に結合した該酸性基の樹脂〔AL′〕中における存在量は
樹脂〔AL′〕100重量部中、好ましくは0.5〜10重量%で
ある。樹脂〔AL′〕の重量平均分子量及び該マクロモノ
マー相当の繰り返し単位存在量は、樹脂〔AL〕と同様の
範囲のものである。
に結合した該酸性基の樹脂〔AL′〕中における存在量は
樹脂〔AL′〕100重量部中、好ましくは0.5〜10重量%で
ある。樹脂〔AL′〕の重量平均分子量及び該マクロモノ
マー相当の繰り返し単位存在量は、樹脂〔AL〕と同様の
範囲のものである。
本発明に供される結着樹脂において、低分子量の樹脂
〔AL〕及び/又は上記酸性基の少なくとも1種の重合体
主鎖の末端にも結合する低分子量の樹脂〔AL′〕と、樹
脂〔A〕に含まれる極性基及び塩基性基を全く含まない
高分子量の樹脂〔B〕とを組合わせて用いる場合につい
て詳述する。
〔AL〕及び/又は上記酸性基の少なくとも1種の重合体
主鎖の末端にも結合する低分子量の樹脂〔AL′〕と、樹
脂〔A〕に含まれる極性基及び塩基性基を全く含まない
高分子量の樹脂〔B〕とを組合わせて用いる場合につい
て詳述する。
本発明に用いることのできる樹脂〔B〕は重合体主鎖
及び末端のいずれにも前記した極性基(樹脂〔A〕に含
まれるグラフト中の極性基及び任意の主鎖末端酸性基)
を含有しない、かつ塩基性基も含有しない重量平均分子
量5×104〜5×105の樹脂である。より好ましくは重量
平均分子量8×104〜3×105である。
及び末端のいずれにも前記した極性基(樹脂〔A〕に含
まれるグラフト中の極性基及び任意の主鎖末端酸性基)
を含有しない、かつ塩基性基も含有しない重量平均分子
量5×104〜5×105の樹脂である。より好ましくは重量
平均分子量8×104〜3×105である。
樹脂〔B〕のガラス転移点は好ましくは0℃〜120℃
の範囲、より好ましくは10℃〜80℃である。
の範囲、より好ましくは10℃〜80℃である。
樹脂〔B〕としては、従来、電子写真用結着樹脂とし
て用いられているものはいずれを用いてもよく、単純あ
るいは組合せて使用することもできる。例えば、宮原晴
視、武井秀彦、「イメージング」1978No.8 9〜12、栗田
隆治、石渡次郎、「高分子」、17,278〜284(1968)等
の総説引用の材料が挙げられる。
て用いられているものはいずれを用いてもよく、単純あ
るいは組合せて使用することもできる。例えば、宮原晴
視、武井秀彦、「イメージング」1978No.8 9〜12、栗田
隆治、石渡次郎、「高分子」、17,278〜284(1968)等
の総説引用の材料が挙げられる。
具体的には、オレフィン重合体及び共重合体、塩基ビ
ニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビ
ニル重合体及び共重合体、アルカン酸アリル重合体及び
共重合体、スチレン及びその誘導体、重合体及び共重合
体、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチ
レン共重合体、ブタジエン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体、アクリロニトリル共重合体、メタクリロニト
リル共重合体、アルキルビニルエーテル共重合体、アク
リル酸エステル重合体及び共重合体、メタクリル酸エス
テル重合体及び共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、イタコン酸ジエステル重合体及び共重合体、無水マ
レイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリ
ルアミド共重合体、水酸基変性シリコン樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ケトン樹脂、アミド樹脂、水酸基及びカ
ルボキシル基変性ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、環化ゴム−メタアクリル酸
エステル共重合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重
合体、窒素原子を含有しない複素環を含有する共重合体
(複素環として例えば、フラン環、テトラヒドロフラン
環、チオフェン環、ジオキサン環、ジオキソラン環、ラ
クトン環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1,3
−ジオキセタン環等)、エポキシ樹脂等が挙げられる。
ニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、アルカン酸ビ
ニル重合体及び共重合体、アルカン酸アリル重合体及び
共重合体、スチレン及びその誘導体、重合体及び共重合
体、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチ
レン共重合体、ブタジエン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体、アクリロニトリル共重合体、メタクリロニト
リル共重合体、アルキルビニルエーテル共重合体、アク
リル酸エステル重合体及び共重合体、メタクリル酸エス
テル重合体及び共重合体、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、イタコン酸ジエステル重合体及び共重合体、無水マ
レイン酸共重合体、アクリルアミド共重合体、メタクリ
ルアミド共重合体、水酸基変性シリコン樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ケトン樹脂、アミド樹脂、水酸基及びカ
ルボキシル基変性ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、環化ゴム−メタアクリル酸
エステル共重合体、環化ゴム−アクリル酸エステル共重
合体、窒素原子を含有しない複素環を含有する共重合体
(複素環として例えば、フラン環、テトラヒドロフラン
環、チオフェン環、ジオキサン環、ジオキソラン環、ラ
クトン環、ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環、1,3
−ジオキセタン環等)、エポキシ樹脂等が挙げられる。
皿に具体的には、下記一般式(IV)で示される少なく
とも1種の単量体を(共)重合体成分として、その総量
で30重量%以上含有する(メタ)アクリル系共重合体又
は重合体を樹脂〔B〕の例として挙げることができる。
とも1種の単量体を(共)重合体成分として、その総量
で30重量%以上含有する(メタ)アクリル系共重合体又
は重合体を樹脂〔B〕の例として挙げることができる。
一般式(IV) 式(IV)中、d1は、水素原子、ハロゲン原子(例えば
クロロ原子、ブロモ原子)、シアノ基又は炭素数1〜4
のアルキル基を表わし、好ましくは炭素数1〜4のアル
キル基を表わす。R21は、炭素数1〜18の置換されてい
てもよいアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ
ル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基
等)、炭素数2〜18の置換されていてもよいアルケニル
基(例えばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基
等)、炭素数7〜14の置換されていてもよいアラルキル
基(例えばベンジル基、フェネチル基、メトキシベンジ
ル基、エトキシベンジル基、メチルベンジル基等)、炭
素数5〜8の置換されていてもよいシクロアルキル基
(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基等)、アリール基(例えばフェニル基、トリ
ル基、キシリル基、メシチル基、ナフチル基、メトキシ
フェニル基、エトキシフェニル基、クロロフェニル基、
ジクロロフェニル基等)を表わす。R21は好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数7〜14の置換されても
よいアラルキル基(特に好ましくは、アラルキル基とし
て置換されてもよいベンジル基、フェネチル基、ナフチ
ルメチル基、2−ナフチルエチル基が挙げられる)、又
は置換されてもよい、フェネチル基もしくはナフチル基
(置換基としては、塩素原子、臭素原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、アセチル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等が挙げられ、これら置換基
は、2ないし3個置換されていてもよい)を表わす。
クロロ原子、ブロモ原子)、シアノ基又は炭素数1〜4
のアルキル基を表わし、好ましくは炭素数1〜4のアル
キル基を表わす。R21は、炭素数1〜18の置換されてい
てもよいアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ
ル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基
等)、炭素数2〜18の置換されていてもよいアルケニル
基(例えばビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブ
テニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基
等)、炭素数7〜14の置換されていてもよいアラルキル
基(例えばベンジル基、フェネチル基、メトキシベンジ
ル基、エトキシベンジル基、メチルベンジル基等)、炭
素数5〜8の置換されていてもよいシクロアルキル基
(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロ
ヘプチル基等)、アリール基(例えばフェニル基、トリ
ル基、キシリル基、メシチル基、ナフチル基、メトキシ
フェニル基、エトキシフェニル基、クロロフェニル基、
ジクロロフェニル基等)を表わす。R21は好ましくは炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数7〜14の置換されても
よいアラルキル基(特に好ましくは、アラルキル基とし
て置換されてもよいベンジル基、フェネチル基、ナフチ
ルメチル基、2−ナフチルエチル基が挙げられる)、又
は置換されてもよい、フェネチル基もしくはナフチル基
(置換基としては、塩素原子、臭素原子、メチル基、エ
チル基、プロピル基、アセチル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等が挙げられ、これら置換基
は、2ないし3個置換されていてもよい)を表わす。
更には、樹脂〔B〕において上記(メタ)アクリル酸
エステルと共重合する成分としては、一般式(IV)以外
の単量体であってもよく、例えば、α−オレフィン類、
アルカン酸ビニル又はアリルエステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、ビニルエーテル類、アクリ
ルアミド類、メタクリルアミド類、スチレン類、複素環
ビニル類〔例えば窒素原子以外の非金属原子(酸素原
子、イオウ原子等)を1〜3個含有する5員〜7員環の
複素環であり、具体的な化合物としては、ビニルチオフ
ェン、ビニルジオキサン、ビニルフラン等〕等が挙げら
れる。好ましい例としては、例えば、炭素数1〜3のア
ルカン酸ビニル又はアクリルエステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、スチレン及びスチレン誘導
体(例えばビニルトルエン、ブチルスチレン、メトキシ
スチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモ
