JP2676567B2 - 歯車の高周波焼入方法 - Google Patents

歯車の高周波焼入方法

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JP2676567B2
JP2676567B2 JP3180163A JP18016391A JP2676567B2 JP 2676567 B2 JP2676567 B2 JP 2676567B2 JP 3180163 A JP3180163 A JP 3180163A JP 18016391 A JP18016391 A JP 18016391A JP 2676567 B2 JP2676567 B2 JP 2676567B2
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induction hardening
gears
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日吉 渡邊
立美 中村
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富士電子工業 株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯車の高周波焼入方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図3と4は歯車の従来の高周波焼入方法の説明図
であって、図3は、冷却液を噴射するジャケットの一部
と歯車の一部を示し、図4は歯車の一部を示す。
【0003】外周部分に形成された歯19の表面を焼入し
ようとする歯車10を水平に、回転自在に、且つ昇降自在
に支持し、歯19の周囲に図3、4では図示しない環状の
高周波加熱コイルを配設し、歯車10をその軸を中心とし
て回転させながら、高周波加熱コイルに高周波電流を所
定時間通電する。
【0004】次いで、歯車10を、冷却液中に浸漬し、歯
車10をその軸を中心として、高周波加熱時よりは少ない
回転数で回転させながら、冷却液中に設けた冷却液噴射
ジャケット80のノズル81から、歯19に冷却液Lを噴射し
て焼入する。
【0005】なお、歯車10の回転数を、加熱時よりも冷
却時において低下させるのは次の理由による。即ち、噴
射冷却時における歯車10の回転数を加熱時並みに速くす
ると、ノズル81から噴射された冷却液が歯側13およびこ
の歯側13につながる歯底12を十分に冷却する前に、次の
歯側13、歯底12が回転して来る結果、歯側13、歯底12の
冷却が不足して歯底12に形成される硬化層14の有効深さ
D (図4) が浅くなり、また、焼入硬度が低下するから
である。なお、11は歯先である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の高周波焼入方法によって歯車10を焼入する
と、歯車10に歪みが発生する傾向がある。即ち、図4に
示すように、歯車10を矢印Qの方向に回転させながら、
歯19に冷却液Lを噴射すると、1つの歯19の1対の歯側
13a 、13b (図4) の内、歯車10の回転方向側の歯側13
a に当たる冷却液Lの量が、歯車10の回転方向と反対側
の歯側13b に当たる冷却液Lの量より多くなるので、歯
側13a が歯側13b より早く冷える結果、早く冷えた歯側
13a がふくれて、歯車10として歪みが発生する。
【0007】即ち、歯車10を回転させながら冷却する
と、歯19の歯側13a 、13b 間の冷却条件が異なってく
る。本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであっ
て、歯車のそれぞれの歯の1対の歯側の冷却条件を同じ
にして歯車に歪みを発生させることのない歯車の高周波
焼入方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本願発明の歯車高周波焼入方法は、焼入すべき歯が外
周部分に形成された歯車を歯車の軸を中心として回転さ
せながら歯を高周波加熱した後、歯車の回転を停止せし
めてこの歯車を冷却液中に浸漬し、冷却液を歯車の軸心
方向に、かつ、歯面に沿って流動させるようにしたこと
を特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の歯車の高周波
焼入方法の一実施例を説明する。図1と2は本実施例を
実現することができる高周波焼入装置の説明図であっ
て、図1は冷却工程における断面説明図、図2は加熱工
程における断面説明図である。
【0010】本実施例の方法で焼入する歯車は、図3お
よび4で説明した歯車10を採り上げる。この歯車10は、
冷却液Lを収容した冷却液タンク40の底部41を、液密に
且つ昇降自在、回転自在に貫通したシリンダ20の尖端部
分に載置される。シリンダ20は、図示しない駆動機構に
よって昇降および回転される。冷却液タンク40の上方に
は、歯車10を取り巻くように、環状の高周波加熱コイル
