JP3069301B2 - 複層塗膜形成法 - Google Patents
複層塗膜形成法Info
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Description
【０００１】
【発明の属する分野】本発明は、ハイライト部分の光輝
性がすぐれ、シェ−ド部分の彩度が高い複層塗膜の形成
法に関する。
性がすぐれ、シェ−ド部分の彩度が高い複層塗膜の形成
法に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】これまで、着色塗料（ａ）、
金属酸化物で被覆された雲母粉末またはアルミニウム粉
末を含有する塗料（ｂ）およびクリヤ塗料（ｃ）を塗装
して複層塗膜を形成することは知られている。しかしな
がら該塗料（ｂ）において、上記雲母粉末を含有する塗
料を使用するとハイライト部分の光輝性が十分でなく、
また該雲母粉末とアルミニウム粉末とを併用すると光輝
性は向上するが彩度が十分でないという欠陥がある。
金属酸化物で被覆された雲母粉末またはアルミニウム粉
末を含有する塗料（ｂ）およびクリヤ塗料（ｃ）を塗装
して複層塗膜を形成することは知られている。しかしな
がら該塗料（ｂ）において、上記雲母粉末を含有する塗
料を使用するとハイライト部分の光輝性が十分でなく、
また該雲母粉末とアルミニウム粉末とを併用すると光輝
性は向上するが彩度が十分でないという欠陥がある。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の着色塗
料（ａ）、塗料（ｂ）およびクリヤ塗料（ｃ）からなる
複層塗膜における欠陥を解消し、ハイライト部分の光輝
性がすぐれ、シェ−ド部分の彩度が高い複層塗膜を形成
法することを目的とする。その結果、該塗料（ｂ）に金
属酸化物で被覆された酸化アルミニウム粉末および金属
酸化物で被覆された雲母粉末を含有させることにより目
的が達成できることを見出し、本発明を完成した。
料（ａ）、塗料（ｂ）およびクリヤ塗料（ｃ）からなる
複層塗膜における欠陥を解消し、ハイライト部分の光輝
性がすぐれ、シェ−ド部分の彩度が高い複層塗膜を形成
法することを目的とする。その結果、該塗料（ｂ）に金
属酸化物で被覆された酸化アルミニウム粉末および金属
酸化物で被覆された雲母粉末を含有させることにより目
的が達成できることを見出し、本発明を完成した。
【０００４】すなわち、本発明は、着色塗料（Ａ）、干
渉塗料（Ｂ）およびクリヤ塗料（Ｃ）を塗装して複層塗
膜を形成する方式において、該干渉塗料（Ｂ）が、二酸
化チタン、一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属
酸化物で被覆された酸化アルミニウム粉末、および二酸
化チタン、一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属
酸化物で被覆された雲母粉末を含有する有機溶剤系塗料
であることを特徴とする塗膜形成法に関する。
渉塗料（Ｂ）およびクリヤ塗料（Ｃ）を塗装して複層塗
膜を形成する方式において、該干渉塗料（Ｂ）が、二酸
化チタン、一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属
酸化物で被覆された酸化アルミニウム粉末、および二酸
化チタン、一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属
酸化物で被覆された雲母粉末を含有する有機溶剤系塗料
であることを特徴とする塗膜形成法に関する。
【０００５】以下に本発明について具体的に説明する。
【０００６】着色塗料（Ａ）：干渉塗料（Ｂ）に先立っ
て被塗物に塗装する塗料で、具体的には、樹脂組成物、
着色顔料および有機溶剤を主成分とする液状塗料があげ
られる。該着色顔料は無彩色もしくは有彩色である。
て被塗物に塗装する塗料で、具体的には、樹脂組成物、
着色顔料および有機溶剤を主成分とする液状塗料があげ
られる。該着色顔料は無彩色もしくは有彩色である。
【０００７】樹脂組成物としては、通常の熱硬化性樹脂
組成物が好ましく、例えば、水酸基、カルボキシル基、
ケイ素含有基、エポキシ基、ブロックされていてもよい
イソシアネ−ト基などから選ばれた１種もしくは２種以
上の官能基を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから選ば
れた１種もしくは２種以上の基体樹脂と、これらの官能
基と反応するメラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックされて
