JP2670314B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

Info

Publication number
JP2670314B2
JP2670314B2 JP63270562A JP27056288A JP2670314B2 JP 2670314 B2 JP2670314 B2 JP 2670314B2 JP 63270562 A JP63270562 A JP 63270562A JP 27056288 A JP27056288 A JP 27056288A JP 2670314 B2 JP2670314 B2 JP 2670314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
base
coated
paint
clear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63270562A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02115080A (ja
Inventor
敏文 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP63270562A priority Critical patent/JP2670314B2/ja
Priority to KR1019890015425A priority patent/KR930001714B1/ko
Priority to US07/426,409 priority patent/US5075132A/en
Publication of JPH02115080A publication Critical patent/JPH02115080A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2670314B2 publication Critical patent/JP2670314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/02Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by baking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/52Two layers
    • B05D7/53Base coat plus clear coat type
    • B05D7/534Base coat plus clear coat type the first layer being let to dry at least partially before applying the second layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/56Three layers or more
    • B05D7/57Three layers or more the last layer being a clear coat
    • B05D7/577Three layers or more the last layer being a clear coat some layers being coated "wet-on-wet", the others not
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D2202/00Metallic substrate
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D2451/00Type of carrier, type of coating (Multilayers)

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水性塗料による塗装を対象とする被塗装物
と、油性塗料による塗装を対象とする被塗装物とが混流
する塗装ラインを用いた塗装方法に関するものである。
(従来技術) 一般に、美的外観が重要視される自動車の外板等は、
平滑性、鮮映性、耐候性などの塗膜性能に優れた塗膜が
形成できる有機溶剤希釈型熱硬化性塗料で仕上げ塗装さ
れてきている。この塗装方式としては、着色塗料および
(あるいは)メタリック顔料を配合した有機溶剤希釈型
熱硬化性エナメル塗料を塗装し、風乾後有機溶剤希釈型
熱硬化性透明クリア塗料を塗り重ねて、両塗膜を同時に
硬化せしめる2コート1ベーク方式が多用されてきてい
る。
ところが近年に至って、塗装外観向上の要求が更に強
くなるとともに、塗装作業環境における有機溶剤の揮発
が問題となってきつつあるところから、クリア塗料との
なじみ性に優れ且つ有害揮発成分を有しない水希釈性の
水性ベース塗料を用いた2コート1ベーク方式による上
塗り塗装が採用されるようになってきている(例えば、
特開昭62−193676号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記公知例の如く、水性塗料による塗装の使用頻度が
高まってくるにつれて、水性塗料による塗装を対象とす
る被塗装物と、油性塗料による塗装を対象とする被塗装
物とを混流状態で流す塗装ラインの設計が試みられるよ
うになってきている。例えば、水希釈性のベース塗料に
よるベース塗装を行うことを対象とする被塗装物と、油
性のソリッド塗料による塗装を行う被塗装物とを同一の
上塗り塗装工程に流そうとする場合、塗料の溶剤の差異
に対応させるべく、塗装方法に特別な工夫を凝らす必要
が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水性塗
料による塗装と油性塗料による塗装とを同一の塗装ライ
ンにおいて行い得るようにすることを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための方法) 本発明では、上記課題を解決するための方法として、
