JP2001149857A - メタリック塗膜形成方法 - Google Patents

メタリック塗膜形成方法

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JP2001149857A
JP2001149857A JP33866399A JP33866399A JP2001149857A JP 2001149857 A JP2001149857 A JP 2001149857A JP 33866399 A JP33866399 A JP 33866399A JP 33866399 A JP33866399 A JP 33866399A JP 2001149857 A JP2001149857 A JP 2001149857A
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Takashi Murai
貴志 村井
Terukazu Shibata
輝一 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メタリック塗料及びクリヤ塗料を用いて3コー
ト2ベイク方式(3C2B)又は4コート2ベイク方式
(4C2B)で塗装してなる、メタルムラの発生がな
く、しかもフリップ・フロップ性の優れたメタリック塗
膜の形成方法に関する。 【解決手段】メタリック塗料(A)を塗装し、必要に応
じてクリヤ塗料(B)を塗装した後、硬化してから、さ
らにメタリック塗料(C)及びクリヤ塗料(D)を塗装
し、両塗膜を硬化してなるメタリック塗膜であって、メ
タリック塗料(C)の塗装膜厚が5〜13μmで、かつ
隠蔽膜厚以下であることを特徴とするメタリック塗膜形
成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタリック塗料及
びクリヤ塗料を用いて3コート2ベイク方式(3C2
B)又は4コート2ベイク方式(4C2B)で塗装して
メタリック塗膜を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】メタリック塗料及びクリヤ塗
料を用いて2コート1ベイク方式(2C2B)で塗装し
てメタリック塗膜を形成する方法に関してはすでに公知
である。この方法において、メタリック塗膜の膜厚は、
下地を隠蔽し平滑性を維持するために、通常、15〜2
0μmの範囲内であることが多い。しかしながら、この
膜厚では、その塗膜内でメタリック顔料の配向が乱れて
メタルムラが発生しやすく、フリップ・フロップ性(F
/F性)が不十分であるという欠陥を有している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した欠陥
の解消を目的としており、鋭意研究の結果、メタリック
塗面に、直接又はクリヤ塗膜を介して、さらにメタリッ
ク塗料を薄膜でかつ隠蔽膜厚以下に塗装することによっ
てその目的が達成できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0004】すなわち、本発明は、メタリック塗料
(A)を塗装し、硬化してから、さらにメタリック塗料
(C)及びクリヤ塗料(D)を塗装し、両塗膜を硬化し
てなるメタリック塗膜であって、メタリック塗料(C)
の塗装膜厚が5〜13μmで、かつ隠蔽膜厚以下である
ことを特徴とするメタリック塗膜形成方法[本方法
(1)]に関する。
【0005】また、本発明は、メタリック塗料(A)及
びクリヤ塗料(B)を塗装し、両塗膜を硬化してから、
さらにメタリック塗料(C)及びクリヤ塗料(D)を塗
装し、両塗膜を硬化してなるメタリック塗膜であって、
メタリック塗料(C)の塗装膜厚が5〜13μmで、か
つ隠蔽膜厚以下であることを特徴とするメタリック塗膜
形成方法[本方法(2)]に関する。
