JP2670313B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/36Successively applying liquids or other fluent materials, e.g. without intermediate treatment

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水性塗料による塗装を対象とする被塗装物
と、油性塗料による塗装を対象とする被塗装物とが混流
する塗装ラインを用いた塗装方法に関するものである。
(従来技術) 一般に、美的外観が重要視される自動車の外板等は、
平滑性、鮮映性、耐候性などの塗膜性能に優れた塗膜が
形成できる有機溶剤希釈型熱硬化性塗料で仕上げ塗装さ
れてきている。この塗装方式としては、着色塗料および
(あるいは)メタリック顔料を配合した有機溶剤希釈型
熱硬化性エナメル塗料を塗装し、風乾後有機溶剤希釈型
熱硬化性透明クリア塗料を塗り重ねて、両塗膜を同時に
硬化せしめる2コート1ベーク方式が多用されてきてい
る。
ところが近年に至って、塗装外観向上の要求が更に強
くなるとともに、塗装作業環境における有機溶剤の揮発
が問題となってきつつあるところから、クリア塗料との
なじみ性に優れ且つ有害揮発成分を有しない水希釈性の
水性ベース塗料を用いた2コート1ベーク方式による上
塗り塗装が採用されるようになってきている(例えば、
特開昭62−193676号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記公知例の如く、水性塗料による塗装の使用頻度が
高まってくるにつれて、水性塗料による塗装を対象とす
る被塗装物と、油性塗料による塗装を対象とする被塗装
物とを混流状態で流す塗装ラインの設計が試みられるよ
うになってきている。例えば、水希釈性のベース塗料に
よるベース塗装を行うことを対象とする被塗装物と、油
性のソリッド塗料による塗装を行う被塗装物とを同一の
上塗り塗装工程に流そうとする場合、塗料の溶剤の差異
に対応させるべく、塗装方法に特別な工夫を凝らす必要
が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、水性塗
料による塗装と油性塗料による塗装とを同一の塗装ライ
ンにおいて行い得るようにすることを目的とするもので
ある。
(課題を解決するための方法) 本発明では、上記課題を解決するための方法として、
次のような手段が採用されている。
請求項1記載の発明では、ベース塗装を行うベース塗
装工程、ベース塗膜を加温するプレヒート工程、クリア
塗料による塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工
程を順次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装物に
対して塗装を行う塗装方法において、前記上塗り塗装工
程に油性メタリック塗装を対象とする被塗装物を流すに
当たり、前記ベース塗装工程において揮発性の低い溶剤
を用いた油性メタリックベース塗料によるベース塗装を
施すようにしている。このようにすると、ベース塗装工
程において油性メタリックベース塗装が施される被塗装
物の表面に形成された油性メタリックベース塗膜中の溶
剤がプレヒート工程において適度に揮発せしめられるこ
ととなり、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の心配がなくなる
とともに、水性ベース塗料によるベース塗装が行なわれ
る被塗装物は、プレヒート工程にて水分除去された後に
クリア塗装されることとなるところから、両方の被塗装
物において共に良質な上塗り塗膜が得られることとな
る。
請求項2記載の発明では、ベース塗装を行うベース塗
装工程、ベース塗装を加温するプレヒート工程、クリア
塗料による塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工
程を順次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装物に
対して塗装を行う塗装方法において、前記上塗り塗装工
程に油性メタリック塗装を対象とする被塗装物を流すに
当たり、前記プレヒート工程におけるプレヒート時間
