JP2671735B2 - 磁気記録方法および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録方法および磁気記録再生装置

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JP2671735B2
JP2671735B2 JP4321607A JP32160792A JP2671735B2 JP 2671735 B2 JP2671735 B2 JP 2671735B2 JP 4321607 A JP4321607 A JP 4321607A JP 32160792 A JP32160792 A JP 32160792A JP 2671735 B2 JP2671735 B2 JP 2671735B2
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治夫 井阪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像、音声、データ等
をテープに記録再生する磁気記録方法および磁気記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以後、VTRと
略す)など磁気テープを媒体とした磁気記録再生装置が
実用化され普及している。また、より一層の高密度記録
による装置の小型化、ディジタル化の開発が各社でなさ
れている。この様に記録密度を上げ、互換性能を確保す
るためには、ヘッドとトラックの正確なトラッキングを
行うことが重要であり、記録時に情報信号にパイロット
信号を多重し、再生時にこのパイロット信号を用いてト
ラッキングをとるATF方式と呼ばれるトラッキング制
御法を採用したVTRが実用化されている。以下に図面
を参照しながら、上記した従来の磁気記録再生方法の一
例について説明する。
【0003】(図8)は従来の磁気記録再生方法のトラ
ッキング制御の原理を示すものである。(図8)におい
て、1は回転シリンダ(図示せず)に取り付けられたヘ
ッド、2a,2b,2cはそれぞれテープ8上に形成さ
れたトラックである。3,4はf1およびf2検波回路、
5は差分回路、6はキャプスタン制御回路でありキャプ
スタンモータ7を制御する。9はテープ8を巻き取るリ
ールである。
【0004】まず、記録時には回転シリンダに取り付け
られたヘッド1によってテープ8上に斜めの記録トラッ
クが順次形成される。このとき、ヘッド1には記録され
る情報信号の他にトラッキング用のパイロット信号が周
波数多重されている。この場合は、異なる周波数f1
2で記録された2種類のパイロット信号がトラック1
本おきに交互に記録される例を示している。このパイロ
ット信号は一般に、情報信号と干渉しない低周波の1〜
4種類の周波数が選ばれ、順次切り替えられて記録され
る。またこのパイロット信号のレベルはトラック全部に
わたって一定に設定されている。
【0005】このように形成されたトラックを、再生時
に如何にしてトラッキングをとるかを以下に示す。今、
再生しようとするトラック2a上をヘッド1が通過する
時、ヘッド1には情報信号の他に、隣接するトラック2
b,2cからのパイロット成分f1,f2が誘起されるの
で、それらの量を比較することによってヘッドと希望す
るトラックとの相対位置関係を知ることができる。すな
わち、f1,f2検波回路3,4により検出されたf1
2成分は、差分回路5によって比較される。差分回路
5の出力はヘッド1と再生しようとしているトラック2
aとの相対位置誤差、すなわちトラッキング誤差となっ
ている。このトラッキング誤差はキャプスタン制御回路
6に加えられ、キャプスタンモータ7を動かして、ヘッ
ド1がトラック2aの真ん中にくるように、テープの送
りを制御する。9はテープ8を適当なテンション力でも
って巻きとるリールである(例えば、特開平2−595
38号公報)。
【0006】このような構成において、記録済みテープ
の情報信号を別の情報信号に書き換える動作時(以下、
インサート編集時と略す)に編集精度を上げるために、
ATF動作を行いながら編集を行う方法がある。例えば
8mmVTRの場合にビデオ領域をインサート編集する
場合、トラック先頭のPCM領域においては再生モード
のまま動作し、このPCM領域に記録されているパイロ
ット信号によりトラッキング制御を行った後、モードを
再生から記録に切り換えてビデオ領域のインサート編集
を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法では、インサート編集時にパイロット信号を得
るPCM領域は全トラック長の約6分の1であり、ヘッ