【0006】以下に、本発明のメタリック塗膜形成方法
について、具体的に説明をする。
【0007】本方法(1):メタリック塗料(A)を塗
装し、硬化してから、さらにメタリック塗料(C)及び
クリヤ塗料(D)を塗装し、両塗膜を硬化してなるメタ
リック塗膜であって、メタリック塗料(C)の塗装膜厚
が5〜13μmで、かつ隠蔽膜厚以下であることを特徴
とするメタリック塗膜形成方法。
【0008】メタリック塗料(A)は、基体樹脂、架橋
剤、メタリック顔料、溶剤を含有する液状塗料であり、
光輝感のある塗膜を形成する。基体樹脂としては、例え
ば、水酸基などの架橋性官能基を有するアクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などがあげられ、架橋
剤としてはかかる官能基と反応しうるメラミン樹脂、
(ブロック)ポリイソシアネート化合物などがあげられ
る。基体樹脂と架橋剤との構成比率は。この両成分の合
計固形分重量に基いて、前者は50〜90%、特に65
〜80%、後者は50〜10%、特に35〜20%の範
囲内が適している。メタリック顔料としては、例えば、
フレーク状のアルミニウム、ステンレス、真ちゅうなど
の金属製粉末があげられる。これらのメタリック顔料の
配合比率は、基体樹脂と架橋剤との合計固形分100重
量部あたり、5〜30重量部、特に10〜25重量部の
範囲内が適している。溶剤としては、通常の塗料用の有
機溶剤が好適に使用できる。メタリック塗料(A)に
は、さらに着色顔料、光干渉性顔料、体質顔料、沈降防
止剤、触媒などを適宜に含有せしめることができる。
【0009】塗装時におけるメタリック塗料(A)の固
形分含有率は5〜25重量%、特に10〜20重量%、
隠蔽膜厚は5〜25μm、特に10〜20μmが適して
いる。
【0010】本発明における「隠蔽膜厚」は、白黒の市
松模様の被塗面に目的とする塗料を塗装し、その塗膜を
透して白黒模様が目視できない最小膜厚(硬化塗膜)の
ことであり、この膜厚が薄くなるほど隠蔽性がすぐれて
いることを意味する。
【0011】本方法(1)では、メタリック塗料(A)
は、金属製又はプラスチック製の被塗物に直接、又は下
塗り塗料、さらに必要に応じて中塗り塗料を塗装してな
る塗面に塗装することができる。被塗物として、例え
ば、自動車車体、家庭用電気製品などの外板部があげら
れ、これらの表面はあらかじめ既知の方法で化成処理し
ておくことが好ましい下塗り塗料及び中塗り塗料として
はそれぞれ既知のものが使用でき、メタリック塗料
(A)はこれらの塗膜を硬化してから塗装することが適
している。
【0012】メタリック塗料(A)の塗装は、エアスプ
レー、エアレススプレー、静電塗装などによって行わ
れ、その膜厚は隠蔽膜厚以上であることが好ましいが、
それ以下であっても、後記のメタリック塗料(C)の塗
膜との合計膜厚で下地を隠蔽することが可能であれば差
し支えない。具体的には、メタリック塗料(A)の膜厚
は硬化塗膜を基準に、5〜20μm、特に 5〜15μ
mの範囲内が適している。
【0013】本方法(1)ではメタリック塗料(A)を
塗装し、その塗膜を硬化してから、その塗面に、メタリ
ック塗料(C)を、膜厚5〜13μm(硬化塗膜)であ
って、かつ隠蔽膜厚以下で塗装する。
【0014】メタリック塗料(C)は、基体樹脂、架橋
剤、メタリック顔料、溶剤を含有する液状塗料であり、
これらの成分としては上記のメタリック塗料(A)で例
示したものが好適に使用できる。メタリック顔料の配合
比率は、基体樹脂と架橋剤との合計固形分100重量部
あたり、5〜30重量部、特に10〜25重量部の範囲
内が適している。メタリック塗料(C)には、さらに着
色顔料、光干渉性顔料、体質顔料、沈降防止剤、触媒な
どを適宜に含有せしめることができる。塗装時における
メタリック塗料(C)の固形分含有率は5〜25重量
%、特に10〜20重量%が適している。また、メタリ
