JP2000301058A - メタリック仕上げ法 - Google Patents
メタリック仕上げ法Info
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Abstract
上げ法に関する。 【構成】クリヤもしくは着色塗料(A)、りん片状アル
ミニウムを含有する塗料(B)及びクリヤ塗料(C)を
順次塗装するにあたり、該塗料(B)は、厚さが0.0
1〜0.2μm、アスペクト比が100〜300の薄片
状であるりん片状アルミニウムを含み、かつ塗装膜厚が
硬化塗膜で0.05μm以上乃至1.0μm未満である
ことを特徴とするメタリック仕上げ法。
Description
属光沢を有するメタリック仕上げ法に関する。
膜を、ソリッドカラ−顔料、メタリック顔料及び干渉性
顔料などの色材を用いて着色せしめて、色彩的な意匠性
を付与していたが、近年、色彩的要求は多様化してお
り、色やデザインなどの要求が個性的になりつつあり、
これらの色材では、種々の要求に十分対応できないこと
がある。
塗装し、ついでクリヤ塗料を塗装してなるメタリック塗
膜はすでに公知であり、キラキラとした光輝感を有して
おり、ソリッドカラ−仕上げに比べて意匠性にすぐれて
いるが、このりん片状アルミニウムは塗面に対して平行
に配向していることが理想であるが、実際は不規則に配
向することが多いため、白く、金属光沢感がすぐれ、し
かもフリップフロップ性の強いメタリック塗膜を形成さ
せることは困難であった。
ニウムを用いてメタリック仕上げ法に関し、特に、薄片
状のアルミニウムを使用することにより、白く、金属光
沢感(キラキラ感)がすぐれ、フリップフロップ性が強
く、しかも鏡面仕上げも可能なメタリック塗膜を形成で
きることを見出し、本発明を完成させた。
は着色塗料(A)、りん片状アルミニウムを含有する塗
料(B)及びクリヤ塗料(C)を順次塗装するにあた
り、該塗料(B)は、厚さが0.01〜0.2μm、ア
スペクト比が100〜300の薄片状であるりん片状ア
ルミニウムを含み、かつ塗装膜厚が硬化塗膜で0.05
μm以上乃至1.0μm未満であることを特徴とするメ
タリック仕上げ法が提供される。
クリヤもしくは着色塗料(A)を塗装してなる塗面に、
特定形状のりん片状アルミニウムを含有させた塗料
(B)を硬化塗膜で0.05μm以上乃至1.0μm未
満の膜厚に塗装し、ついでクリヤ塗料(C)を塗装する
ことにより行われる。
して詳細に説明する。
(B)に先立って被塗面に塗装する塗料であり、例え
ば、自動車用などの金属製もしくはプラスチック製の被
塗物に直接、またはカチオン電着塗料などの下塗塗料や
中塗塗料(省略可能)を塗装し、硬化させてなる被塗面
に塗装することができる。
着色透明、着色不透明のいずれでもよく、前2者はその
塗膜を透して被塗面を視認できるが、後者の着色不透明
塗膜は隠蔽性がすぐれ被塗面を視認できない。
分とし、必要に応じて着色顔料を配合してなる既知の熱
硬化性塗料が適用できる。
ば水酸基、エポキシ基、カルボキシル基、アルコキシシ
ラン基礎など)を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから
選ばれた1種以上の基体樹脂と、これらを架橋硬化させ
るためのアルキルエ−テル化したメラミン樹脂、尿素樹
脂、グアナミン樹脂、ブロックされていてもよいポリイ
ソシアネ−ト化合物、エポキシ化合物、カルボキシル基
含有化合物などから選ばれた1種以上の架橋剤成分とか
らなり、該両成分の合計重量を基準に基体樹脂は50〜
90%、架橋剤成分は50〜10%の比率で併用するこ
とが好ましい。
水であっても差支えない。
でき、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カ−ボンブラッ
ク、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムエロ
−、酸化クロム、プルシアンブル−、コバルトブル−、
アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イ
ソインドリン顔料、スレン系顔料、ペリレン顔料などの
無機もしくは有機系のソリッドカラ−顔料;りん片状の