次のような手段が採用されている。
請求項1記載の発明では、ベース塗装を行うベース塗
装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート工
程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程および
焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程により
被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記上
塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象とす
る被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による塗
装を、前記クリア塗装工程のみにおいて行うようにして
いる。このようにすると、油性ソリッド塗料による塗装
を対象とする被塗装物が、プレヒート工程を通過しなく
ともよくなるところから、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の
心配がなくなるとともに、水性ベース塗料によるベース
塗装が行なわれる被塗装物は、プレヒート工程にて水分
除去された後にクリア塗装されることとなるところか
ら、良質な上塗り塗膜が得られることとなる。
請求項2記載の発明では、前記請求項1記載の塗装方
法において、クリア塗装工程における油性ソリッド塗装
を2ステージに分けて行うようにしている。このように
すると、クリア塗装工程における油性ソリッド塗装時に
おいて、塗料の垂れ等が発生するのを可及的に防止する
ことができる。
請求項3記載の発明では、ベース塗装を行うベース塗
装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート工
程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程および
焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程により
被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記上
塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象とす
る被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による塗
装を、前記ベース塗装工程とクリア塗装工程との2工程
に分けて行うとともに、ベース塗装工程において油性ソ
リッド塗料による塗装を施された被塗装物を、前記プレ
ヒート工程を迂回してクリア塗装工程へ流すようにして
いる。このようにすると、ベース塗装工程において油性
ソリッド塗料による塗装を施された被塗装物が、プレヒ
ート工程を迂回してクリア塗装工程に送られることとな
るところから、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の心配がなく
なるとともに、水性ベース塗料によるベース塗装が行な
われる被塗装物は、プレヒート工程にて水分除去された
後にクリア塗装されることとなるところから、良質な上
塗り塗膜が得られることとなる。
請求項4記載の発明では、ベース塗装を行うベース塗
装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート工
程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程および
焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程により
被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記上
塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象とす
る被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による塗
装を、前記ベース塗装工程とクリア塗装工程との2工程
に分けて行うとともに、ベース塗装工程において油性ソ
リッド塗料による塗装を施された被塗装物が前記プレヒ
ート工程を通過する際にはプレヒート装置をOFF状態と
なすようにしている。このようにすると、ベース塗装工
程において油性ソリッド塗料による塗装を施された被塗
装物が、プレヒート工程を通過する際にはプレヒート装
置がOFF状態とされることとなるところから、乾燥し過
ぎによる肌荒れ等の心配がなくなるとともに、水性ベー
ス塗料によるベース塗装が行なわれる被塗装物は、プレ
ヒート工程にて水分除去された後にクリア塗装されるこ
ととなるところから、良質な上塗り塗膜が得られること
となる。
(発明の効果) 本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
請求項1記載の発明によれば、ベース塗装を行うベー
ス塗装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート
工程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程およ
び焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程によ
り被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記
上塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象と
する被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による
塗装を、前記クリア塗装工程のみにおいて行うようにし
ているので、油性ソリッド塗料による塗装を対象とする