ック塗料(C)の隠蔽膜厚は、その塗装工程で使用され
るメタリック塗料(A)よりも厚くても差し支えなく、
硬化塗膜を基準に、5〜25μm、特に10〜20μm
が適している。
【0015】本方法(1)において、メタリック塗料
(C)は、メタリック塗料(A)の硬化塗面に、膜厚が
5〜13μm(硬化塗膜)、かつ隠蔽膜厚以下の膜厚で
塗装する。つまり、メタリック塗料(C)の膜厚が5〜
13μm、好ましくは8〜11μm(硬化塗膜)であっ
て、その塗膜を透して、メタリック塗料(A)のメタリ
ック塗面が目視できることが必要である。メタリック塗
料(C)の膜厚が5μmより薄くなると均一な膜厚分布
を得にくくメタルムラが発生し、13μmより厚くなる
とメタルムラが発生しやすくしかもF/F性が低下す
る、また隠蔽膜厚より厚くなると従来の2コート1ベイク
方式(2C1B)と同様にメタルムラが発生しやすく、
しかもF/F性が低下するので好ましくない。
【0016】本方法(1)は、上記したようにしてメタ
リック塗料(A)を塗装し硬化し、さらにメタリック塗
料(C)を塗装した後、クリヤ塗料(D)を塗装してか
ら、両塗膜を硬化することによって達成される。
【0017】クリヤ塗料(D)は、基体樹脂、架橋剤、
溶剤を含有する液状塗料であり、無色又は有色の透明塗
膜を形成する。基体樹脂としては、例えば、水酸基など
の架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂などがあげられ、架橋剤としてはかか
る官能基と反応しうるメラミン樹脂、(ブロック)ポリ
イソシアネート化合物などがあげられる。基体樹脂と架
橋剤との構成比率は。この両成分の合計固形分重量に基
いて、前者は50〜90%、特に65〜80%、後者は
50〜10%、特に35〜20%の範囲内が適してい
る。溶剤としては、通常の塗料用の有機溶剤が好適に使
用できる。クリヤ塗料(D)には、塗膜の透明感を阻害
しない程度に着色顔料、光干渉性顔料、体質顔料、沈降
防止剤、触媒などを適宜に含有せしめることができる。
塗装時におけるクリヤ塗料(D)の固形分含有率は30
〜60重量%、特に40〜50重量%が適している。
【0018】本方法(1)において、メタリック塗料
(A)を塗装し硬化し、さらにメタリック塗料(C)を
塗装した後、この未硬化の塗面にクリヤ塗料(D)を塗
装してから、メタリック塗料(C)とクリヤ塗料(D)
による両塗膜を硬化することによって達成される。
【0019】クリヤ塗料(D)の塗装は、エアスプレ
ー、エアレススプレー、静電塗装などによって行われ、
その膜厚は硬化塗膜を基準に、20〜60μm、特に2
5〜45μmの範囲内が適している。メタリック塗料
(C)とクリヤ塗料(D)による両塗膜を硬化は、例え
ば、100〜180℃、好ましくは120〜160℃
で、10〜40分間加熱することによって達成される。
【0020】本方法(2):メタリック塗料(A)及び
クリヤ塗料(B)を塗装し、両塗膜を硬化してから、さ
らにメタリック塗料(C)及びクリヤ塗料(D)を塗装
し、両塗膜を硬化してなるメタリック塗膜であって、メ
タリック塗料(C)の塗装膜厚が5〜13μmで、かつ
隠蔽膜厚以下であることを特徴とするメタリック塗膜形
成方法である。
【0021】本方法(2)は、クリヤ塗料(B)を塗装
する以外は、本方法(1)に準じて行なうことができ、
メタリック塗料(A)、メタリック塗料(C)及びクリ
ヤ塗料(D)としては、本方法(1)で説明したものが
同様に使用することができる。
【0022】クリヤ塗料(B)は、基体樹脂、架橋剤、
溶剤を含有する液状塗料であり、無色又は有色の透明塗
膜を形成する。基体樹脂としては、例えば、水酸基など
の架橋性官能基を有するアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂などがあげられ、架橋剤としてはかか