スチレン、エトキシスチレン等)等が挙げられる。
エステルと共重合する成分としては、一般式(IV)以外
の単量体であってもよく、例えば、α−オレフィン類、
アルカン酸ビニル又はアリルエステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、ビニルエーテル類、アクリ
ルアミド類、メタクリルアミド類、スチレン類、複素環
ビニル類〔例えば窒素原子以外の非金属原子(酸素原
子、イオウ原子等)を1〜3個含有する5員〜7員環の
複素環であり、具体的な化合物としては、ビニルチオフ
ェン、ビニルジオキサン、ビニルフラン等〕等が挙げら
れる。好ましい例としては、例えば、炭素数1〜3のア
ルカン酸ビニル又はアクリルエステル類、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル、スチレン及びスチレン誘導
体(例えばビニルトルエン、ブチルスチレン、メトキシ
スチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモ
スチレン、エトキシスチレン等)等が挙げられる。
一方、本発明に用いられ得る樹脂〔B〕が含有しない
塩基性基としては、例えば置換基を有していてもよいア
ミノ基及び窒素原子含有の複素環基が挙げられる。
塩基性基としては、例えば置換基を有していてもよいア
ミノ基及び窒素原子含有の複素環基が挙げられる。
次に本発明に供される結着樹脂において、上記した低
分子量の樹脂〔AL〕及び/又は樹脂〔AL′〕と、OH基及
び塩基性基のうちの少なくとも1種を含有する高分子量
の樹脂〔C〕とを組合わせて用いる場合について詳述す
る。
分子量の樹脂〔AL〕及び/又は樹脂〔AL′〕と、OH基及
び塩基性基のうちの少なくとも1種を含有する高分子量
の樹脂〔C〕とを組合わせて用いる場合について詳述す
る。
樹脂〔C〕において、−OH基及び/又は塩基性基を含
有する共重合成分の割合は、樹脂〔C〕中の0.05〜15重
量%であるが、より好ましくは0.5〜10重量%である。
樹脂〔C〕の重量平均分子量は5×104〜5×105である
が、好ましくは8×104〜105である。樹脂〔C〕のガラ
ス転移点は好ましくは0℃〜120℃の範囲、より好まし
くは10℃〜80℃である。
有する共重合成分の割合は、樹脂〔C〕中の0.05〜15重
量%であるが、より好ましくは0.5〜10重量%である。
樹脂〔C〕の重量平均分子量は5×104〜5×105である
が、好ましくは8×104〜105である。樹脂〔C〕のガラ
ス転移点は好ましくは0℃〜120℃の範囲、より好まし
くは10℃〜80℃である。
本発明においては、樹脂〔C〕中のOH基成分あるいは
塩基性基成分は光導電体粒子界面及び樹脂〔AL〕と弱い
相互作用を有し、光導電体分散物の分散物を安定化する
とともに、皮膜形成後の膜強度をより向上させる効果を
有するものと考えられる。しかし、これらの成分の樹脂
〔C〕中での割合が15重量%を越えてしまうと水分の影
響を受ける様になり、光導電層の耐湿性が低化してしま
う。
塩基性基成分は光導電体粒子界面及び樹脂〔AL〕と弱い
相互作用を有し、光導電体分散物の分散物を安定化する
とともに、皮膜形成後の膜強度をより向上させる効果を
有するものと考えられる。しかし、これらの成分の樹脂
〔C〕中での割合が15重量%を越えてしまうと水分の影
響を受ける様になり、光導電層の耐湿性が低化してしま
う。
樹脂〔C〕は、前記した物性を有していれば、樹脂
〔B〕で記載した如き従来公知の樹脂が使用可能であ
る。
〔B〕で記載した如き従来公知の樹脂が使用可能であ
る。
更に具体的には、前述の一般式(IV)で示される単量
体を共重合体成分としてその総量で30重量%以上含有す
る(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔C〕の例として
挙げることができる。
体を共重合体成分としてその総量で30重量%以上含有す
る(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔C〕の例として
挙げることができる。
樹脂〔C〕中に含有される「OH基及び/又は塩基性基
を含有する共重合成分」は、前記の一般式(IV)と共重
合し得る該置換基(OH基及び/又は塩基性基)を含有し
たビニル系化合物であればいずれでも用いることができ
る。該塩基性基としては、例えば下記一般式(V)で示
されるアミノ基及び窒素原子含有の複素環基を挙げるこ
とができる。
を含有する共重合成分」は、前記の一般式(IV)と共重
合し得る該置換基(OH基及び/又は塩基性基)を含有し
たビニル系化合物であればいずれでも用いることができ
る。該塩基性基としては、例えば下記一般式(V)で示
されるアミノ基及び窒素原子含有の複素環基を挙げるこ
とができる。
一般式(V) 式(V)中、R22及びR23は、各々同じでも異なっても
よく、各々水素原子、置換されてもよいアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデ
シル基、オクタデシル基、2−ブロモエチル基、2−ク
ロロエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエ
チル基、2−メトキシエチル基、3−エトキシプロピル
基等)、置換されてもよいアルケニル基(例えばアリル
基、イソプロペニル基、4−ブチニル基等)、置換され
てもよいアラルキル基(例えば、ベンジル基、フォネチ
ル基、クロロベンジル基、メチルベンジル基、メトキシ
ベンジル基、ヒドロキシベンジル基等)、脂環式基(例
えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、アリー
ル基(例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、メ
シチル基、ブチルフェニル基、メトキシフェニル基、ク
ロロフェニル基等)等を表わす。更にR22とR23は、ヘテ
ロ原子を介してもよい炭化水素基で連結していてもよ
い。
よく、各々水素原子、置換されてもよいアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデ
シル基、オクタデシル基、2−ブロモエチル基、2−ク
ロロエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−シアノエ
チル基、2−メトキシエチル基、3−エトキシプロピル
基等)、置換されてもよいアルケニル基(例えばアリル
基、イソプロペニル基、4−ブチニル基等)、置換され
てもよいアラルキル基(例えば、ベンジル基、フォネチ
ル基、クロロベンジル基、メチルベンジル基、メトキシ
ベンジル基、ヒドロキシベンジル基等)、脂環式基(例
えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、アリー
ル基(例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、メ
シチル基、ブチルフェニル基、メトキシフェニル基、ク
ロロフェニル基等)等を表わす。更にR22とR23は、ヘテ
ロ原子を介してもよい炭化水素基で連結していてもよ
い。
更に窒素原子含有の複素環としては、窒素原子を1〜
3個含有する5員環ないし7員環から成る複素環が挙げ
られ、又これらの複素環は、更にベンゼン環、ナフタレ
ン環等で縮合環を形成したものでもよい。更にこれらの
環は置換基を含有していてもよい。具体的には、例えば
ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン
環、ピペラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、イン
ドリジン環、インドール環、2H−ピロール環、3H−イン
ドール環、インダゾール環、プリン環、モルホリン環、
イソキノリン環、フタラジン環、ナフチリジン環、キノ
キサジン環、アクリジン環、フェナントリジン環、フェ
ナジン環、ピロリジン環、ピロリン環、イミダゾリジン
環、イミダゾリン環、ピラゾリジン環、ピラゾリン環、
ピペリジン環、ピペラジン環、キナクリジン環、インド
リン環、3,3ジメチルインドレニン環、3,3−ジメチルナ
フトインドレニン環、チアゾール環、ベンゾチアゾール
環、ナフトチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環、セレナゾール環、
ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾール環、オキサ
ゾリン環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、モルホリン環、ピロリドン環、トリアゾール環、ベ
ンゾトリアゾール環、トリアジン環等が挙げられる。
3個含有する5員環ないし7員環から成る複素環が挙げ
られ、又これらの複素環は、更にベンゼン環、ナフタレ
ン環等で縮合環を形成したものでもよい。更にこれらの
環は置換基を含有していてもよい。具体的には、例えば
ピロール環、イミダゾール環、ピラゾール環、ピリジン
環、ピペラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、イン
ドリジン環、インドール環、2H−ピロール環、3H−イン
ドール環、インダゾール環、プリン環、モルホリン環、
イソキノリン環、フタラジン環、ナフチリジン環、キノ
キサジン環、アクリジン環、フェナントリジン環、フェ
ナジン環、ピロリジン環、ピロリン環、イミダゾリジン
環、イミダゾリン環、ピラゾリジン環、ピラゾリン環、
ピペリジン環、ピペラジン環、キナクリジン環、インド
リン環、3,3ジメチルインドレニン環、3,3−ジメチルナ
フトインドレニン環、チアゾール環、ベンゾチアゾール
環、ナフトチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキ
サゾール環、ナフトオキサゾール環、セレナゾール環、
ベンゾセレナゾール環、ナフトセレナゾール環、オキサ
ゾリン環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、モルホリン環、ピロリドン環、トリアゾール環、ベ
ンゾトリアゾール環、トリアジン環等が挙げられる。
これらのOH基及び/又は塩基性基は、例えば高分子学
会編「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館
(1986年)等に記載されている如き、ビニル基含有のカ
ルボン酸又はスルホン酸から誘導されるエステル誘導体
又はアミド誘導体の置換基中に含有させることにより、
所望の単量体が得られる。例えば2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシ−2−クロロメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、6−ヒドロキシヘキ
シルメタクリレート、10−ヒドロキシデシルメタクリレ
ート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、
N−(3−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、N
−(α,α−ジヒドロキシメチル)エチルメタクリアミ
ド、N−(4−ヒドロキシブチル)メタクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−(N,N
−ジエチルアミノエチル)メタクリレート、3−(N,N
−ジメチルプロピル)メタクリレート、2−(N,N−ジ
メチレエチル)メタクリルアミド、ヒドロキシスチレ
ン、ヒドロキシメチルスチレン、N,N−ジメチルアミノ
