JP2000042487A - 複層塗膜形成方法 - Google Patents

複層塗膜形成方法

Info

Publication number
JP2000042487A
JP2000042487A JP10211023A JP21102398A JP2000042487A JP 2000042487 A JP2000042487 A JP 2000042487A JP 10211023 A JP10211023 A JP 10211023A JP 21102398 A JP21102398 A JP 21102398A JP 2000042487 A JP2000042487 A JP 2000042487A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coating film
coating material
paint
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10211023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4138953B2 (ja
Inventor
Koji Maekawa
浩二 前川
Kazuo Minagawa
和男 皆川
Toshiaki Inoue
敏明 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP21102398A priority Critical patent/JP4138953B2/ja
Publication of JP2000042487A publication Critical patent/JP2000042487A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4138953B2 publication Critical patent/JP4138953B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な光干渉性顔料の配合量を少なくし、か
つ光干渉性などの意匠性のすぐれた複層塗膜の形成方法
に関する 【構成】 濃色塗膜形成塗料(A)、酸化チタンまたは
酸化鉄で被覆されたシリカフレ−クを樹脂固形分100
重量部あたり、0.1〜2重量部含有し、かつ下地隠蔽
膜厚が40μm以上である光干渉性塗膜形成塗料(B)
および透明塗膜形成クリヤ塗料(C)を塗装することを
特徴する複層塗膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高価な光干渉性顔
料の配合量を少なくし、かつ光干渉性などの意匠性のす
ぐれた複層塗膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車外板部に、酸化チタン
または酸化鉄で被覆されたシリカフレ−クを光干渉性顔
料として含有せしめた塗料、およびクリヤ塗料を塗装し
て、光干渉性の上塗り複層塗膜を形成することはすでに
公知である。特にこのシリカフレ−クを含む光干渉性顔
料は、雲母などの他の干渉性顔料に比べて多色性で意匠
的にすぐれた塗膜を形成するが、かかる効果を得るため
に多量に配合しなければならず、この顔料自体高価であ
り、そのために塗料コストが非常に高くなり、すぐれた
意匠性効果を十分に発揮できないという欠陥を有してい
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリカフレ−
クを含む光干渉性顔料の配合量を少なくして塗料コスト
を低減せしめ、しかもこの顔料が有する光干渉性多色効
果などの意匠性のすぐれた複層上塗り塗膜を形成する方
法に関する。その特徴は、濃色上塗り塗膜面にシリカフ
レ−クを含む光干渉性顔料含有塗料を塗装すると、この
光干渉性顔料を少なくしても、多色効果などをなんら低
下させずに光干渉性のすぐれた上塗り塗膜が形成できる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0004】しかして本発明は、濃色塗膜形成塗料
(A)、酸化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフ
レ−ク(以下、被覆シリカフレ−クという)を樹脂固形
分100重量部あたり、0.1〜2重量部含有し、かつ
下地隠蔽膜厚が40μm以上である光干渉性塗膜形成塗
料(B)および透明塗膜形成クリヤ塗料(C)を塗装す
ることを特徴する複層塗膜形成方法が提供される。
【0005】以下に、本発明の方法について詳細に説明
する。