いてもよいポリイソシアネ−ト化合物、カルボキシル基
含有化合物、エポキシ基含有化合物などから選ばれた１
種もしくは２種以上の架橋剤からなる混合物があげられ
る。基体樹脂と架橋剤との比率は、該両成分の合計重量
を基準に、基体樹脂は５０〜９０％、特に６５〜８５
％、架橋剤は５０〜１０％、特に３５〜１５％が適して
いる。
組成物が好ましく、例えば、水酸基、カルボキシル基、
ケイ素含有基、エポキシ基、ブロックされていてもよい
イソシアネ−ト基などから選ばれた１種もしくは２種以
上の官能基を有するアクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂などから選ば
れた１種もしくは２種以上の基体樹脂と、これらの官能
基と反応するメラミン樹脂、尿素樹脂、ブロックされて
いてもよいポリイソシアネ−ト化合物、カルボキシル基
含有化合物、エポキシ基含有化合物などから選ばれた１
種もしくは２種以上の架橋剤からなる混合物があげられ
る。基体樹脂と架橋剤との比率は、該両成分の合計重量
を基準に、基体樹脂は５０〜９０％、特に６５〜８５
％、架橋剤は５０〜１０％、特に３５〜１５％が適して
いる。
【０００８】着色顔料として無彩色および有彩色のもの
が使用でき、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カ−ボンブ
ラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロム
エロ−、酸化クロム、プルシアンブル−、コバルトブル
−、などの無機顔料；アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料など有機顔料；などがあげられる。こ
れらは単独でもしくは２種以上併用することが可能であ
る。
が使用でき、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カ−ボンブ
ラック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロム
エロ−、酸化クロム、プルシアンブル−、コバルトブル
−、などの無機顔料；アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料など有機顔料；などがあげられる。こ
れらは単独でもしくは２種以上併用することが可能であ
る。
【０００９】有機溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘ
プタン、キシレン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭
化水素系；酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸エチレングリ
コ−ルモノメチルエ−テル、酢酸ジエチレングリコ−ル
モノメチルエ−テルなどのエステル系；イソプロピルエ
−テル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジエ
チレングリコ−ルモノブチルエ−テルなどのエ−テル
系；エチルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル、ヘキシルア
ルコ−ルなどのアルコ−ル系；メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、イソホロン、アセトフェノン
などのケトン系；などがあげられる。
プタン、キシレン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭
化水素系；酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸エチレングリ
コ−ルモノメチルエ−テル、酢酸ジエチレングリコ−ル
モノメチルエ−テルなどのエステル系；イソプロピルエ
−テル、エチレングリコ−ルモノメチルエ−テル、ジエ
チレングリコ−ルモノブチルエ−テルなどのエ−テル
系；エチルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル、ヘキシルア
ルコ−ルなどのアルコ−ル系；メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、イソホロン、アセトフェノン
などのケトン系；などがあげられる。
【００１０】着色塗料（Ａ）は、これらの樹脂組成物お
よび着色顔料を有機溶剤に混合分散せしめることにより
調製でき、塗装時の固形分含有率を２０〜６０重量％、
