JP2004107685A - クランクシャフトの高周波焼入方法とその装置 - Google Patents

クランクシャフトの高周波焼入方法とその装置 Download PDF

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片沼 秀明
Hiroyuki Tanaka
田中 裕之
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Abstract

【課題】焼入順が先に高周波焼入されたクランクシャフトのピン部又はジャーナル部の焼入硬化層に、熱影響を防ぐように、焼入順が後の高周波焼入をする。
【解決手段】クランクシャフト100のピン部又はジャーナル部に高周波加熱コイル2を載置し、クランクシャフト100を回転させながら、焼き入れする方法において、前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専用冷却手段20,20により、冷却しながら高周波焼き入れする。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ガソリンエンジン又はジーゼルエンジン用のクランクシャフトのピン部とジャーナル部を高周波焼き入れする高周波焼入方法とその装置に関し、特に、前記クランクシャフトのピン部及びジャーナルの高周波焼入に伴う作業の改良であり、焼入部位の加熱に伴う熱が、焼き入れ前又はすでに焼き入れされた隣接部位へ与える影響を軽減しうる高周波焼入方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すように、この種の4気筒のクランクシャフト100は、鍛造加工によりジャーナル部110,120,130,140,150とピン部210,220,230,240とが一体成型されている。
【0003】
従来、前記クランクシャフト100の前記ジャーナル部110,120,‥‥‥,150と前記ピン部210,220,‥‥,240の高周波焼入は、該クランクシャフト100を、その中心軸Xを中心にそのまわりに回転させながら、該ジャーナル部110,120,‥‥‥,150と該ピン部210,220,‥‥,240に、それぞれ高周波誘導加熱コイルを載置し、前記回転に追従させながら誘導加熱し、しかる後、前記ピン部及びジャーナル部を主冷却手段により冷却を行い高周波焼入を行っている。
【0004】
前記ジャーナル部110,120,‥‥‥,150及びピン部210,220,‥‥,240の形状は、該ジャーナル部同士及び該ピン部同士は同じのため、前記ジャーナル部130とピン部230を例に説明する。
【0005】
前記ジャーナル部130は、図8に示すように円柱部131と、該円柱部131に続くフィレットR部132と、該フィレットR部132に続き前記クランクシャフト100の軸方向に直角に形成されたスラスト部133とから成り、前記ピン部230も同様に、円柱部231と、フィレットR部232と、スラスト部233とから成る。そして、硬化層134,234は、高周波焼入により、それぞれの円柱部、フィレットR部、フィレット部に連続して形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術により高周波焼入を行う部位で、前記クランクシャフト100の中の隣接する部位の間、例えば前記ピン部230と前記ジャーナル部130との間が約10mm以下の、該ピン部230及び該ジャーナル部130のそれぞれの隅のフィレットR部132,232に、強度を向上させる目的で両方を焼き入れることは、互いに隣接する部位のため、高周波加熱するときの熱の影響による焼き鈍り(なまり)や、同時加熱によるオーバーヒートなどが発生する。このため、それぞれの前記フィレットR焼入を、同時に行うことは困難であった。
【0007】
すなわち、図9及び図10により説明する。図9(a)は、図9(b)に示す前記クランクシャフト100の側面説明図、図9(b)は、該クランクシャフト100のピン部230及びジャーナル部130における焼入部分の形状と、その円柱部表面と前記フィレットR部(例えば132,232)の高周波焼入により形成される硬化層134,234を斜線で示す図である。また、図10(a)は、図10(b)に示す前記クランクシャフト100の側面説明図、図10(b)は、図9(b)の該クランクシャフト100のピン部230及びジャーナル部130における前記フィレットR部232,132の前記硬化層234,134が、互いに接近、重なり合う部分で、前記ジャーナル部130の硬度低下部位を斜線で示す図である。
【0008】
図9及び図10によれば、前記クランクシャフト100の各ウエイト101の軸方向の幅が小さいので、該ピン部及びジャーナル部における前記フィレットR部の前記硬化層間の距離d、すなわち焼き逃げ距離が短くなっている。