ドがこの領域を走査する時間が短いため、十分なレベル
のパイロット信号を検波するためには検波回路の等価帯
域幅を通常再生時のATF動作時のパイロット信号の検
波時より広くする必要がある。その結果パイロット信号
に対するノイズ量が増加し、パイロット信号のCN比の
劣化をまねき、それがATF動作の精度を悪くすること
になっていた。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み、インサート編
集時に記録トラックの一部の領域を使ってATF動作を
行う際でもCN比の良いパイロット信号を得る磁気記録
方法および磁気記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の磁気記録方法は、テープ上に形成される傾
斜トラックのヘッド走査方向の略先頭に形成される第1
の領域に選択的にトラッキング用の第1のパイロット信
を記録し、前記第1の領域とは異なる同一トラック内
第2の領域に情報信号と選択的にトラッキング用の第
2のパイロット信号を多重記録し、パイロット信号の周
波数近辺の信号のレベルは前記第1の領域の方が前記第
2の領域より低くなるように設定されることを特徴とす
るものである。また、本発明の磁気記録再生装置は、記
録媒体上のトラックに情報信号を記録再生する記録再生
手段を有する磁気記録再生装置であって、前記記録再生
手段は、テープ上に形成される傾斜トラックのヘッド走
査方向の略先頭に形成される第1の領域に選択的にトラ
ッキング用の第1のパイロット信号を記録し、前記第1
の領域とは異なる同一トラック内の第2の領域に情報信
号と選択的にトラッキング用の第2のパイロット信号を
多重記録し、パイロット信号の周波数近辺の信号のレベ
ルは前記第1の領域の方が前記第2の領域より低くなる
ように設定され、通常再生動作時は隣接トラックからも
れ込む前記第2もしくは第1のパイロット信号に基づい
てトラッキング制御を行い、前記第2の領域の情報信号
を書き換える編集動作時は、隣接トラックからもれ込む
前記第1のパイロット信号に基づいてトラッキング制御
を行った後、前記第2の領域に情報信号を再記録するこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、トラックの走査方向の略先頭
に形成される第1の領域の第1のパイロット信号のレベ
ルが第2の領域の第2のパイロット信号より高くなるよ
うに設定するので、第1のパイロット信号のCN比を上
げることができ、インサート編集時に第1の領域を用い
てATF動作を行う際、第1のパイロット信号の検波回
路の等価帯域幅が広くなっても、CN比を通常再生時と
同等にすることが出来るため、従来より精度よくインサ
ート編集時のトラッキング制御を行うことができる。
【0011】またパイロット信号周波数付近の信号レベ
ルを第1の領域が第2の領域に比べて低くなるように記
録すれば、パイロット信号のCN比をさらに上げること
ができるので、インサート編集時のトラッキング精度を
さらに上げることができる。
【0012】また、第1の領域にはトラッキング用の第
1のパイロット信号と共に位置決め信号を多重記録し、
インサート編集時はこの位置決め信号に基づいて情報信
号が記録される第2の領域の記録位置を指示する編集タ
イミング信号を生成し、隣接トラックからもれ込む第1
のパイロット信号に基づいてトラッキング制御を行った
後、編集タイミング信号により第2の領域に情報信号を
再記録するようにすれば、編集時のトラックの記録開始
タイミングを自らの信号をもとに決定するので、テープ
上で前に記録されたトラックとの位置関係を正確に保つ
ことができる。
【0013】また、ヘッドが第1の領域および第2の領
域を走査する時間に応じて、パイロット信号を検波する
検波回路の等価帯域幅を第1のパイロット信号を検波す
る時と第2のパイロット信号を検波する時とで切り換え
るようすれば、1組の検波回路で第1および第2のパイ
ロット信号を検波することができる。
【0014】また、パイロットの信号レベルに応じて検
波回路で利得を切り換えるようにすれば検波回路のダイ
ナミックレンジを狭めること無く共用化できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0016】まず(図2)に基づいて本発明の磁気記録
方法の実施例における通常再生動作時の原理について説
明する。(図2)において、1a,1bは2chヘッ
ド、14はサンプラー、20aは編集しようとするトラ
ック、20b,20cはトラック20aにそれぞれ隣接
するトラックである。ここで従来例と同じものは同一の