好ましくは２５〜５０重量％で、隠蔽膜厚を１５μｍ以
上、好ましくは２０〜５０μｍ、粘度を１０〜３０秒／
フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整しでおくことが好ま
しい。該塗料（Ａ）において着色顔料の配合量はその固
形分含有率および隠蔽膜厚が上記範囲になる量であれば
よく、例えば樹脂組成物の固形分１００重量部あたり
０．１〜１０重量部、特に０．２〜１重量部が適してい
る。
よび着色顔料を有機溶剤に混合分散せしめることにより
調製でき、塗装時の固形分含有率を２０〜６０重量％、
好ましくは２５〜５０重量％で、隠蔽膜厚を１５μｍ以
上、好ましくは２０〜５０μｍ、粘度を１０〜３０秒／
フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整しでおくことが好ま
しい。該塗料（Ａ）において着色顔料の配合量はその固
形分含有率および隠蔽膜厚が上記範囲になる量であれば
よく、例えば樹脂組成物の固形分１００重量部あたり
０．１〜１０重量部、特に０．２〜１重量部が適してい
る。
【００１１】ここで隠蔽膜厚は、ＪＩＳＫ５４００
７．２（２）（ｆ）に規定される白黒の市松模様の隠蔽
力試験紙を軟鋼板に貼り付け、膜厚が連続に変わるよう
に該塗料（Ａ）を傾斜塗りし、乾燥硬化後、拡散昼光の
もとで塗面を目視で観察し、隠蔽力紙の白黒の市松模様
が見えなくなる最小の膜厚（μｍ）を電磁式膜厚計で測
定した値である。
７．２（２）（ｆ）に規定される白黒の市松模様の隠蔽
力試験紙を軟鋼板に貼り付け、膜厚が連続に変わるよう
に該塗料（Ａ）を傾斜塗りし、乾燥硬化後、拡散昼光の
もとで塗面を目視で観察し、隠蔽力紙の白黒の市松模様
が見えなくなる最小の膜厚（μｍ）を電磁式膜厚計で測
定した値である。
【００１２】着色塗料（Ａ）は、自動車外板などの金属
製もしくはプラスチク製の被塗物に直接、もしくはカチ
オン電着塗料などの下塗塗料や通常の中塗塗料（省略可
能）を塗装し、硬化させてなる被塗物に、エアスプレ
−、エアレススプレ−または静電塗装機などで、硬化塗
膜に基く膜厚が隠蔽膜厚以上、例えば１５以上、２０〜
５０μｍになるように塗装する。
製もしくはプラスチク製の被塗物に直接、もしくはカチ
オン電着塗料などの下塗塗料や通常の中塗塗料（省略可
能）を塗装し、硬化させてなる被塗物に、エアスプレ
−、エアレススプレ−または静電塗装機などで、硬化塗
膜に基く膜厚が隠蔽膜厚以上、例えば１５以上、２０〜
５０μｍになるように塗装する。
【００１３】本発明は、このように塗装してなる着色塗
料（Ａ）の未硬化塗面、もしくは１２０〜１７０℃で１
０〜６０分間加熱して硬化させてから干渉塗料（Ｂ）を
塗装する。
料（Ａ）の未硬化塗面、もしくは１２０〜１７０℃で１
０〜６０分間加熱して硬化させてから干渉塗料（Ｂ）を
塗装する。
【００１４】干渉塗料（Ｂ）は着色ベース塗料（Ａ）の
（未）硬化塗面に塗装する、金属酸化物で被覆された酸
化アルミニウム粉末（被覆アルミ）および金属酸化物で
被覆された雲母粉末（被覆雲母）を含有する有機溶剤系
塗料であり、具体的には、樹脂組成物、二酸化チタン、
一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被
覆された酸化アルミニウム粉末、二酸化チタン、一酸化
鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被覆され
た雲母粉末および有機溶剤を主成分とする液状塗料があ
げられる。
（未）硬化塗面に塗装する、金属酸化物で被覆された酸
化アルミニウム粉末（被覆アルミ）および金属酸化物で
被覆された雲母粉末（被覆雲母）を含有する有機溶剤系
塗料であり、具体的には、樹脂組成物、二酸化チタン、
一酸化鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被
覆された酸化アルミニウム粉末、二酸化チタン、一酸化
鉄および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被覆され
た雲母粉末および有機溶剤を主成分とする液状塗料があ
げられる。
【００１５】樹脂組成物としては上記塗料（Ａ）で説明
した基体樹脂と架橋剤との混合物があげられ、これらの
比率は両成分の合計重量を基準に、基体樹脂は５０〜９
０％、特に６５〜８５％、架橋剤は５０〜１０％、特に
３５〜１５％が適している。有機溶剤としては上記塗料
（Ａ）で説明した有機溶剤が好適である。
した基体樹脂と架橋剤との混合物があげられ、これらの
比率は両成分の合計重量を基準に、基体樹脂は５０〜９