アルミニウム、雲母、金属酸化物で表面被覆した雲母、
雲母状酸化鉄などのメタリック顔料などが包含され、こ
れらは単独で使用するか、もしくは2種以上併用するこ
とができる。
透明、着色透明、着色不透明のいずれでもよいが、この
うち着色不透明であって、特に黒系、茶色系、青色系な
ど濃色塗膜にすると、本発明によって形成されたメタリ
ック仕上げ塗膜のフリップフロップ性が強くなるので好
ましい。
ドカップ#4/20℃)、固形分含有率を20〜30重
量%に調整し、これをエアレススプレ−、エアスプレ
−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で約10〜約30μ
mになるように、上記の被塗面に塗装することができ
る。
要に応じて室温〜100℃で数分間放置したのち、未硬
化の状態で、又は約100〜約180℃、好ましくは約
120〜約160℃で約10〜約40分加熱して架橋硬
化させたのち、該塗面にメタリック塗膜を形成させるた
めの塗料(B)を塗装する。
(A)の塗膜面に塗装する塗料であり、りん片状アルミ
ニウム及び溶剤を必須成分とし、必要に応じて樹脂成
分、着色顔料などを配合してなる塗料であり、しかも該
りん片状アルミニウムとして、厚さが0.01〜0.2
μm、アスペクト比が100〜300の薄片状のものを
使用することが必要である。
ルミニウムは、厚さが0.01〜0.2μm、好ましく
は0.03〜0.1μm、アスペクト比が100〜30
0、好ましくは150〜250の形状、大きさを有する
ことが好ましく、この範囲から逸脱すると、本発明の目
的が達成できないので好ましくない。また、この薄片状
のりん片状アルミニウムの長手方向の寸法は5〜30μ
m、特に10〜20μmが好ましい。一方、メタリック
塗料に使用されている通常のりん片状アルミニウムは、
厚さが0.2μmより大きく、しかもアスペクト比が8
0〜100であって、塗料(B)で使用する薄片状のり
ん片状アルミニウムより肉厚である。かかる薄片状のり
ん片状アルミニムは、例えば、それ自体既知の方法でプ
ラスチックや他の金属などの基材に蒸着し、それを剥離
してなるフィルム状もしくはシ−ト状のもの(厚さは
0.01〜0.2μm、好ましくは0.03〜0.1μ
m)を、粉砕もしくは細断することにより容易に得ら
れ、その表面は平滑性にすぐれている。
溶剤及び(又は)水が使用でき、有機溶剤としては、例
えば、ヘキサン、ヘプタン、キシレン、トルエン、シク
ロヘキサンなどの炭化水素系;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、酢酸
ジエチレングリコ−ルモノメチルエ−テルなどのエステ
ル系;イソプロピルエ−テル、エチレングリコ−ルモノ
メチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノブチルエ−
テルなどのエ−テル系;エチルアルコ−ル、ブチルアル
コ−ル、ヘキシルアルコ−ルなどのアルコ−ル系;メチ
ルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、イソホロ
ン、アセトフェノンなどのケトン系などの通常の塗料用
溶剤が使用できる。
ムと溶剤との比率は、該両成分の合計量を基準に、前者
は1〜10重量%、特に2〜4重量%、後者は99〜9
0重量%、特に98〜96重量%が適している。
び溶剤に加え、さらに、樹脂成分、着色顔料などを必要
に応じて配合することができる。
料(A)の説明で例示したものが好適に使用できる。さ
らにセルロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB)を含有
させると、りん片状アルミニウムの配向性が向上するの
で好ましい。
合比率は特に制限されず、目的に応じて任意に選択でき
るが、例えば、りん片状アルミニウム100重量部あた
り、樹脂成分は100〜1500重量部、特に800〜
1100重量部、着色顔料は0.1〜10重量部、特に
0.1〜3重量部、CABは100〜500重量部、特
に200〜350重量部が適している。
溶剤を必須成分とし、必要に応じて樹脂成分、着色顔料
などを配合してなり、その粘度を5〜17秒(フォ−ド
カップ#4/20℃)、固形分含有率を1〜10重量%