符号を付しており、詳細な説明は省略する。本実施例は
2chヘッド1a,1bによって2本のトラックをほぼ
同時に記録再生する例である。(図3)に本発明の実施
例におけるシリンダ上のヘッド配置図を示す。
【0017】(図4)は(図2)に示した各トラックの
構成を示す図であり、トラック先頭に第1の領域21が
形成され、その一部または全部に位置決め信号23が記
録されている。また、この領域21にはトラッキング用
の第1のパイロット信号が順次、周波数多重されてい
る。また、第1の領域21に続く第2の領域22には情
報信号と第2のパイロット信号が多重記録されている。
この第1および第2のパイロット信号は本実施例におい
ては上述した従来例と同様、1トラックおきに、異なる
2種類の周波数f1,f2で交互に記録されている。
【0018】(図5)は第1の領域21上の位置決め信
号23が記録されている部位および第2の領域22にお
ける記録スペクトラムを示している。(図5)に示すよ
うに、異なる2種類のパイロット信号の周波数f1,f2
はヘッドのアジマスロスの影響の受けにくい比較的低い
周波数が、また第1の領域21の位置決め信号は隣のト
ラックの影響を受けにくい比較的高い周波数が選ばれ
る。さらに、第1の領域21の第1のパイロット信号の
レベルは、パイロット信号と他の信号との加算比を第2
の領域22に比べて上げることにより、第2の領域22
の第2のパイロット信号のレベルより高くなるようにし
てある。そしてパイロット信号周波数付近の信号レベル
(パイロット信号に対してはノイズ)を第1の領域21
が第2の領域22に比べて低くなるように設定すること
により、第1のパイロット信号のCN比を上げている。
パイロット信号のCN比は、特にディジタル記録を行う
際にはパイロット信号を周波数多重ではなくディジタル
変調で作り、その変調の仕方によってコントロールする
ことができる(例えばアイ・イー・イー・イー・トラン
ザクション オン マグネティクス24(1988年)
第2004頁から第2009頁(IEEE Trans. on Magne
tics 24(1988) PP2004-2009)に発表されている)。
【0019】このように形成されたトラックにおいて通
常再生時のトラッキング制御を行う際には、(図2)に
おいてヘッド1aからの出力には、トラック20aの隣
のトラック20b,20cに記録されている異なる第1
のパイロット信号成分f1,f2のもれ成分が含まれてい
るので、それぞれf1,f2検波回路3,4によって検出
され、差分回路5によってトラッキング誤差信号が出力
される。このトラッキング誤差信号はサンプラー14で
サンプルされてキャプスタン制御回路6に入力され、ヘ
ッド1aと再生しようとするトラック20aとのトラッ
キング制御を行う。サンプラー14を動作するサンプリ
ング信号は、トラッキング誤差信号をトラック上の第2
の領域22で数回サンプリングするように適当に決めた
ものを使用し、そのサンプル位置についてはさほど厳密
さを要しない。
【0020】(図6)に本発明の実施例におけるf1
波回路3およびf2検波回路4の構成例を示す。(図
6)に示すLとC1もしくはC2によって、f1もしく
はf2の周波数を検波するように規定する。さらに(図
6)のR2の隣のスイッチをオン、オフすることによ
り、f1検波回路3およびf2検波回路4の等価帯域幅は
広帯域モードと狭帯域モードに切り換えられるようにな
っている。また広帯域モード時には同時に低利得モード
に、狭帯域モード時には同時に高利得モードになる。さ
て通常再生動作時にはパイロット信号を得る第2の領域
22は、(図4)に示すようにトラック全域にわたって
おり、そのためパイロット信号を検波するf1検波回路
3、f2検波回路4の応答にそれほどの即応性が要求さ
れないので、f1検波回路3およびf2検波回路4の等価
帯域幅は後述するインサート編集時の第1のパイロット
信号を検波する時より狭くできるため、検波回路は狭帯
域モードとし、その結果ノイズによる悪影響を軽減して
いる。また通常再生時に使用する第2のパイロット信号
は後述するインサート編集時に使用する第1のパイロッ
ト信号よりレベルが低いが、第2のパイロット信号を検
波する狭帯域モードは同時に高利得モードとなっている
ため、検波回路のダイナミックレンジを考えると好都合
な構成である。
【0021】(図1)は本発明の磁気記録方法の実施例
におけるインサート編集時の動作原理を示す構成図であ
る。(図1)は、(図2)の通常再生時の構成に、検出
手段11、タイミング生成回路12、切り替えスイッチ
13を加えたものになっている。
【0022】(図4)のように形成されたトラックにお