０％、特に６５〜８５％、架橋剤は５０〜１０％、特に
３５〜１５％が適している。有機溶剤としては上記塗料
（Ａ）で説明した有機溶剤が好適である。
【００１６】 被覆アルミにおける酸化アルミニウム粉
末は酸化アルミニウム（Ａｌ2Ｏ3）で、アルミナとも称
され、りん片状であり、その厚さは０．１〜１．０μ
ｍ、特に０．２〜０．５μｍ、長手方向寸法は２〜５０
μｍ、特に１０〜３０μｍであることが好ましい。この
酸化アルミニウム粉末の表面を被覆する金属酸化物は二
酸化チタン、一酸化鉄または三酸化二鉄が好ましく、そ
の被覆厚さは０．０１〜１μｍ、特に０．０５〜０．５
μｍが好ましい。該被覆アルミは光輝感を有し、光透過
性で、しかも金属酸化物層により干渉作用も示す。かか
る被覆アルミ自体は既知であり、例えば特開平９−７７
５１２号公報に記載の方法により製造することが可能で
ある。
末は酸化アルミニウム（Ａｌ2Ｏ3）で、アルミナとも称
され、りん片状であり、その厚さは０．１〜１．０μ
ｍ、特に０．２〜０．５μｍ、長手方向寸法は２〜５０
μｍ、特に１０〜３０μｍであることが好ましい。この
酸化アルミニウム粉末の表面を被覆する金属酸化物は二
酸化チタン、一酸化鉄または三酸化二鉄が好ましく、そ
の被覆厚さは０．０１〜１μｍ、特に０．０５〜０．５
μｍが好ましい。該被覆アルミは光輝感を有し、光透過
性で、しかも金属酸化物層により干渉作用も示す。かか
る被覆アルミ自体は既知であり、例えば特開平９−７７
５１２号公報に記載の方法により製造することが可能で
ある。
【００１７】被覆雲母における雲母粉末はりん片状であ
り、その厚さは０．１〜１．０μｍ、特に０．４〜０．
８μｍ、長手方向寸法は２〜５０μｍ、特に１０〜２０
μｍであることが好ましい。また、雲母粉末の表面を被
覆する金属酸化物は二酸化チタン、一酸化鉄または三酸
化二鉄が好ましく、その被覆厚さは０．０１〜１μｍ、
特に０．０５〜０．５μｍが好ましい。また、被覆雲母
の表面を着色顔料などでさらに被覆しても差支えない。
被覆雲母は光輝感を示し、被覆雲母は彩度を現す。
り、その厚さは０．１〜１．０μｍ、特に０．４〜０．
８μｍ、長手方向寸法は２〜５０μｍ、特に１０〜２０
μｍであることが好ましい。また、雲母粉末の表面を被
覆する金属酸化物は二酸化チタン、一酸化鉄または三酸
化二鉄が好ましく、その被覆厚さは０．０１〜１μｍ、
特に０．０５〜０．５μｍが好ましい。また、被覆雲母
の表面を着色顔料などでさらに被覆しても差支えない。
被覆雲母は光輝感を示し、被覆雲母は彩度を現す。
【００１８】干渉塗料（Ｂ）において、被覆アルミと被
覆雲母との比率は、該両成分の合計重量に基き、被覆ア
ルミは１〜９９％、特に１０〜８０％、被覆雲母は９９
〜１％、特に９０〜２０％が好ましい。そして、被覆ア
ルミと被覆雲母との合計量は樹脂組成物の固形分１００
重量部あたり、２〜１０重量部、特に５〜８重量部が好
ましい。
覆雲母との比率は、該両成分の合計重量に基き、被覆ア
ルミは１〜９９％、特に１０〜８０％、被覆雲母は９９
〜１％、特に９０〜２０％が好ましい。そして、被覆ア
ルミと被覆雲母との合計量は樹脂組成物の固形分１００
重量部あたり、２〜１０重量部、特に５〜８重量部が好
ましい。
【００１９】干渉塗料（Ｂ）は、具体的には、樹脂組成
物、被覆アルミおよび被覆雲母を有機溶剤に混合分散せ
しめることにより調製され、塗装時の固形分含有率を２
０〜６０重量％、好ましくは２５〜５０重量％で、粘度
を１０〜３０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整し
でおくことが好ましい。
物、被覆アルミおよび被覆雲母を有機溶剤に混合分散せ
しめることにより調製され、塗装時の固形分含有率を２
０〜６０重量％、好ましくは２５〜５０重量％で、粘度
を１０〜３０秒／フォ−ドカップ＃４／２０℃に調整し
でおくことが好ましい。
【００２０】干渉塗料（Ｂ）は、上記の着色塗料（Ａ）
の（未）硬化塗面に、エアスプレ−、エアレススプレ−
または静電塗装機などで、硬化塗膜に基く膜厚が隠蔽膜
厚以上、例えば１５以上、２０〜７０μｍになるように
塗装する。本発明は、このように塗装してなる干渉塗料
（Ｂ）の未硬化塗面、もしくは１２０〜１７０℃で１０
〜６０分間加熱して硬化させてからクリヤ塗料（Ｃ）を
塗装する。
の（未）硬化塗面に、エアスプレ−、エアレススプレ−
または静電塗装機などで、硬化塗膜に基く膜厚が隠蔽膜
厚以上、例えば１５以上、２０〜７０μｍになるように
塗装する。本発明は、このように塗装してなる干渉塗料
（Ｂ）の未硬化塗面、もしくは１２０〜１７０℃で１０
〜６０分間加熱して硬化させてからクリヤ塗料（Ｃ）を