被塗装物が、プレヒート工程を通過しなくともよくな
り、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の心配がなくなるととも
に、水性ベース塗料によるベース塗装が行なわれる被塗
装物は、プレヒート工程にて水分除去された後にクリア
塗装されることとなり、良質な上塗り塗膜が得られるこ
ととなる。従って、同一の塗装ラインにおいて油性塗料
による塗装と水性塗料による塗装を行い得ることとなる
という優れた効果がある。
請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の塗
装方法において、クリア塗装工程における油性ソリッド
塗装を2ステージに分けて行うようにしているので、ク
リア塗装工程における油性ソリッド塗装時において、塗
料の垂れ等が発生するのを可及的に防止することができ
る。
請求項3記載の発明によれば、ベース塗装を行うベー
ス塗装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート
工程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程およ
び焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程によ
り被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記
上塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象と
する被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による
塗装を、前記ベース塗装工程とクリア塗装工程との2工
程に分けて行うとともに、ベース塗装工程において油性
ソリッド塗料による塗装を施された被塗装物を、前記プ
レヒート工程を迂回してクリア塗装工程へ流すようにし
ているので、ベース塗装工程において油性ソリッド塗料
による塗装を施された被塗装物が、プレヒート工程を迂
回してクリア塗装工程に送られることとなり、乾燥し過
ぎによる肌荒れ等の心配がなくなるとともに、水性ベー
ス塗料によるベース塗装が行なわれる被塗装物は、プレ
ヒート工程にて水分除去された後にクリア塗装されるこ
ととなり、良質な上塗り塗膜が得られることとなる。従
って、同一の塗装ラインにおいて油性塗料による塗装と
水性塗料による塗装を行い得ることとなるという優れた
効果がある。
請求項4記載の発明によれば、ベース塗装を行うベー
ス塗装工程、ベース塗膜から水分を除去するプレヒート
工程、クリア塗料による塗装を行うクリア塗装工程およ
び焼付乾燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程によ
り被塗装物に対して塗装を行う塗装方法において、前記
上塗り塗装工程に油性ソリッド塗料による塗装を対象と
する被塗装物を流すに当たり、油性ソリッド塗料による
塗装を、前記ベース塗装工程とクリア塗装工程との2工
程に分けて行うとともに、ベース塗装工程において油性
ソリッド塗料による塗装を施された被塗装物が前記プレ
ヒート工程を通過する際にはプレヒート装置をOFF状態
となすようにしているので、ベース塗装工程において油
性ソリッド塗料による塗装を施された被塗装物が、プレ
ヒート工程を通過する際にはプレヒート装置がOFF状態
とされることとなり、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の心配
がなくなるとともに、水性ベース塗料によるベース塗装
が行なわれる被塗装物は、プレヒート工程にて水分除去
された後にクリア塗装されることとなり、良質な上塗り
塗膜が得られることとなる。従って、同一の塗装ライン
において油性塗料による塗装と水性塗料による塗装を行
い得ることとなるという優れた効果がある。
(実施例) 以下、添付の図面に示す幾つかの実施例に基づいて、
本発明の塗装方法を説明する。
実施例1 第1図および第2図には、本発明の塗装方法が採用さ
れる上塗り塗装工程および塗装ラインの概略が示されて
いる。
本実施例は、第2図図示の如き工程により行なわれる
自動車用ボディへの塗装における上塗り塗装方法にかか
るものである。
一般に、自動車用ボディへの塗装工程は、第2図図示
の如く、下塗り塗装工程A、中塗り塗装工程Bおよび上
塗り塗装工程Cを順次配備して行なわれる。
前記下塗り塗装工程Aは、防錆を目的として行う工程
であり、公知の電着塗装法により行なわれる。
前記中塗り塗装工程Bは、下塗り面のピンホールや小
さな凹凸を埋め、上塗り仕上がり外観向上のための表面
調整を行うとともに、外的衝撃に対する下塗り塗膜の保
護、上塗り塗膜を通過してくる水分の下への侵入防止、
上塗りと下塗りとの付着性の向上を図るために行なわれ
る工程であり、通常エアスプレー法あるいは静電塗装法
により行なわれる。
前記上塗り塗装工程Cは、第1図図示の如く、ベース
塗装工程C1、プレヒート工程C2、クリア塗装工程C3およ
び焼付乾燥工程C4からなる上塗り塗装ラインにより構成
されており、これらの工程間を被塗装物(即ち、乗用車
用ボディ)Wが搬送手段により適宜スピード(例えば、
4m/分)で搬送されるようになっている。
ベース塗装工程C1においては、二つの自動塗装装置1,
1による自動塗装と、作業者Mの手動による補正塗装と
が行なわれるようになっている。
該ベース塗装工程C1には、水性メタリックベース塗料
によるベース塗装を行うことを対象とする被塗装物W
と、油性ソリッド塗料によるベース塗装を行うことを対
象とする被塗装物Wとが混流状態で搬入されてくるよう
に構成されている。従って、このベース塗装工程C1にお
ける自動塗装装置1等は、水性メタリックベース塗料あ
るいは油性ソリッド塗料による塗装を選択的に行い得る
ように構成されている。このベース塗装工程C1において
使用される水性ベース塗料は、次のような成分組成を有
する水性メタリックベース塗料とされている。