【0006】濃色塗膜形成塗料(A):濃色塗膜を形成
する塗料であり、特に、Hunter Lab系でのL
値(明度)が20以下の濃色塗膜を形成する液状塗料が
好適である。このものは、光干渉性塗膜形成塗料(B)
に先立って被塗面に塗装する。
【0007】濃色塗膜形成塗料(A)は、熱硬化性樹脂
組成物、着色顔料および溶剤を含有する液状塗料であ
り、その硬化塗膜は黒色系、紺色系、褐色系などの濃色
に着色されており、Hunter Lab系でのL値
(明度)が20以下、特に10〜1の範囲内に含まれる
ことが好ましく、L値が20より大きくなると(淡色に
なる)、塗料(B)の被覆シリカフレ−クによる光干渉
性が低下するので好ましくない。
【0008】塗料(A)の塗膜の色調は隣接する上層の
塗料(B)の光干渉性塗膜を透して見ることができるの
で、これらの両塗料を塗り重ねた複層塗膜を目視観察す
ると、下層の塗料(A)塗膜が濃色であるために、上層
の塗料(B)塗膜中の被覆シリカフレ−クが少量であっ
ても効率よく光干渉して、この被覆シリカフレ−クが有
する多色効果などの効果を十分に発揮することができ
る。塗料(A)塗膜のL値が20より大きくなるとこの
塗膜からの反射光が多くなるので、塗料(B)塗膜中の
被覆シリカフレ−クが少量では光干渉が弱くなり、多色
効果が殆ど見られなくなる。
【0009】熱硬化性樹脂組成物として、水酸基などの
架橋性官能基を1分子中に2個以上有するポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂などの基体樹脂およ
びメラミン樹脂、尿素樹脂、(ブロック)ポリイソシア
ネ−ト化合物などの架橋剤からなる組成物が好適に使用
できる。
【0010】着色顔料は、塗料(A)の塗膜のL値を2
0以下に調色するためのものであり、通常の塗料用ソリ
ッドカラ−顔料が使用でき、例えば、チタン白、亜鉛
華、カ−ボンブラック、モリブデ−トオレンジ、ベンガ
ラ、ナフト−ル系、ピラゾロン系、ベンツイミダゾロン
系、アントラキノン系、チオインジゴ系、ペリレン系、
キナクリドン系、チタンイエロ−、モノアゾ系、ジスア
ゾ系、縮合アゾ系、アンソラピリミジン系、コバルトグ
リ−ン、フタロシアニングリ−ン、群青、コバルトブル
−、フタロシアニンブル−、コバルトバイオレットなど
の無機系および有機系の顔料があげられる。さらに、ア
ルミニウムなどの金属フレ−ク、金属酸化物被覆雲母フ
レ−ク、雲母フレ−ク、板状酸化鉄顔料、板状グラファ
イト顔料などの薄片光輝性顔料(メタリック顔料)をこ
れらのソリッドカラ−顔料と併用することができる。こ
れらの顔料を適宜組み合わせて塗料(A)の塗膜のL値
を20以下に調製する。
【0011】さらに、硫酸バリウム、炭酸バリウム、ク
レ−、タルク、シリカなどの無着色の体質顔料も併用で
きる。溶剤としては有機溶剤および(または)水などが
使用できる。有機溶剤は、通常の塗料用溶剤が好まし
く、炭化水素系、アルコ−ル系、エステル系、エ−テル
系、ケトン系などがあげれる。
【0012】塗料(A)は、これらの熱硬化性樹脂組成
物および着色顔料を溶剤に溶解もしくは分散せしめるこ
とにより得られるが、さらに必要に応じて沈降防止剤、
塗面調整剤、紫外線安定剤、付着付与剤などを適宜含有
せしめることができる。
【0013】また、塗料(A)の下地隠蔽膜厚は硬化塗
膜で10〜40μmの範囲が適している。ここで、下地
隠蔽膜厚とは該塗膜を透して隣接する下層の白黒市松模
様が見えなくなる最小硬化膜厚のことである。
【0014】塗料(A)は、金属製もしくはプラスチッ
ク製の自動車または電気製品の外板部などの被塗物に直
接に塗装することは可能であるが、下塗り塗料や中塗り
塗料(省略可能)などをあらかじめ塗装し硬化させてな
る被塗物に塗装することが好ましい。
【0015】塗料(A)の粘度を10〜40秒/フォ−
ドカップ#4/20℃に調整し、エアスプレ−、エアレ
ススプレ−、静電方式などで噴霧塗装し、その膜厚は硬
化塗膜を基準に、下地隠蔽膜厚(10〜40μm)また
はそれ以上であることが好ましい。
【0016】本発明では、塗料(A)の塗膜を約120
〜160℃で10〜40分加熱し硬化させてからまたは
未硬化の状態で、該塗面に光干渉性塗膜形成塗料(B)
を塗装する。
【0017】光干渉性塗膜形成塗料(B):塗料(A)
の硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する塗料であり、酸
化チタンまたは酸化鉄で被覆されたシリカフレ−ク(被
覆シリカフレ−ク)を樹脂固形分100重量部あたり、
0.1〜2重量部含有し、かつ下地隠蔽膜厚が40μm
以上である光干渉性塗膜形成塗料である。