る官能基と反応しうるメラミン樹脂、(ブロック)ポリ
イソシアネート化合物などがあげられる。基体樹脂と架
橋剤との構成比率は、この両成分の合計固形分重量に基
いて、前者は50〜90%、特に65〜80%、後者は
50〜10%、特に35〜20%の範囲内が適してい
る。溶剤としては、通常の塗料用の有機溶剤が好適に使
用できる。クリヤ塗料(B)には、塗膜の透明感を阻害
しない程度に着色顔料、光干渉性顔料、体質顔料、沈降
防止剤、触媒などを適宜に含有せしめることができる。
塗装時におけるクリヤ塗料(B)の固形分含有率は30
〜60重量%、特に40〜50重量%が適している。
【0023】本方法(2)は、本方法(1)と同様にし
て、メタリック塗料(A)を金属製又はプラスチック製
の被塗物に、又はこれらの被塗物に下塗り塗料、さらに
必要に応じて中塗り塗料を塗装してなる塗面に、エアス
プレー、エアレススプレー、静電塗装などによって塗装
する。その膜厚は、隠蔽膜厚以上であることが好ましい
が、それ以下であっても、後記のメタリック塗料(C)
の塗膜との合計膜厚で下地を隠蔽することが可能であれ
ば差し支えない。具体的には、メタリック塗料(A)の
膜厚は硬化塗膜を基準に、5〜25μm、特に5〜15
μmの範囲内が適している。
【0024】本方法(2)ではメタリック塗料(A)を
塗装し、その塗膜を硬化させることなく、その塗面にク
リヤ塗料(B)を塗装する。クリヤ塗料(B)の塗装は
エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装などによっ
て行なわれ、その膜厚は硬化塗膜を基準に、10〜50
μm、特に15〜35μmの範囲内が適している。メタ
リック塗料(A)及びクリヤ塗料(B)を塗装した後、
この両塗膜を、例えば、100〜180℃、好ましくは
120〜160℃で、10〜40分間加熱することによ
って同時に硬化せしめる。
【0025】メタリック塗料(A)及びクリヤ塗料
(B)の両塗膜を硬化してから、さらにメタリック塗料
(C)及びクリヤ塗料(D)を塗装し、両塗膜を硬化せ
しめることにより、本方法(2)が達成できる。
【0026】クリヤ塗料(B)の硬化塗面に、メタリッ
ク塗料(C)を、膜厚5〜13μm(硬化塗膜)であっ
て、かつ隠蔽膜厚以下で塗装する。メタリック塗料
(C)は、基体樹脂、架橋剤、メタリック顔料、溶剤を
含有する液状塗料であり、本方法(1)で例示したもの
が好適に使用できる。塗装時におけるメタリック塗料
(C)の固形分含有率は5〜 25重量%、特に10〜
20重量%が適している。また、メタリック塗料(C)
の隠蔽膜厚は、その塗装工程で使用されるメタリック塗
料(A)よりも厚くても差し支えなく、硬化塗膜を基準
に、5〜25μm、特に10〜20μmが適している。
【0027】本方法(2)において、メタリック塗料
(C)は、クリヤ塗料(B)の硬化塗面に、膜厚が5〜
13μm(硬化塗膜)、かつ隠蔽膜厚以下の膜厚で塗装
する。つまり、メタリック塗料(C)の膜厚が5〜13
μm、好ましくは8〜11μm(硬化塗膜)であって、
その塗膜及びクリヤ塗料(B)の塗膜を透して、メタリ
ック塗料(A)のメタリック塗面が目視できることが必
要である。メタリック塗料(C)の膜厚が5μmより薄
くなると均一な膜厚分布を得にくくメタルムラが発生
し、13μmより厚くなるとメタルムラが発生しやすく
しかもF/F性が低下し、また隠蔽膜厚より厚くなると
従来の2コート1ベイク方式(2C1B)と同様にメタル
ムラが発生しやすく、しかもF/F性が低下するので好
ましくない。
【0028】クリヤ塗料(D)は、基体樹脂、架橋剤、
溶剤を含有する液状塗料であり、無色又は有色の透明塗
膜を形成する。具体的には、本方法(1)で説明したの
と同様な塗料が好適に使用できる。塗装時におけるクリ