メチルスチレン、N,N−ジエチルアミノメチルスチレ
ン、N−ブチル−N−メチルアミノメチルスチレン、N
−(ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド等各種の単
量体が挙げられる。窒素原子含有の複素環を有するビニ
ル化合物としては、例えば前記した「高分子データ・ハ
ンドブック〔基礎編〕」第175〜181頁、D.A.Tomalia,
「Reactive Heteracyclic Monomers」chap 1 of“Funct
ional Monomers Vol.2",Mercel DeRRer Inc.N.Y.(197
4)、L.S.LusRin「Basic Monomers」chap 3 of“Functi
onal Monomers Vol.2",Marcel DeRRer Inc.N.Y.(197
4)等に記載された化合物が挙げられる。
会編「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館
(1986年)等に記載されている如き、ビニル基含有のカ
ルボン酸又はスルホン酸から誘導されるエステル誘導体
又はアミド誘導体の置換基中に含有させることにより、
所望の単量体が得られる。例えば2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシ−2−クロロメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、6−ヒドロキシヘキ
シルメタクリレート、10−ヒドロキシデシルメタクリレ
ート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド、
N−(3−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、N
−(α,α−ジヒドロキシメチル)エチルメタクリアミ
ド、N−(4−ヒドロキシブチル)メタクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−(N,N
−ジエチルアミノエチル)メタクリレート、3−(N,N
−ジメチルプロピル)メタクリレート、2−(N,N−ジ
メチレエチル)メタクリルアミド、ヒドロキシスチレ
ン、ヒドロキシメチルスチレン、N,N−ジメチルアミノ
メチルスチレン、N,N−ジエチルアミノメチルスチレ
ン、N−ブチル−N−メチルアミノメチルスチレン、N
−(ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド等各種の単
量体が挙げられる。窒素原子含有の複素環を有するビニ
ル化合物としては、例えば前記した「高分子データ・ハ
ンドブック〔基礎編〕」第175〜181頁、D.A.Tomalia,
「Reactive Heteracyclic Monomers」chap 1 of“Funct
ional Monomers Vol.2",Mercel DeRRer Inc.N.Y.(197
4)、L.S.LusRin「Basic Monomers」chap 3 of“Functi
onal Monomers Vol.2",Marcel DeRRer Inc.N.Y.(197
4)等に記載された化合物が挙げられる。
更に、樹脂〔C〕は、以上述べたOH基及び/又は塩基
性基を含有する単量体とともにこれら以外の他の単量体
を共重合成分として含有してもよい。例えば、樹脂
〔B〕で他の共重合成分として含有し得るとして記載し
たと同様の単量体を具体例として挙げることができる。
性基を含有する単量体とともにこれら以外の他の単量体
を共重合成分として含有してもよい。例えば、樹脂
〔B〕で他の共重合成分として含有し得るとして記載し
たと同様の単量体を具体例として挙げることができる。
次いで、本発明に供される結着樹脂において、上記低
分子量の樹脂〔AL〕及び/又は樹脂〔AL′〕と、樹脂
〔AL〕に含まれる酸性基の含有量の50%以下、好ましく
は30%以下の含有量の酸性基を共重合成分の側鎖とし
て、又は樹脂〔AL〕に含まれる酸性基よりもpKaの大き
い酸性基を共重合成分の側鎖として、含有する高分子量
の樹脂〔D〕とを組合わせて用いる場合について詳述す
る。
分子量の樹脂〔AL〕及び/又は樹脂〔AL′〕と、樹脂
〔AL〕に含まれる酸性基の含有量の50%以下、好ましく
は30%以下の含有量の酸性基を共重合成分の側鎖とし
て、又は樹脂〔AL〕に含まれる酸性基よりもpKaの大き
い酸性基を共重合成分の側鎖として、含有する高分子量
の樹脂〔D〕とを組合わせて用いる場合について詳述す
る。
樹脂〔D〕の重量平均分子量は5×104〜5×105であ
るが、7×104〜4×105が好ましい。
るが、7×104〜4×105が好ましい。
樹脂〔D〕の重合体側鎖に含有される酸性基は樹脂
〔D〕中に0.05〜3重量%の割合で含有されることが好
ましい。より好ましくは0.1〜1.5重量%である。また下
記表−Bの組み合せで酸性基を樹脂〔D〕中に含ませる
ことが好ましい。
〔D〕中に0.05〜3重量%の割合で含有されることが好
ましい。より好ましくは0.1〜1.5重量%である。また下
記表−Bの組み合せで酸性基を樹脂〔D〕中に含ませる
ことが好ましい。
樹脂〔D〕のガラス転移点は好ましくは0℃〜120℃
の範囲、より好ましくは0℃〜100℃である。更に好ま
しくは10℃〜80℃である。
の範囲、より好ましくは0℃〜100℃である。更に好ま
しくは10℃〜80℃である。
樹脂〔D〕は、樹脂〔AL〕に比べ、、光導電体粒子に
対して、非常に弱い相互作用を示し、緩やかに被覆する
機能をもち、樹脂〔AL〕の機能を何ら疎外することな
く、樹脂〔AL〕のみでは不充分な光導電層の機械的強度
を充分にならしめるものである。
対して、非常に弱い相互作用を示し、緩やかに被覆する
機能をもち、樹脂〔AL〕の機能を何ら疎外することな
く、樹脂〔AL〕のみでは不充分な光導電層の機械的強度
を充分にならしめるものである。
更に、樹脂〔D〕中の側鎖の酸性基含有量が3重量%
を越えると、樹脂〔D〕の光導体粒子への吸着が生じ、
光導電体の分散が破壊され、凝集物あるいは沈澱物が生
成してしまい、塗膜ができない状態になってしまうかあ
るいはたとえ塗膜ができたとしても得られた光導電体の
静電特性は著しく低下してしまったり、感光体表面の平
滑度が粗らくなり機械的摩耗に対する強度が悪化してし
まうため好ましくない。
を越えると、樹脂〔D〕の光導体粒子への吸着が生じ、
光導電体の分散が破壊され、凝集物あるいは沈澱物が生
成してしまい、塗膜ができない状態になってしまうかあ
るいはたとえ塗膜ができたとしても得られた光導電体の
静電特性は著しく低下してしまったり、感光体表面の平
滑度が粗らくなり機械的摩耗に対する強度が悪化してし
まうため好ましくない。
樹脂〔D〕における において、R3は更に具体的には、例えば炭素数1〜12の
置換されていてもよいアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、2−クロロエチル基、2−
メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキ
シプロピル基等)、炭素数7〜12の置換されていてもよ
いアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基、ク
ロロベンジル基、メトキシベンジル基、メチルベンジル
基等)、炭素数5〜8の置換されていてもよい脂環式基
(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)又は
置換されていてもよいアリール基(例えばフェニル基、
トリル基、キシリル基、メシチル基、ナフチル基、クロ
ロフェニル基、メトキシフェニル基等)を表わす。
置換されていてもよいアルキル基(例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、デシル基、ドデシル基、2−クロロエチル基、2−
メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、3−メトキ
シプロピル基等)、炭素数7〜12の置換されていてもよ
いアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基、ク
ロロベンジル基、メトキシベンジル基、メチルベンジル
基等)、炭素数5〜8の置換されていてもよい脂環式基
(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基等)又は
置換されていてもよいアリール基(例えばフェニル基、
トリル基、キシリル基、メシチル基、ナフチル基、クロ
ロフェニル基、メトキシフェニル基等)を表わす。
樹脂〔D〕は、前記した物性を有していれば従来公知
の樹脂のいずれでもよく、例えば樹脂〔B〕にて記載し
た従来公知の樹脂を用いることができる。
の樹脂のいずれでもよく、例えば樹脂〔B〕にて記載し
た従来公知の樹脂を用いることができる。
更に具体的には、前述の一般式(IV)で示される単量
体の共重合体成分としてその総量で30重量%以上含有す
る(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔D〕の例として
挙げることができる。
体の共重合体成分としてその総量で30重量%以上含有す
る(メタ)アクリル系共重合体を樹脂〔D〕の例として
挙げることができる。
本発明に供される樹脂〔D〕における「酸性基を含有
する共重合体成分」は、例えば前記の一般式(IV)と共
重合し得る酸性基を含有するビニル系化合物であればい
ずれでも用いることができる。例えば、高分子学会編
「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館(19
86刊)等に記載されている。具体的には、アクリル酸、
α及び/又はβ置換アクリル酸(例えばα−アセトキシ
体、α−アセトキシメチル体、α−(2−アミノ)メチ
ル体、α−クロロ体、α−ブロモ体、α−フロロ体、α
−トリブチルシリル体、α−シアノ体、β−クロロ体、
β−ブロモ体、β−クロロ−β−メトキシ体、α,β−
ジクロロ体等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタコン
酸半エステル類、イタコン酸半アミド類、クロトン酸、
2−アルケニルカルボン酸類(例えば2−ペンテン酸、
2−メチル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4−メ
チル−2−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン酸
等)、マレイン酸、マレイン酸半エステル類、マレイン
酸半アミド類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベン
ゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホ酸、
ジカルボン酸類のビニル基又はアリル基の半エステル誘
導体、及びこれらのカルボン酸又はスルホン酸のエステ
ル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該酸性基を含有す
る化合物が挙げられる。
する共重合体成分」は、例えば前記の一般式(IV)と共
重合し得る酸性基を含有するビニル系化合物であればい
ずれでも用いることができる。例えば、高分子学会編
「高分子データ・ハンドブック〔基礎編〕」培風館(19
86刊)等に記載されている。具体的には、アクリル酸、
α及び/又はβ置換アクリル酸(例えばα−アセトキシ
体、α−アセトキシメチル体、α−(2−アミノ)メチ
ル体、α−クロロ体、α−ブロモ体、α−フロロ体、α
−トリブチルシリル体、α−シアノ体、β−クロロ体、