【0009】
このため、前記フィレットR焼入に際し、次のような問題点があった。
(1)隣接するピン部及びジャーナル部を同時に高周波加熱するとき、熱の影響が重なるウェブ部分、すなわち図9(a)及び図10(a)に示す前記ピン部230に形成される硬化層234と前記ジャーナル部130に形成される硬化層134が互いに交差する部分(斜線が重なり合う部分)の前記フィレットR部がオーバーヒートにより、溶損又は組織異常が発生する。
【0010】
(2)従来の焼入方法により、前記ピン及びジャーナル部の高周波焼入を順次行う場合、焼入順が後から加熱する部位の熱影響により、先に焼き入れした部位に硬度低下が発生してしまう(すなわち、焼き鈍ってしまう)。
特に、図10(a)及び図10(b)に示すように、前記ジャーナル部130のフィレットR焼入(132)をした後、前記ピン部230のフィレットR焼入(232)をすると、前記ジャーナル部130のフィレットR部132に形成されている硬化層134の一部(硬度低下部135)に硬度低下が発生する。
【0011】
(3)また、円筒などの単純形状で内面又は外面への焼き入れを行う場合、焼き入れによる熱の影響を緩和するために、加熱する反対側への冷却を行うが、該クランクシャフト100などの複雑形状品への適応は困難であった。
【0012】
本発明はかかる点を鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の高周波焼入に際し、焼入順が先に高周波焼き入された前記ピン部又はジャーナル部の特定部位、特にそのフィレットR部に形成されている焼入硬化層に、及ぼす熱影響を防止するクランクシャフトの高周波焼入方法とその装置を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の高周波焼入に際し、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の特定部位、特にそのフィレットR部を均一に冷却するクランクシャフトの高周波焼入方法とその装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の構成は、クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せしめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追従させつつ、前記円柱部、フィレットR部及びフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後に前記ピン部又はジャーナル部を主冷却手段により冷却して、前記ピン部又はジャーナル部の表面を焼き入れするに際し、前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却しながら、高周波焼き入れする焼入方法である。
【0015】
前記特定部位がフィレットR部である焼入方法である。
【0016】
前記一方が前記ジャーナル部であり、前記他方が前記ピン部である焼入方法である。
【0017】
前記専用の冷却手段から噴射される冷却媒体が、圧力、流量、温度、噴射タイミング及び噴射時間が制御された冷却液、水、空気のいずれかである焼入方法である。
【0018】
クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せしめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追従させつつ、前記円柱部、フィレットR部及びフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後に前記ピン部又はジャーナル部を主冷却手段により冷却して、前記ピン部又はジャーナル部の表面を焼き入れする装置において、前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却する専用冷却手段を備える装置である。
【0019】
前記特定部位がフィレットR部である装置である。
【0020】
前記専用冷却手段は、半開放殼形の冷却ジャケットで、前記高周波誘導加熱コイルと同様に、前記円柱部のそれぞれを跨ぐように形成されるとともに、該高周波誘導加熱コイルとともに前記クランクシャフトの回転に追従させつつ、冷却時、その噴射孔から、直接前記フィレットR部に冷却媒体を噴射して冷却する装置である。
【0021】
前記専用冷却手段から噴射される冷却媒体が、圧力、流量、温度噴射タイミング及び噴射時間が冷却制御器により制御された冷却液、水、空気のいずれかである装置である。
【0022】