【0018】被覆シリカフレ−クは、不規則な平らなり
ん片状で、雲母粉末のような光干渉顔料では見られない
二色効果を始めとする劇的な視覚的効果をもたらすこと
がき、これを含有せしめた塗膜は、光の入射角の変動ま
たは観察方向(すなわち反射角度)により緑色〜赤紫
色、金色〜橙色に変化することができる。
【0019】被覆シリカフレ−ク自体は既知の顔料であ
り、りん片状シリカ(SiO2 を主成分としている)の
表面を酸化チタン(TiO2 )および(または)酸化鉄
(Fe2 3 )で公知の方法で被覆することによって得
られる。りん片状シリカの長手方法寸法は2〜40μ
m、特に10〜30μm、その厚さは0.3〜3μmが
適している。また、りん片状シリカの表面を被覆する酸
化チタンおよび(または)酸化鉄の厚さは20〜200
μm、特に20〜80μmの範囲内が好ましい。塗料
(B)は、被覆シリカフレ−クを樹脂固形分100重量
部あたり、0.1〜2重量部含有し、かつ下地隠蔽膜厚
が40μm以上である光干渉性塗膜を形成する塗料であ
る。
【0020】塗料(B)は、被覆シリカフレ−ク、熱硬
化性樹脂組成物および溶剤を含有する液状塗料であり、
さらに必要に応じて着色顔料、メタリック顔料、沈降防
止剤、塗面調整剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを
含有せしめることができる。これらのうち、熱硬化性樹
脂組成物、溶剤、着色顔料およびメタリック顔料などは
塗料(A)で例示したものが好適に使用できる。
【0021】また、塗料(B)における被覆シリカフレ
−クの配合量は、熱硬化性樹脂組成物100重量部(固
形分)あたり、0.1〜2重量部、特に0.3〜1重量
部が適している。この配合量は、これまで一般的な配合
量とされている5〜10重量部に比べて極めて少量であ
り、低コストにすることができた。
【0022】塗料(B)は、上記した成分を溶剤(有機
溶剤および/または水)に溶解もしくは分散せしめるこ
とにより得ることができ、その下地隠蔽膜厚は硬化塗膜
で40μm以上、特に50〜300μmの範囲が適して
いる。
【0023】塗料(B)は、上塗り塗料(A)の硬化も
しくは未硬化の塗面に塗装する。具体的には、粘度を1
0〜40秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整し、こ
れをエアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式などに
より、硬化塗膜を基準に、上記の隠蔽膜厚以下、特に5
〜35μmの膜厚に塗装することが好ましい。
【0024】本発明では、塗料(B)を塗装後、約12
0〜160℃で10〜40分加熱して硬化させてから、
または硬化させずに未硬化の状態で、該塗面に透明塗膜
形成クリヤ塗料(C)を塗装する。
【0025】クリヤ塗料(C):塗料(B)の硬化もし
くは未硬化の塗面に塗装する、透明塗膜を形成する塗料
である。
【0026】具体的には、熱硬化性樹脂組成物および溶
剤(有機溶剤および/または水)を含有する液状塗料で
あり、さらに必要に応じて着色顔料、メタリック顔料、
沈降防止剤、塗面調整剤、紫外線吸収剤などを適宜含有
せしめることができる。着色顔料およびメタリック顔料
は、該透明塗膜の透明性を阻害しない程度に配合するこ
とが好ましい。これらの熱硬化性樹脂組成物、溶剤、着
色顔料およびメタリック顔料などは上塗り塗料(A)の
説明で例示したものが好適に使用できる。
【0027】塗料(C)は、上記の各成分を溶剤に溶解
もしくは分散せしめることにより得られ、塗料(B)の
硬化もしくは未硬化の塗面に塗装する。塗料(C)の粘
度を10〜40秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整
し、これをエアスプレ−、エアレススプレ−、静電方式
などにより、硬化塗膜を基準に、20〜50μmの膜厚
になるように塗装することが好ましい。塗料(C)を塗
装後、約120〜160℃で10〜40分加熱して塗膜
を硬化させることにより、本発明の方法が達成される。
【0028】本発明において、塗料(A)、塗料(B)
および塗料(C)を塗装するにあたり、これらの塗料を
3コ−ト1ベイク方式、3コ−ト2ベイク方式および3
コ−ト3ベイク方式などで塗装できるが、特に、塗料
(A)を塗装し、加熱硬化後、塗料(B)および塗料
(C)をウエットオンウエットで塗装し、ついで加熱し
てこの両塗膜を硬化せしめる3コ−ト2ベイク方式が特
に好適である。
【0029】
【発明の効果】高価な被覆シリカフレ−クの配合量を少
なくして塗料コストを低減し、しかも被覆シリカフレ−