を、油性メタリックベース塗料中に含まれる溶剤の揮発
性に対応させて制御するようにしている。このようにす
ると、ベース塗装工程において油性メタリックベース塗
装が施される被塗装物の表面に形成された油性メタリッ
クベース塗膜中の溶剤が、該溶剤の揮発性に応じてプレ
ヒート工程において適度に揮発せしめられることとな
り、乾燥し過ぎによる肌荒れ等の心配がなくなるととも
に、水性ベース塗料によるベース塗装が行なわれる被塗
装物は、プレヒート工程にて水分除去された後にクリア
塗装されることとなるところから、両方の被塗装物にお
いて共に良質な上塗り塗膜が得られることとなる。
(発明の効果) 本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
請求項1記載の発明によれば、ベース塗装を行うベー
ス塗装工程、ベース塗膜を加温するプレヒート工程、ク
リア塗料による塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾
燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装
物に対して塗装を行う塗装方法において、前記上塗り塗
装工程に油性メタリック塗装を対象とする被塗装物を流
すに当たり、前記ベース塗装工程において揮発性の低い
溶剤を含む油性メタリックベース塗料によるベース塗装
を施すようにしているので、ベース塗装工程において油
性メタリックベース塗装が施される被塗装物の表面に形
成された油性メタリックベース塗膜中の溶剤がプレヒー
ト工程において適度に揮発せしめられることとなり、乾
燥し過ぎによる肌荒れ等の心配がなくなるとともに、水
性ベース塗料によるベース塗装が行なわれる被塗装物
は、プレヒート工程にて水分除去された後にクリア塗装
されることとなるところから、両方の被塗装物において
共に良質な上塗り塗膜が得られることとなる。従って、
同一の塗装ラインにおいて油性メタリックベース塗料に
よるベース塗装と水性メタリックベース塗料によるベー
ス塗装を行い得ることとなるという優れた効果がある。
請求項2記載の発明によれば、ベース塗装を行うベー
ス塗装工程、ベース塗膜を加温するプレヒート工程、ク
リア塗料による塗装を行うクリア塗装工程および焼付乾
燥工程を順次配列してなる上塗り塗装工程により被塗装
物に対して塗装を行う塗装方法において、前記上塗り塗
装工程に油性メタリック塗装を対象とする被塗装物を流
すに当たり、前記プレヒート工程におけるプレヒート時
間を、油性メタリックベース塗料中に含まれる溶剤の揮
発性に対応させて制御するようにしているので、ベース
塗装工程において油性メタリックベース塗装が施される
被塗装物の表面に形成された油性メタリックベース塗膜
中の溶剤が、該溶剤の揮発性に応じてプレヒート工程に
おいて適度に揮発せしめられることとなり、乾燥し過ぎ
による肌荒れ等の心配がなくなるとともに、水性ベース
塗料によるベース塗装が行なわれる被塗装物は、プレヒ
ート工程にて水分除去された後にクリア塗装されること
なるところから、両方の被塗装物において共に良質な上
塗り塗膜が得られることとなる。従って、同一の塗装ラ
インにおいて油性メタリックベース塗料によるベース塗
装と水性メタリックベース塗装によるベース塗装を行い
得ることとなるという優れた効果がある。
(実施例) 以下、添付の図面に示す実施例に基づいて、本発明の
塗装方法を説明する。
第1図および第2図には、本発明の塗装方法が採用さ
れる上塗り塗装工程および塗装ラインの概略が示されて
いる。
本実施例は、第2図図示の如き工程により行なわれる
自動車用ボディへの塗装における上塗り塗装方法にかか
るものである。
一般に、自動車用ボディへの塗装工程は、第2図図示
の如く、下塗り塗装工程A、中塗り塗装工程Bおよび上
塗り塗装工程Cを順次配備して行なわれる。
前記下塗り塗装工程Aは、防錆を目的として行う工程
であり、公知の電着塗装法により行なわれる。
前記中塗り塗装工程Bは、下塗り面のピンホールや小
さな凹凸を埋め、上塗り仕上がり外観向上のための表面
調整を行うとともに、外的衝撃に対する下塗り塗膜の保
護、上塗り塗膜を通過してくる水分の下への侵入防止、
上塗りと下塗りとの付着性の向上を図るために行なわれ
る工程であり、通常エアスプレー法あるいは静電塗装法
により行なわれる。