ヤ塗料(D)の固形分含有率は 30〜60重量%、特
に40〜60重量%が適している。
【0029】本方法(2)は、クリヤ塗料(B)を塗装
し硬化し、さらにメタリック塗料(C)を塗装した後、
この未硬化の塗面にクリヤ塗料(D)を塗装してから、
メタリック塗料(C)とクリヤ塗料(D)による両塗膜
を硬化することによって達成される。
【0030】クリヤ塗料(D)の塗装は、エアスプレ
ー、エアレススプレー、静電塗装などによって行われ、
その膜厚は硬化塗膜を基準に、20〜60μm、特に2
5〜45μmの範囲内が適している。メタリック塗料
(C)とクリヤ塗料(D)による両塗膜を硬化は、例え
ば、100〜180℃、好ましくは120〜160℃
で、10〜40分間加熱することによって達成される。
【0031】
【発明の効果】1.メタリック塗料(A)及びメタリッ
ク塗料(C)を塗り重ね、しかもメタリック塗料(C)
の塗装膜厚が5〜13μmで、かつ隠蔽膜厚以下である
ために、メタリックムラの発生が目視されず、しかもフ
リップ・フロップ性を改良することが可能になった。メ
タリック塗料(A)の塗膜とメタリック塗料(C)の塗
膜との層間にクリヤ塗料(B)の塗膜を介在させること
により(本方法2)、フリップ・フロップ性をより顕著
に改良することが可能になった。
【0032】
【実施例】以下に、本発明に関する実施例及び比較例に
ついて説明をする。部及び%はいずれも重量を基準にし
ており、また塗膜の膜厚は硬化塗膜についてである。
【0033】1.試料の調製 メタリック塗料(A) (A−1):水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価85、
酸価5、数平均分子量10000)75部、ブチルエーテ
ル化メラミン樹脂25部、アルミニウムフレーク顔料
(長手方法10〜15μm、厚さ0.01〜0.3μ
m)15部、カーボンブラック0.1部を有機溶剤に混
合分散してメタリック塗料を得た。 塗装時におけるメ
タリック塗料(A)の固形分含有率は14重量%、隠蔽
膜厚は15μmである。
【0034】2)クリヤ塗料(B) (B−1):水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価10
0、酸価5、数平均分子量12000)75部、ブチルエ
ーテル化メラミン樹脂25部を有機溶剤に混合分散して
クリヤ塗料を得た。塗装時におけるクリヤ塗料(B)の
固形分含有率は42重量%である。
【0035】3)メタリック塗料(C) (C−1):水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価95、
酸価5、数平均分子量10000)75部、ブチルエー
テル化メラミン樹脂25部、アルミニウムフレーク顔料
(長手方法10〜15μm、厚さ0.01〜0.3μ
m)15 部、カーボンブラック0.1部を有機溶剤に
混合分散してメタリック塗料を得た。塗装時におけるメ
タリック塗料(C)の固形分含有率は 14重量%、隠
蔽膜厚は15μmである。
【0036】4)クリヤ塗料(D) (D−1):水酸基含有アクリル樹脂(水酸基価10
0、酸価5、数平均分子量12000)75部、ブチル
エーテル化メラミン樹脂25部を有機溶剤に混合分散し
てクリヤ塗料を得た。塗装時におけるクリヤ塗料(D)
の固形分含有率は42重量%である。
【0037】実施例及び比較例 実施例 1 りん酸亜鉛処理を行なった鋼板にカチオン電着塗料及び
ポリエステル樹脂系中塗り塗料を塗装し、加熱硬化せし
めてなる被塗物に、メタリック塗料(A−1)をエアス
プレーで膜厚8μmになるように塗装し、140℃で3
0分加熱して硬化せしめてから、メタリック塗料(C−
1)をエアスプレーで膜厚8μmになるように塗装し、
室温で2分間放置してから、クリヤ塗料(D−1)をエ
アスプレーで膜厚 35μmになるように塗装し、つい
