JP2671967B2 - 高層ビルの構築工法及び建築用梁組装置 - Google Patents

高層ビルの構築工法及び建築用梁組装置

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恭一 菱河
康夫 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高層ビルの構築工法及び
建築用梁組装置に関し、特に、高層ビル施工用の作業施
設を有する梁組構造を、予定する高層ビルの周囲に立設
した仮設支柱を足掛かりとして上昇させつつ施工する高
層ビルの構築工法及び該工法に用いる建築用梁組装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、R造(鉄骨造)、SR造(鉄
筋コンクリート造)等の高層ビルの構築工法として、作
業の自動化により効率良く高層ビルの構築を行うべく移
動フレームを備えた建築用梁組装置による工法が提案さ
れている。この構築工法は、既設の本設柱を足掛かりと
して、本設柱を継足しつつこれに取付けた移動フレーム
を上昇させることにより、作業施設を備えた梁組構造を
上方に移動しつつ高層ビルを構築してゆくものである。
そして、かかる構築工法では、移動フレームを建築物の
躯体となるべき本設柱に取付けるので、高層ビルによっ
ては本設柱の種類や形状、大きさ等が異なるため、一度
使用した建築用梁組装置を他の高層ビルを構築すべく転
用することができない場合がある。そこで、図4に示す
ように、本設柱を使用することなく、予定する高層ビル
50の周囲に専用の仮設支柱51を構築し、これを上方
に継足しつつこれに沿って梁組構造52を上昇してゆく
工法が提案されている。そして、これらの仮設支柱51
は、高層ビル50の構築完了後に撤去する。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、かか
る従来の仮設支柱51を用いて行なう梁組装置52によ
る高層ビル50の構築工法では、昇降装置53が梁組構
造52より上方にあるため、梁組構造52を仮設支柱5
1にそって上昇または下降させる際、仮設支柱51を継
足しまたは解体するためのクレーン54を別途に要する
という問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を鑑みてなさ
れたもので、その目的は、仮設支柱の継足しまたは高層
ビルの構築後の仮設支柱の撤去作業を安全かつ容易に行
なうことを可能にして高層ビルの構築をより迅速に行な
うことのできる高層ビルの構築工法および該工法に用い
る建築用梁組装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明の高層ビルの構
築工法は、上記目的を達成するためになされたもので、
予定する高層ビルの上方を覆うとともに高層ビル施工用
の作業施設を有する梁組構造を、前記高層ビルの周囲に
立設した仮設支柱を足掛かりとして昇降装置により上昇
しつつ高層ビルを構築する工法において、前記梁組構造
を前記足掛かりとなる昇降装置より上方に設けるととも
に、前記梁組装置と前記昇降装置とを接続する移動フレ
ームにより、前記梁組装置と前記昇降装置との間におい
て仮設支柱の構成部材を継足しまたは撤去することので
きるスペースを確保し、前記梁組構造に取付けたクレー
ン施設により、前記仮設支柱の構成部材を継足しつつこ
れに沿って前記梁組構造を上方に移動し、かつ高層ビル
の構築完了後は、前記クレーン施設を用いて前記継足し
た仮設支柱の構成部材を上方から順次撤去しつつ、クレ
ーン施設を仮設支柱に沿って下方に移動して、仮設支柱
及びクレーン施設を撤去することを要旨とする。
【0006】また、本発明の構築工法に用いる建築用梁
組装置は、予定する高層ビルの上方を覆うとともに高層
ビル施工用の作業施設を有する梁組構造を、前記高層ビ
ルの周囲に立設した仮設支柱を足掛かりとして昇降装置
により上昇しつつ高層ビルを構築するための梁組装置に
おいて、該梁組装置が、前記足掛かりとなる昇降装置よ
り上方に設けられるとともに、前記梁組装置と前記昇降
装置とを接続する移動フレームにより、前記梁組装置と
前記昇降装置との間において仮設支柱の構成部材を継足
しまたは撤去することのできるスペースを確保し、かつ
高層ビルを挾んで対向配置される一対のクレーンガーダ
ーであって、前記移動フレーム間に架設されることによ
り高層ビルをかわして昇降可能なクレーンガーダーと、
該一対のクレーンガーダー間に架設されてこれに沿って
移動可能な走行装置を備えた天井クレーンとを有するこ
とを要旨とする。
【0007】