β−ブロモ体、β−クロロ−β−メトキシ体、α,β−
ジクロロ体等)、メタクリル酸、イタコン酸、イタコン
酸半エステル類、イタコン酸半アミド類、クロトン酸、
2−アルケニルカルボン酸類(例えば2−ペンテン酸、
2−メチル−2−ヘキセン酸、2−オクテン酸、4−メ
チル−2−ヘキセン酸、4−エチル−2−オクテン酸
等)、マレイン酸、マレイン酸半エステル類、マレイン
酸半アミド類、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベン
ゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホ酸、
ジカルボン酸類のビニル基又はアリル基の半エステル誘
導体、及びこれらのカルボン酸又はスルホン酸のエステ
ル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該酸性基を含有す
る化合物が挙げられる。
これらの化合物の具体例としては、前記マクロモノマ
ー(M)におけるグラフト部の極性基含有化合物として
挙げた(A−1)〜(A−41)を挙げることができる。
ー(M)におけるグラフト部の極性基含有化合物として
挙げた(A−1)〜(A−41)を挙げることができる。
更に、本発明の樹脂〔D〕はそれぞれ、前記した一般
式(IV)の単量体及び酸性基を含有する単量体ととも
に、これら以外の他の単量体を共重合成分として含有し
てもよい。例えば、樹脂〔B〕で他の共重合成分として
含有し得るとして記載したと同様の単量体を具体例とし
て挙げることができる。
式(IV)の単量体及び酸性基を含有する単量体ととも
に、これら以外の他の単量体を共重合成分として含有し
てもよい。例えば、樹脂〔B〕で他の共重合成分として
含有し得るとして記載したと同様の単量体を具体例とし
て挙げることができる。
更に、本発明の樹脂〔AL〕及び樹脂〔C〕又は〔D〕
の他に他の樹脂を併用させることもできる。それらの樹
脂としては、例えば、アルキッド樹脂、ポリブチラール
樹脂、ポリオレフィン類、エチレン−酢ビ共重合体、ス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリレート
ブタジエン樹脂、アルカン酸ビニル樹脂等が挙げられ
る。
の他に他の樹脂を併用させることもできる。それらの樹
脂としては、例えば、アルキッド樹脂、ポリブチラール
樹脂、ポリオレフィン類、エチレン−酢ビ共重合体、ス
チレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、アクリレート
ブタジエン樹脂、アルカン酸ビニル樹脂等が挙げられ
る。
上記他の樹脂は、本発明の樹脂を用いた全結着樹脂量
〔AL〕及び〔C〕又は〔D〕の30%(重量比)を越える
と本発明の効果(特に静電特性の向上)が失われる。
〔AL〕及び〔C〕又は〔D〕の30%(重量比)を越える
と本発明の効果(特に静電特性の向上)が失われる。
本発明に用いる樹脂〔AL〕と樹脂〔B〕〜〔D〕のい
ずれかの樹脂との使用量の割合は、使用する無機光導電
材料の種類、粒径、表面状態によって異なるが、一般に
樹脂〔AL〕と樹脂〔B〕〜〔D〕のいずれの用いる割合
は5〜80対95〜20(重量比)であり、好ましくは15〜60
対85〜40(重量比)である。
ずれかの樹脂との使用量の割合は、使用する無機光導電
材料の種類、粒径、表面状態によって異なるが、一般に
樹脂〔AL〕と樹脂〔B〕〜〔D〕のいずれの用いる割合
は5〜80対95〜20(重量比)であり、好ましくは15〜60
対85〜40(重量比)である。
樹脂〔AL〕と樹脂〔B〕〜〔D〕のいずれかの重量平
均分子量の比は、好ましくは1.2以上、より好ましくは
2.0以上である。
均分子量の比は、好ましくは1.2以上、より好ましくは
2.0以上である。
本発明に使用する無機光導電材料としては、酸化亜
鉛、酸化チタン、硫化亜鉛、硫化カドミウム、炭酸カド
ミウム、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、セレン化
テルル、硫化鉛、等が挙げられる。
鉛、酸化チタン、硫化亜鉛、硫化カドミウム、炭酸カド
ミウム、セレン化亜鉛、セレン化カドミウム、セレン化
テルル、硫化鉛、等が挙げられる。
無機光導電材料に対して用いる結着樹脂の総量は、光
導電体100重量部に対して、結着樹脂を10〜100重量部な
る割合、好ましくは15〜51重量部なる割合で使用する。
導電体100重量部に対して、結着樹脂を10〜100重量部な
る割合、好ましくは15〜51重量部なる割合で使用する。
本発明では、必要に応じて各種の色素を分光増感剤と
して併用することができる。例えば、宮本晴視、武井秀
彦、「イメージング」1973(No.8)第12頁、C.J.Young
等、RCA Review 15,469(1954)、清田航平等、電気通
信学会論文誌J 63 C(No.2),97(1980)、原崎勇次
等、工業化学雑誌66 78及び188(1963)、谷忠昭、日本
写真学会誌35、208(1972)、等の総説引例のカーボニ
ウム系色素、ジフェニルメタン色素、トリフェニルメタ
ン色素、キサンテン系色素、フタレイン系色素、ポリメ
チン色素(例えば、オキソノール色素、メロシアニン色
素、シアニン色素、ロダシアニン色素、スチリル色素
等)、フタロシアニン色素(金属含有してもよい)等が
挙げられる。
して併用することができる。例えば、宮本晴視、武井秀
彦、「イメージング」1973(No.8)第12頁、C.J.Young
等、RCA Review 15,469(1954)、清田航平等、電気通
信学会論文誌J 63 C(No.2),97(1980)、原崎勇次
等、工業化学雑誌66 78及び188(1963)、谷忠昭、日本
写真学会誌35、208(1972)、等の総説引例のカーボニ
ウム系色素、ジフェニルメタン色素、トリフェニルメタ
ン色素、キサンテン系色素、フタレイン系色素、ポリメ
チン色素(例えば、オキソノール色素、メロシアニン色
素、シアニン色素、ロダシアニン色素、スチリル色素
等)、フタロシアニン色素(金属含有してもよい)等が
挙げられる。
更に具体的には、カーボニウム系色素、トリフェニル
メタン色素、キサンテン系色素、フタレイン系色素を中
心に用いたものとして、特公昭51−452号、特開昭50−9
0334号、特開昭50−114227号、特開昭53−39130号、特
開昭53−82353号、米国特許第3,052,540号、米国特許第
4,054,450号、特開昭57−16456号等に記載のものが挙げ
られる。
メタン色素、キサンテン系色素、フタレイン系色素を中
心に用いたものとして、特公昭51−452号、特開昭50−9
0334号、特開昭50−114227号、特開昭53−39130号、特
開昭53−82353号、米国特許第3,052,540号、米国特許第
4,054,450号、特開昭57−16456号等に記載のものが挙げ
られる。
オキソノール色素、メロシアニン色素、シアニン色
素、ロダシアニン色素等のポリメチン色素としては、F.
M.Hamer「The Cyanine Dyes and Related Compounds」
等に記載の色素類が使用可能であり、更に具体的には、
米国特許第3,047,384号、米国特許第3,110,591号、米国
特許第3,121,008号、米国特許第3,125,447号、米国特許
第3,128,179号、米国特許第3,132,942号、米国特許第3,
622,317号、英国特許第1,226,892号、英国特許第1,309,
274号、英国特許第1,405,898号、特公昭48−7814号、特
公昭55−18892号等に記載の色素が挙げられる。
素、ロダシアニン色素等のポリメチン色素としては、F.
M.Hamer「The Cyanine Dyes and Related Compounds」
等に記載の色素類が使用可能であり、更に具体的には、
米国特許第3,047,384号、米国特許第3,110,591号、米国
特許第3,121,008号、米国特許第3,125,447号、米国特許
第3,128,179号、米国特許第3,132,942号、米国特許第3,
622,317号、英国特許第1,226,892号、英国特許第1,309,
274号、英国特許第1,405,898号、特公昭48−7814号、特
公昭55−18892号等に記載の色素が挙げられる。
更に700nm以上の長波長の近赤外〜赤外光域を分光増
感するポリメチン色素として、特開昭47−840号、特開
昭47−44180号、特開昭51−41061号、特開昭49−5034
号、特開昭49−45122号、特開昭57−46245号、特開昭56
−35141号、特開昭57−157254号、特開昭61−26044号、
特開昭61−27511号、米国特許第3,619,154号、米国特許
第4,175,956号、「Research Disclosure」1982年、21
6、第117〜118頁等に記載のものが挙げられる。本発明
の感光体は種々の増感色素を併用させても、その性能が
増感色素により変動しにくい点において優れている。更
には、必要に応じて、化学増感剤等の従来知られている
電子写真感光層用各種添加剤を併用することもできる。
例えば、前記した総説:イメージング1973(No.8)第12
頁等の総説引例の電子受容性化合物(例えば、ハロゲ
ン、ベンゾキノン、クロラニル、酸無水物、有機カルボ
ン酸等)、小門宏等、「最近の光導電材料と感光体の開
発・実用化」第4章〜第6章:日本科学情報(株)出版
部(1986年)の総説引例のポリアリールアルカン化合
物、ヒンダートフェノール化合物、P−フェニレンジア
ミン化合物等が挙げられる。
感するポリメチン色素として、特開昭47−840号、特開
昭47−44180号、特開昭51−41061号、特開昭49−5034
号、特開昭49−45122号、特開昭57−46245号、特開昭56
−35141号、特開昭57−157254号、特開昭61−26044号、
特開昭61−27511号、米国特許第3,619,154号、米国特許
第4,175,956号、「Research Disclosure」1982年、21
6、第117〜118頁等に記載のものが挙げられる。本発明
の感光体は種々の増感色素を併用させても、その性能が
増感色素により変動しにくい点において優れている。更
には、必要に応じて、化学増感剤等の従来知られている
電子写真感光層用各種添加剤を併用することもできる。
例えば、前記した総説:イメージング1973(No.8)第12
頁等の総説引例の電子受容性化合物(例えば、ハロゲ
ン、ベンゾキノン、クロラニル、酸無水物、有機カルボ
ン酸等)、小門宏等、「最近の光導電材料と感光体の開
発・実用化」第4章〜第6章:日本科学情報(株)出版
部(1986年)の総説引例のポリアリールアルカン化合
物、ヒンダートフェノール化合物、P−フェニレンジア
ミン化合物等が挙げられる。
これら各種添加剤の添加量は、特に限定的ではない
が、通常光導電体100重量部に対して0.0001〜2.0重量部
である。
が、通常光導電体100重量部に対して0.0001〜2.0重量部
である。
光導電層の厚さは1〜100μ、特に10〜50μが好適で
ある。
ある。
また、電荷発生層と電荷輸送層の積層型感光体の電荷
発生層として光導電層を使用する場合は電荷発生層の厚
さは0.01〜1μ、特に0.05〜0.5μが好適である。
発生層として光導電層を使用する場合は電荷発生層の厚
さは0.01〜1μ、特に0.05〜0.5μが好適である。
感光体の保護および耐久性、暗減衰特性の改善等を主
目的として絶縁層を付設させる場合もある。この時の絶
縁層は比較的薄く設定され、感光体を特定の電子写真プ
ロセスに用いる場合に設けられる絶縁層は比較的厚く設
定される。
目的として絶縁層を付設させる場合もある。この時の絶
縁層は比較的薄く設定され、感光体を特定の電子写真プ