前記上塗り塗装工程Cは、第1図図示の如く、ベース
塗装工程C1、プレヒート工程C2、クリア塗装工程C3およ
び焼付乾燥工程C4からなる上塗り塗装ラインにより構成
されており、これらの工程間を被塗装物(即ち、乗用車
用ボディ)Wが搬送手段により適宜スピード(例えば、
4m/分)で搬送されるようになっている。
ベース塗装工程C1においては、二つの自動塗装装置1,
1による自動塗装と、作業者Mの手動による補正塗装と
が行なわれるようになっている。
該ベース塗装工程C1には、水性メタリックベース塗料
によるベース塗装を行うことを対象とする被塗装物W
と、油性メタリックベース塗料によるベース塗装を行う
ことを対象とする被塗装物Wとが混流状態で搬入されて
くるように構成されている。従って、このベース塗装工
程C1における自動塗装装置1等は、水性メタリックベー
ス塗料あるいは油性メタリックベース塗料による塗装を
選択的に行い得るように構成されている。このベース塗
装工程C1において使用される水性メタリックベース塗料
は、次のような成分組成を有している。
水性アクリル樹脂ワニス(NV30%) 125.0部 樹脂ミクロゲル溶液(ミクロゲル含有量20%) 12.5部 ヘキサトキシメチルメラミン(NV100%) 12.5部 アルミニウムペースト(アルミ含有量20%) 11.5部 P−トルエンスルホン酸のジメチルアミノエタノール塩
20%水溶液 1.0部 脱イオン水 105.0部 ここで、前記水性アクリル樹脂ワニスとしては、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルおよびアクリル酸を共重合し、ジメチ
ルアミノエタノールで中和して得られる水性ワニスが採
用されている。
また、前記ベース塗装工程C1において使用される油性
メタリックベース塗料は、次のような成分組成を有して
いる。
アクリル樹脂ワニス(NV50%) 80.0部 n−ブチルエーテル化メラミン樹脂ワニス(NV60%) 16.7部 アルミニウムペースト(アルミ含有量60%) 11.5部 アクリル系添加剤 0.2部 溶剤 140.0部 ここで、前記アクリル樹脂ワニスは、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸エチル、スチレン、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチルおよびメタクリル酸を共重合して得ら
れる油性ワニスとされており、前記溶剤は、酢酸エチ
ル、トルエン、酢酸ブチル、ブチルセロソルグおよびソ
ルベッソ150からなっている。しかして、前記溶剤の組
成を適当に選択することにより、その揮発性が調整され
得ることとなっている。
例えば、本実施例では、 NO1溶剤 酢酸エチル 15.0部 トルエン 60.0部 酢酸ブチル 30.0部 ブチルセロソルグ 20.0部 ソルベッソ150 15.0部 NO2溶剤 酢酸エチル 10.0部 トルエン 40.0部 酢酸ブチル 20.0部 ブチルセロソルグ 40.0部 ソルベッソ150 30.0部 NO3溶剤 酢酸エチル 10.0部 トルエン 40.0部 酢酸ブチル 20.0部 ブチルセロソルグ 30.0部 ソルベッソ150 40.0部 の3種類の溶剤が使用される。
前記NO1溶剤は、通常の油性メタリックベース塗料に
使用されてきたものと同一組成であり、比較的高い揮発
性を示す。
一方、NO2およびNO3溶剤は、前記NO1溶剤に比べて揮
発性を低く抑えたものとされている。そのために、ブチ
ルセロソルグおよびソルベッソ150の溶剤中の含有量を
相対的に増やしている。なお、本実施例における如く、
ブチルセロソルグおよびソルベッソ150の溶剤中の含有
量を相対的に増やせば、溶剤の揮発性が次第に低く抑え
られることとなるが、その増加量は、溶剤全体の量が14
0部を超えない範囲で適宜選択可能である。
前記プレヒート工程C2においては、該プレヒート工程
C2に設置された3個のプレヒート装置2a,2b,2cを通過す
る過程で、前記ベース塗装工程C1において被塗装物W表
面に形成された水性メタリックベース塗膜あるいは油性
メタリックベース塗膜中に含まれる水分あるいは溶剤分
の適量が加温除去されるようになっている。そして、こ
れらのプレヒート装置2a,2b,2cは、選択的にON、OFF作
動せしめられるようにされている。