【作用】本発明の高層ビルの構築工法によれば、梁組構
造に設けたクレーン施設を利用して、他の揚重機器を用
いることなく仮設支柱を継足すとともに、高層ビルの構
築完了後には、仮設支柱を安全かつ迅速に上方から順次
撤去してゆくことができる。
【0008】また、本発明の建築用梁組装置では、一対
のクレーンガーダーは各々高層ビルをかわして対向位置
されることにより、移動フレームの下降にともない、構
築を完了した高層ビルの外側をこれに沿って下降するこ
とができる。そして、天井クレーンをクレーンガーダー
に沿って高層ビルをかわす位置まで移動すれば、かかる
クレーンガーダーと天井クレーンとからなるクレーン施
設は、構築した高層ビルによって妨げられることなくこ
れの周囲に沿って下降可能となり、したがって、当該ク
レーン施設によって仮設支柱を上方から順次撤去してゆ
くことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0010】本実施例において使用される建築用梁組装
置10は、図1及び図2に示すように、高層ビル11の
外周に配置された4本の仮設支柱12に各々取付けられ
て、仮設支柱12を足掛かりとして昇降する移動フレー
ム13と、移動フレーム13の上端に架設されたクレー
ン施設14等の作業施設を含む、高層ビル11の構築作
業を行なうための梁組構造15と、梁組構造15すなわ
ち高層ビル11の上方を覆う屋根構造16とによって構
成されている。
【0011】移動フレーム13は、図3に拡大して示す
ように、仮設支柱12を囲んでこれの四隅に枠状に配置
されるガイドロッド17からなり、これの下端部には昇
降装置18を備え、これによって仮設支柱12に沿って
上下に移動する。すなわち、昇降装置18は、一対の締
付バンド19と、これらの間に介装する伸縮ジャッキ2
0とによって構成され、一方の締付バンド19を開放す
るとともに伸縮ジャッキ20を伸長して移動フレーム1
3を上方に移動し、次に他方の締付バンド19を開放し
て伸縮ジャッキ20を収縮し、いわゆる尺取り虫方式に
よって移動フレーム13を上下に移動するものである。
また、移動フレーム13の上端にはクレーン施設14と
屋根構造16とが架設され、移動フレーム13は、クレ
−ン施設14によって搬送した架設支柱12の構成部材
を既設の仮設支柱12の上方に順次継足しつつこれに沿
って上方に移動し、これに伴ってクレーン施設14と屋
根構造16とを押上げてゆく。なお、仮設支柱12と高
層ビル11との間には、仮設支柱12を補強すべく適宜
控え26が取付けられる。
【0012】また、クレーン施設14は、平面でみて高
層ビル11をかわすとともに、これを挾んで対向位置さ
れた一対のクレーンガーダー21と(図2参照)、一対
のクレーンガーダー21間に架設された天井クレーン2
2とからなり、さらに天井クレーン22はX方向に移動
する第1の横行装置23と、該第1の横行装置に沿って
Y方向に移動する第2の横行装置24とを備え、クレー
ン25に吊り下げた各種建築機材を任意の場所に運搬設
置できるようになっている。
【0013】さらに、屋根構造16は、軽量で採光が可
能な例えば繊維材シートと、これを支持する簡易な架構
とからなり、作業施設を覆って天候に左右されることな
く構築作業を行なうことを可能にするとともに、繊維材
シートを通して採光することにより好適な作業環境を提
供するものである。
【0014】そして、かかる建築用梁組装置10により
高層ビル11を構築するには、まず、予定する高層ビル
11の周囲にこれを囲んで仮設支柱を12を設置する。
仮設支柱12は、所定の長さに分割した鋼製柱、プレキ
ャストコンクリート柱等からな構成部材を立設し、これ
の上端に新たな構成部材を継足しつつ上方に延長してゆ
く。なお、本実施例では、高層ビル11を囲んで四隅に
仮設支柱12を配置するが、これに限定されることな
く、支持すべき梁組構造15や屋根構造16等の荷重等
を鑑みてその本数、配置位置等を任意に設定することが
できる。そして、立設した仮設支柱12の上端には、移
動フレーム13及びこれに架設されるクレーン施設14
や屋根構造16等を取付け、前述のようにこれらを押し
上げつつ高層ビル11を構築してゆく。
【0015】クレーン施設14や屋根構造16等が最上
階の上方に至り、高層ビル11の構築が完了したら、か
かる梁組構造15や仮設支柱12等を撤去する。これら
を撤去するには、まず、高層ビル11の上方において、
クレーン施設14及び仮設支柱12以外の屋根構造16
等の仮設の施設を解体撤去する。次に、クレーン施設1
4を仮設支柱12に沿って下降しつつ、当該クレーン施
設14によって仮設支柱12を上方の構成部材から順次