塗装する。
【００２１】クリヤ塗料（Ｃ）は透明塗膜を形成するも
のであり、具体的には、樹脂組成物および有機溶剤を主
成分とする液状塗料であり、樹脂組成物としては上記塗
料（Ａ）で説明した基体樹脂と架橋剤との混合物があげ
られ、これらの比率は、該両成分の合計重量を基準に、
基体樹脂は５０〜９０％、特に６５〜８５％、架橋剤は
５０〜１０％、特に３５〜１５％が適している。有機溶
剤も上記塗料（Ａ）で説明した有機溶剤があげられる。
のであり、具体的には、樹脂組成物および有機溶剤を主
成分とする液状塗料であり、樹脂組成物としては上記塗
料（Ａ）で説明した基体樹脂と架橋剤との混合物があげ
られ、これらの比率は、該両成分の合計重量を基準に、
基体樹脂は５０〜９０％、特に６５〜８５％、架橋剤は
５０〜１０％、特に３５〜１５％が適している。有機溶
剤も上記塗料（Ａ）で説明した有機溶剤があげられる。
【００２２】クリヤ塗料（Ｃ）には着色顔料やメタリッ
ク顔料は原則として含まないが、透明性を阻害しない限
りにおいてこれらの顔料を含むことは可能である。クリ
ヤ塗料（Ｃ）は、樹脂組成物を有機溶剤に混合分散せし
めることによって調製でき、粘度１０〜３０秒／フォ−
ドカップ＃４／２０℃に調整し、エアスプレ−、エアレ
ススプレ−または静電塗装機などで、干渉塗料（Ｂ）の
（未）硬化塗面に、硬化塗膜に基く膜厚が１５〜７０μ
ｍになるように塗装する。クリヤ塗料（Ｃ）を塗装後、
１２０〜１６０℃で１０〜６０分加熱し硬化させること
により本発明が達成される。
ク顔料は原則として含まないが、透明性を阻害しない限
りにおいてこれらの顔料を含むことは可能である。クリ
ヤ塗料（Ｃ）は、樹脂組成物を有機溶剤に混合分散せし
めることによって調製でき、粘度１０〜３０秒／フォ−
ドカップ＃４／２０℃に調整し、エアスプレ−、エアレ
ススプレ−または静電塗装機などで、干渉塗料（Ｂ）の
（未）硬化塗面に、硬化塗膜に基く膜厚が１５〜７０μ
ｍになるように塗装する。クリヤ塗料（Ｃ）を塗装後、
１２０〜１６０℃で１０〜６０分加熱し硬化させること
により本発明が達成される。
【００２３】本発明は上記着色塗料（Ａ）、干渉塗料
（Ｂ）およびクリヤ塗料（Ｃ）を３コ−ト１ベイク方
式、３コ−ト２ベイク方式または３コ−ト３ベイク方式
による塗装することによって行われる。
（Ｂ）およびクリヤ塗料（Ｃ）を３コ−ト１ベイク方
式、３コ−ト２ベイク方式または３コ−ト３ベイク方式
による塗装することによって行われる。
【００２４】
１．ハイライト部分の光輝性がすぐれ、シェ−ド部分の
彩度が高い複層塗膜が形成できた。
彩度が高い複層塗膜が形成できた。
【００２５】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。
例について説明する。
【００２６】１．着色塗料（Ａ−１）の調製 水酸基含有アクリル樹脂（水酸基価１２０、酸価５、数
平均分子１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラミ
ン樹脂２５部（数平均分子量１０００），酸化チタン１
００部およびカ−ボンブラック０．５部を有機溶剤（酢
酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散し、
固形分含有率５０％、粘度１３秒／フォ−ドカップ＃４
／２０℃、隠蔽膜厚２５μｍの着色塗料（Ａ−１）を得
た。
平均分子１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラミ
ン樹脂２５部（数平均分子量１０００），酸化チタン１
００部およびカ−ボンブラック０．５部を有機溶剤（酢
酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散し、
固形分含有率５０％、粘度１３秒／フォ−ドカップ＃４
／２０℃、隠蔽膜厚２５μｍの着色塗料（Ａ−１）を得
た。
【００２７】２．干渉塗料（Ｂ−１）の調製 水酸基含有アクリル樹脂（水酸基価１００、酸価６、数
平均分子量１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラ
ミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部、被覆アルミ
（注１）６部および被覆雲母（注２）３部を有機溶剤
（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散
し、固形分含有率２５％、粘度１３秒／フォ−ドカップ
＃４／２０℃、隠蔽膜厚１００μｍ以上のメタリック塗
料（Ｂ−１）を得た。