前記専用冷却手段は、さらに前記冷却媒体の噴射方向と噴射圧力を調整する噴射板を備えるとともに、前記一方のフィレットR部以外の部位に前記冷却媒体がかかるのを防ぐため、該冷却媒体を排出する排出穴又は排出スリットが形成された遮蔽板を備える装置である。
【0023】
本発明のクランクシャフトの高周波焼入方法とその装置は、以上のように構成されているので、クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の高周波焼入に際し、最初に、高周波焼入順が、先に行われる前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方を、他方を冷却しないまま、従来の方法により高周波焼き入れし、次いで、前記他方を高周波焼き入れするとき、先に高周波焼き入れされた前記一方の特定部位、特にそのフィレットR部に形成されている焼入硬化層に対し、前記他方からの加熱による熱の影響を防止するように、前記他方を高周波焼入中、専用の冷却手段により冷却する。すなわち前記専用冷却手段により、前記一方の特定部位、特にそのフィレットR部に形成されている焼入硬化層が、焼き鈍りされない又は焼き戻しされないようにしている。
その結果、全体として、その作業性をよくするとともに、前記クランクシャフト焼入の品質の向上を図っている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のクランクシャフトの高周波焼入方法とその装置の一実施の形態を示す図で、クランクシャフトのピン部及ぴジャーナル部のうち、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ジャーナル部に続いて、焼入順が後に高周波焼き入れされる、該ジャーナル部に隣接する前記ピン部の特定部位、例えばフィレットR部を高周波焼き入れする構成図、図2は、図1において前記ピン部のフィレットR焼き入れするために使用されるフィレットR焼入用半開放殼形高周波誘導加熱コイル(以下、単に高周波加熱コイルという)の側面構成図、図3は、図1のIII−III線による側面構成図で、図1において前記ピン部の両側のそれぞれの前記ジャーナル部に載置され、前記ピン部を高周波焼き入れ中、該ジャーナル部の特定部位、例えばフィレットR部に形成されたそれぞれの硬化層の焼き鈍りを防止するため、それぞれの該硬化層を冷却する専用冷却ジャケットの構成図である。
【0025】
なお、前記高周波加熱コイル及び2個の前記専用冷却ジャケットは、それぞれ図示しない支持機構に直下状態に懸架されるとともに、前記クランクシャフト100の回転に伴って前記ピン部及びジャーナル部に追従し、加熱焼入及び専ら冷却を行う。
【0026】
また、クランクシャフトのピン部及ぴジャーナル部のうち、前述と逆に、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ピン部に続いて、焼入順が後の、該ピン部に隣接する前記ジャーナル部の特定部位、例えばフィレットR部を高周波焼き入れする場合は、前記専用冷却ジャケットを両側に隣接する前記ピン部に載置し、該ピン部の特定部位、例えばフィレットR部に形成された硬化層を冷却しながら、前記ジャーナル部を高周波焼き入れすればよい。
【0027】
図1において、クランクシャフト100の高周波焼入装置1は、前記クランクシャフト100のピン部及びジャーナル部のうち、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ジャーナル部、例えば130,140に続いて、焼入順が後の、該ジャーナル部130に隣接する前記ピン部230のフィレットR部232をフィレットR焼き入れするため、その円柱部231の外周上に前記高周波加熱コイル2が載置されている。と同時に、該ピン部230の両側に隣接する前記ジャーナル部130,140のそれぞれの円柱部131,141には、それぞれのフィレットR部(132,142)を冷却する2個の前記専用冷却ジャケット20,20が載置されている。
【0028】
図2において、前記高周波加熱コイル2は、黄銅製の一対の側板(コイル保持板)3a,3bと、この側板3a,3b間に取付けられた半開放殼形の高周波加熱コイル頭部4,4と、該高周波加熱コイル頭部4,4に給電線5,5を介して、高周波電力を供給する高周波電源6と、前記側板3a,3bの下端に取付られて前記高周波加熱コイル頭部4,4の下方位置及び上方位置に、冷却液供給管10,10を介して、それぞれ配置された焼入冷却用のそれぞれ一対の主冷却液噴射環7,7及び主冷却液噴射環8,8と、前記高周波電源6と前記給電線5とを接続するための一対の接続端子11,11と、接続端子11,11および給電線5,5を保持するために前記側板3a,3bの上端側に取付けられた絶縁性材料から成るブロック12と、前記クランクシャフト100の誘導加熱される円柱部(例えば、前記ピン部230の円柱部231)と前記高周波加熱コイル頭部4,4との間を、僅かな隙間で保つための複数箇所(本実施の形態では、3箇所で、前記高周波加熱コイル頭部4,4のほぼ真上の中央部分と、それらの両端部分)に添うように装着される、セラミック製又は超硬製の接触部9,9とをそれぞれ具備している。