クが有する多色効果などの視覚的効果をなんら低下させ
ない光干渉性などの意匠性のすぐれた複層塗膜の形成す
ることができた。
【0030】以下に、本発明に関する実施例および比較
例について説明する。部および%は重量に基いている。
また、膜厚は硬化塗膜を基準にしたものである。
【0031】1.試 料 1)被塗物:脱脂した鋼板にカチオン電着塗料(「エレ
クロン9200」、関西ペイント社製、商品名、エポキ
シ樹脂系)を膜厚20μmに塗装し、170℃で30分
加熱して硬化し、ついで中塗り塗料(「ル−ガベ−クK
PX−60 N−2」、関西ペイント社製、商品名、ポ
リエステル樹脂・メラミン樹脂系)を膜厚30μmに塗
装し、140℃で30分加熱し硬化したものを被塗物と
した。
【0032】2)濃色塗膜形成塗料(A) a):水酸基含有ポリエステル樹脂70部とブチルエ−
テル化メラミン樹脂30部からなる熱硬化性樹脂組成物
100部(固形分)あたり、カ−ボンブラックMA−1
00(三菱化成工業社製、商品名)3部、FASTGE
N SUPERRED 380R(大日本インキ化学工
業社製、商品名)3部、フタロシアニンブル−5240
K(大日精化工業社製、商品名)1部の割合で、有機溶
剤(スワゾ−ル1500/スワゾ−ル1000/キシレ
ン/ブチルセロソルブ=10/40/30/20 重量
比)に混合し、粘度20秒/フォ−ドカップ#4/20
℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は20μm
で、塗膜のL値は3であった。「スワゾ−ル150
0」、「スワゾ−ル1000」はコスモ石油社製の商品
名で、芳香族系炭化水素溶剤である。
【0033】b):水酸基含有ポリエステル樹脂70部
とブチルエ−テル化メラミン樹脂30部からなる熱硬化
性樹脂組成物100部(固形分)あたり、カ−ボンブラ
ックMA−1001.5部、フタロシアニンブル−52
40K 1部、TITANIUM DIOXIDE J
R−701(帝国化工社製、商品名)8部の割合で、有
機溶剤(スワゾ−ル1500/スワゾ−ル1000/キ
シレン/ブチルセロソルブ=10/40/30/20
重量比)に混合し、粘度20秒/フォ−ドカップ#4/
20℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は20
μmで、塗膜のL値は12であった。
【0034】c):水酸基含有ポリエステル樹脂70部
とブチルエ−テル化メラミン樹脂30部からなる熱硬化
性樹脂組成物100部(固形分)あたり、カ−ボンブラ
ックMA−100 2部、FASTGEN SUPER
RED 380R 3部、フタロシアニンブル−52
40K 1部、TITANIUM DIOXIDEJR
−701 13部の割合で、有機溶剤(スワゾ−ル15
00/スワゾ−ル1000/キシレン/ブチルセロソル
ブ=10/40/30/20 重量比)に混合し、粘度
20秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調整して得た。
この塗料の下地隠蔽膜厚は20μmで、塗膜のL値は2
5であった。比較用。
【0035】3)光干渉性塗膜形成塗料(B) a):水酸基含有アクリル樹脂70部とブチルエ−テル
化メラミン樹脂30部からなる熱硬化性樹脂組成物10
0部(固形分)あたり、被覆シリカフレ−ク(りん片状
シリカの長手方法寸法は15〜20μm、厚さは0.5
〜1μmで、その表面を被覆する酸化チタンの厚さは4
0〜50μm)を0.5部、カ−ボンブラックMA−1
00(三菱化成工業社製、商品名)0.3部の割合で、
有機溶剤(トルエン/キシレン/酢酸エチル=40/2
0/40 重量比)に混合し、粘度12秒/フォ−ドカ
ップ#4/20℃に調整して得た。この塗料の下地隠蔽
膜厚は55μmである。
【0036】b):水酸基含有アクリル樹脂70部とブ
チルエ−テル化メラミン樹脂30部からなる熱硬化性樹
脂組成物100部(固形分)あたり、被覆シリカフレ−
ク(りん片状シリカの長手方法寸法は15〜20μm、
厚さは0.5〜1μmで、その表面を被覆する酸化鉄の
厚さは40〜50μm)0.8部、カ−ボンブラックM
A−100 0.2部の割合で、有機溶剤(トルエン/
キシレン/酢酸エチル=40/20/40 重量比)に
混合し、粘度12秒/フォ−ドカップ#4/20℃に調
整して得た。この塗料の下地隠蔽膜厚は60μmであ
る。
【0037】4)クリヤ塗料(C) 水酸基含有アクリル樹脂70部とブチルエ−テル化メラ
ミン樹脂30部からなる熱硬化性樹脂組成物を有機溶剤
(トルエン/キシレン/酢酸エチル=40/20/40