平均分子量１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラ
ミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部、被覆アルミ
（注１）６部および被覆雲母（注２）３部を有機溶剤
（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散
し、固形分含有率２５％、粘度１３秒／フォ−ドカップ
＃４／２０℃、隠蔽膜厚１００μｍ以上のメタリック塗
料（Ｂ−１）を得た。
【００２８】注１：被覆アルミ 酸化アルミニウム粉末（Ａｌ2 Ｏ3 ）の厚さは０．３μ
ｍ、長手方向寸法は１８μｍで、この表面を被覆する金
属酸化物として二酸化チタンを用い、その被覆厚さは
０．４μｍである。
ｍ、長手方向寸法は１８μｍで、この表面を被覆する金
属酸化物として二酸化チタンを用い、その被覆厚さは
０．４μｍである。
【００２９】注２：被覆雲母 雲母粉末（Ａｌ2 Ｏ3 ）の厚さは０．５μｍ、長手方向
寸法は１８μｍで、この表面を被覆する金属酸化物とし
て二酸化チタンを用い、その被覆厚さは０．４μｍであ
る。
寸法は１８μｍで、この表面を被覆する金属酸化物とし
て二酸化チタンを用い、その被覆厚さは０．４μｍであ
る。
【００３０】３．干渉塗料（Ｂ−２）の調製（比較用） 水酸基含有アクリル樹脂（水酸基価１００、酸価６、数
平均分子量１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラ
ミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部、アルミニウ
ム粉末（注３） ２部および被覆雲母（注２） ５部を
有機溶剤（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に
混合分散し、固形分含有率２５％、粘度１３秒／フォ−
ドカップ＃４／２０℃、隠蔽膜厚１００μｍ以上のメタ
リック塗料（Ｂ−１）を得た。
平均分子量１３０００）７５部、ブチルエ−テル化メラ
ミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部、アルミニウ
ム粉末（注３） ２部および被覆雲母（注２） ５部を
有機溶剤（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に
混合分散し、固形分含有率２５％、粘度１３秒／フォ−
ドカップ＃４／２０℃、隠蔽膜厚１００μｍ以上のメタ
リック塗料（Ｂ−１）を得た。
【００３１】注３：アルミニウム粉末 アルミニウム粉末の厚さは０．１μｍ、長手方向寸法は
１８μｍである。
１８μｍである。
【００３２】４．クリヤ塗料（Ｃ−１） 水酸基含有アクリル樹脂（水酸基価８５、酸価３、数平
均分子量１２０００）７５部およびブチルエ−テル化メ
ラミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部を有機溶剤
（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散
し、固形分含有率４０％、粘度２０秒／フォ−ドカップ
＃４／２０℃のクリヤ塗料（Ｃ−１）を得た。
均分子量１２０００）７５部およびブチルエ−テル化メ
ラミン樹脂（数平均分子量１０００）２５部を有機溶剤
（酢酸エチル／キシレン＝１／１ 重量比）に混合分散
し、固形分含有率４０％、粘度２０秒／フォ−ドカップ
＃４／２０℃のクリヤ塗料（Ｃ−１）を得た。
【００３３】４．実施例１および比較例１ 上記着色塗料（Ａ−１）を、金属板（大きさ１００×８
０×０．８ｍｍ）にカチオン電着塗料（「エレクロン９
２００」、関西ペイント社製、商品名、エポキシ樹脂
系）および中塗塗料（「ＥＳプライマ−ＴＰ３７」、関
西ペイント社製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン
樹脂系）を塗装し硬化させてなる被塗物に、エアスプレ
−で塗装し、室温で５分放置後、干渉塗料（Ｂ−１）お
よび（Ｂ−２）をエアスプレ−で塗装し、室温で５分放
置後、クリヤ塗料（Ｃ−１）を塗装し、室温で５分放置
後、１４０℃で３０分加熱して該３層塗膜を同時に硬化
した。
０×０．８ｍｍ）にカチオン電着塗料（「エレクロン９
２００」、関西ペイント社製、商品名、エポキシ樹脂
系）および中塗塗料（「ＥＳプライマ−ＴＰ３７」、関
西ペイント社製、商品名、ポリエステル樹脂・メラミン
樹脂系）を塗装し硬化させてなる被塗物に、エアスプレ
−で塗装し、室温で５分放置後、干渉塗料（Ｂ−１）お