いて情報信号を上から記録し直すインサート編集時に
は、(図1)において、トラック20aの先頭の第1の
領域21ではまず、スイッチ13は端子13bに接続さ
れ、ヘッド1aからの信号を受ける再生状態にされる。
このとき、ヘッド1aからの出力にはトラック20aの
隣のトラック20b,20cに記録されている異なる第
1のパイロット信号成分f1,f2のもれ成分が含まれて
いるので、それぞれf1,f2検波回路3,4によって検
出され、差分回路5によってトラッキング誤差信号が出
力される。
【0023】以下(図7)の本発明の実施例におけるイ
ンサート編集時の各信号のタイミングを示す図を参照し
ながら説明する。さて、ヘッド1aからの信号は別に検
出手段11に入力されて、第1の領域21内に記録され
ている位置決め信号23が(図7(b))のように検出
される。この検出された位置決め信号はタイミング生成
回路12に入力され、このタイミング生成回路12にて
第1の領域21内の第1のパイロット信号によるトラッ
キング誤差信号をサンプルするタイミングを示す(図7
(c))のパイロットサンプル信号が生成され、このパ
イロットサンプル信号に基づいてサンプラー14でサン
プルされたトラッキング誤差信号はキャプスタン制御回
路6に入力され、ヘッド1aと再生しようとするトラッ
ク20aとのトラッキング制御を行う。また、タイミン
グ生成回路12では第2の領域22の位置を示す(図7
(d))の編集タイミング信号も生成される。この際、
第2の領域22の編集の開始位置も終了位置も、検出位
置決め信号をトリガーとする単安定マルチバイブレータ
でタイミングをとることで指示可能である。この編集タ
イミング信号によって、スイッチ13は端子13bから
端子13aに切り替えられ、新たな情報信号がヘッド1
aに加えられて、第2の領域22に記録されている情報
信号は新規の情報信号に書き換えられる。また、スイッ
チ13が端子13bから端子13aに切り換えられ、新
たな情報信号がヘッド1aに加えられると同時にヘッド
1bにも切り替えスイッチ(図示せず)により新たな別
の情報信号が加えられる為、第2の領域22に記録され
ている情報信号は新規の情報信号にトラック2本がほぼ
同時に書き換えられる。また、ヘッド1bはヘッド1a
とごく近傍に配置され、正確にヘッド1aとの相対位置
関係を確保することができる為、ヘッド1aとトラック
20aのトラッキングを行う事により、ヘッド1bとト
ラック20bとのトラッキングも同時に達成することが
可能である。そのため、2本づつ記録されるトラックの
うちヘッド1bの走査するトラックには位置決め信号を
必ずしも記録する必要がない。
【0024】また予め、第1の領域21のみが記録され
ていて、第2の領域22を新たに記録する場合でも動作
は同一である。
【0025】また、インサート編集動作時のf1検波回
路3およびf2検波回路4の等価帯域幅は第1のパイロ
ット信号を得る第1の領域21は、(図4)に示すよう
にトラック先頭部分のみであり、そのためパイロット信
号を検波するf1検波回路3、f2検波回路4の応答に即
応性が要求されるので、f1検波回路3およびf2検波回
路の等価帯域幅は、通常再生動作時より広くしなければ
ならず、検波回路は広帯域モードとする。その結果、ノ
イズ成分が増えることになりパイロット信号のCN比の
悪化を招くが、これに対しては前述したように(図5)
に示すように第1のパイロット信号のレベルを第2のパ
イロット信号に比べて高くなるように、そしてパイロッ
ト信号周波数付近の信号レベルを第1の領域が第2の領
域に比べて低くなるように記録するようにして補償を行
っている。
【0026】以上のように本実施例によれば、、記録ト
ラックの先頭に形成された第1の領域の第1のパイロッ
ト信号のレベルが第2の領域の第2のパイロット信号よ
り高くなるように設定するので、第1のパイロット信号
のCN比を上げることができ、インサート編集時に第1
の領域を用いてATF動作を行う際、第1の領域が全ト
ラックの3分の1以下で、第1のパイロット信号の検波
回路の等価帯域幅が広くなっても、CN比を通常再生時
と同等にすることが出来るため、従来より精度よくイン
サート編集時のトラッキング制御を行うことができる。
【0027】また、パイロット信号周波数付近の信号レ
ベルを第1の領域が第2の領域に比べて低くなるように
記録すればパイロット信号のCN比をさらに上げること
ができるので、インサート編集時のトラッキング精度を
さらに上げることができる。
【0028】また、第1の領域にはトラッキング用の第
1のパイロット信号と共に位置決め信号を多重記録し、
インサート編集時はこの位置決め信号に基づいて情報信