水性アクリル樹脂ワニス(NV30%) 125.0部 樹脂ミクロゲル溶液 (ミクロゲル含有量20%) 12.5部 ヘキサトキシメチルメラミン(NV100%) 12.5部 アルミニウムペースト(アルミ含有量20%) 11.5部 P−トルエンスルホン酸の ジメチルアミノエタノール塩20%水溶液 1.0部 脱イオン水 105.0部 ここで、前記水性アクリル樹脂ワニスとしては、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルおよびアクリル酸を共重合し、ジメチ
ルアミノエタノールで中和して得られる水性ワニスが採
用されている。
また、前記ベース塗装工程C1において使用される油性
ソリッド塗料は、次のような成分組成を有している。
アルキッド樹脂ワニス(NV60%) 70.0 部 n−ブチルエーテル化メラミン樹脂 ワニス(NV60%) 16.7 部 酸化チタン 40.0 部 カーボンブラック 0.008部 酸化鉄 0.008部 アクリル系添加剤 0.2 部 トルエン 8.0 部 ソルベッソ100 20.0 部 ソルベッソ150 12.0 部 ここで、前記アルキッド樹脂ワニスは、ヤシ油、フタ
ル酸、ネオペンチルグリコール、トリメチロールおよび
プロパンからなっている。
前記プレヒート工程C2においては、該プレヒート工程
C2に設置されたプレヒート装置2内を通過する過程で、
前記ベース塗装工程C1において被塗装物W表面に形成さ
れた水性メタリックベース塗膜中に含まれる水分の適量
が加温除去されるようになっている。
而して、本実施例においては、前記プレヒート工程C2
の入口側と出口側との間に、該プレヒート工程C2を迂回
して被塗装物Wを搬送する迂回搬送手段3が介設されて
いる。該迂回搬送手段3は、前記ベース塗装工程C1にお
いて油性ソリッド塗料によるベース塗装を施された被塗
装物Wを、プレヒート工程C2を迂回して直接クリア塗装
工程C3へ搬送する如く作用するものであり、その駆動手
段4は、コントローラ5によって作動制御されるように
なっている。該コントローラ5には、この塗装ラインを
集中管理制御している中央情報制御装置(図示省略)か
ら送られてくる車種情報信号Kが入力されるようになっ
ており、該車種情報信号Kにより前記ベース塗装工程C1
から搬出されてくる被塗装物Wが、水性ベース塗料によ
るベース塗装を行うことを対象とする被塗装物Wである
か油性ソリッド塗料によるベース塗装を行うことを対象
とする被塗装物Wであるかを判定し、油性ソリッド塗料
によるベース塗装を行うことを対象とする被塗装物Wで
あるとの判定に基づいて迂回搬送手段3の駆動手段4に
対して駆動制御信号Sを出力するようになっている。
上記した如く、ベース塗装工程C1から搬出されてくる
被塗装物Wの塗膜の種類(即ち、水性塗膜であるか油性
塗膜であるか)に応じて、プレヒート工程C2を通過させ
るか、プレヒート工程C2を迂回させるかした後に、クリ
ア塗装工程C3へ被塗装物Wを搬入させるようにしたこと
により、水性塗膜からは適量の水分が蒸発除去された状
態となる一方、油性塗膜の過乾燥が防止されることとな
るのである。
前記クリア塗装工程C3においては、ベース塗装工程C1
にて水性メタリックベース塗膜が形成され、プレヒート
工程C2にて水分の加温除去がなされた被塗装物Wに対し
て行うクリア塗装と、ベース塗装工程C1にて油性ソリッ
ド塗膜が形成され、プレヒート工程C2を迂回して搬送さ
れてきた被塗装物Wに対して油性ソリッド塗料による塗
装とが選択的に行なわれる。これらのクリア塗装および
油性ソリッド塗装は、自動塗装装置6による自動塗装
と、作業者Mの手動による補正塗装とによって行なわれ
るようになっている。
該クリア塗装工程C3において使用されるクリア塗料
は、次のような成分組成を有している。
アクリル樹脂ワニス(NV50%) 70.00部 n−ブチルエーテル化メラミン 25.00部 アクリル系添加剤 0.15部 シリコン系添加剤 0.02部 紫外線吸収剤 1.00部 ソルベッソ100 17.00部 エクソン製ソルベッソ150 7.00部 ここで、前記アクリル樹脂ワニスとしては、スチレ
ン、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ラウリル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルおよびメタクリル酸
を共重合させてなるワニスが採用されている。
また、このクリア塗装工程C3において使用される油性
ソリッド塗料は、前述のベース塗装工程C1において使用
されたものと同じものが使用される。
このクリア塗装工程C3における塗装は、前記ベース塗
装工程C1において水性ベース塗料によるベース塗装が施
された被塗装物Wの場合、表面のメタリックベース塗膜
における水分量が極めて良好な状態に調整されたものが
プレヒート工程C2から搬送されてくるようになっている
ため、極めて良好な状態で行なわれる一方、前記ベース
塗装工程C1において油性ソリッド塗料によるベース塗装
が施された被塗装物Wの場合、プレヒート工程C2を迂回
することによって過乾燥を防止された状態で搬送されて
くるようになっているため、肌荒れ等のない極めて良好
な状態で行なわれることとなる。従って、いずれの場合
においても、得られた上塗り塗膜は、極めて優れた美観
を呈し且つ耐候性にも優れたものとなるのである。
前記焼付乾燥工程C4においては、公知の焼付乾燥炉
(図示省略)による塗膜焼付が行なわれる。
実施例2 第3図には、本発明の実施例2にかかる塗装方法が採
用される上塗り塗装工程の概略が示されている。
本実施例の場合、プレヒート工程C2に複数(本実施例
では、3個)のプレヒート装置2a,2b,2cを連続して設置
し、これらのプレヒート装置2a,2b,2cを選択的にON、OF
F作動させるようにしている。なお、本実施例の場合、
プレヒート工程C2を迂回して被塗装物Wを搬送する迂回
搬送手段は設けられていない。
前記プレヒート装置2a,2b,2cは、1台の被塗装物Wを
収容し得る程度の長さ寸法に設計されており、1台のみ
のプレヒートが行えるようにされている。