【0029】
前記高周波加熱コイル2に装着された、前記主冷却液噴射環7,7;8,8は、前記クランクシャフト100の軸方向で前記高周波加熱コイル頭部4,4の両側位置にそれぞれ一対、回転方向に沿って設けられ、前記クランクシャフト100の前記ジャーナル部110,120,‥‥‥及び前記ピン部210,220,‥‥の前記フィレットR部及び前記フィレット部を、高周波加熱後、噴射する冷却媒体(例えば冷却液)により直接、冷却するようになっている。
【0030】
図1における、前記専用冷却ジャケット20,20は同一構造のため、一方について説明する。
図3において、前記専用冷却ジャケット20は、前記高周波加熱コイル2とほぼ同形状を有し、金属製の一対の側板(冷却液噴射環保持板)23a,23bと、この側板23a,23b間に取付けられ、前記クランクシャフト100のジャーナル部(又はピン部)の円柱部、特にフィレットR部を冷却するため、該ジャーナル部の下方位置及び上方位置に、それぞれの冷却液供給管24,24を介して、それぞれ配置された冷却専用のそれぞれ一対の冷却液噴射環27,27及び冷却液噴射環28,28と、前記クランクシャフト100の冷却される前記フィレットR部の円柱部(例えば、前記ジャーナル部130,140の円柱部131,141)と前記冷却液噴射環27,27;28,28との間を、ある一定の隙間で保つための複数箇所(本実施の形態では、3箇所で、前記円柱部131,141のほぼ真上の中央部分と、それらの両端部分)に添うように装着される、セラミック製又は超硬製の接触部29,29とをそれぞれ具備している。
【0031】
前記専用冷却ジャケット20に装着された、前記冷却液噴射環27,27;28,28は、前記クランクシャフト100の軸方向で前記ジャーナル部の円柱部の両側位置にそれぞれ一対、回転方向に沿って設けられている。そして、該専用冷却ジャケット20は、前記クランクシャフト100の前記ジャーナル部110,120,‥‥‥又は前記ピン部210,220,‥‥で、予め決められた該ジャーナル部又はピン部の前記フィレットR部を、噴射する冷却媒体(例えば冷却液)により、直接、冷却するようになっている。
【0032】
前記冷却液噴射環27,27;28,28に使用される冷却媒体の制御系統は、冷却媒体、すなわち冷却液、冷却水及び空気のうち、例えば冷却水が使用される場合を図4に示す。
【0033】
図4において、貯水槽30からモータMで駆動されるポンプPにより供給される前記冷却水は、前記ジャーナル部の冷却ごと(前記ピン部の焼入ごと)に、冷却水制御器31により、その操作パネル上で設定される噴射圧力、噴射流量、冷却水の温度、噴射タイミング及び噴射時間(例えばタイマなどで設定)を基に、制御された前記冷却水が、それぞれの冷却水供給管32,32を介して、前記冷却液噴射環27,27;28,28それぞれの冷却液供給管24,24の接続口24a,24aに供給される。
【0034】
前記冷却水制御器31において、前記冷却水の前記噴射圧力、噴射流量、冷却水の温度は、例えば、前記設定値になるようにオンオフ制御でよく、噴射時間の設定は、例えばタイマなどでよい。また、前記冷却水制御器31に噴射タイミングの制御をさせている。さらに、前記ポンプPを駆動するモータMは、前記冷却水制御器31からの指令により制御されている。
【0035】
前記冷却水制御器31により制御された冷却水は、前記冷却液噴射環27,27;28,28のそれぞれの噴射ノズルから前記ジャーナル部の前記フィレットR部に形成されている硬化層に向けて直接噴射し、冷却するようになっている。前記冷却液噴射環27,27;28,28から噴射される冷却水流量の細かい調整は、それぞれの冷却水供給管32,32に配設されている調整弁33,33により行われる。
【0036】
前記冷却液噴射環27,27;28,28のノズルの近傍には、図示しない噴射板がそれぞれ配設されている。この噴射板は、それぞれの前記ノズルから噴射される前記冷却水に対して、噴射角度の調整が可能であるため、前記噴射板の前記角度を調整して前記ノズルから前記噴射冷却水を反射させ、前記ジャーナル部のフィレットR部の所定の範囲又は部分(硬化層部分)に正確に当てるようにしている。前記噴射板によれば、冷却位置調整及び圧力調整も可能である。
【0037】