ロセスに用いる場合に設けられる絶縁層は比較的厚く設
定される。
後者の場合、絶縁層の厚さは、5〜70μ、特には、10
〜50μに設定される。
〜50μに設定される。
積層型感光体の電荷輸送材料としてはポリビニルカル
バゾール、オキサゾール系色素、ピラゾリン系色素、ト
リフェニルメタン系色素などがある。電荷輸送層の厚さ
としては5〜40μ、特には10〜30μが好適である。
バゾール、オキサゾール系色素、ピラゾリン系色素、ト
リフェニルメタン系色素などがある。電荷輸送層の厚さ
としては5〜40μ、特には10〜30μが好適である。
絶縁層あるいは電荷輸送層の形成に用いる樹脂として
は、代表的なものは、ポリスチレン樹脂、ポリエステル
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩ビ−酸ビ共重合体樹脂、ポリ
アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂の熱可塑性樹
脂及び硬化性樹脂が適宜用いられる。
は、代表的なものは、ポリスチレン樹脂、ポリエステル
樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、塩化ビニル
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩ビ−酸ビ共重合体樹脂、ポリ
アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコン樹脂の熱可塑性樹
脂及び硬化性樹脂が適宜用いられる。
本発明による光導電層は、従来公知の支持体上に設け
ることができる。一般に云って電子写真感光層の支持体
は、導電性であることが好ましく、導電性支持体として
は、従来と全く同様、例えば、金属、紙、プラスチック
シート等の基体に低抵抗性物質を含浸させるなどして導
電処理したもの、基体の裏面(感光層を設ける面と反対
面)に導電性を付与し、更にはカール防止を図る等の目
的で少なくとも1層以上をコートしたもの、前記支持体
の表面に耐水性接着層を設けたもの、前記支持体の表面
層に必要に応じて少なくとも1層以上のプレコート層が
設けられたもの、μ等を蒸着した基体導電化プラスチ
ックを紙にラミネートしたもの等が使用できる。
ることができる。一般に云って電子写真感光層の支持体
は、導電性であることが好ましく、導電性支持体として
は、従来と全く同様、例えば、金属、紙、プラスチック
シート等の基体に低抵抗性物質を含浸させるなどして導
電処理したもの、基体の裏面(感光層を設ける面と反対
面)に導電性を付与し、更にはカール防止を図る等の目
的で少なくとも1層以上をコートしたもの、前記支持体
の表面に耐水性接着層を設けたもの、前記支持体の表面
層に必要に応じて少なくとも1層以上のプレコート層が
設けられたもの、μ等を蒸着した基体導電化プラスチ
ックを紙にラミネートしたもの等が使用できる。
具体的に、導電性基体あるいは導電化材料の例とし
て、坂本幸男、「電子写真」、14(No.1)、P2〜11(19
75)、森賀弘之、「入門特殊紙の化学」高分子刊行会
(1975)、M.F.Hoover,J.Macromol.Sci.Chem.A−4
(6)、第1327〜第1417頁(1970)等に記載されている
もの等を用いる。
て、坂本幸男、「電子写真」、14(No.1)、P2〜11(19
75)、森賀弘之、「入門特殊紙の化学」高分子刊行会
(1975)、M.F.Hoover,J.Macromol.Sci.Chem.A−4
(6)、第1327〜第1417頁(1970)等に記載されている
もの等を用いる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を例示するが、本発明の内容が
これらに限定されるものではない。
これらに限定されるものではない。
マクロモノマーの製造例1:MM−1 エチルメタクリレート90g、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート10g、チオグリコール酸5g及びトルエン200
gの混合溶液を、窒素気流下撹拌しながら、温度75℃に
加温した。2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(略称
A.I.B.N.)1.0gを加え、8時間反応した。次にこの反応
溶液にグリシジルメタクリレート8g、N,N−ジメチルド
デシルアミン1.0g及びt−ブチルハイドロキノン0.5gを
加え、温度100℃にて12時間撹拌した。冷却後この反応
溶液をn−ヘキサン2中に再沈し、白色粉末を82g得
た。重合体の重量平均分子量は3.8×103であった。
タクリレート10g、チオグリコール酸5g及びトルエン200
gの混合溶液を、窒素気流下撹拌しながら、温度75℃に
加温した。2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(略称
A.I.B.N.)1.0gを加え、8時間反応した。次にこの反応
溶液にグリシジルメタクリレート8g、N,N−ジメチルド
デシルアミン1.0g及びt−ブチルハイドロキノン0.5gを
加え、温度100℃にて12時間撹拌した。冷却後この反応
溶液をn−ヘキサン2中に再沈し、白色粉末を82g得
た。重合体の重量平均分子量は3.8×103であった。
マクロモノマーの製造例2:MM−2 ブチルメタクリレート90g、メタアクリル酸10g、2−
メルカプトエタノール4g、テトラヒドロフラン200gの混
合溶液を窒素気流下温度70℃に加温した。A.I.B.N.1.2g
を加え、8時間反応した。
メルカプトエタノール4g、テトラヒドロフラン200gの混
合溶液を窒素気流下温度70℃に加温した。A.I.B.N.1.2g
を加え、8時間反応した。
次にこの反応溶液を水浴中で冷却して温度20℃とし、
トリエチルアミン10.2gを加え、メタクリル酸クロライ
ド14.5gを温度25℃以下で撹拌下して滴下した。滴下後
そのまま1時間更に撹拌した。その後、t−ブチルハイ
ドロキノン0.5gを加え温度60℃に加温し、4時間撹拌し
た。冷却後、水1中に撹拌しながら滴下し(約10分
間)、そのまま1時間撹拌して静置後、水をデカンテー
ションで除去した。水での洗浄を更に2回行なった後、
テトラヒドロフラン100mlに溶解し、石油エーテル2
中に再沈した。沈澱物をデカンテーションで補集し、減
圧下で乾燥した。得られた粘稠物の収量は65gで重量平
均分子量5.6×103であった。
トリエチルアミン10.2gを加え、メタクリル酸クロライ
ド14.5gを温度25℃以下で撹拌下して滴下した。滴下後
そのまま1時間更に撹拌した。その後、t−ブチルハイ
ドロキノン0.5gを加え温度60℃に加温し、4時間撹拌し
た。冷却後、水1中に撹拌しながら滴下し(約10分
間)、そのまま1時間撹拌して静置後、水をデカンテー
ションで除去した。水での洗浄を更に2回行なった後、
テトラヒドロフラン100mlに溶解し、石油エーテル2
中に再沈した。沈澱物をデカンテーションで補集し、減
圧下で乾燥した。得られた粘稠物の収量は65gで重量平
均分子量5.6×103であった。
マクロモノマーの製造例3:MM−3 ベンジルメタクリレート95g、2−ホスホノエチルメ
タクリレート5g、2−アミノエチルメルカプタン4g及び
テトラヒドロフラン200gの混合物を、窒素気流下撹拌下
に温度70℃に加温した。
タクリレート5g、2−アミノエチルメルカプタン4g及び
テトラヒドロフラン200gの混合物を、窒素気流下撹拌下
に温度70℃に加温した。
A.I.B.N.1.5gを加え4時間反応させ、更にA.I.B.N.0.
5gを加えて4時間反応させた。次に、この反応溶液を温
度20℃に冷却し、アクリル酸無水物10gを加えて温度20
〜25℃で1時間撹拌した。次にt−ブチルハイドロキノ
ン1.0gを加え温度50〜60℃で4時間撹拌した。冷却後、
水1中に撹拌しながら、この反応混合物を約10分間で
滴下し、そのまま1時間撹拌した後静置して、水をデカ
ンテーションで除去した。水での洗浄を更に2回繰り返
した後、テトラヒドロフラン100mlに溶解し、石油エー
テル2中に再沈した。沈澱物をデカンテーションで補
集し、減圧下で乾燥した。得られた粘稠物の収量は70で
重量平均分子量は7.4×103であった。
5gを加えて4時間反応させた。次に、この反応溶液を温
度20℃に冷却し、アクリル酸無水物10gを加えて温度20
〜25℃で1時間撹拌した。次にt−ブチルハイドロキノ
ン1.0gを加え温度50〜60℃で4時間撹拌した。冷却後、
水1中に撹拌しながら、この反応混合物を約10分間で
滴下し、そのまま1時間撹拌した後静置して、水をデカ
ンテーションで除去した。水での洗浄を更に2回繰り返
した後、テトラヒドロフラン100mlに溶解し、石油エー
テル2中に再沈した。沈澱物をデカンテーションで補
集し、減圧下で乾燥した。得られた粘稠物の収量は70で
重量平均分子量は7.4×103であった。
マクロモノマーの製造例4:MM−4 2−クロロフェニルメタクリレート90g、下記構造
(I)の単量体10g、チオグリコール酸4g及びトルエン2
00gの混合溶液を、窒素気流下温度70℃に加温した。A.
I.B.N.1.5gを加え5時間反応し、更にA.I.B.N.0.5gを加
え4時間反応した。次に、グリシジルメタクリレート1
2.4g、N,N−ジメチルドデシルアミン1.0g及びt−ブチ
ルハイドロキノン1.5gを加え温度110℃で8時間反応し
た。冷却後この反応混合物をp−トルエンスルホン酸3g
及び90vol%テトラヒドロフラン水溶液100mlの溶液に加
え、温度30〜35℃で1時間撹拌した。水/エタノール
〔(1/3)(容積比〕の混合溶液2中に、上記混合物
を再沈し、デカンテーションで沈澱物を補集した。この
沈澱物をテトラヒドロフラン200mlに溶解しn−ヘキサ
ン2中に再沈し、粉末58gを得た。重量平均分子量は
7.6×103であった。
(I)の単量体10g、チオグリコール酸4g及びトルエン2
00gの混合溶液を、窒素気流下温度70℃に加温した。A.
I.B.N.1.5gを加え5時間反応し、更にA.I.B.N.0.5gを加
え4時間反応した。次に、グリシジルメタクリレート1
2.4g、N,N−ジメチルドデシルアミン1.0g及びt−ブチ
ルハイドロキノン1.5gを加え温度110℃で8時間反応し
た。冷却後この反応混合物をp−トルエンスルホン酸3g
及び90vol%テトラヒドロフラン水溶液100mlの溶液に加
え、温度30〜35℃で1時間撹拌した。水/エタノール
〔(1/3)(容積比〕の混合溶液2中に、上記混合物
を再沈し、デカンテーションで沈澱物を補集した。この
沈澱物をテトラヒドロフラン200mlに溶解しn−ヘキサ
ン2中に再沈し、粉末58gを得た。重量平均分子量は
7.6×103であった。
マクロモノマーの製造例5:MM−5 2,6−ジクロロフェニルメタクリレート95g、3(2′
−ニトロベンジルオキシスルホニル)プロピルメタクリ
レート5g、トルエン150g及びイソプロピルアルコール50
gの混合溶液を窒素気流下に温度80℃に加温した。2,2′
−アゾビス(2−シアノ吉草酸)(略称:A.C.V.)5.0g
を加え5時間反応し、更にA.C.V.1.0gを加えて4時間反
応した。冷却後、メタノール2中にこの反応物を再沈
し、粉末を濾集し、減圧乾燥した。
−ニトロベンジルオキシスルホニル)プロピルメタクリ
レート5g、トルエン150g及びイソプロピルアルコール50
gの混合溶液を窒素気流下に温度80℃に加温した。2,2′
−アゾビス(2−シアノ吉草酸)(略称:A.C.V.)5.0g
を加え5時間反応し、更にA.C.V.1.0gを加えて4時間反
応した。冷却後、メタノール2中にこの反応物を再沈
し、粉末を濾集し、減圧乾燥した。
上記粉末50gグリシジルメタクリレート14g、N,N−ジ
メチルドシルアミン0.6g、t−ブチルハイドロキノン1.