号が記録される第2の領域の記録位置を指示する編集タ
イミング信号を生成し、隣接トラックからもれ込む第1
のパイロット信号に基づいてトラッキング制御を行った
後、編集タイミング信号により第2の領域に情報信号を
再記録するようにすれば、編集時のトラックの記録開始
タイミングを自らの信号をもとに決定するので、テープ
上で前に記録されたトラックとの位置関係を正確に保つ
ことができる。
【0029】また、ヘッドが第1の領域および第2の領
域を走査する時間に応じて、パイロット信号を検波する
検波回路の等価帯域幅を第1のパイロット信号を検波す
る時と第2のパイロット信号を検波する時とで切り換え
るようすれば、1組の検波回路で第1および第2のパイ
ロット信号を検波することができる。
【0030】さらに、パイロットの信号レベルに応じて
検波回路で利得を切り換えるようにすれば、検波回路の
ダイナミックレンジを狭めること無く共用化できる。
【0031】なお、本実施例においてはトラッキング用
パイロット信号は2種類の場合を示したが、8mmビデ
オで用いられているような4種類の周波数のパイロット
信号を用いてもよく、さらにはディジタルオーディオテ
ープレコーダ(DAT)のようにパイロット信号の記録
場所を変えて1種類のパイロット信号を記録する方式で
もかまわず、パイロット信号の入れ方には限定されな
い。
【0032】また、位置決め信号においてもその入れ方
は本実施例に限定されず、ディジタルパターンの一致を
検出するようにしてもかまわない。
【0033】また、パイロット信号を検波する検波回路
は、8mmビデオで用いられているようなバンドパスフ
ィルタを使用した包絡線型検波回路があるが、検波方式
はこれに限定されず同期検波を用いた検波回路も可能で
ある。
【0034】以上のように本発明は、テープ上に形成さ
れる傾斜トラックのヘッド走査方向の略先頭に形成され
第1の領域に選択的にトラッキング用の第1のパイロ
ット信号を記録し、前記第1の領域とは異なる同一トラ
ック内の第2の領域に情報信号と選択的にトラッキング
用の第2のパイロット信号を多重記録し、パイロット信
号の周波数近辺の信号のレベルは前記第1の領域の方が
前記第2の領域より低くなるように設定され、通常再生
動作時は隣接トラックからもれ込む前記第2もしくは第
1のパイロット信号に基づいてトラッキング制御を行
い、前記第2の領域の情報信号を書き換える編集動作時
は、隣接トラックからもれ込む前記第1のパイロット信
号に基づいてトラッキング制御を行った後、前記第2の
領域に情報信号を再記録するようにしているので、第1
のパイロット信号のCN比を上げることができ、インサ
ート編集時に第1の領域を用いてATF動作を行う際、
第1のパイロット信号の検波回路の等価帯域幅が広くな
っても、CN比を通常再生時と同等にすることが出来る
ため、従来より精度よくインサート編集時のトラッキン
グ制御を行うことができる。
【0035】また、第1のパイロット信号のレベルを第
2のパイロット信号のレベルより高くなるように設定し
て記録することにより、パイロット信号のCN比をさら
に上げることができるので、インサート編集時のトラッ
キング精度をさらに上げることができる。
【0036】また、第1の領域にはトラッキング用の第
1のパイロット信号と共に位置決め信号を多重記録し、
インサート編集時はこの位置決め信号に基づいて情報信
号が記録される第2の領域の記録位置を指示する編集タ
イミング信号を生成し、隣接トラックからもれ込む第1
のパイロット信号に基づいてトラッキング制御を行った
後、編集タイミング信号により第2の領域に情報信号を
再記録するようにすれば、編集時のトラックの記録開始
タイミングを自らの信号をもとに決定するので、テープ
上で前に記録されたトラックとの位置関係を正確に保つ
ことができる。
【0037】また、ヘッドが第1の領域および第2の領
域を走査する時間に応じて、パイロット信号を検波する
検波回路の等価帯域幅を第1のパイロット信号を検波す
る時と第2のパイロット信号を検波する時とで切り換え
るようすれば、1組の検波回路で第1および第2のパイ
ロット信号を検波することができる。
【0038】また、パイロットの信号レベルに応じて検
波回路で利得を切り換えるようにすれば検波回路のダイ
ナミックレンジを狭めること無く共用化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録方法の実施例におけるインサ
ート編集時の動作原理を示す図
【図2】本発明の磁気記録方法の実施例における通常再
生時の動作原理を示す図
【図3】本発明の実施例におけるシリンダ上のヘッド配
置図