重量比)に混合し、粘度25秒/フォ−ドカップ#4
/20℃に調整して得た。
【0038】2.実施例および比較例 上記の被塗物に、塗料(A)をエアスプレ−により30
μmの膜厚になるように塗装し、室温で3分放置してか
ら、140℃で30分加熱して該塗膜を硬化させてか
ら、その塗面に塗料(B)をエアスプレ−により20μ
mの膜厚になるように塗装し、室温で3分放置してか
ら、その塗面に、クリヤ塗料(C)をエアスプレ−によ
り35μmの膜厚になるように塗装し、室温で3分放置
してから、140℃で30分加熱して、これらの2層塗
膜を同時に硬化させた。
【0039】かくして得られた塗装板を用いて塗膜の性
能試験を行った。その結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】表1における性能試験方法および評価基準
はつぎのとおりである。
【0042】*1)L値:上塗り塗料(A)の単独塗膜
(膜厚30μm)のHunter Lab系でのL値
(明度)であり、MINOLTA測色計CR331(ミ
ノルタ社製、商品名)で測定した。
【0043】*2)意匠性:塗料(A)、(B)および
(C)を塗装し、加熱硬化してなる塗膜面に対して、4
5゜の角度で人口太陽灯(「人口太陽灯XC−100
A」セリック社製、商品名)を当てて、正面色(反射角
0゜)とハイライト(反射角60゜)との色変化を観察
した。○は色変化が大きく意匠性が非常に優れている、
△は色変化は少し見られるが意匠性は劣っている、×は
色変化は全くなく意匠性は非常に劣っていることを示
す。
【0044】*3)耐候性:キセノンウエザオメ−タ
(スガ試験機社製)で1440時間試験後の塗面の色変
化をMINOLTA測色計CR331で測定した。数値
の小さいほど色変化が少ないことを示す。
【0045】*4)耐湿性:温度50℃、かつ湿度95
%以上に保持しているブリスタボックスに試験板を入
れ、120時間経過後の塗面状態(ツヤびけやブリスタ
などの発生の有無)およびゴバン目付着性(2×2mm
ゴバン目100個、セロハンテ−プ剥離)を観察した。
塗面状態において、○はツヤびけやブリスタなどの発生
が全く認められない、△はツヤびけやブリスタなどの発
生が少し認められた、×はツヤびけやブリスタなどの発
生が多く認められたことを示す。付着性において、○は
ゴバン目塗膜の剥離が全く認められない、△は1〜5個
のゴバン目塗膜の剥離が認められ、×は6個以上のゴバ
ン目塗膜の剥離が認められたことを示す。
【0046】*5)光 沢:60゜鏡面反射率(%)で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE03 AE06 CB01 CB06 DA06 DB02 EA19 EA43 EB32 EB35 EC01 EC02 EC03 EC11 EC23 EC54 4J038 EA011 HA446 KA15 KA20 PA07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃色塗膜形成塗料(A)、酸化チタンま
    たは酸化鉄で被覆されたシリカフレ−クを樹脂固形分1
    00重量部あたり、0.1〜2重量部含有し、かつ下地
    隠蔽膜厚が40μm以上である光干渉性塗膜形成塗料
    (B)および透明塗膜形成クリヤ塗料(C)を塗装する
    ことを特徴する複層塗膜形成方法。
JP21102398A 1998-07-27 1998-07-27 複層塗膜形成方法 Expired - Fee Related JP4138953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21102398A JP4138953B2 (ja) 1998-07-27 1998-07-27 複層塗膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21102398A JP4138953B2 (ja) 1998-07-27 1998-07-27 複層塗膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000042487A true JP2000042487A (ja) 2000-02-15
JP4138953B2 JP4138953B2 (ja) 2008-08-27

Family