0g及びトルエン100gの混合物を温度110℃で10時間撹拌
した。室温に冷却後80Wの高圧水銀灯にて、この混合物
を撹拌下に1時間光照射した。その後反応混合物をメタ
ノール1中に再沈し、粉末を濾集・減圧乾燥した。収
量34gで重量平均分子量は7.3×103であった。
メチルドシルアミン0.6g、t−ブチルハイドロキノン1.
0g及びトルエン100gの混合物を温度110℃で10時間撹拌
した。室温に冷却後80Wの高圧水銀灯にて、この混合物
を撹拌下に1時間光照射した。その後反応混合物をメタ
ノール1中に再沈し、粉末を濾集・減圧乾燥した。収
量34gで重量平均分子量は7.3×103であった。
樹脂〔A〕の製造例1:A−1 ベンジルメタクリレート65g、メチルアクリレート15
g、マクロモノマーの合成例2の化合物(MM−2)20g及
びトルエン100gの混合溶液を、窒素気流下に温度75℃に
加温した。A.I.B.N.1.5gを加え4時間反応させ、更にA.
I.B.N.0.5gを加え3時間反応させた。得られた共重合体
の重量平均分子量は3.8×104であった。
g、マクロモノマーの合成例2の化合物(MM−2)20g及
びトルエン100gの混合溶液を、窒素気流下に温度75℃に
加温した。A.I.B.N.1.5gを加え4時間反応させ、更にA.
I.B.N.0.5gを加え3時間反応させた。得られた共重合体
の重量平均分子量は3.8×104であった。
樹脂〔A〕の製造例2:A−2 2−クロロフェニルメタクリレート70g、マクロモノ
マーの合成例1の化合物(MM−1)30g、チオグリコー
ル酸3.0g及びトルエン150gの混合溶液を窒素気流下に温
度80℃に加温した。A.I.B.N.1.0gを加え4時間反応し、
後A.I.B.N.0.5gを加え2時間、更にA.I.B.N.0.3gを加え
3時間反応した。
マーの合成例1の化合物(MM−1)30g、チオグリコー
ル酸3.0g及びトルエン150gの混合溶液を窒素気流下に温
度80℃に加温した。A.I.B.N.1.0gを加え4時間反応し、
後A.I.B.N.0.5gを加え2時間、更にA.I.B.N.0.3gを加え
3時間反応した。
得られた共重合体の重量平均分子量は8.5×103であっ
た。
た。
本発明の樹脂〔A〕の製造例3:A−3 2−クロロ−6−メチルフェニルメタクリレート60
g、マクロモノマーの合成例4の化合物:MM−425g、メチ
ルアクリレート15g及びトルエン200gの混合溶液を窒素
気流下温度75℃に加温した。A.C.V.0.8gを加え5時間反
応し更にA.C.V.0.3gを加え4時間反応した。得られた共
重合体の重量平均分子量は3.5×104であった。
g、マクロモノマーの合成例4の化合物:MM−425g、メチ
ルアクリレート15g及びトルエン200gの混合溶液を窒素
気流下温度75℃に加温した。A.C.V.0.8gを加え5時間反
応し更にA.C.V.0.3gを加え4時間反応した。得られた共
重合体の重量平均分子量は3.5×104であった。
実施例1及び比較例A 樹脂〔A〕の製造例1で製造した樹脂(A−1)40g
(固形分量として)、酸化亜鉛200g、下記構造のシアニ
ン色素〔I〕0.018、無水フタル酸0.10g及びトルエン30
0gの混合物をボートミル中で2時間分散して、感光層形
成物を調製し、これを導電処理した紙に、乾燥付着量が
20g/m2となる様に、ワイヤーバーで塗布し、110℃で30
秒間乾燥し、ついで暗い所で20℃65%RHの条件下で24時
間放置することにより、電子写真感光材料を作製した。
(固形分量として)、酸化亜鉛200g、下記構造のシアニ
ン色素〔I〕0.018、無水フタル酸0.10g及びトルエン30
0gの混合物をボートミル中で2時間分散して、感光層形
成物を調製し、これを導電処理した紙に、乾燥付着量が
20g/m2となる様に、ワイヤーバーで塗布し、110℃で30
秒間乾燥し、ついで暗い所で20℃65%RHの条件下で24時
間放置することにより、電子写真感光材料を作製した。
比較例A. 実施例1において結着樹脂として用いた樹脂(A−
1)の代わりに、下記構造の樹脂(P−1)のみを40g
(固形分量として)用いる以外は実施例1と同様の操作
で電子写真感光材料Aを製造した。
1)の代わりに、下記構造の樹脂(P−1)のみを40g
(固形分量として)用いる以外は実施例1と同様の操作
で電子写真感光材料Aを製造した。
これらの感光材料の皮膜性(表面の平滑度)、膜強
度、静電特性、撮像性及び環境条件を30℃80%RHとした
次の撮像性を調べた。更に、これらの感光材料をオフセ
ットタイマー用原版として用いた時の光導電性を不感脂
化性(不感脂化処理後の光導電層の水との接触角で表わ
す)及び印刷性(地汚れ、耐刷性等)を調べた。
度、静電特性、撮像性及び環境条件を30℃80%RHとした
次の撮像性を調べた。更に、これらの感光材料をオフセ
ットタイマー用原版として用いた時の光導電性を不感脂
化性(不感脂化処理後の光導電層の水との接触角で表わ
す)及び印刷性(地汚れ、耐刷性等)を調べた。
以上の結果をまとめて、表−1に示した。
表−1に示した評価項目の実施の態様は以下の通りで
ある。
ある。
注1) 光導電層の平滑性: 得られた感光材料は、ベック平滑度試験機(熊谷理工
(株)製)を用い、空気容量1ccの条件にて、その平滑
度(sec/cc)を測定した。
(株)製)を用い、空気容量1ccの条件にて、その平滑
度(sec/cc)を測定した。
注2) 光導電層の機械的強度: 得られた感光材料面をヘイドン−14型表面性試験材
(新東化学(株)製)を用いて荷重50g/cm2のものでエ
メリー紙(#1000)で1000回繰り返し探り摩耗粉を取り
除き感光層の重量減少から残膜率(%)を求め機械的強
度とした。
(新東化学(株)製)を用いて荷重50g/cm2のものでエ
メリー紙(#1000)で1000回繰り返し探り摩耗粉を取り
除き感光層の重量減少から残膜率(%)を求め機械的強
度とした。
注3):静電特性: 温度20℃、65%RHの暗室中で、各感光材料にペーナー
アナライザー(川口電機(株)製ペーパーアナライザー
SP−428型)を用いて−6kVで20秒間コロナ放電をさせた
後、10秒間放置し、この時の表面電位V10を測定した。
次いでそのまま暗中で180秒間静置した後の電位V180を
測定し、180秒間暗減衰させた後の電位の保持性即ち、
暗減衰保持率〔DRR(%)を(V180/V10)×100(%)〕
で求めた。
アナライザー(川口電機(株)製ペーパーアナライザー
SP−428型)を用いて−6kVで20秒間コロナ放電をさせた
後、10秒間放置し、この時の表面電位V10を測定した。
次いでそのまま暗中で180秒間静置した後の電位V180を
測定し、180秒間暗減衰させた後の電位の保持性即ち、
暗減衰保持率〔DRR(%)を(V180/V10)×100(%)〕
で求めた。
又コロナ放電により光導電層表面を−400Vに帯電させ
た後、波長780nmの単色光で照射し、表面電位(V10)が
1/10に減衰するまでの時間を求め、これから露光量E
1/10(erg/cm2)を算出する。
た後、波長780nmの単色光で照射し、表面電位(V10)が
1/10に減衰するまでの時間を求め、これから露光量E
1/10(erg/cm2)を算出する。
注4) 撮像性: 各感光材料を以下の感光条件で1昼夜放置した。次に
−5KVで帯電し、光源として2,8mW出力のガリウム−アル
ミニウム−ヒ素、半導体レーザー(発振波長780nm)を
用いて、感光材料表面上で64erg/cm2の照射量下、ピッ
チ25μm及びスキャニング速度300m/secのスピードで露
光後液体現像剤として、ELP−T(富士写真フィルム
(株)製)を用いて現像し、定着することで得られた複
写画像(カブリ、画像の画質)を目視評価した。
−5KVで帯電し、光源として2,8mW出力のガリウム−アル
ミニウム−ヒ素、半導体レーザー(発振波長780nm)を
用いて、感光材料表面上で64erg/cm2の照射量下、ピッ
チ25μm及びスキャニング速度300m/secのスピードで露
光後液体現像剤として、ELP−T(富士写真フィルム
(株)製)を用いて現像し、定着することで得られた複
写画像(カブリ、画像の画質)を目視評価した。
現像時の環境条件は20℃65%RHと30℃80%RHで実施し
た。
た。
注5) 水と接触角: 各感光材料と不感脂化処理液ELP−EX(富士写真フィ
ルム(株)製)を用いて、エッチングプロセッサーに1
回通して光導電層面を不感脂化処理した後、これに蒸留
水2μの水滴を乗せ、形成された水との接触角を、ゴ
ニオメーターで測定する。
ルム(株)製)を用いて、エッチングプロセッサーに1
回通して光導電層面を不感脂化処理した後、これに蒸留
水2μの水滴を乗せ、形成された水との接触角を、ゴ
ニオメーターで測定する。
注6 耐刷性 各感光材料を、上記注4)と同条件で、製版して、ト
ナー画像を形成し、上記注5)と同条件で不感脂化処理
し、これをオフセットマスターとして、オフセット印刷
機(桜井製作所(部)製オリバー52型)にかけ、印刷物
の非画像部の地汚れ及び画像部の画質に問題が生じない
で印刷できる枚数を示す(印刷枚数が多い程、耐刷性が
良好なことを表わす)。
ナー画像を形成し、上記注5)と同条件で不感脂化処理
し、これをオフセットマスターとして、オフセット印刷
機(桜井製作所(部)製オリバー52型)にかけ、印刷物
の非画像部の地汚れ及び画像部の画質に問題が生じない
で印刷できる枚数を示す(印刷枚数が多い程、耐刷性が
良好なことを表わす)。
注7):Dm(画像濃度) ベタ部分のトナー画像濃度でMax値を示す(マクベス
反射濃度計で測定できる)。
反射濃度計で測定できる)。