さらに、前記冷却液噴射環27,27;28,28の近傍には、前記噴射冷却水を遮蔽するための図示しない遮蔽板が配設されている。該遮蔽板には、余分な噴射冷却水を排出するための排出口又は排出スリットが設けられており、前記余分な噴射冷却水が加熱中の前記ピン部の加熱部分にかからないようにし、加熱部位への冷却の影響を最小限にしている。
【0038】
次いで、前記クランクシャフトの高周波焼入装置1により、前記クランクシャフト100の高周波焼入方法を説明する。
前記クランクシャフト100の前記ジャーナル部110,120,‥‥‥,150及びピン部210,220,‥‥,240のうち、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ジャーナル部、例えば130に続いて、焼入順が後に高周波焼き入れされる、該ジャーナル部130に隣接する前記ピン部230のフィレットR焼入の処理を行う場合の操作手順について説明する。
【0039】
(1)図5に示すように、前記ジャーナル部110,120,‥‥‥,150のフィレットR部のそれぞれを順次、従来の高周波焼入方法で、前記クランクシャフト100をその中心軸Xを中心に回転させながら、前記高周波加熱コイル2により、高周波加熱後、内蔵する主冷却液噴射環7,7;8,8により冷却して高周波焼き入れする。なお、高周波焼入後は、前記クランクシャフト100の回転は停止させる。図5に円柱部表面を含む焼き入れされる部分を斜線で示す。
【0040】
(2)次いで、図6に示すように、前記(1)における前記クランクシャフト100を水平に保持した状態で、前記ピン部例えば230の両側に隣接する前記ジャーナル部130,140に、図1における図示しない支持機構により直下状態に懸架された2個の前記専用冷却ジャケット20,20を、それぞれ図示しない位置決め機構により、それぞれの円柱部131,141上に載置する。
【0041】
(3)次に、前記ピン部230に、図示しない支持機構により直下状態に懸架された前記高周波加熱コイル2を、図6の矢印方向に示すように、図示しない位置決め機構により、その円柱部231に載置する。
(4)前記ピン部230に前記高周波加熱コイル2を載置後、図示しない回転駆動装置により、前記クランクシャフト100をその中心軸Xを中心にある一定回転、例えば20rpmで回転する。このとき、前記2個の前記専用冷却ジャケット20,20及び前記高周波加熱コイル2を、前記ジャーナル部及び前記ピン部のそれぞれの円柱部131,141,231に追従させている。
【0042】
(5)次いで、それぞれの前記専用冷却ジャケット20,20の冷却液噴射環27,27;28,28のそれぞれのノズルから、前記冷却制御器31により設定された噴射圧力、噴射流量、冷却水の温度及び噴射タイミングで、冷却水が、前記ジャーナル部130,140のそれぞれの円柱部131,141に向けて噴射、冷却を開始する。
この場合、前記噴射板の噴射冷却水に対する角度と前記遮蔽板の位置を適切に調整して、前記噴射冷却水が前記ジャーナル部130,140のそれぞれのフィレットR部に噴射するようにする。
【0043】
(6)前記専用冷却ジャケット20,20により、前記ジャーナル部130,140のそれぞれの円柱部131,141のフィレットR部、特に硬化層が形成されている部分をある噴射時間、例えば2〜20sec冷却後、前記高周波加熱コイル2により前記ピン部230のフィレットR部を、高周波焼き入れする(すなわち、フィレットR焼入を行う)。
(7)前記ピン部230のフィレットR部の高周波焼き入れして、ある時間経過後、前記クランクシャフト100の回転を停止し、前記高周波加熱コイル2及び前記冷却ジャケット20,20を、前記クランクシャフト100から元の位置に待避させる。
【0044】
他の前記ピン部210,220,‥‥,240の高周波焼き入れについては、前記(2)〜(7)の操作手順を繰り返し行えばよい。
前記操作手順により、前記ピン部210,220,‥‥,240のフィレットR部の高周波焼入(すなわち、フィレットR焼入)を行えば、前記ジャーナル部110,120,‥‥‥,150のフィレットR部に形成されている硬化層に対する、熱影響を防止することができる。
【0045】
その結果、高周波焼入の作業性をよくすることができるとともに、全体として、前記クランクシャフト100の焼入品質の向上を図ることができる。
【0046】
[実施例] 本実施の形態における具体的な実施例を、以下に示す。
(1)ワーク(被加工物):4気筒クランクシャフトのピン部1箇所高周波焼入
(a)材質:鋼材(例えばS50C材)
(b)ピン部寸法:ピン径φ53mm、ピン幅20mm
【0047】
(2)ピン部の高周波焼入条件
(a)トップ部:周波数20kHz、出力電圧384V、出力電力68kW
ボトム部:周波数20kHz、出力電圧246V、出力電力28kW
(b)加熱時間:14.0sec