に調整し、これをエアレススプレ−、エアスプレ−、静
電塗装などで、膜厚が固形分塗膜で約0.05μm以上
乃至1μm未満、好ましくは0.2〜0.8μmになる
ように、塗料(A)の硬化もしくは未硬化の塗膜面に塗
装する。
を、必要に応じて室温〜100℃で数分間放置したの
ち、未硬化の状態で、又は約100〜約180℃、好ま
しくは約120〜約160℃で約10分〜約40分加熱
して硬化させたのち、該塗面にクリヤ塗料(C)を塗装
することにより行われる。
ら、りん片状アルミニウムの一部分が飛び出しているこ
とがあるので、クリヤ塗料(C)を塗装する前に、塗料
(B)の塗膜を乾燥又は加熱硬化し、該塗面を布や柔ら
かい刷毛などでワイピング(拭き取る)するなどしてこ
れらを取り除いておくと、より一層鏡面仕上げにすぐれ
た塗面が得られるので好ましい。
させた塗料(B)の塗膜面に塗装する塗料であり、樹脂
成分及び溶剤を必須成分とし、必要に応じて着色顔料な
どを配合してなる透明塗膜を形成する熱硬化性塗料であ
る。
剤及び着色顔料としては、上記の塗料(A)及び塗料
(B)の説明で例示したものが好適に使用できるが、特
に、耐酸性、耐汚染性、耐スリキズ性などのすぐれた塗
膜を形成する塗料を使用することが好ましい。
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率を40
〜60重量%に調整し、これをエアレススプレ−、エア
スプレ−、静電塗装などで膜厚が硬化塗膜で約30〜約
60μmになるように、未硬化もしくは硬化した塗料
(B)の塗膜面に塗装し、必要に応じて室温〜100℃
で数分間放置したのち、約100〜約180℃、好まし
くは約120〜約160℃で約10〜約40分加熱し
て、クリヤ塗膜を架橋硬化させることによって、本発明
のメタリック塗膜が形成される。
として、自動車の車体外板、ホイ−ル、ドアミラ−など
の金属製もしくはプラスチック製の被塗物、またはこれ
らの被塗物にカチオン電着塗料などの下塗塗料や中塗塗
料(省略可能)を塗装し、硬化させてなる被塗物などが
あげられる。そして、これらの被塗物に、塗料(A)、
塗料(B)及びクリヤ塗料(C)を順次塗装して、3コ
−ト1ベイク(3C1B)、3コ−ト2ベイク(3C2
B)又は3コ−ト3ベイク(3C3B)方式により3層
塗膜を形成させることにより、本発明のメタリック仕上
げ法が達成される。
0.01〜0.2μm、アスペクト比が100〜300
の薄片状アルミニウムを含有する塗料(B)及びクリヤ
塗料(C)を順次塗装してなるメタリック塗膜は、白
く、キラキラとした金属光沢感がすぐれ、しかもフリッ
プフロップ性の強いアルミニウム調で、鏡面の金属光沢
を有しており、多様化している色彩的要求に十分満足さ
れる仕上がり外観を有している。
て説明する。部及び%は重量を基準にしており、膜厚は
硬化塗膜についてである。
品名、ポリアミド変性エポキシ樹脂カチオン電着塗料)
の電着塗料浴にりん酸亜鉛処理した鋼板を浸漬し、膜厚
20μmになるように電着塗装し、170℃で20分加
熱して硬化させてから、中塗塗料(「ルーガベーク中塗
り」関西ペイント(株)製、商品名、ポリエステル樹脂
・アミノ樹脂系、有機溶剤型)を膜厚40μmになるよ
うに塗装し140℃で30分加熱して硬化したものを被
塗物とした。
00、酸価7、数平均分子量10000)70部、ブチ
ル化メラミン樹脂30部、カ−ボンブラック3部をトル
エン/キシレン(等重量混合液)中に混合分散して、粘
度を13秒(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含
有率を20%に調整してなる有機溶剤系着色塗料。この
塗料の隠蔽膜厚は12μmである。
(水酸基価100、酸価7、数平均分子量10000)
70部、ブチル化メラミン樹脂30部をトルエン/キシ
レン(等重量混合液)中に混合分散して、粘度を13秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率を20
%に調整してなる有機溶剤系無色透明塗料。
酸価14、数平均分子量30000)75部、メチル・
ブチル化混合エ−テルメラミン樹脂25部、CAB30
部、薄片状りん片状アルミニウム(厚さ0.03〜0.