表−1に示す様に、本発明の感光材料は光導電層の平
滑性及び静電特性が良好(特に帯電性が著しく良好)
で、実際の複写画像も地カブリがなく、複写画質も鮮明
であった。このことは光導電体と結着樹脂が適切に吸着
し且つ粒子表面を被覆しており、且つ分光増感色素の吸
着を阻害していないことによるものと推定される。
滑性及び静電特性が良好(特に帯電性が著しく良好)
で、実際の複写画像も地カブリがなく、複写画質も鮮明
であった。このことは光導電体と結着樹脂が適切に吸着
し且つ粒子表面を被覆しており、且つ分光増感色素の吸
着を阻害していないことによるものと推定される。
同様の理由で、オフセットマスター原版として用いた
場合でも不感脂化処理液による不感脂化処理が充分に進
行し、非画像部の水との接触角が15度以下と小さく充分
に親水化されている。実際に印刷して印刷物の地汚れを
観察しても、全く認められなかった。
場合でも不感脂化処理液による不感脂化処理が充分に進
行し、非画像部の水との接触角が15度以下と小さく充分
に親水化されている。実際に印刷して印刷物の地汚れを
観察しても、全く認められなかった。
しかし、比較例Aの場合は、膜強度は充分であった
が、静電特性、特にD.R.Rが著しく低下してしまい、実
際に撮像しても、充分な複写画像が得られなかった。E
1/10が見かけ上小さくなったのは、D.R.R.が低下してし
まったものであり、光照射で導電性を生ずるいわゆる光
導電性が良好なためとは異なるものであった。この事
は、従来のランダム共重合体である樹脂では、酸化亜粒
子の表面を過度に且つ強く被覆してしまい、色素の粒子
表面への吸着を阻害し、静電特性を劣化させており、
又、不感脂化処理をしても酸化亜鉛のエッチングが充分
に進行しないという事を示すと推定される。
が、静電特性、特にD.R.Rが著しく低下してしまい、実
際に撮像しても、充分な複写画像が得られなかった。E
1/10が見かけ上小さくなったのは、D.R.R.が低下してし
まったものであり、光照射で導電性を生ずるいわゆる光
導電性が良好なためとは異なるものであった。この事
は、従来のランダム共重合体である樹脂では、酸化亜粒
子の表面を過度に且つ強く被覆してしまい、色素の粒子
表面への吸着を阻害し、静電特性を劣化させており、
又、不感脂化処理をしても酸化亜鉛のエッチングが充分
に進行しないという事を示すと推定される。
以上から、本発明の感光材料のみが光導電層の平滑
性、膜強度、静電特性及び印刷性の全ての点において良
好なものであった。
性、膜強度、静電特性及び印刷性の全ての点において良
好なものであった。
実施例2〜9 実施例1において、樹脂(A−1)40gの代わりに、
表−2の樹脂〔A〕を各々40g用いた他は、実施例1と
同様にして、各感光材料を作製した。
表−2の樹脂〔A〕を各々40g用いた他は、実施例1と
同様にして、各感光材料を作製した。
実施例1と同様の操作で、各感光材料の静電特性を測
定した所、いずれも良好であり、実際の複写画像も高温
高湿(30℃、80%RH)下でさえ地カブリのない鮮明な画
質であった。又、オフセット原版として印刷した所、地
カブリのない鮮明な画質の印刷物を8000枚以上得ること
ができた。
定した所、いずれも良好であり、実際の複写画像も高温
高湿(30℃、80%RH)下でさえ地カブリのない鮮明な画
質であった。又、オフセット原版として印刷した所、地
カブリのない鮮明な画質の印刷物を8000枚以上得ること
ができた。
実施例10 実施例1において、樹脂(A−1)40gの代わりに、
樹脂〔A〕の製造例3で製造した樹脂(A−3)40g
(固形分量として)、シアニン色素〔I〕0.018gの代わ
りに下記構造の色素〔II〕0.020gに各々代えた他は、実
施例1と同様にして感光材料を作製した。
樹脂〔A〕の製造例3で製造した樹脂(A−3)40g
(固形分量として)、シアニン色素〔I〕0.018gの代わ
りに下記構造の色素〔II〕0.020gに各々代えた他は、実
施例1と同様にして感光材料を作製した。
この感光材料を実施例1と同様にして実技試験を行な
った。表面の平滑度100(sec/cc)、光導電層の強度85
(%)、V10;−560V、D.R.R.;85(%)、E1/1042(erg
/cm2)の各値を得た。各撮像性は、常温常湿及び高温、
高湿のいずれの条件下でも、鮮明な複写画像を得た。
った。表面の平滑度100(sec/cc)、光導電層の強度85
(%)、V10;−560V、D.R.R.;85(%)、E1/1042(erg
/cm2)の各値を得た。各撮像性は、常温常湿及び高温、
高湿のいずれの条件下でも、鮮明な複写画像を得た。
次に、実施例1と同様の条件で、オフセットマスター
原版として、エッチング処理し、印刷した所、その印刷
枚数は8,000枚であった。
原版として、エッチング処理し、印刷した所、その印刷
枚数は8,000枚であった。
以上の如く、本発明の樹脂は、電子写真特性及び耐刷
性が優れているものである。
性が優れているものである。
実施例11 実施例1において、樹脂(A−1)40gの代わりに、
樹脂〔A〕の製造例2で製造した樹脂(A−2)6g(固
形分量として)及び重量平均分子量3.6×105のポリ(エ
チレンメタクリレート)〔樹脂(B−1)〕34gを代え
た他は、実施例1と同様にして、感光材料を作製した。
樹脂〔A〕の製造例2で製造した樹脂(A−2)6g(固
形分量として)及び重量平均分子量3.6×105のポリ(エ
チレンメタクリレート)〔樹脂(B−1)〕34gを代え
た他は、実施例1と同様にして、感光材料を作製した。
この感光材料を実施例1と同様にして、実技試験を行
なった。表面の平滑度105(sec/cc)、光導電層の強度9
3(%)、V10:−650V、D.R.R.:86(%)、E1/10:26(e
rg/cm2)の各値を得た。又、撮像性は、常温常湿及び高
温高湿のいずれの条件下でも、鮮明な複写画像を得た。
又、オフセット原版として印刷した所、地カブリのない
鮮明な画質の印刷物を得ることのできる印刷枚数は1万
枚を越えた。
なった。表面の平滑度105(sec/cc)、光導電層の強度9
3(%)、V10:−650V、D.R.R.:86(%)、E1/10:26(e
rg/cm2)の各値を得た。又、撮像性は、常温常湿及び高
温高湿のいずれの条件下でも、鮮明な複写画像を得た。
又、オフセット原版として印刷した所、地カブリのない
鮮明な画質の印刷物を得ることのできる印刷枚数は1万
枚を越えた。
実施例12〜19 実施例11において、樹脂(A−2)6g(固形分量とし
て)のかわりに表−3の各樹脂〔A〕6gを用いた他は、
実施例11と同様にして、各感光材料を作製した。
て)のかわりに表−3の各樹脂〔A〕6gを用いた他は、
実施例11と同様にして、各感光材料を作製した。
本発明の感光材料は帯電性、暗電荷保持率、光感度に
優れ、実際の複写画像も高温高湿(30℃、80%RH)の過
酷な条件においても地カブリの発生や細線飛びの発生等
のない鮮明な画像を与えた。更に、オフセットマスター
原版として印刷した所、非画像部に地カブリのない鮮明
な画像の印刷物を1万枚以上印刷することができた。
優れ、実際の複写画像も高温高湿(30℃、80%RH)の過
酷な条件においても地カブリの発生や細線飛びの発生等
のない鮮明な画像を与えた。更に、オフセットマスター
原版として印刷した所、非画像部に地カブリのない鮮明
な画像の印刷物を1万枚以上印刷することができた。
実施例20〜25 実施例11において、樹脂(A−2)6g(固形分量とし
て)の代わりに表−4の樹脂〔A〕を各々7g及び樹脂
(B−1)34gの代わりに表−4の樹脂〔B〕を各々33g
を用いた他は、実施例11と同様に操作して各感光材料を
作製した。
て)の代わりに表−4の樹脂〔A〕を各々7g及び樹脂
(B−1)34gの代わりに表−4の樹脂〔B〕を各々33g
を用いた他は、実施例11と同様に操作して各感光材料を
作製した。
これら各共重合体を用いて、実施例1と同様の条件で
処理し、各感光材料を作製した。
処理し、各感光材料を作製した。
本発明の感光体はいずれも優れた特性を示した。又、
オフセットマスター原版として印刷した所、1万枚以上
の印刷物を得た。
オフセットマスター原版として印刷した所、1万枚以上
の印刷物を得た。
実施例26〜35 下記構造の樹脂(A−20)8g(固形分量として)、下
記表−5で示される樹脂〔C〕各32g、下記構造式で示
されるヘプタメチンシアニン色素〔III〕0.02g、フタル
酸無水物0.154g及びトルエン300gの混合物をボールミル
中で2時間分散し感光層形成物を調整した。以下は、実
施例1と同様に操作して電子写真感光体を作製した。
記表−5で示される樹脂〔C〕各32g、下記構造式で示
されるヘプタメチンシアニン色素〔III〕0.02g、フタル
酸無水物0.154g及びトルエン300gの混合物をボールミル
中で2時間分散し感光層形成物を調整した。以下は、実
施例1と同様に操作して電子写真感光体を作製した。
これらの感光材料を実施例1と同様にペーパーアナラ
イザーを用いて静電特性を測定した。但し光源としては
ガリウム−アルミニウム−ヒ素半導体レーザー(発振波
長830nm)を用いた。その結果を表−6に記した。
イザーを用いて静電特性を測定した。但し光源としては
ガリウム−アルミニウム−ヒ素半導体レーザー(発振波
長830nm)を用いた。その結果を表−6に記した。
実施例36〜47 下記構造の樹脂(A−21)8g、下記表−7の樹脂
〔D〕を各32g、実施例1で用いたシアニン色素〔I〕
0.018g、無水マレイン酸0.15g、酸化亜鉛200g及びトル
エン300gの混合物をボールミル中で2時間分散して感光