(c)空冷時間:0.5sec
(d)冷却時間:20sec
焼入水流量:60L/min
【0048】
(3)ジャーナル部の冷却条件
(a)ピン部の加熱開始の2sec前から冷却水を噴射を開始し、前記ピン部の焼入冷却水の噴射停止と同時に停止する。なお、ワーク形状や焼入パターンにより、任意にタイミングを調整することができる。
(b)前記ピン部の両側のジャーナル部に載置される2台の専用冷却ジャケットから噴射させる冷却水の流量は、5L/min×2台=10L/minである。
【0049】
本発明によれば、従来不可能だったピン部とジャーナル部とのピッチが狭い、すなわち軸方向のウエイト幅が狭いクランクシャフトにおいても、強度向上を目的とした前記ピン部及び前記ジャーナル部それぞれのフィレットR焼入を相互に影響することなく実施することが可能となる。
【0050】
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明の技術は前記実施の形態における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は、前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明のクランクシャフトの高周波焼入方法によれば、ピン部又はジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却しながら、高周波焼き入れするので、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ピン部及びジャーナル部の特定部位、特にそのフィレットR部に形成される焼入硬化層に、及ぼす熱影響を防止することができる。
【0052】
そして、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の特定部位、特にそのフィレットR部を均一に噴射、冷却することができるという優れた効果を奏する。
【0053】
本発明のクランクシャフトの高周波焼入装置によれば、ピン部又はジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却する専用冷却手段を備えるので、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ピン部及びジャーナル部の特定部位、特にそのフィレットR部に形成される焼入硬化層に、及ぼす熱影響を防止することができる。
【0054】
そして、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記クランクシャフトのピン部及びジャーナル部の特定部位、特にフィレットR部を均一に噴射、冷却することができるという優れた効果を奏する。
とともに、その作業性をよくすることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランクシャフトの高周波焼入方法とその装置の一実施の形態を示す図で、クランクシャフトのピン部及ぴジャーナル部のうち、焼入順が先に高周波焼き入れされた前記ジャーナル部に続いて、該ジャーナル部に隣接する前記ピン部のフィレットR焼入をする構成図である。
【図2】図1における前記ピン部のフィレットR焼入をするためのフィレットR焼入用高周波加熱コイルの側面構成図である。
【図3】図1のIII−III線による側面構成図で、図1における前記ピン部の両側のそれぞれの前記ジャーナル部に載置される専用冷却ジャケットの構成図である。
【図4】図3の専用専用冷却ジャケットに供給する冷却水の噴射圧力、噴射流量などを、制御する制御系統を示す図である。
【図5】はじめに、従来の高周波焼入方法で、クランクシャフトの各ジャーナル部を高周波加熱コイルにより、順次、高周波焼き入れする図である。
【図6】クランクシャフトの各ジャーナル部が高周波焼き入れされた後、高周波焼き入れしようとするピン部の両側に隣接するジャーナル部に、冷却ジャケットを載置してから、該ピン部を高周波加熱コイルにより、高周波焼き入れを示す図である。
【図7】クランクシャフトの正面図である。
【図8】クランクシャフトの焼入部の形状とフィレットR焼入の硬化層パターンを示す部分断面図である。
【図9】クランクシャフトの隣接するピン部とジャーナル部との硬化層を示す図で、図9(a)は、図9(b)に示すクランクシャフトの側面説明図で、図9(b)はピン部とジャーナル部とのフィレットR部に、高周波焼入により形成される硬化層を示す図である。
【図10】クランクシャフトの隣接するピン部とジャーナル部との硬化層のうち、硬度が低下する部位を示す説明図で、図10(a)は、図10(b)に示すクランクシャフトの側面説明図で、図10(b)はピン部とジャーナル部とのフィレットR部に、高周波焼入により形成される硬化層のうち、硬度が低下する部位を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高周波焼入装置