1μm、アスペクト比150〜250、長手方向の寸法
は10〜20μmの範囲内に含まれるものその配合量)
10部をトルエン/キシレン(等重量混合液)中に混合
分散して、粘度を10秒(フォ−ドカップ#4/20
℃)、固形分含有率を15%に調整してなる有機溶剤系
塗料。
酸基価70、酸価14、数平均分子量30000)75
部、メチル・ブチル化混合エ−テルメラミン樹脂25
部、CAB30部、通常のりん片状アルミニウム(厚さ
0.5〜0.8μm、アスペクト比80〜100、長手
方向の寸法は10〜20μm)10部をトルエン/キシ
レン(等重量混合液)中に混合分散して、粘度を10秒
(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有率を15
%に調整してなる有機溶剤系塗料。
0、酸価10、数平均分子量10000)75部、メチ
ル・ブチル化混合エ−テルメラミン樹脂25部をトルエ
ン/キシレン(等重量混合液)中に混合分散して、粘度
を20秒(フォ−ドカップ#4/20℃)、固形分含有
率40%に調整してなる有機溶剤系塗料。
ることなく、さらに塗料(B−1)又は(B−2)を塗
装し、140℃で30分間加熱して両塗膜を同時に硬化
したのち、ワイピングして該塗面に飛び出しているりん
片状アルミニウムを取り除いてから、クリヤ塗料(C−
1)を塗装し、140℃で30分間加熱して架橋硬化さ
せた。これらの塗装工程及び得られた複層塗膜の性能試
験結果は表1に示した。
OPE LMR100(富士工業製、商品名)を用い
て、SV値とIV値を測定した。SV値が小さく、IV
値が大きいほどフリップフロップ性が顕著であることを
示す。また、目視評価においてFFはフリップフロップ
性であり、○はフリップフロップ性が顕著である、△は
フリップフロップ性が劣る、白さにおいて○は白さが良
好である、△は白さが劣る を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】クリヤもしくは着色塗料(A)、りん片状
アルミニウムを含有する塗料(B)及びクリヤ塗料
(C)を順次塗装するにあたり、該塗料(B)は、厚さ
が0.01〜0.2μm、アスペクト比が100〜30
0の薄片状であるりん片状アルミニウムを含み、かつ塗
装膜厚が硬化塗膜で0.05μm以上乃至1.0μm未
満であることを特徴とするメタリック仕上げ法。 - 【請求項2】上記の塗料(A)、塗料(B)及びクリヤ
塗料(C)を順次塗装するにあたり、塗料(A)及び塗
料(B)を塗装し、該塗膜を硬化せしめ、該塗面をワイ
ピングしてから、クリヤ塗料(C)を塗装することを特
徴とするメタリック仕上げ法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11024899A JP2000301058A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | メタリック仕上げ法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11024899A JP2000301058A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | メタリック仕上げ法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000301058A true JP2000301058A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14530879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11024899A Pending JP2000301058A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | メタリック仕上げ法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000301058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7445667B2 (en) * | 2001-09-06 | 2008-11-04 | Toyo Aluminium Kabushiki Kaisha | Aluminum flake pigment |
CN108699419A (zh) * | 2016-03-02 | 2018-10-23 | 3M创新有限公司 | 包含环氧树脂粘合剂和铝薄片的组合物以及制备其的方法 |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11024899A patent/JP2000301058A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7445667B2 (en) * | 2001-09-06 | 2008-11-04 | Toyo Aluminium Kabushiki Kaisha | Aluminum flake pigment |
US8999054B2 (en) | 2001-09-06 | 2015-04-07 | Toyo Aluminium Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing aluminum flake pigment, aluminum flake pigment obtained by the manufacturing method and grinding media employed for the manufacturing method |
CN108699419A (zh) * | 2016-03-02 | 2018-10-23 | 3M创新有限公司 | 包含环氧树脂粘合剂和铝薄片的组合物以及制备其的方法 |
CN108699419B (zh) * | 2016-03-02 | 2021-07-09 | 3M创新有限公司 | 包含环氧树脂粘合剂和铝薄片的组合物以及制备其的方法 |
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