撤去してゆく。仮設支柱12を撤去するには、天井クレ
ーン22を高層ビル11をかわせるようにクレーンガー
ダーの端部に移動するとともに、移動フレーム13を下
降させる。すなわち、前記昇降装置18の一対の締付バ
ンド19と伸縮ジャッキ20により、いわゆる尺取り虫
方式によって移動フレーム13を下方に移動する。そし
て、移動フレーム13の下方への移動により昇降装置1
8の上方に突出する仮設支柱12の構成部材を、クレー
ン施設14によって順次解体し、これを地上に吊り降ろ
してゆく。かかる作業を繰り返してクレーン施設14が
地上の付近に至ったらクレーン施設14を撤去するとと
もに、残りの仮設支柱12を撤去してこれらの撤去作業
を完了する。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の高層ビルの
建築工法及び建築用梁組装置によれば、梁組構造に取付
けたクレーン施設により、仮設支柱を継足しまたは撤去
するので、高所作業のための揚重機器を別途用いること
なく安全かつ容易に仮設支柱の継足し作業及び撤去作業
を行なう事ができ、これによって高層ビルの構築を迅速
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高層ビルの構築方法及び建築用梁組装
置の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】図1のA−Aに沿った平断面図である。
【図3】移動フレームの詳細を示す拡大図である。
【図4】従来の仮設支柱を用いる建築用梁組装置による
高層ビルの構築工法の一実施例を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
10 建築用梁組装置 11 高層ビル 12 仮設支柱 13 移動フレーム 14 クレーン施設 15 梁組構造 16 屋根構造 18 昇降装置 21 クレーンガーダー 22 天井クレーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菱河 恭一 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 井上 康夫 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 上村 泰邦 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予定する高層ビルの上方を覆うとともに
    高層ビル施工用の作業施設を有する梁組構造を、前記高
    層ビルの周囲に立設した仮設支柱を足掛かりとして昇降
    装置により上昇しつつ高層ビルを構築する工法におい
    て、前記梁組構造を前記足掛かりとなる昇降装置より上
    方に設けるとともに、前記梁組装置と前記昇降装置とを
    接続する移動フレームにより、前記梁組装置と前記昇降
    装置との間において仮設支柱の構成部材を継足しまたは
    撤去することのできるスペースを確保し、前記梁組構造
    に取付けたクレーン施設により、前記仮設支柱の構成部
    材を継足しつつこれに沿って前記梁組構造を上方に移動
    し、かつ高層ビルの構築完了後は、前記クレーン施設を
    用いて前記継足した仮設支柱の構成部材を上方から順次
    撤去しつつ、クレーン施設を仮設支柱に沿って下方に移
    動して、仮設支柱及びクレーン施設を撤去することを特
    徴とする高層ビルの建築工法。
  2. 【請求項2】 予定する高層ビルの上方を覆うとともに
    高層ビル施工用の作業施設を有する梁組構造を、前記高
    層ビルの周囲に立設した仮設支柱を足掛かりとして昇降
    装置により上昇しつつ高層ビルを構築するための梁組装
    置において、該梁組装置が、前記足掛かりとなる昇降装
    置より上方に設けられるとともに、前記梁組装置と前記
    昇降装置とを接続する移動フレームにより、前記梁組装
    置と前記昇降装置との間において仮設支柱の構成部材を
    継足しまたは撤去することのできるスペースを確保し、
    かつ高層ビルを挾んで対向配置される一対のクレーンガ
    ーダーであって、前記移動フレーム間に架設されること
    により高層ビルをかわして昇降可能なクレーンガーダー
    と、該一対のクレーンガーダー間に架設されてこれに沿
    って移動可能な走行装置を備えた天井クレーンとを有す
    ることを特徴とする建築用梁組装置。
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