しかして、前記プレヒート装置2a,2b,2cは、前記実施
例1の場合と同様に中央情報制御装置(図示省略)から
の車種情報信号Kを受けたコントローラ7によりON、OF
F制御されるように構成されている。具体的には、プレ
ヒート装置2a,2b,2cへ温風をそれぞれ供給する温風供給
ダクト8a,8b,8cの途中に介設されたダンパー9a,9b,9c
を、前記コントローラ7からの作動制御信号S1,S2,S3
より開閉制御することによりプレヒート装置2a,2b,2cの
ON、OFF制御がなされるようになっている。つまり、前
記ベース塗装工程C1において水性ベース塗装を施された
被塗装物Wが送られてきた場合には、プレヒート装置2a
(あるいは2b,2c)をON状態となして、被塗装物W表面
の水性ベース塗膜からの水分の蒸発除去を行う一方、前
記ベース塗装工程C1において油性ソリッド塗装を施され
た被塗装物Wが送られてきた場合には、プレヒート装置
2a,2b,2cをOFF状態となすようにされているのである。
従って、水性ベース塗料による塗装を対象とする被塗装
物Wと、油性ソリッド塗料による塗装を対象とする被塗
装物Wとが混流状態で流される場合であっても、同一の
塗装ラインにおいて塗装することが可能となるととも
に、いずれの場合であっても良質な塗装品質が得られる
こととなるのである。なお、その他の構成、作用および
使用塗料は、前述の実施例1の場合と同様なので重複を
避けて説明を省略する。
実施例3 前記実施例1および2において使用された装置および
塗料を使用し、クリア塗装工程C3においてのみ油性ソリ
ッド塗料による塗装を被塗装物Wに施す場合もある。こ
の場合、ベース塗装工程C1において水性メタリックベー
ス塗料によるベース塗装を施されなかった被塗装物W
は、プレヒート工程C2を迂回するか(実施例1の装置を
使用した場合)、OFF状態とされたプレヒート装置2a,2
b,2cを通過するか(実施例2の装置を使用した場合)さ
れることとなり、1コート1ベーク塗装となる。なお、
ベース塗装工程C1において水性メタリックベース塗料に
よるベース塗装を施された被塗装物Wは、プレヒート工
程C2を通過されるか(実施例1の装置を使用した場
合)、ON状態のプレヒート装置2a,2b,2cを通過せしめら
れるか(実施例2の装置を使用した場合)することとな
る。本実施例の場合においても、水性ベース塗料による
塗装を対象とする被塗装物Wと、油性ソリッド塗料によ
る塗装を対象とする被塗装物Wとが混流状態で流される
場合であっても、同一の塗装ラインにおいて塗装するこ
とが可能となるとともに、いずれの場合であっても良質
の塗装品質が得られることとなるのである。
実施例4 前記実施例1および2において使用された装置および
塗料を使用し、クリア塗装工程C3においてのみ油性ソリ
ッド塗料による塗装を被塗装物Wに施すに当たって、油
性ソリッド塗装を2ステージに分けて行うようにしてい
る。このようにすれば、クリア塗装工程C3において1度
に油性ソリッド塗装を行う場合に懸念される塗料垂れ等
が可及的に防止されることとなるのである。この場合に
も、ベース塗装工程C1において水性メタリックベース塗
料によるベース塗装を施されなかった被塗装物Wは、プ
レヒート工程C2を迂回するか(実施例1の装置を使用し
た場合)、OFF状態とされたプレヒート装置2a,2b,2cを
通過するか(実施例2の装置を使用した場合)されるこ
ととなり、1コート1ベーク塗装となる。なお、その他
の塗装手順は、前記実施例3の場合と同様なので、説明
を省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施例1が適用される上塗り塗装
工程を示す概略平面図、第2図は本発明方法が適用され
る塗装ラインのブロック図、第3図は本発明方法の実施
例2が適用される上塗り塗装工程を示す概略平面図であ
る。 C……上塗り塗装工程 C1……ベース塗装工程 C2……プレヒート工程 C3……クリア塗装工程 C4……焼付乾燥工程 W……被塗装物

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース塗装を行うベース塗装工程、ベース
    塗膜から水分を除去するプレヒート工程、クリア塗料に
    よる塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工程を順
    次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装物に対して
    塗装を行う塗装方法であって、前記上塗り塗装工程に油
    性ソリッド塗料による塗装を対象とする被塗装物を流す
    に当たり、油性ソリッド塗料による塗装を、前記クリア
    塗装工程のみにおいて行うようにしたことを特徴とする
    塗装方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載の塗装方法において、ク
    リア塗装工程における油性ソリッド塗装を2ステージに
    分けて行うようにしたことを特徴とする塗装方法。
  3. 【請求項3】ベース塗装を行うベース塗装工程、ベース
    塗膜から水分を除去するプレヒート工程、クリア塗料に
    よる塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工程を順
    次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装物に対して
    塗装を行う塗装方法であって、前記上塗り塗装工程に油
    性ソリッド塗料による塗装を対象とする被塗装物を流す
    に当たり、油性ソリッド塗料による塗装を、前記ベース
    塗装工程とクリア塗装工程との2工程に分けて行うとと
    もに、ベース塗装工程において油性ソリッド塗料による
    塗装を施された被塗装物を、前記プレヒート工程を迂回
    してクリア塗装工程へ流すようにしたことを特徴とする
    塗装方法。
  4. 【請求項4】ベース塗装を行うベース塗装工程、ベース