前記プレヒート装置2a,2b,2cは、1台の被塗装物Wを
収容し得る程度の長さ寸法に設計されており、1台のみ
のプレヒートが行えるようにされている。
しかして、前記プレヒート装置2a,2b,2cは、塗装ライ
ン全体の情報管理制御を行う中央情報制御装置(図示省
略)からの車種情報信号Kを受けたコントローラ3によ
りON、OFF制御されるように構成されている。具体的に
は、プレヒート装置2a,2b,2cへ温風をそれぞれ供給する
温風供給ダクト4a,4b,4cの途中に介設されたダンパー5
a,5b,5cを、前記コントローラ3からの作動制御信号S1,
S2,S3により開閉制御することによりプレヒート装置2a,
2b,2cのON、OFF制御がなされるようになっている。つま
り、前記ベース塗装工程C1において水性メタリックベー
ス塗装を施された被塗装物Wが送られてきた場合には、
全部のプレヒート装置2a,2b,2cをON状態となして、被塗
装物W表面の水性メタリックベース塗膜からの水分の蒸
発除去を行い、前記ベース塗装工程C1において揮発性の
高いNO1溶剤を用いた油性メタリックベース塗装を施さ
れた被塗装物Wが送られてきた場合には、プレヒート装
置2a,2b,2cのうちの1個のみをON状態となして、被塗装
物W表面の油性メタリックベース塗膜からの適度な溶剤
揮発を行わしめ、前記ベース塗装工程C1において揮発性
の低いNO2あるいはNO3溶剤を用いた油性メタリックベー
ス塗装を施された被塗装物Wが送られてきた場合には、
プレヒート装置2a,2b,2cのうちの選ばれた2個のみをON
状態となして、被塗装物W表面の油性メタリックベース
塗膜からの適度な溶剤揮発を行わしめるようにされてい
る。つまり、本実施例においては、ベース塗装工程C1
おいて油性メタリックベース塗料によるベース塗装を施
された被塗装物Wに対しては、油性メタリックベース塗
料中の溶剤の揮発性に応じて、プレヒート工程C2におけ
る乾燥時間を制御するようにしているのである。
上記制御の態様について、第3図図示のタイムチャー
トを参照して詳述すると、ベース塗装工程C1において水
性メタリックベース塗料によるベース塗装が施された被
塗装物Wの場合、プレヒート工程C2における全部のプレ
ヒート装置2a,2b,2cにおいて被塗装物Wが加温されるこ
ととなっており、点線Xで示すようなベースコートNV
(即ち、ベース塗膜中における固形分と溶剤との割合)
変化が見られる。これによれば、プレヒート工程C2にお
ける水性メタリックベース塗膜中からの水分除去が適度
に行なわれた結果として、クリア塗装後における塗装外
観品質が適正範囲に収まることとなっている。また、ベ
ース塗装工程C1において揮発性の高いNO1溶剤を使用し
た油性メタリックベース塗料によるベース塗装が施され
た被塗装物Wの場合、プレヒート工程C2におけるプレヒ
ート装置2a,2b,2cの選ばれた1個において被塗装物Wが
加温されることとなっており、実線Yで示すようなベー
スコートNV(即ち、ベース塗膜中における固形分と溶剤
との割合)変化が見られる。これによれば、プレヒート
工程C2における油性メタリックベース塗膜中からの溶剤
分揮発が適度に行なわれた結果として、クリア塗装後に
おける塗装外観品質が適正範囲に収まることとなってい
る。なお、この場合、2個以上のプレヒート装置により
被塗装物Wが加温された場合には、溶剤分の揮発し過ぎ
により油性メタリックベース塗膜が過乾燥状態となって
肌荒れ等が発生し、実線Y′で示すように、クリア塗装
後における塗装外観品質が適正範囲外になり、塗装品質
不良となる。さらに、ベース塗装工程C1において揮発性
の低いNO2あるいはNO3溶剤を使用した油性メタリックベ
ース塗料によるベース塗装が施された被塗装物Wの場
合、プレヒート工程C2におけるプレヒート装置2a,2b,2c
の選ばれた2個において被塗装物Wが加温されることと
なっており、破線Zで示すようなベースコートNV(即
ち、ベース塗膜中における固形分と溶剤との割合)変化
が見られる。これによれば、プレヒート工程C2における
油性メタリックベース塗膜中からの溶剤分揮発が適度に
行なわれた結果として、クリア塗装後における塗装外観
品質が適正範囲に収まることとなっている。なお、この
場合、全部のプレヒート装置2a,2b,2cにより被塗装物W
を加温するようにした場合であっても、破線Z′で示す