50が配設されている。なお、10a は歯車10の軸である。
【0011】冷却液タンク40を取り巻くように、別の冷
却液タンク60が設置されており、冷却液タンク40の底面
41と、冷却液タンク60の底面61とは、ほぼ同一平面上に
あるように両タンクが形成されている。そして、前記底
面41と61とを接続する配管71にポンプ70および1対のバ
ルブ72が設けられており、ポンプ70はバルブ72間に配置
されている。
【0012】このポンプ70は、冷却液タンク60内の冷却
液Lを冷却液タンク40内に移送するためのポンプであ
る。なお、90は金属製のコンセントリングであって、図
2に示すように、歯車10の側面に装着されて、歯車10の
加熱時に、歯車10の両側面の加熱を抑えて硬化層が両側
面に回り込むのを防止するためのものである。
【0013】次に、歯車10の高周波焼入方法を説明す
る。まず、冷却液タンク40に冷却液Lを一杯に供給する
と共に、冷却液タンク60にも適宜の深さまで冷却液Lを
供給した状態で、高周波加熱コイル50よりも上方まで上
昇させたシリンダ20の尖端部分に、順次、一方のコンセ
ントリング90、歯車10および他方のコンセントリング90
を同芯上に載置する。この後、シリンダ20を降下させて
歯車10の歯19を高周波加熱コイル50に対向させる。そし
て、1対のバルブ72を開くと共に、ポンプ70を起動して
冷却液タンク60内の冷却液Lの冷却液タンク40内への移
送を開始する。
【0014】次いで、シリンダ20を例えば矢印Pの方向
に回転すると、歯車10はその軸10aを中心として回転す
る。この状態において、高周波加熱コイル50に図示しな
い高周波電源から高周波電流を所定時間通電して歯車10
の歯19を加熱する。次いで、シリンダ20の回転を止め、
図1に示すように、シリンダ20を降下させて歯車10を冷
却液L内に浸漬する。
【0015】ポンプ70によって、冷却液タンク60か
ら冷却液タンク40内へ移送された冷却液Lは、冷却液
タンク40内の底部から頂部に至って溢れて冷却液タン
ク60に落下する。冷却液タンク40内では、冷却液L
は歯車10の軸心方向に、かつ、歯面に沿って下方より
上方に向かって流動するので、歯車10の加熱された歯
19の表面の全ての部分に一様に接触する。即ち、図4
に示す歯先11、歯底12は勿論、歯側13aと13b
は、共に冷却液Lによって一様に冷却されるから、歯車
10が歪むことはない。また、歯底12の硬化層の深さ
Dは所望の深さとなり、また、硬化層14の硬度も所望
の値とすることができる。
【0016】以上説明したように、本発明の歯車の高周
波焼入方法は、焼入すべき歯が外周部分に形成された歯
車を歯車の軸を中心として回転させながら歯を高周波加
熱した後、歯車の回転を停止せしめてこの歯車を冷却液
中に浸漬し、冷却液を歯車の軸心方向に、かつ、歯面に
沿って流動させるようにしている。
【0017】従って、本発明の歯車の高周波焼入方法に
よれば、歯車のそれぞれの歯の1対の歯側の冷却条件が
同じになるので、1側の歯側がふくれたりすることがな
く、焼入された歯車に歪みが発生しないという優れた効
果を奏する。しかも、冷却液を歯車に噴射する複雑な構
造のジャケットをも必要としないので、焼入装置の構造
が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を実現することができる高周
波焼入装置の冷却工程における断面説明図である。
【図2】本発明の一実施例を実現することができる高周
波焼入装置の加熱工程における断面説明図である。
【図3】従来の技術の説明図であって、冷却液を噴射す
るジャケットの一部と歯車の一部を示す。
【図4】従来の技術の説明図であって、歯車の一部を示
す。
【符号の説明】
10 歯車 10a 軸 19 歯 40 冷却液タンク 50 高周波加熱コイル 60 冷却液タンク 70 ポンプ L 冷却液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−79725(JP,A) 特開 昭62−127424(JP,A) 特公 昭52−5443(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焼入すべき歯が外周部分に形成された歯車
    を歯車の軸を中心として回転させながら歯を高周波加熱
    した後、歯車の回転を停止せしめてこの歯車を冷却液中
    に浸漬し、冷却液を歯車の軸心方向に、かつ、歯面に沿
    って流動させるようにしたことを特徴とする歯車の高周
    波焼入方法。
JP3180163A 1991-06-24 1991-06-24 歯車の高周波焼入方法 Expired - Lifetime JP2676567B2 (ja)

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JPH051326A JPH051326A (ja) 1993-01-08
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