    塗膜から水分を除去するプレヒート工程、クリア塗料に
    よる塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工程を順
    次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装物に対して
    塗装を行う塗装方法であって、前記上塗り塗装工程に油
    性ソリッド塗料による塗装を対象とする被塗装物を流す
    に当たり、油性ソリッド塗料による塗装を、前記ベース
    塗装工程とクリア塗装工程との2工程に分けて行うとと
    もに、ベース塗装工程において油性ソリッド塗料による
    塗装を施された被塗装物が前記プレヒート工程を通過す
    る際にはプレヒート装置をOFF状態となすようにしたこ
    とを特徴とする塗装方法。
JP63270562A 1988-10-25 1988-10-25 塗装方法 Expired - Lifetime JP2670314B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63270562A JP2670314B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 塗装方法
KR1019890015425A KR930001714B1 (ko) 1988-10-25 1989-10-25 도장방법
US07/426,409 US5075132A (en) 1988-10-25 1989-10-25 Method for coating substrates with water and oil base paints on a single coating line

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63270562A JP2670314B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 塗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02115080A JPH02115080A (ja) 1990-04-27
JP2670314B2 true JP2670314B2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=17487893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63270562A Expired - Lifetime JP2670314B2 (ja) 1988-10-25 1988-10-25 塗装方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5075132A (ja)
JP (1) JP2670314B2 (ja)
KR (1) KR930001714B1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3202255B2 (ja) * 1990-03-30 2001-08-27 マツダ株式会社 塗装装置
US7011869B2 (en) * 1999-05-26 2006-03-14 Ppg Industries Ohio, Inc. Multi-stage processes for coating substrates with multi-component composite coating compositions
US6291027B1 (en) 1999-05-26 2001-09-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Processes for drying and curing primer coating compositions
US6221441B1 (en) 1999-05-26 2001-04-24 Ppg Industries Ohio, Inc. Multi-stage processes for coating substrates with liquid basecoat and powder topcoat
US6200650B1 (en) 1999-05-26 2001-03-13 Ppg Industries Ohio, Inc. Processes for drying and curing primer coating compositions
US6863935B2 (en) 1999-05-26 2005-03-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Multi-stage processes for coating substrates with multi-component composite coating compositions
US6596347B2 (en) 1999-05-26 2003-07-22 Ppg Industries Ohio, Inc. Multi-stage processes for coating substrates with a first powder coating and a second powder coating
US6231932B1 (en) 1999-05-26 2001-05-15 Ppg Industries Ohio, Inc. Processes for drying topcoats and multicomponent composite coatings on metal and polymeric substrates
US6113764A (en) * 1999-05-26 2000-09-05 Ppg Industries Ohio, Inc. Processes for coating a metal substrate with an electrodeposited coating composition and drying the same