よび（Ｂ−２）をエアスプレ−で塗装し、室温で５分放
置後、クリヤ塗料（Ｃ−１）を塗装し、室温で５分放置
後、１４０℃で３０分加熱して該３層塗膜を同時に硬化
した。
【００３４】これらの塗装工程および得られた塗膜の性
能を表１に示した。
能を表１に示した。
【００３５】
【表１】
【００３６】試験方法はつぎのとおりである。
【００３７】平滑性：目視判定。○は平滑性良好、△は
平滑性やや劣る、×は平滑性著しく劣るを示す。
平滑性やや劣る、×は平滑性著しく劣るを示す。
【００３８】鮮映性：鮮映性測定機「ＰＧＤ−ＩＶ型」
（発売元 日本色彩研究所）を用いて測定した。角度は
５５゜に固定して測定。数値が大きいほど鮮映性が良好
である。
（発売元 日本色彩研究所）を用いて測定した。角度は
５５゜に固定して測定。数値が大きいほど鮮映性が良好
である。
【００３９】彩 度：目視判定。○は彩度良好、△は彩
度やや劣る、×は彩度著しく劣るを示す。
度やや劣る、×は彩度著しく劣るを示す。
【００４０】光輝性：目視判定。○は光輝性良好、△は
光輝性やや劣る、×は光輝性著しく劣るを示す。
光輝性やや劣る、×は光輝性著しく劣るを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09D 7/12 C09D 5/38 B05D 1/36 B05D 5/06 ＣＡ（ＳＴＮ) ＣＡＯＬＤ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ) ＷＰＩＤＳ（ＳＴＮ)
Claims (1)
- 【請求項１】 着色塗料（Ａ）、干渉塗料（Ｂ）および
クリヤ塗料（Ｃ）を塗装して複層塗膜を形成する方式に
おいて、該干渉塗料（Ｂ）が、二酸化チタン、一酸化鉄
および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被覆された
酸化アルミニウム粉末、および二酸化チタン、一酸化鉄
および三酸化二鉄から選ばれた金属酸化物で被覆された
雲母粉末を含有する有機溶剤系塗料であることを特徴と
する塗膜形成法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349204A JP3069301B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複層塗膜形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8349204A JP3069301B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複層塗膜形成法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10183033A JPH10183033A (ja) | 1998-07-07 |
| JP3069301B2 true JP3069301B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=18402184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8349204A Expired - Lifetime JP3069301B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 複層塗膜形成法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3069301B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4651118B2 (ja) * | 2007-02-20 | 2011-03-16 | ブルネエズ株式会社 | 着色木粉の製造方法、着色木粉、色彩面、模様面または絵柄面の製造方法及び色彩面、模様面または絵柄面 |
| JP2011251253A (ja) * | 2010-06-02 | 2011-12-15 | Nippon Paint Co Ltd | 複層塗膜形成方法 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP8349204A patent/JP3069301B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10183033A (ja) | 1998-07-07 |
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