ように、クリア塗装後における塗装外観品質が適正範囲
に収まることとなっている。
前記クリア塗装工程C3においては、ベース塗装工程C1
にて水性メタリックベース塗膜が形成され、プレヒート
工程C2にて水分の加温除去がなされた被塗装物Wに対し
て行なわれる油性クリア塗料によるクリア塗装と、ベー
ス塗装工程C1にて油性メタリックベース塗膜が形成さ
れ、プレヒート工程C2において適度の溶剤分揮発がなさ
れた被塗装物Wに対して行なわれる油性クリア塗料によ
るクリア塗装とが施される。該クリア塗装は、自動塗装
装置6による自動塗装と、作業者Mの手動による補正塗
装とによって行なわれるようになっている。
該クリア塗装工程C3において使用される油性クリア塗
装は、次のような成分組成を有している。
アクリル樹脂ワニス(NV50%) 70.00部 n−ブチルエーテル化メラミン 25.00部 アクリル系添加剤 0.15部 シリコン系添加剤 0.02部 紫外線吸収剤 1.00部 ソルベッソ100 17.00部 エクソン製ソルベッソ150 7.00部 ここで、前記アクリル樹脂ワニスとしては、スチレ
ン、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ラウリル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルおよびメタクリル酸
を共重合させてなるワニスが採用されている。
このクリア塗装工程C3における塗装は、前記ベース塗
装工程C1において水性メタリックベース塗料によるベー
ス塗装が施された被塗装物Wの場合、表面のメタリック
ベース塗膜における水分量が極めて良好な状態に調整さ
れたものがプレヒート工程C2から搬送されてくるように
なっているため、極めて良好な状態で行なわれる一方、
前記ベース塗装工程C1において油性メタリックベース塗
料によるベース塗装が施された被塗装物Wの場合、プレ
ヒート工程C2において溶剤の揮発性に応じた適量の溶剤
分揮発が行なわれた状態で搬送されてくるようになって
いるため、肌荒れ等のない極めて良好な状態で行なわれ
ることとなる。従って、いずれの場合においても、得ら
れた上塗り塗膜は、極めて優れた美観を呈し且つ耐候性
にも優れたものとなるのである。
前記焼付乾燥工程C4においては、公知の焼付乾燥炉
(図示省略)による塗膜焼付が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施例が適用される上塗り塗装工
程を示す概略平面図、第2図は本発明方法が適用される
塗装ラインのブロック図、第3図は本発明方法における
塗装態様を説明するためのタイムチャートである。 C……上塗り塗装工程 C1……ベース塗装工程 C2……プレヒート工程 C3……クリア塗装工程 C4……焼付乾燥工程 W……被塗装物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース塗装を行うベース塗装工程、ベース
    塗装を加温するプレヒート工程、クリア塗料による塗装
    を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工程を順次配列し
    てなる上塗り塗装工程により被塗装物に対して塗装を行
    う塗装方法であって、前記上塗り塗装工程に油性メタリ
    ック塗装を対象とする被塗装物を流すに当たり、前記ベ
    ース塗装工程において揮発性の低い溶剤を用いた油性メ
    タリックベース塗料によるベース塗装を施すようにした
    ことを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】ベース塗装を行うベース塗装工程、ベース
    塗装を加温するプレヒート工程、クリア塗料による塗装
    を行うクリア塗装工程および焼付乾燥工程を順次配列し
    てなる上塗り塗装工程により被塗装物に対して塗装を行
    う塗装方法であって、前記上塗り塗装工程に油性メタリ
    ック塗装を対象とする被塗装物を流すに当たり、前記プ
    レヒート工程におけるプレヒート時間を、油性メタリッ
    クベース塗料中に含まれる溶剤の揮発性に対応させて制
    御するようにしたことを特徴とする塗装方法。
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