JP4589513B2 (ja) * 2000-10-05 2010-12-01 関西ペイント株式会社 塗膜形成方法
US20040151831A1 (en) * 2003-01-31 2004-08-05 Begis Jacob L. Rapid on-site vehicle paint repair system and method therefor
DE102004023537B4 (de) * 2003-07-24 2007-12-27 Eisenmann Anlagenbau Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zur Aushärtung einer aus einem Material, das unter elektromagnetischer Strahlung aushärtet, insbesondere aus einem UV-Lack oder aus einem thermisch aushärtenden Lack, bestehenden Beschichtung eines Gegenstandes
EP1649229B1 (de) * 2003-07-24 2011-04-27 Eisenmann AG Vorrichtung zur aushärtung einer aus einem material, das unter elektromagnetischer strahlung aushärtet, insbesondere aus einem uv-lack oder aus einem thermisch aushärtenden lack, bestehenden beschichtung eines gegenstandes
WO2006041451A1 (en) * 2004-09-29 2006-04-20 Durr Industries, Inc. Production paint shop design
JP4705877B2 (ja) * 2006-04-25 2011-06-22 トリニティ工業株式会社 上塗り塗装設備及びそれを用いた塗装方法
CN101574689B (zh) * 2008-05-07 2013-04-24 中国第一汽车股份有限公司 节能型涂装工艺
DE102008036321A1 (de) * 2008-07-29 2010-02-04 Dürr Systems GmbH Lackieranlage zum Lackieren von zu lackierenden Gegenständen
JP5280170B2 (ja) * 2008-12-03 2013-09-04 本田技研工業株式会社 乾燥炉及び乾燥炉における乾燥方法
US20120088080A1 (en) * 2010-10-06 2012-04-12 David Castrucci Paint finish incorporating decorative effects
CN114260117B (zh) * 2021-12-30 2023-07-25 盐城市松源智能环保科技有限公司 一种一体化涂装装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4455328A (en) * 1976-07-13 1984-06-19 Metal Box Limited Coating of articles
US4391858A (en) * 1981-11-20 1983-07-05 Glasurit America, Inc. Coating process
JPS62216671A (ja) * 1986-03-17 1987-09-24 Nippon Paint Co Ltd メタリツク塗装方法
JPS63111976A (ja) * 1986-10-27 1988-05-17 Nippon Paint Co Ltd 塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR900006027A (ko) 1990-05-07
JPH02115080A (ja) 1990-04-27
KR930001714B1 (ko) 1993-03-12
US5075132A (en) 1991-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2670314B2 (ja) 塗装方法
US4265936A (en) Vehicle refinishing process
JP2670313B2 (ja) 塗装方法
JP4891542B2 (ja) 色を与えおよび/または効果を与えるマルチコートを上塗りする方法
JP2001225006A (ja) 自動車車体の塗装方法
JP2670311B2 (ja) 水性塗料の塗装方法
JP2670315B2 (ja) 水性塗料の塗装方法
JP7074710B2 (ja) 塗装方法
JPH02115078A (ja) 水性塗料の塗装方法
JPS6075369A (ja) 中塗塗装方法
JP3653953B2 (ja) マスキングレスツートーン塗装方法
JPH06277607A (ja) 塗膜形成方法及びその装置
JP3098874B2 (ja) 回収塗料の使用方法
JP2002113418A (ja) 塗膜の部分補修方法
JPH0461967A (ja) 自動車用塗膜保護剤の塗装方法
JPH105683A (ja) 多層塗装方法
JP2023140292A (ja) 塗装方法および塗装システム
JP2001064546A (ja) 塗膜形成方法
JPH0295474A (ja) 水性塗料の塗装方法
JP4124177B2 (ja) 塗装方法
JP3917266B2 (ja) 複層塗膜形成法
JP4802858B2 (ja) 車両用車体の塗装方法及び車両用車体
JPH034267B2 (ja)
JP2004275971A (ja) 複層塗膜形成方法、複層塗膜及び物品
JP3604223B2 (ja) 調色判定方法