層形成物を調整した。以下は、実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製した。
〔D〕を各32g、実施例1で用いたシアニン色素〔I〕
0.018g、無水マレイン酸0.15g、酸化亜鉛200g及びトル
エン300gの混合物をボールミル中で2時間分散して感光
層形成物を調整した。以下は、実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製した。
本発明の感光材料はいずれも帯電性、暗電荷保持率、
光感度に優れ、実際の複写画像も高温高湿(30℃、80%
RH)の過酷な条件においても地カブリの発生や細線飛び
の発生等のない鮮明な画像を与えた。
光感度に優れ、実際の複写画像も高温高湿(30℃、80%
RH)の過酷な条件においても地カブリの発生や細線飛び
の発生等のない鮮明な画像を与えた。
更に実施例1と同様にして製版した後オフセットマス
ター原版として印刷しても1万枚印刷しても地汚れの発
生のない鮮明な画質の印刷物が得られた。
ター原版として印刷しても1万枚印刷しても地汚れの発
生のない鮮明な画質の印刷物が得られた。
実施例48〜53及び比較例B 下記構造の樹脂(A−22)8g、下記表−8の樹脂
〔B〕〜〔D〕各々32g、酸化亜鉛200g、ウラニン0.02
g、ローズベンガル0.04g、ブロムフェノールブルー0.03
g、無水フタル酸0.02g及びトルエン300gの混合物をボー
ルミル中で2時間分散して感光層形成物を調整し、これ
を導電処理した紙に、乾燥付着量が20g/m2となる様にワ
イヤーバーで塗布し、110℃で1分間乾燥した。次いで
暗所で20℃、65%RHの条件下で24時間放置することによ
り各電子写真感光体を作製した。
〔B〕〜〔D〕各々32g、酸化亜鉛200g、ウラニン0.02
g、ローズベンガル0.04g、ブロムフェノールブルー0.03
g、無水フタル酸0.02g及びトルエン300gの混合物をボー
ルミル中で2時間分散して感光層形成物を調整し、これ
を導電処理した紙に、乾燥付着量が20g/m2となる様にワ
イヤーバーで塗布し、110℃で1分間乾燥した。次いで
暗所で20℃、65%RHの条件下で24時間放置することによ
り各電子写真感光体を作製した。
静電特性: 温度20℃、65%RHの暗室中で、各感光材料にペーパー
アナライザー(川口電機(株)製ペーパーアナライザー
SP−428型)を用いて6kVで20秒間コロナ放電させた後、
10秒間放置し、この時の表面電位V10を測定した。次い
でそのまま暗中で60秒間静置した後の電位V70を測定
し、60秒間暗減衰させた後の電位の保持性、即ち、暗減
衰保持率〔DRR(%)を、(V70/V10)×100(%)で求
めた。又、コロナ放電により光導電層表面を−400Vに帯
電させた後、該光導電層表面を照度2.0ルックスの可視
光で照射し、表面電位(V10)が1/10に減衰するまでの
時間を求め、これから露光量E1/10(ルックス・秒)を
算出する。
アナライザー(川口電機(株)製ペーパーアナライザー
SP−428型)を用いて6kVで20秒間コロナ放電させた後、
10秒間放置し、この時の表面電位V10を測定した。次い
でそのまま暗中で60秒間静置した後の電位V70を測定
し、60秒間暗減衰させた後の電位の保持性、即ち、暗減
衰保持率〔DRR(%)を、(V70/V10)×100(%)で求
めた。又、コロナ放電により光導電層表面を−400Vに帯
電させた後、該光導電層表面を照度2.0ルックスの可視
光で照射し、表面電位(V10)が1/10に減衰するまでの
時間を求め、これから露光量E1/10(ルックス・秒)を
算出する。
撮像性: 各感光材料を以下の環境条件で1昼夜放置した後、全
自動製版機ELP−404V(富士写真フィルム(株)製)でE
LP−Tをトナーとして用いて製版して得られた複写画像
(カブリ、画像の画質)を目視評価した。撮像時の環境
条件は、20℃65%RH(I)と30℃80%RH(II)で実施し
た。
自動製版機ELP−404V(富士写真フィルム(株)製)でE
LP−Tをトナーとして用いて製版して得られた複写画像
(カブリ、画像の画質)を目視評価した。撮像時の環境
条件は、20℃65%RH(I)と30℃80%RH(II)で実施し
た。
本発明の各感光体及び比較例Bは、分光増感色素を可
視光域で増感する3種の色素に置き換えた例である。こ
こで用いた色素類の場合は、従来のランダム共重合体を
結着樹脂に用いた比較例Bにおいて、電子写真特性は満
足すべきものであったが、オフセットマスター原版とし
て用いて印刷した所、非画像部の不感脂化処理が充分で
なく、刷り出しから地汚れが発生した。
視光域で増感する3種の色素に置き換えた例である。こ
こで用いた色素類の場合は、従来のランダム共重合体を
結着樹脂に用いた比較例Bにおいて、電子写真特性は満
足すべきものであったが、オフセットマスター原版とし
て用いて印刷した所、非画像部の不感脂化処理が充分で
なく、刷り出しから地汚れが発生した。
本発明の各感光材料は、そうした現象は見られず、80
00枚以上の鮮明な画質で地カブリのない印刷物が得られ
た。
00枚以上の鮮明な画質で地カブリのない印刷物が得られ
た。
(発明の効果) 本発明によれば、優れた静電特性及び機械的強度を有
する電子写真感光体を得ることができる。
する電子写真感光体を得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】無機光導電材料及び結着樹脂を少なくとも
含有する光導電層を有する電子写真感光体において、該
結着樹脂が、下記一般式(II a)及び(II b)で示され
る重合体成分のうちの少なくとも1種及び−COOH基、−
PO3H2基、−SO3H基、−OH基及び (R1は炭化水素基又は−OR2(R2は炭化水素基を示す)
を表わす)基から選ばれる少なくとも1つの極性基を含
有する重合体成分のうちの少なくとも1種を各々含有す
る重合体主鎖の一方の末端にのみ下記一般式(I)で示
される重合性二重結合基を結合して成る重量平均分子量
2×104以下の一官能性マクロモノマー(M)と、下記
一般式(III)で示されるモノマーとから少なくとも成
る共重合体を含有することを特徴とする電子写真感光
体。 一般式(I) 式(I)中、X0は−COO−、−OCO−、−CH2OCO−、−CH
2COO−、−O−、−SO2−、−CO−、 を表わす(ここでR11は水素原子又は炭化水素基を表わ
す)。 a1、a2は、互いに同じでも異なってもよく、各々水素原
子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、−COO−Z1
又は炭化水素を介した−COO−Z1(Z1は水素原子又は置
換されてもよい炭化水素基を示す)を表わす。 一般式(II a) 一般式(II b) 式(II a)又は(II b)中、X1は式(I)中のX0と同一
の内容を表わす。Q1は、炭素数1〜18の脂肪族基又は炭
素数6〜12の芳香族基を表わす。 b1、b2は、互いに同じでも、異なってもよく、式(I)
中のa1、a2と同一の内容を表わす。 Vは−CN、−CONH2又は を表わし、Yは水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基
又は−COOZ2(Z2はアルキル基、アラルキル基又はアリ
ール基を示す)を表わす。 一般式(III) 式(III)中、X2は、式(I)中のX0と同一の内容を表
わし、Q2は式(II a)中のQ1と同一の内容を表わす。
c1、c2は互いに同じでも異なってもよく、式(I)中の
a1、a2と同一の内容を表わす。 - 【請求項2】該共重合体が更に−PO3H2基、−SO3H基及
び−COOH基から選択される少なくとも1種の酸性基を共
重合体主鎖の末端に結合して成ることを特徴とする電子
写真感光体。 - 【請求項3】該共重合体が1×103〜2×104の重量平均
分子量を有し、かつ該結着樹脂が更に下記樹脂〔B〕を
含有して成ることを特徴とする請求項(1)又は(2)
記載の電子写真感光体。 樹脂〔B〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつ−PO3H
2基、−SO3H基、CO2H基、OH基及び (R1は上記と同一の内容を表わす)並びに塩基性基を含
有しない樹脂。 - 【請求項4】該共重合体が1×103〜2×104の重量平均
分子量を有し、かつ該結着樹脂が更に下記樹脂〔C〕を
含有して成ることを特徴とする請求項(1)又は(2)
記載の電子写真感光体。 樹脂〔C〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつOH基及
び塩基性基から選択される少なくとも1種の官能基を含
有する共重合成分を0.1〜15重量%含有する樹脂。 - 【請求項5】該共重合体が1×103〜2×104の重量平均
分子量を有し、かつ該結着樹脂が更に下記樹脂〔D〕を
含有して成ることを特徴とする請求項(1)又は(2)
記載の電子写真感光体。 樹脂〔D〕; 5×104〜5×105の重量平均分子量を有し、かつ、併用
する上記共重合体に含まれる酸性基の含有量の50%以下
の含有量の酸性基を含有する共重合成分を含有する樹脂
又は上記共重合体に含まれる酸性基のpKaより大きいpKa
を有する、−PO3H2基、−SO3H基、−COOH基及び (R3は炭化水素基を示す)基から選択される少なくとも
1種の酸性基を含有する共重合成分を含有する樹脂。
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-
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