【図4】本発明の実施例における記録トラックの構成図
【図5】本発明の実施例において記録トラックに記録さ
れるパイロット信号と位置決め信号の記録スペクトラム
【図6】本発明の実施例における検波回路の構成例
【図7】本発明の実施例におけるインサート編集時の各
信号のタイミングを示す図
【図8】従来の磁気記録再生方法のトラッキング制御の
原理図
【符号の説明】
1a,b ヘッド 20a,20b,20c トラック 10 トラッキング手段 11 検出手段 12 タイミング生成回路 13 切り換えスイッチ 14 サンプラー 21 第1の領域 22 第2の領域 23 位置決め信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−160852(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ上に形成される傾斜トラックのヘ
    ッド走査方向の略先頭に形成される第1の領域に選択的
    にトラッキング用の第1のパイロット信号を記録し、前
    記第1の領域とは異なる同一トラック内の第2の領域に
    情報信号と選択的にトラッキング用の第2のパイロット
    信号を多重記録し、パイロット信号の周波数近辺の信号
    のレベルは前記第1の領域の方が前記第2の領域より低
    くなるように設定されることを特徴とする磁気記録方
    法。
  2. 【請求項2】 テープ上に形成される傾斜トラックのヘ
    ッド走査方向の略先頭に形成される第1の領域に選択的
    にトラッキング用の第1のパイロット信号を記録し、前
    記第1の領域とは異なる同一トラック内の第2の領域に
    情報信号と選択的にトラッキング用の第2のパイロット
    信号を多重記録し、前記第1のパイロット信号のレベル
    は前記第2のパイロット信号のレベルより高くなるよう
    に設定され、パイロット信号の周波数近辺の信号のレベ
    ルは前記第1の領域の方が前記第2の領域より低くなる
    ように設定されることを特徴とする磁気記録方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体上のトラックに情報信号を記録
    再生する記録再生手段を有する磁気記録再生装置であっ
    て、 前記記録再生手段は、テープ上に形成される傾斜トラッ
    クのヘッド走査方向の略先頭に形成される第1の領域に
    選択的にトラッキング用の第1のパイロット信号を記録
    し、前記第1の領域とは異なる同一トラック内の第2の
    領域に情報信号と選択的にトラッキング用の第2のパイ
    ロット信号を多重記録し、パイロット信号の周波数近辺
    の信号のレベルは前記第1の領域の方が前記第2の領域
    より低くなるように設定され、通常再生動作時は隣接ト
    ラックからもれ込む前記第2もしくは第1のパイロット
    信号に基づいてトラッキング制御を行い、前記第2の領
    域の情報信号を書き換える編集動作時は、隣接トラック
    からもれ込む前記第1のパイロット信号に基づいてトラ
    ッキング制御を行った後、前記第2の領域に情報信号を
    再記録することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体上のトラックに情報信号を記録
    再生する記録再生手段を有する磁気記録再生装置であっ
    て、 前記記録再生手段は、テープ上に形成される傾斜トラッ
    クのヘッド走査方向の 略先頭に形成される第1の領域に
    選択的にトラッキング用の第1のパイロット信号を記録
    し、前記第1の領域とは異なる同一トラック内の第2の
    領域に情報信号と選択的にトラッキング用の第2のパイ
    ロット信号を多重記録し、前記第1のパイロット信号の
    レベルは前記第2のパイロット信号のレベルより高くな
    るように設定され、パイロット信号の周波数近辺の信号
    のレベルは前記第1の領域の方が前記第2の領域より低
    くなるように設定され、通常再生動作時は隣接トラック
    からもれ込む前記第2もしくは第1のパイロット信号に
    基づいてトラッキング制御を行い、前記第2の領域の情
    報信号を書き換える編集動作時は、隣接トラックからも
    れ込む前記第1のパイロット信号に基づいてトラッキン
    グ制御を行った後、前記第2の領域に情報信号を再記録
    することを特徴とする磁気記録再生装置。
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