で140℃で30分間加熱して、この両塗膜を同時に硬
化せしめた。得られたメタリック塗膜はメタリックムラ
のないメタリック感がすぐれ、しかもF/F性は1.8
8であった。
【0038】実施例 2 りん酸亜鉛処理を行なった鋼板にカチオン電着塗料及び
ポリエステル樹脂系中塗り塗料を塗装し、加熱硬化せし
めてなる被塗物に、メタリック塗料(A−1)をエアス
プレーで膜厚8μmになるように塗装し、室温で2分間
放置してから、クリヤ塗料(C−1)をエアスプレーで
膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分加
熱して両塗膜を硬化せしめてから、メタリック塗料(C
−1)をエアスプレーで膜厚8μmになるように塗装
し、室温で2分間放置してから、クリヤ塗料(D−1)
をエアスプレーで膜厚 35μmになるように塗装し、
ついで140℃で30分間加熱して、この両塗膜を同時
に硬化せしめた。得られたメタリック塗膜はメタリック
ムラのないメタリック感がすぐれ、しかもF/F性は
1.89であった。
【0039】比較例 1 りん酸亜鉛処理を行なった鋼板にカチオン電着塗料及び
ポリエステル樹脂系中塗り塗料を塗装し、加熱硬化せし
めてなる被塗物に、メタリック塗料(A−1)をエアス
プレーで膜厚 16μmになるように塗装し、140℃
で30分加熱して硬化せしめてから、クリヤ塗料(D−
1)をエアスプレーで膜厚35μmになるように塗装
し、ついで140℃で30分間加熱して、この両塗膜を
同時に硬化せしめた。得られたメタリック塗膜はメタリ
ックムラが発生し、メタリック感が劣り、しかもF/F
性は1.71であった。
【0040】比較例 2 りん酸亜鉛処理を行なった鋼板にカチオン電着塗料及び
ポリエステル樹脂系中塗り塗料を塗装し、加熱硬化せし
めてなる被塗物に、メタリック塗料(A−1)をエアス
プレーで膜厚16μmになるように塗装し、室温で2分
間放置してから、クリヤ塗料(C−1)をエアスプレー
で膜厚30μmになるように塗装し、140℃で30分
加熱して両塗膜を硬化せしめてから、クリヤ塗料(D−
1)をエアスプレーで膜厚 35μmになるように塗装
し、ついで140℃で30分間加熱して、この塗膜を同
時に硬化せしめた。得られたメタリック塗膜はメタリッ
クムラが発生し、メタリック感が劣り、しかもF/F性
は1.71であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AE06 CB13 DA06 DB02 DC12 EA05 EA43 4J038 CG141 DA162 DD001 DG262 HA066 KA03 KA06 KA08 KA20 NA01 PA19 PB02 PB07 PB09 PC02 PC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタリック塗料(A)を塗装し、硬化して
    から、さらにメタリック塗料(C)及びクリヤ塗料
    (D)を塗装し、両塗膜を硬化してなるメタリック塗膜
    であって、メタリック塗料(C)の塗装膜厚が5〜13
    μmで、かつ隠蔽膜厚以下であることを特徴とするメタ
    リック塗膜形成方法。
  2. 【請求項2】メタリック塗料(A)及びクリヤ塗料
    (B)を塗装し、両塗膜を硬化してから、さらにメタリ
    ック塗料(C)及びクリヤ塗料(D)を塗装し、両塗膜
    を硬化してなるメタリック塗膜であって、メタリック塗
    料(C)の塗装膜厚が5〜13μmで、かつ隠蔽膜厚以
    下であることを特徴とするメタリック塗膜形成方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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