2 高周波加熱コイル
3a,3b 側板(コイル保持板)
4 高周波加熱コイル頭部
5 給電線
6 高周波電源
7,8,27,28 主冷却液噴射環
9,29 接触部
10,24 冷却液供給管
20 専用冷却ジャケット
23a,23b 側板(冷却液噴射環保持板)
24a 接続口
31 冷却水制御器
32 冷却水供給管
33 調整弁
100 クランクシャフト(被加工物)
110,120,‥‥‥,150 ジャーナル部
131,231 円柱部
132,232 フィレットR部
133,233 スラスト部
134,234 硬化層
135 硬度低下部
210,220,‥‥,240  ピン部

Claims (9)

  1. クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せしめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追従させつつ、前記円柱部、フィレットR部及びフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後に前記ピン部又はジャーナル部を主冷却手段により冷却して、前記ピン部又はジャーナル部の表面を焼き入れするに際し、
    前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却しながら、高周波焼き入れすることを特徴とするクランクシャフトの高周波焼入方法。
  2. 前記特定部位がフィレットR部であることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフトの高周波焼入方法。
  3. 前記一方が前記ジャーナル部であり、前記他方が前記ピン部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクランクシャフトの高周波焼入方法。
  4. 前記専用の冷却手段から噴射される冷却媒体が、圧力、流量、温度、噴射タイミング及び噴射時間が制御された冷却液、水、空気のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のクランクシャフトの高周波焼入方法。
  5. クランクシャフトのピン部又はジャーナル部の円柱部の外周上に高周波誘導加熱コイルを載置し、前記クランクシャフトをその中心軸を中心に回転せしめて前記高周波誘導加熱コイルを前記円柱部外周に追従させつつ、前記円柱部、フィレットR部及びフィレット部を高周波誘導加熱し、しかる後に前記ピン部又はジャーナル部を主冷却手段により冷却して、前記ピン部又はジャーナル部の表面を焼き入れする装置において、
    前記ピン部又は前記ジャーナル部の一方の特定部位を高周波焼き入れした後、他方の前記ジャーナル部又は前記ピン部の前記特定部位を高周波焼き入れするとき、前記一方の特定部位に形成された硬化層が焼き鈍らないように、前記他方のジャーナル部又はピン部に隣接する前記一方のピン部又はジャーナル部を専ら冷却する専用冷却手段を備えることを特徴とするクランクシャフトの高周波焼入装置。
  6. 前記特定部位がフィレットR部であることを特徴とする請求項5に記載のクランクシャフトの高周波焼入装置。
  7. 前記専用冷却手段は、半開放殼形の冷却ジャケットで、前記高周波誘導加熱コイルと同様に、前記円柱部のそれぞれを跨ぐように形成されるとともに、該高周波誘導加熱コイルとともに前記クランクシャフトの回転に追従させつつ、冷却時、その噴射孔から、直接前記フィレットR部に冷却媒体を噴射して冷却することを特徴とする請求項6に記載のクランクシャフトの高周波焼入装置。
  8. 前記専用冷却手段から噴射される冷却媒体が、圧力、流量、温度噴射タイミング及び噴射時間が冷却制御器により制御された冷却液、水、空気のいずれかであることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載のクランクシャフトの高周波焼入装置。
  9. 前記専用冷却手段は、さらに前記冷却媒体の噴射方向と噴射圧力を調整する噴射板を備えるとともに、前記一方のフィレットR部以外の部位に前記冷却媒体がかかるのを防ぐため、該冷却媒体を排出する排出穴又は排出スリットが形成された遮蔽板を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のクランクシャフトの高周波焼入装置。
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