ID=16599084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21102398A Expired - Fee Related JP4138953B2 (ja) 1998-07-27 1998-07-27 複層塗膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4138953B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000086943A (ja) * 1998-09-10 2000-03-28 Nippon Paint Co Ltd 2色性塗料組成物
JP2011025101A (ja) * 2009-07-21 2011-02-10 Nippon Paint Co Ltd 光輝性複層塗膜の形成方法
JP2011225652A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及び塗膜形成方法
WO2023076796A1 (en) * 2021-10-28 2023-05-04 Ppg Industries Ohio, Inc. Coating systems, films, and articles for radar transmission, methods of manufacture and use thereof

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000086943A (ja) * 1998-09-10 2000-03-28 Nippon Paint Co Ltd 2色性塗料組成物
JP2011025101A (ja) * 2009-07-21 2011-02-10 Nippon Paint Co Ltd 光輝性複層塗膜の形成方法
JP2011225652A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及び塗膜形成方法
WO2023076796A1 (en) * 2021-10-28 2023-05-04 Ppg Industries Ohio, Inc. Coating systems, films, and articles for radar transmission, methods of manufacture and use thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP4138953B2 (ja) 2008-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4727411B2 (ja) 複層塗膜の形成方法
JP2005508752A (ja) 色及び効果を付与する重ね塗り塗膜の製造方法
JP2002086057A (ja) 複層メタリック塗膜形成方法
KR20050047475A (ko) 도장 방법
JP2007023064A (ja) メタリック塗料組成物、塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JP2004358329A (ja) 金属調光輝性塗膜形成方法
US5049442A (en) Opalescent coatings containing foamed metal oxides
JP2000042487A (ja) 複層塗膜形成方法
JP4971611B2 (ja) メタリック塗料組成物、複層塗膜形成方法、塗膜構造及び塗装物品
JPH11106686A (ja) メタリック仕上げ法
JPH11262727A (ja) 複層上塗り塗膜形成方法
JPH10192776A (ja) 複層塗膜形成方法
JP2000051780A (ja) 複層塗膜形成方法
JP4138954B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP2002301426A (ja) 複層塗膜形成方法
US6017589A (en) Process for formation of coating film
JPH10330657A (ja) メタリック塗料および複層塗膜形成法
JP2005007219A (ja) 光輝性塗膜の形成方法
JP2004313983A (ja) 光輝性複層塗膜形成方法
JP3069301B2 (ja) 複層塗膜形成法
JPH111641A (ja) 複層塗膜形成法
JPH05132635A (ja) グアニンを含む微妙なつやの金属性塗料
JP3758105B2 (ja) 複層塗膜形成法
JP2000176364A (ja) 複層塗膜形成方法
JPH1110081A (ja) 複層塗膜形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees